JP2011129252A - 加熱用具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 マイクロ波加熱(誘電加熱)を使用した利便性の高い加熱用具を提供することにある。
【解決手段】 アイロン10は、平均粒形80ミクロンの炭化珪素粉末60重量部とシリコンゴム40重量部を混合し,これを板状にプレス成形することで製作された成形物を発熱板11として、この発熱板11からの熱を放熱する摺動面12を形成するように発熱板11を被覆する樹脂製ケース13を備えている。そして、このアイロン10を電子レンジに入れ、発熱板21を加熱し、摺動面12をアイロンかけ対象となる衣類や布地に押し当ててアイロン掛けをする。
【選択図】 図1
【解決手段】 アイロン10は、平均粒形80ミクロンの炭化珪素粉末60重量部とシリコンゴム40重量部を混合し,これを板状にプレス成形することで製作された成形物を発熱板11として、この発熱板11からの熱を放熱する摺動面12を形成するように発熱板11を被覆する樹脂製ケース13を備えている。そして、このアイロン10を電子レンジに入れ、発熱板21を加熱し、摺動面12をアイロンかけ対象となる衣類や布地に押し当ててアイロン掛けをする。
【選択図】 図1
Description
本願発明は、電子レンジ等のマイクロ波加熱(誘電加熱)を使用した加熱用具に関するものである。
従来の加熱機構を主たる機能とする電気機器には様々な問題点がある。
例えば、アイロン・ヘアアイロン(ホットカーラー)については、以下の通りである。
(1)加熱まで時間がかかり、加熱までの時間を待つ必要がある。
(2)スイッチの消し忘れ,コンセントの抜き忘れ等により火災等の災害を招くおそれがある。
(3)電源用コードが本体と繋がっているために取り回しの自由度が小さい。
(4)上記(3)の欠点を補うために“コードレスアイロン”なるものも存在するが,アイロンとしての機能を果たすための温度保持時間が2分以内と短く,実用上不便である。
(5)皺を伸ばすために本体の重さを利用している文化があり,そのため旅行などに手軽に持ち歩いて利用したり,壁に掛けた衣類に対してそのままピンポイントで皺伸ばしができる等の利用方法は不可能であった。
例えば、アイロン・ヘアアイロン(ホットカーラー)については、以下の通りである。
(1)加熱まで時間がかかり、加熱までの時間を待つ必要がある。
(2)スイッチの消し忘れ,コンセントの抜き忘れ等により火災等の災害を招くおそれがある。
(3)電源用コードが本体と繋がっているために取り回しの自由度が小さい。
(4)上記(3)の欠点を補うために“コードレスアイロン”なるものも存在するが,アイロンとしての機能を果たすための温度保持時間が2分以内と短く,実用上不便である。
(5)皺を伸ばすために本体の重さを利用している文化があり,そのため旅行などに手軽に持ち歩いて利用したり,壁に掛けた衣類に対してそのままピンポイントで皺伸ばしができる等の利用方法は不可能であった。
また、乾燥機については、以下の通りである。
(1)乾燥対象物(衣類等)が縮んでしまう。
(2)乾燥対象物(衣類等)の形が崩れてしまう。
(3)乾燥対象物(衣類等)が少数である場合には、電気代がかかってしまう。
(1)乾燥対象物(衣類等)が縮んでしまう。
(2)乾燥対象物(衣類等)の形が崩れてしまう。
(3)乾燥対象物(衣類等)が少数である場合には、電気代がかかってしまう。
さらに、電気ケトル(kettle:簡易型湯沸かし機)については、以下の通りである。
(1)満水状態の容器を目標温度=概ね95℃以上に到達せしめるまでの加熱のスピードが最も早くても3分程度であり,1分以内、即ち秒単位の沸騰は不可能であった。
(2)空焚きの危険性があった。
(1)満水状態の容器を目標温度=概ね95℃以上に到達せしめるまでの加熱のスピードが最も早くても3分程度であり,1分以内、即ち秒単位の沸騰は不可能であった。
(2)空焚きの危険性があった。
これに対して、上記問題点を解消する観点から、マイクロ波加熱(誘電加熱)を使用した製品が研究・開発されている。例えば、アイロンに関しては特許文献1や特許文献2などがある。
特許文献1は、短時間内にアイロン掛け温度まで昇温する事が可能で、しかもこのアイロン掛け温度を長時間維持することができるコードレスアイロンを提供することを目的として、アイロン本体11を加熱ユニット1にセットしたときに自動的にキャビティ13を構成して、マグネトロン2が金属匡体10内の蓄熱材9を直接加熱して、短時間でアイロンベース8の温度をアイロン掛けに適する温度まで昇温でき、また蓄熱材9によってこの温度を長時間維持するものである(符号は、特許文献1の図面に記載のもの)。
特許文献2は、アイロン筐体2内のマイクロ波発振装置3から、マイクロ波を、アイロン底面8のマイクロ波の波長より短い細孔によって形成される漏洩口9より、エバネッセント波として漏洩させる。エバネッセント波は、予め水分を含ませた衣類などの被加熱物体10に照射されると、被加熱物体10に含まれる水分を発熱させる。このため、その発熱した被加熱物体10に圧力と伸延動作を加えると、従来のアイロンと同様に皺伸ばしが可能となるものである(符号は、特許文献2の図面に記載のもの)。
しかしながら、特許文献1については、この方式ではアイロンを加熱するためのユニットが別途必要であり、その機器構成は複雑である。また、上記[0002]の(2),(5)の課題を解決することができない。
また、特許文献2については、この方式では本体の構造が複雑となり、上記[0002]の(2),(5)の課題を解決することができない。さらにマイクロ波の漏洩が人体に重篤な悪影響を及ぼす危険性が否定できない。万一使い方を誤ると、甚大な火傷,失明,外傷を負う可能性があり、従来のアイロンとは別の問題を発生させてしまう。
また、特許文献2については、この方式では本体の構造が複雑となり、上記[0002]の(2),(5)の課題を解決することができない。さらにマイクロ波の漏洩が人体に重篤な悪影響を及ぼす危険性が否定できない。万一使い方を誤ると、甚大な火傷,失明,外傷を負う可能性があり、従来のアイロンとは別の問題を発生させてしまう。
そこで、本願発明者らはマイクロ波加熱(誘電加熱)を使用することでさらに利便性の高い加熱用具を提供すべく、本願発明を完成させるに至った。
上記目的を達成するための第1の発明は、最大粒径2mm以下で、かつ誘電率が5以上または導電性粉末を発熱物質粉末とし、この発熱物質粉末とバインダ樹脂との重量比が1:1〜6:1の範囲で複合・成形された成形物であって、マイクロ波加熱により温度上昇させることを特徴とする加熱用具である。
ここで、「発熱物質粉末」としては、例えば炭化珪素粉末,チタン酸バリウム粉末,ガラス粉末,尿素樹脂,フェノール樹脂,酒石酸カリウムナトリウム,リン酸二水素カリウム,チタン酸ジルコン酸鉛などが挙げられる。
また、「バインダ樹脂」としては、例えばシリコン樹脂,ウレタン樹脂,合成ゴム,フッ素ゴムなどが挙げられる。
第2の発明は、衣類の皺・形を整えることのできるアイロンとしての機能を発現する形状に形成されたことを特徴とする同加熱用具である。
第3の発明は、成形物を板状に成形して発熱体とし、この発熱体からの熱を放熱する摺動面を形成するように発熱体を被覆する樹脂ケースと、樹脂ケースの摺動面を衣類に当接し、押圧するための押圧取っ手と、押圧取っ手と樹脂ケースをつなぐ押圧軸と、押圧取っ手から樹脂ケースを挟んで左右に延びるとともに、先端にゴムローラで被覆したローラ軸を設けた弾性を有する押圧アームと、を備えたことを特徴とする同加熱用具である。
第4の発明は、毛髪の形を整えることのできるヘアアイロンとしての機能を発現する形状に形成されたことを特徴とする同加熱用具である。
第5の発明は、衣類の乾燥・形を整えることのできるハンガー又はズボンプレスとしての機能を発現する形状に形成されたことを特徴とする同加熱用具である。
第6の発明は、容器内の液体を急速に加熱することのできる小型のポットまたはケトルとしての機能jを発現するべく,液体を貯留できる容器形状に形成されたことを特徴とする同加熱用具である。
第7の発明は、上記の活用事例品の温度を管理して使用者に安全性を教示・認識させるため,温度によって色彩が変化する識別マークを備えたことを特徴とする同加熱用具である。
ここで、「発熱物質粉末」としては、例えば炭化珪素粉末,チタン酸バリウム粉末,ガラス粉末,尿素樹脂,フェノール樹脂,酒石酸カリウムナトリウム,リン酸二水素カリウム,チタン酸ジルコン酸鉛などが挙げられる。
また、「バインダ樹脂」としては、例えばシリコン樹脂,ウレタン樹脂,合成ゴム,フッ素ゴムなどが挙げられる。
第2の発明は、衣類の皺・形を整えることのできるアイロンとしての機能を発現する形状に形成されたことを特徴とする同加熱用具である。
第3の発明は、成形物を板状に成形して発熱体とし、この発熱体からの熱を放熱する摺動面を形成するように発熱体を被覆する樹脂ケースと、樹脂ケースの摺動面を衣類に当接し、押圧するための押圧取っ手と、押圧取っ手と樹脂ケースをつなぐ押圧軸と、押圧取っ手から樹脂ケースを挟んで左右に延びるとともに、先端にゴムローラで被覆したローラ軸を設けた弾性を有する押圧アームと、を備えたことを特徴とする同加熱用具である。
第4の発明は、毛髪の形を整えることのできるヘアアイロンとしての機能を発現する形状に形成されたことを特徴とする同加熱用具である。
第5の発明は、衣類の乾燥・形を整えることのできるハンガー又はズボンプレスとしての機能を発現する形状に形成されたことを特徴とする同加熱用具である。
第6の発明は、容器内の液体を急速に加熱することのできる小型のポットまたはケトルとしての機能jを発現するべく,液体を貯留できる容器形状に形成されたことを特徴とする同加熱用具である。
第7の発明は、上記の活用事例品の温度を管理して使用者に安全性を教示・認識させるため,温度によって色彩が変化する識別マークを備えたことを特徴とする同加熱用具である。
本願発明によれば、以下のような効果を有する。
(1)電子レンジで加熱できるので、完全なコードレスを実現できる。
(2)電子レンジで加熱できるので、コードの抜き忘れ,スイッチの消し忘れによる火災等の災害の危険性が無い。
(3)電子レンジで加熱できるので、加熱時間がかからず,待つ必要(加熱のための待機時間)がほとんど無い。
(4)電子レンジで加熱できるので、非常に手軽であり,旅行等に手軽に持ち運べる。
(5)軽くピンポイントな皺伸ばしを目的とするため,衣服をハンガーに吊るしたまま、例えば壁に向かってそのまま衣服の皺部分をアイロン掛けすることができる。
(6)発熱体を樹脂ケース等でくるんだ構造等,構造によっては10分以上の温度保持が可能であり,従来のコードレスアイロンと比べ革新的に作業時間が延長される。
(1)電子レンジで加熱できるので、完全なコードレスを実現できる。
(2)電子レンジで加熱できるので、コードの抜き忘れ,スイッチの消し忘れによる火災等の災害の危険性が無い。
(3)電子レンジで加熱できるので、加熱時間がかからず,待つ必要(加熱のための待機時間)がほとんど無い。
(4)電子レンジで加熱できるので、非常に手軽であり,旅行等に手軽に持ち運べる。
(5)軽くピンポイントな皺伸ばしを目的とするため,衣服をハンガーに吊るしたまま、例えば壁に向かってそのまま衣服の皺部分をアイロン掛けすることができる。
(6)発熱体を樹脂ケース等でくるんだ構造等,構造によっては10分以上の温度保持が可能であり,従来のコードレスアイロンと比べ革新的に作業時間が延長される。
本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は、本願発明に係る第1実施形態を説明する説明図である。
図1に示す第1実施形態は、加熱用具をアイロンとしての用途・機能を発現するように構造設計・形成されたものである。詳しくは、アイロン10は、平均粒形80ミクロンの炭化珪素粉末60重量部とシリコンゴム40重量部を混合し,これを板状にプレス成形することで製作された成形物を発熱板11として、この発熱板11からの熱を放熱する摺動面12を形成するように発熱板11を被覆する樹脂製ケース13を備えている。なお、摺動面12は樹脂製ケース13で形成されていてもよいし、発熱板11が直接露出されていてもよい。
図1及び図2は、本願発明に係る第1実施形態を説明する説明図である。
図1に示す第1実施形態は、加熱用具をアイロンとしての用途・機能を発現するように構造設計・形成されたものである。詳しくは、アイロン10は、平均粒形80ミクロンの炭化珪素粉末60重量部とシリコンゴム40重量部を混合し,これを板状にプレス成形することで製作された成形物を発熱板11として、この発熱板11からの熱を放熱する摺動面12を形成するように発熱板11を被覆する樹脂製ケース13を備えている。なお、摺動面12は樹脂製ケース13で形成されていてもよいし、発熱板11が直接露出されていてもよい。
図2に、このアイロン10の発熱板11を出力500Wの電子レンジに入れた場合の発熱状態(図2上図:加熱時の温度上昇)ならびに温度を保持する様子(冷却過程)(図2下図:加熱後の温度低下)を示した。比較のため,従来のコードレスアイロンの場合を示した。図より判る通り、本願発明による発熱板11(加熱用具)は従来のコードレスアイロンよりも加熱の立ち上がり速度が速く、明らかな進歩性が認められる。また、加熱後の温度低下も従来のコードレスアイロンよりも遅く、長時間(約2倍)の温度保持時間もある。
この発熱板11を利用して、従来のアイロン形に構造設計・形成したものが図1のアイロン10であり、従来のコードレスアイロンよりも早く加熱できるとともに、使用状態を長時間維持できるので、従来のコードレスアイロンよりも使い勝手が良く、高品質のアイロンを提供できる。
図3は、本願発明に係る第2実施形態を説明する説明図である。
図3に示すアイロン20は、摺動面22を形成する樹脂ケース23で被覆された第1実施形態と同じ処方の発熱板21を備える。そして、これを衣類に押圧するための押圧取っ手24と、発熱体21(樹脂ケース23)と押圧取っ手24とを接合板26を介して連結する押圧軸25を備える。また、押圧取っ手24からは、発熱体21(樹脂ケース23)を挟んで左右に延びるとともに、先端にゴムローラ29で被覆したローラ軸28を設けた弾性を有する押圧アーム27,27を備える。
図3に示すアイロン20は、摺動面22を形成する樹脂ケース23で被覆された第1実施形態と同じ処方の発熱板21を備える。そして、これを衣類に押圧するための押圧取っ手24と、発熱体21(樹脂ケース23)と押圧取っ手24とを接合板26を介して連結する押圧軸25を備える。また、押圧取っ手24からは、発熱体21(樹脂ケース23)を挟んで左右に延びるとともに、先端にゴムローラ29で被覆したローラ軸28を設けた弾性を有する押圧アーム27,27を備える。
このアイロン20を電子レンジに入れ、発熱板21を加熱する。次に、押圧取っ手24を持ち,アイロンかけ対象となる衣類や布地に押し当ててゴムローラ29,29を転がすように押圧アーム27,27を広げて行くと衣類や布の皺が伸ばされ、その伸ばされた部分に加熱された摺動面22が押し当たり、効率的に皺のばしができる。ローラ軸28はゴムローラ29との摩擦によって適度に転がり抵抗を持つようにしておき、衣類や布地を丁度伸ばせるように調整した。
図4は、本願発明に係る第3実施形態を説明する説明図である。
図4に示すアイロン30は、第1実施形態と同じ処方の炭化珪素配合シリコンゴムを円柱状に押出成形して発熱体31とし、これを押圧用ゴムローラ32で被覆する。そして、蝶番34を備えた押圧アーム33,33の先端にこの押圧用ゴムローラ32で被覆された発熱体31,31を接合するように取り付ける。
図4に示すアイロン30は、第1実施形態と同じ処方の炭化珪素配合シリコンゴムを円柱状に押出成形して発熱体31とし、これを押圧用ゴムローラ32で被覆する。そして、蝶番34を備えた押圧アーム33,33の先端にこの押圧用ゴムローラ32で被覆された発熱体31,31を接合するように取り付ける。
このアイロン30を電子レンジに入れ、内部の発熱体31,31を加熱する。次いで、押圧アーム33,33を少し開き、アイロンかけの対象となる衣類や布地を挟み込み、ゆっくりと転がすように動かす。こうすることで、衣類や布地35を壁にかけたまま、例えば袖口や肘、背中などの皺をピンポイントで伸ばすことができる。
上記した第1実施形態から第3実施形態までの3種のアイロンについて、既存のコードレスアイロンと比較した結果は、以下の通りとなった。
(1)それぞれを試作してアイロンかけをしたら,衣類や布地の皺を確実に伸ばすことができて、アイロンとしての機能を十分に発揮した。
(2)既存のコードレスアイロンと比較して半分程度の時間でアイロン可能温度に上昇するので、短時間でのアイロン掛けが可能になった。
(3)電子レンジでの加熱後そのまま放置しても約30分後に常温まで戻り、火災の心配は無かった(図2下図を参照)。
(1)それぞれを試作してアイロンかけをしたら,衣類や布地の皺を確実に伸ばすことができて、アイロンとしての機能を十分に発揮した。
(2)既存のコードレスアイロンと比較して半分程度の時間でアイロン可能温度に上昇するので、短時間でのアイロン掛けが可能になった。
(3)電子レンジでの加熱後そのまま放置しても約30分後に常温まで戻り、火災の心配は無かった(図2下図を参照)。
図5は、本願発明に係る第4実施形態を説明する説明図である。
図5に示す第4実施形態は、加熱用具をケトル(簡易型湯沸かし機)としての用途・機能を発現するように構造設計・形成されたものである。詳しくは、ケトル40は、第1実施形態と同様に平均粒形80ミクロンの炭化珪素粉末60重量部とシリコンゴム40重量部を混合し,これを槽状にプレス成形することで製作された成形物を発熱体槽41として、この発熱体槽41からの熱を放熱するように発熱体槽41の内側に組み込まれる樹脂製内側容器42と、発熱体槽41の外側にあって樹脂取っ手44等を設けてケトル本体を形成する樹脂ケース43とを備えている。
図5に示す第4実施形態は、加熱用具をケトル(簡易型湯沸かし機)としての用途・機能を発現するように構造設計・形成されたものである。詳しくは、ケトル40は、第1実施形態と同様に平均粒形80ミクロンの炭化珪素粉末60重量部とシリコンゴム40重量部を混合し,これを槽状にプレス成形することで製作された成形物を発熱体槽41として、この発熱体槽41からの熱を放熱するように発熱体槽41の内側に組み込まれる樹脂製内側容器42と、発熱体槽41の外側にあって樹脂取っ手44等を設けてケトル本体を形成する樹脂ケース43とを備えている。
このケトル40に水を貯留した状態で電子レンジに入れ、内部の発熱体槽41を加熱する。すると、電子レンジのマイクロ波加熱によってケトル40内の水が加熱(マイクロ波加熱)されるとともに、ケトル40内に設けられた発熱体槽41によってもケトル40内の水は加熱(発熱体槽加熱)される。従って、ケトル40内の水は、「マイクロ波加熱」と「発熱体槽加熱」の相乗効果によって急速加熱される。
ここで、ケトル40(実施例:第4実施形態)と市販品(比較例:商品名ティファール・アプレシア0.8Lシリーズ)で、500mlの水を沸騰させるまでの時間を測定したところ、以下のような結果となった。
□実施例:65秒(電子レンジ)
□比較例:197秒
□実施例:65秒(電子レンジ)
□比較例:197秒
上記の結果等から、本願発明のケトル40には以下の利点がある。
(1)ケトル40は、「マイクロ波加熱」と「発熱体槽加熱」の相乗効果によって圧倒的に素早い湯沸かしが可能であることが証明された(所要時間が一般的なケトルの約1/3程度)。
(2)ケトル40はお湯を沸かすことが目的であって、保温状態の維持やお湯を貯蔵することが目的ではないので、瞬間湯沸かしが可能であればその機能を十分に発揮していることになる。
(3)また、沸いたお湯を使用した後は、電源やコンセント等を気にする必要がなくそのまま放置するだけなので簡便であり、また、安全性も高い。
(1)ケトル40は、「マイクロ波加熱」と「発熱体槽加熱」の相乗効果によって圧倒的に素早い湯沸かしが可能であることが証明された(所要時間が一般的なケトルの約1/3程度)。
(2)ケトル40はお湯を沸かすことが目的であって、保温状態の維持やお湯を貯蔵することが目的ではないので、瞬間湯沸かしが可能であればその機能を十分に発揮していることになる。
(3)また、沸いたお湯を使用した後は、電源やコンセント等を気にする必要がなくそのまま放置するだけなので簡便であり、また、安全性も高い。
本願発明は、電子レンジで加熱可能な日用雑貨における加熱用具として利用できるものである。具体的には、以下のようなものが挙げられる。
(1)小型アイロン
(2)ヘアアイロン・コテ
(3)ホットカーラー
(4)ハンガー
(5)ケトル
(6)その他
(1)小型アイロン
(2)ヘアアイロン・コテ
(3)ホットカーラー
(4)ハンガー
(5)ケトル
(6)その他
10 アイロン(第1実施形態)
11 発熱板
12 摺動面
13 樹脂製ケース
20 アイロン(第2実施形態)
21 発熱体
22 摺動面
23 樹脂ケース
24 押圧取っ手
25 押圧軸
26 接合板
27 押圧アーム
28 ローラ軸
29 ゴムローラ
30 アイロン(第3実施形態)
31 発熱体
32 押圧用ゴムローラ
33 押圧アーム
34 蝶番
35 アイロン掛け対象物
40 ケトル
41 発熱体槽
42 樹脂製内側容器
43 樹脂ケース
44 樹脂取っ手
11 発熱板
12 摺動面
13 樹脂製ケース
20 アイロン(第2実施形態)
21 発熱体
22 摺動面
23 樹脂ケース
24 押圧取っ手
25 押圧軸
26 接合板
27 押圧アーム
28 ローラ軸
29 ゴムローラ
30 アイロン(第3実施形態)
31 発熱体
32 押圧用ゴムローラ
33 押圧アーム
34 蝶番
35 アイロン掛け対象物
40 ケトル
41 発熱体槽
42 樹脂製内側容器
43 樹脂ケース
44 樹脂取っ手
Claims (7)
- 最大粒径2mm以下で、かつ誘電率が5以上または導電性粉末を発熱物質粉末とし、この発熱物質粉末とバインダ樹脂との重量比が1:1〜6:1の範囲で複合・成形された成形物であって、マイクロ波加熱により温度上昇させることを特徴とする加熱用具。
- 衣類の皺・形を整えることのできるアイロンとしての用途に構造設計・形成されたことを特徴とする請求項1記載の加熱用具。
- 成形物を板状に成形して発熱体とし、この発熱体からの熱を放熱する摺動面を形成するように発熱体を被覆する樹脂ケースと、
樹脂ケースの摺動面を衣類に当接し、押圧するための押圧取っ手と、
押圧取っ手と樹脂ケースをつなぐ押圧軸と、
押圧取っ手から樹脂ケースを挟んで左右に延びるとともに、先端にゴムローラで被覆したローラ軸を設けた弾性を有する押圧アームと、
を備えたことを特徴とする請求項2記載の加熱用具。 - 毛髪の形を整えることのできるヘアアイロンとしての用途に構造設計・形成されたことを特徴とする請求項1記載の加熱用具。
- 衣類の乾燥・形を整えることのできるハンガー又はズボンプレスとしての用途に構造設計・形成されたことを特徴とする請求項1記載の加熱用具。
- 容器内の液体を急速に加熱することのできるように液体を貯留できる容器形状に形成されたことを特徴とする請求項1記載の加熱用具。
- 温度によって色彩が変化する識別マークを備えたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の加熱用具。
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---|---|---|---|
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101270005B1 (ko) | 2012-07-11 | 2013-05-31 | 주식회사 범일 | 전기다리미의 다림판 |
KR101416578B1 (ko) * | 2013-06-14 | 2014-07-07 | 장세각 | 고데기의 제조방법 |
JP6306136B1 (ja) * | 2016-12-07 | 2018-04-04 | 株式会社東京洗染機械製作所 | ロール仕上げ機 |
WO2022150416A1 (en) * | 2021-01-05 | 2022-07-14 | Romain Pierre | Microwavable material smoothing apparatus |
-
2009
- 2009-12-15 JP JP2009283619A patent/JP2011129252A/ja active Pending
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WO2014010877A1 (ko) * | 2012-07-11 | 2014-01-16 | 주식회사 범일 | 전기다리미의 다림판 |
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US11891752B2 (en) | 2021-01-05 | 2024-02-06 | Pierre Romain | Microwavable material smoothing apparatus |
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