JP2011135467A - 制御システムの異常処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御システムの各要素間における通信異常の誤判定を防止して異常判定の適正化を図ることの可能な制御システムの異常処理装置を提供する。
【解決手段】受信側の制御システム要素において、送信側の制御システム要素の計時送信手段により送信された計時値の連続性が損なわれたとき(S10)、送信側の制御システム要素の電力供給開始信号送信手段により送信された電力供給開始信号が無い場合には異常と判定する一方、電力供給開始信号が有る場合には異常とは判定しない(S12〜S18)。
【選択図】図3

Description

本発明は制御システムの異常処理装置に関し、詳しくは、制御システムの各要素間における通信異常の誤判定を防止する技術に関する。
自動車等の車両においては、車両姿勢やエンジン等を最適な状態にすべく制御システムが採用されており、制御システムの各要素間、即ち各種センサと制御ユニット間や複数の制御ユニット間で各種の通信が行われている。
このような通信では、各種センサや制御ユニット自身の故障やノイズ或いは電源電圧の一時的な低下等によって信号に乱れや切断が生じ、通信異常をきたすことがある。
このような通信異常が発生すると制御システムを適切に作動させることができなくなり、制御の信頼性を損ない、好ましいことではない。
そこで、例えば、故障診断により車載機器の異常を検出したときにその異常情報を履歴として確実に記憶しておき、故障診断の解析の向上を図る構成の装置が開発されている(特許文献1参照)。
特開2001−349807号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術を含め、上記従来の技術では、故障のみならずノイズ或いは電源電圧の一時的な低下等による信号の切断その他の不具合についても異常とみなして処理するようにしており、セルモータ等の架装設備の使用による電源電圧の一時的な低下によって各種センサや制御ユニットに電力が供給されず、信号が一時的に切断された後に正常に復帰したような場合であっても、画一的に異常処理がされて異常発生の履歴が記録され、不必要なウォーニングランプの点灯や不必要な部品の交換等が発生するという問題がある。
特に、近年では制御装置を有した制御機能付センサが開発されており、この制御機能付センサへの電源電圧が一時的に低下すると、制御機能付センサからの検出信号が瞬断することがあるが、かかる検出信号の切断が異常として異常発生の履歴が記録されてしまうと、故障でないにも拘わらず比較的高価な制御機能付センサを不必要に交換するおそれがあり、好ましいことではない。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、制御システムの各要素間における通信異常の誤判定を防止して異常判定の適正化を図ることの可能な制御システムの異常処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1の制御システムの異常処理装置は、電源と、前記電源から供給される電力により作動し、車両の各種制御に寄与する複数の制御システム要素とを備え、該複数の制御システム要素は、少なくとも二つの制御システム要素間で通信可能に構成され、送信側の制御システム要素には、通信中にのみ計時を行うとともに該計時された計時値をデジタル信号として送信する計時送信手段と、前記電源から供給される電力が遮断状態から供給開始される毎に所定期間に亘り電力供給開始信号をデジタル信号として送信する電力供給開始信号送信手段を有し、受信側の制御システム要素には、前記計時送信手段により送信された計時値の連続性と前記電力供給開始信号送信手段により送信された電力供給開始信号の有無とに基づいて前記送信側の制御システム要素の異常を判定する異常判定手段を有し、該異常判定手段は、前記計時送信手段により送信された計時値の連続性が損なわれたとき、前記電力供給開始信号送信手段により送信された電力供給開始信号が無い場合には異常と判定し、電力供給開始信号が有る場合には異常とは判定しないことを特徴とする。
請求項2の制御システムの異常処理装置では、請求項1において、前記計時送信手段は、所定周期でカウントアップするとともにカウント値が所定カウント値に達するとリセットしてカウントアップを繰り返すカウンタで計時を行うものであって、通信中でなくなると該カウンタのカウント値を強制的にリセットするとともに通信中となるまでカウントアップを中止するものであり、前記電力供給開始信号をデジタル信号として送信する前記所定期間は、前記電源から供給される電力が遮断状態から供給開始された後、前記カウンタのカウントアップが開始されてカウント値が前記所定カウント値に最初に達するまでの期間であることを特徴とする。
請求項3の制御システムの異常処理装置では、請求項1または2において、前記異常判定手段は、前記計時送信手段により送信された計時値の連続性が損なわれたとき、前記電力供給開始信号送信手段により送信された電力供給開始信号が無いときには、所定時間待って、異常判定を行うことを特徴とする。
請求項4の制御システムの異常処理装置では、請求項1乃至3のいずれかにおいて、前記送信側の制御システム要素は、制御機能付きセンサであることを特徴とする。
本発明の請求項1の制御システムの異常処理装置によれば、受信側の制御システム要素において、送信側の制御システム要素の計時送信手段により送信された計時値の連続性が損なわれたとき、送信側の制御システム要素の電力供給開始信号送信手段により送信された電力供給開始信号が無い場合には異常と判定される一方、電力供給開始信号が有る場合には異常と判定されることはない。
従って、計時送信手段により送信された計時値の連続性が損なわれたときであっても、電力供給開始信号送信手段により送信された電力供給開始信号が有る場合には、送信側の制御システム要素は、例えば電源電圧の一時的な低下による単なる送信側の制御システム要素への電力供給不足であって故障等ではなく、通信機能については正常とみなすことができ、制御システム要素間における通信異常の誤判定を防止でき、制御システムの異常判定の適正化を図ることができる。
これにより、不必要なウォーニングランプの点灯や、メンテナンス時における不必要な部品の交換等を減らすことができる。
また、請求項2の制御システムの異常処理装置によれば、計時送信手段による計時をカウンタで行うことで、電力供給開始信号をデジタル信号として送信する所定期間は、電源から供給される電力が遮断状態から供給開始された後、カウンタのカウントアップが開始されてカウント値が所定カウント値に最初に達するまでの期間とされる。
従って、電力供給開始信号をデジタル信号として送信する所定期間を、別途計時することなく、計時送信手段のカウンタを利用して計時することができる。
また、請求項3の制御システムの異常処理装置によれば、電力供給開始信号が無いときには、所定時間待って異常判定が行われる。
従って、電力供給開始信号が無いときであっても、例えば電源電圧の一時的な低下によって送信側の制御システム要素への電力供給不足が生じたような場合には、短時間のうちに電力が遮断状態から供給開始されることが予測され、所定時間待つことで制御システム要素間における通信異常の誤判定をより一層的確に防止することができる。
また、請求項4の制御システムの異常処理装置によれば、送信側の制御システム要素を制御機能付センサとすることで、制御機能付センサにおける通信異常の誤判定を防止でき、メンテナンス時における比較的高価な制御機能付センサの不必要な交換等を減らすことができる。
本発明に係る制御システムの異常処理装置の一実施形態としての構成を示すブロック図である。 制御機能付センサであるステアリングセンサの構成を示す図である。 ABS−ECUが異常検出機能として実行する異常処理ルーチンのフローチャートである。 ステアリングセンサが故障等により通信異常を引き起こした場合の電源のON/OFF状態、検出信号、送信カウンタのカウント信号及びステータス信号の時間変化を示すタイムチャートである。 電源電圧の一時的な低下によって電源がOFFからONになり通信が瞬断する場合の電源のON/OFF状態、検出信号、送信カウンタのカウント信号及びステータス信号の時間変化を示すタイムチャートである。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明に係る制御システムの異常処理装置の一実施形態としての構成を示すブロック図である。
ここで、制御システムは自動車に搭載され、車両姿勢やエンジン等を最適な状態にすべく制御するためのものであり、各種制御ユニットや各種センサが通信可能に接続され構成されている。
具体的には、図1に示すように、エンジン制御ユニット(エンジンECU)10、トランスミッション制御ユニット(T/M−ECU)20、ABS(Antilock Brake System)制御ユニット(ABS−ECU)30等の各種制御ユニット(制御システム要素)がCAN(Controller Area Network)によって接続されており、CANやエンジンECU10、T/M−ECU20、ABS−ECU30には、各種センサ(制御システム要素、送信側の制御システム要素)が接続されている。例えば、ABS−ECU30には、車輪の操舵角を検出するステアリングセンサ40がローカルCANを介して接続されている。
これらエンジンECU10、T/M−ECU20、ABS−ECU30等の各種制御ユニット及びステアリングセンサ40等の各種センサには、バッテリ(電源)50が接続され、電源電力が供給されている。なお、バッテリ50には瞬時に大電力を消費するエンジン始動用のセルモータ(図示せず)等の架装設備60も接続されている。
ステアリングセンサ40は、各種制御ユニットと同様に制御回路を有した制御機能付センサであり、図2に構成を示すように、CPU42及びメモリ44を有し、電源コネクタからレギュレータ46を介して電源供給を受け、CPU42で処理した検出情報をCAN−I/O48からCANコネクタを介してCANに送信可能に構成されている。なお、メモリ44には当該制御回路を作動させるためのプログラムが格納されている。
また、エンジンECU10、T/M−ECU20、ABS−ECU30の制御回路には、異常検出機能が設けられており、ステアリングセンサ40とABS−ECU30間、エンジンECU10、T/M−ECU20及びABS−ECU30の各制御ユニット間の通信異常、例えば信号の切断を検出可能である。
具体的にステアリングセンサ40とABS−ECU30について述べると、ステアリングセンサ(送信側の制御システム要素)40は、検出信号であるアナログ信号をABS−ECU(受信側の制御システム要素)30に送信するとともに、この検出信号を送信して通信している間に亘り所定周期で送信カウンタのカウントアップと所定カウント値n1でのリセットとを繰り返しながらカウント値をデジタル信号としてABS−ECU30に送信している(計時送信手段)。この送信カウンタのカウント値は検出信号の送信が途切れると0値に強制的にリセットされて連続性が損なわれるものであり(後述の図4、5参照)、ステアリングセンサ40から送信される当該カウント値の連続性が損なわれたことをもって、信号の受け手であるABS−ECU30においてステアリングセンサ40の通信異常が検出される。
ステアリングセンサ40は、さらに、電源電力の供給状態に基づくステータス信号をもデジタル信号としてABS−ECU30に送信している(後述の図4、5参照)(電力供給開始信号送信手段)。このステータス信号は、少なくともイニシャル状態信号(電力供給開始信号)とノーマル状態信号とからなり、ステアリングセンサ40の電源がOFFからONとなり例えば電源電圧が規定電圧に達するとイニシャル状態に設定され、検出信号とともにカウントアップされる上記送信カウンタのカウント値が最初に所定カウント値n1に達してリセットされると、即ち所定期間が経過するとノーマル状態に設定され、以降再び電源がOFFからONとなるまでノーマル状態が継続されるよう構成されている。なお、ステータス信号は、少なくともイニシャル状態やノーマル状態を含んでいれば、必要に応じて他の種々の状態をデジタル信号として送信可能に構成されていてもよい。
以下、このように構成された制御システムの異常処理装置の作用について説明する。
図3には、ステアリングセンサ40から上記各信号を受けてABS−ECU30が異常検出機能として実行する異常処理ルーチンがフローチャートで示されており(異常判定手段)、以下同フローチャートに沿い説明する。
ステップS10では、上記送信カウンタのカウント値が0値に強制的にリセットされ、連続性に異常が生じているか否かを判別する。判別結果が偽(No)で送信カウンタのカウント値が途切れることなく何ら問題なくカウントアップされている場合には、そのまま異常処理ルーチンを抜ける。一方、判別結果が真(Yes)で送信カウンタのカウント値が途切れて送信カウンタのカウント値の連続性に異常がある場合には、ステップS12に進む。
ステップS12では、ステータス信号がイニシャル状態であるか否か、即ちステアリングセンサ40の電源がOFFからONとなった直後であるか否かを判別する。通常、ステータス信号がノーマル状態の状況下で送信カウンタのカウント値が途切れた直後には、ステータス信号はノーマル状態のままであって、判別結果は偽(No)であり、ステップS14に進む。
ステップS14では、エラーカウンタをカウントアップする。エラーカウンタは、送信カウンタのカウント値が途切れた後カウントアップするものであって、ステータス信号がノーマル状態からイニシャル状態に変化するか否か、即ちノーマル状態のままであるか否かの最終的な見極めをカウント値が所定カウント値n2に達するまでの所定時間を待って行うためのものである。例えばセルモータ等の架装設備60の使用による電源電圧の一時的な低下によってステアリングセンサ40に電力が供給されず、検出信号ひいては送信カウンタのカウント値の送信が一時的に切断、即ち瞬断された場合には、短時間のうちに正常にOFFからONに復帰し、ステータス信号がノーマル状態からイニシャル状態に変化することが予測される。従って、ステップS14では、通過する毎にエラーカウンタのカウントアップを行い、所定時間待つようにする。
ステップS16では、エラーカウンタのカウント値が所定カウント値n2に達したか否かを判別する。判別結果が偽(No)の場合には、当該ルーチンを繰り返し、ステップS14においてエラーカウンタのカウントアップを繰り返す。
ステップS16の判別結果が真(Yes)でエラーカウンタのカウント値が所定カウント値n2に達した場合、即ちステータス信号がノーマル状態のままで所定時間が経過したような場合には、ステアリングセンサ40の電源がONのままでありながら送信カウンタのカウント値の連続性に異常があるような状況、つまりステアリングセンサ40の故障により通信異常が発生しているような状況と考えられる。従って、この場合には、ステップS18に進み、最終的にステアリングセンサ40の異常と判定し、異常処理を実施する。異常処理としては、例えば、ウォーニングランプの点灯等によって運転者に異常を知らせたり、ステアリングセンサ40の異常発生をABS−ECU30のメモリに記録して履歴として残したりする。
図4を参照すると、ステアリングセンサ40が故障等により通信異常を引き起こした場合の電源のON/OFF状態、検出信号、送信カウンタのカウント信号及びステータス信号の時間変化がタイムチャートで示されているが、ステアリングセンサ40が故障等により通信異常を引き起こしたような場合には、同図に示すように、イグニションスイッチ(図示せず)によりステアリングセンサ40の電源がOFFからONとされた後、送信カウンタのカウント値は、検出信号の送信に合わせてカウントアップとリセットとを繰り返しながら送信されるが、通信異常によって検出信号の送信が途切れると0値に強制的にリセットされる。ステータス信号については、イグニションスイッチにより電源がOFFからONとされるとイニシャル状態に設定された後、送信カウンタのカウント値が最初に所定カウント値に達してリセットされるとノーマル状態に設定され、たとえ送信カウンタのカウント値の連続性が損なわれたとしても、ステータス信号は電源がOFFからONとされない限りノーマル状態のまま継続維持される。従って、このように送信カウンタのカウント値の連続性に異常があり且つステータス信号がノーマル状態であるような場合には、上記フローチャートに従い、ステアリングセンサ40には故障等によって通信異常が発生していると判定する。
一方、エラーカウンタのカウントアップを行っている間に、ステータス信号がノーマル状態からイニシャル状態に変化した場合には、上記ステップS12の判別結果が真(Yes)となり、この場合には、ステップS18に進むことなく異常処理ルーチンを抜ける。
即ち、ステータス信号はステアリングセンサ40の電源がOFFからONになるとイニシャル状態に設定されるのであるが、例えばセルモータ等の架装設備60の使用による電源電圧の一時的な低下によってステアリングセンサ40に電力が供給されず、検出信号ひいては送信カウンタのカウント値の送信が一時的に切断、即ち瞬断された後、正常にOFFからONに復帰したようなときには、ステータス信号はノーマル状態からイニシャル状態に変化し、この場合には、ステアリングセンサ40の故障等ではなく単なる電力供給不足と判定することができ、ステアリングセンサ4の通信については正常とみなして、異常処理を行うことなくそのまま当該異常処理ルーチンを抜ける。
図5を参照すると、例えばセルモータ等の架装設備60の使用による電源電圧の一時的な低下によって電源がOFFからONになり通信が瞬断する場合の電源のON/OFF状態、検出信号、送信カウンタのカウント信号及びステータス信号の時間変化がタイムチャートで示されているが、電源電圧の一時的な低下によって通信が瞬断するような場合には、同図に示すように、送信カウンタのカウント値については、上記図4と同様に通信異常によって検出信号の送信が途切れると0値に強制的にリセットされる。一方、ステータス信号については、電源電圧の一時的な低下によって電源がOFFからONとされたことにより、上記図4とは異なり一旦イニシャル状態に設定される。従って、このように送信カウンタのカウント値の連続性に異常があってもステータス信号がイニシャル状態である場合には、上記フローチャートに従い、ステアリングセンサ40に故障等はなく、単なる電源電圧の一時的な低下によるステアリングセンサ40への電力供給不足であるとみなし、通信機能は正常と判定する。
このように、本発明の制御システムの異常処理装置では、ステアリングセンサ40からABS−ECU30への通信において、検出信号であるアナログ信号と送信カウンタのカウント値をデジタル信号として送信するとともに、電源のON/OFF状態に対応したステータス信号をデジタル信号として送信するようにしている。
従って、送信カウンタのカウント値の連続性の異常とステータス信号との組み合わせによって、即ち、送信カウンタのカウント値の連続性が損なわれたときにステータス信号がノーマル状態であるか或いは電源がOFFからONとなった直後のイニシャル状態であるかによって、ステアリングセンサ40の通信異常がステアリングセンサ40の故障等によるものであるのか、或いは単なるステアリングセンサ40への電力供給不足であって通信機能は正常であるのかを容易にして確実に判定することができる。
これにより、ステアリングセンサ40とABS−ECU30間のような制御システムの各要素間における通信異常の誤判定を防止でき、制御システムの異常判定の適正化を図ることができ、不必要なウォーニングランプの点灯や、メンテナンス時における不必要な部品の交換等を減らすことができる。特に、ステアリングセンサ40については制御機能付センサであって比較的高価であるため、不必要なステアリングセンサ40の交換を減らして浪費を抑えることができる。
また、通信異常の判定にあたり、送信カウンタのカウント値が途切れた後、ステータス信号がノーマル状態からイニシャル状態に変化するか否か、即ちノーマル状態のままであるか否かの見極めをカウント値がエラーカウンタのカウント値が所定カウント値n2に達するまでの所定時間を待って行うようにしているので、制御システムの各要素間における通信異常の誤判定をより一層的確に防止することができる。
以上で本発明の一実施形態に係る制御システムの異常処理装置についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、制御機能付センサであるステアリングセンサ40とABS−ECU30間での通信異常について説明したが、これに限られるものではなく、各種制御ユニット間、或いは各種制御ユニットと各種制御機能付センサ間においてデジタル信号としてステータス信号を送信可能な構成であれば、本発明を好適に適用可能であり、上記同様の効果を得ることができる。
また、上記実施形態では、エンジンECU10、T/M−ECU20、ABS−ECU30等の各種制御ユニットがCANを介して、ステアリングセンサ40等のセンサがローカルCANを介して接続された場合を例に説明したが、デジタル信号を送受信可能であれば各種制御ユニットや各種制御機能付センサはCANやローカルCANに限らず通常の電気通信回線や無線を介して接続されていてもよい。
10 エンジン制御ユニット(エンジンECU)
20 トランスミッション制御ユニット(T/M−ECU)
30 ABS制御ユニット(ABS−ECU:受信側の制御システム要素)
40 ステアリングセンサ(送信側の制御システム要素)
50 バッテリ
60 架装設備

Claims (4)

  1. 電源と、前記電源から供給される電力により作動し、車両の各種制御に寄与する複数の制御システム要素とを備え、
    該複数の制御システム要素は、
    少なくとも二つの制御システム要素間で通信可能に構成され、
    送信側の制御システム要素には、通信中にのみ計時を行うとともに該計時された計時値をデジタル信号として送信する計時送信手段と、前記電源から供給される電力が遮断状態から供給開始される毎に所定期間に亘り電力供給開始信号をデジタル信号として送信する電力供給開始信号送信手段を有し、
    受信側の制御システム要素には、前記計時送信手段により送信された計時値の連続性と前記電力供給開始信号送信手段により送信された電力供給開始信号の有無とに基づいて前記送信側の制御システム要素の異常を判定する異常判定手段を有し、
    該異常判定手段は、前記計時送信手段により送信された計時値の連続性が損なわれたとき、前記電力供給開始信号送信手段により送信された電力供給開始信号が無い場合には異常と判定し、電力供給開始信号が有る場合には異常とは判定しないことを特徴とする制御システムの異常処理装置。
  2. 前記計時送信手段は、所定周期でカウントアップするとともにカウント値が所定カウント値に達するとリセットしてカウントアップを繰り返すカウンタで計時を行うものであって、通信中でなくなると該カウンタのカウント値を強制的にリセットするとともに通信中となるまでカウントアップを中止するものであり、
    前記電力供給開始信号をデジタル信号として送信する前記所定期間は、前記電源から供給される電力が遮断状態から供給開始された後、前記カウンタのカウントアップが開始されてカウント値が前記所定カウント値に最初に達するまでの期間であることを特徴とする、請求項1に記載の制御システムの異常処理装置。
  3. 前記異常判定手段は、前記計時送信手段により送信された計時値の連続性が損なわれたとき、前記電力供給開始信号送信手段により送信された電力供給開始信号が無いときには、所定時間待って、異常判定を行うことを特徴とする、請求項1または2に記載の制御システムの異常処理装置。
  4. 前記送信側の制御システム要素は、制御機能付きセンサであることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか記載の制御システムの異常処理装置。
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