JP2011135340A - 通信機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】通信機器では、通信データについての最大に通信可能なデータ量を切り替える場合に、サーバ装置などが順番に送信した通信データを送信順に受信することが求められている。
【解決手段】通信機器2は、時分割通信により、基地局3を経由して、サーバ5から受信する第1データと当該第1データを受信する際におけるサーバ5とのセッションの確立に必要な第2データとを、受信可能な無線通信部11と、無線通信部11が基地局3と通信を行う際に用いるリンクの増設または減設が可能な制御部16と、を備え、第2データは、第1データのデータ量を示すデータ量情報を有し、制御部16は、当該データ量情報に記されるデータ量が現在のリンク数によって所定期間受信可能なデータ量よりも大きい場合にリンクの増設を要求し、リンクの数が基地局によって増設された場合には無線通信部11に第1データを受信させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、通信データについての最大に通信可能なデータ量を切り替えることができる通信機器に関する。
近年のPHS端末などの通信機器は、サーバ装置からウェブページのデータなどの通信データを受信することができる。
そして、たとえば特許文献1は、データの受信を開始してからデータ流量を監視し、データ流量が所定値以上になった場合に基地局との通信スロットを増設するPHS端末を開示する。
特開2008−109327号公報
しかしながら、特許文献1のように、データ通信中にスロットを増設すると、通信機器は、サーバ装置からパケット順に送信された通信データを送信順に受信することができなくなることがある。
そして、サーバ装置からパケット順に送信された通信データを送信順に受信することができない場合、通信データを送信順に受信した場合に比べて、通信データの受信期間が長くなってしまうことがある。
このように通信機器では、通信データについての最大に通信可能なデータ量を切り替える場合に、サーバ装置などが順番に送信した通信データを送信順に受信することが求められている。
本発明の第1の観点の通信機器は、時分割通信により、基地局を経由して、サーバから受信する第1データと当該第1データを受信する際における前記サーバとのセッションの確立に必要な第2データとを、受信可能な無線通信部と、前記無線通信部が前記基地局と通信を行う際に用いるリンクの増設または減設が可能な制御部と、を備え、前記第2データは、前記第1データのデータ量を示すデータ量情報を有し、前記制御部は、当該データ量情報に記されるデータ量が現在のリンク数によって所定期間受信可能なデータ量よりも大きい場合にリンクの増設を要求し、リンクの数が基地局によって増設された場合には前記無線通信部に前記第1データを受信させる。
好適には、前記所定期間の値は、前記無線通信部によって受信された前記第2データのエラーレートに比例した値が設定されてもよい。
好適には、前記制御部は、前記所定期間の値が通信のタイムアウト期間よりも大きくなった場合、前記無線通信部に、前記第2データを受信させた直後に前記第1データを受信させてもよい。
好適には、前記制御部は、前記第1データを受信中にリンクが前記基地局によって減設された場合、未受信の第1データのデータ量と、前記所定期間において減設された後のリンクにより受信可能なデータ量とを比較し、前記未受信の第1データのデータ量が、前記所定期間において減設された後のリンクにより受信可能なデータ量以上である場合、リンクの増設を基地局へ要求してもよい。
本発明では、通信データについての最大に通信可能なデータ量を切り替える場合に、サーバ装置などが順番に送信した通信データを送信順に受信することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る通信システムの概略構成図である。 図2は、図1の基地局とPHS端末2の間の通信方式の説明図である。 図3は、サーバ装置および他の通信機器(たとえば図1のPHS端末)の通信処理の一例を示すシーケンスチャートである。 図4は、図1のPHS端末の外観図である。 図5は、図1のPHS端末のハードウェア構成図である。 図6は、図5の無線通信部の通信制御機能を模式的に示すブロック図である。 図7は、マルチリンク用の増設パラメータのデータ構造の一例の説明図である。 図8は、データ通信開始時の増設処理のフローチャートである。 図9は、データ通信中の増設処理のフローチャートである。 図10は、データ通信開始時の増設処理のシーケンスチャートである。 図11は、図10の制御の下での受信パケットのシーケンス番号のプロット図である。 図12は、図10の制御の下でのサーバ装置のRTT特性図である。 図13は、図10の制御の下でのスループットの特性図である。 図14は、流量監視部のみでの受信パケットのシーケンス番号のプロット図である。 図15は、流量監視部のみでのサーバ装置のRTT特性図である。 図16は、流量監視部のみでのスループットの特性図である。 図17は、パケット通信中にリンクの減設が発生した場合の増設処理のシーケンスチャートである。 図18は、リンクが減設された状態から新たなウェブページのデータを受信する場合の増設処理のシーケンスチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る通信システム1の概略構成図である。
図1の通信システム1は、PHS端末(PS1)2、基地局(CS)3、通信網4、サーバ装置(SVR)5を有する。
基地局3は、PHS端末2と無線通信し、通信データを送受する。
また、基地局3は、PHS端末2からの増設リクエストに応じて、PHS端末2と通信するリンク数を増減する。基地局3は、増減されたリンクを用いて、PHS端末2と通信データを送受する。
図2は、図1の基地局3とPHS端末2との間で送受される通信データの通信方式の説明図である。図2の横線は、時間軸である。
そして、図2には、時間軸の横線の上側に基地局3からPHS端末2への複数の下りスロットと、時間軸の横線の下側にPHS端末2から基地局3への複数の上りスロットとが図示されている。基地局3とPHS端末2とは、TDMA/TDD方式で通信する。
なお、各スロットにおいて基地局3が1個のPHS端末2と通信するシステムでは、1スロットは1リンクに対応する。
そして、通信データが無い場合、PHS端末2と基地局3とは、1個のスロットを用いて互いを確認するための通信などを実行する。
この場合、基地局3は、4個連続する下りスロットのたとえば最初のスロットにより下りの通信データを送信する。
また、PHS端末2は、4個連続する上りスロットのたとえば最初のスロットにより上りの通信データを送信する。
また、たとえば基地局3が大量の通信データをPHS端末2へ送信する場合、基地局3は、複数の下りスロットを用いて通信データをPHS端末2へ送信する。
具体的には例えば、基地局3は、4個連続する下りスロットのすべてのスロットにより下りの通信データを送信する。
これにより、単位時間当たりに基地局3からPHS端末2へ送信される通信データ量を増やすことができる。
図1の通信網4は、たとえばPHS端末2の通信網4、インターネットなどの通信網4である。
通信網4には、基地局3と、サーバ装置5とが接続される。
通信網4は、基地局3とサーバ装置5との間で送受する通信データを伝送する。
通信データは、複数のパケットに分けて送受される。
通信網4で伝送されるパケットとしては、たとえばTCP/IPパケットがある。
TCP/IPパケットは、通信対象のデータを分割したデータをペイロードに格納し、ヘッダデータまたはフッタデータにパケット番号を格納する。
パケット番号は、たとえば1つの通信対象のデータを複数のパケットに分割した場合に、パケット毎に異なる一意の番号である。
パケット番号は、一般的に、通信対象のデータの最初の部分についてのパケットにパケット番号1が割り当てられ、パケットの順番で番号が増える。
サーバ装置5は、たとえばウェブサーバ、ファイルサーバなどとして機能する通信機器である。
サーバ装置5は、通信網4を介してたとえば図1のPHS端末2などの他の通信機器からリクエストを受信する。
リクエストを受信したサーバ装置5は、その要求に係るデータを、複数のパケットに分割し、通信網4を介して要求元の他の通信機器へ送信する。
図3は、サーバ装置5および他の通信機器(たとえば図1のPHS端末2)の通信処理の一例を示すシーケンスチャートである。
図3の例では、サーバ装置5は、まず、同期用のパケットを他の通信機器へ送信する。
この同期用のパケットは、シーケンス番号データ「2000」、確認応答データ「0」、最大セグメントサイズ「1460」バイトを含む。
なお、他の通信機器が図1のPHS端末2である場合、この同期用のパケットは、サーバ装置5から送信された後、通信網4および基地局3を通じて、PHS端末2により受信される。
そして、基地局3からPHS端末2へ伝送されるときには、同期用のパケットは、所定の1本のリンクを用いて伝送される。以下の各パケットについても同様である。
サーバ装置5からの同期用のパケットを受信すると、他の通信機器は、同期応答用のパケットをサーバ装置5へ送信する。
この同期応答用のパケットは、シーケンス番号データ「5000」、確認応答データ「2001」、最大セグメントサイズ「1460」バイトを含む。
同期応答用のパケットを受信すると、サーバ装置5は、他の通信機器との通信に用いる最大セグメントサイズを決定する。
この場合、最大セグメントサイズは、「1460」バイトとなる。
また、サーバ装置5は、最大セグメントサイズの受信応答用のパケットを送信する。
以上の一連の同期処理により、サーバ装置5と他の通信機器とのコネクションが確立する。サーバ装置5と他の通信機器とは、通信データの送受が可能な状態になる。
その後、たとえば他の通信機器は、サーバ装置5に対して、通信データのリクエスト用のパケットを送信する。
通信データのリクエストを受信すると、サーバ装置5は、送信要求に係る通信データを、最大セグメントサイズ毎に分割する。
そして、サーバ装置5は、送信要求に係る通信データの最初の1460バイトのデータを含むパケットを、他の通信機器へ送信する。
この1番目のパケットは、シーケンス番号データ「2001」、確認応答データ「5001」、1460バイトのデータを含む。
通信データを分割した最初のパケットを受信すると、他の通信機器は、確認応答用のパケットをサーバ装置5へ送信する。
この確認応答用のパケットは、シーケンス番号データ「5001」、確認応答データ「3461」、ACK「1」を含む。ACK「1」は、正常に受信したことを示す。
最初のパケットについての確認応答用のパケットを受信すると、サーバ装置5は、送信要求に係る通信データの2番目の1460バイトのデータを含むパケットを、他の通信機器へ送信する。
この2番目のパケットは、シーケンス番号データ「3461」、確認応答データ「5001」、1460バイトのデータを含む。
通信データを分割した2番目のパケットを受信すると、他の通信機器は、確認応答用のパケットをサーバ装置5へ送信する。
この確認応答用のパケットは、シーケンス番号データ「5001」、確認応答データ「4921」、ACK「1」を含む。ACK「1」は、正常に受信したことを示す。
サーバ装置5と他の通信機器とは、以上のパケット毎の送信および確認処理を繰り返す。
これにより、サーバ装置5は、他の通信機器に対して、要求に係る通信データを送信する。
また、サーバ装置5は、図示外のタイマにより、通信データの各パケットを送信してから、確認応答のパケットを受信するまでのRTT(Round Trip Time)を計測する。
そして、サーバ装置5は、計測したRTTに基づいて、複数のパケットの送信間隔を調整する。
たとえば通信中にRTTが長くなった場合、サーバ装置5は、次のパケットを送信するまでの待ち時間を長くする。
これにより、たとえば通信網4においてデータコリジョンが必要以上に発生しないようにすることができる。
なお、サーバ装置5は、所定数の最初のパケットを送信してから、最後のパケットについての確認応答を受信するまでの時間を、RTT(Round Trip Time)として計測してもよい。
図4は、図1のPHS端末2の外観図である。
図4のPHS端末2は、上部筐体101、下部筐体102およびヒンジ部103を有する。
上部筐体101および下部筐体102は、略同一サイズの長方形形状を有する。
上部筐体101と下部筐体102とは、ヒンジ部103により開閉可能に連結される。
図4は、上部筐体101と下部筐体102とを開いた状態である。
上部筐体101には、表示部13が設けられる。
下部筐体102には、操作部12の複数の入力キーが設けられる。
図5は、図1のPHS端末2のハードウェア構成図である。
PHS端末2は、たとえば無線通信部(RF)11、操作部(KEY)12、表示部(DISP)13、音声モデム部(MODEM)14、タイマ(RTC)15、CPU(Central Processing Unit)16、記憶部(MEM)17、およびこれらを接続するシステムバス18とを有する。
無線通信部11は、基地局3との通信チャネルを確立し、基地局3と通信データを送受する。
無線通信部11は、通常の通信処理では、1本のリンクにより基地局3と通信データを送受する。たとえば通信データが所定量以上になると、リンクを増設し、複数のリンクにより基地局3と通信データを送受する。
そして、無線通信部11は、CPU16からの入力信号に含まれる通信データを基地局3へ無線送信する。
また、無線通信部11は、基地局3から受信した通信データを含む信号をCPU16へ出力する。
これにより、無線通信部11は、たとえばCPU16から入力されたウェブページのリクエストを送信する。また、無線通信部11は、要求したウェブページのデータを基地局3から受信し、CPU16へ出力する。
表示部13は、たとえばIPS(In Plane Switching)液晶デバイス、LCD(Liquid Crystal Display Device)、有機EL(Electro-Luminescence)デバイスなどを有する。
表示部13は、図4に示すように、PHS端末2の上部筐体101の前面に配置される。
そして、表示部13は、CPU16から入力された表示信号に含まれる表示データを表示する。
これにより、表示部13は、たとえばサーバ装置5から受信したウェブページなどを表示する。
操作部12は、複数の入力キーを有する。
複数の入力キーには、たとえばテンキー、電源キー、通話キー、文字キーなどがある。
入力キーは、図4に示すように、PHS端末2の下部筐体102の前面に配置される。
そして、操作部12は、ユーザにより操作された入力キーに対応する入力データを含む操作信号をCPU16へ出力する。
これにより、操作部12は、表示部13に表示されたウェブページのリンクを指定する。
音声モデム部14は、スピーカ19およびマイクロホン20に接続される。
そして、音声モデム部14は、マイクロホン20に入力された音声をサンプリングし、音声データを含む信号をCPU16へ出力する。
また、音声モデム部14は、CPU16からの入力信号に含まれる音声データによりスピーカ19を駆動する。
これにより、スピーカ19から、たとえばサーバ装置5から受信した音声データの音声などが再生される。
記憶部17は、たとえばフラッシュメモリ、EEPROMなどを有する。
記憶部17は、PHS端末2で使用する各種のデータおよびプログラムを記憶する。
たとえば、記憶部17は、サーバ装置5から受信したウェブページデータなど記憶する。
記憶部17に記憶されるプログラムは、たとえばCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体からインストールしたものでも、インターネットなどの伝送媒体によりダウンロードしてインストールしたものでもよい。
CPU16は、プログラムを実行するコンピュータである。
そして、CPU16が、記憶部17に記憶されるプログラムを読み込んで実行することにより、PHS端末2の制御部が実現される。
制御部は、PHS端末2の動作を制御する。
図6は、図5の無線通信部11による通信を制御するためにPHS端末2に実現される機能を模式的に示すブロック図である。
CPU16には、ブラウザ部(BRWZ)31、流量監視部(FL_DTCT)32、強制増設部(ADD)33が実現される。
また、図6には、通信バッファ(BUFF)34が図示されている。通信バッファ34は、たとえば記憶部17に実現される。
ブラウザ部31は、サーバ装置5に対してウェブページのデータを要求(リクエスト)し、サーバ装置5からウェブページのデータを取得する。
そして、ブラウザ部31は、取得したウェブページを表示部13に表示させる。
また、ブラウザ部31は、サーバ装置5から取得した音声データの音声を、音声モデム部14を通じてスピーカ19から出力する。
このため、ブラウザ部31は、操作部12の操作などによりウェブページのリンク先を選択すると、当該ウェブページのデータのリクエストを生成する。
当該リクエストは、強制増設部33を通じて通信バッファ34へ出力される。
無線通信部11は、通信バッファ34を監視し、未送信の通信データが書込まれた場合には、その通信データをパケット化し、基地局3へ送信する。
これにより、ウェブページのリクエストは、PHS端末2から、基地局3および通信網4を経由してサーバ装置5へ送信される。
また、ウェブページのリクエストを受信したサーバ装置5は、当該リクエストに対応するウェブページのデータをパケット化して送信する。
ウェブページのデータは、通信網4および基地局3を経由してPHS端末2に受信される。無線通信部11は、受信したウェブページのデータを通信バッファ34に書込む。
ウェブページのデータの送信を要求したブラウザ部31は、通信バッファ34を監視する。
そして、要求に係るウェブページのデータが通信バッファ34に保存されると、ブラウザ部31は、当該ウェブページのデータを読み込み、たとえば表示部13に表示させる。
これにより、ブラウザ部31は、ユーザにより選択されたウェブページを表示部13に表示させることができる。
流量監視部32は、無線通信部11と基地局3との間のリンク数を増設または減設する。
流量監視部32は、タイマ15に接続される。
また、流量監視部32は、ウェブページのデータなどのデータ通信中に通信バッファ34を監視する。
流量監視部32は、タイマ15により計測される所定期間毎の受信データ量(スループット)を所定値と比較する。
そして、たとえばデータ通信中の所定期間における受信データ量が所定値以上になると、流量監視部32は、無線通信部11および基地局3にリンクの増設を指示する。
これにより、無線通信部11と基地局3との間のリンク数は、たとえば1から2、2から3、3から4に増設される。
なお、図2のように4スロットを用いる場合、リンク数4が最大リンク数になる。
また、データ通信中の所定期間における受信データ量が所定値より少なくなると、流量監視部32は、無線通信部11および基地局3にリンクの減設を指示する。
これにより、無線通信部11と基地局3との間のリンク数は、たとえば4から3、3から2、2から1に減設される。
なお、この流量監視部32が増減設の判断に使用する所定期間、所定値などの設定データは、記憶部17においてたとえば設定パラメータとして記憶される。
無線通信部11は、たとえば基地局3からマルチリンク用の増設パラメータを受信すると、この記憶部17の設定パラメータを更新する。
図7は、基地局3からPHS端末2へ送信されて、記憶部17に記憶されるマルチリンク用の増設パラメータのデータ構造の一例の説明図である。
図7の増設パラメータは、情報要素内容長、増設閾値、増設用監視時間、増設用連続発生回数、減設閾値、減設用監視時間、減設用連続発生回数などの情報を有する。
増設閾値および減設閾値は、所定期間毎の受信データ量と比較される閾値である。
増設用監視時間、減設用監視時間は、受信データ量をカウントする所定期間である。
図6の強制増設部33は、ブラウザ部31、無線通信部11、および流量監視部32に接続される。
たとえば、強制増設部33は、無線通信部11がブラウザ部31によるリクエストを送信する前に、当該リクエストにより受信する予定のウェブページのデータ量がどれくらいの量になるかをデータ量情報に基づいて判断し、判断したデータ量に応じて無線通信部11と基地局3とのリンク数を最大に切り替える。
具体的には、強制増設部33は、無線通信部11が当該リクエストを送信する前に、ウェブページのコンテンツ情報のリクエストを生成し、無線通信部11に送信させる。
また、無線通信部11がサーバ装置5からコンテンツ情報を受信すると、強制増設部33は、当該リクエストにより受信する予定の通信データのデータ量を判断する。
そして、受信予定の通信データ量がたとえば所定のデータ量以上である場合、強制増設部33は、流量監視部32に対して、リンク数を最大に増設を指示する。
次に、図4から図6に示すPHS端末2におけるリンク切り替え動作を説明する。
図8は、PHS端末2のデータ通信開始時の強制増設部33によるリンク切り替え動作のフローチャートである。
図8のフローチャートは、たとえばデータ通信の発呼によりデータ通信を開始する場合、またはドーマント状態から復帰してデータ通信を開始する場合に、PHS端末2により実行される。
図8では、まず、PHS端末2の無線通信部11は、基地局3からマルチリンク用の増設パラメータを受信する(ステップST1)。
PHS端末2の強制増設部33は、無線通信部11が受信した増設パラメータに基づいて、増設期間受信可能データ量を算出する(ステップST2)。
なお、増設期間受信可能データ量とは、リンクの増設を要求してからリンクの増設が完了するまでの増設処理期間において1リンクの下で受信可能なデータ量をいう。
たとえば1リンクの最大通信速度が32kbpsであり、タイマ15により周期的に計測される期間が4秒である場合、強制増設部33は、増設期間受信可能データ量として16kbyte(=32kbps×4秒)を算出する。
次に、強制増設部33は、たとえば図6のブラウザ部31がダウンロードを要求するウェブページのデータのデータ量を取得する(ステップST3)。
具体的には、強制増設部33は、当該ウェブページのコンテンツ情報のリクエストを生成し、無線通信部11からサーバ装置5へ送信させる。
また、無線通信部11がサーバ装置5からコンテンツ情報のデータを受信すると、強制増設部33は、コンテンツ情報から、ウェブページのデータ量を抽出する。
次に、強制増設部33は、抽出した受信予定のウェブページのデータ量と、増設期間受信可能データ量とを比較する(ステップST4)。
そして、受信予定のデータ量が増設期間受信可能データ量以上である場合、強制増設部33は、受信開始前のリンクの増設処理を実行する(ステップST5)。
強制増設部33は、流量監視部32に対して、リンク数を最大に増設する指示の信号を出力する。
リンク数を最大に増設する指示信号が入力されると、流量監視部32は、リンク数を最大にする増設処理を実行する。
具体的にはたとえば、流量監視部32は、無線通信部11から基地局3へ、リンク数を最大に増設するコマンドを送信させる。
基地局3は、スロットの使用状況を勘案して、PHS端末2からのリンク増設要求を処理する。たとえばすべてのスロットが空いている場合、基地局3は、PHS端末2とのリンク数を最大に設定する。
また、基地局3は、増設するリンク数、リンク番号をPHS端末2へ送信する。無線通信部11は、基地局3から受信した増設指示にしたがって、リンクを増設する。
これにより、たとえば所定期間に受信するデータ量が所定の閾値を上回ることが一定回数以上連続するような通信データを受信する場合には、そのデータ通信を開始する前に、リンクを最大数に増設することができる。
なお、強制増設部33の指示によりリンクを最大数に増設した場合、流量監視部32は、当該ウェブページのデータの受信が完了するまで、自発的なリンクの増減処理を実行しないようにしてもよい。
これに対して、受信予定のデータ量が増設期間受信可能データ量より小さい場合、強制増設部33は、受信開始前のリンクの増設処理を実行しない。
この場合、通信開始前の制御により通信部のリンク数は最大に設定されない。
また、流量監視部32による通常の増設流量監視制御が継続して実行される(ステップST6)。
流量監視部32は、独自のリンク数の増減制御を実行する。
たとえばデータ通信中の所定期間における受信データ量が所定値以上になると、流量監視部32は、無線通信部11および基地局3にリンクの増設を指示する。
また、データ通信中の所定期間における受信データ量が所定値より少なくなると、流量監視部32は、無線通信部11および基地局3にリンクの減設を指示する。
図9は、PHS端末2のデータ通信中の強制増設部33によるリンク切り替え動作のフローチャートである。
データ通信中に無線エラーなどが発生し、当該エラー発生リンクのスループットが低下した場合、またはリンクの減設制御によりアクティブなリンク数が最大リンク数より小さくなった場合に、強制増設部33は図9のデータ通信中のリンク切り替え制御を実行する。
すなわち、図9の制御は、図8の強制増設部33の制御によりアクティブなリンク数が最大リンク数となっている状況下では実行されない。
図9の制御は、図8の強制増設部33の制御によってもアクティブなリンク数が最大リンク数にならなかった場合、または図8において強制増設部33がアクティブなリンク数を最大にしなかった場合に実行される。
図9では、強制増設部33は、まず、ダウンロード開始前に取得した受信予定のウェブページのデータ量を取得する(ステップST11)。
また、強制増設部33は、通信バッファ34に蓄積された受信済みのデータ量を取得し、未受信の残りのデータ量を算出する(ステップST12)。
強制増設部33は、たとえば受信予定のウェブページのデータ量から、受信済みのデータ量を減算することにより、未受信の残りのデータ量を算出する。
次に、強制増設部33は、現状の通信データのスループットを算出する(ステップST13)。複数のリンクで接続されている場合、強制増設部33は、たとえば各リンクのスループットを合計して、現状の通信データのスループットを算出する。
次に、強制増設部33は、現状のスループットにより残りのデータ量を受信し終えるまでの時間を演算する(ステップST14)。強制増設部33は、たとえば未受信の残りのデータ量を現状の通信データのスループットにより除算して、受信完了までの時間を演算する。
次に、強制増設部33は、マルチリンク用の増設パラメータを取得する(ステップST15)。
そして、強制増設部33は、当該演算時点での増設期間受信可能データ量を算出する(ステップST16)。
たとえば現状のリンク数が2であり、1リンク目のスループットが30kbps、2リンク目のスループットが25kbps、増設処理期間(監視期間)が4秒である場合、強制増設部33は、27.5kbyte(=(30kbps+25kbps)×4秒)を算出する。
次に、強制増設部33は、未受信の残りのデータ量と、増設期間受信可能データ量とを比較する(ステップST17)。
そして、未受信の残りのデータ量が増設期間受信可能データ量以上である場合、強制増設部33は、受信開始前のリンクの増設処理を実行する(ステップST18)。強制増設部33は、流量監視部32にリンクの最大増設を指示する。
これに対して、受信予定のデータ量が増設期間受信可能データ量より小さい場合、強制増設部33は、データ受信中のリンクの増設処理を実行しない。流量監視部32による通常の増設流量監視制御が実行される(ステップST19)。
次に、以上の構成および動作によるPHS端末2とサーバ装置5との通信動作を説明する。
以下の説明では、PHS端末2には図6の機能が実現され、PHS端末2は、サーバ装置5にウェブページをリクエストして、そのデータを受信する場合を例に説明する。
図10は、PHS端末2がサーバ装置5との通信を開始する期間でのシーケンスチャートである。図10左側がPHS端末2の処理であり、右側がサーバ装置5の処理である。
PHS端末2の無線通信部11が基地局3と通信可能になると、図10に示すように、PHS端末2とサーバ装置5とは、パケット接続される(ステップST21)。
また、基地局3と通信可能になったPHS端末2では、無線通信部11が基地局3からマルチリンク用の増設パラメータ(初期データ)を受信する(ステップST22)。
PHS端末2の強制増設部33は、無線通信部11が受信した増設パラメータに基づいて、増設期間受信可能データ量(データ量情報)を算出する(ステップST23)。
そして、パケット接続されたPHS端末2とサーバ装置5とは、1リンクでのデータ通信を開始する(ステップST24)。この場合、PHS端末2の流量監視部32は、通信バッファ34を監視し、所定期間毎に受信データ量と所定値と比較する(ステップST25)。
このような通信制御がなされている状況において、ブラウザ部31はウェブページのデータのリクエストを出力する。PHS端末2の無線通信部11は、サーバ装置5との間でパケットを交換し、TCP/IPセッションを確立する(ステップST26)。
また、強制増設部33は、ブラウザ部31からウェブページのリクエストが入力されると、当該リクエストに係るウェブページのコンテンツ情報のリクエストを生成し、無線通信部11へ出力する。
コンテンツ情報のリクエストは、無線通信部11からサーバ装置5へ送信される(ステップST27)。
このコンテンツ情報のリクエストに応じて、サーバ装置5は、要求に係るウェブページのコンテンツ情報のデータ(本データ)を無線通信部11へ送信する(ステップST28)。無線通信部11は、コンテンツ情報のデータを強制増設部33へ出力する。
要求したコンテンツ情報のデータが入力されると、強制増設部33は、コンテンツ情報から、ウェブページのデータ量を抽出し(ステップST29)、増設期間受信可能データ量と比較する(ステップST30)。
そして、たとえば受信予定のデータ量が増設期間受信可能データ量以上である場合、強制増設部33は、流量監視部32に対して、リンク数を最大に増設を指示する信号を出力する(ステップST31)。
流量監視部32は、PHS端末2の無線通信部11と基地局3とリンク数を最大にする増設処理を実行する。
これに対して、受信予定のデータ量が増設期間受信可能データ量より少ない場合、強制増設部33は、流量監視部32に対して信号を出力しない。
流量監視部32は、通信バッファ34を監視して、所定期間毎に受信データ量と所定値と比較する通常の流量監視制御を実行する(ステップST32)。
ステップST31の後、無線通信部11は、ブラウザ部31が出力して通信バッファ34に格納されたウェブページのデータのリクエストをサーバ装置5へ送信する(ステップST33)。
このウェブページのリクエストに応じて、サーバ装置5は、要求に係るウェブページのデータを無線通信部11へ送信する(ステップST34)。無線通信部11は、受信したウェブページのデータを通信バッファ34に蓄積する。
ブラウザ部は、所望のウェブページのデータが通信バッファ34に蓄積されると、当該データを読み込み、ウェブページを表示部に表示する。
また、ステップST30においてNoと判断された場合、流量監視部32は、このウェブページのデータの受信期間において、通信バッファ34を監視し、所定期間毎に受信データ量と所定値と比較する通常の流量監視制御を実行する(ステップST35)。
ここで、図10に説明した方法によって、なぜ、シーケンス番号がばらばらにならずにデータを受信できるかについて説明する。
ステップST31において、PHS端末2はリンクの増設をサーバ装置5へ要求し、当該サーバ装置5は増設を開始するものの、リンクは増設開始後すぐに第1データを受信できるわけではない。
たとえば、リンク数が4つのシステムにおいては、それぞれのリンクにおける通信状態の確立までにかかる時間はばらばらとなる。
このような状態で、4リンクすべてにサーバ装置5によって第1データの一部を構成する部分データがのせられると、通信状態の確立に遅れてしまったリンクにのせられてしまった部分データは、他のリンクにのせられた部分データに比べて遅れてPHS端末2に送信されることとなる。
すると、PHS端末2における部分データの受信の順番がばらばらになってしまうため、結果RTTが大きくなってしまう。
そこで、本発明の実施形態におけるPHS端末2は、リンクの増設開始後の所定期間、あえて部分データの受信を行わずに通信状態が確立するのを待ち、当該所定期間経過後に部分データの受信を開始する。
こうすることによって、PHS端末2は、部分データを、ばらばらに受信することなく順番どおりに受信することが可能となるため、結果RTTを小さく抑えることが可能となる。
また、前記所定期間は、長ければ長いほうが通信状態の確立が完全に行われる可能性が高くなるため、長いほうがデータのばらつく可能性は低くなる。しかしながら、所定期間があまりに長すぎると第1データの受信開始が遅くなってしまい、結果としてスループットが下がってしまう。
したがって、本実施形態では、当該所定期間は、第1データよりも前に受信する第2データの無線通信部におけるエラーレートに比例した値が決定されるものとする。つまり、第2データ受信時のエラーレートが大きいほど、エアーの状態等がよくないと判断され、通信状態の確立にも時間がかかると考えられる。
このような場合には、所定期間を長くすることにより、より確実に通信状態が確立した後に、第1データを受信するようにする。
また、前記所定期間がPHS端末2とサーバ装置5との間における通信のタイムアウト時間よりも大きくなった場合、PHS端末2は、リンクの増設を待たずに第1データをサーバ装置5から受信する。
図11から図13は、図10の制御の下での通信結果の一例の説明図である。図14から図16は、流量監視部32のみのリンク増設処理による通信結果の一例の説明図である。
そして、図11および図14は、PHS端末2が受信したパケットのシーケンス番号のプロット図であり、横軸は時間であり、縦軸はシーケンス番号である。
図12および図15は、通信開始直後にサーバ装置5により検出されるRTTの特性図であり、横軸は時間であり、縦軸はRTT(ミリ秒)である。
図13および図16は、通信データのスループットの特性図であり横軸は時間であり、縦軸は通信データのスループットである。
そして、データ通信開始前にリンク数を最大に増設した場合には、図11に示すように、PHS端末2が受信するパケットは、シーケンス番号順に受信される。
このため、図12に示すように、通信開始直後の期間においてサーバ装置5に検出されるRTTは一定の範囲に収まって安定する。
また、図13に示すように、通信データのスループットは、通信開始直後から一定割合で比例的に増加し、短期間で最大のスループットに到達している。
このようにダウンロードの準備段階でリンクを増設することにより、通信中のデータ量の多い状態になる前に、増設を完了できる。
その結果、サーバーから受信するMPフレームのシーケンス番号がばらつかなくなり、PHS端末2からのACK応答が遅延しなくなり、サーバ装置5で計測されるRTTも大きくならない。
また、ウェブページのデータのダウンロードを開始した後、スループットは暫時的に上昇し、最高速度に到達する。
これに対して、データ通信中に流量監視部32によりリンク数を増減した場合には、図14に示すように、PHS端末2が受信するパケットのシーケンス番号は、リンク数を増減した直後に乱れる。つまり、パケットは、シーケンス番号順に受信されなくなる。
このため、図15に示すように、リンク数を増減した直後のRTTは、その他のRTTによる一定の範囲から突出した値になる。
また、図16に示すように、通信データのスループットは、通信開始直後から増加し始めるものの、リンク数を増減した後に一時的に低下する。
その後、スループットは、一定割合で比例的に上昇し、最高速度に到達する。
このようにデータ通信中にリンク数を増減した場合、スループットが低下する期間の分だけ、スループットが最高速度に到達するのが遅くなる。
図17は、基地局3とのパケット通信中にリンクの減設が発生した場合の強制増設部33による増設処理のシーケンスチャートである。
図17左側がPHS端末2の処理であり、右側がサーバ装置5の処理である。
基地局3とのパケット通信中にリンクが減設されても、無線通信部11は、サーバ装置5から残りのウェブページのデータを受信を継続する。また、流量監視部32は、通常の流量監視制御を実行する(ステップST41〜ST43)。
そして、強制増設部33は、まず、ダウンロード開始前に取得した、受信予定のウェブページのデータ量を取得する(ステップST44)。
また、強制増設部33は、未受信の残りのウェブページのデータ量を算出する(ステップST45)。
次に、強制増設部33は、現状のスループットを算出する(ステップST46)。
次に、強制増設部33は、現状のスループットにより残りのデータ量を受信し終えるまでの時間を演算する(ステップST47)。
次に、強制増設部33は、マルチリンク用の増設パラメータを取得し、現時点での増設期間受信可能データ量を算出する(ステップST48、ST49)。
次に、強制増設部33は、未受信の残りのデータ量と、増設期間受信可能データ量とを比較する(ステップST50)。
そして、未受信の残りのデータ量が増設期間内に受信可能なデータ量以上である場合、強制増設部33は、受信開始前のリンクの増設処理を実行する(ステップST51)。強制増設部33は、流量監視部32にリンクの最大増設を指示する。
これに対して、受信予定のデータ量が増設期間内に受信可能なデータ量より小さい場合、強制増設部33は、データ受信中のリンクの増設処理を実行しない。流量監視部32による通常の増設流量監視制御が実行される(ステップST53)。
なお、以上のリンク切り替え処理期間中、無線通信部11は、サーバ装置5から残りのウェブページのデータを受信を継続している。
図18は、リンクが減設された状態から新たなウェブページのデータを受信する場合の増設処理のシーケンスチャートである。
図18左側がPHS端末2の処理であり、右側がサーバ装置5の処理である。
基地局3とのパケット通信中にリンクが減設されても、流量監視部32は、通常の流量監視制御を実行し、継続している(ステップST60、ST62)。
そして、基地局3とのリンクが減設された状態において新たなウェブページのデータのダウンロードが要求されると、パケット接続されたPHS端末2とサーバ装置5とは、1リンクでのデータ通信を開始する。
これにより、PHS端末2とサーバ装置5との間にTCP/IPセッションが確立される(ステップST61、ST63)。
また、強制増設部33は、ブラウザ部31からウェブページのリクエストが入力されると、当該リクエストに係るウェブページのコンテンツ情報のリクエストを生成し、無線通信部11からサーバ装置5へ送信する(ステップST64)。
サーバ装置5は、要求に係るウェブページのコンテンツ情報のデータを無線通信部11へ送信する(ステップST65)。
要求したコンテンツ情報のデータが受信されると、受信予定のウェブページのデータ量を取得する(ステップST66)。
その後、無線通信部11は、ブラウザ部31が出力して通信バッファ34に格納されたウェブページのデータのリクエストをサーバ装置5へ送信する(ステップST67)。
このウェブページのリクエストに応じて、サーバ装置5は、要求に係るウェブページのデータを無線通信部11へ送信する(ステップST68)。
また、強制増設部33は、ステップST65で受信したウェブページのコンテンツ情報のデータから、新たにダウンロードするウェブページのデータ量を取得する(ステップST69)。
次に、強制増設部33は、現状のスループットを算出する(ステップST70)。
次に、強制増設部33は、現状のスループットにより残りのデータ量を受信し終えるまでの時間を演算する(ステップST71)。
次に、強制増設部33は、マルチリンク用の増設パラメータを取得し、現時点での増設期間内に受信可能なデータ量を算出する(ステップST72、ST73)。
次に、強制増設部33は、未受信の残りのデータ量と、増設期間内に受信可能なデータ量とを比較する(ステップST74)。
そして、未受信の残りのデータ量が増設期間受信可能データ量以上である場合、強制増設部33は、受信開始前のリンクの増設処理を実行する(ステップST75)。強制増設部33は、流量監視部32にリンクの最大増設を指示する。
これに対して、受信予定のデータ量が増設期間受信可能データ量より小さい場合、強制増設部33は、データ受信中のリンクの増設処理を実行しない。
そして、流量監視部32は、通常の増設流量監視制御を実行する(ステップST76、ST77)。
以上のように、本実施形態では、無線通信部11によるウェブページのデータの受信を開始する前に、通信予定の通信データのデータ量を判断する。そして、強制増設部33は、判断したデータ量に応じて無線通信部11にリンク数を切り替えさせてから、無線通信部11にウェブページのデータの受信を開始させる。
よって、本実施形態のPHS端末2では、ウェブページのデータを受信するときには、無線通信部11と基地局3とのリンク数は最大となっており、データ通信中にリンク数を増設する必要が無い。
また、本実施形態のPHS端末2では、データ通信中にリンク数を増設することがないので、サーバ装置5がシーケンス番号順に送信した複数のパケットをその番号順に受信し、各番号範囲のパケットの受信によりACK応答をサーバ装置5へ送信することができる。
このため、本実施形態のPHS端末2では、データ通信中にリンクを増設する場合よりも、通信可能な最大データ量の切り替えによる通信速度の向上効果を得ることができる。
また、本実施形態では、ダウンロード開始前の増設処理により最大リンク数に増設されなかった場合には、流量監視部32は、データ通信中にリンク数の増減制御を実行する。
よって、本実施形態では、たとえばダウンロードの開始前に最大リンク数に増設されていなくとも、その後の増設制御によりリンク数を最大にすることが可能である。
また、本実施形態では、たとえば通信エラーなどによりデータ通信中に基地局3とのリンクが減設された場合、強制増設部33は、未処理の通信データのデータ量と、増設処理期間において現在の減設されたリンクにより受信可能なデータ量とを比較する。そして、未処理の通信データのデータ量が、増設処理期間において減設された現在のリンクにより受信可能なデータ量以上である場合には、強制増設部33は、無線通信部11のリンクを増設する。
よって、本実施形態では、たとえば最大リンク数に増設後に、通信エラーなどによりデータ通信中にリンク数が減設されたとしても、その後の増設制御によりリンク数を最大にすることが可能である。
また、本実施形態では、基地局3とのリンクを減設した後に新たな通信データを受信する場合、強制増設部33は、新たな通信データのデータ量と、増設処理の開始から終了までの増設処理期間において減設された現状のリンクにより受信可能なデータ量とを比較する。そして、新たな通信データのデータ量が、増設処理期間において減設されたリンクにより受信可能なデータ量以上である場合には、強制増設部33は、無線通信部11のリンクを増設する。
よって、本実施形態では、たとえば連続的に複数の通信データを受信する場合において、先の通信データの受信が完了して減設されているときでも、再び最大リンク数に増設して次の通信データを受信することができる。
以上の実施形態は、本発明の好適な実施形態の例であるが、本発明は、これに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形または変更が可能である。
上記実施形態では、PHS端末2がサーバ装置5からウェブページのデータを受信する場合において、通信データ量に応じてリンクを増設している。
この他にも例えば、PHS端末2が、通信データとして、サーバ装置5から電子メールデータ、楽曲や動画などの再生データなどを受信する場合において、通信データ量に応じてリンクを増設してもよい。
また、PHS端末2の強制増設部33は、電子メールデータ、再生データなどを送信する場合において、通信データ量に応じてリンクを増設してもよい。
また、無線通信部11は、リンク数を増減するのではなく、各リンクでの変調方式を適応的に切り替えるものであってもよい。この場合、PHS端末2の強制増設部33は、リンク数および変調方式をともに切り替えるようにしてもよい。
上記実施形態では、PHS端末2の強制増設部33は、受信予定の通信データが、リンクの増設を開始してから完了するまでの増設処理期間において現状のリンクにより受信可能なデータ量以上である場合には、無線通信部11のリンクを増設している。
この他にも例えば、PHS端末2の強制増設部33は、受信予定の通信データが、所定値以上の以上である場合には、無線通信部11のリンクを増設するようにしてもよい。
また、PHS端末2の強制増設部33は、無線通信部11のリンク数を、これらのデータ量の情報に応じたリンク数に増設するようにしてもよい。
上記実施形態は、PHS端末2の例である。
この他にも例えば、本発明は、携帯電話機、携帯ゲーム機器、PDA、携帯ナビゲーション装置、携帯再生装置、コンピュータ装置などの各種の電子機器に適用できる。
また、本発明は、無線通信だけでなく、有線通信にも適用できる。
2…PHS端末(通信機器)、3…基地局、5…サーバ装置(サーバ)、11…無線通信部、16…CPU(制御部)

Claims (4)

  1. 時分割通信により、基地局を経由して、サーバから受信する第1データと当該第1データを受信する際における前記サーバとのセッションの確立に必要な第2データとを、受信可能な無線通信部と、
    前記無線通信部が前記基地局と通信を行う際に用いるリンクの増設または減設が可能な制御部と、
    を備え、
    前記第2データは、前記第1データのデータ量を示すデータ量情報を有し、
    前記制御部は、当該データ量情報に記されるデータ量が現在のリンク数によって所定期間受信可能なデータ量よりも大きい場合にリンクの増設を要求し、リンクの数が基地局によって増設された場合には前記無線通信部に前記第1データを受信させる
    通信機器。
  2. 前記所定期間の値は、前記無線通信部によって受信された前記第2データのエラーレートに比例した値が設定される
    請求項1記載の通信機器。
  3. 前記制御部は、前記所定期間の値が通信のタイムアウト期間よりも大きくなった場合、前記無線通信部に、前記第2データを受信させた直後に前記第1データを受信させる
    請求項1または2記載の通信機器。
  4. 前記制御部は、前記第1データを受信中にリンクが前記基地局によって減設された場合、
    未受信の第1データのデータ量と、前記所定期間において減設された後のリンクにより受信可能なデータ量とを比較し、
    前記未受信の第1データのデータ量が、前記所定期間において減設された後のリンクにより受信可能なデータ量以上である場合、リンクの増設を基地局へ要求する
    請求項1から3のいずれか一項記載の通信機器。
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