JP2011134927A - 半導体製造装置、半導体装置の製造方法、シミュレーション装置及びシミュレーションプログラム - Google Patents

半導体製造装置、半導体装置の製造方法、シミュレーション装置及びシミュレーションプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】チャンバ壁の影響を好適に考慮できる半導体製造装置を提供する。
【解決手段】エッチング装置1は、ウェハが配置されるチャンバ2と、チャンバ2内の状態を示す指標値としての発光強度Iを検出するOES13とを有する。また、エッチング装置1は、検出された発光強度Iの値に基づいて、チャンバ2のチャンバ壁に対する粒子の付着確率Sの値を算出する付着確率算出部19と、チャンバ2において付着確率Sを変動させることが可能なヒータ11とを有している。さらに、エッチング装置1は、付着確率算出部19の算出する付着確率Sが初期値Sとなるようにヒータ11を制御する制御部17を有している。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体製造装置、半導体装置の製造方法、シミュレーション装置及びシミュレーションプログラムに関する。
ドライエッチング法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、PVD(Physical Vapor Deposition)法などの粒子(ガス)を用いる半導体プロセスにおいて、チャンバ壁の状態がエッチングレートやデポジッションレートに影響を及ぼすことが知られている。
特許文献1では、チャンバ壁の温度と、エッチングレートとの間に相関があることに鑑み、チャンバ壁の温度をフィードバック制御により予め定められた温度に維持し、エッチング特性を安定化させる技術を開示している。
また、特許文献1は、チャンバ壁の温度がエッチングレートに影響を及ぼす理由として、チャンバ壁の温度が低下すると、チャンバ壁における粒子の付着量が増加し、その結果、ウェハ上の粒子の堆積量が減少することを挙げている。
特開2002−110635号公報
粒子がチャンバ壁に堆積し、チャンバ壁の熱容量が変化すると、チャンバ壁の温度は変化する。また、粒子がチャンバ壁に衝突すると、チャンバ壁の温度は変化する。従って、チャンバ壁の温度は、粒子のチャンバ壁における付着の程度を正確に体現しているとは限らない。すなわち、チャンバ壁の温度を予め定められた温度に維持したとしても、エッチングレートを所望のレートに維持できるとは限らない。
本発明の目的は、チャンバ壁の影響を好適に考慮できる半導体製造装置、半導体装置の製造方法、シミュレーション装置及びシミュレーションプログラムを提供することにある。
本発明の半導体製造装置は、ウェハが配置されるチャンバと、前記チャンバ内の状態を示す指標値を検出するセンサと、検出された前記指標値の値に基づいて、前記チャンバのチャンバ壁に対する粒子の付着確率の値を算出する付着確率算出部と、前記チャンバにおいて付着確率を変動させることが可能な作用部と、前記付着確率算出部の算出する付着確率が所定の値となるように前記作用部を制御する制御部と、を有する。
好適には、前記半導体製造装置は、前記チャンバ壁を区画して設定された複数のメッシュ壁毎に設定された付着確率をパラメータとして含む、粒子密度の微分方程式に基づく時間発展型のシミュレーションを行い、粒子密度を算出する粒子密度算出部と、算出された粒子密度に基づいて前記指標値を算出する指標値算出部と、付着確率と、その付着確率に基づいて前記粒子密度算出部が算出した粒子密度から得られる、前記指標値算出部の算出した前記指標値とを対応付けて保持するデータを記憶する記憶部とを更に有し、前記付着確率算出部は、前記データを参照することにより、検出された前記指標値の値に対応する付着確率の値を算出する。
好適には、前記微分方程式は、粒子密度が計算される位置と前記複数のメッシュ壁それぞれとの距離とを、その値が小さくなるほど粒子の消失が多くなるパラメータとして含む。
好適には、前記粒子密度算出部は、前記チャンバ内を区画して設定された複数のメッシュ空間毎に粒子密度を算出し、前記指標値算出部は、前記複数のメッシュ空間毎の粒子密度に基づいて前記複数のメッシュ空間毎の発光強度を算出し、算出した前記複数のメッシュ空間毎の発光強度を所定方向に積分することにより、前記所定方向を視線方向とする発光強度を算出し、前記センサは、前記視線方向における発光強度を検出する。
好適には、前記作用部は、前記チャンバ壁に光を照射する光照射部を有し、前記制御部は、前記付着確率算出部の算出する付着確率が前記所定の値となるように前記光照射部の光照射量を制御する。
好適には、前記作用部は、前記ウェハを覆う被覆位置と当該被覆位置から退避した退避位置との間で移動可能なチョッパーと、前記チャンバ内の、前記被覆位置にある前記チョッパーの前記ウェハとは反対側に、付着確率に影響を及ぼす所定のガスを供給可能なガス供給部と、を有し、前記制御部は、前記付着確率算出部の算出する付着確率が前記所定の値となるように前記所定のガスの供給量を制御する。
好適には、前記作用部は、前記ウェハを覆う被覆位置と当該被覆位置から退避した退避位置との間で移動可能なチョッパーと、前記チャンバ内の、前記被覆位置にある前記チョッパーの前記ウェハとは反対側に、付着確率に影響を及ぼす複数種のガスを供給可能なガス供給部と、を有し、前記制御部は、前記付着確率算出部の算出する付着確率が前記所定の値となるように、供給されるガスの種類を制御する。
好適には、前記作用部は、前記チャンバ壁の一部を構成する電極と、プラズマ生成用の高周波電圧、及び、粒子のエネルギー制御用の低周波電圧を前記電極に印加可能な電源部と、を有し、前記制御部は、前記付着確率算出部の算出する付着確率が前記所定の値となるように前記低周波電圧の電圧値を制御する。
好適には、前記作用部は、印加電圧によって導電性が変化する素材により形成され、前記チャンバ壁の少なくとも一部を構成する導電性変動部と、前記導電性変動部に電圧を印加可能な電源部と、を有し、前記制御部は、前記付着確率算出部の算出する付着確率が前記所定の値となるように、前記導電性変動部に印加される電圧を制御する。
好適には、前記制御部は、検出された前記指標値に基づいてエッチングレート及びデポジッションレートの少なくとも一方のレートを算出し、算出したレートを所定のレートスペックとするときの付着確率を算出し、前記付着確率算出部の算出する付着確率が、前記所定のレートスペックとするときの付着確率となるように前記作用部を制御する。
本発明の半導体装置の製造方法は、チャンバ内の状態を示す指標値を検出する工程と、検出された前記指標値の値に対応する、前記チャンバのチャンバ壁に対する粒子の付着確率を算出する工程と、算出される付着確率が所定の値となるように、付着確率に影響を及ぼす物理量を制御する工程と、を有する。
本発明のシミュレーション装置は、チャンバ壁を区画して設定された複数のメッシュ壁毎に、前記チャンバ壁に対する粒子の付着確率を設定する付着確率設定部と、前記複数のメッシュ壁毎に設定された付着確率をパラメータとして含む、粒子密度の微分方程式に基づく時間発展型のシミュレーションを行い、粒子密度を算出する粒子密度算出部と、を有する。
好適には、算出された粒子密度に基づいてエッチングレート及びデポジッションレートの少なくとも一方を算出するレート算出部を更に有する。
本発明のシミュレーションプログラムは、コンピュータを、チャンバ壁を区画して設定された複数のメッシュ壁毎に、前記チャンバ壁に対する粒子の付着確率を設定する付着確率設定部、及び前記複数のメッシュ壁毎に設定された付着確率をパラメータとして含む、粒子密度の微分方程式に基づく時間発展型のシミュレーションを行い、粒子密度を算出する粒子密度算出部として機能させる。
本発明によれば、チャンバ壁の影響を好適に考慮できる。
本発明の第1の実施形態に係るエッチング装置の要部を示す模式的な断面図。 図1のエッチング装置の信号処理系の要部の構成を示すブロック図。 図2に示されるシミュレーション装置のハードウェア構成の概略を示すブロック図。 図3に示されるデータベース構築部及びシミュレーション部の信号処理系の構成を示すブロック図。 シミュレーションの方法及び条件を説明する、図1の領域Vの模式図。 粒子密度とエッチングレートとの相関を示すデータの一例。 シミュレーションの計算例を説明する図。 図1のエッチング装置が実行する処理の手順を示すフローチャート。 本発明の第2の実施形態に係るエッチング装置の概念図。 本発明の第3の実施形態に係るエッチング装置の概念図。 本発明の第4の実施形態に係るエッチング装置の概念図。 図11のエッチング装置が実行する処理の手順を示すフローチャート。 本発明の第5の実施形態に係るエッチング装置の概念図。 本発明の第6の実施形態に係るエッチング装置の概念図。 本発明の第7の実施形態に係るエッチング装置が実行する処理の手順を示すフローチャート。
以下、発明を実施するための形態について説明する。説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施形態(温度制御により付着確率を制御するエッチング装置)
2.第2の実施形態(光照射により付着確率を制御するエッチング装置)
3.第3の実施形態(光照射により付着確率を制御する他のエッチング装置)
4.第4の実施形態(ガス添加により付着確率を制御するエッチング装置)
5.第5の実施形態(バイアス印加により付着確率を制御するエッチング装置)
6.第6の実施形態(バイアス印加により付着確率を制御する他のエッチング装置)
7.第7の実施形態(レートに基づいて付着確率の目標値を設定するエッチング装置)
なお、第2の実施形態以降において、既に説明がなされた実施形態の構成と同一又は類似する構成については、同一符号を付すことがあり、また、説明を省略することがある。
<1.第1の実施形態>
(エッチング装置の構成)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るエッチング装置1の要部を示す模式的な断面図である。
エッチング装置1は、ウェハ101に対して反応性イオンエッチング(Reactive Ion Ethcing:RIE)を行うCCP(Capacitive Coupled Plasma)型のエッチング装置により構成されている。
エッチング装置1は、ウェハ101が配置されるチャンバ2を有している。チャンバ2は、チャンバ基体3と、チャンバ基体3内において対向する上部電極5A及び下部電極5B(以下、単に「電極5」といい、これらを区別しないことがある。)とにより構成されている。また、エッチング装置1は、上部電極5Aに電圧を印加する上部電源部7Aと、下部電極5Bに電圧を印加する下部電源部7Bと(以下、単に「電源部7」といい、これらを区別しないことがある。)を有している。
チャンバ2は、例えば、ウェハ101の側方を囲む側壁2aと、側壁2aを上方側から塞ぐ天板2bと、側壁2aを下方側から塞ぐ底部2cとにより構成されている。また、チャンバ2には、ガスをチャンバ2内に供給するための不図示の供給口と、チャンバ2内のガスを排気するための排気口2dとが設けられている。排気口2dは、例えば、底部2cに設けられている。
チャンバ基体3は、例えば、概ねチャンバ2と同様の形状であり、天板、側壁、底部を有している。上部電極5Aは、チャンバ基体3の天板に固定され、下部電極5Bは、チャンバ基体3の底部に固定されている。
ここで、チャンバ2を構成し、内面がウェハ101上に露出する部分全体(本実施形態では側壁2a及び天板2b)をチャンバ壁9と呼ぶこととする。チャンバ壁9の内面は、チャンバ基体3及び電極5により構成されている。一方、電極5とチャンバ基体3とは互いに異なる材料により構成されている。例えば、電極5はSiにより構成され、チャンバ基体3は石英(SiO)により構成されている。従って、チャンバ壁9の内面は、部分的に異なる材料により構成されている。
ただし、チャンバ壁9の内面は、電極5の表面に酸化膜(SiO)が形成されることにより、全体がSiOにより構成されてもよい。また、チャンバ壁9の内面は、電極5の表面及びチャンバ基体3の表面に亘ってポリマーの膜が形成されることにより、全体がポリマーにより構成されてもよい。すなわち、チャンバ壁9の内面は、全体が同一材料により構成されてもよい。
ウェハ101は、下部電極5B上に載置される。上部電極5A及び下部電極5Bに電圧が印加されると、ウェハ101上のガスはプラズマとなり、ウェハ101の表面がエッチングされる。ガスは、例えば、水素ガスである。上部電極5A及び下部電極5Bに印加される電圧の周波数は、例えば、60MHz及び2MHzである。
エッチング装置1は、更に、チャンバ壁9の温度を制御するためのヒータ11を有している。なお、図1では、ヒータ11が側壁2aに亘って設けられている場合を例示しているが、ヒータ11は、チャンバ2に対して適宜な位置及び範囲に設けられてよい。また、チャンバ壁9の温度を局所的に制御可能に、個別に制御される複数のヒータ11がチャンバ壁9に沿って配列されていてもよい。
図2は、エッチング装置1の信号処理系の要部の構成を示すブロック図である。なお、図2においては、ヒータ11の制御に係る要部を示しており、電極5に対する電圧印加に関する処理系の構成などは省略されている。
エッチング装置1は、チャンバ2内の状態を検出するためのOES13と、その検出結果に基づいてヒータ11の制御値を算出するシミュレーション装置15と、その算出結果に基づいてヒータ11を制御する制御部17とを有している。なお、OESは、「Optical Emittion Spectrometer」の略である。
OES13は、例えば、チャンバ2の内部を所定の視線方向から見たときの発光強度Iを出力する。検出される光の波長帯は、例えば、エッチングレート変動に大きく寄与する粒子が発する光を検出できる波長帯から適宜に選択される。波長帯は、可視光領域、紫外線領域、赤外線領域、サブミリ波・ミリ波領域から適宜に選択されてよい。波長帯は、例えば、200nm〜800nmである。なお、水素(Hα)の発する光は、656.3nmである。
シミュレーション装置15は、例えば、発光強度Iに基づいて、チャンバ壁9の温度(壁温度T)の補正量ΔTを算出して制御部17に出力する。なお、補正量の算出と目標値の算出とは等価であり、以下では、これらを特に区別しないことがある。シミュレーション装置15は、補正量の算出動作のために、シミュレーション装置15、付着確率算出部19、付着確率データベース21、データベース構築部23、シミュレーション部24及び補正値算出部25を有している。
付着確率算出部19は、OES13により検出された発光強度Iに基づいて、チャンバ壁9に対する粒子の付着確率Sを算出する。この際、付着確率算出部19は、付着確率データベース21を参照する。
付着確率データベース21は、種々の値の発光強度Iに関して、発光強度Iと付着確率Sとを対応付けて保持している。従って、発光強度Iの値をキーとして付着確率データベース21を検索することにより、キーとされた発光強度Iの値に対応する付着確率Sの値が特定(算出)される。なお、付着確率Sの算出に際しては、付着確率データベース21に保持されている値を補間する補間計算が適宜になされてよい。
データベース構築部23及びシミュレーション部24は、付着確率データベース21を構築する。これについては、後述する。
補正値算出部25は、付着確率算出部19の算出した付着確率Sに基づいて、壁温度Tの補正量ΔTを算出する。例えば、補正値算出部25は、継続的に取得した付着確率Sの値から付着確率Sの変動量ΔSを算出し、変動量ΔSを無くすように補正量ΔTを算出する。すなわち、補正値算出部25は、付着確率Sの値を一定(例えば初期値)に維持するように補正量ΔTを算出する。
制御部17は、補正値算出部25の算出した補正量ΔTに基づいてヒータ11の制御を行う。例えば、制御部17は、チャンバ壁9の温度を検出する不図示の温度センサにより検出される壁温度Tを所定の目標値に維持するように、ヒータ11に印加する電圧のフィードバック制御を行っており、その目標値を補正量ΔTだけ変化させる。
以上に説明したように、エッチング装置1は、シミュレーション装置15においてチャンバ壁9に対する粒子の付着確率Sを算出し、その付着確率Sが所定の値となるように壁温度Tを制御している。
図3は、シミュレーション装置15のハードウェア構成の概略を示すブロック図である。
シミュレーション装置15は、例えば、コンピュータにより構成されており、CPU27、ROM29、RAM31、外部記憶装置33、入力部35及び表示部37を有している。
CPU27は、外部記憶装置33に記憶されているシミュレーションプログラム39を読み出し、実行する。これにより、コンピュータは、シミュレーション装置15として種々の機能を果たす。付着確率データベース21は、外部記憶装置33に記憶されている。
なお、シミュレーション装置15を構成するコンピュータは、一台のコンピュータであってもよいし、ネットワークを介して接続された複数のコンピュータであってもよい。また、シミュレーション装置15を構成するコンピュータは、チャンバ2を有する装置に搭載されていてもよいし、当該装置にネットワークを介して接続されていてもよい。制御部17がコンピュータを含んで構成されている場合に、シミュレーション装置15及び制御部17はハードウェアの一部が共用されていてもよい。
図4は、データベース構築部23及びシミュレーション部24の信号処理系の構成を示すブロック図である。
シミュレーション部24は、シミュレーションの条件を規定する種々のパラメータの値が入力される。当該種々のパラメータには、チャンバ壁9に対する粒子の付着確率Sが含まれる。そして、シミュレーションを行うことにより、チャンバ2内の発光強度Iを算出する。
従って、付着確率Sの値が互いに異なる複数のシミュレーションケースについてシミュレーションが行われることにより、種々の値の付着確率Sに関して、付着確率Sと発光強度Iとを対応付けた付着確率データベース21を構築することが可能となる。
このような付着確率データベース21の構築を実現するために、データベース構築部23及びシミュレーション部24は、以下の構成を有している。
データベース構築部23の条件設定部41は、入力部35からの信号に基づいて、付着確率Sの値を含む、種々のパラメータの値を設定する。例えば、条件設定部41は、入力された付着確率Sの範囲(例えば0〜1)及び刻み幅(例えば0.01)に基づいて、種々の値の付着確率を計算し、設定する。
シミュレーション部24の粒子密度算出部43は、条件設定部41から入力された種々のパラメータの値に基づいて、ガスを構成する粒子のチャンバ2内における密度(粒子密度n)を算出する。粒子密度nは、例えば、所定の体積当たりの粒子の個数である。なお、上述のように、種々のパラメータには、付着確率Sが含まれる。
シミュレーション部24の発光強度算出部45は、粒子密度算出部43の算出した粒子密度nに基づいて、発光強度Iを算出する。
シミュレーション部24のレート算出部47は、粒子密度算出部43の算出した粒子密度nに基づいて、エッチングレートR又はデポジッションレートR(以下、「レートR」と総称することがある。)を算出する。
データベース構築部23のデータベース化部49は、条件設定部41の設定した付着確率Sの値と、その付着確率Sの値に基づいて算出された発光強度I及びレートRの値を対応付けて外部記憶装置33に記憶させる。
このようにして、付着確率データベース21は構築される。なお、上記の説明から理解されるように、付着確率データベース21は、レートRをキーとして、付着確率Sを検索することも可能である。
上述のように、シミュレーション部24においては、まず、付着確率Sに基づいて粒子密度nが算出され、次に、粒子密度nに基づいて発光強度I及びレートRが算出される。以下、これらの算出方法を説明する。
(粒子密度の算出方法)
粒子密度算出部43は、付着確率Sをパラメータとして含む、粒子密度nの微分方程式に基づく時間発展型のシミュレーションを行うことにより(シミュレーションにより微分方程式を解くことにより)、粒子密度nを算出する。
なお、シミュレーションは、オイラー法やルンゲ・クッタ法など、適宜な方法により行われてよい。また、微分方程式の解が得られるまでの、シミュレーション上(仮想上)の時間は、実際のエッチングに要する時間を考慮して適宜に設定される。以降に説明する他のシミュレーションについても同様である。
図5は、シミュレーションの方法及び条件を説明する、図1の領域Vの模式図である。
チャンバ2内の空間には、当該空間を区画することにより、複数のメッシュ空間2mが設定される。粒子密度nの算出、すなわち、シミュレーションは、メッシュ空間2m毎に行われる。
チャンバ壁9には、当該チャンバ壁9を区画することにより、複数のメッシュ壁9mが設定される。付着確率Sは、メッシュ壁9m毎に設定される。メッシュ壁9m毎に付着確率Sを設定することにより、チャンバ壁9の各部の事情に応じて適切に付着確率Sを設定することができる。例えば、チャンバ壁9において、チャンバ基体3により構成される部分(SiO)と、電極5により構成される部分(Si)とで、異なる付着確率Sを設定することができる。
メッシュ空間2m及びメッシュ壁9mの形状及び大きさは適宜に設定されてよい。メッシュ空間2mの(端面の)形状及び大きさとメッシュ壁9mの形状及び大きさは、互いに同一でもよいし、異なっていてもよい。メッシュ空間2m及びメッシュ壁9mの大きさは、例えば、数mmオーダーである。
シミュレーションは、2次元シミュレーションでも3次元シミュレーションでもよい。換言すれば、メッシュ空間2mは、2次元的に設定されてもよいし、3次元的に設定されてもよく、メッシュ壁9mは、1次元的に設定されてもよいし、2次元的に設定されてもよい。
以下では、メッシュ空間2mの識別番号をpとし、メッシュ空間2m毎に値が変化するパラメータ(pの関数)については、(p)を付すことがある。また、メッシュ壁9mの識別番号をwとし、メッシュ壁9m毎に値が変化するパラメータ(wの関数)については、(w)を付すことがある。
シミュレーションにおいては、メッシュ空間2mと、チャンバ壁9との距離を示すパラメータも考慮される。具体的には、メッシュ空間2mと側壁2aとの(最短)距離L(p)、メッシュ空間2mと天板2bとの(最短)距離R(p)、メッシュ空間2mとメッシュ壁9mとの距離d(w)が考慮される。なお、d(w)もpの関数であるが、pの付加は省略する。距離L(p)、R(p)、d(w)は、例えば、メッシュ空間2mの中央位置からの距離である。また、d(w)は、例えば、メッシュ壁9mの中央位置からの距離である。
このように、チャンバ壁9との距離が考慮されることにより、粒子密度nが適切に算出される。特に、メッシュ壁9m毎に、付着確率S(w)及び距離d(w)が設定されることにより、粒子密度nが適切に算出される。
粒子密度nの微分方程式は、例えば、以下の数式1を用いる。
Figure 2011134927
上述のように、数式1は、メッシュ空間2m毎に用いられる。n(i,t)及びn(j,t)は、種類i及びjの粒子の時間tにおける粒子密度である。粒子の種類i(j)は、例えば、ガスが水素の場合、H、H、H、H 、H 、eである。以下では、i,jに代えて、H、Hなどを( )内に示すことがある。
kmは反応レート、τrは排気特性時間、τnは壁消失特性時間である。vは粒子速度、Dは拡散定数、Pは圧力、μは移動度、kはボルツマン定数、Teは電子温度、eは素電荷である。
数式1の第1行目の式において、第1項は、粒子同士の衝突反応による粒子の生成及び消失による密度変化を示している(図5のGg参照)。第2項は、粒子のチャンバ2からの排気による密度変化を示している(図5のLp参照)。第3項は、粒子とチャンバ壁9との相互作用及び粒子のウェハ101での消失による密度変化を示している(図5のLw参照)。
数式1の第1行目及び第2行目の式に示されるように、数式1は、メッシュ空間2mとメッシュ壁9mとの距離d(w)の値が小さくなるほど粒子の消失が多くなるように、距離d(w)が組み込まれている。
(発光強度の算出方法)
発光強度算出部45は、まず、粒子密度算出部43の算出した粒子密度n(i)に基づいて、発光に寄与する粒子Hの粒子密度n(H)を算出する。なお、Hは、HやH等の粒子の種類(数式1における種類i,j)とは別個の概念であり、粒子密度n(H)は、数式1では求められない。
具体的には、発光強度算出部45は、数式1で求められた粒子密度n(i)をパラメータとして含む、粒子密度n(H)の微分方程式をシミュレーションにより解くことにより、粒子密度n(H)を算出する。当該シミュレーションは、数式1に基づくシミュレーションと同様に、メッシュ空間2m毎に行われる。
次に、発光強度算出部45は、メッシュ空間2m毎の粒子密度n(H)に基づいて、メッシュ空間2m毎の発光強度I(p)を算出する。そして、図5においてハッチングして示すように、メッシュ空間2m毎の発光強度I(p)を所定の視線方向y1において積分し、チャンバ2を視線方向y1に見たときの発光強度Iを算出する。
このように、視線方向y1における発光強度Iを算出することにより、OES13により検出される視線方向y1における発光強度Iを再現することができる。なお、視線方向y1は、水平方向、鉛直方向、これらに傾斜する方向、メッシュ空間2mの配列方向、又は、当該配列方向に傾斜する方向など、適宜な方向に設定されてよい。また、積分される空間の、視線方向y1における断面積も適宜に設定されてよい。積分される空間の、視線方向y1に直交する方向における位置は、適宜に設定されてよく、また、複数位置において視線方向y1における発光強度Iが算出されてもよい。
発光強度算出部45は、例えば、以下の式を用いて、粒子密度n(i)に基づいて、発光強度Iを算出する。
Figure 2011134927
ここで、Kαは反応レート、neは電子密度(n(e))、τ’は発光寿命、hはプランク定数、νは周波数、Aはアインシュタイン係数、βは逃避率、Sは源泉関数、Pはバックグラウンド熱輻射量である。なお、逃避率βは、半導体プロセスに用いるチャンバ中では通常1以下としてよい。
数式2の第1行目は、粒子密度n(H)の微分方程式である。第2行目は、メッシュ空間2m毎の粒子密度n(H)に基づいてメッシュ空間2m毎の発光強度I(p)を算出する式である。第3行目は、メッシュ空間2m毎の発光強度I(p)に基づいて視線方向y1における発光強度Iを算出する式である。
(レートの算出方法)
レート算出部47は、例えば、粒子密度算出部43の算出した粒子密度nをパラメータとして含む数式により、エッチングレートR又はデポジッションレートRを算出する。数式は、例えば、以下の文献に記載されているものを利用してよい。
特開2009−152269号公報
斧 高一 著、第16回プラズマエレクトロニクス講習会テキスト「実践的プラズマプロセス構築のための基礎と応用最前線」 、応用物理学会プラズマエレクトロニクス分科会 出版、2005年10月27日発行
また、例えば、あらかじめ粒子密度nとレートRの相関データを用意しておき、レート算出部47が当該相間データを参照することにより、粒子密度算出部43の算出した粒子密度nの値に相当するレートRの値が割り出されてもよい。
図6は、粒子密度nとエッチングレートRとの相関を示すデータ(マップ)の一例を示している。横軸は粒子密度nであり、縦軸はエッチングレートRである。また、直線L1は粒子密度nとエッチングレートRとの相関を示している。図6においては、チャンバ壁9がSi、ポリマー又はSiOにより構成された場合における粒子密度n及びエッチングレートRの実測値も併せてプロットしている。
(シミュレーション計算例)
図7は、シミュレーションの計算例を説明する図である。図7(a)〜図7(d)において、横軸はウェハ中心からの距離を示し、縦軸はエッチングレートを示している。
図7(a)は、エッチングレートの実測値(Fukasawa et.al Jpn. J. Appl.Phys.48 (2009) 08HC01)を示している。実測値は、チャンバ壁がSi、薄いポリマー、厚いポリマー及びSiOにより構成された場合についてそれぞれ示されている。
一方、図7(b)〜図7(d)は、シミュレーション結果を示している。図7(b)〜図7(d)は、それぞれ、チャンバ壁9がSi、SiO、ポリマーにより構成された場合を示している。
図7(a)と、図7(b)〜図7(d)との対比から理解されるように、チャンバ壁9の材料に応じて適切に付着確率Sを設定することにより、適切にエッチングレートRの分布を算出することができる。
図7(b)〜図7(d)のシミュレーション条件を以下に示す。
シミュレーション条件:
ガス種:水素、電子密度:5 eV、イオン温度:1000 K、中性粒子温度:400 K、中心電子密度:1010 /cm3、チャンバ体積:10リットル、チャンバ半径:300 mm、チャンバギャップ:35 mm、上部電極半径:150 mm、ウェハ開口率:100 %。クリーニング後Si電極付着確率:0.5、クリーニング後側壁SiO2付着確率:0.06、ポリマー膜の付着確率:0.10、圧力:30mT、ガス総流量:300 sccm、エッチング相当時間:30秒。
(補正値の算出方法)
補正値算出部25は、例えば、付着確率Sと壁温度Tとを対応付けたデータ、又は、付着確率の変動量ΔSと補正量ΔTとを対応付けたデータを参照し、補正量ΔTを算出する。計算式に基づいてΔTが算出されてもよい。付着確率Sの温度依存性については、例えば、実測若しくはMD(Molecular Dynamics)計算により取得する。
なお、補正値算出部25は、付着確率Sと壁温度Tとを対応付けたデータなどを参照することなどにより、壁温度Tに基づいて付着確率Sを算出することも可能である。
(エッチング装置の動作)
図8は、エッチング装置1が実行する処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、プロセスの開始と同時に実行される。
ステップS1では、エッチング装置1は、OES13により、プロセス開始時の発光強度Iを測定し、記憶する。また、このとき、エッチング装置1は、不図示の温度センサにより、プロセス開始時の壁温度Tを測定し、記憶する。
ステップS2では、エッチング装置1は、付着確率算出部19において、ステップS1で得られた発光強度Iに基づいて、プロセス開始時の付着確率Sを算出する。また、エッチング装置1は、補正値算出部25の機能の一部を用いて、壁温度Tに基づいて付着確率S′を算出する。
なお、付着確率データベース21を構築するときの条件と、付着確率Sの壁温度Tに対する温度依存性(付着確率Sと壁温度Tとを対応付けたデータなど)を取得したときの条件とは異なることから、付着確率Sと、付着確率S′とは必ずしも一致しない。
ステップS3では、エッチング装置1は、OES13により、現在の発光強度Iを測定する。
ステップS4では、エッチング装置1は、現在の発光強度Iと発光強度Iの初期値との差の絶対値(|I−I|)が所定の許容値を超えたか否か判定する。許容値は、例えば、発光強度Iの10%の値である。
|I−I|が許容値を超えていると判定された場合は、処理は、ステップS6に進む。|I−I|が許容値を超えていないと判定された場合は、処理は、ステップS6〜S8をスキップし、ステップS3に戻る。この際、所定の間隔(例えば5s)で繰り返し計測(ステップS3)が行われるように、時間調整が行われる(ステップS5)。
ステップS6では、エッチング装置1は、付着確率算出部19において、ステップS3で得られた発光強度Iに対応する付着確率S(S+ΔS)を算出する。
ステップS7では、エッチング装置1は、補正値算出部25において、付着確率S(S+ΔS)をSに戻す壁温度T(T+ΔT)を算出する。例えば、以下のように計算を行う。
まず、補正値算出部25は、ステップS2で得られた付着確率S及びステップS6で得られた付着確率Sから付着確率の変動分ΔSを算出する。次に、ステップS2で得られた付着確率S′及び変動分ΔSからS′+ΔSを算出する。次に、S′+ΔSに対応する壁温度T(T+ΔT)を算出する。そして、算出した壁温度TとステップS1で得られた壁温度Tとに基づいて補正量ΔTを算出する。
ステップS8では、エッチング装置1は、ステップS7で算出された補正値ΔTだけ温度を変化させるように、ヒータ11を制御する。その後、処理は、所定の時間調整を行って(ステップS5)、ステップS3に戻る。
なお、上述のように、シミュレーションにおいては、付着確率Sは複数のメッシュ壁9m毎に設定される。T(T+ΔT)は、複数のメッシュ壁9mにおける付着確率S(w)がそれぞれ初期値に戻るように算出されてもよいし、付着確率S(w)の平均値などの代表値が初期値に戻るように算出されてもよい。また、データベースは、全てのメッシュ壁9mについて付着確率S(w)を保持していてもよいし、付着確率S(w)の代表値を保持していてもよい。
ステップS7(補正値算出部25)においては、補正値ΔTを算出せずに、S′+ΔSに対応する壁温度T(T+ΔT)のみが算出されてもよい。すなわち、壁温度Tの新たな目標値のみが算出されてもよい。そして、制御部17において新たな目標値に基づく壁温度Tのフィードバック制御がなされてもよい。換言すれば、シミュレーション装置15と制御部17との間の役割分担は適宜に設定されてよい。
なお、図7の説明において例示したシミュレーション条件、並びに、以下に例示するクリーニング条件及びエッチング条件にてSiNのエッチングを行った場合の温度補正の範囲は、60−70℃であった。
クリーニング条件:
圧力:150 mT、上部印加パワー:2000 W、下部印加パワー:1000 W、ガス系:O2=1000 sccm、壁温度:60/60/20 ℃、処理時間:180秒。
エッチング条件:
圧力:30 mT、上部印加パワー:1000 W、下部印加パワー:300 W、ガス系:CH2F2/O2/Ar=40/30/200 sccm、壁温度:上部/側壁=60/60 ℃。
以上の実施形態によれば、エッチング装置1は、ウェハ101が配置されるチャンバ2と、チャンバ2内の状態を示す指標値としての発光強度Iを検出するOES13とを有する。また、エッチング装置1は、検出された発光強度Iの値に基づいて、チャンバ2のチャンバ壁9に対する粒子の付着確率Sの値を算出する付着確率算出部19と、チャンバ2において付着確率Sを変動させることが可能なヒータ11とを有している。さらに、エッチング装置1は、付着確率算出部19の算出する付着確率Sが初期値Sとなるようにヒータ11を制御する制御部17を有している。
従って、エッチング装置1は、付着確率Sの制御により、チャンバ壁9の状態を所望の状態に維持し、エッチングレートを安定化することができる。その結果、良質の半導体装置を安定して生産することが可能となる。
エッチング装置1は、更に、粒子密度算出部43、発光強度算出部45、及び、付着確率データベース21を記憶する外部記憶装置33を有している。粒子密度算出部43は、チャンバ壁9を区画して設定された複数のメッシュ壁9m毎に設定された付着確率S(w)をパラメータとして含む、粒子密度nの微分方程式(数式1)に基づく時間発展型のシミュレーションを行い、粒子密度nを算出する。発光強度算出部45は、算出された粒子密度nに基づいて発光強度Iを算出する。付着確率データベース21は、付着確率Sと、その付着確率Sに基づいて粒子密度算出部43が算出した粒子密度nから得られる、発光強度算出部45の算出した発光強度Iとを対応付けて保持する。そして、付着確率算出部19は、付着確率データベース21を参照することにより、検出された発光強度Iの値に対応する付着確率Sの値を算出する。
従って、粒子密度算出部43及び発光強度算出部45は、付着確率S(w)をチャンバ壁9の構成に応じて適切に設定し、発光強度Iを算出することができる。その結果、付着確率算出部19は、発光強度Iに基づいて適切に付着確率S(複数のS(w)でも、S(w)の代表値でもよい。)を算出できる。
粒子密度nの微分方程式(数式1)は、粒子密度nが計算される位置(メッシュ空間2m)と複数のメッシュ壁9mそれぞれとの距離d(w)とを、その値が小さくなるほど粒子の消失が多くなるパラメータとして含む。従って、複数のメッシュ壁9m毎に設定された付着確率S(w)の影響を好適に考慮することができる。
粒子密度算出部43は、チャンバ2内を区画して設定された複数のメッシュ空間2m毎に粒子密度n(p)を算出する。発光強度算出部45は、複数のメッシュ空間2m毎の粒子密度n(p)に基づいて複数のメッシュ空間2m毎の発光強度I(p)を算出し、その発光強度I(p)を視線方向y1に積分することにより、発光強度Iを算出する。OES13は、視線方向y1における発光強度Iを検出する。
従って、付着確率Sと、エッチング装置1への適用が容易なOES13の検出値とを関連付けることができる。その結果、付着確率Sを監視する構成が容易化される。
なお、以上の実施形態において、エッチング装置1は本発明の半導体装置の一例である。発光強度Iは本発明の指標値の一例である。OES13は本発明のセンサの一例である。ヒータ11は本発明の作用部の一例である。初期値Sは本発明の所定の値の一例である。発光強度算出部45は本発明の指標値算出部の一例である。外部記憶装置33は本発明の記憶部の一例である。条件設定部41は本発明の付着確率設定部の一例である。壁温度Tは本発明の付着確率に影響を及ぼす物理量の一例である。
<2.第2の実施形態>
図9は、本発明の第2の実施形態に係るエッチング装置201の概念図である。
エッチング装置201は、付着確率Sを制御するための作用部として、ヒータ11に代えて、光を照射する照射装置211を有する点が第1の実施形態と相違する。また、エッチング装置201のチャンバ202は、天板202bが、内側部分だけでなく外側部分も上部電極205Aにより構成されている点が、第1の実施形態のチャンバ2と相違する。
照射装置211は、例えば、チャンバ202の外側を取り巻くように配置された複数の照射線源212A及び212Bを有している(以下、A、Bを省略することがある。)。照射線源212は、例えば、20mm間隔で天板202bおよび側壁202aに対向して配置されている。
照射線源212Aは、上部電極205Aに対向して配置され、赤外線(波長は例えば1100nm)を上部電極205Aに照射する。また、照射線源212Bは、チャンバ基体203に対向して配置され、紫外線(波長は例えば150nm)を上部電極205Aに照射する。
エッチング装置201の信号処理系の構成及び動作は、図2〜図8を参照して説明した、エッチング装置1の信号処理系の構成及び動作と概ね同様である。ただし、第1の実施形態においては補正値算出部25が壁温度Tの補正値ΔTを算出したのに対し、第2の実施形態においては補正値算出部25は光照射量Fの補正値ΔFを算出する。また、制御部17は、補正値ΔFだけ、照射装置211の光照射量Fを変化させるように、照射装置211の制御を行う。
以上の実施形態によれば、エッチング装置201は、チャンバ2において付着確率Sを変動させることが可能な作用部として、チャンバ壁209に光を照射する照射装置211を有する。制御部17は、付着確率算出部19の算出する付着確率Sの変動に応じて照射装置211の光照射量Fを制御する。
チャンバ壁209は、光が照射されると、温度が上昇し、粒子の付着確率が変化する。従って、第1の実施形態と同様に、付着確率Sの制御により、チャンバ壁9の状態を所望の状態に維持し、エッチングレートを安定化することができる。その結果、良質の半導体装置を安定して生産することが可能となる。
また、チャンバ壁209の材質に応じて、効率的に温度を上昇させることができる波長を選択して、互いに異なる波長の光を照射していることから、より効果的にチャンバ壁209における付着確率Sを制御することができる。
照射装置211は、チャンバを囲むように配置された複数の照射線源212を有していることから、複数の照射線源212の個別の制御により、付着確率Sを局所的に制御できる。
なお、照射装置から照射する光の波長帯は、どの波長域でもかまわない。また、材質に応じて波長帯を異ならせる必要はない。第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様の構成のチャンバ2が用いられてもよい。
<3.第3の実施形態>
図10は、発明の第3の実施形態に係るエッチング装置301の概念図である。
エッチング装置301は、第2の実施形態のエッチング装置201と同様に、チャンバ壁9に光を照射する照射装置311を有している。第2の実施形態では、照射装置211は、チャンバ壁209を囲む複数の照射線源212を有することにより、付着確率Sの局所的な制御が可能であった。一方、第3の実施形態では、照射装置311は、チャンバ壁209の付着確率Sを局所的に制御するために、照射線源212とチャンバ壁209との間に、光学系312を有している。
光学系312は、例えば、複数の反射ミラー353及びハーフミラー351を有している。チャンバ動径方向に対してハーフミラー351の透過率に勾配を持たせることで、照射量を部分毎に制御できる。さらに、ミラー数によって制御精度を調整できる。
以上の実施形態によれば、第1及び2の実施形態と同様の効果が奏される。
<4.第4の実施形態>
図11(a)及び図11(b)は、本発明の第4の実施形態に係るエッチング装置401の概念図である。
エッチング装置401は、付着確率Sを制御するための作用部として、ヒータ11に代えて、ガス添加装置411及びチョッパー412を有する点が第1の実施形態と相違する。
ガス添加装置411は、付着確率Sに影響を及ぼす、エッチング用のガスとは異なる複数種のガスをチャンバ2内に供給可能である。複数種のガスは、例えば、ポリマーガスおよびOガスである。ポリマーガスは、上部電極5Aでの付着確率Sを低下させる。一方、Oガスは、上部電極5Aでの付着確率Sを増大させる。
チョッパー412は、ウェハ101を覆う被覆位置(図11(b))と当該被覆位置から退避した退避位置(不図示。図11(a)参照)との間で移動可能である。チョッパー412の半径は、例えば、250mm(チャンバの半径は300mm)である。ウェハ101と被覆位置のチョッパー412との距離は例えば5mmである。ガス添加装置411のガスは、図11(b)に示すように、被覆位置にあるチョッパー412の上方(ウェハ101とは反対側)に供給される。
図12は、エッチング装置401が実行する処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、図8の処理と同様に、プロセスの開始と同時に実行される。
ステップS11〜S15は、図8のステップS1〜S5と同様である。
ステップS16では、シミュレーション装置15は、発光強度の変動量ΔI(I−I)の正負を判定する。変動量ΔIが正と判定された場合は、シミュレーション装置15は、チャンバ2に供給するガスとしてOガスを指定する(ステップS17)。一方、変動量ΔIが負と判定された場合は、シミュレーション装置15は、チャンバ2に供給するガスとしてポリマーガスを指定する(ステップS18)。
ステップS19では、図8のステップS6と同様に、付着確率S+ΔSが算出される。
ステップS20は、図8のステップS7に対応し、付着確率S+ΔSを付着確率Sに戻すための制御値が算出される。ただし、ステップS20では、付着確率S+ΔSを付着確率Sに戻すための添加ガス量(流量)Fと添加時間tが算出される。
ステップS21では、制御部17は、チョッパー412をウェハ101上に移動させる。そして、ステップS22では、制御部17は、ステップS17又はステップS18で指定されたガスを、ステップS20で算出されたガス量F及び添加時間tでチャンバ2内に供給するように、ガス添加装置411を制御する。
その後、制御部17は、チョッパー412をウェハ101上から退避させ、加工プロセスを再開する。そして、処理は、ステップS13に戻る。
なお、ガス添加の条件の一例を以下に示す。
添加
添加時間:30秒、圧力:150 mT、上部バイアス:2000 W、流量:1000 sccm
ポリマー(C4F8/Ar)添加
添加時間:30秒、圧力:20mT、上部バイアス:2000 W、流量:C4F8/Ar=15/700 sccm
以上の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果が奏される。すなわち、付着確率Sの制御により、チャンバ壁9の状態を所望の状態に維持し、エッチングレートを安定化することができる。その結果、良質の半導体装置を安定して生産することが可能となる。
なお、ガスの種類を1種類とし、流量及び添加時間の少なくとも一方が制御されてもよいし、流量や添加時間を一定とし、ガスの種類の選択のみが行われてもよい。
<5.第5の実施形態>
図13は、本発明の第5の実施形態に係るエッチング装置501の概念図である。
エッチング装置501は、付着確率Sを制御するための作用部として、ヒータ11に代えて、エネルギー制御用電源部511を有する点が第1の実施形態と相違する。
エネルギー制御用電源部511は、壁に付着する粒子のエネルギーを制御するために、上部電極5Aに交流電圧を印加する。当該電圧の周波数は、プラズマを生成するために上部電源部7Aが上部電極5Aに印加する電圧の周波数よりも低い。例えば、上部電源部7Aが印加する電圧の周波数は500MHであり、エネルギー制御用電源部511が印加する電圧の周波数は13.56MHzである。なお、下部電源部7Bが印加する電圧の周波数は、例えば、2MHzである。
エッチング装置501の信号処理系の構成及び動作は、図2〜図8を参照して説明した、エッチング装置1の信号処理系の構成及び動作と概ね同様である。ただし、第1の実施形態においては補正値算出部25が壁温度Tの補正値ΔTを算出したのに対し、第5の実施形態においては補正値算出部25はエネルギー制御用電源部511が印加する電圧の補正値を算出する。また、制御部17は、その補正値だけ、エネルギー制御用電源部511が印加する電圧を変化させるように、エネルギー制御用電源部511の制御を行う。なお、シミュレーションでは、エネルギー制御用電源部511の電圧の補正範囲は300W-500Wであった。
以上の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果が奏される。すなわち、付着確率Sの制御により、チャンバ壁9の状態を所望の状態に維持し、エッチングレートを安定化することができる。その結果、良質の半導体装置を安定して生産することが可能となる。
<6.第6の実施形態>
図14は、本発明の第6の実施形態に係るエッチング装置601の概念図である。
エッチング装置601は、上部電極605Aの構成が第1の実施形態の上部電極5Aと相違する。また、エッチング装置601は、付着確率Sを制御するための作用部として、ヒータ11に代えて、上部電極605Aに電圧を印加する低電圧電源部611を有する点が第1の実施形態と相違する。
上部電極605Aは、プラズマポテンシャルに影響を与えない程度の低電圧(例えば1-2V)を加えることで導電率が変化するような素材(バンドギャップが小さい素材)により構成されている。例えば、上部電極605Aは、Siに不純物(B,P,Asなど)を注入した半導体により構成されている。
従って、低電圧電源部611により上部電極605Aに電圧を印加することにより、上部電極605Aの導電率を変化させ、ひいては、付着確率Sを制御することができる。
不純物は、上部電極605Aの外周ほど濃度が高くなるように、濃度勾配を持たせて同心円状に注入されていることが好ましい。外周ほど実効的に付着確率は小さくなることからである。このようにして、電極動径方向における濃度を変化させることにより、電極動径方向の付着確率分布を調整できる。
エッチング装置601の信号処理系の構成及び動作は、図2〜図8を参照して説明した、エッチング装置1の信号処理系の構成及び動作と概ね同様である。ただし、第1の実施形態においては補正値算出部25が壁温度Tの補正値ΔTを算出したのに対し、第6の実施形態においては補正値算出部25は低電圧電源部611が印加する電圧値の補正値を算出する。また、制御部17は、その補正値だけ、低電圧電源部611が印加する電圧値を変化させるように、低電圧電源部611の制御を行う。
なお、導電率が変化する素材が用いられ、低電圧が印加される部位は、上部電極5Aに限定されない。側壁2a等の適宜な部位において、導電率が変化する素材が用いられ、低電圧が印加されてよい。
以上の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果が奏される。すなわち、付着確率Sの制御により、チャンバ壁9の状態を所望の状態に維持し、エッチングレートを安定化することができる。その結果、良質の半導体装置を安定して生産することが可能となる。
<7.第7の実施形態>
第7の実施形態においては、エッチング装置のハードウェア構成は、第1〜第6の実施形態と同様であり、動作のみ他の実施形態と相違する。具体的には、第7の実施形態は、チャンバ2内の状態が所定の許容範囲を超えたときにプロセスを中止する点が他の実施形態と相違する。また、第7の実施形態は、付着確率を初期値に維持するのではなく、付着確率の目標値を適宜に設定し、その目標値に付着確率を維持する点が他の実施形態と相違する。具体的には、以下のとおりである。
図15は、本発明の第7の実施形態に係るエッチング装置が実行する処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、図8の処理と同様に、プロセスの開始と同時に実行される。
ステップS31〜S33は、図8のステップS1〜S3と同様である。
ステップS34では、シミュレーション装置15は、現在の発光強度Iと発光強度Iの初期値との差の絶対値(|I−I|)が所定の停止基準値を超えたか否か判定する。停止基準値は、例えば、発光強度Iの100%の値である。
|I−I|が停止基準値を超えていると判定された場合は、エッチング装置は、エッチングを停止する(ステップS35)。なお、エッチングの停止は、例えば、FDC(Fault Detection and Classification)システムから制御部17にFDC信号が出力されることにより実現されてよい。|I−I|が停止基準値を超えていないと判定された場合は、処理は、ステップS36に進む。
ステップS36及びS37は、図8のステップS4及びS5と同様である。
ステップS38では、シミュレーション装置15は、発光強度Iに基づいて、付着確率S(S+ΔS)及び粒子密度nを算出する。粒子密度nは、付着確率Sと同様に、シミュレーション部24の実行するシミュレーション結果に基づいて、粒子密度nと発光強度Iとを対応付けたデータベースを構築しておくことにより、発光強度Iに基づいて算出される。
ステップS39では、シミュレーション装置15は、粒子密度nに基づいて現在のエッチングレートRを算出する。例えば、シミュレーション装置15は、シミュレーション結果に基づいて粒子密度nとエッチングレートRとを対応付けたレート相関データベースを予め構築しておき、そのデータベースを参照することにより、現在のエッチングレートRを算出する。
ステップS40では、シミュレーション装置15は、所定のレートスペックを満たす粒子密度nを算出し、さらに、その粒子密度nを満たす付着確率Sを算出する。すなわち、付着確率Sの目標値を算出する。なお、レートスペックは、一のレートの値でもよいし、レートの値の範囲であってもよい。レートスペックに対応する粒子密度nは、例えば、上記のレート相関データベースを参照することにより算出される。粒子密度nに対応する付着確率Sは、例えば、シミュレーション部24の実行するシミュレーション結果に基づいて構築された、粒子密度nと付着確率Sとを対応付けたデータベースを参照することにより算出される。
ステップS41では、現在の付着確率Sを、ステップS40で算出された付着確率Sとするための補正値を算出する。補正値は、例えば、図8のステップS7と同様に、制御値(例えば壁温度T)に対する付着確率Sの依存性を記憶したデータベースを参照することにより算出される。
ステップS42では、ステップS41で算出された補正値に基づいて、作用部(例えばヒータ11)の制御がなされる。
以上の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果が奏される。すなわち、付着確率Sの制御により、チャンバ壁9の状態を所望の状態に維持し、エッチングレートを安定化することができる。その結果、良質の半導体装置を安定して生産することが可能となる。なお、第7の実施形態が薄膜形成に適用された場合には、エッチングレートに代えて、デポジッションレートが用いられる。
本発明は、以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施されてよい。
半導体製造装置は、エッチング装置に限定されない。半導体製造装置は、粒子(ガス)を用いるものであればよい。例えば、半導体製造装置は、CVDやPVD等の薄膜形成を行うものであってもよい。また、エッチング装置は、反応性イオンエッチングを行うものであってもよいし、反応性ガスエッチングを行うものであってもよい。
エッチング装置の方式は、CCPに限定されない。方式は、例えば、ICP(Inductive Coupled Plasma)、ECR(Electron Cycrotoron Resonance)であってもよい。
エッチング若しくは堆積の対象は、SiNに限定されず、シリコン、酸化膜、その他の金属膜であってもよい。なお、モニタリングする発光種(検出波長帯)は、エッチング等の対象などに応じて適宜に変更されてよい。
シミュレーションにより得られたレートは、第7の実施形態のように半導体装置の制御に用いられる他に、形状シミュレーションに用いられてもよい。また、シミュレーションは、プロセスの実行前に予め実行されてデータベースの構築に利用されるだけでなく、プロセスの実行中に実行されてその結果がプロセスの制御に利用されてもよい。
指標値(発光強度など)若しくはエッチングレートと、付着確率とを対応付けたデータベースは、付着確率を制御する方法(作用部の構成)に応じて、適宜に異なるものが構築されてよい。例えば、壁温度の制御(第1の実施形態)に対しては、壁種・ガス種・ガス圧力・壁表面温度・ガスフラックス・処理時間依存を加味した付着確率についてのデータベースが構築されてよい。光の照射の制御(第2及び第3の実施形態)に対しては、壁種・ガス種・ガス圧力・光照射量(もしくはHeガス量)・ガスフラックス・処理時間依存を加味した付着確率についてのデータベースが構築されてよい。印加電圧の制御(第5及び第6の実施形態)に対しては、壁種・ガス種・ガス圧力・印加電圧・ガスフラックス・処理時間依存を加味した付着確率についてのデータベースが構築されてよい。ガス添加の制御(第4の実施形態)に対しては、壁種・Oもしくはポリマーガス添加量・ガス圧力・ガスフラックス・処理時間依存を加味した付着確率についてのデータベースが構築されてよい。
1…エッチング装置(半導体製造装置)、2…チャンバ、11…ヒータ(作用部)、13…OES(センサ)、17…制御部、19…付着確率算出部、101…ウェハ。

Claims (14)

  1. ウェハが配置されるチャンバと、
    前記チャンバ内の状態を示す指標値を検出するセンサと、
    検出された前記指標値の値に基づいて、前記チャンバのチャンバ壁に対する粒子の付着確率の値を算出する付着確率算出部と、
    前記チャンバにおいて付着確率を変動させることが可能な作用部と、
    前記付着確率算出部の算出する付着確率が所定の値となるように前記作用部を制御する制御部と、
    を有する半導体製造装置。
  2. 前記チャンバ壁を区画して設定された複数のメッシュ壁毎に設定された付着確率をパラメータとして含む、粒子密度の微分方程式に基づく時間発展型のシミュレーションを行い、粒子密度を算出する粒子密度算出部と、
    算出された粒子密度に基づいて前記指標値を算出する指標値算出部と、
    付着確率と、その付着確率に基づいて前記粒子密度算出部が算出した粒子密度から得られる、前記指標値算出部の算出した前記指標値とを対応付けて保持するデータを記憶する記憶部と、
    を更に有し、
    前記付着確率算出部は、前記データを参照することにより、検出された前記指標値の値に対応する付着確率の値を算出する
    請求項1に記載の半導体製造装置。
  3. 前記微分方程式は、粒子密度が計算される位置と前記複数のメッシュ壁それぞれとの距離とを、その値が小さくなるほど粒子の消失が多くなるパラメータとして含む
    請求項2に記載の半導体製造装置。
  4. 前記粒子密度算出部は、前記チャンバ内を区画して設定された複数のメッシュ空間毎に粒子密度を算出し、
    前記指標値算出部は、前記複数のメッシュ空間毎の粒子密度に基づいて前記複数のメッシュ空間毎の発光強度を算出し、算出した前記複数のメッシュ空間毎の発光強度を所定方向に積分することにより、前記所定方向を視線方向とする発光強度を算出し、
    前記センサは、前記視線方向における発光強度を検出する
    請求項2に記載の半導体製造装置。
  5. 前記作用部は、前記チャンバ壁に光を照射する光照射部を有し、
    前記制御部は、前記付着確率算出部の算出する付着確率が前記所定の値となるように前記光照射部の光照射量を制御する
    請求項1に記載の半導体製造装置。
  6. 前記作用部は、
    前記ウェハを覆う被覆位置と当該被覆位置から退避した退避位置との間で移動可能なチョッパーと、
    前記チャンバ内の、前記被覆位置にある前記チョッパーの前記ウェハとは反対側に、付着確率に影響を及ぼす所定のガスを供給可能なガス供給部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記付着確率算出部の算出する付着確率が前記所定の値となるように前記所定のガスの供給量を制御する
    請求項1に記載の半導体製造装置。
  7. 前記作用部は、
    前記ウェハを覆う被覆位置と当該被覆位置から退避した退避位置との間で移動可能なチョッパーと、
    前記チャンバ内の、前記被覆位置にある前記チョッパーの前記ウェハとは反対側に、付着確率に影響を及ぼす複数種のガスを供給可能なガス供給部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記付着確率算出部の算出する付着確率が前記所定の値となるように、供給されるガスの種類を制御する
    請求項1に記載の半導体製造装置。
  8. 前記作用部は、
    前記チャンバ壁の一部を構成する電極と、
    プラズマ生成用の高周波電圧、及び、粒子のエネルギー制御用の低周波電圧を前記電極に印加可能な電源部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記付着確率算出部の算出する付着確率が前記所定の値となるように前記低周波電圧の電圧値を制御する
    請求項1に記載の半導体製造装置。
  9. 前記作用部は、
    印加電圧によって導電性が変化する素材により形成され、前記チャンバ壁の少なくとも一部を構成する導電性変動部と、
    前記導電性変動部に電圧を印加可能な電源部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記付着確率算出部の算出する付着確率が前記所定の値となるように、前記導電性変動部に印加される電圧を制御する
    請求項1に記載の半導体製造装置。
  10. 前記制御部は、検出された前記指標値に基づいてエッチングレート及びデポジッションレートの少なくとも一方のレートを算出し、算出したレートを所定のレートスペックとするときの付着確率を算出し、前記付着確率算出部の算出する付着確率が、前記所定のレートスペックとするときの付着確率となるように前記作用部を制御する
    請求項1に記載の半導体製造装置。
  11. チャンバ内の状態を示す指標値を検出する工程と、
    検出された前記指標値の値に対応する、前記チャンバのチャンバ壁に対する粒子の付着確率を算出する工程と、
    算出される付着確率が所定の値となるように、付着確率に影響を及ぼす物理量を制御する工程と、
    を有する半導体装置の製造方法。
  12. チャンバ壁を区画して設定された複数のメッシュ壁毎に、前記チャンバ壁に対する粒子の付着確率を設定する付着確率設定部と、
    前記複数のメッシュ壁毎に設定された付着確率をパラメータとして含む、粒子密度の微分方程式に基づく時間発展型のシミュレーションを行い、粒子密度を算出する粒子密度算出部と、
    を有するシミュレーション装置。
  13. 算出された粒子密度に基づいてエッチングレート及びデポジッションレートの少なくとも一方を算出するレート算出部を更に有する
    請求項12に記載のシミュレーション装置。
  14. コンピュータを、
    チャンバ壁を区画して設定された複数のメッシュ壁毎に、前記チャンバ壁に対する粒子の付着確率を設定する付着確率設定部、及び
    前記複数のメッシュ壁毎に設定された付着確率をパラメータとして含む、粒子密度の微分方程式に基づく時間発展型のシミュレーションを行い、粒子密度を算出する粒子密度算出部
    として機能させるシミュレーションプログラム。
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