JP2011131810A - 自動車用電子機器の作動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】負荷の異常の種類を判別可能としつつ、検出電流の入力を簡易な構成で遮断でき、さらに、暗電流を抑制できる自動車用電子機器の作動制御装置を提供すること。
【解決手段】負荷異常検出回路6は、負荷7の駆動ライン8上に設けられた分岐点Dと接地点との間に設けられたNPN型のバイポーラトランジスタ61を含んで構成される。イグニッションスイッチがオフとされた場合には、駆動制御部4がバイポーラトランジスタ61を遮断するので、従来よりも簡易な構成で暗電流を防止することができる。また、負荷異常検出回路6は、抵抗62と負荷7の状態を反映した信号を出力する信号検出点65が設けられる。これによって、駆動ライン8に生じた異常も検出することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車用電子機器の作動制御装置に関する。
自動車には、種々の電子機器が搭載されている。これらの電子機器のうち、動作不調による走行への影響が大きいものについては、駆動ラインの断線(オープン)異常、接地短絡あるいは電源短絡などといった負荷異常を検出する負荷異常検出回路が搭載され、その検知出力に基づいて異常監視を行なっている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、図7は、特許文献1で開示された負荷異常検出回路を示した図である。なお、図7中の符号は、特許文献1における符号を一部変えている。図7において、負荷70の駆動ライン80の接地側には、負荷70への通電状態を導通状態と遮断状態との間で切り替える駆動スイッチ50が設けられている。そして、駆動スイッチ50と負荷70との間に形成された電圧検出点Dにおいて、駆動ライン80から接地側に分岐する形で、負荷70と電圧検出点Dとの間で駆動ライン80に異常が生じた場合に、当該異常を反映した信号を電圧検出点Dの電圧検出信号SDとして出力する負荷異常検出回路60が設けられている。
その負荷異常検出回路60は、電圧検出点Dと接地との間に挿入された抵抗分圧回路620A,620Bであり、電圧検出信号SDが該抵抗分圧回路620A,620Bの分圧電圧として出力される。また、電圧検出点Dには、プルアップ抵抗610を介して車載電源90が直結されている。このプルアップ抵抗610は、負荷70の駆動ライン80にオープン異常が発生した場合に、電圧検出点Dの電圧が不定状態になるのを防止して、安定的な異常検出をできるようにするためのものである。このような構成の負荷異常検出回路60を用いることにより、電圧検出信号SDに基づいて、負荷70の異常の有無の他、オープン異常、接地短絡異常等の異常の種類も判別可能となっている。
さらに、自動車のイグニッションスイッチのオフ時における負荷異常検出回路60への暗電流を抑制するために、負荷異常検出回路60への検出電流の入力を遮断する電圧検出電流遮断機構20が設けられている。その電圧検出電流遮断機構20は、検出電流が流れる検出電流ライン100上に設けられたトランジスタスイッチ210、その導通/遮断を制御する副トランジスタスイッチ230、各種抵抗240などから構成されている。
特開2007−168715号公報
しかしながら、従来の負荷異常検出回路60では、負荷70とプルアップ抵抗610の電源系統が異なる場合、図7に示すように、プルアップ抵抗610を介して暗電流が流れるという問題点が生じる。仮に、プルアップ抵抗610を設けないようにすると、以下に示す問題点がある。ここで、図8は、図7においてプルアップ抵抗610を取り除いたときにおける負荷70を流れる負荷電流Irの経路を示した図である。具体的には、(a)は駆動ライン80が正常の場合、(b)は駆動ライン80が接地短絡異常の場合、(c)は駆動ライン80がオープン異常の場合を示している。
図8(a)に示すように、駆動ライン80が正常の場合には、負荷電流Irは、負荷異常検出回路60内を流れる。また、駆動ライン80が接地短絡異常の場合には、負荷電流Irは接地点に流れてしまうので(図8(b)参照)、電圧検出信号SDが接地レベルの低い値となる。また、駆動ライン80がオープン異常の場合には、駆動ライン80には負荷電流Irが流れないので(図8(c)参照)、この場合も電圧検出信号SDが接地レベルの低い値となる。このように、プルアップ抵抗610を取り除くと、駆動ライン80のオープン異常と接地短絡異常のいずれの場合も、電圧検出信号SDが接地レベルの低い値となって、それら異常の判別が困難となる。
また、従来では、負荷異常検出回路60と電圧検出電流遮断機構20が別構成となっているため、部品点数が多く、コストアップするという問題もある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、負荷の異常の種類を判別可能としつつ、検出電流の入力を簡易な構成で遮断でき、さらに、暗電流を抑制できる自動車用電子機器の作動制御装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の自動車用電子機器の作動制御装置は、車載電源から受電可能に構成された負荷と、
前記負荷の駆動ラインの接地側に設けられ、前記負荷への導通と遮断とを切り替える第1スイッチと、
前記第1スイッチと前記負荷との間に形成された分岐点から接地側に分岐して設けられ、ベース、コレクタ及びエミッタを有するバイポーラトランジスタにて構成される第2スイッチと、
前記第2スイッチの接地側に設けられ、前記駆動ラインに異常が生じた場合に、当該異常を反映した信号を出力する信号検出点と、
前記分岐点と前記第2スイッチとの間に設けられる抵抗と、
前記第1スイッチの切り替え制御を行うとともに、自動車のイグニッションスイッチのオフにともない、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを遮断する駆動制御部とを備え、
前記駆動ラインに生じた異常の状態によっては、前記抵抗に、前記第2スイッチから前記分岐点への方向の電流が流れる場合があることを特徴とする。
これによれば、イグニッションスイッチがオフとされた場合には、駆動制御部によって第1スイッチが遮断され、負荷への通電が停止されるとともに、第2スイッチが遮断される。そのため、車載電源から接地側へ流れる暗電流を防止することができる。また、駆動制御部が第2スイッチを遮断する構成であり、従来よりも簡易な構成で暗電流を防止することができる。さらに、抵抗及び信号検出点を設けることで、駆動ラインに生じた異常も検出することができる。
また、本発明の自動車用電子機器の作動制御装置において、前記第2スイッチは、NPN型のバイポーラトランジスタが好適である。
これによれば、第2スイッチを構成するNPN型のバイポーラトランジスタは、ベースがP型半導体で、コレクタ及びエミッタがN型半導体で構成されているため、ベース→エミッタの方向とベース→コレクタの方向のいずれもPN接合の順方向となる。よって、駆動ラインに生じた異常の状態によっては、ベースを流れるベース電流が抵抗を介して分岐点の方向に流れることとなる。
また、本発明の自動車用電子機器の作動制御装置において、前記駆動制御部は、前記信号検出点から出力される信号のレベルによって、前記駆動ラインに生じた異常の種類を判別することを特徴とする。
これによれば、信号検出点は駆動ラインに形成された分岐点と接続されているので、信号検出点から出力される信号のレベルは、駆動ラインに生じた異常の種類を反映したものと言える。そのため、駆動制御部は、信号検出点から出力される信号のレベルによって、駆動ラインに生じた異常の種類を判別することができる。
また、本発明の自動車用電子機器の作動制御装置において、前記第2スイッチは、前記駆動ラインに生じた異常の状態によって、ベース電流がエミッタ−ベース間の一方向に流れる場合とエミッタ−ベース間とコレクタ−ベース間の二方向に流れる場合とがあり、
前記駆動制御部は、前記一方向に流れる場合と前記二方向に流れる場合とで前記信号検出点から出力される信号のレベルが異なることによって、前記駆動ラインに生じた異常の種類を判別することを特徴とする。
このように、第2スイッチを構成するNPN型のバイポーラトランジスタの特性を利用することで、駆動ラインに生じた異常の状態によって、信号検出点から出力される信号のレベルを異ならせることができる。ゆえに、異常の種類を正確に判別することができる。
自動車用電子機器の作動制御装置1の一例を示す回路図である。 自動車用電子機器の具体的構成例を示す模式図である。 駆動ライン8の状態に応じた負荷異常検出回路6の動作を説明するための図である。 ベース電流Ibが流れる回路の等価回路を示した図である。 電源短絡異常における負荷異常検出回路6の動作を説明するための図である。 異常検出処理の一例を示したフローチャートである。 従来の負荷異常検出回路60を示した図である。 従来の負荷異常検出回路60において、プルアップ抵抗610を除いた図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。図1は、本発明の適用対象となる自動車用電子機器の作動制御装置1の一例を示す回路図である。制御の対象となる自動車用電子機器として、本実施形態では、リアウィンドウの曇り止め機器を例にとる(ただし、ヘッドランプなど、イグニッションスイッチ121がオフ時においても駆動可能となる他の電子機器であってもよい)。図2に示すように、対象となる駆動部108は、埋設された電熱線によりリアウィンドウガラスを加熱して、結露を蒸発させたり霜を融解させたりするデフォッガー181や、あるいは、リアウィンドウ内面に沿って空調気流を噴出するリアブロアモータ182などであり、その駆動通電経路109上のスイッチ72をリレー7に組み込んでいる。リレー7は、インダクタ71への通電によりスイッチ72を構成する可動鉄片を開閉駆動することにより、上記電子機の作動停止を司る。このリレー7(より具体的には、リレー7に含まれるインダクタ71)には、車載電源9が直結されており、イグニッションスイッチ121がオフ状態となった場合においても車載電源9からの受電が可能に構成されている(以下、負荷7ともいう)。
駆動ライン8の接地側には、負荷7への通電状態を導通状態と遮断状態との間で切り替える駆動スイッチ5(第1スイッチ)が設けられている。そして、駆動スイッチ5と負荷7との間に形成された分岐点Dにおいて、駆動ライン8から接地側に分岐する形で、駆動ライン8に異常が生じた場合に、当該異常を反映した信号を電圧検出信号SDとして出力する負荷異常検出回路6が設けられている。なお、負荷異常検出回路6が本発明の特徴部分であるので、その構成、動作は後で詳細に説明する。
駆動スイッチ5の切り替え制御は駆動制御部4が行なう。駆動制御部4は、CPU41、ROM42(駆動スイッチ5の動作制御を司る主制御プログラムと、負荷異常監視プログラムとを格納している)、RAM43(これらプログラムの実行メモリである)及び入出力部44が内部バスで接続されたマイコン(ECU)として構成される。入出力部44からは、電源スイッチ31,33の制御信号SS1,SS2、駆動スイッチ5の導通/遮断を制御する制御信号SS3、及び負荷異常検出回路6のトランジスタ61の導通/遮断を制御する制御信号SS4が出力される。また、負荷異常検出回路6(信号検出点65)からの電圧検出信号SDが、入出力部44のA/D変換ポートに入力されている。
また、駆動制御部4は通信インターフェース45(符号46は通信バッファメモリ)を介して通信バス(ここではシリアル通信バス)47に接続されている。他方、イグニッションスイッチ121のオン・オフ信号は別のECU120に入力され、該ECU120から通信バス47を介して送信されてくるものを取得する。そして、該信号IGが、イグニッションスイッチ121がオン状態であることを示している場合は、電源スイッチ31,33をオンにするとともに、制御信号SS4をハイレベルとする。制御信号SS4がハイレベルとなると、トランジスタ61は導通状態となる。他方、該信号IGが、イグニッションスイッチ121がオフ状態であることを示している場合は、電源スイッチ31,33をオフ(遮断状態)にするとともに、制御信号SS3及びSS4をローレベルとする。制御信号SS3、SS4がローレベルとなると、駆動スイッチ5、トランジスタ61がそれぞれ遮断状態となる。
また、駆動制御部4は、負荷7の作動スイッチ(例えばデフォッガー駆動スイッチ、図示外)をオンにすると、負荷7を駆動するため(駆動スイッチ5を導通状態に切り替えるため)のハイレベルの制御信号SS3を出力する。駆動スイッチ5は、図面上では負荷7の駆動線上に設けられる主トランジスタ51のみを描いているが、その前段側に信号入力用の図示しない補助トランジスタが設けられており、該補助トランジスタが制御信号SS3により直接駆動される。
車載電源9は鉛蓄電池等で構成されたバッテリーであり、その出力電圧をバッテリー電圧+V(公称電圧は、例えば+12Vであるが、負荷の使用状況やオルターネータの作動状況により変動する)する。なお、本実施形態において「車載電源」の電圧は、バッテリー電圧+Vに由来する電圧の全てを総称するものであり、例えばバッテリー電圧+Vをレギュレータ(公知の電圧安定化回路)により安定化した安定化電源電圧(ここでは、信号系電源電圧+VCC(例えば+5V))も、広義の車載電源電圧の概念に属するものとみなす。
バッテリー電圧+V及び安定化電源電圧+VCCは、いずれも、電源スイッチ31,33により出力許容/遮断状態の間で切り替え可能な供給ラインと、電源スイッチ31,33を介さず電源に直結された供給ラインとの二種類が設けられている。スイッチ制御の可否を明確にするために、電源スイッチ31ないし33を経由した電源出力(スイッチド電源出力)を+V 、+VCC と記載し、電源スイッチ31ないし33を経由しない電源出力(非スイッチド電源出力)を+V 、+VCC と記載する。
(負荷異常検出回路6の構成)
次に、本発明の特徴部分である負荷異常検出回路6の構成について詳細に説明する。図1に示すように、負荷異常検出回路6は、分岐点Dにおいて、駆動ライン8から接地側に分岐する形で設けられる。その負荷異常検出回路6は、分岐点Dと接地点との間に設けられたトランジスタ61(第2スイッチ)を含んで構成される。そのトランジスタ61は、例えば、NPN型のバイポーラトランジスタであり、ベースBが抵抗64を介して駆動制御部4に接続され、コレクタCが抵抗62を介して分岐点Dに接続され、エミッタEが抵抗63を介して接地点に接続されている。
また、そのトランジスタ61は、ベースBに流れるベース電流が制御されることによって、エミッタE−コレクタC間の導通/遮断が切り替わるスイッチング素子として機能する。本実施形態では、駆動制御部4から出力される制御信号SS4によって、トランジスタ61の導通/遮断の切り替え制御がなされる。すなわち、制御信号SS4がハイレベルの信号である場合にはトランジスタ61が導通する一方で、ローレベルの信号である場合にはトランジスタ61が遮断する。
そして、トランジスタ61が導通すると、分岐点Dから負荷異常検出回路6への検出電流の入力が許容される。この場合、負荷異常検出回路6によって、負荷7を含む駆動ライン8の状態が検出されることになる。一方、トランジスタ61が遮断すると、分岐点Dから負荷異常検出回路6への検出電流の入力が禁止される。自動車のイグニッションスイッチ121がオフとなった場合には、トランジスタ61が遮断状態となるため、検出電流に起因する暗電流を抑制できる。
このように、トランジスタ61は、負荷異常検出回路6への検出電流の入力を遮断する機構として機能し、従来の機構20(図7参照)よりも簡易な構成となっている。
(負荷異常検出回路6の動作)
次に、負荷7を含む駆動ライン8の状態に応じて、負荷異常検出回路6がどうのように動作するかを説明する。ここで、図3は、駆動ライン8の状態に応じた負荷異常検出回路6の動作を説明するための図である。具体的には、(a)駆動ライン8が正常の場合、(b)駆動ライン8が接地短絡異常の場合、(c)駆動ライン8がオープン異常の場合における負荷異常検出回路6を流れる各種電流を示した図である。以下、それぞれの場合について説明する。なお、図3(a)〜(c)の各場合における負荷異常検出回路6の動作は、駆動ライン8がオフ(制御信号SS3がローレベル)、イグニッションスイッチ121がオン、トランジスタ61が導通(制御信号SS4がハイレベル)されているときの動作である。
(a)駆動ライン8が正常の場合(駆動ライン8オフ時)
駆動ライン8が正常の場合には、図3(a)に示すように、分岐点Dとトランジスタ61との間に設けられた抵抗62に、トランジスタ61のエミッタE−コレクタC間のコレクタ電流Icが、分岐点Dからトランジスタ61への方向に流れる。また、トランジスタ61と接地点との間に設けられた抵抗63に、そのコレクタ電流Ic及びベースB−エミッタE間のベース電流Ibが流れる。すなわち、信号検出点65が設けられている検出電流ライン10には、コレクタ電流Icとベース電流Ibとを含む検出電流が流れる。
この検出電流に応じた電圧検出信号SD1が信号検出点65から出力されて、駆動制御部4に入力される。なお、駆動ライン8オフにおける電圧検出信号SD1には、電源短絡異常の場合も包含されている。電源短絡異常の判別方法については、後述する。
(b)駆動ライン8が接地短絡異常の場合
駆動ライン8が接地短絡異常の場合には、図3(b)に示すように、駆動ライン8が接地短絡されているので、負荷7を流れる負荷電流Irは、そのまま接地点に流れてしまう。また、駆動ライン8の電圧が接地レベルの値となるため、エミッタE−コレクタC間にはコレクタ電流Icが流れない。
一方、トランジスタ61は、NPN型のバイポーラトランジスタであり、ベースBがP型半導体で、コレクタC及びエミッタEがN型半導体で構成されているため、ベースB→エミッタEの方向とベースB→コレクタCの方向のいずれもPN接合の順方向となる。また、駆動ライン8が接地短絡異常の場合には、ベースBを基点として、エミッタE側(接地側)、コレクタC側(駆動ライン8側)のいずれも電流の経路ができる。したがって、検出電流ライン10にはベース電流Ibのみが流れ、さらに、そのベース電流Ibは、ベースB→エミッタEの方向とベースB→コレクタCの方向の双方向に流れる。そして、ベースB→エミッタEの方向に流れるベース電流Ib1は、抵抗63を介して接地点に流れ込む。また、ベースB→コレクタCの方向に流れるベース電流Ib2は、抵抗62を介して接地点に流れ込む。つまり、抵抗62に、トランジスタ61から分岐点Dへの方向の電流が流れる。
これによって、信号検出点65には、ベース電流Ib1に応じた電圧検出信号SD2、すなわち駆動ライン8が接地短絡異常であることを示した電圧検出信号SD2が出力されて、駆動制御部4に入力される。
(c)駆動ライン8がオープン異常の場合
駆動ライン8がオープン異常の場合には、図3(c)に示すように、駆動ライン8には電流が流れないので、トランジスタ61のエミッタE−コレクタC間にはコレクタ電流Icが流れない。また、駆動ライン8がオープン異常の場合には、ベースBを基点として駆動ライン8側に電流の経路ができない。よって、検出電流ライン10には、ベースB→エミッタCの一方向にベース電流Ib3のみが流れる。そして、ベースB→エミッタEの方向に流れるベース電流Ib3は、抵抗63を介して接地点に流れ込む。
これによって、信号検出点65には、ベース電流Ib3に応じた電圧検出信号SD3、すなわち駆動ライン8がオープン異常であることを示した電圧検出信号SD3が出力されて、駆動制御部4に入力される。
なお、駆動ライン8が接地短絡異常の場合における電圧検出信号SD2とオープン異常に場合における電圧検出信号SD3とは異なる値となる。ここで、図4は、そのことを説明するための図であり、(a)接地短絡異常の場合、(b)オープン異常の場合におけるベース電流Ibが流れる回路の等価回路を示した図である。接地短絡異常の場合には、図4(a)に示すように、駆動制御部4からの制御信号SS4は、抵抗64と抵抗62及び抵抗63の合成抵抗とで分圧される。そして、その分圧された分圧電圧が、接地短絡異常の場合における電圧検出信号SD2となる。
一方、オープン異常の場合には、図4(b)に示すように、駆動制御部4からの制御信号SS4は、抵抗64と抵抗63とで分圧される。そして、その分圧された分圧電圧が、オープン異常の場合における電圧検出信号SD3となる。このように、接地短絡異常の場合とオープン異常の場合とでは、等価回路が異なり、制御信号SS4を分圧する分圧比が異なるため、電圧検出信号SD2と電圧検出信号SD3とは異なる値となる。
また、これら電圧検出信号SD2と電圧検出信号SD3の大小関係について、接地短絡異常の場合には、抵抗62及び抵抗63の合成抵抗の両端電圧に相当する電圧検出信号SD2が出力される。一方、オープン異常の場合には、抵抗63の両端電圧に相当する電圧検出信号SD3が出力される。そして、抵抗63>抵抗62及び抵抗63の合成抵抗の関係なので、電圧検出信号SD3>電圧検出信号SD2の関係となる。
(d)電源短絡異常の場合
次に、負荷7やその端子が電源短絡(天絡)する異常を検出するときの負荷異常検出回路6の動作を説明する。なお、この場合の負荷異常検出回路6の動作は、駆動ライン8がオン(制御信号SS3がハイレベル)、イグニッションスイッチ121がオン、トランジスタ61が導通(制御信号SS4がハイレベル)されているときの動作である。ここで、図5(a)は、電源短絡異常の場合の負荷異常検出回路6の動作を示した図である。なお、正常時の負荷異常検出回路6の動作と対比するために、図5(b)に正常時の負荷異常検出回路6の動作も示している。
先ず、説明の便宜上、図5(b)の正常の場合から説明する。正常の場合には、負荷電流Irが駆動スイッチ51を介して接地側に流れる(図5(b)参照)。また、駆動スイッチ51が導通して駆動ライン8が低電位となるために、負荷異常検出回路6のトランジスタ61にはコレクタ電流Icが流れず、検出電流ライン10にはベース電流Ibのみが流れる。よって、信号検出点65には、そのベース電流Ibに応じた電圧検出信号SD5、すなわち正常であることを示した電圧検出信号SD5が出力されて、駆動制御部4に入力される。なお、正常の場合には、駆動ライン8が低電位となっているので、トランジスタ61のベースB→コレクタCの方向にも、ベース電流Ib‘が流れる。
これに対し、図5(a)の電源短絡異常の場合には、負荷抵抗を経由しないので駆動スイッチ51に大電流が流れようとするが、駆動スイッチ51の電流制限機能が作用して、負荷電流Irは、駆動スイッチ51側に殆ど流れなくなる。そのため、正常時よりも駆動ライン8が高電位となるので、検出電流ライン10に、コレクタ電流Icとベース電流Ibとを含む検出電流が流れる。このように、電源短絡異常の場合には、正常時よりも大きな検出電流が流れるので、正常時における電圧検出信号SD5よりも大きな電圧検出信号SD4が信号検出点65から出力されて、駆動制御部4に入力される。
(異常検出処理)
以上説明したように、負荷異常検出回路6は負荷7の状態に応じた電圧検出信号SDを出力する。そして、駆動制御部4は、駆動ライン8のオフ/オンを切り替え、電圧検出信号SDに基づいて、負荷7の異常を検出する異常検出処理を実行する。以下、この異常検出処理を説明する。なお、この異常検出処理は、例えば図6に示す流れで実行され、ROM42に格納された負荷異常監視プログラムに従って、例えば、作動スイッチ(図示外)の作動状況監視と、その作動状況に応じた駆動スイッチ5の作動制御とを行なう前述の主制御プログラムの処理タスクに定期的に割り込む形で実行される。
ここで、異常検出処理は、電圧検出信号SDと所定の閾電圧Vとを比較することによって、負荷7の状態を検出する。そして、閾電圧Vは、次のようにして定められる。すなわち、負荷7を含む駆動ライン8の状態に応じた電圧検出信号SD1〜SD5が信号検出点65から出力される。そして、駆動ラインがオフの場合、負荷7が正常もしくは電源短絡(天絡)の場合には、先に説明したように、検出電流ライン10にはコレクタ電流Icが流れる一方で、接地短絡異常もしくはオープン異常の場合には、検出電流ライン10にはベース電流Ibのみが流れる。そのため、電圧検出信号SD1(正常)、SD4(電源短絡)>電圧検出信号SD2(接地短絡)、SD3(オープン)の関係となる。よって、SD1、SD4>V1>SD2、SD3となるように、閾電圧V1を定めれば、正常又は電源短絡か、接地短絡又はオープン異常か、を判断できる。
また、先に説明したように、電圧検出信号SD3(オープン)>電圧検出信号SD2(接地短絡)の関係となる。よって、SD3>V3>SD2となるように、閾電圧V3を定めれば、オープン異常か接地短絡異常かを判断できる。
また、負荷やその端子が電源短絡(天絡)を起こしている場合は、駆動ライン8をオンにすることで判断可能となる。そして、先に説明したように、駆動ライン8をオンの場合においては、電圧検出信号SD4(電源短絡)>電圧検出信号SD5(正常)の関係となる。よって、SD4>V2>SD5となるように、閾電圧V2を定めれば、正常か電源短絡異常かを判断できる。
以上のようにして定められた閾電圧V1〜V3を用いて、図6のフローチャートの処理が実行される。なお、この図6の異常検出処理では、先ず駆動ライン8をオフにして可能な限りの異常を検出し、その後、駆動ライン8をオンにして残りの異常を検出している。具体的には、まず、S1では、駆動スイッチ51を遮断状態として駆動ライン8をオフする。次いで、S2において、信号検出点65から入力された電圧検出信号SDと上記第一閾電圧V1とを比較する。電圧検出信号SDが第一閾電圧V1よりも低い状態になっていれば(S2:YES)、先に説明したように、駆動ライン8が接地短絡又はオープン異常を生じていることになる。この場合、S6において、電圧検出信号SDと上記第三閾電圧V3とを比較する。電圧検出信号SDが第三閾電圧V3よりも低い電圧を示していれば(S6:YES)、S8に進み、駆動ライン8の接地短絡異常と判定してS10の異常対応処理に進む。一方、電圧検出信号SDが第三閾電圧V3よりも高い電圧を示していれば(S6:NO)、S7に進み、駆動ライン8のオープン異常と判定してS10の異常対応処理に進む。
他方、S2において、電圧検出信号SDが第一閾電圧V1よりも高い電圧であれば(S2:NO)、S3に進み、駆動スイッチ51を導通状態として駆動ライン8をオンする。次に、電源短絡異常が生じていないかを判断するために、S4において、電圧検出信号SDと上記第二閾電圧V2とを比較する。電圧検出信号SDが第二閾電圧V2よりも低い電圧を示していれば(S4:NO)、S5に進み、負荷7は正常と判断して異常検出処理を終了する。一方、電圧検出信号SDが第二閾電圧V2よりも高い電圧を示していれば(S4:YES)、S9に進み、負荷又はその端子の電源短絡異常と判定してS10の異常対応処理に進む。
S10の異常対応処理では、発生した負荷異常の種別を、例えば負荷異常の検出日時等とともに記録する、いわゆるダイアグ記憶処理や、異常発生を示す警告情報を音声及び視覚表示の一方又は双方等により出力する警告報知処理を行なう。その後、図6の異常検出処理を終了する。
なお、駆動スイッチ5として、大電流が流れるのを防止する電流制限ドライバの機能を有するものを用いる場合には、S4において、S2と同じ第一閾電圧V1を用いてもよい。
以上説明したように、本発明の自動車用電子機器の作動制御装置1では、負荷異常検出回路6のトランジスタ61において、ベース電流IbがベースB→エミッタEの方向とベースB→コレクタCの方向の双方向に流れ得ることを利用して、駆動ライン8の異常の種類を検出できるようにしている。そして、従来のようなプルアップ抵抗610を用いなくても検出できるので、プルアップ抵抗に起因した暗電流を防止できる。また、トランジスタ61のベース電流Ibを制御することによって、従来よりも簡易な構成で、負荷異常検出回路6への検出電流の入力を遮断することができる。
1 自動車用電子機器の作動制御装置
4 駆動制御部
5 駆動スイッチ(第1スイッチ)
6 負荷異常検出回路
61 トランジスタ(第2スイッチ、NPNバイポーラトランジスタ)
62〜64 抵抗
65 信号検出点
7 負荷
8 駆動ライン
9 車載電源
10 検出電流ライン
D 分岐点
SD 電圧検出信号
Ib ベース電流(検出電流)
Ic コレクタ電流(検出電流)

Claims (4)

  1. 車載電源から受電可能に構成された負荷と、
    前記負荷の駆動ラインの接地側に設けられ、前記負荷への導通と遮断とを切り替える第1スイッチと、
    前記第1スイッチと前記負荷との間に形成された分岐点から接地側に分岐して設けられ、ベース、コレクタ及びエミッタを有するバイポーラトランジスタにて構成される第2スイッチと、
    前記第2スイッチの接地側に設けられ、前記駆動ラインに異常が生じた場合に、当該異常を反映した信号を出力する信号検出点と、
    前記分岐点と前記第2スイッチとの間に設けられる抵抗と、
    前記第1スイッチの切り替え制御を行うとともに、自動車のイグニッションスイッチのオフにともない、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを遮断する駆動制御部とを備え、
    前記駆動ラインに生じた異常の状態によっては、前記抵抗に、前記第2スイッチから前記分岐点への方向の電流が流れる場合があることを特徴とする自動車用電子機器の作動制御装置。
  2. 前記第2スイッチは、NPN型のバイポーラトランジスタであることを特徴とする請求項1記載の自動車用電子機器の作動制御装置。
  3. 前記駆動制御部は、前記信号検出点から出力される信号のレベルによって、前記駆動ラインに生じた異常の種類を判別することを特徴とする請求項1又は2記載の自動車用電子機器の作動制御装置。
  4. 前記第2スイッチは、前記駆動ラインに生じた異常の状態によって、ベース電流がエミッタ−ベース間の一方向に流れる場合とエミッタ−ベース間とコレクタ−ベース間の二方向に流れる場合とがあり、
    前記駆動制御部は、前記一方向に流れる場合と前記二方向に流れる場合とで前記信号検出点から出力される信号のレベルが異なることによって、前記駆動ラインに生じた異常の種類を判別することを特徴とする請求項2記載の自動車用電子機器の作動制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014201299A (ja) * 2013-04-10 2014-10-27 Necプラットフォームズ株式会社 電源スイッチ部短絡保護回路並びに電源スイッチ部の制御方法及び制御プログラム

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