JP2011136202A - 温熱刺激用具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】生体に対し断続的に接触させることによって、温熱体に由来する熱刺激を付与する温熱刺激用具1であって、a)前記温熱体が、少なくともその一部が通気性を有する包材によって構成されている袋体と、この袋体に収容された、酸素と反応することによって発熱する発熱組成物とによって構成されており、b)前記温熱刺激用具が、実質的に水蒸気非透過性の手掌部接触面(A面)と水蒸気透過性の被刺激部接触面(B面)とを有し、c)前記手掌部接触面(A面)側の最高表面温度と比較して前記被刺激部接触面(B面)側の最高表面温度が高温であること、を特徴とする温熱刺激用具。
【選択図】図1
Description
空気中の酸素と接触して発熱する発熱組成物が収容された温熱体を用いた温熱刺激用具で
あって、生体の所望の部位に瞬間的または断続的に温熱刺激を与えるための用具に関する
。
りすることは、人間が自然に行う動作である。実際、それによって症状が改善されること
も少なくないため、日本では例えば指圧または按摩、欧米ではマッサージ、タッチケアま
たはタッチセラピー等と呼ばれる治療法が行われている(本願においては、以下、患部を
手または指などでさわることを伴うこれらの治療法を総称して「タッチセラピー」と呼ぶ
ことがある)。このようなタッチセラピーの効果としては、マッサージによる血流等の改
善効果に加えて、触わることによる内分泌系等の種々の身体機能の調節等も含まれる。
例えば、お灸、温湿布などがある。温熱を与えることにより、新陳代謝の促進、血管拡張
による血行改良、白血球およびリンパ球の活性化、鎮痛物質の生成、筋肉や関節の炎症の
寛解等の効果が期待される。
考案されていた。特許文献1には、使い捨てカイロ等を収容する部分と手指を挿入する部
分との2つの袋状の部分を有する簡易温マッサージ具が記載されている。特許文献2には
、手袋の掌側の指先と掌部分とに保温材を猫の手の肉球のような形状に取り付けた手袋型
保温具が記載されている。この保温具に使用されている保温材は予め温めてから使用する
必要があるものである。
したものにすぎず、マッサージ等の効果の増大または実用上の利便性等は考慮されていな
いうえ、これらの文献には、材質、構成等についての詳細はまったく記載されていない。
多く考案されている(例えば特許文献3)。しかし、これらは固定されたその部位に温熱
を与える目的で使用されるものであり、したがってタッチセラピー用としての、即ちそれ
が固定されている部位以外の部位に温熱や触刺激を与える目的での使用には、まったく適
していない。また、固定されている部位には継続的に温熱が与えられるため、やけど、ま
たは低温火傷の危険性から発熱温度が比較的低く抑えられているものである。
を提供することを目的とする。本発明は、特に、温熱刺激および触刺激の両方において効
果が高く、簡便で、安全性が高く、経済的な温熱刺激用具を提供することを目的とする。
た。即ち、本発明は、
〔1〕生体に対し断続的に接触させることによって、温熱体に由来する熱刺激を付与す
る温熱刺激用具であって、
a)前記温熱体が、少なくともその一部が通気性を有する包材によって構成されている
袋体と、この袋体に収容された、酸素と反応することによって発熱する発熱組成物とによ
って構成されており、
b)前記温熱体が、実質的に水蒸気非透過性の手掌部接触面(A面)と水蒸気透過性の
被刺激部接触面(B面)とを有し、
c)発熱の立ち上り5分後において、前記手掌部接触面(A面)側の表面温度と比較し
て前記被刺激部接触面(B面)側の表面温度が高温であること、
を特徴とする温熱刺激用具;
〔2〕生体に対し断続的に接触させることによって、温熱体に由来する熱刺激を付与す
る温熱刺激用具であって、
a)前記温熱体が、少なくともその一部が通気性を有する包材によって構成されている
袋体と、この袋体に収容された、酸素と反応することによって発熱する発熱組成物とによ
って構成されており、
b)前記温熱刺激用具が、手掌部に保持させる部材(保持部材)を前記温熱体と分離し
て有し、
c)前記保持部材が、実質的に水蒸気非透過性の手掌部接触面(C面)と水蒸気透過性
の被刺激部接触面(D面)とを有し、かつ、手掌部接触面(C面)と被刺激部接触面(D
面)との間に前記温熱体が収容されるように構成されており、
d)発熱の立ち上り5分後において、前記手掌部接触面(C面)側の表面温度と比較し
て前記被刺激部接触面(D面)側の表面温度が高温であること、
を特徴とする温熱刺激用具;
〔3〕発熱の立ち上り5分後の前記被刺激部接触面(B面)の最高熱流量が、600W
/m2以上である、前記〔1〕または〔2〕記載の温熱刺激用具;
〔4〕発熱の立ち上り5分後の前記被刺激部接触面(B面またはD面)の表面温度が、
50〜80℃である、前記〔1〕〜〔3〕のいずれか1項記載の温熱刺激用具;
〔5〕前記袋体の少なくとも一部を構成する通気性を有する包材の透湿度が、1500
〜8000g/m2・dayである、前記〔1〕〜〔4〕のいずれか1項記載の温熱刺激用
具;
〔6〕発熱中の少なくとも一時において、前記温熱体が膨張する、前記〔1〕〜〔5〕
のいずれか1項記載の温熱刺激用具;
〔7〕漢方エキス、オイル、香料および植物の乾燥物から選ばれる1種以上を含有する
、前記〔1〕〜〔6〕のいずれか1項記載の温熱刺激用具;
〔8〕ガスバリア性外袋に収容密封されている、前記〔1〕〜〔7〕のいずれか1項記
載の温熱刺激用具;
を提供する。
もタッチセラピー型の温熱刺激術を実施可能であり、さらに酸素と反応することによって
発熱する発熱組成物(以下、単に「発熱組成物」ということがある)が収容された温熱体
を用いるので、簡便に、低コストで、かつ安全に手(施術部)の温熱エネルギーを増強す
ることができ、触刺激および温熱刺激の効果を増大することが可能となる。
ので、この水蒸気を、タッチセラピーの温熱、触刺激による効果に加えて、心地よさの増
大に利用することができる。即ち、被刺激部接触面側に通気性を有する包材を用いた場合
、発熱組成物が空気中の酸素と接触して発熱する際に酸化反応で生成した水蒸気が適度に
放出され、これによって更なる温熱伝達効果が得られるとともに、保湿効果を高めること
もできる。
らによく、例えば首、肩、腰、顔などの凹凸部にも追従し温熱が伝達されやすい。
とによって発生する熱を利用して、火を使わずに、火を使うお灸と同程度の熱刺激を断続
的に複数回にわたり被施術部に与えることができる。しかも、本発明の温熱刺激用具は、
お灸と比較して、相当程度広い面積を有する面での熱刺激を付与することができるため、
鍼灸師のように生体のつぼに関する専門的な知識を有する者でなくても、簡単にお灸と同
様な効果を得ることができる。
する包材によって構成されている袋体に、発熱組成物が収容されてなる。発熱組成物は、
公知のいずれのものであってもよい。典型的には、被酸化性金属粉、無機電解質、保水剤
および水等を含む混合物であり、この他、活性炭等が加えられる場合もある。これらの成
分として一般的に使用されるものの例は、以下のとおりである。被酸化性金属粉としては
、鉄粉、亜鉛粉等である。無機電解質としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化第
二鉄、塩化マグネシウム等である。活性炭としては、ヤシガラ活性炭等である。保水剤と
しては、木粉、バーミキュライト、高分子吸水剤等である。
掌部の平面上に横に並ぶようにすると、柔軟な動きが可能となり、生体への追従性がさら
に向上する。また、2以上の気室が手掌部の平面と水平に縦に重なるように構成すると、
各気室に異なる発熱組成物を封入することにより、後述する温熱刺激用具の手掌部接触面
と被刺激部接触面との温度差を容易に作ることができる。
フィルム、無孔フィルムに貫通孔を設けたもの、等を単独でまたは積層して用いることが
できる。さらに、不織布、織布、紙等と積層してもよい。袋体のその他の部分は、非通気
性の包材で構成されていてもよい。非通気性の包材としては、ポリエチレンフィルム、ポ
リプロピレンフィルム等の非通気性フィルムの単層または積層体、またはそれらと不織布
、織布、紙等との積層品等を挙げることができる。
接触面(A面またはC面)および水蒸気透過性の被刺激部接触面(B面またはD面)を有
する。本発明に関して、手掌部接触面(A面またはC面)は、使用状態で施術者の手掌部
と接する面であり、被刺激部接触面(B面またはD面)は、手掌部接触面と対向する側に
位置し、使用状態において温熱および触刺激を適用すべき部位(施術を受ける部位)に接
触する面である。ここで、「実質的に水蒸気非透過性」とは、透湿度(JIS K712
9での測定値)が100g/m2・day以下であることを意味する。なお、本発明におい
て、手掌部接触面および被刺激部接触面を、便宜上、これらが温熱体上に設けられている
場合にはA面およびB面、後述する保持部材上に設けられている場合にはC面およびD面
と、それぞれ略称することがある。
成する包材は水蒸気透過性である。また、それぞれ、非通気性あるいは一部または全面が
通気性を有するものであればよい。ただし、両面全体として少なくともその一部が通気性
を有することが必要である。
で構成されているが、この袋体の透湿度は、発熱組成物への酸素供給量や発熱組成物中の
液状成分の染み出しの観点から、1500〜8000g/m2・dayが好ましく、また、
温熱体の膨張という観点をさらに加えれば、1800〜7000g/m2・dayが好まし
く、さらに好ましくは2500〜6000g/m2・dayであり、特に好ましくは250
0〜5500g/m2・dayである。
材の間に、付加的なシートをはさむことができる。このシートとしては、例えば、熱可塑
性樹脂シート、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル(EVA)
等の単層または積層シートであって、孔を有するものを用いることができる。この孔は、
例えば孔径50〜1000μm、好ましくは100〜600μm、ピッチ0.5〜15m
m、好ましくは1.4〜2.5mm程度であることができる。このシートはまた、包材の
強度を補強したり、温熱体が膨張時に破袋したときの発熱組成物のもれを防止するにも有
効であるので、通気性包材の内側に設けると有利である。
面またはC面)の表面温度と被刺激部接触面(B面またはD面)の表面温度とが異なり、
前者が後者より低い。ここで、「発熱の立ち上り5分後における表面温度」とは、室温(
23℃)空気中で、各表面上に設置した温度センサーにより測定した、温熱体を収容する
ガスバリア袋を開封(または空気中の酸素との接触を開始)して5分後のそれぞれの表面
温度を指す。
が、被刺激部接触面(B面またはD面)側の表面温度よりも低くなるようにしている点が
特徴的である。これは、手掌部接触面が継続的に手掌部に接触するのに対し、被刺激部接
触面は非固定的に断続的に被施術部に接触するという使用上の特徴による。即ち、手掌部
接触面は、手掌部に温熱を適用することを目的としないにもかかわらず、手掌部に継続的
に温熱を与えることにより、蓄熱、火傷または低温火傷の可能性が高くなる。一方、被刺
激部接触面は、手掌部に最適な温度に設計すると被施術部で感じる温熱が不充分となり、
温熱刺激および触刺激の効果も不充分となりやすいことになる。
の熱刺激の強度、および刺激の心地よさを考慮すると、50〜80℃であることが好まし
く、特に好ましくは、65〜75℃である。
〜75℃、好ましくは20〜70℃、より好ましくは20〜65℃である。また、好まし
くは、被刺激部接触面(B面またはD面)と手掌部接触面(A面またはC面)との立ち上
り5分後の表面温度の差は2℃以上であり、さらに好ましくは5℃以上である。なお、使
用状態での手掌部接触面(A面またはC面)側の最高表面温度は、好ましくは20〜45
℃、さらに好ましくは20〜40℃である。
発熱組成物および/または異なる包材などを適宜選択することによって実現することもで
きるが、後述する手掌部接触面の温熱緩和層および/または被刺激部接触面の被刺激部接
触層の設置または設計によって実現してもよい。
よさの観点から、発熱の立ち上り5分後の被刺激部接触面(B面)の最高熱流量が600
W/m2以上となることが好ましい。さらに好ましくは1000W/m2以上、特に好ま
しくは1500W/m2以上である。
熱体を収容するガスバリア袋を開封して温熱体を取り出し、B面またはD面側を上にして
5分間静置した後、被刺激部接触面(B面またはD面)を熱流センサーに接触させ、接触
時から1分間における単位面積当たりの最大の熱流値をいう。
好ましい。温熱体の膨張は、発熱組成物の組成、量、包材の透湿度や孔径、強度等を適宜
選択して組み合わせることによって実現できる。温熱刺激用具の性能、例えば凹凸のある
被刺激部接触面への追従性、使用感、効率よい熱刺激の伝達などの観点からすれば、その
膨張率は、1.1〜20.0であることが好ましく、2.0〜15.0であることがさら
に好ましく、特に好ましくは3.0〜10.0である。ここで、「膨張率」とは、温熱体
の発熱中に到達した最大の厚さを発熱開始前の温熱体の厚さで割った値をいい、具体的に
は、発熱開始前の測定サンプルの温熱体の被刺激部接触面側を下にして、実験台上に静置
し、サンプルの厚さ(mm)を測定しておき(測定値=D1)、その後、温熱体が発熱に
伴って膨張したら、その厚さが最大に達したところでサンプルの厚さ(mm)を測定し(
測定値=D2)、これらの測定値に基づいて下記式によって算出する。
膨張率=D2/D1
付加的要素を有していることができる。例えば、温熱体を手掌部に保持させる部材、温熱
緩和層、被刺激部接触層等を有していてもよい。
」ともいう)は、温熱体に設けられていてもよく、あるいは、温熱体から分離されていて
もよい。便宜上、前者を一体型、後者を分離型と呼ぶことがある。
々の利点を与える。即ち、本発明の温熱刺激用具は、単に手掌部に固定できるというだけ
でなく、身体の各部位に施術するという使用形態に適した固定の方式を採用することがで
き、使用中の適切な保持が可能である。さらに、施術する手掌部への温熱が過剰にならな
いように調節することができ、手掌部の火傷または低温火傷を防止し、あるいは疲労を緩
和することができる。
に加工したものが使用できる。これらの材料からなる保持部材は、一体型の場合、温熱体
の手掌部接触面(A面)側の一部または全面を覆うように構成される。一般的には、その
端部の一部が面ファスナー、融着または接着等の方法で前記手掌部接触面(A面)側に固
定されており、保持部材と前記温熱体の手掌部接触面(A面)側との間に手を挿入するこ
とにより前記温熱体を手掌部に保持させる構造であることができる。
の手掌部接触面(A面)側に、粘着剤のような粘着部材を部分的または全面的に設け、温
熱体を手掌部に貼付した形で手掌部に保持させることができる。
粘着剤であればよい。
併用してもよい。
ていないもの、即ち分離型であってもよい。ここで、温熱体本体部とは、発熱組成物が収
容された包材からなる袋体を含む保持部材以外の部分を指す。
が少なくとも一部に通気性を有する。そして、分離型の保持部材の温熱体本体部を収容す
るための収容部は、手掌部接触面(C面)および被刺激部接触面(D面)を有し、少なく
ともその両面または片面の一部が通気性を有し、温熱体を出し入れするための開口部を有
する。この態様においては、C面の内側または外側に後述する温熱緩和層、および/また
はD面の外側に後述する被刺激部接触層を設けてもよい。この態様においては、1つの保
持部材に対し、複数の温熱体本体部を使用してもよく、そのようにすると、発熱組成物を
2以上の気室に分けて収容した場合と類似の効果が得られる。また、この態様の場合、保
持部材は複数回使用することができ、経済的である。
ける温度が被刺激部接触面における温度よりも低くなるようにするための層である。温熱
緩和層としては、連続性発泡体シート、独立性発泡体シートおよびこれに貫通孔を設けた
もの、不織布、布、紙、合成樹脂シート等を単独でまたは積層して用いることができる。
温熱緩和層は、一体型の温熱刺激用具(温熱体)の手掌部接触面(A面)に設けることが
できるが、前記のような分離型の保持部材を有する場合は、保持部材の収容部の手掌部接
触面(C面)またはその内側に同様の温熱緩和層を設けることができる。
接触層によって、触刺激の効果を目的および/または好みに応じて生体表面、特に皮膚の
受ける感触を最適化することができ、また、温熱体または温熱刺激用具の耐久性を向上さ
せることもできる。
は生体表面に接触させたときの滑り性および/またはタッチセラピーにおける擦る、揉む
といった動きに耐える耐摩耗性を有することが好ましい。また、熱伝導性、吸汗性等、使
用条件に応じて適宜特性を選択または設定することができる。材料としては、例えば連続
性発泡体シート、独立性発泡体シートおよびこれに貫通孔を設けたもの、不織布、織布(
ベルベット等を含む)、紙、合成樹脂シート等を単独でまたは積層して用いることができ
る。さらに、これらの単独または積層シートは、摩擦係数の低い表面材、例えばポリエチ
レンまたはポリエステル等の合成樹脂の格子状、ストライプ状等のネット状シートを接着
または融着等の方法で積層したり、合成樹脂の突起状構造物(例えば粒状突起物等)を設
けたりして表面に凹凸または突起を有する形態に加工して用いてもよい。被刺激部接触層
またはその最外層をこのようにすると、滑り性、耐摩耗性、およびタッチセラピーの効果
を向上させたり、より効果的に熱刺激を与えたりすることができる。さらに、被刺激部接
触層の表面には、シリコン、テフロン(登録商標)等の樹脂加工を施してもよく、それに
よって撥水性、撥油性、潤滑性等の好都合な機能を付加または改善することができる。
できるが、前記のような分離型の保持部材を有する場合は、保持部材の収容部の被刺激部
接触面(D面)に同様の被刺激部接触層を設けることができる。
経皮吸収および/または吸入によってリラックス効果等の身体的または精神的効果を期待
できる各種の成分、例えば各種の薬剤、漢方エキス、オイル、香料、植物の乾燥物(例え
ば、ヨモギやビワの葉等:もぐさ)等を、配合、含浸もしくは積層等により包含させて用
いることができる。好ましくは、包含部位は被刺激部接触層および/または発熱組成物で
ある。
ラスターゼ剤、抗コラゲナーゼ剤、窒素質有機物、脂肪酸誘導体、ステロイド、微量元素
、漂白剤、藻類の抽出物、プランクトンの抽出物、サンスクリーン、酵素、補酵素、フラ
ボノイドおよびセラミド等が挙げられるが、これらに限らない。
ることができる。具体的には例えば、葛根湯、小青竜湯、小柴胡湯、八味地黄丸、補中益
気湯、小建中湯、消風散、清上防風湯、防風通聖散、五苓散、防已黄耆湯、乙字湯、当帰
芍薬散、桂枝茯苓丸、安中散、平胃散等が例示されるが、これらのみに限らない。
脂類;ジンジャーオイル、インモルテルオイル、サンダルウッドオイル、アニスオイル、
フェンネルオイル、ピメントベリーオイル、シナモンオイル、ローレルオイル、タイムオ
イル、スパイクラベンダーオイル、バジルオイル、コリアンダーオイル、シトロネラオイ
ル、メリッセオイル、ゼラニウムオイル、パルマローザオイル、ディルシードオイル、オ
レンジバレンシア、ライムオイル、セロリハーブオイル 、リトシークベバオイル、ベル
ベナオイル、アンジェリカシードオイル、コパイバオイル、オリガナムオイル、リナロー
ル、チネオールおよびアネトールから選ばれる精油等が挙げられるが、これらに限らない
。
例えば、じゃ香、霊猫香、竜挺香等)、植物性香料(例えば、アルモンド油、シンナモン
油、シトロネラ油、コニャック油、ガーリック油、ジンジャー油、グレープフルーツ油、
ホップ油、レモン油、ナツメグ油、カラシ油、はっか油、オレンジ油等);合成香料とし
ては例えば、炭化水素類(リモネン等)、アルコール類(シトロネオール等)、フェノー
ル類(オイゲノール等)、アルデヒド類(シンナミックアルデヒド等)、ケトン類(樟脳
、P−メチルアセトフェノン等)、ラクトン(クマリン等)、エステル類(ミリスチン酸
エチル、桂皮酸シンナミル、アンスラニル酸メチル等)等が挙げられるが、これらに限ら
ない。
ミ、インセンス等が挙げられるが、これらに限らない。
ある。これらを含めることにより、例えばもぐさの場合にはお灸をしている心理状態にな
り精神的にリラックスできると共に、温熱刺激用具の高温発熱によりお灸の場合に「もぐ
さ」が燃焼するのと同様な身体への健康増進効果が期待できる。香料の場合は香りの吸入
により同様なリラックス効果が期待できる。さらに、漢方エキス等については、高温発熱
による経皮吸収効果が向上される。
かわらず発熱組成物に対して0.1〜10重量%である。
にする)、被刺激部接触面を外側(即ち被施術部位に接触可能なようにする)にして施術
者がその手掌部に保持し、その被刺激部接触面を生体の被施術部に、直接(体表面に直接
)または間接的(例えば布などを介して)に、非固定的に(瞬間的または断続的に)接触
させることにより使用することができる。このようにして、容易に、簡便に、接触した生
体に温熱効果および触刺激効果等を与えることができる。
る。分離型の保持部材を有する場合、温熱体本体部のみが気密性外袋に収容されていても
よい。また、この場合、保持部材1つに対して2以上の温熱体本体部を組み合わせて、複
数回使用できるセットとして供給してもよい。
包材:ポリエチレン多孔質フィルム(40μm)とポリプロピレン不織布(40g/m
2)との積層品(通気度3,000秒/100cc、透湿度3300g/m2・24h)
を、発熱組成物を収容する袋体の被刺激部接触面(B面)側に使用した。発熱組成物を収
容する袋体の手掌部接触面(A面)側には、ポリエチレンフィルム(30μm厚)と非通
気性発泡ポリエチレンシート(1mm厚)との積層品を使用した。この非通気性発泡ポリ
エチレンシートは温熱緩和機能を有し、手掌部への過剰な伝熱を抑制する効果が期待され
る。
カリウム5重量部、水23重量部の混合物を使用した。
を内側にして重ね、この間に有孔加工(孔径0.2mm、孔ピッチ1.4mm)されたポ
リエチレンフィルム(25μm厚)を挟み、両短辺および長辺一端をヒートシールした。
さらに、長辺中央部を10mm幅で短辺と平行にヒートシールすることにより2気室の袋
体とし、有孔ポリエチレンフィルムとA面ポリエチレンフィルムとの間にそれぞれ前記発
熱組成物を10gずつ収容した後、残りの一辺(長辺)をヒートシールした。周囲のヒー
トシール幅は、それぞれ5mmとした。
記温熱体のA面側に積層して、100mm幅の端部2ヶ所を温熱体の端部2ヶ所にそれぞ
れ5mm幅で接着した。
速に外袋に収容し、外袋の開口部をヒートシールすることにより密閉した。
包材:デュポン社製ポリエチレン不織布「タイベック」(商品名)(42.5g/m2
)(通気度20秒/100cc、透湿度6900g/m2・day)を袋の被刺激部接触面
(B面)側として使用し、袋の手掌部接触面(A面)側には、ポリエチレンフィルム(3
0μm厚)とレーヨン不織布(55g/m2)との積層シートを使用した。
リウム)2重量部、塩化ナトリウム3重量部、水30重量部の混合物を使用した。
側を外側にした前記積層シートとを重ね合わせ、5mmの幅で一部を残して周辺部をヒー
トシールした。この袋に前記発熱組成物を15g収容し、残りの開口部を前記と同様にシ
ールした。
の両面に粘着剤(ゴム系Styrene-Isoprene-Styreneホットメルト剤)を120μm厚で塗
工し、前記温熱体の手掌部接触面(A面)側のレーヨン不織布上にこのポリエステル不織
布の片面を圧着した。
用した。
に外袋に収容し、外袋の開口部をヒートシールすることにより密閉した。
包材:ポリエステル不織布(30g/m2)、有孔加工(孔径0.5mm、孔ピッチ1
.4mm)されたポリエチレンフィルム(25μm厚)と、ポリエチレン多孔質フィルム
積層品(通気度6500秒/100cc、透湿度1800g/m2・day)を、手掌部接
触面(A面)側および被刺激部接触面(B面)側の両面に使用した。
リウム3重量部、水21重量部の混合物を使用した。
ポリエチレン多孔質フィルム側を内側にして重ね、周囲三辺を5mm幅でヒートシールし
た。この80×45mmの袋に前記発熱組成物を10g収容し、残りの一辺(開口部)を
前記と同様にシールした。
泡ポリエチレンシート(1mm厚)とを用意し、この2枚を重ねて両端部短辺2ヶ所、一
端部長辺1ヶ所をそれぞれ5mm幅で接着し、さらに長辺の中央部分を短辺と平行に長さ
100mm、10mm幅で接着し、温熱体収容部を作製した。
非通気性発泡ポリエチレンシート(1mm厚)面を手掌部接触面(C面)とした。
収容部の手掌部接触面(C面)上に積層して、100mm幅の端部2ヶ所をそれぞれ5m
m幅で接着した。
た。
包材:ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン複合不織布(50g/m2)(通
気度0秒/100cc、透湿度8000g/m2・day)を被刺激部接触面(B面)側と
して使用した。手掌部接触面(A面)側には、ポリエチレンフィルム(30μm厚)と非
通気性発泡ポリエチレンシート(1mm厚)との積層品を使用した。この非通気性発泡ポ
リエチレンシートは温熱緩和機能を有し、手掌部への過剰な伝熱を抑制する効果が期待さ
れる。
カリウム5重量部、水20重量部の混合物を使用した。
を内側にして重ね、その間に有孔加工(孔径0.2mm、孔ピッチ1.4mm)されたポ
リエチレンフィルム(25μm厚)を挟み、短辺両端部2ヶ所、長辺1ヶ所をそれぞれ5
mm幅でヒートシールした。
熱組成物を20g収容した後、開口部をヒートシールした。
温熱体のA面側に積層して、30mm幅の端部2ヶ所を温熱体の100mm幅端部2ヶ所
中央にそれぞれ5mm幅で接着した。
り密閉した。
包材:ポリエステル不織布(40g/m2)およびポリエチレン多孔質フィルムを積層
した通気膜(通気度9000秒/100cc、透湿度1500g/m2・day)を、袋の
被刺激部接触面(B面)側として使用した。手掌部接触面(A面)側には、ポリエチレン
フィルム(30μm厚)とレーヨン不織布(130g/m2)との積層シートを使用した
。
トリウム3重量部、水30重量部の混合物を使用した。
ム側を内側にして重ね合せ、三辺を5mm幅でヒートシールした。前記発熱組成物20g
をこの袋に収容し、開口部を5mm幅にてヒートシールした。
2)を135×100mmに切断し、前記温熱体のA面側に積層して、100mm幅の端
部2ヶ所をそれぞれ5mm幅で融着した。
包材:ナイロン不織布(35g/m2)およびポリエチレン多孔質フィルムを積層した
通気膜(通気度12000秒/100cc、透湿度1300g/m2・day)を、袋の被
刺激部接触面(B面)側として使用した。手掌部接触面(A面)側には、ポリエチレンフ
ィルム(30μm厚)と非通気性発泡ポリエチレンシート(1mm厚)との積層シートを
使用した。この非通気性発泡ポリエチレンシートは温熱緩和機能を有し、手掌部への過剰
な伝熱を抑制する効果が期待される。
カリウム5重量部、水23重量部の混合物を使用した。
ム側を内側にして重ね合せ、三辺を5mm幅でヒートシールした。前記発熱組成物20g
をこの袋に収容し、開口部を5mm幅にてヒートシールした。
温熱体のA面側に積層して、30mm幅の端部2ヶ所を温熱体の100mm幅端部2ヶ所
中央にそれぞれ5mm幅で接着した。
包材:LLDPE不織布(30g/m2、通気度0秒/100cc、透湿度8300g
/m2・day)を、袋の被刺激部接触面(B面)側として使用した。手掌部接触面(A面
)側には、ポリエチレンフィルム(30μm厚)と非通気性発泡ポリエチレンシート(1
mm厚)との積層シートを使用した。この非通気性発泡ポリエチレンシートは温熱緩和機
能を有し、手掌部への過剰な伝熱を抑制する効果が期待される。
カリウム5重量部、水23重量部の混合物を使用した。
ム側を内側にして重ね合せ、三辺を5mm幅でヒートシールした。前記発熱組成物20g
をこの袋に収容し、開口部を5mm幅にてヒートシールした。
温熱体のA面側に積層して、30mm幅の端部2ヶ所を温熱体の100mm幅端部2ヶ所
中央にそれぞれ5mm幅で接着した。
実施例1と同じ構成の温熱刺激具を製造した。ただし、発熱組成物を収容する袋体の被
刺激部接触面(B面)側に使用したポリエチレン多孔質フィルムとポリプロピレン不織布
との積層品については、積層する間に発熱組成物の重量を100%として0.5重量%の
「もぐさ」をばらまいて入れた。
実施例1〜8で製造した本発明の温熱刺激用具について、以下の方法で、発熱特性、膨
張率、使用感等を試験した。なお、可能な場合には、参考例として、一般的な市販の貼る
タイプの使い捨てカイロであってA社製のもの(参考例1)、一般的な揉むタイプの使い
捨てカイロであってB社製(参考例2)またはC社製(参考例3)のもの、一般的な市販
の靴用の使い捨てカイロであってD社製(参考例4)またはE社製(参考例5)のものに
ついても同様に試験した。また、市販の温灸材であって、不燃性、火を使用しないタイプ
のもの(参考例6)および可燃性、火を使用するタイプのもの(参考例7)(いずれもB
社製)についての測定も行なった。
被験者(被施術者)に、衣服として市販のワイシャツ(綿35%、ポリエチレン65%
)を着用させた。
実施例で製造した本発明の温熱刺激用具または参考例の温熱用具を外袋から取り出し、
これを施術者が手に保持し、皮膚に直接、または衣服の上から被験者の背中に軽く押し当
てることなどにより、断続的に身体に接触させ、使用感などを評価した。
手掌部接触面(A面)と被刺激部接触面(B面)の温度測定は、室温下(23℃)、恒
温槽で34℃に温度制御された温水循環底盤(表面材質:8mm厚塩化ビニル板)上に、
実施例および参考例1〜5の温熱刺激用具の手掌部接触面を下にして置き、塩化ビニル板
と手掌部接触面との間、および被刺激部接触面のそれぞれほぼ中央部に温度センサー(理
化電機製、熱伝対(クロメル・アルメル、JIS K)型名:ST−50)を取り付け、
ガスバリア袋等の包装を開封し空気に曝露した時点より5分後の温度を測定し、これを「
発熱の立ち上り5分後の表面温度」とした。
の通気孔をふさいでいるアルミシートを剥がした時点より5分後に温度を測定し、参考例
7の温熱刺激用具の被刺激部接触面(B面)の温度測定は、点火時点より5分後に温度を
測定し、それぞれ、これを「発熱の立ち上り5分後の表面温度」とした。
実施例および参考例1〜5の温熱刺激用具の熱流量は、前記温度測定方法と同様に、室
温(23℃)下、恒温槽で34℃に温度制御された温水循環底盤(表面材質:8mm厚塩
化ビニル板)上に、温熱刺激用具の手掌部接触面を下にして静置し、温熱体をガスバリア
袋等の包装を開封し空気に曝露した時点より5分後にこれを取り上げた。
、被刺激部接触面(B面)を下にして置き、手掌部接触面(A面)上から34℃に保温さ
れた、1.5Kg(縦70mm、横90mm、高さ30mm)の鉄の錘で荷重を1分間か
け、その1分間での最大熱流量を下記条件にて測定、算出し、これを「発熱の立ち上り5
分後の最高熱流量」とした。
℃に温度制御された温水循環底盤(表面材質:8mm厚塩化ビニル板)上に、その上に静
置し温度が安定後、参考例6の温熱刺激用具においては、通気孔をふさいでいるアルミシ
ートを剥がした時点、また、参考例7の温熱刺激用具においては、点火時点よりそれぞれ
5分間での最大熱流量を下記条件にて測定、算出し、これを「発熱の立ち上り5分後の最
高熱流量」とした。
0mm×0.9mmtを使用し、34℃に維持した温水循環底盤上にセンサー面(42m
m×20mm)を直接接触させ、PET基材の粘着テープにて固定した。
ける単位面積あたりの熱流を算出した(熱流=記録電圧/器械定数)。
算値(熱流=センサー面積/温熱用具面積)を乗算して求めた。
温熱体の作製に使用した通気性包材の透湿度は、JIS K7129の「プラスチック
フィルムおよびシートの水蒸気透過度試験方法」により下記条件下で測定した。
測定装置 Lyssy L80−4000型
透湿条件 40℃/100%RHから40℃/10%RH
校正サンプル PET19μm厚(25g/m2・day)
温熱体の作製に使用した通気性包材の通気度は、旭精工(株)の王研式デジタル標本型
透気度・平滑度試験機、型式EG.6(JIS P8117を参考とした試験法)により
測定した。
表1、表2にまとめて示す。
度は70℃を示し、その後40℃以上の発熱を20分間維持した。立ち上がり5分後の手
掌部接触面(A面中央部)の温度は67℃を示し、発熱の立ち上り5分後の最高熱流量は
1990W/m2を示した。また、この温熱体(温熱刺激用具本体)はガスバリア袋開封
後、1分間で膨れ始め、膨張率9.8まで膨張した。
やすいため、身体の凹凸部に沿って接触させることが可能であった。このため、被験者に
とっては接触時の触感および熱の伝わりが快く、被験者は心地良い熱刺激を感じた。発熱
が終わるまでの20分間、施術者が繰り返し使用することが可能であった。
の漏れなどは確認されなかった。
上り5分後の温度は72℃を示し、その後40℃以上の発熱を15分間維持した。
ち上り5分後の最高熱流量は3580W/m2を示した。この発熱体はガスバリア袋開封
後、2分間で膨れ始め、膨張率2.4まで膨張した。
やすいため、身体の凹凸部に沿って接触させることが可能であった。このため被験者にと
っては接触時の感触および熱の伝わりが快く、被験者は心地良い熱刺激を感じた。発熱が
終わるまでの15分間、施術者が繰り返し使用することが可能であった。
の漏れなどは確認されなかった。
後の温度は59℃を示し、その後40℃以上の発熱を41分間維持した。立ち上り5分後
の手掌部接触面(A面)の温度は54℃を示し、発熱の立ち上り5分後の最高熱流量は1
600W/m2を示した。また、この温熱体はガスバリア袋開封後、4分間で膨れ始め、
膨張率2.2まで膨張した。
やすいため、身体の凹凸部に沿って接触させることが可能であった。このため被験者にと
っては接触時の感触および熱の伝わりが快く、被験者は心地良い熱刺激を感じた。発熱が
終わるまでの41分間、施術者が繰り返し使用することが可能であった。
の漏れなどは確認されなかった。
上り5分後の温度は79℃を示し、その後40℃以上の発熱を13分間維持した。立ち上
り5分後の手掌部接触面(A面中央部)の温度は77℃を示し、発熱の立ち上り5分後の
最高熱流量は2550W/m2を示した。この温熱体は膨れも減圧もしなかった。
、被験者は比較的強い熱刺激を感じた。接触時の熱の伝わりが過剰気味であったが、使用
時の触感および熱の伝わりは接触頻度や押し当ての程度を調整することにより十分制御可
能であり、発熱が終わるまでの13分間繰り返し使用することが可能であった。
の漏れなどは確認されなかった。
上り5分後の温度51℃を示した。また、立ち上り5分後の手掌部接触面(A面中央部)
の温度は48℃を示し、発熱の立ち上り5分後の最高熱流量は620W/m2を示した。
呈した。このため身体の凹凸部に沿って押し付け変形させ、接触させることが可能であっ
た。接触時の触感および熱の伝わりは快く、被験者は比較的弱い熱刺激を感じ、発熱が終
わるまでの2時間繰り返し使用が可能であった。その後室温に放置した温熱体は40℃以
上の発熱を2時間維持した。
の漏れなどは確認されなかった。
上り5分後の温度は47℃を示し、その後40℃以上の発熱を2時間維持した。立ち上り
5分後の手掌部接触面(A面中央部)の温度は43℃を示し、発熱の立ち上り5分後の最
高熱流量は450W/m2を示した。
呈した。このため身体の凹凸部に沿って押し付け変形させ、接触させることが可能であっ
た。接触時の触感および熱の伝わりは許容範囲内であり、発熱が終わるまでの2時間繰り
返し使用が可能であったが、被験者は弱い熱刺激を感じた。その後室温に放置した温熱体
は40℃以上の発熱を2時間維持した。
の漏れなどは確認されなかった。
上り5分後の温度は84℃を示し、その後40℃以上の発熱を12分間維持した。立ち上
り5分後の手掌部接触面(A面中央部)の温度は82℃を示し、発熱の立ち上り5分後の
最高熱流量は3600W/m2を示した。この温熱体は膨れも減圧もせず、使用開始5分
間後には最高温度を示した。
、被験者は強い熱刺激を感じた。接触時の熱の伝わりが過剰気味であったが、使用時の触
感および熱の伝わりは接触頻度や押し当ての程度を調整することにより制御可能であり、
発熱が終わるまでの12分間繰り返し使用することが可能であった。
の漏れなどは確認されなかった。
と全く同じであったが、使用開始直後から発熱終了するまでの間、お灸と同じ「もぐさ」
の香りが漂った。
度は36℃を示し、ガスバリア袋開封後10分で40℃に達し、その後40℃以上の発熱
を12時間維持した。立ち上り5分後の手掌部接触面(A面中央部)の温度は37℃を示
し、発熱の立ち上り5分後の最高熱流量は180W/m2を示した。
って接触させるには押し付ける必要があり、接触時の触感および熱の伝わりのいずれもが
快いとはいえず、被験者は熱刺激が得られず、不快であった。これは接触のさせ方を調整
しても変わらなかった。発熱途中で使用を中止した。
度は30℃を示し、その後ガスバリア袋開封後11分で40℃に達し、その後40℃以上
の発熱を12時間維持した。立ち上り5分後の手掌部接触面(A面中央部)の温度は34
℃を示し、発熱の立ち上り5分後の最高熱流量は−16.4W/m2を示した。
接触させるには押し付ける必要があり、接触時の触感および熱の伝わりのいずれもが快い
とはいえず、被験者は熱刺激が得られず、不快であった。これは接触のさせ方を調整して
も変わらなかった。発熱途中で使用を中止した。
度は30℃を示し、その後ガスバリア袋開封後13分で40℃に達し、その後40℃以上
の発熱を12時間維持した。立ち上り5分後の手掌部接触面(A面中央部)の温度は34
℃を示し、発熱の立ち上り5分後の最高熱流量は−18.2W/m2を示した。
接触させるには押し付ける必要があり、接触時の触感および熱の伝わりのいずれもが快い
とはいえず、被験者は熱刺激が得られず、不快であった。これは接触のさせ方を調整して
も変わらなかった。発熱途中で使用を中止した。
の温度は52℃を示し、その後40℃以上の発熱を6時間維持した。立ち上り5分後の手
掌部接触面(A面中央部)の温度は54℃を示し、発熱の立ち上り5分後の最高熱流量は
410W/m2を示した。
また、この靴用使い捨てカイロは使用開始時から膨れも減圧もせず、身体の凹凸部に沿
って接触させるには押し付ける必要があったが、一定の心地よい熱刺激感が得られた。但
し、手掌保持部材が無く、手掌部接触面(A面中央部)の温度が被刺激部接触面(B面)
の温度よりも高いため、使いにくいものであった。
の温度は53℃を示し、その後40℃以上の発熱を40分間維持した。立ち上り5分後の
手掌部接触面(A面中央部)の温度は58℃を示し、発熱の立ち上り5分後の最高熱流量
は1300W/m2を示した。
また、この靴用使い捨てカイロはガスバリア袋開封後、4分間で膨れ始め、膨張率2.
4まで膨張した。
従して変形しやすいため、身体の凹凸部に沿って接触させることが可能であった。このた
め被験者にとっては接触時の感触および熱の伝わりが快く、被験者は心地良い熱刺激を感
じた。しかし、参考例4と同様に手掌保持部材が無く、手掌部接触面(A面中央部)の温
度が被刺激部接触面(B面)の温度よりも高いため、使いにくいものであった。
の立ち上り5分後の温度は55℃を示し、発熱の立ち上り5分後の最高熱流量は630W
/m2を示した。この温灸材の熱刺激感は心地よいものであったが、製品の性格上、衣類
上からは使用できず、また、人体皮膚上に貼り付けるものであるため、タッチセラピーに
使用できるものではなかった。
ち上り5分後の温度は56℃を示し、発熱の立ち上り5分後の最高熱流量は1960W/
m2を示した。この温灸材の熱刺激感は心地よいものであったが、製品の性格上、衣類上
からは使用できず、また、人体皮膚上に貼り付けるものであるため、タッチセラピーに使
用できるものではなかった。また、火を使うために安全上も、また、灰が落ちる等、使い
にくいものであった。
2.発熱組成物
3.ポリプロピレン不織布
4.非通気性発泡ポリエチレンシート
5.ポリエチレンフィルム
6.有孔ポリエチレンフィルム
7.ポリエチレン多孔質フィルム
8.粘着剤
9.ポリエステル不織布
10.レーヨン不織布
11.ポリエチレン不織布
12.ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン複合不織布
13.エラストマースパンボンド不織布
14.LLDPE不織布
15.ナイロン不織布
16.OPP/Kコートガスバリア袋
17.保持部材
18.温熱体
Claims (3)
- 施術者が手掌部に保持し、生体に対し断続的に接触させることによって、温熱体に由来する熱刺激を付与する温熱刺激用具であって、
a)前記温熱体が、少なくともその一部が通気性を有する包材によって構成されている袋体と、この袋体に収容された、酸素と反応することによって発熱する発熱組成物とによって構成されており、
b)前記温熱体が、実質的に水蒸気非透過性の手掌部接触面(A面)と水蒸気透過性の被刺激部接触面(B面)とを有し、
c)発熱の立ち上り5分後において、前記手掌部接触面(A面)側の表面温度と比較して前記被刺激部接触面(B面)側の表面温度が高温であること、
を特徴とする温熱刺激用具。 - 施術者が手掌部に保持し、生体に対し断続的に接触させることによって、温熱体に由来する熱刺激を付与する温熱刺激用具であって、
a)前記温熱体が、少なくともその一部が通気性を有する包材によって構成されている袋体と、この袋体に収容された、酸素と反応することによって発熱する発熱組成物とによって構成されており、
b)前記温熱刺激用具が、手掌部に保持させる部材(保持部材)を前記温熱体と分離して有し、
c)前記保持部材が、実質的に水蒸気非透過性の手掌部接触面(C面)と水蒸気透過性の被刺激部接触面(D面)とを有し、かつ、手掌部接触面(C面)と被刺激部接触面(D面)との間に前記温熱体が収容されるように構成されており、
d)発熱の立ち上り5分後において、前記手掌部接触面(C面)側の表面温度と比較して前記被刺激部接触面(D面)側の表面温度が高温であること、
を特徴とする温熱刺激用具。 - 発熱中の少なくとも一時において、前記温熱体が、膨張率1.1〜20.0の範囲で膨張する、請求項1又は2記載の温熱刺激用具。
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