JP2011129674A - 荷電粒子ビーム描画装置、荷電粒子ビーム描画方法及び基板ホルダ - Google Patents

荷電粒子ビーム描画装置、荷電粒子ビーム描画方法及び基板ホルダ Download PDF

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Abstract

【目的】パーティクルの発生を抑制しながらウェハ基板に基板ホルダを取り付けて搬送可能な描画装置を提供することを目的とする。
【構成】描画装置100は、複数のプレート部材を有し、複数のプレート部材を用いて固定せずにウェハ基板を間に挟む基板ホルダ20と、ウェハ基板を固定せずに挟んだままの状態の基板ホルダが搬入される描画室103と、描画室内に搬入された基板ホルダの下面を保持する、昇降可能な支持ピン106と、支持ピン106の上昇により基板ホルダの上面と接触して保持部の上昇を静止させ、下部からの保持部の押圧力と押圧力に対する反発力とによりウェハ基板を基板ホルダ内に固定する静止ブロック部材108と、支持ピン106と静止ブロック部材108とによって基板ホルダ内に固定されたウェハ基板に、電子ビームを用いてパターンを描画する描画部150と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、荷電粒子ビーム描画装置、荷電粒子ビーム描画方法及び基板ホルダに係り、例えば、電子ビームを用いてシリコンウェハ基板にパターンを描画する描画装置で使用するシリコンウェハ基板を覆うための基板ホルダおよびその固定(クランプ)手法に関する。
半導体デバイスの微細化の進展を担うリソグラフィ技術は半導体製造プロセスのなかでも唯一パターンを生成する極めて重要なプロセスである。近年、LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスに要求される回路線幅は年々微細化されてきている。これらの半導体デバイスへ所望の回路パターンを形成するためには、高精度の原画パターン(レチクル或いはマスクともいう。)が必要となる。ここで、電子線(電子ビーム)描画技術は本質的に優れた解像性を有しており、高精度の原画パターンの生産に用いられる。
図14は、可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。可変成形型電子線(EB:Electron beam)描画装置は、以下のように動作する。第1のアパーチャ410には、電子線330を成形するための矩形例えば長方形の開口411が形成されている。また、第2のアパーチャ420には、第1のアパーチャ410の開口411を通過した電子線330を所望の矩形形状に成形するための可変成形開口421が形成されている。荷電粒子ソース430から照射され、第1のアパーチャ410の開口411を通過した電子線330は、偏向器により偏向され、第2のアパーチャ420の可変成形開口421の一部を通過して、所定の一方向(例えば、X方向とする)に連続的に移動するステージ上に搭載された試料340に照射される。すなわち、第1のアパーチャ410の開口411と第2のアパーチャ420の可変成形開口421との両方を通過できる矩形形状が、X方向に連続的に移動するステージ上に搭載された試料340の描画領域に描画される。第1のアパーチャ410の開口411と第2のアパーチャ420の可変成形開口421との両方を通過させ、任意形状を作成する方式を可変成形方式という。
ここで、例えば、正方形のガラス基板が用いられる露光用マスク基板にパターンを描画する電子ビーム描画装置では、搬送系や描画ステージが露光用マスク基板にサイズを合わせて構成されている。一方、形状が円形でサイズが露光用マスク基板とは異なるシリコンウェハ基板にパターンを描画する電子ビーム描画装置では、搬送系や描画ステージがシリコンウェハ基板にサイズを合わせて構成されている。よって、一方の装置で他方の試料にパターンを描画することは困難であった。
ここで、半導体ウェハを描画する電子線描画装置に関連して、基板ホルダがウェハの側面を複数のローラでクランプした状態で描画室まで搬送され、描画室でウェハ裏面を静電吸着する電子線描画装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−354405号公報
上述したように、マスク基板用の電子ビーム描画装置でシリコンウェハ基板を描画することや、シリコンウェハ基板用の電子ビーム描画装置でマスク基板を描画することは搬送系や描画ステージの構成上困難であった。そこで、両者を可能にすべく、描画装置に搬入する前に露光用マスク基板と同サイズのホルダにシリコンウェハ基板を固定してから描画装置に搬入することが考えられる。しかし、ビス等により固定してしまうと摺動によるパーティクルが発生し、シリコンウェハ基板上に付着してしまうといった問題があった。また、上述した特許文献1のようにローラ等でウェハの側面をクランプした際にもローラとウェハとの間での摺動によるパーティクルが発生し得るため、やはりシリコンウェハ基板上に付着し得るといった問題が残る。また、上述した特許文献1では基板ホルダ自体に可動するクランプ機構が必要となるため、構造が複雑でかつサイズが大型化してしまう。
そこで、本発明は、かかる問題を克服し、パーティクルの発生を抑制しながらウェハ基板に基板ホルダを取り付けて搬送可能な描画装置および方法、ならびに搬送可能な基板ホルダを提供することを目的とする。
本発明の一態様の荷電粒子ビーム描画装置は、
複数のプレート部材を有し、複数のプレート部材を用いて固定せずにウェハ基板を間に挟む基板ホルダと、
ウェハ基板を固定せずに挟んだままの状態の基板ホルダが搬入される描画室と、
描画室内に配置され、ウェハ基板を固定せずに挟んだ状態で描画室内に搬入された基板ホルダの下面を保持する、昇降可能な保持部と、
描画室内に配置され、保持部の上昇により基板ホルダの上面と接触して保持部の上昇を静止させ、下部からの保持部の押圧力と上部からの押圧力に対する反発力とによりウェハ基板を基板ホルダ内に固定するストッパ部材と、
描画室内で保持部とストッパ部材とによって基板ホルダ内に固定されたウェハ基板に、荷電粒子ビームを用いてパターンを描画する描画部と、
を備えたことを特徴とする。
ウェハ基板を基板ホルダ内に固定する際に、摺動箇所が無いためパーティクルの発生を抑制或いは防止できる。また、構造が簡単なため、基板ホルダの外形寸法をマスク基板と同サイズにできる。
また、複数のプレート部材には、基板の上面側からウェハ基板に被せる上部プレート部材が含まれ、上部プレート部材は、中央部が開口して基板面の中央部を露出させると共にウェハ基板の外周部を覆うように構成されると好適である。
また、複数のプレート部材には、さらに、
中央部が貫通するように開口され、開口部にはみ出すように裏面に配置された複数の板バネを有する下部プレート部材と、
下部プレート部材の開口部よりも外径が小さい寸法で形成され、複数の板バネ上に配置され、ウェハ基板の裏面を支持する中間プレート部材と、
が含まれるように構成されると好適である。
本発明の一態様の荷電粒子ビーム描画方法は、
複数のプレート部材を有する基板ホルダの前記複数のプレート部材を用いて固定せずにウェハ基板を間に挟む工程と、
ウェハ基板を固定せずに挟んだままの状態の基板ホルダを描画室に搬入する工程と、
描画室内に配置された昇降可能な保持部によって、ウェハ基板を固定せずに挟んだ状態で描画室内に搬入された基板ホルダの下面を保持する工程と、
保持部の上昇により基板ホルダの上面と接触して保持部の上昇を静止させる、描画室内に配置されたストッパ部材を用いて、下部からの保持部の押圧力と上部からの押圧力に対するストッパ部材からの反発力とによりウェハ基板を基板ホルダ内に固定する工程と、
描画室内で保持部とストッパ部材とにより基板ホルダ内に固定されたウェハ基板に、荷電粒子ビームを用いてパターンを描画する工程と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の一態様の基板ホルダは、
中央部が貫通するように開口部が形成され、開口部にはみ出すように裏面に配置された複数の板バネを有する下部プレート部材と、
下部プレート部材の開口部よりも外径が小さい寸法で形成され、複数の板バネ上に配置され、ウェハ基板の裏面を支持する中間プレート部材と、
ウェハ基板の上面側からウェハ基板に被せて配置され、中央部が開口してウェハ基板面の中央部を露出させると共にウェハ基板の外周部を覆う上部プレート部材と、
を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、摺動箇所が無いためパーティクルの発生を抑制或いは防止できる。また、構造が簡単なため、基板ホルダの外形寸法をマスク基板と同サイズにできる。よって、同じ装置でマスク基板も搬送および描画するようにでき得る。
実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。 実施の形態1における基板ホルダの構成を示す断面概念図である。 図2の基板ホルダの上面概念図である。 図3の基板ホルダのAA断面を示す断面概念図である。 実施の形態1における基板ホルダでウェハ基板の挟んだ後にクランプした際のウェハ基板の歪みの状況の一例を示す図である。 実施の形態1における描画方法の要部工程を示すフローチャート図である。 実施の形態1におけるウェハ基板を基板ホルダにセットするためのホルダセット機構の一例を示す図である。 実施の形態1におけるウェハ基板を挟んだ基板ホルダの搬送経路を示す概念図である。 実施の形態1におけるクランプ機構を説明するための概念図である。 実施の形態1における基板ホルダ20がクランプされた状態での上面概念図である。 実施の形態2における基板ホルダの構成を示す断面概念図である。 図11の基板ホルダの底面概念図である。 実施の形態2におけるクランプ機構を説明するための概念図である。 従来の可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。
以下、実施の形態では、荷電粒子ビームの一例として、電子ビームを用いた構成について説明する。但し、荷電粒子ビームは、電子ビームに限るものではなく、イオンビーム等の荷電粒子を用いたビームでも構わない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。図1において、描画装置100は、荷電粒子ビーム描画装置の一例である。ここでは、特に、可変成形型の電子ビーム描画装置の一例を示している。描画装置100は、描画部150、描画室103、制御回路160、搬出入口(I/F)120、ロードロック(L/L)チャンバ130、ロボット(R)チャンバ140、アライメント(ALN)チャンバ146、及び真空ポンプ170を備えている。そして、描画装置100は、電子ビーム200を用いて、ウェハ基板10に所望するパターンを描画する。描画対象となるウェハ基板10として、例えば、6インチのシリコンウェハが含まれる。
描画部150となる電子鏡筒102内には、電子銃201、照明レンズ202、第1のアパーチャ203、投影レンズ204、偏向器205、第2のアパーチャ206、対物レンズ207、及び偏向器208が配置されている。また、描画室103内には、移動可能に配置されたXYステージ105が配置されている。パターンを描画する際には、XYステージ105上に複数の支持ピン106(保持部の一例)が昇降可能に配置されている。また、基準面の高さを合わせるための複数の静止ブロック部材108がXYステージ105上に配置される。例えば、共に3つずつ配置される。また、搬出入口120内には、ウェハ基板10を間に挟んだ基板ホルダ20を搬送する搬送ロボット122が配置されている。ロボットチャンバ140内には、かかる基板ホルダ20を搬送する搬送ロボット142が配置されている。
真空ポンプ170は、バルブ172を介してロボットチャンバ140、及びアライメントチャンバ146内の気体を排気する。これにより、ロボットチャンバ140、及びアライメントチャンバ146内は真空雰囲気に維持される。また、真空ポンプ170は、バルブ174を介して電子鏡筒102内及び描画室103内の気体を排気する。これにより、電子鏡筒102内及び描画室103内は真空雰囲気に維持される。また、真空ポンプ170は、バルブ176を介してロードロックチャンバ130内の気体を排気する。これにより、ロードロックチャンバ130内は必要に応じて真空雰囲気に制御される。また、搬出入口120とロードロックチャンバ130とロボットチャンバ140と描画室103とのそれぞれの境界には、ゲートバルブ132,134,136が配置される。
制御回路160は、搬出入口120、L/Lチャンバ130、ロボットチャンバ140、アライメントチャンバ146、描画室103及び描画部150内の各機器を制御および駆動させる。
ここで、図1では、実施の形態1を説明する上で必要な構成部分について記載している。描画装置100にとって、通常、必要なその他の構成が含まれても構わない。また、搬送ロボット122,142は、エレベータ機構や回転機構など機械的な機構であれば構わない。
図2は、実施の形態1における基板ホルダの構成を示す断面概念図である。
図3は、図2の基板ホルダの上面概念図である。図2において、基板ホルダ20は、複数のプレート部材を備えている。実施の形態1における基板ホルダ20では、上部プレート部材22と下部プレート部材24とを備えている。そして、下部プレート部材24上にウェハ基板10が載置され、ウェハ基板10の裏面が支持される。そして、上部プレート部材22が上方からウェハ基板10を覆うように重ねられる。基板ホルダ20は、上部プレート部材22と下部プレート部材24と使って固定せずにウェハ基板10を間に挟む構造となっている。すなわち、可動するクランプ機構等を備えていない。そのため、摺動箇所が無いためパーティクルの発生を抑制或いは防止できる。また、上部プレート部材22は、中央部が開口して基板面の中央部を露出させると共にウェハ基板10の外周部を覆う構造に形成される。ウェハ基板10の外周部を覆う箇所は、重ねた際にウェハ基板10上面に接触するように形成される。
また、上部プレート部材22の外周上面の高さ位置23は、その他の上面から1段低く設定されており、基板ホルダ20でウェハ基板10が上下から挟まれた際にウェハ基板10の上面11と同じ高さ位置になるように形成されている。これにより、描画の際のフォーカス高さ位置を調整しやすくできる。
また、構造が簡単なため、基板ホルダの外形寸法をマスク基板と同サイズにできる。すなわち、基板ホルダ20の上方から見た外形寸法は、正方形のマスク基板と同サイズに形成されている。例えば、6インチのマスク基板であれば、縦横152mmの正方形に形成される。但し、描画の際の帯電防止のためのアース機構30の接続のための接点32を露出させるため、正方形の一辺の一部に切り欠き部が形成される。また、基板ホルダ20の厚さについては、上部プレート部材22の外周上面の高さ位置23がマスク基板の上面高さと同じになるように形成されると良い。
図4は、図3の基板ホルダのAA断面を示す断面概念図である。図4において、上部プレート部材22の内部には、描画の際の帯電防止のための複数のアース機構30が配置される。ここでは、例えば2つのアース機構30が配置される。アース機構30ではアースピン先端に付いた導電性の板ばねが基板側に延びており、上部プレート部材22をウェハ基板10に重ねた際に、アースピンの先端部がウェハ基板10に食い込むようになっている。ウェハ基板10には、上面11側にレジストが塗布されている。描画の際には接点32が描画装置100のXYステージ105に設けられたアース配線109に繋がれ、アースピンがレジストを通過し基板10まで到達することでアース配線109を介してウェハ基板10に帯電した電荷を地絡(アース)させることができる。
図5は、実施の形態1における基板ホルダでウェハ基板の挟んだ後にクランプした際のウェハ基板の歪みの状況の一例を示す図である。ウェハ基板10には元々歪みが生じているため、上面が平坦ではない。そのため、そのまま描画してしまうと位置ずれが生じるため、表面を平坦に矯正する必要がある。そのため、ウェハ基板10の外周部をどの程度の半径方向幅で押さえたら良いかを測定した。図5では、6インチウェハについて直径120mmの露出面を残して、外周部を押さえた場合の歪みの状況を示している。その結果、歪みを3μm以下にできた。このようにウェハ中心部に若干の歪みが残るものの十分使用に耐えるだけの平坦化が可能であった。そこで、実施の形態1では、例えば、6インチウェハ用に、上部プレート部材22に中央部が直径120mmの貫通する開口部を形成した。但し、開口部のサイズはこれに限るものではなく、歪みの状況等、使用可能な範囲で変更可能であることは言うまでもない。
図6は、実施の形態1における描画方法の要部工程を示すフローチャート図である。図6において、実施の形態1における描画方法は、ウェハ挟み工程(S102)、I/Fセット工程(S104)、搬送工程(S106)、ステージ載置工程(S108)、クランプ工程(S110)、及び描画工程(S112)という一連の工程を実施する。
ウェハ挟み工程(S102)として、基板ホルダ20の複数のプレート部材を用いて固定せずにウェハ基板10を間に挟む。
図7は、実施の形態1におけるウェハ基板を基板ホルダにセットするためのホルダセット機構の一例を示す図である。かかる基板ホルダ20へのウェハ基板10のセットは、描画装置100の外部で行なう。図7(a)において、ホルダセット機構の基台56には、複数の支持ピン54が配置され、複数の支持ピン54上に下部プレート部材24が載置される。また、昇降可能な軸52には昇降板51が配置され、昇降板51に複数の支持台50が配置される。そして、軸52が基台56に対して相対的に上昇した位置で複数の支持台50に上部プレート部材22が載置される。また、昇降板51には支持台50の内側であってウェハ基板10の外形より内側の位置に複数の支持ピン58が配置され、複数の支持ピン58上にウェハ基板10が載置される。その際、ウェハ基板10の高さ位置が上部プレート部材22の下面より低く隙間が空くように支持台50と支持ピン58の高さが調整されている。また、ウェハ基板10が載置される際には、ウェハ基板10が下部プレート部材24よりも隙間を持って高くなる位置に軸52を上昇させておく。支持ピン58は、下部プレート部材24に設けられた貫通孔27を通って下部プレート部材24より高くなる位置に進む。また、下部プレート部材24が載置される際には、支持ピン58が支持ピン54より低い位置になるように軸52を下降させておけばよい。それぞれの搬入位置において、例えば、搬送ロボットによって同不順で水平方向に下部プレート部材24、上部プレート部材22、及びウェハ基板10がホルダセット機構内に搬入され、それぞれの位置に載置すればよい。
そして、軸52を基台56に対して相対的に下降させることで、図7(b)に示すように、下部プレート部材24上にウェハ基板10が載置され、ウェハ基板10の裏面が支持された状態で上部プレート部材22が上方からウェハ基板10を覆うように重ねられる。この状態では、クランプされていないのでウェハ基板10は基板ホルダ20によって間に挟まれただけで固定されていない。なお、支持台50は、軸52を下降させても下部プレート部材24と接触しないように、下部プレート部材24に設けられた切り欠き29を通る位置に設置されるとよい。
I/Fセット工程(S104)として、ウェハ挟み工程(S102)で基板ホルダ20にウェハ基板10をセットした状態で、搬出入口120にウェハ基板10を固定せずに挟んだままの状態の基板ホルダ20を配置する。
次に、搬送工程(S106)として、ウェハ基板10を固定せずに挟んだままの状態の基板ホルダ20を描画室103まで搬送する。
図8は、実施の形態1におけるウェハ基板を挟んだ基板ホルダの搬送経路を示す概念図である。搬出入口120に配置する。搬出入口120に配置された基板ホルダ20は、ゲートバルブ132を開けた後、搬送ロボット122によりL/Lチャンバ130内の支持部材上に搬送される。そして、ゲートバルブ132を閉めた後、真空ポンプ170で真空雰囲気にされる。次に、L/Lチャンバ130内の支持部材上に配置された基板ホルダ20は、ゲートバルブ134を開けた後、搬送ロボット142によりロボットチャンバ140を介してアライメントチャンバ146内のステージに搬送される。そして、基板ホルダ20は、アライメントされる。次に、アライメントチャンバ146内のステージ上に配置された基板ホルダ20は、ゲートバルブ136を開けた後、搬送ロボット142によりロボットチャンバ140を介して描画室103内に搬入される。このようにして、ウェハ基板10を固定せずに挟んだままの状態の基板ホルダ20は描画室103に搬入される。搬送中も基板ホルダ20はウェハ基板10を固定せずに挟んだままの状態なので摺動せずパーティクルを発生させないようにできる。
次に、ステージ載置工程(S108)として、描画室103内に搬入された基板ホルダ20はXYステージ105に搬送され、支持ピン106(保持部)上に載置される。
図9は、実施の形態1におけるクランプ機構を説明するための概念図である。
図10は、実施の形態1における基板ホルダ20がクランプされた状態での上面概念図である。基板ホルダ20が支持ピン106上に載置される際には、図9(a)に示すように、支持ピン106は、静止ブロック部材108に対して相対的に下降している。そして、3つの支持ピン106によって基板ホルダ20の下部プレート部材24の裏面が3点支持される。
そして、クランプ工程(S110)として、支持ピン106を上昇させ、静止ブロック部材108(ストッパ部材)との間で基板ホルダ20を挟み込むことでクランプしてウェハ基板10を基板ホルダ20内に固定する。具体的には、図9(b)に示すように、支持ピン106の上昇により静止ブロック部材108が基板ホルダ20の上面と接触して支持ピン106の上昇を静止させる。そして、下部からの支持ピン106の押圧力と上部からのかかる押圧力に対する静止ブロック部材108からの反発力とによりウェハ基板10を基板ホルダ20内に固定する。そして、図10に示すように、3箇所で静止ブロック部材108a〜cによってクランプする。以上のようにクランプすることで、摺動箇所が無いためパーティクルの発生を抑制或いは防止できる。また、クランプ後は、接点32がアース配線109に繋がれ、ウェハ基板10に帯電した電荷を地絡(アース)させることができる。
そして、描画工程(S112)として、描画部150は、描画室103内で支持ピン106と静止ブロック部材108とによって基板ホルダ20内に固定されたウェハ基板10に、電子ビーム200を用いてパターンを描画する。具体的には、以下の動作を行なう。照射部の一例となる電子銃201から放出された電子ビーム200は、照明レンズ202により矩形例えば長方形の穴を持つ第1のアパーチャ203全体を照明する。ここで、電子ビーム200をまず矩形例えば長方形に成形する。そして、第1のアパーチャ203を通過した第1のアパーチャ像の電子ビーム200は、投影レンズ204により第2のアパーチャ206上に投影される。かかる第2のアパーチャ206上での第1のアパーチャ像の位置は、偏向器205によって偏向制御され、ビーム形状と寸法を変化させることができる。その結果、電子ビーム200は成形される。このように、電子ビーム200は可変成形される。そして、第2のアパーチャ206を通過した第2のアパーチャ像の電子ビーム200は、対物レンズ207により焦点を合わせ、偏向器208により偏向される。その結果、例えば連続移動するXYステージ105上のウェハ基板10の所望する位置に照射される。
以上のように、実施の形態1によれば、摺動箇所が無いためパーティクルの発生を抑制或いは防止できる。また、構造が簡単なため、基板ホルダ20の外形寸法をマスク基板と同サイズにできる。よって、基板ホルダ20だけではなく、同じ描画装置100で特別なホルダを使用することなくマスク基板も搬送および描画するようにでき得る。
実施の形態2.
実施の形態1では、支持ピン106の押圧力がそのままウェハ基板10にも伝わってしまう。そのため、場合によっては必要以上の力がウェハ基板10に作用することもあり得る。そこで、実施の形態2では、かかる必要以上の力がウェハ基板10に作用しないように構成した基板ホルダ20について説明する。描画装置の構成は図1と同様である。また描画方法の各工程のフローも図6と同様である。以下、特に説明する内容以外は実施の形態1と同様である。
図11は、実施の形態2における基板ホルダの構成を示す断面概念図である。
図12は、図11の基板ホルダの底面概念図である。実施の形態2における基板ホルダ20は、図11に示すように、上部プレート部材22と中間プレート部材28と下部プレート部材25とを備えている。上部プレート部材22は、実施の形態1と同様である。下部プレート部材25は、中央部が貫通するように開口され、開口された開口部21にはみ出すように複数の板バネ26が裏面に配置される。下部プレート部材25の裏面は、板バネ26が配置される領域が板バネ26の厚さ分だけ掘り込まれ、板バネ26がネジ等でかかる掘り込まれた領域に固定されると好適である。これにより、板バネ26が下部プレート部材25の裏面側に出っ張ることを防止できる。また、開口部21のサイズはウェハ基板10のサイズより大きくする。下部プレート部材25には、ウェハ基板10をセットする際に支持台50が接触しないように通過する切り欠き29が形成される。
そして、中間プレート部材28は、下部プレート部材25の開口部21よりも外径が小さい寸法で形成される。そして、中間プレート部材28は、複数の板バネ26上に配置される。そして、中間プレート部材28上にウェハ基板10が載置され、ウェハ基板10の裏面が支持される。中間プレート部材28には、ウェハ基板10をセットする際に支持ピン58が通る複数の貫通孔27が設けられる。
そして、上部プレート部材22が上方からウェハ基板10を覆うように重ねられる。基板ホルダ20は、上部プレート部材22と中間プレート部材28と下部プレート部材25とを使って固定せずにウェハ基板10を間に挟む構造となっている。すなわち、可動するクランプ機構等を備えていない。そのため、実施の形態2における基板ホルダ20は、実施の形態1と同様、摺動箇所が無いためパーティクルの発生を抑制或いは防止できる。
図13は、実施の形態2におけるクランプ機構を説明するための概念図である。ステージ載置工程(S108)において、基板ホルダ20が支持ピン106上に載置される際には、図13(a)に示すように、支持ピン106は、静止ブロック部材108に対して相対的に下降している。そして、3つの支持ピン106によって基板ホルダ20の下部プレート部材25の裏面が3点支持される。このように、支持ピン106は中間プレート部材28に接触していない。中間プレート部材28はあくまで複数の板バネ26によって支持される。
そして、クランプ工程(S110)として、支持ピン106を上昇させ、静止ブロック部材108(ストッパ部材)との間で基板ホルダ20を挟み込むことでクランプしてウェハ基板10を基板ホルダ20内に固定する。具体的には、図13(b)に示すように、支持ピン106の上昇により静止ブロック部材108が基板ホルダ20の上面と接触して支持ピン106の上昇を静止させる。そして、下部からの支持ピン106の押圧力と上部からのかかる押圧力に対する静止ブロック部材108からの反発力とによりウェハ基板10を基板ホルダ20内に固定する。ここで、実施の形態2では、ウェハ基板10にかかる静止ブロック部材108からの反発力は、板バネ26によって吸収されるので必要以上の力がウェハ基板10に作用することを防止できる。
以上のように、実施の形態2によれば、実施の形態1の効果の他に、さらに、必要以上の力がウェハ基板10に作用することを防止できる。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。例えば、描画装置100を制御する制御部構成については、記載を省略したが、必要とされる制御部構成を適宜選択して用いることは言うまでもない。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての荷電粒子ビーム描画装置、荷電粒子ビーム描画方法及び基板ホルダは、本発明の範囲に包含される。
10 ウェハ基板
11 上面
20 基板ホルダ
21 開口部
22 上部プレート部材
23 高さ位置
24,25 下部プレート部材
26 板バネ
27 貫通孔
28 中間プレート部材
29 切り欠き
30 アース機構
32 接点
50 支持台
51 昇降板
52 軸
54,58,106 支持ピン
56 基台
100 描画装置
102 電子鏡筒
103 描画室
105 XYステージ
108 静止ブロック部材
109 アース配線
120 搬出入口
122,142 搬送ロボット
130 ロードロックチャンバ
132,134,136 ゲートバルブ
140 ロボットチャンバ
146 アライメントチャンバ
150 描画部
160 制御回路
170 真空ポンプ
172,174,176 バルブ
200 電子ビーム
201 電子銃
202 照明レンズ
203,410 第1のアパーチャ
204 投影レンズ
205,208 偏向器
206,420 第2のアパーチャ
207 対物レンズ
330 電子線
340 試料
411 開口
421 可変成形開口
430 荷電粒子ソース

Claims (5)

  1. 複数のプレート部材を有し、前記複数のプレート部材を用いて固定せずにウェハ基板を間に挟む基板ホルダと、
    前記ウェハ基板を固定せずに挟んだままの状態の前記基板ホルダが搬入される描画室と、
    前記描画室内に配置され、前記ウェハ基板を固定せずに挟んだ状態で前記描画室内に搬入された前記基板ホルダの下面を保持する、昇降可能な保持部と、
    前記描画室内に配置され、前記保持部の上昇により前記基板ホルダの上面と接触して前記保持部の上昇を静止させ、下部からの前記保持部の押圧力と上部からの前記押圧力に対する反発力とにより前記ウェハ基板を前記基板ホルダ内に固定するストッパ部材と、
    前記描画室内で前記保持部と前記ストッパ部材とによって前記基板ホルダ内に固定された前記ウェハ基板に、荷電粒子ビームを用いてパターンを描画する描画部と、
    を備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置。
  2. 前記複数のプレート部材には、前記基板の上面側から前記ウェハ基板に被せる上部プレート部材が含まれ、前記上部プレート部材は、中央部が開口して前記基板面の中央部を露出させると共に前記ウェハ基板の外周部を覆うことを特徴とする請求項1記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  3. 前記複数のプレート部材には、さらに、
    中央部が貫通するように開口され、前記開口部にはみ出すように裏面に配置された複数の板バネを有する下部プレート部材と、
    前記下部プレート部材の前記開口部よりも外径が小さい寸法で形成され、前記複数の板バネ上に配置され、前記ウェハ基板の裏面を支持する中間プレート部材と、
    が含まれることを特徴とする請求項2記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  4. 複数のプレート部材を有する基板ホルダの前記複数のプレート部材を用いて固定せずにウェハ基板を間に挟む工程と、
    前記ウェハ基板を固定せずに挟んだままの状態の前記基板ホルダを描画室に搬入する工程と、
    前記描画室内に配置された昇降可能な保持部によって、前記ウェハ基板を固定せずに挟んだ状態で前記描画室内に搬入された前記基板ホルダの下面を保持する工程と、
    前記保持部の上昇により前記基板ホルダの上面と接触して前記保持部の上昇を静止させる、前記描画室内に配置されたストッパ部材を用いて、下部からの前記保持部の押圧力と上部からの前記押圧力に対する前記ストッパ部材からの反発力とにより前記ウェハ基板を前記基板ホルダ内に固定する工程と、
    前記描画室内で前記保持部と前記ストッパ部材とにより前記基板ホルダ内に固定された前記ウェハ基板に、荷電粒子ビームを用いてパターンを描画する工程と、
    を備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム描画方法。
  5. 中央部が貫通するように開口部が形成され、前記開口部にはみ出すように裏面に配置された複数の板バネを有する下部プレート部材と、
    前記下部プレート部材の前記開口部よりも外径が小さい寸法で形成され、前記複数の板バネ上に配置され、ウェハ基板の裏面を支持する中間プレート部材と、
    前記ウェハ基板の上面側から前記ウェハ基板に被せて配置され、中央部が開口して前記ウェハ基板面の中央部を露出させると共に前記ウェハ基板の外周部を覆う上部プレート部材と、
    を備えたことを特徴とする基板ホルダ。
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