JP2011136878A - ジルコニア−アルミナ複合セラミック材料の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】優れた強度信頼性を有するジルコニア−アルミナ複合セラミック材料の製造方法を提供する。
【解決手段】10〜12モル%のセリアを含み、90体積%以上の正方晶ジルコニアで構成され、平均粒径が0.1〜1μmであるジルコニア粒子でなる第1相。平均粒径が0.1〜0.5μmのアルミナ粒子でなる第2相。アルミナ粒子内にジルコニア粒子が分散されると共にジルコニア粒子内にアルミナ粒子が分散されたコンポジット構造を有する。第1粉末と第2粉末とを含有するスラリーをその粘度が1.5mPa・s以下となるように調製する。スラリー中に粒子径が5μmより大きな粉体が無くなるように粉砕混合する。
【選択図】図1
【解決手段】10〜12モル%のセリアを含み、90体積%以上の正方晶ジルコニアで構成され、平均粒径が0.1〜1μmであるジルコニア粒子でなる第1相。平均粒径が0.1〜0.5μmのアルミナ粒子でなる第2相。アルミナ粒子内にジルコニア粒子が分散されると共にジルコニア粒子内にアルミナ粒子が分散されたコンポジット構造を有する。第1粉末と第2粉末とを含有するスラリーをその粘度が1.5mPa・s以下となるように調製する。スラリー中に粒子径が5μmより大きな粉体が無くなるように粉砕混合する。
【選択図】図1
Description
本発明は、これまでよりも相対的に多いアルミナ含有量の下で、優れた耐摩耗性及び硬度と共に高い強度と靱性とを兼ね備えたジルコニア−アルミナ複合セラミック材料の製造方法に関するものである。
金属材料やプラスチック材料と比較して、セラミック材料は、硬度、耐摩耗性、耐熱性、耐蝕性等の優れた性能を有するが、厳しい条件下で使用される自動車、航空機、宇宙船等の機械部品、ドリルや医療メスを含む刃物、医療用具、人工関節や人工歯のような生体材料部品等の広い分野への実用化にあっては、高いレベルで強度と靭性の良好なバランスを兼ね備えたセラミック材料の開発が望まれる。そのようなセラミック材料の有力候補の一つとして、ジルコニア−アルミナ系複合セラミック材料が注目されている。
例えば、5〜30モル%のセリアを含有する正方晶ジルコニア粒子でなるマトリックス相と、ジルコニア粒子の粒界およびジルコニア粒子内に分散される、アルミナ、炭化珪素、窒化珪素および炭化硼素から選択される少なくとも1種の微粒子でなる分散相とで構成されるジルコニア系複合セラミック材料が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この分散相の存在によりマトリックス相の粒成長が抑制されるので、マトリックス相の微細組織が得られるとともに、正方晶ジルコニアの安定化が促され、結果的に破壊源の寸法減少を達成している。
また、セリア(CeO2)を8〜12モル%及びチタニア(TiO2)を0.05〜4モル%含有する平均粒子径5μm以下の部分安定化ジルコニア(ZrO2)粒子でなる第1相と、平均粒子径2μm以下のアルミナ(Al2O3)粒子でなる第2相とを含む高強度/高靱性ジルコニア系複合セラミック材料が提案されている(例えば、特許文献2参照)。アルミナの含有量は、このジルコニア系複合セラミック材料全量に対して、0.5〜50容量%である。また、アルミナ粒子は、複合セラミック材料中に分散される全アルミナ粒子の数に対するジルコニア粒子内に分散されるアルミナ粒子の数の比として定義される分散率が2%もしくはそれ以上となるようにジルコニア粒子内に分散される。
また、この複合セラミック材料は、上記した範囲のセリアとチタニアを含有する部分安定化ジルコニアを生成するための第1成分と、第2相であるアルミナを生成するための第2成分との混合物を調製し、得られた混合物を所望の形状に成形して圧粉体を作製し、この圧粉体を大気中、常圧で焼結することによって得られる。この複合セラミック材料においては、ジルコニアの安定化剤としてのセリアと、チタニアを併用することにより、ジルコニアの粒成長を適度に促進し、アルミナ粒子の一部をジルコニア粒子内に有効に分散させるとともに、正方晶から単斜晶への応力誘起変態の臨界応力を増大させている。
しかしながら、ジルコニア−アルミナ複合セラミック材料中のアルミナ粒子は、従来のスラリー中では凝集を起こす傾向にあるため、焼結体においてもアルミナ粒子の凝集が見られる。アルミナ粒子の凝集はジルコニア−アルミナ複合セラミック材料の機械的強度を低下させるおそれがある。
従って、強度信頼性のさらなる向上には、アルミナ粒子の分散性に優れたスラリーにより作製された焼結体中のアルミナ粒子の凝集が相対的に少ないジルコニア−アルミナ複合セラミック材料を提供できれば、上記した広範な用途におけるセラミック材料の実用化がさらに加速されるだろう。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、アルミナ粒子の分散性に優れたスラリーにより作製された焼結体により、これまでと同等もしくはそれ以上の強度と靱性を兼ね備えるとともに、優れた強度信頼性を有するジルコニア−アルミナ複合セラミック材料の製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明の請求項1に係るジルコニア−アルミナ複合セラミック材料の製造方法は、安定化剤として10〜12モル%のセリアを含み、90体積%もしくはそれ以上の正方晶ジルコニアで構成され、平均粒径が0.1〜1μmであるジルコニア粒子でなる第1相と、平均粒径が0.1〜0.5μmのアルミナ粒子でなる第2相とを含み、アルミナ粒子内にジルコニア粒子が分散されると共にジルコニア粒子内にアルミナ粒子が分散されたコンポジット構造を有するジルコニア−アルミナ複合セラミック材料の製造方法であって、前記ジルコニア−アルミナ複合セラミック材料中の第2相の含有量が20〜60体積%となるように、前記第1相のジルコニア粒子を生成するためのジルコニア粉末とアルミナ粒子を生成するための第2粉末とを混合する工程と、得られた混合物を所望の形状に成形して圧粉体を作製する工程と、この圧粉体を所定の焼結温度で焼結する工程とを含み、前記混合工程において、第1粉末と第2粉末とを含有するスラリーをその粘度が1.5mPa・s以下となるように調製し、スラリー中に粒子径が5μmより大きな粉体が無くなるように粉砕混合することを特徴とするものである。
本発明の請求項2に係るジルコニア−アルミナ複合セラミック材料の製造方法は、請求項1において、前記スラリーがpH9〜10であることを特徴とするものである。
本発明の請求項3に係るジルコニア−アルミナ複合セラミック材料の製造方法は、請求項1又は2において、前記スラリーにポリカルボン酸塩を主成分としたpH8以上の分散剤を配合することを特徴とするものである。
本発明の請求項4に係るジルコニア−アルミナ複合セラミック材料の製造方法は、請求項3において、前記スラリー中の粉体に対して分散剤を0.34質量%よりも多く配合することを特徴とするものである。
本発明の請求項5に係るジルコニア−アルミナ複合セラミック材料の製造方法は、請求項1乃至4のいずれか一項において、前記圧粉体を酸素含有雰囲気下で焼結することを特徴とするものである。
請求項1の発明では、第1粉末と第2粉末とを含有するスラリーをその粘度が1.5mPa・s以下となるように調製し、スラリー中に粒子径が5μmより大きな粉体が無くなるように粉砕混合することで、焼結体中でのアルミナ粒子の分散性を高くすることができ、これまでと同等もしくはそれ以上の強度と靱性を兼ね備えるとともに、優れた強度信頼性を有するジルコニア−アルミナ複合セラミック材料を製造することができるものである。
請求項2の発明では、焼結体中でのアルミナ粒子の分散性をより高くすることができ、優れた強度信頼性を有するジルコニア−アルミナ複合セラミック材料を製造することができるものである。
請求項3の発明では、焼結体中でのアルミナ粒子の分散性をより高くすることができ、優れた強度信頼性を有するジルコニア−アルミナ複合セラミック材料を製造することができるものである。
請求項4の発明では、焼結体中でのアルミナ粒子の分散性をより高くすることができ、優れた強度信頼性を有するジルコニア−アルミナ複合セラミック材料を製造することができるものである。
請求項5の発明では、酸化雰囲気となることでセリアの還元作用を抑制することができるものである。
以下、本発明を実施するための形態を説明する。
本発明で製造されるジルコニア−アルミナ複合セラミック材料は、ジルコニア粒子からなる第1相とアルミナ粒子からなる第2相とで構成され、第1相は正方晶ジルコニアの安定化剤としてセリアを含有する。第1相中でのセリアの含有量は、第1相全量に対して10〜12モル%の範囲内であり、それにより第1相は90体積%もしくはそれ以上(上限は100体積%)の正方晶ジルコニアで構成される。例えば、第1相は90体積%もしくはそれ以上の正方晶ジルコニアと残りが単斜晶ジルコニアで構成されることが好ましい。セリアの含有量が10モル%未満であると、単斜晶ジルコニアの量が相対的に増加し、複合セラミック材料中にクラックが発生するおそれがある。また、セリアの含有量が12モル%を超えると、高温安定相である立方晶ジルコニアが出現し始め、正方晶ジルコニアから単斜晶ジルコニアへの応力誘起相変態による強度および靱性の改善が十分に達成できないおそれがある。
さらに、第1相のジルコニア粒子は、0.1〜1μmの平均粒径を有する。平均粒径が1μmよりも大きいと、複合セラミック材料の強度及び耐摩耗性の低下を招く恐れがある。一方、平均粒径が0.1μmよりも小さいと、常圧焼結によって十分な密度を有する複合セラミック材料を得ることが困難になる。尚、この明細書でいう「平均粒径」とは、レーザー回折式粒度分布測定機(例えば、島津製作所製のレーザー回折式粒度分布測定装置(商品名:SALD−2000))で求められる50%平均粒子径である。
第1相は、セリアの他に、マグネシア、カルシア、チタニアおよび/又はイットリアのような他の安定化剤を含有してもよい。さらに複合セラミック材料の機械的性質を改善するために、第1相の全量に対して10〜12モル%のセリアと0.02〜1モル%のチタニアを使用することが特に好ましい。この場合は、第1相の粒成長を適度に促進させて、第1相であるジルコニア粒子内に第2相の微細なアルミナ粒子を分散させやすくなる。また、応力誘起相転移を起こす臨界応力を高めることができる。チタニアの添加量が0.02モル%未満であると、第1相の粒成長を促進する効果が十分でない恐れがある。一方、チタニアの添加量が1モル%を超えると、第1相の異常粒成長が起こりやすく、その結果、複合セラミック材料の強度および耐摩耗性が低下するおそれがある。尚、第1相は微量の不純物を含んでもよい。そのような場合、不純物の含有量を第1相の全量に対して0.5モル%以下とすることが望ましい。
本発明で製造されるジルコニア−アルミナ複合セラミック材料において、第2相のアルミナ粒子は0.1〜0.5μmの平均粒径を有する。平均粒径が0.5μmを超えると、アルミナ粒子を後述する4%以上の第1分散率で第1相であるジルコニア粒子内に分散させることができない。一方、平均粒径が0.1μmに満たないと、常圧焼結により十分な密度を有する複合セラミック材料を得ることが困難になる。
本発明で製造されるジルコニア−アルミナ複合セラミック材料はその全量に対して20〜60体積%の第2相を含有するのが好ましい。第2相の含有量が20体積%に満たないと、複合セラミック材料の機械的強度および耐摩耗性が十分に改善されないおそれがある。一方、第2相の含有量が60体積%を超えると、著しい強度・靱性の低下が生じる恐れがある。特に、ジルコニア−アルミナ複合セラミック材料がその全量に対して25〜40体積%、より好ましくは25〜35体積%の第2相を含有する場合は、より高いレベルで強度と靭性のバランスのとれた複合セラミック材料を提供することができる。
本発明で製造されるジルコニア−アルミナ複合セラミック材料は、第2相の含有量が20〜60体積%、好ましくは25〜40体積%であるという条件下で、数十ナノメートルサイズの微細なアルミナ粒子が好ましくは2%もしくはそれ以上、より好ましくは4%もしくはそれ以上の第1分散率(すなわち、複合セラミック材料中に分散される全アルミナ粒子の数に対するジルコニア粒子内に分散されるアルミナ粒子の数の比)でジルコニア粒子内に分散されるとともに、数十ナノメートルサイズの微細なジルコニア粒子が好ましくは1%もしくはそれ以上の第2分散率(すなわち、複合セラミック材料中に分散される全ジルコニア粒子の数に対するアルミナ粒子内に分散されるジルコニア粒子の数の比)でアルミナ粒子内に分散されるように形成される相互ナノコンポジット構造を有する点にある。図1に本発明で製造されるジルコニア−アルミナ複合セラミック材料のコンポジット構造を示す。
尚、第1および第2分散率(W1、W2)は、焼結体のTEM観察、あるいは焼結体を研磨/熱処理して得られる試料のSEM観察を実施して、視野内に存在する第2相の総粒子数(S1)、同視野内に存在する第1相の総粒子数(S2)、同視野内の第1相の粒子内に存在する第2相の粒子数(n1)、同視野内の第2相の粒子内に存在する第1相の粒子数(n2)を数え、これらの値を下記の式に代入して求めることができる。
W1〔%〕=(n1/S1)×100
W2〔%〕=(n2/S2)×100
この相互ナノコンポジット構造の形成により、複合セラミック材料の微粒化組織を得ることができる。すなわち、アルミナ粒子(もしくはジルコニア粒子)内に分散された微細ジルコニア(もしくはアルミナ)粒子によって、例えば、結晶粒内に転位がパイルアップされたサブグレインバンダリーが形成されるので、複合セラミック材料の強度および耐摩耗性を顕著に改善することができる。特に、第2相の含有量が25〜40体積%の範囲内である場合は、第2相のアルミナ粒子内に第1相の微細な正方晶ジルコニア粒子が均一に分散されてなるZTA(zirconiatoughenedalumina)構造の形成により、第2相を顕著に強化することができる。
W1〔%〕=(n1/S1)×100
W2〔%〕=(n2/S2)×100
この相互ナノコンポジット構造の形成により、複合セラミック材料の微粒化組織を得ることができる。すなわち、アルミナ粒子(もしくはジルコニア粒子)内に分散された微細ジルコニア(もしくはアルミナ)粒子によって、例えば、結晶粒内に転位がパイルアップされたサブグレインバンダリーが形成されるので、複合セラミック材料の強度および耐摩耗性を顕著に改善することができる。特に、第2相の含有量が25〜40体積%の範囲内である場合は、第2相のアルミナ粒子内に第1相の微細な正方晶ジルコニア粒子が均一に分散されてなるZTA(zirconiatoughenedalumina)構造の形成により、第2相を顕著に強化することができる。
数ミクロンからなる平均粒径を有するジルコニア粒子とアルミナ粒子が均一に混合されてなる組織を有する従来の複合セラミック材料の場合、アルミナの含有量が30体積%を超えると、正方晶ジルコニアから単斜晶ジルコニアへの応力誘起相転移はもはや複合セラミック材料の靭性改善の重要なメカニズムではなく、強度および靭性が徐々に減少する。そして、アルミナの含有量が50体積%を超えると、それは複合セラミック材料のマトリックス相がアルミナによって構成されることを意味するので、複合セラミック材料の機械的性質の著しい劣化を生じる恐れがある。
これに対して、前記した相互ナノコンポジット構造を有する本発明の複合セラミック材料の場合は、たとえ、アルミナ含有量が50体積%を超えても、微粒化組織の形成と、アルミナ粒子(もしくはジルコニア粒子)内に分散された極めて微細なジルコニア粒子(もしくはアルミナ粒子)による結晶粒子の効果的な強化とによって強度と靭性を高いレベルに維持することができる。
すなわち、本発明の複合セラミック材料の機械的特性は以下のメカニズムにより改善されると考えられる。第1相の正方晶ジルコニア粒子内に第2相の微細アルミナ粒子の一部が分散すると共に、第2相のアルミナ粒子内に第1相の微細正方晶ジルコニア粒子の一部が分散すると、アルミナとジルコニアとの間の熱膨張係数差のため、焼結後の冷却過程で、結晶粒子内に分散した各微細粒子の周囲には局所的に残留応力場が生成される。この残留応力場の影響により、それぞれの結晶粒子内には、転位が発生しやすくなる。転移は互いにパイルアップされ、最終的に結晶粒子、すなわちジルコニア粒子およびアルミナ粒子内にはサブグレインバインダリーが形成される。サブグレインバインダリーは微粒化組織をもたらし、正方晶ジルコニアから単斜晶ジルコニアへの応力誘起相変態の臨界応力を高める働きを有する。結果として、本発明の複合セラミック材料は、優れた耐摩耗性と硬度と同様に高い強度と靭性を発揮する。
第1分散率および第2分散率がそれぞれ2%および1%未満である場合は、サブグレインバインダリーの形成などによる組織の微粒化が不十分であるので、30〜40体積%という高いアルミナ含有量の範囲において強度低下を防ぐことが困難になる。特に、第1分散率が4%以上であれば、より高いレベルでバランスのとれた強度および靭性を達成することができる。尚、第1分散率および第2分散率の上限は特に限定されないが、例えば、第1分散率の上限は50%、第2分散率の上限は30%である。理論的には、第1分散率および第2分散率が増加するにつれて、複合セラミック材料の機械的特性のさらなる改善が期待される。
本発明のジルコニア−アルミナ複合セラミック材料は、従来のジルコニア−アルミナ複合セラミック材料の強度および靭性を維持しながら、アルミナ含有量を増加させることによって期待される優れた耐摩耗性を要求する用途に好適である。例えば、本発明の複合セラミック材料を国際公開第02/11780号パンフレットに開示されている人工関節に使用することが好ましい。即ち、人工関節の関節部がポリエチレンと複合セラミック材料との間の摺動接触によって提供される場合、ポリエチレンの摩耗量を減らすことができる。また、人工関節の関節部が複合セラミック材料同士の摺動接触によって提供される場合は、優れた耐摩耗性を達成できる。このように、本発明の複合セラミック材料の使用により、過酷な条件下で長期間にわたりスムーズな関節運動を安定して提供できる人工関節を得ることができる。
次に、本発明のジルコニア−アルミナ複合セラミック材料の製造方法について詳細に説明する。すなわち、この製造方法は、ジルコニア粒子でなる第1相を生成(提供)するための第1粉末と、アルミナ粒子でなる第2相を生成(提供)するための第2粉末を調製する工程と、第1粉末と第2粉末とを、前記複合セラミック材料中の第2相の含有量が20〜60体積%になるように混合する工程と、得られた混合粉末を所望の形状に成形する工程と、得られた圧粉体を酸素含有雰囲気下、所定の焼結温度で焼結する工程とを含む。
第1粉末は、得られた複合セラミック材料の第1相中のセリア含有量が10〜12モル%であり、第1相が90体積%もしくはそれ以上の正方晶ジルコニアで構成されるように調製される。また、第1粉末として、所定量のセリアとチタニアをジルコニアに固溶させて得られる正方晶ジルコニア粉末を用いることが好ましい。第1粉末を作製する方法は特に制限されないが、例えば、以下の方法が推奨される。
即ち、セリウム塩等のセリウム含有化合物をジルコニウム塩の水溶液に添加する。必要に応じて、チタニウム塩の水溶液やチタンアルコキシドの有機溶液等のチタン含有化合物を添加してもよい。次いで、得られた混合溶液にアンモニア水等のアルカリ性水溶液を加えて加水分解し、沈殿物を得る。この沈殿物を乾燥し、大気中で仮焼し、湿式ボールミル等により粉砕して、所望の粒度分布を有する正方晶ジルコニア粉末を得ることができる。
上記した正方晶ジルコニア粉末を用いる場合、そのジルコニア粉末は10〜20m2g−1の比表面積を有することが好ましい。この場合は、十分な密度を有する圧粉体が得られる。そのような圧粉体は、常圧焼結により焼結しやすい。比表面積が10m2g−1未満となると、焼結後に1μmもしくはそれ以下の平均粒径を有する第1相を得ることが困難になる。一方、比表面積が20m2g−1を超えると、かさ密度が顕著に低下し、第1粉末の取扱いが困難になる。結果として、常圧焼結により十分な密度を有する焼結体を得ることが困難である。
第2粉末は、第2粉末の焼結後に第2相のアルミナ粒子が生成されるように調製されるものである。例えば、アルミナ粉末を用いればよい。特に、比表面積10〜100m2g−1の球形状のγ−アルミナ粉末を用いることが好ましい。比表面積100m2g−1以上のかさ高い針状γ−アルミナを用いる場合と比較して、成形性が向上し、得られた複合セラミック材料の第2相の平均粒径を0.1μm〜0.5μmの範囲内に容易に制御できるという利点がある。さらに、第1分散率および第2分散率を高めた相互ナノコンポジット構造を得ることができる。一方、比表面積が10m2g−1未満となると、焼結後に0.5μmもしくはそれ以下の平均粒径を有する第2相を得ることが困難になる。
第2粉末を調製する方法は、特に限定されるものではないが、例えば、レーザアブレーション法、プラズマ気相法などの乾式法を用いればよい。或いは、アルミニウム塩の水溶液にアンモニア等のアルカリ性水溶液を加えて加水分解して沈殿物を得た後、この沈殿物を乾燥し、大気中で仮焼し、湿式ボールミル等により粉砕して所望の粒度分布を有する第2粉末を得ることができる。
また、第2粉末として、比表面積10〜100m2g−1の球形状のγ−アルミナ粉末と、平均粒径0.3μm以下のα−アルミナ粉末との混合物を使用することが好ましい。第2粉末として前記γ−アルミナ粉末のみを用いる場合と比較して、複合セラミック材料の相互ナノコンポジット構造を高い第1分散率および第2分散率で形成し易いという長所がある。
第2粉末中のγ−アルミナ粉末とα−アルミナ粉末の混合比は特に制限されない。しかしながら、第1分散率および第2分散率の高い相互ナノコンポジット構造を得るために、第2粉末の全量に対して、α−アルミナ粉末の添加量を50体積%以下とすることが好ましい。α−アルミナ粉末の含有量が50体積%を超えるにつれて、第1分散率は徐々に低下する傾向がある。また、焼結工程に先立って仮焼工程を実施する場合、α−アルミナ粉末の含有量は0であってもよい。しかしながら、仮焼工程を採用しない場合は、複合セラミック材料の強度を向上するためにα−アルミナ粉末の含有量を30体積%以上とすることが好ましい。α−アルミナ粉末としては、通常市販されているα−アルミナ粉末を使用することができる。α−アルミナ粉末の平均粒径の下限は特に制限されないが、成形性および取扱い性の観点から、0.1μmもしくはそれ以上の平均粒径を有するα−アルミナ粉末を用いることが好ましい。
第1粉末と第2粉末は分散媒と配合してスラリーを調製し、このスラリー中で第1粉末と第2粉末とを粉砕しながら混合するものである。ここで、分散媒としては水やエタノール及びその混合媒などを用いることができ、また、湿式ボールミルなどを用いて粉砕混合することができる。スラリーの粘度は28℃において1.5mPa・s以下となるように、第1粉末及び第2粉末と分散媒との混合比を設定したり、粉砕の時間や方法(装置、粉砕時のメディアの種類、量)などを設定したりする。スラリーの粘度が1.5mPa・sよりも大きくなると、スラリー中での第2粉末の分散性が低くなって、焼結体中でのアルミナ粒子の分散性が低下するおそれがあり、強度信頼性を向上させることができないおそれがある。尚、スラリーの粘度の下限は1.0mPa・sとすることができるが、これに限定されるものではない。また、スラリー中での第1粉末と第2粉末の粉砕により、粒子径が5μmより大きな粉体が無くなるように、スラリー中の粉体の粒子径が5μm以下にする。スラリー中に粒子径が5μmより大きな粉体が存在すると、スラリー中での第2粉末の分散性が低くなって、焼結体中でのアルミナ粒子の分散性が低下するおそれがあり、強度信頼性を向上させることができないおそれがある。尚、粉砕した粉体の粒径の下限は特に設定されない。また、粒子径としては最大径を採用することができ、平均粒径の場合と同様に、レーザー回折式粒度分布測定機(例えば、島津製作所製のレーザー回折式粒度分布測定装置(商品名:SALD−2000))で求めることができる。
スラリーのpH(水素イオン指数)は9〜10にするのが好ましい。pH9未満であれば、ジルコニアの等電点に近づくため、ジルコニア粒子の凝集体が生じてしまうという問題が生じるおそれがあり、pH10より大きいと、アルミナの等電点に近づくため、アルミナ粒子の凝集体が生じてしまうという問題が生じるおそれがある。pHを調製するためには、スラリー中に適宜の酸性物質やアルカリ性物質を配合することができる。
また、スラリー中での第1粉体と第2粉体との分散性を向上させるために分散剤を配合するのが好ましい。分散剤としてはポリアクリル酸アンモニウムなどのポリカルボン酸塩を主成分とするもの、スルホン酸系、オキシカルボン酸系、ポリオール系のものなどを用いることができる。また、分散剤はpH8以上のものを用いるのが好ましく、pH8未満であれば、ジルコニアの等電点に近づくため、ジルコニア粒子の凝集体が生じてしまうおそれがある。尚、分散剤はpH11以下のものを用いることができるが、これに限定されるものではない。また、分散剤の配合量はスラリー中の粉体の全量(第1粉末と第2粉末の合計量)に対して0.34質量%よりも多くするのが好ましい。分散剤の配合量が0.34質量%以下になると、粉体の分散性を向上できないおそれがある。分散剤の配合量の上限は特に設定されないが、2質量%を超えると成形性が低下し焼結体の強度が低くなるおそれがあるので、これ以下にするのが好ましい。
そして、上記のスラリーから分散媒を除去して乾燥することによって、第1粉末と第2粉末の粉砕混合物を得ることができる。また、この第1粉末と第2粉末の粉砕混合物を酸素含有雰囲気下で、800℃以上で、且つ焼結温度よりも低い温度で仮焼した後、例えば、湿式ボールミルの手法でさらに第1粉末と第2粉末とを粉砕・混合し、乾燥することにより仮焼粉末を得ることもできる。このような仮焼工程を採用することにより、十分な密度を有する成形体を得ることができ、高い強度と靭性を有する複合セラミック材料を安定して供給することができる。この後、得られた第1粉末と第2粉末の粉砕混合物又は仮焼粉末の圧粉体を酸素含有雰囲気下で1400〜1450℃の焼結温度で焼結することが好ましい。圧粉体を酸素含有雰囲気下で焼結しないと、セリアの還元作用によりジルコニアが正方晶で安定せず、単斜晶になってしまうおそれがある。
焼結工程後、酸素含有雰囲気下で熱間静水圧加圧(HIP)処理を実施してもよい。HIP処理の効果を最大限に得るため、焼結工程後の複合セラミック材料の焼結体は95%以上の相対密度を有することが好ましい。焼結工程における酸素雰囲気中の酸素濃度は特に制限されない。アルゴン等の不活性ガスと酸素ガスとの混合ガスを用いてもよい。この場合、酸素濃度は、混合ガス全量に対しておよそ5体積%以上であることが好ましい。
以下本発明を実施例によって具体的に説明する。
(実施例1〜3及び比較例1〜3)
ジルコニア粒子でなる第1相を提供するための第1粉末としては、安定化剤として10モル%のセリアと、0.04モル%のチタニアとを含有する、比表面積が15m2g−1の正方晶ジルコニア粉末を用いた。
ジルコニア粒子でなる第1相を提供するための第1粉末としては、安定化剤として10モル%のセリアと、0.04モル%のチタニアとを含有する、比表面積が15m2g−1の正方晶ジルコニア粉末を用いた。
アルミナ粒子でなる第2相を提供するための第2粉末としては、平均粒径が0.1μmのα−アルミナ粉末との混合物を用いた。
上記の第1粉末と第2粉末とを70:30(体積部)の混合比で混合し、この混合物100体積部に対して100体積部の水を加え、さらに分散剤を配合すると共にpHの調整のために1mol/Lのアンモニア水を加えることによって、スラリーを調製し、湿式ボールミルを用いて、このスラリー中で第1粉末と第2粉末とを粉砕混合した。分散剤としては、ポリアクリル酸アンモニウムを主成分とする分散剤(東亞合成社製A−30SL)を用いた。分散剤AはpH7、分散剤BはpH8.2である。得られたスラリーでの第1粉末と第2粉末の粒度分布測定を(株)島津製作所製のSALD2000(レーザー回折式)により行って粒子径(モード径)を求めた。次いで、スラリーを乾燥することにより第1粉末と第2粉末との混合粉末を得た。
得られた混合粉末を10MPaの圧力で一軸加圧成形してφ68mmの円盤状の成形体を得た。さらに、得られた成形体を180MPaの圧力でCIP(冷間静水圧加圧)処理して圧粉体を得た。この後、大気中で焼結温度1450℃で2時間の条件下で圧粉体を常圧焼結することにより、ジルコニア−アルミナ複合セラミック材料の焼結体を得た。
得られた焼結体について、JIS R 1634に基づいてアルキメデス法により密度を測定した。
また、焼結体の機械的性質を評価するために、4mm×3mm×40mmの形状を有する試験片を焼結体から作製し、この試験片の平均曲げ強度を測定した(JIS R1601:2008準拠)。また、その結果からワイブル係数を算出した。
また、スラリーの粘度はB型粘度計により測定した。
結果を表1に示す。
尚、実施例1〜3および比較例1〜3の各々に関して得られた焼結体は、相対密度99%以上であり、X線回折により、それぞれの焼結体の第1相は、90体積%もしくはそれ以上の正方晶ジルコニアと、残りが単斜晶ジルコニアでなることが確認された。また、走査型電子顕微鏡(SEM)及び透過型電子顕微鏡(TEM)による焼結体の観察から、実施例1〜3および比較例1〜3の焼結体は、第2相の微細アルミナ粒子が第1相のジルコニア粒子内に分散されるとともに、第1相の微細ジルコニア粒子が第2相のアルミナ粒子内に分散されるように形成される相互ナノコンポジット構造を有することを確認した。
表1から明らかなように、実施例1、2の焼結体は、分散剤Bを0.34質量%よりも多く配合し、スラリー粘度が1.5mPa・s以下でスラリー中に粒子径が5μmより大きな粉体が無くなるように粉砕するので、焼結体の強度は向上する傾向にあり、ワイブル係数も改善される傾向にあり、強度信頼性に優れた焼結体を得ることができた。一方、比較例1、2では、分散剤の濃度が0.34質量%よりも低く、スラリー粘度も1.5mPa・sよりも大きく、スラリー中に粒子径も5μmより大きくなるため、焼結体のワイブル係数が10〜13と低くなる傾向にあった。
また、実施例3と比較例3とを比較すると、スラリーのpHを9.8とすることで、pHが9.2のスラリーよりも焼結体の強度が向上する傾向にあり、ワイブル係数も改善される傾向にあり、強度信頼性に優れた焼結体を得ることができた。
Claims (5)
- 安定化剤として10〜12モル%のセリアを含み、90体積%もしくはそれ以上の正方晶ジルコニアで構成され、平均粒径が0.1〜1μmであるジルコニア粒子でなる第1相と、平均粒径が0.1〜0.5μmのアルミナ粒子でなる第2相とを含み、アルミナ粒子内にジルコニア粒子が分散されると共にジルコニア粒子内にアルミナ粒子が分散されたコンポジット構造を有するジルコニア−アルミナ複合セラミック材料の製造方法であって、前記ジルコニア−アルミナ複合セラミック材料中の第2相の含有量が20〜60体積%となるように、前記第1相のジルコニア粒子を生成するためのジルコニア粉末とアルミナ粒子を生成するための第2粉末とを混合する工程と、得られた混合物を所望の形状に成形して圧粉体を作製する工程と、この圧粉体を所定の焼結温度で焼結する工程とを含み、前記混合工程において、第1粉末と第2粉末とを含有するスラリーをその粘度が1.5mPa・s以下となるように調製し、スラリー中に粒子径が5μmより大きな粉体が無くなるように粉砕混合することを特徴とするジルコニア−アルミナ複合セラミック材料の製造方法。
- 前記スラリーがpH9〜10であることを特徴とする請求項1に記載のジルコニア−アルミナ複合セラミック材料の製造方法。
- 前記スラリーにポリカルボン酸塩を主成分としたpH8以上の分散剤を配合することを特徴とする請求項1又は2に記載のジルコニア−アルミナ複合セラミック材料の製造方法。
- 前記スラリー中の粉体に対して分散剤を0.34質量%よりも多く配合することを特徴とする請求項3に記載のジルコニア−アルミナ複合セラミック材料の製造方法。
- 前記圧粉体を酸素含有雰囲気下で焼結することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のジルコニア−アルミナ複合セラミック材料の製造方法。
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