JP2011136806A - シート給紙装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 先シートに続く次シートの給紙時間を短縮し、複数枚のシートを効率的に処理位置に向けて給紙するシート給紙装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 シートを載置する給紙トレイと、この給紙トレイ上のシートを繰り出す繰出ローラと、繰り出されたシートを給紙する給紙ローラと、給紙ローラに圧接して給紙されるシートを分離する分離部材と、給紙ローラにて給紙されたシートを所定の処理位置に向けて送る送りローラと、を備えたシート給紙装置において、繰出ローラを、送りローラで送られる先シートの後端が給紙ローラの位置を通過する前に次シートに接触して次シートを繰り出し、先シートの後端が給紙ローラを通過した時点で次シートの繰り出しを停止するように構成した。これによって、先シートが給紙ローラと分離部材のニップ部を通過する前に次シートの繰り出しを行うようので、シート間の間隔を短くでき、シート処理の生産性が向上する。
【選択図】図5
【解決手段】 シートを載置する給紙トレイと、この給紙トレイ上のシートを繰り出す繰出ローラと、繰り出されたシートを給紙する給紙ローラと、給紙ローラに圧接して給紙されるシートを分離する分離部材と、給紙ローラにて給紙されたシートを所定の処理位置に向けて送る送りローラと、を備えたシート給紙装置において、繰出ローラを、送りローラで送られる先シートの後端が給紙ローラの位置を通過する前に次シートに接触して次シートを繰り出し、先シートの後端が給紙ローラを通過した時点で次シートの繰り出しを停止するように構成した。これによって、先シートが給紙ローラと分離部材のニップ部を通過する前に次シートの繰り出しを行うようので、シート間の間隔を短くでき、シート処理の生産性が向上する。
【選択図】図5
Description
本発明は、シートを処理する処理位置に給紙トレイ上の積載シートを一枚毎に分離して給紙するシート給紙装置に関する。
従来、原稿シートやコピーシート等を所定の位置に搬送し、読み取り処理や印字処理等を実行するシート給紙装置においては、シートの処理時間を短縮するため、連続して送られるシートの間隔を一定の間隔で搬送するように構成されている。
例えば、複写機、ファクシミリ、イメージスキャナなどの画像読取装置に用いられるシート給紙装置では、給紙トレイに積み重ねられたシート原稿を繰り出しローラで繰り出し、分離手段で1枚に分離して画像読取部に自動的に供給する。この際に、先シート原稿の後端が分離手段の下流側に配置されたセンサが検出したならば、繰り出しローラを再起動させ、次シート原稿を給紙するようにしている。しかし、この装置では、シート原稿の分離する時間がシート原稿種類によりばらつくため、シート原稿間隔が設定した一定の間隔に保たれないとの問題が生じる。
このような問題を解決するため、従来の装置では給紙トレイから繰り出されて分離された次シート原稿を分離手段の下流の待機位置で停止して待機させ、先シート原稿とのシート原稿間隔が設定された一定のシート原稿間隔になった時点で次シート原稿を待機位置からの給紙することで、シート原稿間隔のばらつきを無くすようにしている(例えば、特許文献1)。
このようなシート給紙装置において、近年では原稿シートの読取処理速度が速くなっており、それに伴って処理位置に搬送される原稿シートの搬送速度も速くすることが可能となっている。一方、分離手段による分離速度は安定した分離性能を得るためにある程度遅くしなければならない。つまり、先シート原稿の搬送速度に対して次シート原稿の給紙速度が極めて遅くなり、次シート原稿が待機位置に到達した時点で先シート原稿との間隔が大きくなってしまい、それ以上シート原稿間隔を短縮できないとの問題が生じる。すなわち、原稿シートの搬送速度が速くしても分離速度が遅いため複数枚の原稿シートを処理する処理時間を十分に短縮することができないとの問題が生じていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなられたものであって、先シートに続く次シートの給紙時間を短縮し、複数枚のシートを効率的に処理位置に向けて給紙するシート給紙装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、シートを載置する給紙トレイと、この給紙トレイ上のシートを繰り出す繰り出しローラと、繰り出されたシートを給紙する給紙ローラと、給紙ローラに圧接して給紙されるシートを分離する分離部材と、前記給紙ローラにて給紙されたシートを所定の処理位置に向けて送る送りローラと、を備えたシート給紙装置において、前記繰出ローラを、送りローラで送られる先シートの後端が給紙ローラの位置を通過する前に次シートに接触して次シートを繰り出し、先シートの後端が給紙ローラを通過した時点で次シートの繰り出しを停止するように構成した。
これによって、先シートが給紙ローラと分離部材のニップ部を通過する前に次シートの繰り出しを行うようにしたので、シート間の間隔を短くでき、シート処理の生産性が向上する。
以下、本発明を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るシート給紙装置が適用される給紙部を備えた原稿送り装置が搭載された原稿読取装置の断面図を示す図であり、図2はその原稿送り装置の主要部の断面図を示す図である。
図1において、Aは原稿読取装置本体Hに搭載された原稿送り装置であり、原稿送り装置Aは装置本体1のコンタクトガラス4上面を通過するように原稿を搬送するようになっている。
原稿読取装置本体Hは、第1のコンタクトガラス1上に手載きされた原稿を後述する読取手段の第1、第2の光学キャリッジ3、4を移動させて読み取るブック原稿読み取りモードと原稿送り装置Aによって第2のコンタクトガラス2上を移動するシート原稿に対して第1、第2の光学キャリッジ3、4を静止させて読み取るシート原稿読み取りモードとを有している。
読取手段は、第1キャリッジ3、第2キャリッジ4、光を集光する集光レンズ5、光を受光して光電変換する3ラインセンサ18、3ラインセンサ6からのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変更処理やR、G、Bの3つの信号を同一ラインの情報として揃えるための遅延処理を行うための処理ボード(制御基板)7を備えている。また、第1キャリッジ3は原稿を照射するキセノンランプ等の光源と原稿からの反射光を導くための第1ミラーとを備え、第2キャリッジ4は第2、第3ミラー15、16とを備えている。
次に、読取手段の読み取り動作について説明すると、第1のコンタクトガラス1上に手載きされた原稿を読み取るブック原稿読取モード時には、第1キャリッジ3と第2キャリッジ4を副走査モータ(図示せず)の駆動により2対1の速度で移動させて、第1のコンタクトガラス1上の原稿に光源からの照射光を照射し、原稿の反射光を第1、第2、第3ミラー及びレンズ5を介してライン状に設けられた3ラインセンサ6に入射させる。そして、入射光を光電変換して原稿情報(画像情報)を読み取る。また、第2のコンタクトガラス2上を移動する原稿を読み取るシート原稿読取モード時は、第1キャリッジ3と第2キャリッジ4を第2のコンタクトガラス2の下方に静止させ、原稿送り装置Aによって搬送される原稿に光源の照射光を照射する。そして、原稿の反射光を第1、第2、第3ミラー及びレンズ5によって3ラインセンサ6に入射させ、ブック原稿読取モード時と同様に入射光を3ラインセンサ6にて光電変換して原稿情報(画像情報)を読み取る。
そして、3ラインセンサ6にて光電変換された原稿情報としてのアナログ信号をA/D変更器等でデジタル信号に変更処理し、所定の画像処理を施した後に図示しない画像形成装置に送信する。その後、画像形成装置では受信された画像データに基づき記録紙に画像を形成する。
原稿送り装置Aは、複数枚の原稿を載置可能な給紙トレイ10と、給紙トレイ10上の原稿を1枚ずつ分離して第2のコンタクトガラス2に向けて給送する給紙部12と、原稿を第2のコンタクトガラス2上面に沿って通過させる搬送部13と、第2のコンタクトガラス2上面を通過した原稿を受け取って排出する排紙部14と、この排紙部から排出される原稿を収納する排紙トレイ11と、を備えている。さらに、この原稿送り装置Aは、第2のコンタクトガラス2上面から排出される原稿の排紙部14でスイッチバックさせ、再び給紙部12に送り込み第2のコンタクトガラス2上面に給送させるスイッチバック部15と、を具備している。ここで、給紙トレイ10は、ある程度の角度で傾斜して、排紙トレイ11の上方に空間を確保して配置されている。給紙トレイ10に載置された原稿は、その側部をサイドガイド15で規制され、先端部をストッパ16に規制される。
給紙部12は、下降して給紙トレイ10上の原稿の最上面に当接し、原稿を繰り出す昇降自在な繰出ローラ20、繰出ローラ20で繰り出された原稿を給紙する給紙ローラ21と最上位原稿の1枚のみを通過して2枚目以降の原稿の給紙を阻止するように静止した分離ローラ22とで構成された分離手段、この分離手段で1枚に分離された原稿の先端を突き当てて整合した後に下流側に送るレジストローラ対23で構成され、給紙路30に沿って原稿を給紙する。なお、本実施例においては、分離ローラ22を用いたが、分離ローラの替りに分離パッドを用いてもよい。
搬送部13は、第2のコンタクトガラス2の上流側に、第2のコンタクトガラス2に原稿を供給する一対の搬入ローラ対24、下流側に第2のコンタクトガラス2から原稿を排出する一対の搬出ローラ対25を備えており、原稿は搬送路31に沿って搬送される。
排紙部14とスイッチバック部15は排紙トレイ11側の一部を共有しており、この共有部分には原稿を排紙トレイ11に排紙する排紙ローラ対26が設けられている。この排紙ローラ対26は、後述する両面モードの際に原稿の後端側をニップした状態で逆回転することで、排紙路32の原稿をスイッチバックしてスイッチバック路33に搬送する。そして、スイッチバックされた原稿は、スイッチバック路33から再び第2のコンタクトガラス2に送るように制御される。なお、符号34は、スイッチバックされた原稿を給紙部12に案内するフラッパである。
次に、図3に示す駆動構成図に基づき給紙部12の駆動機構について説明すると、給紙部12の駆動機構は正逆転自在な給紙モータMT1とこの給紙モータMT1の駆動を繰出ローラ20、給紙ローラ21、レジスト駆動ローラ23aに伝達する伝達機構からなる。給紙モータMT1の駆動はプーリPU1からプーリPU2にタイミングベルトT1を介して伝達され、プーリPU2の駆動はギヤZ1を介してギヤZ2に伝達される。そして、ギヤZ2の回転軸SF1上にはギヤZ3が取り付けられ、このギヤZ3と給紙ローラ21の駆動軸に取り付けられたギヤZ4が歯合している。これによって、ギヤZ2の駆動はギヤZ3、ギヤZ4を介して給紙ローラ21に伝達される。一方、ギヤ2にはギヤZ5が歯合され、ギヤZ5の回転軸SF2上にはギヤZ6が取り付けられている。そして、レジストローラ35の駆動軸に取り付けられたギヤZ7がギヤZ6と歯合している。これによって、ギヤZ2の駆動はギヤZ5、ギヤZ6、ギヤZ7を介してレジストローラ35に伝達される。なお、ギヤZ2の内部に第1の電磁クラッチCL1が設けられており、ギヤZ5の内部には第2の電磁クラッチCL2が取り付けられている。この第1の電磁クラッチCL1は、ギヤZ2とギヤZ3が取り付けられた軸SF1とを連結、解除し、また第2の電磁クラッチCL2は、ギヤZ5とギヤZ6が取り付けられた軸SF2との連結、解除を行う。これによって、給紙ローラ21及びレジストローラ35の回転駆動を制御するように構成されている。
また、給紙ローラ21にはギヤZ10が一体に設けられたおり、このギヤZ10はギヤ11、ギヤ12、ギヤ13を介して繰出ローラ20軸に取り付けられたギヤZ14に連結され、給紙ローラ21の駆動を繰出ローラ20に伝達する。
ここで、給紙ローラ内部にはワンウェイクラッチOWが設けられたおり、給紙ローラ21は原稿を給紙する方向のみに回転するようになっている。そして、このワンウェイクラッチOWによって、レジストローラ対23によって送られる原稿が給紙ローラ21と分離ローラ22のニップ位置から引き抜かれる際に給紙ローラ21が回転し、この給紙ローラ21の回転に伴って繰出ローラ20も回転する構成となっている。
給紙ローラ21の駆動軸SF3には、繰出ローラ20を支持する昇降アーム35a、35bの一端側が取り付けられており、給紙モータMT1の正転駆動による給紙ローラ21の駆動軸SF3の正回転により昇降アーム27a、27bが回動して繰出ローラ20が下降し、繰出ローラが原稿に当接する。一方、給紙モータMT1の逆転駆動による給紙ローラ21の駆動軸SF3の逆回転により昇降アーム35a、35bが回動して繰出ローラ20が上昇する。
搬送駆動部では、搬送モータMT2の正逆転が搬入ローラ対24の駆動ローラと搬出ローラ対25の駆動ローラに伝達され、搬入ローラ対24と搬出ローラ対25を等速で回転させる。また、搬送モータMT2の正逆転は、排紙ローラ対26の排紙駆動ローラ52aに伝達され、排紙ローラ対26を正転、逆転させる。
また、原稿を案内する経路中には、給紙トレイ10上に原稿が載置されたことを検出するエンプティセンサS1、給紙路31を給紙される原稿の端部を検出する分離後センサS2及びレジストセンサS3、第2のコンタクトガラス2の手前に設けられ原稿の端部を検出するリードセンサS4、第2のコンタクトガラス2から排出される原稿の端部を検出する排出センサS5がそれぞれ設けられている。
これらの経路中に配置された各センサS1〜S5は、図4の制御ブロック図に示すように装置全体の駆動を制御する制御手段としての制御基板70上に実装されたCPU71に入力回路を介して接続されている。そして、各センサからの検知信号に基づいて、各モータMT1、MT2及ぶ各電磁クラッチCL1、CL2が制御される。
なお、以降において、電磁クラッチに通電してギヤと回転軸を連結することを電磁クラッチONという。また電磁クラッチの通電を遮断してギヤと回転軸の連結を解除することを電磁クラッチOFFという。
上記構成からなる原稿送り装置は、原稿の片面のみを読み取る片面モードと原稿の両面を読み取る両面モードを備えている。
片面モードの原稿送り動作を以下に説明する。まず、原稿を給紙トレイ10から第2のコンタクトガラス2に向けて給紙する動作について説明すると、原稿読取装置本体Hから給紙指令コマンドを受信するとエンプティセンサS3によって給紙トレイ10上に原稿があるか否かが検知される。
給紙トレイ10上に原稿が載置されていることをエンプティセンサS1が検知すると、給紙モータMTが正転駆動し、第1の電磁クラッチCL1をONする。これによって、繰出ローラ20が下降し、原稿の最上面に当接され、繰出ローラ20及び給紙ローラ21が回転して給紙トレイ10上から原稿が繰り出される。そして、給紙ローラ21と分離ローラ22で1枚に分離された原稿の先端がレジストセンサS3にて検知されると、その検知から所定時間後に第1の電磁クラッチCL1をOFFする。これによって、繰出ローラ20、給紙ローラ21の回転を停止する。このとき、原稿の先端はレジストローラ対23のニップ部に当て付けられてたわみが形成され、原稿の先端が整合されスキューが除去される。
その後、所定のタイミングで第2の電磁クラッチをONすると同時に搬送モータMT2を正転駆動する。これによって、レジストローラ対23、搬入ローラ対24、搬出ローラ対25、排紙ローラ対26が回転駆動して原稿は第2のコンタクトガラス2上の読取位置に向けて送られる。そして、読取位置を通過する過程で第1、第2キャリッジ11、12及びラインセンサ6などで構成される読取手段で読み取られる。そして、読み取られた原稿は搬出ローラ対25と排紙ローラ対26によって、排紙トレイ11に排紙される。
ここで、本実施の形態においては、給紙トレイ10上に次原稿がある場合、先原稿が給紙ローラ21と分離ローラ22を通過する前に繰出ローラ20による次原稿の繰り出し動作を開始するように構成し、給紙時における先原稿と次原稿の間隔を極力短くするようにしている。
この次原稿の繰り出し、給紙の動作について図5(a)〜(e)の原稿の繰り出し、給紙状態を示す模式図に基づき説明する。上述した一連の原稿送り動作において、レジストローラ対23にて先原稿D1が送られる際には第1の電磁クラッチCL1がOFFになっているため、先原稿D1は給紙ローラ21と分離ローラ22のニップ部より引き抜かれつつ搬送される。このとき、給紙ローラ21はその内部に設けられたワンウェイクラッチWOの作用によってレジストローラ対23及びその下流側のローラ対24、25、26で送られる先原稿D1の移動に同期して回転する(図5(a)参照)。給紙ローラ21が回転すると図3に示すように給紙ローラ21とギヤZ10〜ギヤZ14で駆動連結された繰出ローラ20も回転する。
そして、図5(b)に示すように先原稿D1の後端が繰出ローラ20の先原稿D1の上面に接触する位置P1を通過すると繰出ローラ20は次原稿D2の上面に接触する。これによって、先原稿D1が給紙ローラ21と分離ローラ22を通過する前に次原稿D2が繰出ローラ20によって繰り出される。
この次原稿D2が繰出ローラ20で繰り出される際に給紙トレイ20上の次原稿D2の先端は少なくとも繰出ローラ20よりも下流のストッパ16のセット位置P0にあるため、図5(c)に示すように次原稿D2の先端部は先原稿D1の後端部と重なった状態で、給紙ローラ21と分離ローラ22のニップ位置P2に案内される。
この次原稿D2が繰出ローラ20で繰り出される際に給紙トレイ20上の次原稿D2の先端は少なくとも繰出ローラ20よりも下流のストッパ16のセット位置P0にあるため、図5(c)に示すように次原稿D2の先端部は先原稿D1の後端部と重なった状態で、給紙ローラ21と分離ローラ22のニップ位置P2に案内される。
そして、先原稿D1と重なった状態で繰り出された次原稿D2は、その先端が分離ローラ22に接触すると、給紙ローラ21と分離ローラ22のニップ位置P2、すなわち分離手段のニップ位置P2の通過を阻止されてニップ位置P2で静止する。
その後、図5(d)に示すように先原稿D1の後端が分離手段のニップ位置P2を通過すると、給紙ローラ21の回転は停止し、また繰出ローラ20の回転も停止する。つまり、この時点で次原稿D2の先端は確実に分離手段のニップ位置P2に到達した状態となっている。
そして、先原稿D1の後端が分離後センサS4で検出した時点で第2の電磁クラッチCL2をOFFし、第1の電磁クラッチCL1をONする。これによって、給紙モータの正転駆動が給紙ローラ21と繰出ローラ20に駆動伝達され、給紙ローラ21と繰出ローラ20によって次原稿D2が給紙される。このとき、図5(e)に示すように次原稿D2の先端は給紙ローラ21と分離ローラ22のニップ位置P2にあるので、先原稿D1と次原稿D2との間隔を次原稿D2の給紙のトリガとなるセンサS2の位置から次原稿D2の先端までの距離Xに短縮することができ、生産性が向上する。また、先原稿D1と次原稿D2との間隔がバラツクことなく、常に一定の距離で給紙することができる。
なお、この次原稿D2の繰り出し動作では、第1の電磁クラッチCL1はOFFとなっており、給紙ローラ21の回転軸はフリーとなっているため、繰出ローラ20の次原稿D2に対する圧接力は、給紙ローラ21の回転軸の回転によって原稿の上面に圧接される際の繰出ローラ20の圧接力よりも極めて小さくなっている。したがって、次原稿D2の先端が分離手段のニップ位置P2に到達してから先原稿D1の後端が分離手段のニップ位置P2を通過するまでの間、次原稿D2は繰出ローラ20による繰出動作を受けるが、先原稿D1の先端が分離手段のニップ位置P2を通過することはない。また、次原稿D2はその先端が分離手段のニップ位置P2の分離ローラ22に接触した状態で少量のループを形成するが、分離手段のニップ位置P2の手前には十分な空間があるため、原稿の給紙不良は生じない。
次に、原稿の両面を読み取る両面モードについて説明する。給紙トレイ10上に原稿が載置されたことがエンプティセンサS1で検知されると1枚目の原稿は片面モードと同様に給紙モータMT1の正転駆動し、第1の電磁クラッチCL1をONする。これによって、繰出ローラ20、給紙ローラ21を回転して原稿が給紙される。給紙された原稿はレジストローラ対23のニップ点に突きあててスキューを除去された後に第1の電磁クラッチCL1をOFFする。その後、第2の電磁クラッチCL2をONしてレジストローラ対23を回転させ原稿を搬入ローラ対24に向けて送る。
搬入ローラ対24、搬出ローラ対25は、第2の電磁クラッチCL2をONと同時に回転してレジストローラ対23から送られた原稿を受けて、第2のコンタクトガラス2上に搬送して通過させる。このとき、第2のコンタクトガラス2上の読取位置で原稿の表面(片面)が読取手段によって読み取られる。このとき、上述したように次原稿はレジストローラ対23によって搬送される原稿にて回転する繰出ローラ20によって分離手段のニップ位置P2まで繰り出される。
読み取られた原稿は排紙路32に案内され、排紙ローラ対26で排紙トレイ11の上位に案内される。そして、排紙センサS5が原稿の後端を検知した時点で搬送モータMT2の駆動が停止される。これによって、原稿はその後端側が排紙ローラ対26にニップされて停止する。なお、第2の電磁クラッチCL2は原稿の後端が分離後センサS2で検出されるとOFFする。
その後、原稿の裏面を読み取るための再給紙動作が実行される。この再給紙動作は、搬送モータMT2を逆転駆動することによって排紙ローラ対26を逆回転させ、排紙ローラ対26にニップされて停止された原稿をスイッチバックさせてスイッチバック路33に送る。
そして、スイッチバック路33を案内される原稿の先端がレジストセンサS3で検知された時点から所定時間経過後に搬送モータMT2を停止する。このとき、原稿の先端はレジストローラ対23のニップ部に突き当てられてたわみが形成され、原稿の先端が整合されスキューが除去される。
その後、所定のタイミングで第2の電磁クラッチCL2をONし、レジストローラ対23を給紙方向に回転させる。そして、搬送モータMT2を正転駆動して、搬入ローラ対24、搬出ローラ対25を回転させる。
その後、所定のタイミングで第2の電磁クラッチCL2をONし、レジストローラ対23を給紙方向に回転させる。そして、搬送モータMT2を正転駆動して、搬入ローラ対24、搬出ローラ対25を回転させる。
レジストローラ対23から搬入ローラ対24に送られた原稿は、搬入ローラ対24、搬出ローラ対25によって第2のコンタクトガラス2上を搬送される。なお、第2の電磁クラッチCL2は、搬入ローラ対24に原稿がニップされた時点でOFFされる。
搬入ローラ対24、搬出ローラ対25によって第2のコンタクトガラス2上を搬送される原稿は、第2のコンタクトガラス2の読取位置で、その裏面(両面)が読取手段によって読み取られる。そして、読み取られた原稿は排紙路32に沿って排紙トレイ11に向けて送られる。なお、排紙ローラ対26は、1枚の原稿の先端側と後端側が排紙路32とスイッチバック路33の共通部でのすれ違うときのみ離間するように構成されている。
その後、レジストセンサS3が原稿の後端を検知したとき排紙センサS7が原稿の後端を検知した時点で搬送モータMT2の駆動が停止し、原稿はその後端側が排紙ローラ対26にニップされて停止する。
そして、原稿は排紙トレイ11に頁順を揃えて排紙するために、上述した再給紙動作と同様に搬送モータMT2を逆転駆動して原稿をスイッチバックする。その後、スイッチバックされた原稿をスイッチバック路33から再び第2のコンタクトガラス2上を通過させ、原稿の表裏を反転させて排紙路32から排紙トレイ11に排紙する。このとき、原稿の後端がレジストセンサS3にて検出されると、第1の電磁クラッチCL1がONし、分離手段のニップ位置P2にまで到達していた次原稿が給紙ローラ21及び繰出ローラ20によって給紙される。
なお、片面モード、両面モードのいずれの場合も、原稿の送り動作中は繰出ローラ20は給紙トレイ10上の原稿の上面と接触状態にある。そして、給紙トレイ10上の全ての原稿の読み取りが完了し、排紙ロレイ21上に排紙されると、給紙モータMT1を逆転駆動して昇降アーム32a、32bを上方に回動する。これにいって繰出ローラ20は上昇して給紙トレイ10上に原稿が載置することが可能となる。
A 原稿搬送装置
H 原稿読取装置
10 給紙トレイ
12 給紙部
20 繰出ローラ
21 給紙ローラ
22 分離ローラ
23 レジストローラ対
30 給紙路
CL1 第1の電磁クラッチ
CL2 第2の電磁クラッチ
OW ワンウェイクラッチ
S2 分離後センサ
S3 レジストセンサ
MT1 給紙モータ
H 原稿読取装置
10 給紙トレイ
12 給紙部
20 繰出ローラ
21 給紙ローラ
22 分離ローラ
23 レジストローラ対
30 給紙路
CL1 第1の電磁クラッチ
CL2 第2の電磁クラッチ
OW ワンウェイクラッチ
S2 分離後センサ
S3 レジストセンサ
MT1 給紙モータ
Claims (4)
- シートを載置する給紙トレイと、この給紙トレイ上のシートを繰り出す繰出ローラと、繰り出されたシートを給紙する給紙ローラと、前記給紙ローラに圧接して給紙されるシートを分離する分離部材と、前記給紙ローラにて給紙されたシートを所定の処理位置に向けて送る送りローラと、を備えたシート給紙装置において、
前記繰出ローラは、前記送りローラで送られる先シートの後端が前記給紙ローラの位置を通過する前に次シートを繰り出し、前記先シートの後端が前記給紙ローラを通過した時点で次シートの繰り出しを停止することを特徴とすることを特徴とするシート給紙装置。 - 前記送りローラ対にて送られる先シートが前記給紙ローラと前記分離部材のニップ部から引く抜かれるときに前記先シートの移動に従動して前記給紙ローラを回転させるためのクラッチ手段と、先シートの移動に従動して回転する前記給紙ローラの回転を前記繰出ローラに伝達する駆動伝達手段と、を備えた請求項1に記載のシート給紙装置。
- 前記駆動伝達手段は、前記給紙ローラに一体で設けられた駆動伝達部材を有することを特徴とする請求項2に記載のシート給紙装置
- 前記給紙ローラを駆動するための駆動モータと、この駆動モータから前記給紙ローラへの駆動の伝達を制御する電磁クラッチを設けたことを特徴とする請求項3に記載のシート給紙装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009298358A JP2011136806A (ja) | 2009-12-28 | 2009-12-28 | シート給紙装置 |
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