JP2011129500A - トモグラフィー法を用いた試料の3次元画像取得方法及び装置 - Google Patents

トモグラフィー法を用いた試料の3次元画像取得方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は3次元画像取得方法及び装置に関し、分解能を向上させることができるトモグラフィー法を用いた試料の3次元画像取得方法及び装置を提供することを目的としている。
【解決手段】走査透過型電子顕微鏡において、試料の3次元画像を得る3次元画像取得手段を設け、該3次元画像取得手段を用いて試料の第1の3次元画像を得、次に、試料を裏返して該3次元画像取得手段を用いて試料の第2の3次元画像を得、得られた試料の第1の3次元画像と第2の3次元画像とから試料の3次元画像を得る、ように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明はトモグラフィー法を用いた試料の3次元画像取得方法及び装置に関し、更に詳しくはビームブロードニングの影響を抑え、試料厚み方向の分解能の向上を図ったトモグラフィー法を用いた試料の3次元画像取得方法及び装置に関する。
方法及び装置に関する
ナノメートルスケールの3次元構造物に対して、透過型電子顕微鏡(TEM)や走査透過型電子顕微鏡(STEM)にコンピュータトモグラフィー(CT)を適用することで、3次元的に構造観察・構造解析を可能とする手法(TEMトモグラフィーやSTEMトモグラフィー)がよく知られている。
図17はTEMトモグラフィー・STEMトモグラフィーの模式図である。この手法は、先ずTEMやSTEMを用いて試料1をさまざまな角度で傾斜させ、TEM像若しくはSTEM像を取得する。例えば傾斜角度が±60度で1度ずつ傾斜させ、同時にTEM像若しくはSTEM像を取得すれば、合計取得傾斜画像は121枚となる。取得した傾斜像シリーズに対してCT法を適用することで、再構成断面像を得る。得られた再構成断面像のシリーズを重ね合わせることで3次元画像を得る。
従来のこの種の装置としては、透過電子顕微鏡像観察モードと走査電子顕微鏡像観察モードを備えた電子顕微鏡において、集束イオンビーム装置によって加工された試料をSEMモードで目的とする加工部の走査電子像を探し、目的とする走査電子像が探せたら、その部分を透過電子顕微鏡像観察モードに切り替えて透過像を得るようにした技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
特許第4111778号公報(段落0042〜0054、図1,図4)
TEMトモグラフィーやSTEMトモグラフィーにより3次元画像を得る場合、試料の厚みが大きいほど、得られる3次元情報が多い。しかしながら、定量性の高い3次元画像を得る場合、ある程度の試料厚みで限界となり、その原因として2つ挙げられる。1つ目の原因は、試料が厚すぎて電子線が試料を透過せずTEM像若しくはSTEM像の取得が困難となる。
この問題に対しては、加速電圧を上げることで解決することができる。2つ目の原因は、試料が厚すぎるとTEMの場合は色収差が発生し、TEM像の分解能が低下し、STEM像の場合はビームブロードニングの影響により電子線e-が電子線が試料を透過する距離に伴い、空間分解能が低下する。図18はビームブロードニングの説明図である。試料1の浅い部分では電子ビームは拡散が小さく、試料1の深い部分では拡散が大きくなっている。このため、拡散が大きい部分では試料の空間分解能が著しく悪くなる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、分解能を向上させることができるトモグラフィー法を用いた試料の3次元画像取得方法及び装置を提供することを目的としている。
上記した課題を解決するために、本発明は以下のような構成をとっている。
(1)請求項1記載の発明は、走査透過型電子顕微鏡において、試料を傾斜させて計算機トモグラフィー法を用いて試料の第1の3次元画像を得、次に試料を裏返して試料を傾斜させて計算機トモグラフィー法を用いて試料の第2の3次元画像を得、前記得られた試料の第1の3次元画像と前記試料の第2の3次元画像とから試料の3次元画像を得る、ようにしたことを特徴とする。
(2)請求項2記載の発明は、走査透過型電子顕微鏡において、試料の3次元画像を得る3次元画像取得手段を設け、該3次元画像取得手段を用いて試料の第1の3次元画像を得、次に、試料を裏返して該3次元画像取得手段を用いて試料の第2の3次元画像を得、得られた試料の第1の3次元画像と第2の3次元画像とから試料の3次元画像を得る、ようにしたことを特徴とする。
(3)請求項3記載の発明は、前記試料を自動で裏返すための試料回転機構を設けたことを特徴とする。
(4)請求項4記載の発明は、走査透過型電子顕微鏡において、試料を傾斜させて計算機トモグラフィー法を用いて試料の第1の再構成断面像を得、次に試料を裏返して試料を傾斜させて計算機トモグラフィー法を用いて試料の第2の再構成断面像を得、前記第1の再構成断面像をフーリエ変換して第1のフーリエ変換画像を得、前記第2の再構成断面像を回転させた後フーリエ変換して第2のフーリエ変換画像を得、これら第1のフーリエ変換画像と第2のフーリエ変換画像とを足し合わせて第3のフーリエ変換画像を得、この第3のフーリエ変換画像を逆フーリエ変換して再構成された再構成断面像を得る、ようにしたことを特徴とする。
(5)請求項5記載の発明は、走査透過型電子顕微鏡において、試料の再構成断面像を得る再構成断面像取得手段を設け、 該再構成断面像取得手段を用いて試料の第1の再構成断面像を得、次に、試料を裏返して前記再構成断面像取得手段を用いて試料の第2の再構成断面像を得、試料の再構成断面像をフーリエ変換するフーリエ変換手段を設け、前記第1の再構成断面像を該フーリエ変換手段を用いて第1のフーリエ変換画像を得、前記第2の再構成断面像を回転させた後、前記フーリエ変換手段を用いて第2のフーリエ変換画像を得、これら第1のフーリエ変換画像と第2のフーリエ変換画像を加算して第3のフーリエ変換画像を得る加算手段を設け、該加算手段の出力である第3のフーリエ変換画像を逆フーリエ変換する逆フーリエ変換手段を設け、該逆フーリエ変換手段の出力を最終的な再構成断面像とする
ように構成されたことを特徴とする。
(6)請求項6記載の発明は、傾斜STEM像シリーズを取得し、CT法を適用することで第1の再構成断面図を得、次に、観察した試料を裏返して先ほどと同じ領域を再度、傾斜STEM像シリーズを取得し、CT法を適用して第2の再構成断面像を得、そして、第1の再構成断面像と同じ方向になるように第2の再構成断面像を回転させ、次に、第1の再構成断面像と第2の再構成断面像を実空間で足し合わせて第3の再構成断面像を得る、ようにしたことを特徴とする。
(7)請求項7記載の発明は、走査透過型電子顕微鏡において、試料の再構成断面像を得る再構成断面像取得手段を設け、該再構成断面像取得手段を用いて試料の第1の再構成断面像を得、次に、試料を裏返して前記再構成断面像取得手段を用いて試料の第2の再構成断面像を得、次に第1の再構成断面像と同じ方向になるように第2の再構成断面像を回転させ、次に、第1の再構成断面像と第2の再構成断面像を実空間で足し合わせる足し合わせ手段を設け、該足し合わせ手段を用いて第1の再構成断面像と第2の再構成断面像を実空間で足し合わせて第3の再構成断面像を得るように構成されたことを特徴とする。
本発明は以下に示すような効果を有する。
(1)請求項1記載の発明によれば、試料の表側から半分、試料を裏返して裏側から半分ずつの3次元画像を求め、これらの画像から試料の3次元画像を得るようにしているので、試料の厚さ方向のどの部分も分解能のよい3次元画像を得ることができる。
(2)請求項2記載の発明によれば、試料の表側から半分、試料を裏返して裏側から半分ずつの3次元画像を求め、これらの画像から試料の3次元画像を得るようにしているので、試料の厚さ方向のどの部分も分解能のよい3次元画像を得ることができる。
(3)請求項3記載の発明によれば、試料を自動で裏返すための試料回転機構を設けたので、試料の裏返しを操作性よく行なうことができる。
(4)請求項4記載の発明によれば、請求項1で得られた再構成断面像に対してフーリエ変換を施し、フーリエ変換された2つの再構成断面像を足し合わせたものを更に逆フーリエ変換することにより再構成断面像を求めているので、請求項1の場合よりも試料厚み方向に対して空間分解能が均一で、定量性の高い3次元画像を得ることができる。
(5)請求項5記載の発明によれば、再構成断面像取得手段を用いて試料の第1の再構成断面像を得、次に、試料を裏返して該再構成断面像取得手段を用いて試料の第2の再構成断面像を得、得られた試料の第1の再構成断面像と第2の再構成断面像のフーリエ変換を求め、これらフーリエ変換を加算したものを逆フーリエ変換手段を用いて最終的な3次元画像を得ているので、請求項2記載の場合よりも試料厚み方向に対して空間分解能が均一で、定量性の高い3次元画像を得ることができる。
(6)請求項6記載の発明によれば、試料の表面と裏面から撮影して得られた再構成断面像を実空間で足し合わせることにより、空間分解能の均一な再構成断面像を得ることができる。
(7)請求項7記載の発明によれば、試料の表面と裏面から撮影して得られた再構成断面像を実空間で足し合わせることにより、空間分解能の均一な再構成断面像を得ることができる。
本発明による高分解トモグラフィー法の説明図である。 従来の試料保持台を用いた試料裏面の3次元画像の取得法の説明図である。 自動回転機構を持つ試料保持台の模式図である。 1μm厚みのABS樹脂のSTEM像と試料を裏返して撮影した同じ領域のABS樹脂のSTEM像を示す図である。 再構成断面像を示す図である。 3次元画像のx−yスライス像を示す図である。 3次元画像からの展開図である。 本発明による他の高分解能トモグラフィー法の説明図である。 ABS樹脂のSTEM像を示す図である。 傾斜STEM像シリーズにCT法を適用して得た再構成断面像を示す図である。 フーリエ変換像を示す図である。 本発明により得られたフーリエ変換像と再構成断面像を示す図である。 本発明による他の高分解能トモグラフィー法の説明図である。 ABS樹脂のSTEM像を示す図である。 傾斜STEM像シリーズにCT法を適用して得た再構成断面像を示す図である。 本発明により得られた再構成断面像を示す図である。 TEMトモグラフィー・STEMトモグラフィーの模式図である。 ビームブロードニングの説明図である。
(実施例1)
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。本発明で用いる走査透過型電子顕微鏡(STEM)は、従来知られている既存のものを用いるものとする。図1は本発明による高分解トモグラフィー法の説明図である。本発明は高傾斜機構を有する試料保持台と、電子顕微鏡像の取得を制御する外部コンピュータと、取得した画像を演算するためのプログラムからなる。以上の構成は、以下に説明する実施例に共通のものである。
先ず、通常のSTEMトモグラフィーを用いて3次元画像丸1を得る。得た3次元画像丸1のビームブロードニングによる空間分解能の低下の影響が少ない上半分を切り出して3次元画像丸1’を得る。図1の(a)はこのようにして得られた3次元画像丸1’を示している。
次に、試料1を裏返して3次元画像丸1を得た同じ領域をSTEMトモグラフィーを用いて3次元画像丸2を得る。同じく得た3次元画像丸2の上半分を切り出し、更に切り出した3次元画像に対して180度回転させて3次元画像丸2’を得る。像を180度回転させる方法は既存の画像処理技術を用いて行なうことができる。図1の(b)はこのようにして得られた3次元画像丸2’を示している。次に、3次元画像丸1’と3次元画像丸2’を合成させて図1の(c)に示すような3次元画像丸3を得る。以上の手法で、試料1の厚み方向に対してビームプロードニングによる分解能の低下を抑え、定量性の高い3次元画像を得ることができる。
3次元画像丸2を取得するためには、試料1を裏返す必要がある。従来の試料保持台の場合の3次元画像丸2の取得方法を図2に示す。3次元画像丸2を取得するためには、3次元画像丸1の取得後に図中に示す試料保持台2の先端部分(リテーナー)3を試料保持台2から取り外す。次に、リテーナー3を180度回転させて再び試料保持台2に取り付ける。以上の方法で、3次元画像丸2の取得が可能となる。
(実施例2)
実施例2の高分解トモグラフィー法は実施例1と同じである。試料保持台2が実施例1と異なる。図3は自動回転機構を持つ試料保持台の模式図である。2aは回転機構を持つ試料保持台である。該試料保持台2aには、リテーナー3と試料1が取り付けられている。この状態で、試料保持台2aを180度回転させると、試料1は丁度裏返しになる。実施例2では、試料保持台2aが180度回転することで、従来の試料を裏返す方法に比べて自動で180度回転できるので、試料の裏返しを操作性よく行なうことができる。
試料の種類・形状に制限はないが、今回汎用的な高分子材料の一つとしてアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン重合合成樹脂(ABS樹脂)を用いた。先ずABS樹脂をウルトラミクロトームを用いて1μm厚みの試料切片を切り出し、TEM・STEM観察用銅製のグリッドの上に乗せた。その後、四酸化オスミウム溶液の蒸気により、ポリブタジエン(PB)相を金属染色させ、STEMを用いて染色した試料のSTEM像を得た。さまざまな角度に傾斜させ、傾斜STEM像シリーズからCT法を適用することで3次元画像丸1を得た。図1(b)と同様に試料を裏返して同じ領域をSTEMトモグラフィーを用いて3次元画像丸2を得た。
図4に傾斜角度0度のABS樹脂のSTEM像を示す。図4の(a)が通常のSTEMトモグラフィーで撮影したSTEM像であり、図4の(b)が試料を裏返して同じ領域を撮影したSTEM像である。図4の(a)と(b)とが左右対称の像になっていることが分かる。STEM像中の灰色の相がPB相、白色の相がポリアクリロニトリルとポリスチレンの混合(PA/PS)相である。また、黒色の小さな粒子は金粒子であり、この金粒子は試料表面と裏面に付着している。傾斜角0度のSTEM像中の破線の黒丸で示した試料裏面の金粒子がボケていることが分かり、STEM像からもビームブロードニング(ビーム拡大)の影響が確認できる。
図5に再構成断面像を示す。図5の(a)が3次元画像丸1の断面であり、図5の(b)が3次元画像丸2の断面である。図5の(a)と(b)は同じ断面を切り出している。図5中の円状の黒色の相がPB相であり、それ以外の灰色の相(マトリックス及びPB相内部の小さい円状の相)がPA/PS相である。
また、z軸方向は電子線の入射方向であるので、図5(a)では電子線が上から下に向かって電子線が入射しており、(b)では電子線が下から上に入射している。破線の黒枠で囲んでいる領域は、電子線が試料表面から約0.6μmほど内部に入射した領域である。破線の黒枠内部ではPB相(黒相)とマトリックスの境界も鮮明であり、PB相内部の小さなPA/PS相(白相)の存在も鮮明に確認できる。
一方、破線の黒枠外部(試料表面から約0.6μmから試料裏面にかけた領域)では、PB相とマトリックスの境界も不鮮明であり、PB相内部の小さなPA/PS相の存在も不鮮明、若しくは確認できない箇所もある。再構成断面から、電子線が入射する距離に伴いビームブロードニングの影響が大きくなり、分解能の低下が確認できた。
更に、ビームブロードニングの影響による分解能の低下を示すために、3次元画像をx−y面で切り出したx−yスライス像を図6に示す。図6(a)は3次元画像丸1のx−yスライス像である。図6(a)の上から下に向かって電子線が入射しており、試料表面を0nmとして表面から180nm内部に入った位置から100nm毎にx−yスライス像を切り出している。
図6(b)は3次元画像丸2のx−yスライス像であり、図6(a)とは逆に下から上に向かって電子線が入射している。また、図6(a)と(b)の隣り合うx−yスライス像は、同じ切り出し位置の関係である。図6(a)では表面(上図)から裏面(下図)に向かってx−yスライス像のPB相内部の白色の小さなPA/PS相やマトリックスとPB相との境界が不明瞭になっていく様子が確認できる。
図6(b)も試料表面(下図)から裏面(上図)に向かって同じ現象がみられた。このようにビームブロードニングの影響により試料底面に行くほど空間分解能が低下することが明らかになった。そこで、3次元画像丸1及び3次元画像丸2の試料表面から約500nm程度の位置で像を切り出し合成し新たな3次元画像丸3を作成することにした(手法は図1参照)。
図7に3次元画像からの展開図を示す。図7(a)が3次元画像丸1の展開図、(b)が3次元画像丸2の展開図、(c)が3次元画像丸1の表面から約500nmの領域(破線の黒枠の領域)を切り出した3次元画像丸1’と、3次元画像丸2の表面から約500nmの領域(破線の黒枠の領域)を切り出した3次元画像丸2’を合成した3次元画像丸3である。図7(a)と(b)のx−zスライス像(再構成断面像)、y−zスライス像ではz軸方向にビームブロードニングの影響により分解能が低下し、像がボケているのが確認できる。一方、図7(c)では、図7(a)と(b)のビームブロードニングの影響が少ないところの領域を合成することにより、z軸方向に対してビームブロードニングの影響を抑え空間分解能の高い線が得られている。
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、試料厚み方向のビームブロードニングによる空間分解能の低下が低減され、定量性の高い3次元画像の取得が可能となる。
(実施例3)
図8は本発明による他の高分解能トモグラフィー法の説明図である。先ず通常のSTEMトモグラフィーと同様にして傾斜STEM像シリーズを取得し、CT法を適用して再構成断面像丸1を得る。次に、観察した試料を裏返して先ほどと同じ領域について傾斜STEM像シリーズを取得し、CT法を適用して再構成断面像丸2を得る。次に再構成断面像丸1と同じ方向になるように再構成断面像丸2を回転させる。
次に、再構成断面像丸1をフーリエ変換してフーリエ変換像丸1を得る。次に再構成断面像丸2を180°回転した像をフーリエ変換してフーリエ変換像丸2を得る。次に、このフーリエ変換像丸1とフーリエ変換像丸2を足し合わせてフーリエ変換像丸3を得る。得たフーリエ変換像丸3を逆フーリエ変換して再構成断面像丸3を得ることができる。再構成断面像丸3が得られたら、3次元画像を得ることは既存の技術を用いることができ、容易である。
以上の方法で空間分解能の均一な再構成された再構成画像を得ることができ、この手法を用いた全ての再構成断面像をスタックすることで、空間分解能の高い3次元画像を得ることが可能となる。
試料の種類・形状に制限は無いが、今回汎用的な高分子材料の一つであるアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン重合合成樹脂(ABS樹脂)を用いた。先ずABS樹脂をウルトラミクロトームを用いて1μm厚みの試料切片を切り出し、TEM・STEM観察用銅製のグリッドの上に乗せた。その後、四酸化オスミウム溶液の蒸気により、ポリブタジエン(PB)相を金属染色させ、STEMを用いて染色した試料のSTEM像を得た。
図9は傾斜角0°のABS樹脂のSTEM像を示す図である。(a)は1μm厚みのABS樹脂のSTEM像、(b)は試料を裏返して撮影した同じ領域のSTEM像である。図のスケールバーは0.5μmである。(a)と(b)とは左右対称の像になっていることが分かる。STEM像中の灰色の相がPB相、白色の相がポリアクリロニトリルとポリスチレンの混合(PA/PS)相である。また、黒色の小さな粒子は金粒子であり、この金粒子は試料表面と裏面に付着している。傾斜角0°のSTEM像中の破線の黒丸で示した試料裏面の金粒子がボケていることが分かり、STEM像からもビームブロードニングの影響による像のボケが明らかである。
図10は傾斜STEM像シリーズCT法を適用して得た再構成断面像を示す図である。この図は様々な角度に試料を傾斜させて得た傾斜STEM像シリーズにCT法を適用して得た再構成断面像を示す。(a)は紙面に対して上から下に電子線が透過しているために下部でビームブロードニングによる空間分解能の低下が見られ、(b)は紙面に対して下から上に電子線が透過しているために、上部でビームブロードニングによる空間分解能の低下が見られる。
例えば図10中の白丸部分は(a)の方が各相の境界が鮮明に見え、一方破線白丸部分は(b)の方がPB相内部の小さなPA/PS相の粒子が鮮明に見える。このように、それぞれの再構成断面で空間分解能が不均一である。そこでビームブロードニングによる空間分解能を抑えるために、本発明の手順に従い、それぞれの再構成断面像をフーリエ変換してフーリエ変換像を得た。
図11はフーリエ変換像を示す図である。(a)は図10の(a)のフーリエ変換像を、(b)は図10の(b)のフーリエ変換像に対応している。2つのフーリエ変換像をフーリエ空間内で足し合わせることでフーリエ変換像を得ることができた(図12(a))。図12は本発明により得られたフーリエ変換像と再構成断面像を示す図である。(a)がフーリエ変換像、(b)が最終的な逆フーリエ変換を行なった後の再構成断面像である。
このフーリエ変換像を逆フーリエ変換することで、(b)に示すような再構成断面像を得ることができた。この再構成断面像は、(b)中の実線及び破線の白丸部分両方共位相の境界部分や内部構成が鮮明であり、紙面に対して上下方向への空間分解能の低下もない、空間分解能が均一な定量性の高い再構成断面像である。この実施例によれば、試料の表面と裏面から撮影して得られた再構成断面像をフーリエ空間内で足し合わせることで、試料厚み方向に対してビームブロードニングの影響からくる空間分解能の低下を抑え、空間分解能が均一となり、定量性の高い3次元画像の取得が可能になった。
(実施例4)
図13は本発明による他の高分解能トモグラフィー法の説明図である。先ず、通常のSTEMトモグラフィーと同様にして傾斜STEM像シリーズを取得し、CT法を適用することで再構成断面像丸1を得る。次に、観察した試料を裏返して先ほどと同じ領域を再度、傾斜STEM像シリーズを取得し、CT法を適用して再構成断面像丸2を得る。
そして、再構成断面像丸1と同じ方向になるように再構成断面像丸2を回転させる。次に、再構成断面像丸1と再構成断面像丸2を実空間で足し合わせて再構成断面像丸3を得る。この実施例は、実施例1がX−Y平面で画像を足し合わせたのに対し、X−Z平面で足し合わせている点が異なる。
以上の手法により、空間分解能の均一な再構成断面像を得ることができ、この手法を用いた全ての再構成断面像をスタックすることで空間分解能の高い3次元像を得ることが可能となる。
試料の種類・形状に制限は無いが、今回汎用的な高分子材料の一つとしてアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン重合合成樹脂(ABS樹脂)を用いた。先ずABS樹脂をウルトラミクロトームを用いて1μm厚みの試料切片を切り出し、TEM・STEM観察用銅製のグリッドの上に乗せた。その後、四酸化オスミウム溶液の蒸気により、ポリブタジエン(PB)相を金属染色させ、STEMを用いて染色した試料のSTEM像を得た。
図14は傾斜角0°のABS樹脂のSTEM像を示す図である。図14(a)が通常のSTEMトモグラフィーで撮影したSTEM像であり、図14(b)が試料を裏返しにして同じ領域を撮影したSTEM像である。(a)と(b)が左右対称の像になっていることが分かる。STEM像中の灰色の相がPB相、白色の相がポリアクリロニトリルとポリスチレンの混合(PA/PS)相である。また、黒色の小さな粒子は金粒子であり、この金粒子は試料表面と裏面に付着している。
傾斜角度0°のSTEM像中の破線の黒丸で示した試料裏面の金粒子がボケていることが分かり、STEM像からもビームブロードニングの影響による像のボケが明らかである。図15に様々な角度に試料を傾斜させて得た傾斜STEM像シリーズにCT法を適用して得た再構成断面像を示す。(a)は紙面に対して上から下に電子線が透過しているために下部でビームブロードニングによる空間分解能の低下が見られ、(b)は紙面に対して下から上に電子線が透過しているために上部でビームブロードニングによる空間分解能の低下が見られる。
例えば、図15中の白丸部分は(a)の方が各相の境界が鮮明に見え、一方破線白丸部分は(b)の方がPB相内部の小さなPA/PS相の粒子が鮮明に見える。このように、それぞれの再構成断面で空間分解能が不均一である。そこで、ビームブロードニングによる空間分解能を抑えるために、本発明の手順に従い、図15の(a),(b)に示す2つの再構成断面像を実空間で足し合わせた。
図16に本発明により得られた再構成断面像を示す。この再構成断面像は図16中の実線及び破線の白丸部分両方共に相の境界部分や内部構造が鮮明であり、紙面に対して上下方向への空間分解能の低下もない、空間分解能が均一な定量性の高い再構成断面像になっていることが分かる。
以上詳細に説明したように、本発明によれば、試料厚み方向のビームブロードニングによる空間分解能の低下が低減され、定量性の高い3次元画像の取得が可能となる。また空間分解能の均一な再構成断面像を得ることができ、この手法を用いた全ての再構成断面像をスタックすることで空間分解能の高い3次元像を得ることが可能となる。
1 試料
2 試料保持台
2a’ 試料保持台
3 リテーナー

Claims (7)

  1. 走査透過型電子顕微鏡において、試料を傾斜させて計算機トモグラフィー法を用いて試料の第1の3次元画像を得、
    次に試料を裏返して試料を傾斜させて計算機トモグラフィー法を用いて試料の第2の3次元画像を得、
    前記得られた試料の第1の3次元画像と前記試料の第2の3次元画像とから試料の3次元画像を得る、
    ようにしたことを特徴とするトモグラフィー法を用いた試料の3次元画像取得方法。
  2. 走査透過型電子顕微鏡において、試料の3次元画像を得る3次元画像取得手段を設け、
    該3次元画像取得手段を用いて試料の第1の3次元画像を得、
    次に、試料を裏返して該3次元画像取得手段を用いて試料の第2の3次元画像を得、
    得られた試料の第1の3次元画像と第2の3次元画像とから試料の3次元画像を得る、
    ようにしたことを特徴とするトモグラフィー法を用いた試料の3次元画像取得装置。
  3. 前記試料を自動で裏返すための試料回転機構を設けたことを特徴とする請求項2記載のトモグラフィー法を用いた試料の3次元画像取得装置。
  4. 走査透過型電子顕微鏡において、試料を傾斜させて計算機トモグラフィー法を用いて試料の第1の再構成断面像を得、
    次に試料を裏返して試料を傾斜させて計算機トモグラフィー法を用いて試料の第2の再構成断面像を得、
    前記第1の再構成断面像をフーリエ変換して第1のフーリエ変換画像を得、
    前記第2の再構成断面像を回転させた後フーリエ変換して第2のフーリエ変換画像を得、
    これら第1のフーリエ変換画像と第2のフーリエ変換画像とを足し合わせて第3のフーリエ変換画像を得、
    この第3のフーリエ変換画像を逆フーリエ変換して再構成された再構成断面像を得る、
    ようにしたことを特徴とするトモグラフィー法を用いた試料の3次元画像取得方法。
  5. 走査透過型電子顕微鏡において、試料の再構成断面像を得る再構成断面像取得手段を設け、
    該再構成断面像取得手段を用いて試料の第1の再構成断面像を得、
    次に、試料を裏返して前記再構成断面像取得手段を用いて試料の第2の再構成断面像を得、
    試料の再構成断面像をフーリエ変換するフーリエ変換手段を設け、
    前記第1の再構成断面像を該フーリエ変換手段を用いて第1のフーリエ変換画像を得、
    前記第2の再構成断面像を回転させた後、前記フーリエ変換手段を用いて第2のフーリエ変換画像を得、
    これら第1のフーリエ変換画像と第2のフーリエ変換画像を加算して第3のフーリエ変換画像を得る加算手段を設け、
    該加算手段の出力である第3のフーリエ変換画像を逆フーリエ変換する逆フーリエ変換手段を設け、
    該逆フーリエ変換手段の出力を最終的な再構成断面像とする、
    ように構成されたことを特徴とする試料の3次元画像取得装置。
  6. 傾斜STEM像シリーズを取得し、CT法を適用することで第1の再構成断面図を得、
    次に、観察した試料を裏返して先ほどと同じ領域を再度、傾斜STEM像シリーズを取得し、CT法を適用して第2の再構成断面像を得、
    次に、第1の再構成断面像と同じ方向になるように第2の再構成断面像を回転させ、
    次に、第1の再構成断面像と第2の再構成断面像を実空間で足し合わせて第3の再構成断面像を得る、
    ようにしたことを特徴とする試料の3次元画像取得方法。
  7. 走査透過型電子顕微鏡において、試料の再構成断面像を得る再構成断面像取得手段を設け、
    該再構成断面像取得手段を用いて試料の第1の再構成断面像を得、
    次に、試料を裏返して前記再構成断面像取得手段を用いて試料の第2の再構成断面像を得、
    そして、第1の再構成断面像と同じ方向になるように第2の再構成断面像を回転させ、
    次に、第1の再構成断面像と第2の再構成断面像を実空間で足し合わせる足し合わせ手段を設け、
    該足し合わせ手段を用いて第1の再構成断面像と第2の再構成断面像を実空間で足し合わせて第3の再構成断面像を得る、
    ように構成されたことを特徴とする試料の3次元画像取得装置。
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