JP2011135230A - 画像符号化方法、画像符号化装置及び撮像システム - Google Patents

画像符号化方法、画像符号化装置及び撮像システム Download PDF

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Abstract

【課題】動き検出に必要なデータ転送量及びメモリ容量を削減する。
【解決手段】本発明に係る画像符号化方法は、複数のマクロブロック動きベクトルを取得する動きベクトル取得ステップS101と、マクロブロックより大きなサイズの注目ローカルブロック220を指定する指定ステップS102と、注目ローカルブロック220の動きを示す注目ローカルベクトル214を算出するローカルベクトル算出ステップS103と、過去の画像の全体の動きを示す全体ベクトル216を算出する全体ベクトル算出ステップS104と、注目ローカルベクトル214及び全体ベクトル216の一方を代表ベクトル217に決定する代表ベクトル決定ステップS105と、代表ベクトル217を用いて探索範囲241を決定し、決定した探索範囲241を用いて処理対象のマクロブロックの動きベクトル130を算出する動きベクトル算出ステップS106とを含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像符号化方法、画像符号化装置及び撮像システムに関し、特に、動きベクトルを検出する画像符号化方法及び画像符号化装置に関する。
動画像データを符号化する方法として、フレーム内符号化とフレーム間符号化とがある。フレーム内符号化は1つのフレーム内のデータの空間的冗長性を取り除いて圧縮を行うものであり、イントラ符号化とも呼ばれる。フレーム間符号化は2つの又は複数のフレーム間の時間的冗長性を取り除いて圧縮を行うものであり、インター符号化とも呼ばれる。本発明ではフレーム内符号化については取り扱わないため、説明は割愛する。
インター符号化は、通常マクロブロック単位で実施される。具体的には、符号化対象のマクロブロックと少なくとも1フィールド以上離れた画像である参照画像との間でマクロブロック毎のブロックマッチングが行われる。次に、符号化対象のマクロブロックと差分が少ない参照画像のマクロブロックを探索し、この差分を符号化する。これにより、インター符号化は、時間的冗長性を取り除くことができる。
しかし、この探索処理は、マクロブロックごとに行われるので、非常に多くの演算処理が必要である。この演算処理を削減するために、さまざまな提案が行われてきた。
例えば、画面全体の動きを示すグローバルな動きベクトルを用いる技術が特許文献1に示されている。
ここで、撮像しているカメラを右にパン動作させるようなカメラワークを行った場合には、全てのマクロブロックの動きベクトルが似たような値を示す。しかしながら、このような場合にも、マクロブロック全てに対して個別に探索処理を行った場合、探索処理の演算に無駄が生じるという課題がある。
この課題に対して、特許文献1の符号化方法は、画面全体の動きを示すグローバルな動きベクトルを用いることで、探索処理の演算量を低減できる。以下、特許文献1の符号化方法を説明する。
特許文献1の符号化方法では、現フレームの縮小画像と参照フレームの縮小画像との間で画面全体の動きを検出し、検出した画面全体の動きをグローバルな動きベクトルとして出力する。また、特許文献1の符号化方法は、グローバルな動きベクトルに基づきその周辺の狭い探索範囲で動き検出を行い、動き補償予測を用いた画像の符号化処理を行う。
これによって、特許文献1の符号化方法は、探索範囲を小さくすることができるので、動き探索に必要な演算量、転送データ量及びメモリ容量を削減することができる。
さらに、特許文献1では、グローバルな動きベクトルに加え、指定された領域のローカルな動きベクトルを算出することが開示されている。このように、特許文献1の符号化方法は、グローバルな動きベクトルと、ローカルな動きベクトルとを用いることにより、例えば、被写体付近ではローカルな動きベクトルを探索開始点とし、その他の領域ではグローバルな動きベクトルを探索開始点とすることで、それぞれに適したマクロブロック動きベクトルを検出できる。
国際公開第00/005899号
近年では取り扱う動画像のサイズはHDTVサイズが標準となり、画像符号化装置は、膨大なデータ量を扱う必要が出てきている。また、反対に商品の価格下落も急速に進んでいることから、商品に搭載できるメモリも限られてきており、使用メモリ領域とデータ帯域を削減することが求められている。
しかしながら、特許文献1に示された上記符号化方法では、参照画像中のグローバルな動きベクトルで指定された領域のデータ転送と、ローカルな動きベクトルで指定された領域のデータ転送とが発生してしまう。これにより、特許文献1の符号化方法は、動き検出に必要なデータ転送量及びメモリ容量が多いという課題がある。
本発明では、上記課題を解決するものであり、動き検出に必要なデータ転送量及びメモリ容量を削減できる画像符号化装置及び画像符号化方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一形態に係る画像符号化方法は、画像信号に含まれる複数のマクロブロック毎に動きベクトルを検出し、検出した動きベクトルを用いて前記画像信号を符号化する画像符号化方法であって、過去の画像に含まれる複数のマクロブロックの各々の動きを示す複数のマクロブロック動きベクトルを取得する動きベクトル取得ステップと、マクロブロックより大きなサイズの複数のローカルブロックのうち、第1ローカルブロックを指定する指定ステップと、前記第1ローカルブロックに含まれる前記マクロブロックの前記マクロブロック動きベクトルを用いて当該第1ローカルブロックの動きを示す第1ローカルベクトルを算出するローカルベクトル算出ステップと、前記過去の画像の全体の動きを示す全体ベクトルを算出する全体ベクトル算出ステップと、処理対象画像毎に、前記第1ローカルベクトル及び前記全体ベクトルの一方を代表ベクトルに決定する代表ベクトル決定ステップと、前記処理対象画像に含まれる複数のマクロブロックの各々に対して、処理対象のマクロブロックから前記代表ベクトルで示される位置を用いて動き探索範囲を決定し、決定した前記探索範囲を用いて前記処理対象のマクロブロックの動きベクトルを算出する動きベクトル算出ステップとを含む。
この構成によれば、本発明の一形態に係る画像符号化方法は、第1ローカルベクトル及び全体ベクトルの一方を代表ベクトルに決定し、決定した代表ベクトルを用いて、符号化対象の画像の動き検出を行う。よって、本発明の一形態に係る画像符号化方法は、動き検出の際に、第1ローカルベクトルで指定される領域のデータ転送と、全体ベクトルで指定される領域のデータ転送との一方のみを行えばよい。これにより、本発明の一形態に係る画像符号化方法は、動き検出に必要なデータ転送量及びメモリ容量を削減できる。
さらに、本発明の一形態に係る画像符号化方法は、第1ローカルベクトルを用いるか、全体ベクトルを用いるかを適応的に切り替えることにより、第1ローカルブロックの画質の低下を抑制できるとともに、演算量の増加を抑制できる。
また、前記代表ベクトル決定ステップでは、前記複数のローカルブロックのうちの前記第1ローカルブロック以外のローカルブロックである複数の第2ローカルブロック全体の動きを示す全体第2ローカルベクトルを算出し、前記第1ローカルベクトルと、前記全体第2ローカルベクトルとの差分を算出し、前記差分が予め定められた閾値以上の場合、前記第1ローカルベクトルを代表ベクトルに決定してもよい。
この構成によれば、本発明の一形態に係る画像符号化方法は、第1ローカルブロック(例えば、被写体周辺)と、第2ローカルブロック(例えば、背景)とで動きが大きく異なる場合には、第1ローカルベクトルを用いて動き検出を行う。これにより、本発明の一形態に係る画像符号化方法は、例えば、被写体周辺と背景とで大きく動きが異なる場合においても、被写体周辺の画質の低下を抑制できる。
また、前記代表ベクトル決定ステップでは、前記差分が前記閾値未満の場合、前記全体ベクトルを前記代表ベクトルに決定してもよい。
この構成によれば、本発明の一形態に係る画像符号化方法は、第1ローカルブロック(例えば、被写体周辺)と、第2ローカルブロック(例えば、背景)とが同様の動きである場合には、全体ベクトルを用いて動き検出を行う。これにより、本発明の一形態に係る画像符号化方法は、動き検出処理の演算量を低減できるとともに、画面全体の画質の低下を抑制できる。
また、前記代表ベクトル決定ステップでは、前記差分が予め定められた閾値以上の場合、かつ、符号化対象のマクロブロック位置から、前記全体ベクトルと前記第1ローカルベクトルとの和で示される位置が、前記全体ベクトルを前記代表ベクトルとして用いた場合の探索範囲内に含まれない場合、前記第1ローカルベクトルを前記代表ベクトルに決定し、前記差分が前記閾値未満の場合、及び、符号化対象のマクロブロック位置から、前記全体ベクトルと前記第1ローカルベクトルとの和で示される位置が、前記全体ベクトルを前記代表ベクトルとして用いた場合の探索範囲内に含まれる場合の少なくとも一方を満たす場合、前記全体ベクトルを前記代表ベクトルに決定してもよい。
この構成によれば、本発明の一形態に係る画像符号化方法は、第1ローカルブロック(例えば、被写体周辺)と、第2ローカルブロック(例えば、背景)とで動きが大きく異なる場合であっても、全体ベクトルを用いて、第1ローカルブロックの動き検出を行えるばあいには、全体ベクトルを用いて動き検出を行う。これにより、本発明の一形態に係る画像符号化方法は、第2ローカルブロックの画質の低下を抑制できる。
また、前記指定ステップでは、前記複数のローカルブロックのうち画面の中央に位置するローカルブロックを前記第1ローカルブロックに指定してもよい。
この構成によれば、本発明の一形態に係る画像符号化方法は、画面中央の画質の低下を抑制できる。
また、前記指定ステップでは、前記複数のローカルブロックのうち、被写体の顔の位置を含むローカルブロックを前記第1ローカルブロックに指定してもよい。
この構成によれば、本発明の一形態に係る画像符号化方法は、被写体の顔周辺の画質の低下を抑制できる。
また、前記ローカルベクトル算出ステップでは、さらに、前記第2ローカルブロックの各々に対して、当該第2ローカルブロックに含まれる前記マクロブロックの前記マクロブロック動きベクトルを用いて当該第2ローカルブロックの動きを示す第2ローカルベクトルを算出し、前記代表ベクトル決定ステップでは、前記複数の第2ローカルベクトルの平均値を前記全体第2ローカルベクトルとして算出してもよい。
また、前記全体ベクトル算出ステップでは、前記ローカルベクトル算出ステップで算出された前記第1ローカルベクトル及び前記複数の第2ローカルベクトルの平均値を前記全体ベクトルとして算出してもよい。
なお、本発明は、このような画像符号化方法として実現できるだけでなく、画像符号化方法に含まれる特徴的なステップを手段とする画像符号化装置として実現したり、そのような特徴的なステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体及びインターネット等の伝送媒体を介して流通させることができるのは言うまでもない。
さらに、本発明は、このような画像符号化装置の機能の一部又は全てを実現する半導体集積回路(LSI)として実現したり、このような画像符号化装置を備える撮像装置として実現したり、このような撮像装置を含む撮像システムとして実現したりできる。
以上より、本発明は、動き検出に必要なデータ転送量及びメモリ容量を削減できる画像符号化装置及び画像符号化方法を提供できる。
本発明の実施の形態1に係る画像符号化装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る動き検出部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る動き検出処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る注目ローカルブロックと周辺ローカルブロックとの配置例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るローカルベクトルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る代表ベクトル決定処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る大きく右方向にカメラをパン動作させた場合の画面例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る大きく右方向にカメラをパン動作させた場合のローカルベクトルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るカメラを右にパン動作させた場合の画面例を示す図である。 本発明の実施の形態1の比較例に係るカメラを右にパン動作させた場合の対象マクロブロックの一例を示す図である。 本発明の実施の形態1の比較例に係るカメラを右にパン動作させた場合の動き補償マクロブロック及び探索範囲の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1の比較例に係るカメラを右にパン動作させた場合の動きベクトルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態1の比較例に係るカメラを右にパン動作させた場合の動きベクトルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態1の比較例に係る、動きが少ない場合の探索範囲の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1の比較例に係る、動きが大きい場合の探索範囲の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る、代表ベクトルと探索範囲との関係を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る、全体ベクトルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る代表ベクトル決定処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る小さく右方向にカメラをパン動作させた場合の画面例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る小さく右方向にカメラをパン動作させた場合のローカルベクトルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る画像符号化装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4の撮像システムを示すブロック図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る画像符号化装置は、注目ローカルベクトル及び全体ベクトルの一方を代表ベクトルに決定し、決定した代表ベクトルを用いて、符号化対象の画像の動き検出を行う。よって、本発明の実施の形態1に係る画像符号化装置は、動き検出の際に、注目ローカルベクトルで指定される領域のデータ転送と、全体ベクトルで指定される領域のデータ転送との一方のみを行えばよい。これにより、本発明の実施の形態1に係る画像符号化装置は、動き検出に必要なデータ転送量及びメモリ容量を削減できる。
まず、本発明の実施の形態1に係る画像符号化装置100の構成を説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像符号化装置100の構成を示す図である。
図1に示す画像符号化装置100は、入力画像信号120を符号化することにより符号化信号125を生成する。具体的には、画像符号化装置100は、入力画像信号120に含まれる複数のマクロブロック毎に動きベクトルを検出し、検出した動きベクトルを用いて入力画像信号120を符号化する。
この画像符号化装置100は、ブロック化部101と、減算器102と、直交変換部103と、量子化部104と、可変長符号化部105と、逆量子化部106と、逆直交変換部107と、加算器108と、メモリ109と、動き検出部110と、動き補償部111とを備える。
ブロック化部101は、入力画像信号120に含まれる1つの画像(1画面)を複数のマクロブロックに分割することにより、分割画像信号121を生成する。
減算器102は、動き補償部111で生成された動き補償画像131と、ブロック化部101で生成された分割画像信号121との差分を算出することにより予測誤差信号122を生成する。
直交変換部103は、減算器102で生成された予測誤差信号122を直交変換することにより変換係数123を生成する。
量子化部104は、直交変換部103で生成された変換係数123を量子化することにより量子化係数124を生成する。
可変長符号化部105は、量子化部104で生成された量子化係数124と動き検出部110により生成された動きベクトル130とを可変長符号化することにより符号化信号125を生成する。
逆量子化部106は、量子化部104で生成された量子化係数124を逆量子化することにより変換係数126を生成する。
逆直交変換部107は、逆量子化部106で生成された変換係数126を逆直交変換することにより予測誤差信号127を生成する。
加算器108は、逆直交変換部107で生成された予測誤差信号127と動き補償部111で生成された動き補償画像131とを加算することによりローカルデコード画像128を生成する。
メモリ109は、加算器108により生成されたローカルデコード画像128を記憶する。
動き検出部110は、ブロック化部101で生成された分割画像信号121の動き検出を、メモリ109に記憶されたローカルデコード画像128を用いて行うことにより、動きベクトル130を生成する。
動き補償部111は、動き検出部110で生成された動きベクトル130を用いて動き補償画像131を生成する。
以下、動き検出部110の構成を詳細に説明する。
図2は、動き検出部110の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、動き検出部110は、動きベクトル取得部201と、領域指定部202と、ローカルベクトル算出部203と、全体ベクトル算出部204と、代表ベクトル決定部205と、動きベクトル算出部206とを備える。
動きベクトル取得部201は、過去の画像に含まれる複数のマクロブロックの各々の動きを示す複数のマクロブロック動きベクトル211を取得する。
領域指定部202は、マクロブロックより大きなサイズの複数のローカルブロックのうち、注目するローカルブロックである注目ローカルブロックと、注目ローカルブロック以外のローカルブロックである周辺ローカルブロックとを指定する。例えば、領域指定部202は、複数のローカルブロックのうち画面の中央に位置するローカルブロックを注目ローカルブロックに指定する。
ローカルベクトル算出部203は、複数のローカルブロックごとに、当該ローカルブロックの動きを示すローカルベクトル213を算出する。具体的には、ローカルベクトル算出部203は、動きベクトル取得部201により取得された、ローカルブロックに含まれる複数のマクロブロックのマクロブロック動きベクトル211の平均値をローカルベクトル213として算出する。また、複数のローカルベクトル213は、注目ローカルブロックのローカルベクトル213である注目ローカルベクトル214と、周辺ローカルブロックのローカルベクトル213である周辺ローカルベクトル215とを含む。
全体ベクトル算出部204は、過去の画像の全体の動きを示す全体ベクトル216を算出する。具体的には、全体ベクトル算出部204は、ローカルベクトル算出部203により算出された、1つの画像に含まれる全てのローカルブロックのローカルベクトル213の平均値を全体ベクトル216として算出する。
代表ベクトル決定部205は、注目ローカルベクトル214及び全体ベクトル216の一方を代表ベクトル217に決定する。具体的には、代表ベクトル決定部205は、複数の周辺ローカルベクトル215の平均値である平均周辺ベクトルを算出する。次に、代表ベクトル決定部205は、注目ローカルベクトル214と平均周辺ベクトルとの差分を算出する。次に、代表ベクトル決定部205は、算出した差分が予め定められた第1閾値以上の場合、注目ローカルベクトル214を代表ベクトル217に決定する。また、代表ベクトル決定部205は、算出した差分が第1閾値未満の場合、全体ベクトル216を代表ベクトル217に決定する。
動きベクトル算出部206は、代表ベクトル217を用いて、処理対象の画像(以下、対象画像)に含まれる複数のマクロブロックの各々の動き探索範囲を決定する。具体的には、動きベクトル算出部206は、対象画像に含まれる複数のマクロブロックの各々に対して、処理対象のマクロブロック(以下、対象マクロブロック)から代表ベクトル217で示される位置を用いて動き探索範囲を決定する。次に、動きベクトル算出部206は、決定した探索範囲を用いて対象画像に含まれる複数のマクロブロックの各々の動きベクトル130を算出する。
以下、動き検出部110の動作を説明する。
図3は、動き検出部110による動き検出処理のフローチャートである。
まず、動きベクトル取得部201は、対象マクロブロックの動き検出処理の前に算出された、過去の画像のマクロブロック動きベクトル211を取得する(S101)。例えば、動きベクトル取得部201は、1フレーム前に算出されたマクロブロック動きベクトル211を保持する、図示しない動きベクトルメモリからマクロブロック動きベクトル211を読み出す。ここで、動きベクトル取得部201が取得するマクロブロック動きベクトル211は、例えば、過去の画像に含まれる全てのマクロブロックのマクロブロック動きベクトル211である。なお、動きベクトル取得部201は、過去の画像に含まれる一部のマクロブロックのマクロブロック動きベクトル211を取得してもよい。例えば、動きベクトル取得部201は、少なくとも対象マクロブロックの位置と同一位置のマクロブロック動きベクトル211を含む1以上のマクロブロック動きベクトル211を取得してもよい。
次に、領域指定部202は、複数のローカルブロックのうち少なくとも1つ以上の注目ローカルブロックと、1つ以上の周辺ローカルブロックとを指定する(S102)。
図4は、画像の一例を示す図である。図4に示す例では、1画面は9個のローカルブロックに分割される。領域指定部202は、例えば、1画面の中央部に位置するローカルブロックを注目ローカルブロック220に指定する。また、領域指定部202は、注目ローカルブロック220以外の8個のローカルブロックを周辺ローカルブロック221に指定する。
次に、ローカルベクトル算出部203は、各ローカルブロックに属するマクロブロックのマクロブロック動きベクトル211から各ローカルブロックの動きを示すローカルベクトル213を算出する(S103)。
例えば、ローカルベクトル算出部203は、ローカルブロックに含まれるマクロブロックのマクロブロック動きベクトル211の平均値をローカルベクトル213として算出する。具体的には、マクロブロック動きベクトル211の水平成分をx0、x1、…、xnとし、垂直成分をy0、y1、…、ynとするとローカルベクトルLMV(x、y)は、下記(式1)で求められる。
LMV(x、y)
=((x0+x1+…+xn)/(n+1)、(y0+y1+…yn)/(n+1))
・・・(式1)
図5は、ローカルベクトル213の一例を示す図である。
図5では、注目ローカルベクトル214をLMVcとし、周辺ローカルベクトル215をLMV0、LMV1、…LMVnとする。
次に、全体ベクトル算出部204は、全てのローカルベクトル213の平均値を全体ベクトル216として算出する(S104)。
次に、代表ベクトル決定部205は、注目ローカルベクトル214と周辺ローカルベクトル215とを比較し、代表ベクトル217を決定する(S105)。
以下、代表ベクトル決定部205による代表ベクトルを決定する処理について詳細に説明する。
図6は、代表ベクトル決定部205による代表ベクトル217を決定する処理のフローチャートである。
また、図7Aに示すように、真ん中の被写体230を追いかけながら、カメラを右にパン動作した場合の処理を例に説明する。また、図7Bは、この場合のローカルベクトル213を示す図である。
各ローカルベクトル213は図7Bに示されるように、注目ローカルベクトルLMVcとその下に位置する周辺ローカルベクトルLMV6のみが小さい。また、その他の周辺ローカルベクトルLMV0〜LMV5及びLMV7は左方向に大きい動きベクトルである。
まず、代表ベクトル決定部205は、周辺ローカルベクトル215の平均値である平均周辺ベクトルを算出する(S201)。
次に、代表ベクトル決定部205は、平均周辺ベクトルと注目ローカルベクトル214との差分の絶対値である差分値Δを算出する(S202)。次に、代表ベクトル決定部205は、差分値Δと、別途定義される閾値Thrとを比較する(S203)。
差分値Δ≧Thrの場合(S203でYes)、代表ベクトル決定部205は、被写体付近があまり動かず、周辺の背景が大きく動いているため、被写体付近と背景との動きの差が大きいと判断する。よって、代表ベクトル決定部205は、注目ローカルベクトルLMVcを代表ベクトル217に決定する(S204)。
また、差分値Δ<Thrの場合(S203でNo)、代表ベクトル決定部205は、周辺の背景はあまり大きく動いていないため、被写体付近と背景との動きの差が小さいと判断する。よって、代表ベクトル決定部205は、全てのローカルベクトル213の平均値、つまり、全体ベクトル216を代表ベクトル217に決定する(S205)。
図7A及び図7Bの例では、差分値Δ≧Thrなので(S203でYes)、代表ベクトル決定部205は、注目ローカルベクトルLMVcを代表ベクトル217として出力する。
ステップS105で代表ベクトル217が決定された後、次に、動きベクトル算出部206は、決定された代表ベクトル217分だけ探索窓を移動し、移動した探索範囲内で動き探索を行う。これにより、動きベクトル算出部206は、マクロブロック毎の動きベクトルを算出する。つまり、動きベクトル算出部206は、ステップS105で決定された代表ベクトル217を用いて、対処画像に含まれる全てのマクロブロックの動きベクトル130を算出する(S106)。
ここで、図3に示すステップS101〜S106の処理は、例えば、画像毎に行われる。なお、領域指定部202は、領域指定処理(S102)を、画像毎に行なってもよいし、複数の画像に対して同一の注目ローカルブロック220を指定してもよい。
次に、画像全体が同様の動きをする場合の動き検出部110の動作例を説明する。
まず、比較例として、代表ベクトル217を用いない場合の動作を説明する。
図8Aは、撮像しているカメラを右にパン動作させた場合の画像例を示す図である。また、図8Bに示す対象マクロブロック240を符号化する場合の例を説明する。この場合、図8Cに示すように、動き検出部は、対象マクロブロック240と、参照画像中の点線で示された探索範囲241内にある複数の参照マクロブロックとに対してブロックマッチング法等を行う。動き検出部は、探索範囲241に含まれるマクロブロックのうち、対象マクロブロック240と参照マクロブロックとの差分の評価値が最小の動き補償マクロブロック242の位置を確定する。
そして、動き検出部は、対象マクロブロック240の位置と、動き補償マクロブロック242の位置とを示すマクロブロック動きベクトルを検出する。例えば、図8Dに示すマクロブロック動きベクトルが検出される。
このように、動き検出部は、全てのマクロブロックに対して、同様に探索を行うことにより、1画面内の全てのマクロブロックに対する動きベクトルを算出する。例えば、図8Eに示す複数のマクロブロック動きベクトルが算出される。このとき、1画面全体が動いていることから、算出されたマクロブロック動きベクトルは全て類似するベクトルとなる。
このように、図8Aに示すようなカメラワークを行った場合には全てのマクロブロック動きベクトルが似たような値を示すが、マクロブロック全てに対して探索を行う必要があり、探索の演算に無駄が生じることがある。
また、図9Aは、画像が小さく動いている場合の探索範囲241を示す図である。また、図9Bは、画像が大きく動いている場合の探索範囲241を示す図である。
図9Bに示すように、大きくカメラワークをした画像において、正確な動きベクトルを検出するためには、探索範囲241を大きく取る必要が生じる。このため、探索に必要な演算量も大きくなる。また、探索範囲241内の画像データを参照画像から読み込む際のデータ転送量と、当該画像データを保持するメモリの容量とが大きくなるという課題があった。
この課題に対して、本発明の実施の形態1に係る動き検出部110は、代表ベクトル217を決定し、決定した代表ベクトル217を用いて探索範囲241を決定する。
これにより、動き検出部110は、探索処理の演算量を削減できる。また、動き検出部110は、探索範囲241内の画像データのデータ転送量と、当該画像データを保持するメモリの容量との増加を低減できる。
図10は、代表ベクトル217と探索範囲241との関係を示す図である。
図10に示すように動きベクトル算出部206は、対象マクロブロック240の位置から代表ベクトル217分移動した位置を探索開始点243とする。動きベクトル算出部206は、探索開始点243を中心とする小さな探索範囲241でマクロブロックの動き探索を行う。これにより、探索開始点243から動き補償マクロブロック242への動きベクトル244を算出する。次に、動きベクトル算出部206は、算出した動きベクトル244と、代表ベクトル217とを加算することにより、対象マクロブロック240から動き補償マクロブロック242までの動きベクトル130を算出する。
このように、本発明の実施の形態1に係る動き検出部110は、代表ベクトル217を用いることにより、探索範囲241を小さくすることができる。これにより、動き検出部110は、動き探索に必要な演算量、転送データ量及びメモリ容量を削減できる。
しかしながら、つねに、代表ベクトル217として全体ベクトル216を用いた場合には、以下の課題が生じる。
図7Aに示すような、被写体を追いかけながらのカメラワークを行った場合、図7Bに示すように被写体付近のマクロブロック動きベクトルは小さく検出され、背景のマクロブロック動きベクトルは大きく検出されることになる。
この場合に、代表ベクトル217として全体ベクトル216を用いると、全体ベクトル216は背景の動きに影響されてしまい、図11に示すように大きなベクトルが算出されてしまう。このため、背景の動きは正しく検出されるが、肝心の被写体付近の動きが正しく検出されにくくなる。これにより、被写体付近の画像が乱れてしまう恐れがある。
これに対して、本発明の実施の形態1に係る画像符号化装置100は、注目ローカルベクトル214と平均周辺ベクトルとの差分値が予め定められた閾値より大きい場合には、代表ベクトル217として注目ローカルベクトル214を用いる。これにより、画像符号化装置100は、被写体付近の画像が乱れてしまうことを防止できる。
なお、特許文献1記載の符号化方法は、例えば、全体ベクトルとローカルベクトルとを共に算出し、1枚の画像内の領域毎に、いずれのベクトルを使用するかを切り替えることで、被写体付近の画像が乱れてしまうことを防止している。
しかしながら、特許文献1に示された符号化方法は、現画像と参照画像の縮小画像が別途必要であるという問題がある。また、指定領域数分のローカル動き検出部が必要となっている。さらに、マクロブロック動きベクトル算出時にグローバルベクトル又はローカルベクトルがそれぞれ入力されることになり、それに従って動き探索を行うため、グローバルベクトルとローカルベクトルがまったく異なった場合には、それぞれの領域で正しい動きベクトルを算出することは可能であるが、参照画像中の、全体ベクトルで指定された領域のデータ転送とローカルベクトルで転送された領域のデータ転送が発生してしまうという問題もある。
これは、特許文献1では、被写体などの注目領域も動いている背景も、どちらの領域とも画像乱れなく符号化を行うことに注目しているためである。しかしながら、人間は注目領域の画像乱れには敏感で動いている背景の画像乱れには鈍感であるため、動いている背景領域に対しては、多少の画質劣化を起こしても問題はない。
一方、本発明の実施の形態1に係る画像符号化装置100では、被写体などの注目領域の画質に重きを置くことで、動き検出に必要な演算量、メモリ容量、及びデータ転送量を削減できる。
また、本発明の実施の形態1に係る画像符号化装置100は、過去の画像のマクロブロック動きベクトル211を用いてローカルベクトル213及び全体ベクトル216を算出する。これにより、画像符号化装置100は、特許文献1のような縮小画像の生成を行う必要がないので、演算量を低減できる。
なお、実施の形態1において、代表ベクトル決定部205は、各周辺ローカルベクトル215の平均値である平均周辺ベクトルを算出し、算出した平均周辺ベクトルと注目ローカルベクトル214との差分値Δに従い、代表ベクトル217を決定したが、代表ベクトル決定部205は、平均周辺ベクトルの代わりに評価値を用いてもよい。例えば、代表ベクトル決定部205は、平均周辺ベクトルの代わりに、マクロブロックの動きベクトルを加算した加算値を用いてもよい。この場合でも、代表ベクトル決定部205は、注目ローカルブロック220と周辺ローカルブロック221との動きの差を判定できる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る画像符号化装置100は、代表ベクトル決定処理(図5のステップS105)の処理内容が、実施の形態1と異なる。
なお、本発明の実施の形態2に係る画像符号化装置100の構成、及び代表ベクトル決定処理以外の処理内容は、実施の形態1と同様であり、説明は省略する。
図12は、本発明の実施の形態2に係る、代表ベクトル217の決定処理のフローチャートである。
なお、図12に示す処理は、図6に示す処理に対して、ステップS206が追加されている点が異なる。
また、図13Aは、被写体を追いかけながら右に少しパン動作をさせた場合の画像例を示す図である。また、図13Bは、この場合に算出されるローカルベクトル213を示す図である。
図13Bに示す周辺ローカルベクトル215は、図7Bに示す周辺ローカルベクトル215ほどは大きくない。しかし、差分値Δ≧Thrの条件を満たす(S203でYes)。
この場合、次に、代表ベクトル決定部205は、対象マクロブロック240の位置から、全体ベクトル216と注目ローカルベクトル214との和で示される位置が探索範囲241外であるか否かを判定する(S206)。
ここで、探索範囲241とは、対象マクロブロック240から全体ベクトル216で示される位置を探索開始点243とした場合の探索範囲241である。
全体ベクトル216と注目ローカルベクトル214との和で示される位置が探索範囲241内である場合(S206でNo)、代表ベクトル決定部205は、注目ローカルブロック220に含まれるマクロブロックにおいても、正確な動き探索が可能と判断する。よって、代表ベクトル決定部205は、全体ベクトル216を代表ベクトル217に決定する(S205)。
一方、全体ベクトル216と注目ローカルベクトル214との和で示される位置が探索範囲241外である場合(S206でYes)、代表ベクトル決定部205は、注目ローカルベクトル214を代表ベクトル217に決定する(S204)。
このようにすることで、本発明の実施の形態2に係る画像符号化装置100は、周辺ローカルブロック221において探索範囲241をより正しく設定できるため、周辺ローカルブロック221において動きベクトル130を正しく探索できる。これにより、本発明の実施の形態2に係る画像符号化装置100は、背景の画像乱れを抑えることができる。
(実施の形態3)
図14は、本発明の実施の形態3に係る画像符号化装置100Aの構成を示す図である。なお、図1と同様の要素には同一の符号を付しており、重複する説明は省略する。
図14に示す画像符号化装置100Aは、図1に示す画像符号化装置100の構成に加え、さらに、顔検出部112を備える。
顔検出部112は、画像内の被写体の顔の位置を検出する。
領域指定部202は、顔検出部112により検出された顔の位置が含まれるローカルブロックを注目ローカルブロック220に指定する。
なお、上記以外の処理は、実施の形態1、又は実施の形態2と同様であり、説明は省略する。
なお、ここでは、注目ローカルブロック220は、顔検出部112により検出された顔の位置に基づき指定されたが、領域指定部202は、ユーザの操作により指定された領域を含むローカルブロックを注目ローカルブロック220に指定してもよい。例えば、領域指定部202は、タッチパネルからの画像位置情報で指定される位置を含むローカルブロックを注目ローカルブロック220に指定してもよい。
なお、このようなユーザ操作を取得するユーザ操作取得部、又は顔検出部112は、画像符号化装置100A内に含まれてもよいし、ユーザ操作に基づく画像位置情報、又は顔の位置を示す情報が、画像符号化装置100Aの外部から、当該画像符号化装置100Aに入力され、当該情報に基づき領域指定部202が注目ローカルブロック220を指定してもよい。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4では、上で説明した画像符号化装置100又は100Aを備える、例えばデジタルスチルカメラ又はネットワークカメラ等の撮像システム(映像システム)の一例を示す。
図15は、実施の形態4に係る撮像システム300の構成を示す図である。
図15の撮像システム300は、光学系301と、センサ302と、A/D変換部303と、画像処理部304と、記録転送部305と、再生部306と、タイミング制御部307と、システム制御部308とを備える。
センサ302は、光学系301を通って入射した画像光を光電変換することによりアナログ信号を生成する。
A/D変換部303は、センサ302により生成されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。
画像処理部304は、例えば図1に示した画像符号化装置100を含む。この画像処理部304は、A/D変換部303により変換されたデジタル信号に、Y/C処理、エッジ処理、画像の拡大縮小、JPEG又はMPEG等の画像圧縮/伸張処理、及び画像圧縮されたストリームの制御等を行う。画像符号化装置100は、例えば、MPEG等の画像圧縮処理を行う。
記録転送部305は、画像処理部304により画像処理された信号をメディアへ記録、又はインターネット等を介して伝送する。
再生部306は、記録転送部305により記録又は転送された信号を再生する。
タイミング制御部307は、センサ302及び画像符号化装置100を制御する。
システム制御部308は、光学系301、記録転送部305、再生部306及びタイミング制御部307を制御する。
なお、本発明に係る画像符号化装置100は、テレビ等のAV機器に使用してもよい。この場合、例えば、アナログ映像入力信号がA/D変換部303に入力されればよい。
また、上記実施の形態1〜4に係る画像符号化装置100、100A及び撮像システム300は典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて各処理部の集積化を行ってもよい。
また、本発明の実施の形態1〜4に係る、画像符号化装置100、100A及び撮像システム300の機能の一部又は全てを、CPU等のプロセッサがプログラムを実行することにより実現してもよい。
さらに、本発明は上記プログラムであってもよいし、上記プログラムが記録された記録媒体であってもよい。また、上記プログラムは、インターネット等の伝送媒体を介して流通させることができるのは言うまでもない。
また、上記実施の形態1〜4に係る、画像符号化装置100、100A、撮像システム300、及びこれらの変形例の機能のうち少なくとも一部を組み合わせてもよい。
また、上記画像符号化装置の構成は、本発明を具体的に説明するために例示するためのものであり、本発明に係る画像符号化装置は、上記構成の全てを必ずしも備える必要はない。言い換えると、本発明に係る画像符号化装置は、本発明の効果を実現できる最小限の構成のみを備えればよい。
例えば、本発明は、図2に示す動き検出部110のみを備える動き検出装置として実現してもよい。
同様に、上記の画像符号化装置による画像符号化方法は、本発明を具体的に説明するために例示するためのものであり、本発明に係る画像符号化装置による画像符号化方法は、上記ステップの全てを必ずしも含む必要はない。言い換えると、本発明に係る画像符号化方法は、本発明の効果を実現できる最小限のステップのみを含めばよい。
例えば、本発明は、動き検出部110による動き検出方法として実現してもよい。
また、上記のステップが実行される順序は、本発明を具体的に説明するために例示するためのものであり、上記以外の順序であってもよい。また、上記ステップの一部が、他のステップと同時(並列)に実行されてもよい。
例えば、図3に示す処理において、領域指定処理(S101)は、代表ベクトル決定処理(S105)の前であれば、任意のタイミングで行なってよい。全体ベクトル算出処理(S104)は、図6に示す平均値算出処理(S201)又は差分値算出処理(S202)の後に行なってもよい。また、図12に示す差分値が閾値以上であるか否かの判定処理(S203)の前に、全体ベクトルと注目ローカルベクトルとの和が探索範囲外であるか否かの判定処理(S206)を行なってもよい。
更に、本発明の主旨を逸脱しない限り、本実施の形態に対して当業者が思いつく範囲内の変更を施した各種変形例も本発明に含まれる。
本発明は、画像符号化装置及び画像符号化方法に適用できる。また、本発明は、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、及びネットワークカメラなどのコンシューマーカメラシステムに有用である。
100、100A 画像符号化装置
101 ブロック化部
102 減算器
103 直交変換部
104 量子化部
105 可変長符号化部
106 逆量子化部
107 逆直交変換部
108 加算器
109 メモリ
110 動き検出部
111 動き補償部
112 顔検出部
120 入力画像信号
121 分割画像信号
122、127 予測誤差信号
123、126 変換係数
124 量子化係数
125 符号化信号
128 ローカルデコード画像
130 動きベクトル
131 動き補償画像
201 動きベクトル取得部
202 領域指定部
203 ローカルベクトル算出部
204 全体ベクトル算出部
205 代表ベクトル決定部
206 動きベクトル算出部
211 マクロブロック動きベクトル
213 ローカルベクトル
214、LMVc 注目ローカルベクトル
215、LMV0、LMV1、LMV2、LMV3、LMV4、LMV5、LMV6、LMV7 周辺ローカルベクトル
216 全体ベクトル
217 代表ベクトル
220 注目ローカルブロック
221 周辺ローカルブロック
230 被写体
240 対象マクロブロック
241 探索範囲
242 動き補償マクロブロック
243 探索開始点
244 動きベクトル
300 撮像システム
301 光学系
302 センサ
303 A/D変換部
304 画像処理部
305 記録転送部
306 再生部
307 タイミング制御部
308 システム制御部

Claims (11)

  1. 画像信号に含まれる複数のマクロブロック毎に動きベクトルを検出し、検出した動きベクトルを用いて前記画像信号を符号化する画像符号化方法であって、
    過去の画像に含まれる複数のマクロブロックの各々の動きを示す複数のマクロブロック動きベクトルを取得する動きベクトル取得ステップと、
    マクロブロックより大きなサイズの複数のローカルブロックのうち、第1ローカルブロックを指定する指定ステップと、
    前記第1ローカルブロックに含まれる前記マクロブロックの前記マクロブロック動きベクトルを用いて当該第1ローカルブロックの動きを示す第1ローカルベクトルを算出するローカルベクトル算出ステップと、
    前記過去の画像の全体の動きを示す全体ベクトルを算出する全体ベクトル算出ステップと、
    処理対象画像毎に、前記第1ローカルベクトル及び前記全体ベクトルの一方を代表ベクトルに決定する代表ベクトル決定ステップと、
    前記処理対象画像に含まれる複数のマクロブロックの各々に対して、処理対象のマクロブロックから前記代表ベクトルで示される位置を用いて動き探索範囲を決定し、決定した前記探索範囲を用いて前記処理対象のマクロブロックの動きベクトルを算出する動きベクトル算出ステップとを含む
    画像符号化方法。
  2. 前記代表ベクトル決定ステップでは、
    前記複数のローカルブロックのうちの前記第1ローカルブロック以外のローカルブロックである複数の第2ローカルブロック全体の動きを示す全体第2ローカルベクトルを算出し、
    前記第1ローカルベクトルと、前記全体第2ローカルベクトルとの差分を算出し、
    前記差分が予め定められた閾値以上の場合、前記第1ローカルベクトルを代表ベクトルに決定する
    請求項1記載の画像符号化方法。
  3. 前記代表ベクトル決定ステップでは、
    前記差分が前記閾値未満の場合、前記全体ベクトルを前記代表ベクトルに決定する
    請求項2記載の画像符号化方法。
  4. 前記代表ベクトル決定ステップでは、
    前記差分が予め定められた閾値以上の場合、かつ、符号化対象のマクロブロック位置から、前記全体ベクトルと前記第1ローカルベクトルとの和で示される位置が、前記全体ベクトルを前記代表ベクトルとして用いた場合の探索範囲内に含まれない場合、前記第1ローカルベクトルを前記代表ベクトルに決定し、
    前記差分が前記閾値未満の場合、及び、符号化対象のマクロブロック位置から、前記全体ベクトルと前記第1ローカルベクトルとの和で示される位置が、前記全体ベクトルを前記代表ベクトルとして用いた場合の探索範囲内に含まれる場合の少なくとも一方を満たす場合、前記全体ベクトルを前記代表ベクトルに決定する
    請求項2又は3記載の画像符号化方法。
  5. 前記指定ステップでは、前記複数のローカルブロックのうち画面の中央に位置するローカルブロックを前記第1ローカルブロックに指定する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像符号化方法。
  6. 前記指定ステップでは、前記複数のローカルブロックのうち、被写体の顔の位置を含むローカルブロックを前記第1ローカルブロックに指定する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像符号化方法。
  7. 前記ローカルベクトル算出ステップでは、さらに、前記第2ローカルブロックの各々に対して、当該第2ローカルブロックに含まれる前記マクロブロックの前記マクロブロック動きベクトルを用いて当該第2ローカルブロックの動きを示す第2ローカルベクトルを算出し、
    前記代表ベクトル決定ステップでは、前記複数の第2ローカルベクトルの平均値を前記全体第2ローカルベクトルとして算出する
    請求項2又は3記載の画像符号化方法。
  8. 前記全体ベクトル算出ステップでは、前記ローカルベクトル算出ステップで算出された前記第1ローカルベクトル及び前記複数の第2ローカルベクトルの平均値を前記全体ベクトルとして算出する
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像符号化方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像符号化方法をコンピュータに実行させるプログラムが記録された
    記録媒体。
  10. 画像信号に含まれる複数のマクロブロック毎に動きベクトルを検出し、検出した動きベクトルを用いて前記画像信号を符号化する画像符号化装置であって、
    過去の画像に含まれる複数のマクロブロックの各々の動きを示す複数のマクロブロック動きベクトルを取得する動きベクトル取得部と、
    マクロブロックより大きなサイズの複数のローカルブロックのうち、第1ローカルブロックを指定する指定部と、
    前記第1ローカルブロックに含まれる前記マクロブロックの前記マクロブロック動きベクトルを用いて当該第1ローカルブロックの動きを示す第1ローカルベクトルを算出するローカルベクトル算出部と、
    前記過去の画像の全体の動きを示す全体ベクトルを算出する全体ベクトル算出部と、
    処理対象画像毎に、前記第1ローカルベクトル及び前記全体ベクトルの一方を代表ベクトルに決定する代表ベクトル決定部と、
    前記処理対象画像に含まれる複数のマクロブロックの各々に対して、処理対象のマクロブロックから前記代表ベクトルで示される位置を用いて動き探索範囲を決定し、決定した前記探索範囲を用いて前記処理対象のマクロブロックの動きベクトルを算出する動きベクトル算出部とを備える
    画像符号化装置。
  11. 光学系と、
    前記光学系により集光された光を画像信号に変換するセンサと、
    前記画像信号を符号化する、請求項10記載の画像符号化装置とを備える
    撮像システム。
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