JP2011132616A - 精紡機の管糸径推定装置及び管糸径推定方法 - Google Patents

精紡機の管糸径推定装置及び管糸径推定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】精紡機における管糸の最大径を推定できるようにする。
【解決手段】紡出されたボビンBの特定のボビン高さで実測された糸部径は、入力装置32によって制御装置25に入力される。制御装置25は、実測された糸部径と当該紡出時のリフティング動作条件とを用いて糸部径基本単位を算出し、算出した糸部径基本単位を当該紡出時の糸種条件と共に登録する。入力装置32により入力された糸種条件に合致する糸種条件が糸部径基本単位と共に前記登録手段に登録されている場合には、制御装置25は、入力された糸種条件に対応する前記糸部径基本単位及び入力された新たなリフティング動作条件を用いて最大管糸径を算出(推定)する。
【選択図】図1

Description

本発明は、リングレールのリフティング動作によってボビンに糸を巻き付けて管糸を形成する精紡機の管糸径推定装置及び管糸径推定方法に関する。
精紡機においては、機台運転中にリングレールの昇降運動(リフティング)を繰り返しながら次第にリングレールを移動させてボビンに糸を巻き付けるという管糸形成が行われる。1本のボビンにできるだけ多くの糸を巻くことは生産効率を高めることになるが、管糸の最大径が大きくなりすぎると、リングと管糸とが擦れるという好ましくない事態が生じるおそれがある。
管糸の最大径を把握するには紡出試験を行なっておけばよいのであるが、糸種条件(品種、番手、撚り数等)やリフティング動作条件(チェイス条件、管糸形状やボビン形状等)の変更があれば、その都度に紡出試験を行なう必要があり、精紡機の稼動効率の低下をもたらす。そのため、形成される管糸の最大径を推定できることが望ましい。
特許文献1では、紡出試験を行なわずに満管径を推定できる粗紡機の満管径演算装置が開示されている。
粗紡機では、層を積み重ねる毎にリフト長を短くしてゆく巻き取り方式であり、リフティング反転位置(従って肩角度)が予め分かっている。又、ボビン形状が円柱形状であるため、一層当たりの粗糸粗糸巻径増加量及び肩角度に基づいて、粗紡機における管糸形状を容易に推定することができる。
特許文献1の満管径演算装置では、初期リフト長、肩角度、単位長さ当たりのコイル長、満管までの巻取り粗糸長、一層毎の粗糸巻径増加量等の紡出条件に基づいて、満管径(管糸の最大径)が演算される。つまり、満管径は、特許文献1に開示される式に基づいて演算される。特許文献1に開示される式は、肩角度及び粗糸巻径増加量を既知要素とした演算式である。
特開平5−321046号公報
しかし、精紡機では肩角度の概念がなく、かつ、粗紡機とは巻き取り方式が異なるため、精紡機における管糸の最大径を演算するために特許文献1に開示される式を用いることはできない。
本発明は、紡出条件が変わる毎に試験紡出を繰り返すことなく精紡機における管糸の最大径を推定できるようにすることを目的とする。
請求項1乃至請求項10の本発明は、リングレールのリフティング動作によってボビンに糸を巻き付けて管糸を形成する精紡機の管糸径推定装置を対象とし、請求項1の発明では、紡出されたボビンの特定のボビン高さで実測された糸部径と当該紡出時のリフティング動作条件とを用いて、糸部径基本単位を算出する算出手段と、前記糸部径基本単位を当該紡出時の糸種条件と共に登録する登録手段と、前記糸種条件及び前記リフティング動作条件を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された前記糸種条件に合致する前記糸種条件が前記糸部径基本単位と共に前記登録手段に登録されている場合には、入力された前記糸種条件に対応する前記糸部径基本単位及び入力された新たなリフティング動作条件を用いて最大管糸径を推定する推定手段とを備えている。
糸部径とは、管糸径からボビン径を引いた値のことである。実測された糸部径を用いて算出され、当該紡出時に糸種条件に対応して登録された糸部径基本単位は、リフティング動作条件が変更された場合でも、改めて試験紡出を行わずに最大管糸径の推定を可能にする。
好適な例では、前記算出手段は、予め設定された初期糸部径基本単位を用いて前記特定のボビン高さでの糸部径を算出し、算出された糸部径と前記実測された糸部径と前記初期糸部径基本単位とを用いて前記糸部径基本単位を算出する。
好適な例では、前記推定手段は、前記ボビンの形状条件、前記リングレールのリフィティング動作におけるチェイス条件、前記リングレールのシェーパステップ量を含む前記リフティング動作条件と、前記糸部径基本単位とを用いて、前記最大管糸径を推定する。
好適な例では、前記チェイス条件は、巻き始め高さと、リフト長と、チェイス長と、チェイス回数及びチェイス速度とを含む。
好適な例では、前記チェイス条件は、複数のチェイス速度と、チェイス速度切り換え位置とを含む。
好適な例では、前記ボビンの形状条件は、ボビン長、ボビン上端径及びボビン下端径を含む。
好適な例では、前記糸種条件は、品種、番手及び撚り数を含む。
好適な例では、前記登録手段は、スピンドル回転数及びトラベラの重量の少なくとも一方に対応させて前記糸部径基本単位を登録する。
好適な例では、前記リフティング動作条件は、単量条件及び増量条件をさらに含む。
好適な例では、実測されるボビン高さは、一箇所のみである。
請求項11の発明は、リングレールのリフティング動作によってボビンに糸を巻き付けて管糸を形成する精紡機の管糸径推定方法を対象とし、紡出されたボビンの特定のボビン高さで糸部径を実測し、実測された糸部径と当該紡出時のリフティング動作条件とを用いて糸部径基本単位を算出し、前記糸部径基本単位を当該紡出時の前記糸種条件と共に登録し、入力された前記糸種条件に合致する前記糸種条件が前記糸部径基本単位と共に登録されている場合には、入力された前記糸種条件に対応する前記糸部径基本単位及び入力された新たなリフティング動作条件を用いて最大管糸径を推定する。
本発明は、紡出条件が変わる毎に試験紡出を繰り返すことなく精紡機における管糸の最大径を推定できるという優れた効果を奏する。
一実施形態を示すリング精紡機の概略構成図。 (a)は、管糸の形成状態を示す模式図。(b)は、チェイス動作を説明するためのグラフ。 (a)は、ボビン形状及び管糸形状を説明するための側面図。(b)は、チェイス動作1回の糸巻き量及びシェーパステップを説明するためのグラフ。 紡出試験のステップを示すフローチャート。 最大管糸径推定プログラムを示すフローチャート。 最大管糸径推定プログラムを示すフローチャート。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
図1に示すように、ドラフトパートを構成するフロントローラ11の回転軸111の端部には歯車12が止着されている。回転軸111は、モータMoにより回転駆動されるドライビングシャフト13と歯車12との間に配設された歯車列(図示略)を介して回転駆動されるようになっている。モータMoは、可変速モータであってインバータ16を介して駆動される。
スピンドル14は、ドライビングシャフト13に固定されたチンプーリ15との間に巻き掛けられたスピンドルテープ(図示略)を介して回転駆動されるようになっている。フロントローラ11及びスピンドル14は、フロントローラ11からのフリースの送り出し量(紡出量)と、スピンドル14の糸巻き取り量とが常に同量となるように回転される。両者の回転数比は、撚数に対応して設定されている。歯車12の近傍にはフロントローラ11の回転に対応してパルス信号を出力するセンサSが配設されている。
ラペットアングル19にはスネルワイヤ191が取り付けられており、フロントローラ11から送り出された糸Yがスネルワイヤ191を経てリング181上を摺動するトラベラ20に導かれるようになっている。
ラインシャフト17は、精紡機の機台の長手方向に沿って配設されており、ラインシャフト17には所定間隔でねじ歯車21(図1では1個のみ図示)が一体回転可能に止着されている。リングレール18は、複数のポーカピラー22(図1では1本のみ図示)により支持されている。ポーカピラー22は、上下方向に移動可能に機台フレーム(図示略)に支承されており、ポーカピラー22の下部側にはスクリュー部221が形成されている。スクリュー部221は、機台フレームの所定高さ位置に回転可能に支持されたナット体23に螺合している。ナット体23の外周にはねじ歯車21と噛合するねじ歯車(図示略)が一体に形成されている。ラペットアングル19も同様な昇降機構でリングレール18と同期して昇降可能となっている。
ラインシャフト17は、サーボモータ24の駆動軸に歯車列(図示略)を介して連結されている。サーボモータ24は、制御装置25によりサーボドライバ26を介して駆動制御される。サーボモータ24にはロータリエンコーダ27が装備されている。ラインシャフト17は、サーボモータ24により駆動され、回転速度及び回転方向が自由に変更可能となっている。
ラインシャフト17、ポーカピラー22、ナット体23、サーボモータ24及び歯車列は、リフティング装置を構成する。リフティング装置は、ラインシャフト17を介してリングレール18及びラペットアングル19を昇降させる。リフティング装置、ドラフトパート及びスピンドル駆動系は、独立した状態で、しかも同期した状態で駆動される。
制御装置25は、CPU(中央処理装置)29、プログラムメモリ(ROM)30、作業用メモリ(RAM)31、入力インタフェース33、出力インタフェース34及びカウンタ37を備えている。CPU29にはモータMoがインバータ16、主モータ駆動回路35及び出力インタフェース34を介して電気的に接続されている。又、CPU29にはサーボモータ24がサーボドライバ26、サーボモータ駆動回路36及び出力インタフェース34を介して電気的に接続されている。
CPU29には入力装置32が入力インタフェース33を介して信号接続されており、CPU29には表示装置38が出力インタフェース34を介して信号接続されている。
カウンタ37は、ロータリエンコーダ27及びCPU29と信号接続されている。カウンタ37にはアップダウンカウンタが使用されている。カウンタ37は、サーボモータ24の正転時にロータリエンコーダ27からの出力パルスが入力されるとカウント値を増加し、サーボモータ24の逆転時にロータリエンコーダ27からの出力パルスが入力されるとカウント値を減少する。
CPU29は、プログラムメモリ30に記憶された所定のプログラム情報に基づいて動作する。プログラムメモリ30は、読出し専用メモリ(ROM)である。プログラムメモリ30には前記プログラム情報と、プログラムの実行に必要な各種情報とが記憶されている。各種情報は、例えば各種の算出式である。
作業用メモリ31は、読出し及び書替え可能なメモリ(RAM)である。作業用メモリ31は、入力装置32により入力された各種条件やCPU29における演算処理結果等を一時記憶する。入力装置32によって入力される条件は、糸種条件及びリフティング動作条件、機台仕様条件である。リフティング動作条件は、チェイス条件、ボビン形状条件等を含む。
糸種条件は、糸の品種、番手及び撚り数等である。チェイス条件は、図3(a)に示す巻き始め高さLo(ボビンBの下端B1からの高さ)、リフト長LT、チェイス長C〔図3(b)に示す〕、チェイス回数X(例えば200回)、シェーパステップ量Δ〔図3(b)に示す〕及び単量条件、チェイス速度である。単量条件は、ボビンBに巻き得る糸の量のことである。ボビン形状条件は、図3(a)に示すボビン長BL、ボビン上端径DE2及びボビン下端径DE1等であり、機台仕様条件は、リング181の内径Rである。本実施形態では、ボビンBは、DE1>DE2という円錐台形状である。
CPU29にはセンサS及びロータリエンコーダ27が入力インタフェース33を介して信号接続されている。CPU29は、センサSからの出力信号に基づいて紡出量を演算する。CPU29は、ロータリエンコーダ27の出力信号に基づいてリングレール18の移動方向、即ち上昇か下降かを認識するとともに、カウンタ37のカウント値に基づいてリングレール18の位置を演算する。
次に、前記のように構成された装置の作用を説明する。機台の運転に先立って、まず、糸種条件、リフティング動作条件(チェイス条件、ボビン形状条件)及び機台仕様条件からなる紡出条件が入力装置32により入力される。
CPU29は、入力装置32により入力されて作業用メモリ31に記憶された紡出条件に基づいて、サーボモータ24とモータMoとを同期して駆動制御する。サーボモータ24が駆動されると、歯車列を介してラインシャフト17が回転されると共に、ねじ歯車21を介してナット体23が回転される。そして、ナット体23に螺合されたポーカピラー22がリングレール18等と共に上昇あるいは下降移動される。サーボモータ24の正転時にはリングレール18等が上昇移動され、逆転時には下降移動される。又、フロントローラ11から送り出された糸Yは、スネルワイヤ191及びトラベラ20を経てボビンBに巻き取られる。これにより管糸28が形成される。
巻き取り開始から巻き取り終了(巻き終わり)までにおけるリング181の高さ位置の変化は、図2(a)のグラフにおける曲線Fで示すようになる。横軸は、時間を表し、縦軸は、リング181の高さ位置を表す。制御装置25は、リングレール18が上限位置に達するまでは、リングレール18が上昇行程から下降行程に移行する際のリング181の上部反転位置PUの上方への変位量Ddを巻き始めから一定になるようにリングレール18を昇降させる。又、制御装置25は、リングレール18の下降行程から上昇行程に移行する際のリング181の下部反転位置PLの上方への変位量Duを巻き始めから一定となるようにリングレール18が昇降される。リングレール18の1回の上昇行程とこれに続く1回の下降行程とは、リングレール18のチェイス動作1回分の行程である。
4つのボビンBは、時間t0(巻き取り開始時)、時間t1(巻き取り前半の途中)、時間t2(巻き取り後半の途中)、時間t3(巻き取り終了時)における巻き取り量を示す。281は、時間t1での管糸形状を示し、282は、時間t2での管糸形状を示す。
図2(b)における曲線T(n)は、n回目(nは、1,2,3・・・の整数)のチェイス動作を表しており、曲線T(n+1)は、(n+1)回目のチェイス動作を表している。横軸は、時間を表し、縦軸は、リング181の高さ位置を表す。リングレール18の上昇行程におけるリング181の上昇距離は、チェイス長Cである。変位量Dd及び変位量Duは、シェーパステップ量Δのことであり、シェーパステップ量Δは一定値である。
本実施形態では、曲線T(n)(n=1,2,3・・・)は、全て同じ形状である。曲線T(n)で表される1回のチェイス動作における上昇区間は、3つの区間K1,K2,K3に分けられており、1回のチェイス動作における下降区間は、1つの区間K4のみである。区間K1,K2,K3,K4における速度は、この順にV1,V2,V3,V4である。速度V1,V2,V3は、チェイス上昇速度であり、速度V4は、チェイス下降速度である。速度V1,V2,V3,V4は、チェイス1回分の複数の速度である。
区間K1,K2の境K12及び区間K2,K3の境K23は、チェイス上昇速度切り換え位置である。本実施形態では、チェイス下降速度の切り換えはなく、チェイス下降速度切り換え位置はない。境K12,K23は、チェイス1回分の複数の切り換え位置である。
チェイス1回分のチェイス上昇速度である速度V1,V2,V3、チェイス1回分のチェイス下降速度情報である速度V4、及びチェイス1回分の複数の切り換え位置である境K12,K23は、入力装置32によって制御装置25に予め入力される。
帯形状部Ycu(n)は、n回目のチェイス動作の上昇行程における管糸28の増加分を模式的に表す。帯形状部Ycd(n)は、n回目のチェイス動作の下降行程における管糸28の増加分を模式的に表す。帯形状部Ycu(n)は、上昇区間K1に対応した管糸28の増加部Y(K1)と、上昇区間K2に対応した管糸28の増加部Y(K2)と、上昇区間K3に対応した管糸28の増加部Y(K3)とからなる。帯形状部Ycd(n)は、下降区間K4に対応した管糸28の増加部Y(K4)である。
上昇区間K1に対応した管糸28の増加部Y(K1)の幅W(K1)は、上昇区間K1での糸部径の増加量である。上昇区間K2に対応した管糸28の増加部Y(K2)の幅W(K2)は、上昇区間K2での糸部径の増加量である。上昇区間K3に対応した管糸28の増加部Y(K3)の幅W(K3)は、上昇区間K3での糸部径の増加量である。下降区間K4に対応した管糸28の増加部Y(K4)の幅W(K4)は、下降区間K4での糸部径の増加量である。チェイス動作の速度が遅いほど、幅W(K1),W(K2),W(K3),W(K4)は、大きくなる。つまり、1回のチェイス動作における糸部径の増加量は、チェイス動作の速度V1,V2,V3,V4の逆数1/V1,1/V2,1/V3,1/V4に比例する。
図4は、糸部径基本単位Φbaseを登録するために、紡出運転によって満管形成された管糸28における任意のボビン高さHb(ボビンBの下端B1からの高さ)での管糸径Φsを測定するフローチャートを示す。
プログラムメモリ30に記憶されている算出式のうちの1群は、下記の式〈1〉〜〈4〉である。
Φbase=Φinit×Φyb(Hb,Φinit)÷Φs0 ・・・〈1〉
Φyb(Hb,Φinit)=ΣΦyc,n(Hb,Φinit) ・・・〈2〉
Dbob(Hb)=DE1−(DE1−DE2)×Hb÷BL・・・〈3〉
Φs0=Φs−Dbob(Hb) ・・・〈4〉
制御装置25は、式〈1〉〜〈4〉を用いて、糸部径基本単位Φbaseを算出する。
式〈3〉は、ボビン高さHbでのボビンBの径Dbob(Hb)を算出するための算出式である。
式〈4〉は、ボビン高さHbでの糸部径Φs0を算出するための算出式である。ボビン高さHbで実測された管糸径ΦsからΦbob(Hb)を引いた値Φs0は、管糸28の糸部の2箇所の厚み〔図3(a)に示す2箇所のΦs1,Φs2〕の合計(Φs1+Φs2)である。
式〈2〉は、予め設定された初期糸部径基本単位Φinitを用いて、ボビン高さHbでの糸部径Φyb(Hb,Φinit)を算出する算出式である。Φyc,n(Hb,Φinit)は、n回目のチェイス動作によるボビン高さHbでの糸部径の増加量を表す。ΣΦyc,n(Hb,Φinit)は、ボビン高さHbでの糸部径の増加量をもたらすチェイス動作の回数(M回)分の糸部径の増加量の総和を表す。ボビン高さHbでの糸部径の最初の増加量をもたらすチェイス動作が(N+1)(Nは整数)回目とすると、ボビン高さHbでの糸部径の増加量をもたらすチェイス動作は、(N+1)回目,(N+2)回目,・・・,(N+M)回目のチェイス動作である。
図3(b)は、糸部径の増加量Φyc,n(Hb,Φinit)の総和ΣΦyc,n(Hb,Φinit)を説明するためのグラフである。縦軸は、ボビンBの下端B1〔図3(a)参照〕からの高さを表す。
曲線T(N+1)は、(N+1)回目のチェイス動作を表す。帯形状部Ycu(N+1)は、(N+1)回目のチェイス動作の上昇行程における糸部径の増加量を模式的に表す。帯形状部Ycd(N+1)は、(N+1)回目のチェイス動作の下降行程における糸部径の増加量を模式的に表す。
曲線T(N+2)は、(N+2)回目のチェイス動作を表す。帯形状部Ycu(N+2)は、(N+2)回目のチェイス動作の上昇行程における糸部径の増加量を模式的に表す。帯形状部Ycd(N+2)は、(N+2)回目のチェイス動作の下降行程における糸部径の増加量を模式的に表す。
曲線T(N+j)(jは整数)は、(N+j)回目のチェイス動作を表す。帯形状部Ycd(N+j)は、(N+j)回目のチェイス動作の下降行程における糸部径の増加量を模式的に表す。帯形状部Ycu(N+j)は、(N+j)回目のチェイス動作の上昇行程における糸部径の増加量を模式的に表す。帯形状部Ycd(N+j)は、(N+j)回目のチェイス動作の下降行程における糸部径の増加量を模式的に表す。
曲線T(N+M)は、(N+M)回目のチェイス動作を表す。帯形状部Ycu(N+M)は、(N+M)回目のチェイス動作の上昇行程における糸部径の増加量を模式的に表す。帯形状部Ycd(N+M)は、(N+M)回目のチェイス動作の下降行程における糸部径の増加量を模式的に表す。
ボビン高さHbにおける帯形状部Ycu(N+1)の幅Wu(1)と、ボビン高さHbにおける帯形状部Ycd(N+1)の幅Wd(1)との和は、(N+1)回目のチェイス動作によるボビン高さHbにおける糸部径の増加量を表す。ボビン高さHbにおける帯形状部Ycu(N+2)の幅Wu(2)と、ボビン高さHbにおける帯形状部Ycd(N+2)の幅Wd(2)との和は、(N+2)回目のチェイス動作によるボビン高さHbにおける糸部径の増加量を表す。ボビン高さHbにおける帯形状部Ycu(N+j)の幅Wu(j)と、ボビン高さHbにおける帯形状部Ycd(N+j)の幅Wd(j)との和は、(N+1)回目のチェイス動作によるボビン高さHbにおける糸部径の増加量を表す。ボビン高さHbにおける帯形状部Ycu(N+M)の幅Wu(M)は、(N+M)回目のチェイス動作によるボビン高さHbにおける糸部径の増加量を表す。
ボビン高さHbにおける各帯形状部Ycu(N+j),Ycd(N+j)(j=1,2,3,・・・M)の幅Wu(j),Wd(j)の総和が糸部径の増加量Φyc,n(Hb,Φinit)の総和ΣΦyc,n(Hb,Φinit)〔=Φyb(Hb,Φinit)〕となる。
上昇区間K1における糸部径の増加部Y(K1)の幅W(K1)は、Φinit/V1によって表されると定義されている。上昇区間K2における糸部径の増加部Y(K2)の幅W(K2)は、Φinit/V2によって表されると定義されている。上昇区間K3における糸部径の増加部Y(K3)の幅W(K3)は、Φinit/V3によって表されると定義されている。下降区間K4における糸部径の増加部Y(K4)の幅W(K4)は、Φinit/V4によって表されると定義されている。
従って、上昇区間K1に対応する増加部Y(K1)と下降区間K4に対応する増加部Y(K4)との径方向に重なる合成増加部における糸部径の増加量〔つまりW(K1)+W(K4)〕は、Φinit/V1+Φinit/V4と表される。上昇区間K2に対応する増加部Y(K2)と下降区間K4に対応する増加部Y(K4)との径方向に重なる合成増加部における糸部径の増加量〔つまりW(K2)+W(K4)〕は、Φinit/V2+Φinit/V4と表される。上昇区間K3に対応する増加部Y(K3)と下降区間K4に対応する増加部Y(K4)との径方向に重なる合成増加部における糸部径の増加量〔つまりW(K3)+W(K4)〕は、Φinit/V3+Φinit/V4と表される。
制御装置25は、式(Φinit/V1+Φinit/V4),(Φinit/V2+Φinit/V4),(Φinit/V3+Φinit/V4)を用いて、ボビン高さHbでの糸部径の増加量Φyc,n(Hb,Φinit)の総和ΣΦyc,n(Hb,Φinit)〔=Φyb(Hb,Φinit)〕を算出する。
糸部径基本単位Φbaseは、実測された管糸径Φsから算出された糸部径Φs0、初期糸部径基本単位Φinit及び式〈1〉〜〈4〉を用いて算出される。
図5及び図6は、最大管糸径Φmaxを推定するための最大管糸径推定プログラムを表すフローチャートである。制御装置25は、最大管糸径推定プログラム及びプログラムメモリ30に記憶されている算出式に基づいて最大管糸径Φmaxを推定する。
プログラムメモリ30に記憶されている算出式の他の群は、下記の式〈5〉〜式〈7〉である。
Φall(h,Φbase)=Dbob(h)+Φyb(h,Φbase)・・・〈5〉
Dbob(h)=DE1−(DE1−DE2)×h÷BL ・・・〈6〉
Φyb(h,Φbase)=ΣΦyc(h,Φbase) ・・・〈7〉
制御装置25は、式〈5〉〜〈7〉を用いて、Φall(h,Φbase)を算出する。
式〈6〉は、ボビン高さh〔ボビンBの下端B1からの高さであり、図3(a)に一例を示す〕でのボビンBの径Dbob(h)〔図3(a)に一例を示す〕を算出するための算出式である。
式〈7〉は、予め登録された糸部径基本単位Φbaseを用いて、ボビン高さhでの糸部径Φyb(h,Φbase)を算出する算出式である。Φyc(h,Φbase)は、1回分のチェイス動作によるボビン高さhでの糸部径の増加量を表す。ΣΦyc(h,Φbase)は、ボビン高さhでの糸部径の増加量をもたらすチェイス動作の回数分の糸部径の増加量Φyc(h,Φbase)の総和を表す。
増加量Φyc(h,Φbase)の総和ΣΦyc(h,Φbase)は、図3(b)に示すボビン高さHbをボビン高さhに置き換えることによって、増加量Φyc,n(Hb,Φinit)の総和ΣΦyc,n(Hb,Φinit)の場合と同様に説明できる。
上昇区間K1における糸部径の増加部Y(K1)の幅W(K1)は、Φbase/V1によって表されると定義されている。上昇区間K2における糸部径の増加部Y(K2)の幅W(K2)は、Φbase/V2によって表されると定義されている。上昇区間K3における糸部径の増加部Y(K3)の幅W(K3)は、Φbase/V3によって表されると定義されている。下降区間K4における糸部径の増加部Y(K4)の幅W(K4)は、Φbase/V4によって表されると定義されている。
従って、上昇区間K1に対応する増加部Y(K1)と下降区間K4に対応する増加部Y(K4)との径方向に重なる合成増加部における糸部径の増加量〔つまりW(K1)+W(K4)〕は、Φbase/V1+Φbase/V4と表される。上昇区間K2に対応する増加部Y(K2)と下降区間K4に対応する増加部Y(K4)との径方向に重なる合成増加部における糸部径の増加量〔つまりW(K2)+W(K4)〕は、Φbase/V2+Φbase/V4と表される。上昇区間K3に対応する増加部Y(K3)と下降区間K4に対応する増加部Y(K4)との径方向に重なる合成増加部における糸部径の増加量〔つまりW(K3)+W(K4)〕は、Φbase/V3+Φbase/V4と表される。
制御装置25は、式(Φbase/V1+Φbase/V4),(Φbase/V2+Φbase/V4),(Φbase/V3+Φbase/V4)を用いて、ボビン高さhでの糸部径の増加量Φyc(h,Φbase)の総和ΣΦyc(h,Φbase)〔=Φyb(h,Φbase)〕を算出する。
式〈5〉におけるΦall(h,Φbase)は、ボビン高さhでのボビンBの径Dbob(h)とボビン高さhでの糸部径Φyb(h,Φbase)とを足して得られるボビン高さhでの管糸径を表す。
以下においては、図5及び図6のフローチャートに基づいて最大管糸径を推定する方法を説明する。
ステップS1において、制御装置25は、測定情報Hb,Φsの入力の有無を判断している。測定情報Hb,Φsの入力があった場合(ステップS1においてYES)、制御装置25は、式〈1〉〜〈4〉及び測定情報Hb,Φsを用いて糸部径基本単位Φbaseを算出する(ステップS2)。糸部径基本単位Φbaseを算出した後、制御装置25は、入力装置32によって入力された糸種条件Z(品種、番手及び撚り数)と、算出した糸部径基本単位Φbaseとを対(Z,Φbase)として登録(作業メモリ31に記憶)する(ステップS3)。
対(Z,Φbase)の登録後、制御装置25は、新たな糸種条件及びリフティング動作条件の入力の有無を判断する(ステップS4)。新たな糸種条件及びリフティング動作条件の入力がない場合(ステップS4においてNOの場合)、制御装置25は、ステップS1へ移行する。新たな糸種条件及びリフティング動作条件の入力がある場合(ステップS4においてYESの場合)、制御装置25は、ステップS5へ移行する。
ステップS1においてNOの場合(測定情報Hb,Φsの入力がない場合)、制御装置25は、ステップS4へ移行する。
ステップS5において、制御装置25は、新たな入力糸種条件に合致する登録糸種条件の有無を判断する。新たな入力糸種条件に合致する登録糸種条件がある場合(ステップS5においてYES)、制御装置25は、登録糸種条件に対応する糸部径基本単位Φbase及び式〈5〉〜〈7〉を用いて全ての管糸径Φall(h,Φbase)を算出する(ステップS6)。管糸径Φall(h,Φbase)は、ボビン高さhでの算出された管糸径のことである。
全管糸径Φall(h,Φbase)の算出後、制御装置25は、全管糸径Φall(h,Φbase)から最大管糸径Φmaxを選出する(ステップS7)。
ステップS4,S5,S6,S7は、入力された糸種条件が登録されている糸種条件に合致していれば、新たに入力されたリフティング動作条件がボビン高さHbにおける管糸径Φsを測定したときと異なっていても、入力された新しいリフティング動作条件に基いて最大管糸径Φmaxを算出できることを表している。
最大管糸径Φmaxの選出後、制御装置25は、最大管糸径Φmaxと(R−δ)との大小比較を行なう(ステップS8)。δは、内径Rのリング181の内周と管糸28の外周との許容隙間の大きさを表す。最大管糸径Φmaxが(R−δ)未満である場合(ステップS8においてYES)、制御装置25は、精紡機の運転を許可する(ステップS9)。最大管糸径Φmaxが(R−δ)以上である場合(ステップS8においてNO)、制御装置25は、表示装置38に警告表示を指令(ステップS10)して精紡機の運転を禁止する(ステップS11)。
ステップS5においてNOの場合(新たな入力糸種条件に合致する登録糸種条件がない場合)、制御装置25は、表示装置38にHb,Φsの測定の必要性の警告表示を指令する(ステップS12)。
入力装置32は、糸種条件及びリフティング動作条件を入力する入力手段である。
制御装置25は、紡出されたボビンBの特定のボビン高さHbで実測された糸部径Φs0と当該紡出時のリフティング動作条件とを用いて、当該紡出時の糸種条件に対応する糸部径基本単位Φbaseを算出する算出手段である。又、制御装置25は、算出された糸部径基本単位Φbaseを当該紡出時の糸種条件Zと共に登録する登録手段である。
さらに、制御装置25は、入力された糸種条件に合致する糸種条件が糸部径基本単位Φbaseと共に登録されている場合には、入力された糸種条件に対応する糸部径基本単位Φbase及び入力されたリフティング動作条件を用いて最大管糸径Φmaxを推定する推定手段である。
第1の実施形態では以下の効果が得られる。
(1)入力された糸種条件が登録されている糸種条件Zに合致していれば、新たに入力された糸種条件と対のリフティング動作条件が糸部径基本単位Φbaseを算出した試験紡出時のリフティング動作条件と異なっていても、最大管糸径Φmaxを算出することができる。
(2)糸部径基本単位Φbaseを算出するために紡出された管糸28の管糸径の実測は、ボビン高さHbの一箇所のみで行なわれる。ボビン高さ一箇所のみでの管糸径の実測は、最大管糸径Φmaxを算出(推定)する上で簡便である。
本発明では以下のような実施形態も可能である。
○スピンドル14の回転数及びトラベラ20の重量の少なくとも一方にも対応させて糸部径基本単位Φbaseを登録してもよい。スピンドル14の回転数及びトラベラ20の重量は、ボビンBに対する糸Yの巻き締まり具合に影響を与える。トラベラ20の回転数及び重量の少なくとも一方にも対応させて糸部径基本単位Φbaseを登録すれば、よりきめ細かな糸部径基本単位の分類ができ、最大管糸径の推定精度が向上する。
○増量(巻き始めや巻き終わりで行なわれる増量巻きにおける増量)条件をリフティング動作条件の要素としてもよい。
○チェイス動作の下降区間を複数区間に分けてもよい。つまり、チェイス下降速度を複数にしてもよい。
○図1の実施形態では、リングレール18の昇降制御を行なう制御装置25が算出手段、登録手段及び推定手段となっているが、算出手段、登録手段及び推定手段を備えた管糸径推定装置をリングレール18の昇降制御を行なう制御装置から独立させてもよい。
○紡出された管糸28の管糸径をセンサで測定してもよい。この測定情報は、制御装置25へ直接入力するようにしてもよいし、入力装置32を使って入力してもよい。
○チェイス条件をプログラムメモリ30に記憶しておいてもよい。チェイス条件は、リングレール18の昇降動作を決定する情報である。
○円筒形状のボビンを用いる場合にも本発明を適用してもよい。
前記した実施形態から把握できる技術思想について以下に記載する。
(イ)前記推定手段は、実測された管糸径Φs及び式〈1〉〜〈4〉に基づいて、糸部径基本単位Φbaseを算出する請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の精紡機の管糸径推定装置。
Φbase=Φinit×Φyb(Hb,Φinit)÷Φs0 ・・・〈1〉
Φyb(Hb,Φinit)=ΣΦyc,n(Hb,Φinit) ・・・〈2〉
Dbob(Hb)=DE1−(DE1−DE2)×Hb÷BL・・・〈3〉
Φs0=Φs−Dbob(Hb) ・・・〈4〉
(ロ)前記推定手段は、式〈5〉〜〈7〉に基づいて、ボビン高さhでの管糸径Φall(h,Φbase)を算出する付記項1に記載の精紡機の管糸径推定装置。
Φall(h,Φbase)=Dbob(h)+Φyb(h,Φbase)・・・〈5〉
Dbob(h)=DE1−(DE1−DE2)×h÷BL ・・・〈6〉
Φyb(h,Φbase)=ΣΦyc,n(h,Φbase) ・・・〈7〉
(ハ)前記ボビンの形状は、円錐台形状である請求項1乃至請求項10、及び前記(イ),(ロ)項のいずれか1項に記載の精紡機の管糸径推定装置。
18…リングレール。20…トラベラ。25…算出手段、登録手段及び推定手段である制御装置。32…入力手段である入力装置。28…管糸。Y…糸。B…ボビン。ML…ボビン長。DE1…ボビン下端径。DE2…ボビン上端径。Lo…巻き始め高さ。LT…リフト長。C…チェイス長。Δ…シェーパステップ量。X…チェイス回数。V1,V2,V3…チェイス上昇における速度。V4…チェイス下降における速度。K12,K23…チェイス上昇速度切り換え位置。h…ボビン高さ。Hb…特定のボビン高さ。Φs0…実測された糸部径。Φyb(h,Φbase)…算出された糸部径。Φmax…最大管糸径。Φbase…糸部径基本単位。Φinit…初期糸部径基本単位。

Claims (11)

  1. リングレールのリフティング動作によってボビンに糸を巻き付けて管糸を形成する精紡機の管糸径推定装置において、
    紡出されたボビンの特定のボビン高さで実測された糸部径と当該紡出時のリフティング動作条件とを用いて、糸部径基本単位を算出する算出手段と、
    前記糸部径基本単位を当該紡出時の糸種条件と共に登録する登録手段と、
    前記糸種条件及び前記リフティング動作条件を入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力された前記糸種条件に合致する前記糸種条件が前記糸部径基本単位と共に前記登録手段に登録されている場合には、入力された前記糸種条件に対応する前記糸部径基本単位及び入力された新たなリフティング動作条件を用いて最大管糸径を推定する推定手段とを備えた精紡機の管糸径推定装置。
  2. 前記算出手段は、予め設定された初期糸部径基本単位を用いて前記特定のボビン高さでの糸部径を算出し、算出された糸部径と前記実測された糸部径と前記初期糸部径基本単位とを用いて前記糸部径基本単位を算出する請求項1に記載の精紡機の管糸径推定装置。
  3. 前記推定手段は、前記ボビンの形状条件、前記リングレールのリフィティング動作におけるチェイス条件、前記リングレールのシェーパステップ量を含む前記リフティング動作条件と、前記糸部径基本単位とを用いて、前記最大管糸径を推定する請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載の精紡機の管糸径推定装置。
  4. 前記チェイス条件は、巻き始め高さと、リフト長と、チェイス長と、チェイス回数及びチェイス速度とを含む請求項3に記載の精紡機の管糸径推定装置。
  5. 前記チェイス条件は、複数のチェイス速度と、チェイス速度切り換え位置とを含む請求項4に記載の精紡機の管糸径推定装置。
  6. 前記ボビンの形状条件は、ボビン長、ボビン上端径及びボビン下端径を含む請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載の精紡機の管糸径推定装置。
  7. 前記糸種条件は、品種、番手及び撚り数を含む請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の精紡機の管糸径推定装置。
  8. 前記登録手段は、スピンドル回転数及びトラベラの重量の少なくとも一方に対応させて前記糸部径基本単位を登録する請求項7に記載の精紡機の管糸径推定装置。
  9. 前記リフティング動作条件は、単量条件及び増量条件をさらに含む請求項3乃至請求項6のいずれか1項に記載の精紡機の管糸径推定装置。
  10. 実測されるボビン高さは、一箇所のみである請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の精紡機の管糸径推定装置。
  11. リングレールのリフティング動作によってボビンに糸を巻き付けて管糸を形成する精紡機の管糸径推定方法において、
    紡出されたボビンの特定のボビン高さで糸部径を実測し、
    実測された糸部径と当該紡出時のリフティング動作条件とを用いて糸部径基本単位を算出し、
    前記糸部径基本単位を当該紡出時の前記糸種条件と共に登録し、
    入力された前記糸種条件に合致する前記糸種条件が前記糸部径基本単位と共に登録されている場合には、入力された前記糸種条件に対応する前記糸部径基本単位及び入力された新たなリフティング動作条件を用いて最大管糸径を推定する精紡機の管糸径推定方法。
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