JP2011135363A - 携帯通信端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】受信性能への影響を回避しつつ、目的とする受信信号のロスを低減することができる携帯通信端末を提供すること。
【解決手段】第1の周波数帯の信号を送信する第1の送信処理部32を有する第1の無線部30と、第2の周波数帯の信号を受信する第1の受信処理部42を有する第2の無線部40と、第1の受信処理部42の前方に配置され、第1の受信処理部42により受信される第2の周波数帯の信号以外の周波数帯の信号を抑制する機能を有するフィルタ部43と、第1の受信処理部42で第2の周波数帯の信号を受信しているときに、第1の送信処理部32により第1の周波数帯の信号を送信する場合には、フィルタ部43による抑制の機能が有効になるように制御し、第1の送信処理部32により第1の周波数帯の信号を送信しない場合には、フィルタ部43による抑制の機能が無効になるように制御する制御部50とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の無線部を有する携帯通信端末に関する。
携帯通信端末には、外部機器と通信を行う無線部が複数含まれて構成されているものがある。各無線部は、それぞれ異なる通信規格に準じて外部機器と通信を行うことができ、使用する周波数帯も異なっている。また、各無線部は、外部機器との間で信号を送受信する通信システムを構成する。
ところで、一の通信システムによって信号を受信中に、他の通信システムによって信号を送信するような場合や、他の通信システムによって信号を送信中に、一の通信システムによって信号を受信するような場合がある。
特開2003−244015号公報
このような場合、携帯通信端末は、一の通信システムのアンテナと他の通信システムのアンテナとの位置関係によって、他の通信システムのアンテナから出力された信号が一の通信システムのアンテナに回り込んで受信される場合がある。
そうすると、一の通信システムが信号の受信を行う際に、他の通信システムから送信された信号が回り込んで受信されてしまい、一の通信システムによる信号の受信性能に影響を与える可能性がある。
ここで、受信性能への影響を回避する手段として、特許文献1に記載されている技術の他に、一の通信システムの信号を受信するアンテナの後段部分に、受信した信号の中から他の通信システムによって出力された信号を除去するためのフィルタを追加することが考えられる。
しかし、単にフィルタを追加しただけの構成であると、受信信号に含まれている目的としない信号を除去する一方で目的とする信号も低減されてしまい、ロスが発生する。
本発明では、受信性能への影響を回避しつつ、目的とする受信信号のロスを低減することができる携帯通信端末を提供することを一つの目的とする。
本発明に係る携帯通信端末は、上記課題を解決するために、第1の周波数帯の信号を送信する第1の送信部を有する第1の無線部と、第2の周波数帯の信号を受信する第1の受信部を有する第2の無線部と、前記第1の受信部の前方に配置され、前記第1の受信部により受信される前記第2の周波数帯の信号以外の周波数帯の信号を抑制する機能を有するフィルタ部と、前記第1の受信部で前記第2の周波数帯の信号を受信しているときに、前記第1の送信部により前記第1の周波数帯の信号を送信する場合には、前記フィルタ部による抑制の機能が有効になるように制御し、前記第1の送信部により前記第1の周波数帯の信号を送信しない場合には、前記フィルタ部による抑制の機能が無効になるように制御する制御部とを有する。
また、携帯通信端末では、前記制御部は、前記第1の受信部で前記第2の周波数帯の信号を受信している際に、前記第1の送信部により前記第1の周波数帯の信号を送信するときに、当該送信の電力が所定の値以上である場合には、前記フィルタ部による抑制の機能が有効になるように制御する。
また、携帯通信端末では、前記第1の無線部は、第2の受信部をさらに有し、前記制御部は、前記第2の受信部により受信される受信信号に基づいて、前記送信される信号の出力電力を算出する。
また、携帯通信端末では、前記第2の無線部は、前記第2の周波数帯を利用して送信されるテレビ放送あるいはラジオ放送の受信を行う。
また、携帯通信端末では、前記第2の無線部は、前記フィルタ部の前方に配置され、前記第2の周波数帯内において、所定の帯域幅を有する受信帯域を可変する受信帯域可変部を有し、前記フィルタ部は、抑制する周波数帯を可変する周波数帯可変部を有し、前記制御部は、前記受信帯域可変部及び前記周波数帯可変部に対して可変する制御を行い、前記第1の受信部で受信される信号の周波数が前記第1の周波数帯から所定の周波数離れている場合には、前記フィルタ部による抑制の機能が無効になるように制御し、前記第1の受信部で受信される信号の周波数が前記第1の周波数帯から前記所定の周波数離れていない場合には、前記フィルタ部による抑制の機能が有効になるように制御する。
また、携帯通信端末では、前記制御部は、前記第1の受信部で前記第2の周波数帯の信号を受信しているときに、前記第1の送信部により前記第1の周波数帯の信号を送信し、当該送信の電力が所定の値以上である場合、又は前記受信帯域可変部及び前記周波数帯可変部に対して可変する制御を行い、前記第1の受信部で受信される信号の周波数が前記第1の周波数帯から所定の周波数離れていない場合には、前記フィルタ部による抑制の機能が有効になるように制御する。
また、携帯通信端末では、前記受信帯域可変部と前記周波数帯可変部とは、前記制御部に対して同一の制御線で結線されており、前記制御部は、前記制御線を介して、前記受信帯域可変部及び前記周波数帯可変部に対して連動して可変する制御を行う。
本発明によれば、受信性能への影響を回避しつつ、目的とする受信信号のロスを低減することができる。
携帯電話装置を開いた状態を示す外観斜視図である。 携帯電話装置の機能を示す機能ブロック図である。 第1の周波数帯及び第2の周波数帯の関係を示す図である。 フィルタ部を有効状態又は無効状態にする際の動作についての説明に供するフローチャートである。 フィルタ部を有効状態にした場合と無効状態にした場合における周波数特性を示す図である。 送信の電力に基づいてフィルタ部を有効状態又は無効状態に切り替える際の動作についての説明に供する図である。 切替部の切り替え動作についての説明に供する図である。 第1の送信処理部から出力される信号の送信電力に基づいてフィルタ部を有効状態又は無効状態に切り替える際の動作についての説明に供するフローチャートである。 携帯電話装置の機能を示す機能ブロック図である。 フィルタ部を有効状態にした場合と無効状態にした場合における周波数特性を示す図である。 周波数の差に基づいてフィルタ部を有効状態又は無効状態に切り替える際の動作についての説明に供するフローチャートである。 フィルタ部を有効状態にした場合と無効状態にした場合における周波数特性を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明に係る携帯通信端末の一例である携帯電話装置1の外観斜視図を示す。なお、図1は、いわゆる折り畳み型の携帯電話装置の形態を示しているが、本発明に係る携帯電話装置の形態としては特にこれに限られない。例えば、両筐体を重ね合わせた状態から一方の筐体を一方向にスライドさせるようにしたスライド式や、重ね合せ方向に沿う軸線を中心に一方の筐体を回転させるようにした回転式(ターンタイプ)や、操作部と表示部とが一つの筐体に配置され、連結部を有さない形式(ストレートタイプ)でも良い。
携帯電話装置1は、図1に示すように、操作部側筐体部2と、表示部側筐体部3とを備えて構成される。操作部側筐体部2は、表面部10に、操作ボタン群11と、携帯電話装置1の使用者が通話時に発した音声が入力される音声入力部12とを備えて構成される。操作ボタン群11は、各種設定や電話帳機能やメール機能等の各種機能を作動させるための機能設定操作ボタン13と、電話番号の数字やメール等の文字等を入力するための入力操作ボタン14と、各種操作における決定やスクロール等を行う決定操作ボタン15とを有する。
また、表示部側筐体部3は、表面部20に、各種情報を表示するためのディスプレイ21と、通話の相手側の音声を出力する音声出力部22と、音楽等を出力するスピーカ23を備えて構成されている。
また、操作部側筐体部2の上端部と表示部側筐体部3の下端部とは、ヒンジ機構4を介して連結されている。また、携帯電話装置1は、ヒンジ機構4を介して連結された操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを相対的に回転することにより、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが互いに開いた状態(開放状態)と、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを折り畳んだ状態(折畳み状態)との間を相対移動可能に構成される。
このように構成される携帯電話装置1は、外部機器と通信を行う無線部が複数含まれて構成されており、一の通信システムにより信号が送信されたときに、他の通信システムで信号を受信する際の受信性能への影響を回避しつつ、希望信号のロス(減衰量)を低減することができる機能を有している。以下に、当該機能を実現するための構成と動作について説明する。
携帯電話装置1は、図2に示すように、第1の無線部30と、第2の無線部40と、制御部50を有する。また、携帯電話装置1は、他に、音声入力部12と、ディスプレイ21と、音声出力部22と、スピーカ23と、操作ボタン群11と、メモリ60等を有する。
第1の無線部30は、アンテナ31と、第1の周波数帯の信号の送信処理を行う第1の送信処理部32(第1の送信部)を有する。第2の無線部40は、アンテナ41と、第2の周波数帯の信号の受信処理を行う第1の受信処理部42(第1の受信部)と、フィルタ部43を有する。
フィルタ部43は、第1の受信処理部42とアンテナ41の中間に配置され、アンテナ41により受信される信号の中から第2の周波数帯の信号(希望信号)以外の周波数帯の信号を抑制する機能を有する。ここで、フィルタ部43の特性について説明する。フィルタ部43は、上述したように、第2の周波数帯の信号(希望信号)以外の周波数帯の信号(第1の周波数帯の信号等)を抑制(理想的には、除去)するが、第2の周波数帯の信号と抑制の対象となる周波数帯(第1の周波数帯等)が近接している場合には、急峻に減衰するフィルタ特性が必要になる(図5を参照)。このように急峻に減衰するフィルタ特性を有するフィルタ部43は、希望する周波数帯(第2の周波数帯)の信号に対しても影響を与えてしまう。
本実施例に係る携帯電話装置1では、急峻に減衰するフィルタ特性を有するフィルタ部43を採用しつつも、希望する周波数帯の信号に与える影響を最大限に低減することができる構成になっている。
具体的には、制御部50は、第1の受信処理部42で第2の周波数帯の信号を受信しているときに、第1の送信処理部32により第1の周波数帯の信号を送信する場合には、フィルタ部43による抑制の機能が有効になるように制御し、第1の送信処理部32により第1の周波数帯の信号を送信しない場合には、フィルタ部43による抑制の機能が無効になるように制御する。なお、フィルタ部43による抑制の機能が有効とは、アンテナ41で受信した信号がフィルタ部43を通過する状態をいい、フィルタ部43による抑制の機能が無効とは、アンテナ41で受信した信号がフィルタ部43をバイパスして、直接第1の受信処理部42に入力される状態をいう。
また、本実施例では、第1の無線部30は、800MHzを中心周波数とする周波数帯(第1の周波数帯)の信号を送信する機能(いわゆる、CDMA(Code Division Multiple Access)方式を採用したメール通信・通話機能)を有し、第2の無線部40は、第2の周波数帯として470MHzから770MHzの周波数帯の受信を行う機能(いわゆる、地上波デジタル放送の受信機能)を有するものとする(図3を参照)。なお、第1の無線部30は、CDMA方式を採用した通信を行う機能のみならず、LTE(Long Term Evolution)方式を採用した通信を行う機能や、WiFi方式等の近距離通信を行う機能であっても良い。また、第2の無線部40は、地上波デジタル放送を受信する機能のみならず、第1の無線部30とは異なる機能であって、例えば、LTE(Long Term Evolution)方式を採用した通信を行う機能や、WiFi方式等の近距離通信を行う機能であっても良い。
第1の無線部30の第1の送信処理部32は、基地局(外部機器)との間で通信を行い、通話等を行う周波数帯を決定する。第1の送信処理部32は、決定した周波数帯(第1の周波数帯)で通信・通話の待ち受けを行う。また、第1の送信処理部32は、データを送信する際には、送信するデータを第1の周波数帯の周波数を搬送波として信号を生成し、アンテナ31を介して基地局に送信する。
また、第2の無線部40は、ユーザによる所定の操作に応じて、テレビ視聴用のアプリケーションが起動され、所定のチャンネルが指定されたときに、チャンネルと周波数の対応テーブルを参照し、470MHzから770MHzまでの周波数帯(第2の周波数帯)の中から、指定されたチャンネルに対応する周波数にチューニングを行う機能を有している(当該機能は、例えば、後述する受信帯域可変部46により発揮される)。そして、第1の受信処理部42は、チューニングにより受信した信号に対して、復調処理や復号処理等の所定の信号処理を行い、処理後の信号を再生処理し、テレビ視聴用のアプリケーションを利用して再生を行う。
ここで、アンテナ41は、CDMA方式の送信周波数帯のアンテナ利得が低いほど、回り込みの影響は小さくなる。しかし、アンテナ41は、第2の周波数帯(470MHzから770MHz)のアンテナ利得を確保しなければならず、アンテナ利得を低くすることが困難である。
一方で、CDMA方式の送信周波数帯において必要となるアンテナ利得は、第2の周波数帯と同一か数dB低下する程度である。そうすると、アンテナ41は、第2の周波数帯の信号を受信しているときに、アンテナ31によりCDMA方式による送信が行われた場合、ほとんどロスすることなくアンテナ31から送信される信号を受信してしまう。
したがって、アンテナ41により受信した信号を処理する第1の受信処理部42は、前段部に設けられているLNA(Low Noise Amplifier)が入力飽和状態になり、歪みが発生し、受信性能が劣化してしまう。これは、第2の周波数帯において、どの周波数でも生じる現象である。
実験において、−30dBmのCDMA送信波が入力された場合、第2の無線部40による地上波デジタル放送の受信性能が劣化した。これは、アンテナ31とアンテナ41のアンテナ間アイソレーションが10dBであったため、CDMA送信波は、−20dBmで送信されていたことになる。また、この結果は、アンテナ間アイソレーション量や、第2の無線部40のLNAの歪特性によっても変動する。
また、CDMA方式の信号は、最大で、+23dBmから+24dBmで送信されることが一般的である。よって、第1の受信処理部42は、CDMA方式の信号を除去するためのフィルタ部を必要とする。
また、第1の受信処理部42は、具体的には、アンテナ41から入力された信号をRF処理部42aで受信し、OFDM部42bによって復調し、分離部42cにより映像と音声を分離し、分離後の信号を制御部50に出力する。制御部50は、同期をとって、映像信号をディスプレイ21に出力し、音声信号をスピーカ23に出力する。第1の受信処理部42は、信号の受信中においてこの再生処理の動作を常時行っている。
ここで、第1の無線部30と第2の無線部40は、制御部50の制御にしたがって動作するので、制御部50は、常に第1の無線部30と第2の無線部40の動作状態を把握している。よって、制御部50は、第2の無線部40により第2の周波数帯に係る地上波デジタル放送を受信しているときに、第1の無線部30により通話等を行う場合、すなわち第1の無線部30により第1の周波数帯の信号を送信する場合には、フィルタ部43の機能が有効状態になるように制御し、また、第1の無線部30により通話等を行わない場合には、フィルタ部43の機能が無効状態になるように制御することができる。
つぎに、携帯電話装置1によりフィルタ部43を有効状態又は無効状態にする際の動作について、図4に示すフローチャートを参照して説明する。なお、以下では、ユーザによる所定の操作に応じて、テレビ視聴用のアプリケーションが起動され、第2の無線部40により第2の周波数帯内の信号を受信しているものとする。
ステップST1において、制御部50は、第1の送信処理部32により第1の周波数帯の信号の送信を開始するか否かを判断する。第1の送信処理部32により第1の周波数帯の信号の送信を開始すると判断した場合(Yes)には、ステップST2に進み、第1の送信処理部32により第1の周波数帯の信号の送信を開始しないと判断した場合(No)には、ステップST3に進む。
ステップST2において、制御部50は、フィルタ部43が有効状態になるように制御する。したがって、フィルタ部43は、アンテナ41により入力された信号から第1の周波数帯の信号を抑制(理想的には、除去)する。
ステップST3において、制御部50は、フィルタ部43が無効状態になるように制御する。したがって、フィルタ部43がバイパスされるので、第1の受信処理部42には、アンテナ41により入力された信号が直接入力される。
ここで、フィルタ部43を有効状態にした場合と無効状態にした場合における周波数特性について説明する。本実施例においては、図5に示すように、第1の周波数帯F1の低域側に第2の周波数帯F2が規定されており、フィルタ部43が有効状態の場合には、減衰曲線Xにしたがって、フィルタ部43で入力信号が処理(第1の周波数帯F1が減衰処理)されて第1の受信処理部42に供給され、また、フィルタ部43が無効状態の場合には、曲線Yにしたがって、入力信号が減衰(ロス)することなく第1の受信処理部42に供給される。
このようにして、携帯電話装置1は、第1の無線部30と第2の無線部40を同時に使用する場合において、フィルタ部43を有効状態にするので、第2の無線部40に対する第1の周波数帯の信号の影響を低減することができ、また、第2の無線部40のみを使用する場合において、フィルタ部43を無効状態にするので、第2の無線部40に対するフィルタ部43の影響を無くすことができる。
制御部50は、第1の受信処理部42で第2の周波数帯の信号を受信している際に、第1の送信処理部32により第1の周波数帯の信号を送信するときに、当該送信の電力が所定の値(図6中では所定の値を「th1」とする)以上である場合には、フィルタ部43による抑制の機能が有効になるように制御する。
なお、第1の送信処理部32により送信される際の信号の電力は、筐体内におけるアンテナ31とアンテナ41の配置されている位置や、双方のアンテナ利得や、第2の無線部40のLNAの歪み性能等によって決定される。
ここで、制御部50は、予め基地局との間において所定の品質で通信を行うために必要な送信電力を算出し、この送信電力によって第1の送信処理部32により第1の周波数帯の信号を送信する。具体的には、送信電力の値は、CDMA方式の場合には、標準化された規格によって規定されている。携帯電話装置1は、信号の送信が開始された後は、基地局から制御信号を受信し、送信電力の値が決定される。基本的には、基地局が受信する受信レベル(携帯電話装置1の送信波)が低くなれば、基地局は、携帯電話装置1に対して、送信レベル(送信電力)を増加するように要求する。携帯電話装置1は、当該要求に応じて、送信電力を増加して信号の送信を行う。
制御部50は、この送信電力が所定の値以上である場合には、第1の受信処理部42への影響を考慮して、フィルタ部43による抑制の機能が有効になるように制御する。なお、この送信電力が所定の値を超えない場合には、制御部50は、フィルタ部43による抑制の機能が無効になるように制御する。
また、制御部50は、フィルタ部43による抑制の機能を有効状態又は無効状態に切り替える際に、第1の送信処理部32から送信される信号の電力が所定の値を境にして上下に変動する場合には、有効状態と無効状態の切り替え動作が頻繁に発生し、切り替え動作が安定せず、無駄に電力が消費されてしまう。そこで、制御部50は、送信の電力が所定の値を上回った又は下回った場合に、所定時間その状態が継続することを確認してから、フィルタ部43を有効状態又は無効状態に切り替えるように動作しても良い。
つぎに、制御部50によるフィルタ部43の有効又は無効の切り替え制御について説明する。携帯電話装置1は、図7に示すように、フィルタ部43の前後に第1の切替部44と第2の切替部45を有する。第1の切替部44と第2の切替部45は、制御部50の制御に応じて、入力された信号がフィルタ部43を通過するように切り替え、また、入力された信号がフィルタ部43をバイパスするように切り替える。
制御部50は、第1の受信処理部42で第2の周波数帯に係る地上波デジタル放送を受信している際に、第1の送信処理部32により第1の周波数帯の信号を送信し、当該送信の電力が所定の値以上である場合には、端子a1と端子b1とが接触するように第1の切替部44を制御し、かつ、端子b2と端子a2とが接触するように第2の切替部45を制御して、アンテナ41により入力された信号がフィルタ部43を通過するようにする。したがって、フィルタ部43は、アンテナ41により入力された信号から第1の周波数帯の信号を抑制(理想的には、除去)する。
また、制御部50は、第1の受信処理部42で第2の周波数帯に係る地上波デジタル放送を受信している際に、第1の送信処理部32により第1の周波数帯の信号を送信し、当該送信の電力が所定の値以上ではない場合には、端子a1と端子c1とが接触するように第1の切替部44を制御し、かつ、端子c2と端子a2とが接触するように第2の切替部45を制御して、アンテナ41から入力された信号がフィルタ部43をバイパスするようにする。したがって、第1の受信処理部42には、アンテナ41により入力された信号が直接入力される。
なお、上述では、第1の切替部44と第2の切替部45の動作をメカニカルなスイッチ構成によって説明したが、これに限られず、トランジスタやFET等の素子によって構成されても良い。
つぎに、第1の送信処理部32から出力される信号の送信電力に基づいてフィルタ部43を有効状態又は無効状態に切り替える際の動作について、図8に示すフローチャートを参照して説明する。なお、以下では、ユーザによる所定の操作に応じて、テレビ視聴用のアプリケーションが起動され、第2の無線部40により第2の周波数帯内の信号を受信しているものとする。
ステップST11において、制御部50は、第1の送信処理部32により第1の周波数帯の信号の送信を開始するか否かを判断する。第1の送信処理部32により第1の周波数帯の信号の送信を開始すると判断した場合(Yes)には、ステップST12に進み、第1の送信処理部32により第1の周波数帯の信号の送信を開始しないと判断した場合(No)には、ステップST14に進む。
ステップST12において、制御部50は、第1の送信処理部32から出力される信号の送信電力が所定の値以上であるか否かを判断する。第1の送信処理部32から出力される信号の送信電力が所定の値以上である場合(Yes)には、ステップST13に進み、第1の送信処理部32から出力される信号の送信電力が所定の値以上ではない場合(No)には、ステップST14に進む。なお、所定の値は、メモリ60に格納されており、制御部50は、メモリ60を参照して、送信電力が所定の値以上であるか否かを判断する。
ステップST13において、制御部50は、フィルタ部43が有効状態になるように制御する。したがって、フィルタ部43は、アンテナ41により入力された信号から第1の周波数帯の信号を抑制(理想的には、除去)する。
また、ステップST14において、制御部50は、フィルタ部43が無効状態になるように制御する。したがって、フィルタ部43がバイパスされるので、第1の受信処理部42には、アンテナ41により入力された信号が直接入力される。
したがって、携帯電話装置1は、送信電力が所定の値以上の場合には、フィルタ部43による抑制の機能を有効状態にするので、第1の受信処理部42に対する第1の無線部30から出力された信号(第1の周波数帯の信号)の影響を低減することができ、また、送信電力が所定の値以上ではない場合には、フィルタ部43による抑制の機能を無効状態にすることにより、第1の受信処理部42に対するフィルタ部43の影響を無くすことができる。
また、第1の無線部30は、図2に示すように、第2の受信処理部33(第2の受信部)を有する構成であっても良い。
このような構成の場合には、制御部50は、第2の受信処理部33により受信される信号S3に基づいて、送信される信号の出力電力(以下、送信電力という。)を算出する。そして、制御部50は、算出された送信電力によって第1の送信処理部32により第1の周波数帯の信号を送信するが、この送信電力が所定の値以上である場合には、第1の受信処理部42への影響を考慮して、フィルタ部43による抑制の機能が有効になるように制御する。なお、送信電力が所定の値を超えない場合には、制御部50は、フィルタ部43による抑制の機能が無効になるように制御する。
したがって、携帯電話装置1は、送信電力が所定の値以上の場合には、フィルタ部43による抑制の機能を有効状態にするので、第1の受信処理部42に対する第1の無線部30から出力された信号(第1の周波数帯の信号)の影響を低減することができ、また、送信電力が所定の値以上ではない場合には、フィルタ部43による抑制の機能を無効状態にすることにより、第1の受信処理部42に対するフィルタ部43の影響を無くすことができる。
また、第2の無線部40は、第2の周波数帯を利用して送信されるテレビ放送あるいはラジオ放送の受信を行うことが好ましい。地上波デジタル放送の受信や、デジタルラジオ放送の受信は、携帯電話装置1において、頻繁に利用されるものである。
よって、携帯電話装置1は、テレビやラジオの視聴中において、第1の無線部30による通信が生じた場合でも、テレビやラジオの視聴を損なうことがないので、利用価値の高いサービスを提供することができる。
また、第2の無線部40は、図9に示すように、フィルタ部43の前方に配置され、第2の周波数帯内において、所定の帯域幅を有する受信帯域を可変する受信帯域可変部46を有する。具体的には、受信帯域可変部46は、470MHzから770MHzの周波数帯域内において、狭帯域(所定の帯域幅)な受信帯域を可変(チューナブル)して、所定のチャンネルを受信する。また、フィルタ部43は、抑制する周波数帯を可変する周波数帯可変部43aを有する。また、携帯電話装置1は、フィルタ部43の前後に第1の切替部44と第2の切替部45を有する。
このように構成される場合には、制御部50は、受信帯域可変部46及び周波数帯可変部43aに対して可変する制御を行い、第1の受信処理部42で受信される信号の周波数が第1の周波数帯から所定の周波数以上離れている場合には、フィルタ部43による抑制の機能が無効になるように第1の切替部44と第2の切替部45を制御し、第1の受信処理部42で受信される信号の周波数が第1の周波数帯から所定の周波数以上離れていない場合には、フィルタ部43による抑制の機能が有効になるように第1の切替部44と第2の切替部45を制御する。
ここで、第2の無線部40が受信帯域可変部46を有することにより、第2の無線部40は、狭帯域でチューナブルに構成されるので、アンテナ41の第1の周波数帯の信号に対するアンテナゲインは、広帯域の場合よりも下がる。よって、アンテナ31により出力された信号がアンテナ41に回り込む量、すなわちアンテナ41によって受信される信号量は減少する。
携帯電話装置1では、アンテナ41により受信される受信周波数と、アンテナ31により送信される送信周波数との差が所定の周波数以上の場合には、フィルタ部43を無効状態に制御し、アンテナ41により受信される信号を直接第1の受信処理部42に供給し、一方、当該受信周波数と当該送信周波数との差が所定の周波数以上ではない場合、すなわち当該受信周波数と当該送信周波数とが近接している場合には、フィルタ部43を有効状態に制御し、フィルタ部43を通過した後の信号を第1の受信処理部42に供給する。
また、所定の周波数とは、アンテナ41の特性によって決定される。アンテナ41は、狭帯域アンテナであるので、第1の周波数帯の信号に対するアンテナゲインが低い場合には、所定の周波数は小さく設定され、アンテナ41の第1の周波数帯の信号に対するアンテナゲインが高い場合には、所定の周波数は高く設定される。
例えば、アンテナ41が制御部50の制御にしたがって700MHzにチューニングされ、アンテナ31の送信周波数が815MHzであり、アンテナ41の送信周波数(815MHz)に対する利得(ゲイン)が−35dBmとなった場合には、CDMA送信波は、以下のようになる。
アンテナ31とアンテナ41とのアンテナ間アイソレーションが10dBとすると、アンテナ31が最大電力+24dBmで送信された場合には、アンテナ41には、「+24dBm−10dB−35dB=−21dBm」のCDMA送信波が入力されることになる。この値は、前述の実験で使用したCDMA送信波よりも小さく、問題がないレベルといえる。
また、上述した実施例では、アンテナ31の送信周波数は、「815MHz−770MHz=45MHz」になる。よって、アンテナ41が狭帯域アンテナであっても、アンテナ31の送信周波数に近い場合(本実施例では、周波数の差が45MHz以下)には、アンテナ41の第1の周波数帯の信号に対するアンテナゲインが増加する。このような場合には、制御部50は、フィルタ部43を有効状態に制御する。また、制御部50は、アンテナ41の受信周波数帯と、アンテナ31の送信周波数帯について常に把握しているので、アンテナ41の受信周波数とアンテナ31の送信周波数の差に基づいて、適応的にフィルタ部43の有効状態と無効状態を切り替えることができる。
ここで、周波数帯可変部43aを有さず、フィルタ部43がチューナブルではないが、第2の無線部40が受信帯域可変部46を有し、狭帯域アンテナでチューナブルに構成されている場合において、フィルタ部43を有効状態にした場合と無効状態にした場合の周波数特性について説明する。本実施例においては、図10に示すように、第1の周波数帯F1の低域側に第2の周波数帯F2が規定されており、かつ、第2の周波数帯F2内において、狭帯域(所定の帯域幅)の受信帯域F2aがチューナブルに構成されている。また、フィルタ部43が有効状態の場合には、入力信号は、減衰曲線Xにしたがって、フィルタ部43で処理(第1の周波数帯F1が減衰処理)されて、処理後の信号が第1の受信処理部42に供給される。また、フィルタ部43が無効状態の場合には、入力信号は、曲線Yにしたがって、減衰(ロス)することなく第1の受信処理部42に供給される。
制御部50は、第1の受信処理部42により第2の周波数帯の信号を受信している際に、第1の送信処理部32により第1の周波数帯の信号を送信する場合において、信号の周波数と信号の周波数が所定の周波数以上離れている場合には、フィルタ部43による抑制の機能が無効になるように制御し、信号の周波数と信号の周波数が所定の周波数以上離れていない場合には、フィルタ部43による抑制の機能が有効になるように制御する。
つぎに、第1の受信処理部42で受信される第2の周波数帯と第1の送信処理部32から送信される第1の周波数帯の差に基づいて、フィルタ部43を有効状態又は無効状態に切り替える際の動作について、図11に示すフローチャートを参照して説明する。なお、以下では、ユーザによる所定の操作に応じて、テレビ視聴用のアプリケーションが起動され、第2の無線部40により第2の周波数帯内の信号を受信しているものとする。
ステップST21において、制御部50は、第1の送信処理部32により第1の周波数帯の信号の送信を開始するか否かを判断する。第1の送信処理部32により第1の周波数帯の信号の送信を開始すると判断した場合(Yes)には、ステップST22に進み、第1の送信処理部32により第1の周波数帯の信号の送信を開始しないと判断した場合(No)には、ステップST25に進む。
ステップST22において、制御部50は、第1の送信処理部32から出力される信号の送信電力が所定の値以上であるか否かを判断する。第1の送信処理部32から出力される信号の送信電力が所定の値以上である場合(Yes)には、ステップST23に進み、第1の送信処理部32から出力される信号の送信電力が所定の値以上ではない場合(No)には、ステップST25に進む。なお、所定の値は、メモリ60に格納されており、制御部50は、メモリ60を参照して、送信電力が所定の値以上であるか否かを判断する。
ステップST23において、制御部50は、第1の受信処理部42で受信される受信信号の周波数と第1の送信処理部32から送信される送信信号の周波数の差が設定値よりも大きいか否か判断する。設定値よりも大きい場合(Yes)には、ステップST24に進み、設定値よりも小さい場合(No)には、ステップST25に進む。
なお、本工程においては、受信信号の周波数と送信信号の周波数の差を判断基準にしているが、これに限られず、受信信号の周波数が所定の周波数と比較して大きいか小さいかで判断しても良い。また、このような構成の場合には、所定の周波数は、メモリ60に格納されており、制御部50は、メモリ60を参照して、受信信号の周波数が所定の周波数よりも大きいか小さいかを判断する。
ステップST24において、制御部50は、フィルタ部43が有効状態になるように制御する。したがって、フィルタ部43は、アンテナ41により入力された信号から第1の周波数帯の信号を抑制(理想的には、除去)する。
また、ステップST25において、制御部50は、フィルタ部43が無効状態になるように制御する。したがって、フィルタ部43がバイパスされるので、第1の受信処理部42には、アンテナ41により入力された信号が直接入力される。
このようにして、携帯電話装置1は、第1の受信処理部42で受信される信号の周波数が第1の周波数帯から所定の周波数以上離れている場合には、フィルタ部43による抑制の機能を無効状態にするので、第1の受信処理部42に対するフィルタ部43の影響を無くし、また、第1の受信処理部42で受信される信号の周波数が第1の周波数帯から所定の周波数以上離れていない場合には、フィルタ部43による抑制の機能を有効状態にするので、第1の受信処理部42に対する送信信号(第1の周波数帯の信号)の影響を低減することができる。
また、制御部50は、第1の受信処理部42で第2の周波数帯の信号を受信しているときに、第1の送信処理部32により第1の周波数帯の信号を送信し、当該送信の電力が所定の値以上である場合、又は受信帯域可変部46及び周波数帯可変部43aに対して可変する制御を行い、第1の受信処理部42で受信される信号の周波数が第1の周波数帯から所定の周波数以上離れていない場合には、フィルタ部43による抑制の機能が有効になるように制御する。
このようにして、携帯電話装置1は、例えば、第1の受信処理部42で第2の周波数帯の信号を受信しているときに、第1の送信処理部32により第1の周波数帯の信号を送信し、当該送信の電力が所定の値以下であっても、受信帯域可変部46及び周波数帯可変部43aに対して可変する制御を行い、第1の受信処理部42で受信される信号の周波数が第1の周波数帯から所定の周波数以上離れていない場合には、フィルタ部43による抑制の機能が有効になるように制御する。
よって、携帯電話装置1は、フィルタ部43による抑制の機能を必要な状況下において有効になるように制御することができる。
また、受信帯域可変部46と周波数帯可変部43aとは、図9に示すように、制御部50に対して同一の制御線Aで結線されている。このような構成の場合には、制御部50は、制御線Aを介して、受信帯域可変部46及び周波数帯可変部43aに対して連動して可変する制御を行う。
ここで、周波数帯可変部43aを有し、フィルタ部43がチューナブルに構成され、かつ、第2の無線部40が受信帯域可変部46を有し、狭帯域アンテナでチューナブルに構成されている場合において、フィルタ部43を有効状態にした場合と無効状態にした場合の周波数特性について説明する。本実施例においては、図12に示すように、第1の周波数帯F1の低域側に第2の周波数帯F2が規定されており、第2の周波数帯F2内において、狭帯域(所定の帯域幅)の受信帯域F2aがチューナブルに構成されており、かつ、フィルタ部43の減衰特性(図12中では、減衰曲線Xで示す)も所定範囲内Xaでチューナブルに構成されている。また、フィルタ部43が有効状態の場合には、入力信号は、受信帯域F2aのチューニングに連動してチューニングされた減衰曲線Xにしたがって、フィルタ部43で処理(第1の周波数帯F1が減衰処理)されて、処理後の信号が第1の受信処理部42に供給される。また、フィルタ部43が無効状態の場合には、入力信号は、曲線Yにしたがって、減衰(ロス)することなく第1の受信処理部42に供給される。
さらに、制御部50は、受信帯域可変部46及び周波数帯可変部43aを連動して可変するので、フィルタ部43が有効状態の場合には、フィルタ部43の減衰特性が高周波数側に移動する。
したがって、携帯電話装置1は、フィルタ部43が有効状態の場合において、フィルタ部43の減衰特性が高周波数側に移動するので、第1の周波数帯の信号が減衰される量を抑制することができる。
なお、本実施例では、携帯電話装置1は、第1の無線部30と第2の無線部40の二つのシステムを有するとして説明したが、この構成に限られず、三つ以上のシステムを有していても良い。このような構成の場合には、受信機能を有するシステムには、フィルタ部43が備えられ、条件にしたがってフィルタ部43の有効状態と無効状態を制御部50により制御させることによって、上述した本実施例と同様の効果を奏することができる。
ここで、本実施例に係る携帯電話装置1の主なポイントについて以下に列挙する。
1.携帯電話装置1は、一のシステムによって信号S1を受信しているときに、他のシステムによって信号S2の送信を開始したことを契機として、一のシステムが有するフィルタ部を有効状態にして、信号S2を低減して希望信号を取得する。
2.携帯電話装置1は、一のシステムによって信号S1を受信しているときに、他のシステムによって信号S2の送信を開始し、送信レベル(電力)が所定の値以下の場合には、一のシステムが有するフィルタ部を無効状態にし、送信レベル(電力)が所定の値以上の場合には、一のシステムが有するフィルタ部を有効状態にする。
3.携帯電話装置1は、他のシステムにより信号を送信する場合において、一のシステムに影響を与えるおそれのある情報(例えば、送信機(TX)のAGC回路のゲインや、送信出力の検波値等)をメモリに記憶する。携帯電話装置1は、メモリに記憶された情報に基づいて、フィルタ部を有効状態又は無効状態に制御する。
4.携帯電話装置1は、一のシステムによって信号S1を受信しているときに、他のシステムによって信号S2の送信を開始したときには、当初はフィルタ部を無効状態に制御するが、一のシステムの受信性能が劣化してきた場合には、フィルタ部を有効状態に制御する。
5.携帯電話装置1は、一のシステムが有するフィルタ部を有効状態にした後、他のシステムによる信号の送信が停止したことを契機として、フィルタ部を無効状態に制御する。
つぎに、本実施例に係る携帯電話装置1により発揮される主な効果について以下に列挙する。
1.携帯電話装置1は、一のシステムによって信号を受信しているときに、他のシステムによって信号の送信が開始される前に、フィルタ部を有効状態に制御することが可能であり、一のシステムの受信性能を悪化させず、ユーザメリットがある。
2.携帯電話装置1は、新たに検波回路等を追加する必要がなく、ソフトウェアによる変更のみで上述したような効果を奏することができ、コストメリットがある。
3.携帯電話装置1は、他の機器(例えば、置き台(クレードル))と組み合わせなくても、単体で上述したような効果を奏することができるので、コストメリットがある。
1 携帯電話装置
30 第1の無線部
31,41 アンテナ
32 第1の送信処理部
33 第2の受信処理部
40 第2の無線部
42 第1の受信処理部
43 フィルタ部
43a 周波数帯可変部
46 受信帯域可変部
50 制御部

Claims (7)

  1. 第1の周波数帯の信号を送信する第1の送信部を有する第1の無線部と、
    第2の周波数帯の信号を受信する第1の受信部を有する第2の無線部と、
    前記第1の受信部の前方に配置され、前記第1の受信部により受信される前記第2の周波数帯の信号以外の周波数帯の信号を抑制する機能を有するフィルタ部と、
    前記第1の受信部で前記第2の周波数帯の信号を受信しているときに、前記第1の送信部により前記第1の周波数帯の信号を送信する場合には、前記フィルタ部による抑制の機能が有効になるように制御し、前記第1の送信部により前記第1の周波数帯の信号を送信しない場合には、前記フィルタ部による抑制の機能が無効になるように制御する制御部とを有する携帯通信端末。
  2. 前記制御部は、前記第1の受信部で前記第2の周波数帯の信号を受信している際に、前記第1の送信部により前記第1の周波数帯の信号を送信するときに、当該送信の電力が所定の値以上である場合には、前記フィルタ部による抑制の機能が有効になるように制御する請求項1記載の携帯通信端末。
  3. 前記第1の無線部は、第2の受信部をさらに有し、
    前記制御部は、前記第2の受信部により受信される受信信号に基づいて、前記送信される信号の出力電力を算出する請求項2記載の携帯通信端末。
  4. 前記第2の無線部は、前記第2の周波数帯を利用して送信されるテレビ放送あるいはラジオ放送の受信を行う請求項1記載の携帯通信端末。
  5. 前記第2の無線部は、前記フィルタ部の前方に配置され、前記第2の周波数帯内において、所定の帯域幅を有する受信帯域を可変する受信帯域可変部を有し、
    前記フィルタ部は、抑制する周波数帯を可変する周波数帯可変部を有し、
    前記制御部は、前記受信帯域可変部及び前記周波数帯可変部に対して可変する制御を行い、前記第1の受信部で受信される信号の周波数が前記第1の周波数帯から所定の周波数離れている場合には、前記フィルタ部による抑制の機能が無効になるように制御し、前記第1の受信部で受信される信号の周波数が前記第1の周波数帯から前記所定の周波数離れていない場合には、前記フィルタ部による抑制の機能が有効になるように制御する請求項1記載の携帯通信端末。
  6. 前記制御部は、前記第1の受信部で前記第2の周波数帯の信号を受信しているときに、前記第1の送信部により前記第1の周波数帯の信号を送信し、当該送信の電力が所定の値以上である場合、又は前記受信帯域可変部及び前記周波数帯可変部に対して可変する制御を行い、前記第1の受信部で受信される信号の周波数が前記第1の周波数帯から所定の周波数離れていない場合には、前記フィルタ部による抑制の機能が有効になるように制御する請求項5記載の携帯通信端末。
  7. 前記受信帯域可変部と前記周波数帯可変部とは、前記制御部に対して同一の制御線で結線されており、
    前記制御部は、前記制御線を介して、前記受信帯域可変部及び前記周波数帯可変部に対して連動して可変する制御を行う請求項5記載の携帯通信端末。
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