JP2011136776A - エレベータのドア装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】そこで、本発明は、乗籠に対する乗客の入れ代わりを円滑にするとともに、乗籠の運行状況に関する情報を報知する表示装置を安価に導入できるエレベータを提供する。
【解決手段】エレベータ1は、籠ドア装置21と籠側防犯窓22と籠側表示装置23と乗場ドア装置31と乗場側防犯窓32とを備える。籠ドア装置21は、乗籠2の乗口2aを塞ぐ複数枚の籠ドアパネル211を有する。籠側表示装置23は、複数枚の内の一枚の籠ドアパネル211の開口部212に嵌め込まれて少なくとも乗籠2の運行情報を乗籠2内に向けて表示する。籠側防犯窓22は、籠側表示装置23が組み付けられた以外の籠ドアパネル211の開口部212に透明部材222が嵌め込まれて構成される。
【選択図】 図1
【解決手段】エレベータ1は、籠ドア装置21と籠側防犯窓22と籠側表示装置23と乗場ドア装置31と乗場側防犯窓32とを備える。籠ドア装置21は、乗籠2の乗口2aを塞ぐ複数枚の籠ドアパネル211を有する。籠側表示装置23は、複数枚の内の一枚の籠ドアパネル211の開口部212に嵌め込まれて少なくとも乗籠2の運行情報を乗籠2内に向けて表示する。籠側防犯窓22は、籠側表示装置23が組み付けられた以外の籠ドアパネル211の開口部212に透明部材222が嵌め込まれて構成される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、乗籠と乗場とが相互に見通せる防犯窓を備えるエレベータのドア装置に関する。
乗籠の籠ドアに窓が設けられ、この窓に表示パネルが嵌め込まれたドア装置が特許文献1に記載されている。このドア装置の表示パネルは、色彩パネルと視認パネルとを重ね合わせて構成されている。色彩パネルは、電気的に色彩を変化させる色彩液晶パネルなどの光透過性材料で構成されている。視認パネルは、電気的に透明度を変化させる液晶パネルやLED素子を光透過性材料に埋め込んで形成したパネルからなる。そして、特許文献1のエレベータ装置は、乗籠の減速開始から着床までの間、調光制御装置によって表示パネルの色彩と透明度を変化させる。これによって、乗客に乗籠が間もなく着床することを報知している。
また、エレベータドアに透光部を有したエレベータ表示装置が特許文献2に記載されている。このエレベータ表示装置の透光部は、おもて面に防火基準を満たしかつエレベータドアの内部に設置される照光手段から放射される光を通すもので作られることが記載されている。特許文献2に記載のエレベータは、各階床で登録される乗場呼びに基づいて乗籠の運行制御を行う制御手段を備える。制御手段は、エレベータ利用者が乗場呼びボタンを押して乗場呼びが行われると、この乗場呼びに割り付けられたエレベータの照光手段が発光させる。これによってエレベータホールにいる利用者にどのエレベータが到着するのかを報知する。特許文献2では、照光手段は、光源とそれが放射する光をエレベータドアのおもて面から出射するための導光板とによって構成されること以外に、有機ELや液晶ディスプレイを採用することが開示されている。さらに、エレベータドアとしてホールドアだけでなく籠ドアにも採用できることが記載されている。特に段落に、ホールドアには、LEDを用いてエレベータの運行情報を報知し、籠ドアには、有機ELを用いてエレベータの運行情報だけでなく、天気やニュースなどの情報を利用者に提供することが記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載されたドア装置に用いられる表示パネルは、色彩パネルと視認パネルとが重ねあわされた構造であり、さらに、消防法上不可欠な網入りガラスを重ね合わせて構成されなければならない。したがって重量的に重くなる。また、乗籠内と乗場の相互の状況が一目見て分かる程度の大きさに、色彩パネルと視認パネルを使用するため、すべての階に装備するとなると高価なものになる。そして、特許文献1に記載された表示パネルは、視認パネルが透明な状態になっても、色彩パネルが発色している状態である。したがって乗籠と乗場の相互の視認性において、不自然な色彩であるので、相互の状況を把握しにくい。
さらに、特許文献2に記載されたエレベータ表示装置の場合、乗籠と乗場の相互の視認性を有していない。つまり、表示装置から情報を得ていても、乗籠の乗客と乗場の乗客は、ドア装置が開かない限り相手側の状況を目視できない。そのため、それぞれ相手側の状況を予測して動くため、乗客どうし衝突することも有り得るし、お互いに譲り合う分だけ動作が遅れることも有り得る。そのため、乗客の乗り降りの流れが緩慢になる。
そこで、本発明は、乗籠に対する乗客の入れ代わりを円滑にするとともに、乗籠の運行情報に関する情報を報知する表示装置を安価に導入できるエレベータを提供する。
本発明の一実施形態のエレベータは、籠ドア装置と籠側表示装置と籠側防犯窓と乗場ドア装置と乗場側防犯窓とを備える。籠ドア装置は、乗籠の乗口を塞ぐ複数枚の籠ドアパネルを有する。籠側表示装置は、複数枚の内の一枚の籠ドアパネルの開口部に嵌め込まれて少なくとも乗籠の運行情報を乗籠内に向けて表示する。籠側防犯窓は、籠側表示装置が組み付けられた以外の籠ドアパネルの開口部に透明部材が嵌め込まれて構成される。乗場ドア装置は、昇降路と乗場との間を塞ぐ乗場ドアパネルを籠ドアパネルと同数枚有する。乗場側防犯窓は、籠側防犯窓が組み付けられた籠ドアパネルに対応して配置される乗場ドアパネルの開口部に透明部材が嵌め込まれて構成される。この明細書において、「透明部材」とは透光性を有したガラスや合成樹脂を含む。
また、乗場側にも乗籠の運行情報を提供するために、エレベータは、さらに乗場側表示装置を備える。乗場側表示装置は、籠側表示装置が組み付けられた籠ドアパネルに対応する乗場ドアパネルの開口部に嵌め込まれ、少なくとも乗籠の運行情報を乗場側に向けて表示する。または、エレベータは、乗場側表示窓と乗場用表示装置とをさらに備える。乗場側表示窓は、籠側表示装置が組み付けられた籠ドアパネルに対応する乗場ドアパネルの開口部に透明部材が嵌め込まれて構成される。乗場用表示装置は、籠側表示装置が組み付けられた籠ドアパネルに籠側表示装置と背中合わせに取り付けられ、乗場側表示窓を通して少なくとも乗籠の運行情報を乗場側に向けて表示する。
本発明のエレベータによれば、籠ドア装置の少なくとも2つの籠ドアパネルのうちの1つの籠ドアパネルに籠側表示装置を装着し、残りの籠ドアパネルに防犯窓を装着する。したがって、装置の設置コストが安く、かつ、乗籠と乗場との間に相互の視認性が防犯窓によって確保される。そして、籠側表示装置によって、進行方向や次の着床階等、乗籠の運行情報を表示するほか、様々な画像や情報を表示することができる。したがって、乗籠内の乗客の流れが円滑になる。
さらに乗場側表示装置を設けたエレベータは、乗場側にも乗籠の運行情報を報知できるので、乗場側の乗客の流れも円滑になる。したがって、乗籠に対して乗客が乗り降りするのに時間が短縮され、乗籠の稼働率が向上する。
また、籠側表示装置と背中合わせに乗場用表示装置を取り付け、対応する乗場ドアパネルに乗場側表示窓を設けたエレベータは、乗籠内および乗場の両方に乗籠の運行情報を報知することができる。また、乗場側に対する表示装置が乗籠に取り付けられているので、各階の乗場ごとに表示装置を設置する必要がない。したがって、エレベータの全体の設備費用が軽減される。
本発明の第1の実施形態のエレベータ1は、図1から図5を参照して説明する。このエレベータ1は、乗籠2の乗客と乗場3の乗客との入れ代わりを円滑にするとともに、乗籠2の乗客に対して乗籠2の運行状況に関する情報を提供する。このエレベータ1は、図1に示すように乗籠2に設置される籠ドア装置21に籠側防犯窓22を有している。そして複数枚ある籠ドアパネル211の1つは、籠側防犯窓22の代わりに籠側表示装置23を有している。
籠側表示装置23は、運行方向や現在位置および次の着床予定階等、少なくとも乗籠2の運行情報を表示する。したがって、乗籠2の乗客は、次に着床する階を事前に知ることができる。また、このエレベータ1は、籠ドア装置21の籠側防犯窓22に対応して、乗場3に設置される乗場ドア装置31に乗場側防犯窓32を有している。乗籠2が着床した際、乗籠2の乗客および乗場3の乗客は、籠側防犯窓22および乗場側防犯窓32を通して、各々自分の眼で直ぐに相手側の状況を確認できる。
図1に示すように、エレベータ1は、籠ドア装置21と籠側表示装置23と籠側防犯窓22と乗場ドア装置31と乗場側防犯窓32と乗場側表示装置33を備える。
籠ドア装置21は、図1、図2および図4に示すように、中央から左右両側に開く両開き式の2枚の籠ドアパネル211を備える。籠ドアパネル211は、乗籠2の乗口2aを塞ぐように設置される。図2に示すように、籠側防犯窓22は、乗籠2内から見て右側の籠ドアパネル211に設置され、籠側表示装置23は、乗籠2内から見て左側の籠ドアパネル211に設置されている。籠側表示装置23は、少なくとも乗籠2の運行情報を乗籠2内に向けて表示する。
なお、籠ドア装置21が籠ドアパネル211を2枚以上の複数枚、例えば片側三枚戸のように3枚有している場合、または両側に2枚ずつ合計で4枚有している場合、籠側表示装置23は、複数ある籠ドアパネル211の内の1枚に設けられていればよい。
籠側表示装置23が組み込まれた以外の籠ドアパネル211の開口部212には、透明部材222が嵌め込まれて、それぞれ籠側防犯窓22を構成する。本実施形態において、透明部材222として、網入りガラスを採用している。透明部材222として網入りガラスのほかに、透明な強化ガラスや透明な強化プラスチックなど、乗籠2の内部を目視できるものであれば採用することができる。
籠側防犯窓22は、図4に示すように、支持枠221と透明部材222と、パッキン223と固定枠224とを備える。支持枠221は、乗籠2の外側となる籠ドアパネル211の裏面に接着されている。この支持枠221は、開口部212を一回り大きく囲うようにアングル材で作られている。支持枠221は、籠ドアパネル211の開口部212の外周を継ぎ目無く囲う必要はなく、縦長の四角い開口部212の4つの辺と平行に分割して配置されているだけでもよい。なお、支持枠221を継ぎ目無く設けることによって、籠ドアパネル211の面外捻れ強度は増す。
透明部材222は、籠ドアパネル211の開口部212に嵌る凸部222aを有している。透明部材222は、外周にパッキン223が装着され、支持枠221の内側に嵌め込まれる。固定枠224は、支持枠221の内側に取り付けられ、透明部材222の凸部222aを籠ドアパネル211のおもて面と面一になるように透明部材222保持する。
籠側表示装置23は、図5に示すように、籠側防犯窓22と同じ構造で籠ドアパネル211に保持されている。籠側表示装置23は、支持枠231と表示パネル232とパッキン233と固定枠234とカバー235と裏当パネル236とを備える。支持枠231は、籠ドアパネル211の裏面に接着されている。支持枠231は、籠側防犯窓22と同じく籠ドアパネル211の開口部212の外周を継ぎ目無く囲う必要はなく、縦長の四角い開口部212の4つの辺と平行に分割して配置されているだけでもよい。
表示パネル232は、発光素子であるLED(Light-Emitting Diode)が配列されたLEDモニタや液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等を採用できる。表示パネル232の発光色は、単色であってもよいが、様々な情報を効果的に表示することを考慮すると、複数色、フルカラーである方が好ましい。図5に示すように、表示パネル232は、保護用のカバー235と積層される。このカバー235は、透明な強化ガラスで作られている。カバー235は、籠ドアパネル211の開口部212に嵌り込む凸部235aを有している。表示パネル232とカバー235は、外周にパッキン233が装着され、支持枠231の内側に嵌め込まれる。
固定枠234は、支持枠231の内側に取り付けられ、カバー235の凸部235aが籠ドアパネル211のおもて面と面一になるように、表示パネル232との間に裏当パネル236を挟んで固定される。裏当パネル236は、表示パネル232の背後の全面に渡って設けられる。裏当パネル236は、溶接または接着によって固定枠234と接合されることで、捻れ剛性が高まる。裏当パネル236は、外周部がフレア加工されて固定枠234を兼ねる一体に設けられていてもよい。
また、表示パネル232の背面に沿って、表示パネル232に情報を表示するための画像処理回路などが搭載された基板232aが装着されている。基板232aに設けられたコネクタ232bに接続された信号線232cは、裏当パネル236に開けられた窓236aを通して引き出される。
乗場ドア装置31は、籠ドア装置21と同様に図3および図4に示すように、両開き式に2枚の乗場ドアパネル311を備える。乗場ドアパネル311は、図1および図4に示すように昇降路6と乗場3との間を塞ぐように設置される。なお、乗場ドアパネル311は、籠ドアパネル211との同じ枚数だけ設けられる。乗場ドア装置31は、その乗場ドア装置31が設けられた階に乗籠2が着床している場合、籠ドア装置21と連結され、籠ドア装置21の動作に連動する。
図1および図3に示すように、乗場側防犯窓32は、乗場3側から見て左側の乗場ドアパネル311に装着され、乗場側表示装置33は、乗場3側から見て右側の乗場ドアパネル311に装着されている。つまり、乗場側防犯窓32は、籠側防犯窓22が組み付けられた籠ドアパネル211に対応して配置される乗場ドアパネル311に設けられる。また、乗場側表示装置33は、籠側表示装置23が組み付けられた籠ドアパネル211に対応する乗場ドアパネル311に設けられる。
乗場側防犯窓32は、乗場ドアパネル311の開口部312に透明部材322が嵌め込まれて構成される。図4に示すように、乗場側防犯窓32は、支持枠321、透明部材322、パッキン323、固定枠324を備える。支持枠321は、乗場ドアパネル311の裏面に接着されている。この支持枠321は、乗場ドアパネル311の開口部312よりも一回り大きく囲うようにアングル材で作られている。
籠ドアパネル211の支持枠221と同様にこの支持枠321は、乗場ドアパネル311の開口部312の外周を継ぎ目無く囲む必要はなく、図3に示すように、縦長の四角い開口部312の4つの編と平行に分割して配置されているだけでもよい。ただし、一続きに構成することで、乗場ドアパネル311の捻れ剛性が高まる。
透明部材322は、乗場ドアパネル311の開口部312に嵌る凸部322aを有している。透明部材322は、外周部にパッキン323が装着されて、支持枠321の内側に嵌め込まれる。固定枠324は、支持枠321の内側にボルトで取り付けられ透明部材322の凸部322aが乗場ドアパネル311のおもて面と面一になるように透明部材322を保持する。本実施形態において、透明部材322として、網入りガラスを採用している。透明部材322として網入りガラスのほかに、透明な強化ガラスや透明な強化プラスチックなど、乗籠2の内部を目視できるものであれば採用することができる。
乗場側表示装置33は、図5に示された籠側表示装置23と同じ構造で乗場ドアパネル311に取り付けられている。乗場側表示装置33は、図4に示すように、支持枠331と表示パネル332とパッキン333と固定枠334とカバー335と裏当パネル336とを備える。支持枠331は、乗場ドアパネル311の裏面に接着されている。支持枠331は、乗場ドアパネル311の開口部312の外周を継ぎ目無く囲う必要はなく、縦長の四角い開口部312の4つの辺と平行に分割して配置されているだけでもよい。
表示パネル332は、発光素子であるLEDが配列されたLEDモニタや液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等を採用できる。表示パネル332の発光色は、単色であってもよいが、さまざまな情報を効果的に表示することを考慮して、複数色、フルカラーであるほうが望ましい。表示パネル332は、保護用のカバー335と積層される。このカバー335は、透明な強化ガラスで作られる。カバー335は、乗場ドアパネル311の開口部312に嵌り込む凸部335aを有している。表示パネル332とカバー335は、外周にパッキン333が装着され、支持枠331の内側に嵌め込まれる。
固定枠334は、支持枠331の内側に取り付けられ、カバー335の凸部335aが乗場ドアパネル311のおもて面と面一になるように、表示パネル332との間に裏当パネル336を挟んで固定される。裏当パネル336は、外周部がフレア加工されて固定枠334を兼ねる一体に形成されていてもよい。
また、表示パネル332の背面に沿って、表示パネル332に情報を表示するための画像処理回路などが搭載された基板332aが装着されている。基板332aに設けられたコネクタ332bに接続される信号線332cは、裏当パネル336に設けられる窓336aを通して引き出される。乗場側表示装置33は、少なくとも乗籠2の運行情報を乗場3側に向けて表示する。乗場側表示装置33は、乗籠2の運行情報を表示する以外に、ニュースやイベント情報を表示してもよい。
乗籠2の運行情報には、乗籠2が今何階に着床しているか、どの方向に動いているか、混雑状況がどうであるかのほかに、点検中であることや、その階には着床せずに通過することなどが含まれる。乗籠2の運行情報は、図2に示した乗籠2の操作ボタン24や図3に示した乗場3の操作ボタン34から入力された情報によって逐一変化する。
以上のように構成されたエレベータ1は、乗籠2内に向けて籠側表示装置23でその乗籠2の運転情報を表示する。したがって、乗客は、自分の目的階に乗籠2が着床してから行動を起こすのではなく、事前に用意できるため、乗籠2内の乗客の流れが円滑になる。さらに、乗口2a付近にいる乗客は、次に着床する階が自分の目的階でない場合に、乗籠2の奥に乗っている乗客に対して進路を空けるか、率先して一旦降りるなどの行動を起こしやすい。また、このエレベータ1は、乗場3側に向けて乗場側表示装置33でその乗籠の運転情報を表示する。したがって、乗場3で待っている乗客は、乗籠2がすぐに来るか、乗ることができるかなど、乗籠2が到着する前に知ることができる。
このように、乗籠2の運行情報を乗籠2側及び乗場3側のそれぞれに表示することによって、乗籠2に対する乗客の流れが円滑になり、各階における着床時間が短縮されるため、エレベータ1の稼働率が向上する。さらに、エレベータ1が複数基設置されて群管理される場合、どのエレベータ1が先に到着するか表示することもできる。また、このエレベータ1が商業施設などに設置される場合、各階で実施されている催し事をいち早く表示するように、表示を直ちに変更することもできる。
そして、籠側表示装置23は、籠ドアパネル211の開口部212全面を覆って取り付けられている。したがって、利用者の視線に合わせて情報を表示する位置を変えることもできる。たとえば、車椅子利用者のために乗籠2の側部に設けられた操作ボタン24のみから入力があった場合、車椅子利用者の視線の高さに重要度の高い情報を表示する。また、混雑時には、乗籠2の奥の乗客にも見えやすいように籠側表示装置23の上の方に表示をする。さらに、乗場3が屋外に面していたり、シースルーエレベータのように外部から日光など強い光が常に差し込んだりするようなところに設置されたエレベータの場合、籠側表示装置23の周りに隙間があると逆光が差し込み、籠側表示装置23に表示された情報が見難くなる恐れがある。しかし、このエレベータ1の場合、籠側表示装置23は、開口部212の全面に隙間無く設けられており、周囲に十分な幅で籠ドアパネル211が広がっている。したがって、籠側表示装置23の表示が見難くなるようなことは無い。
本発明の第2の実施形態のエレベータ1は、図6を参照して説明する。このエレベータ1は、籠側表示装置23が設けられた籠ドアパネル211にさらに乗場用表示装置25が取り付けられている。したがって、第2の実施形態のエレベータ1は、各階の乗場3に設けられる乗場ドア装置31の乗場ドアパネル311に、乗場側表示装置を備えていない。第2の実施形態のエレベータ1は、乗場側表示装置を備える代わりに、乗場側表示窓35を備えている。
これらの点において、第2の実施形態のエレベータ1は、第1の実施形態のエレベータ1と異なっており、その他の点は、基本的に同じ構成を有している。そこで、第1の実施形態のエレベータ1と同じ機能を有する第2の実施形態のエレベータ1の構成は、図6中において第1の実施形態と同一の符号を付してその説明を第1の実施形態の対応する箇所を参酌するものとし、ここでの記載を省略する。
乗場側表示窓35は、籠側表示装置23が組み付けられた籠ドアパネル211に対応する乗場ドアパネル311の開口部312に透明部材322が嵌め込まれて構成される。乗場用表示装置25は、籠側表示装置23が組み付けられた籠ドアパネル211に籠側表示装置23と背中合わせに取り付けられ、乗場側表示窓35を通して少なくとも乗籠2の運行情報を乗場3側に向けて表示する。
乗場側表示窓35の構成及び構造は、乗場側防犯窓32と同じであるので詳細な説明は、第1の実施形態における乗場側防犯窓32の説明を参酌し、図6中においては、同一の符号を付す。乗場用表示装置25は、支持枠251と表示パネル252とパッキン253と固定枠254とを有している。
支持枠251は、図6に示すように、籠側表示装置23の支持枠231の内周に固定される。表示パネル252は、外周にパッキン253が装着されて、籠側表示装置23が保持されている支持枠231に嵌め込まれる。籠側表示装置23の支持枠231は、籠ドアパネル211から離れた側に、籠ドアパネル211と平行に延びるフランジ部231aを有している。固定枠254は、このフランジ部231aに固定される。表示パネル252は、固定枠254によって、支持枠251との間に挟まれ固定される。
以上のように構成されたエレベータ1は、乗籠2内に乗籠2の運転情報を表示するとともに、乗場3側に対して乗籠2の運転情報をその乗籠2が着床してドア装置が開くまで、及び、ドア装置が閉じて乗籠2が動き出すまでの間に表示する。また、乗籠2に乗客が乗っておらずに休止している場合、乗籠2が停止している階の乗場3に対して情報を表示し続けてもよい。
以上のように、第2の実施形態のエレベータ1は、乗籠2及び乗場3の両側に乗籠2の運転情報を表示することで、第1の実施形態と同様の効果を得られる。さらに、第2の実施形態のエレベータ1は、各階の乗場3に表示装置を設けないので、エレベータ1の設置コストが安い。
1…エレベータ、2…乗籠、2a…乗口、21…籠ドア装置、211…籠ドアパネル、212…開口部、22…籠側防犯窓、222…透明部材、23…籠側表示装置、25…乗場用表示装置、3…乗場、31…乗場ドア装置、311…乗場ドアパネル、312…開口部、32…乗場側防犯窓、322…透明部材、33…乗場側表示装置、35…乗場側表示窓。
Claims (3)
- 乗籠の乗口を塞ぐ複数枚の籠ドアパネルを有した籠ドア装置と、
複数枚の内の一枚の前記籠ドアパネルの開口部に嵌め込まれて少なくとも前記乗籠の運行情報を前記乗籠内に向けて表示する籠側表示装置と、
前記籠側表示装置が組み付けられた以外の前記籠ドアパネルの開口部に透明部材が嵌め込まれて構成される籠側防犯窓と、
昇降路と乗場との間を塞ぐ乗場ドアパネルを前記籠ドアパネルと同数枚有した乗場ドア装置と、
前記籠側防犯窓が組み付けられた籠ドアパネルに対応して配置される前記乗場ドアパネルの開口部に透明部材が嵌め込まれて構成される乗場側防犯窓と
を備えることを特徴とするエレベータ。 - 前記籠側表示装置が組み付けられた前記籠ドアパネルに対応する前記乗場ドアパネルの開口部に嵌め込まれて少なくとも前記乗籠の運行情報を前記乗場側に向けて表示する乗場側表示装置をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
- 前記籠側表示装置が組み付けられた前記籠ドアパネルに対応する前記乗場ドアパネルの開口部に透明部材が嵌め込まれて構成される乗場側表示窓と、
前記籠側表示装置が組み付けられた前記籠ドアパネルに前記籠側表示装置と背中合わせに取り付けられて前記乗場側表示窓を通して少なくとも前記乗籠の運行情報を前記乗場側に向けて表示する乗場用表示装置と
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
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