JP2011128531A - 液晶表示素子および液晶表示装置 - Google Patents

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敬和 有竹
Kenichi Ashikawa
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Abstract

【課題】各液晶パネルからの反射光量および透過光量の低下を防止することを課題とする。
【解決手段】第1の波長域および当該第1の波長域よりも長い第2の波長域の第1の偏光方向の光を入射される光からそれぞれ吸収し、当該第1の波長域および当該第2の波長域の第2の偏光方向の光を入射される光からそれぞれ透過する光吸収層と、前記光吸収層から透過される前記第1の波長域の前記第2の偏光方向の光を反射する第1の液晶反射層と、前記光吸収層から透過される前記第2の波長域の前記第2の偏光方向の光を反射する第2の液晶反射層とを有し、前記光吸収層を光が入射する側に設けるとともに、前記第2の液晶反射層を前記第1の液晶反射層よりも上層に設ける。
【選択図】図1

Description

この発明は、液晶表示素子および液晶表示装置に関する。
近年、反射型液晶表示素子の技術開発が盛んになってきている。例えば、反射型液晶表示素子の一例としては、電子ペーパーが挙げられる。反射型液晶表示素子は、コレステリック液晶を有する液晶パネルを積層した構造を有する。このコレステリック液晶は、入射される光が有する波長の中から所定の波長を選択的に反射するプレーナ(PL)という状態と、入射される光をそのまま透過させるフォーカルコーニック(FC)という状態とを有する。
例えば、反射型液晶表示素子の液晶パネルが有する電極に電圧を加えることで、コレステリック液晶の状態をプレーナあるいはフォーカルコーニックのいずれかに制御することができる。なお、コレステリック液晶は、再び電圧が加えられるまで、プレーナあるいはフォーカルコーニックの状態が維持される、いわゆるメモリ性を有する。
図22および図23は、従来の反射型液晶表示素子を示す図である。図22は、反射型液晶表示素子100を白色表示に設定した時の表示素子の断面を示す図である。図23は、反射型液晶表示素子100を黒色表示に設定した時の表示素子の断面を示す図である。
例えば、図22に示すように、従来の反射型液晶表示素子100は、三原色であるR(赤),G(緑),B(青)の各波長域の光の中から、B(青)の波長域の光を選択反射する液晶パネルB(RH:Right Handle)を有する。また、三原色であるRGBの各波長域の光の中から、G(緑)の波長域の光を選択反射する液晶パネルG(LH:Left Handle)を有する。さらに、三原色であるRGBの各波長域の光の中から、R(赤)の波長域の光を選択反射する液晶パネルR(RH:Right Handle)を有する。
そして、従来の反射型液晶表示素子100は、例えば、図22に示すように、液晶パネルB、液晶パネルGおよび液晶パネルRを光の入射側から順に積層する。また、例えば、図22に示すRHは右回りの偏光方向を表し、LHは左回りの偏光方向を表している。
また、例えば、図22に示す液晶パネルB(RH)は、入射する自然光から、B(青)に対応する波長域の光のうち、右回りの偏光方向の光成分を選択的に反射することを示す。また、例えば、図22に示す液晶パネルG(LH)は、入射する自然光から、G(緑)に対応する波長域の光のうち、左回りの偏光方向の光成分を選択的に反射することを示す。図22に示す液晶パネルR(RH)は、入射する自然光から、R(赤)に対応する波長域の光のうち、右回りの偏光方向の光成分を選択的に反射することを示す。また、図23に示す液晶パネルB、液晶パネルGおよび液晶パネルRも同様の機能を有する。なお、図22および図23に示すXの層は、液晶パネルRから透過される光を吸収する。また、角液晶パネルにより反射される光の偏光方向は、各液晶パネルに用いられるコレステリック液晶の螺旋構造のねじれ方向により決定される。コレステリック液晶の螺旋構造のねじれ方向は、コレステリック液晶を作成する際に、ネマティック液晶に添加されるカイラル剤の種類により決定される。
そして、例えば、図22に示すように、従来の反射型液晶表示素子100を白色表示させる場合には、各液晶パネルのコレステリック液晶をプレーナ(PL)に制御する。また、従来の反射型液晶表示素子100を黒色表示させる場合には、例えば、図23に示すように、各液晶パネルのコレステリック液晶をフォーカルコーニック(FC)に制御する。このように、従来の反射型液晶表示素子は、各液晶パネルが有するコレステリック液晶をプレーナ(PL)あるいはフォーカルコーニック(FC)に制御することにより液晶の色の表示を行っている。
特開2003−53327号公報
ところで、従来の反射型液晶表示素子は、各液晶パネルにて、選択反射の対象とされていない光の反射、いわゆる散乱が発生する。このため、従来の反射型液晶表示素子は、少なからず表示品質が低下する。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、表示品質の劣化を防止することが可能な液晶表示素子および液晶表示装置を提供することを目的とする。
本願の開示する技術は、一つの態様において、入射される光の中から、第1の波長域の第1の偏光方向の光および当該第1の波長域よりも長い第2の波長域の前記第1の偏光方向の光をそれぞれ吸収し、当該第1の波長域の第2の偏光方向の光および当該第2の波長域の第2の偏光方向の光をそれぞれ透過する光吸収層と、前記光吸収層から透過される前記第1の波長域の前記第2の偏光方向の光を反射する第1の液晶反射層と、前記光吸収層から透過される前記第2の波長域の前記第2の偏光方向の光を反射する第2の液晶反射層とを有し、前記光吸収層を前記第2の液晶反射層よりも光の入射側に設けるとともに、前記第2の液晶反射層を前記第1の液晶反射層よりも光の入射側に設ける。
本願の開示する技術の一つの態様によれば、表示品質の劣化を防止できる。
図1は、実施例1に係る液晶表示素子を示す図である。 図2は、実施例2に係る液晶表示素子を示す図である。 図3は、液晶表示素子の従来構造を示す図である。 図4は、円偏光吸収フィルタを用いた液晶表示素子の構造例を示す図である。 図5は、円偏光吸収フィルタの特性を示す図である。 図6は、液晶パネルの偏光透過特性を示す図である。 図7は、液晶パネルの偏光透過特性を示す図である。 図8は、円偏光吸収フィルタを用いた液晶表示素子の問題点を説明する図である。 図9は、円偏光吸収フィルタを用いた液晶表示素子の問題点を説明する図である。 図10は、実施例2に係る液晶パネルの偏光透過特性を示す図である。 図11は、実施例2に係る液晶パネルの偏光透過特性を示す図である。 図12は、実施例2に係る液晶表示素子を説明する図である。 図13は、実施例2に係る液晶表示素子を説明する図である。 図14は、実施例3に係る液晶表示素子を示す図である。 図15は、実施例3に係る液晶表示素子を示す図である。 図16は、実施例4に係る液晶表示素子を示す図である。 図17は、実施例4に係る液晶表示素子を示す図である。 図18は、実施例5に係る液晶表示素子を示す図である。 図19は、実施例6に係る液晶表示素子を示す図である。 図20は、実施例7に係る円偏光吸収フィルタの特性例を示す図である。 図21は、実施例7に係る円偏光吸収フィルタの特性例を示す図である。 図22は、従来の反射型液晶表示素子を示す図である。 図23は、従来の反射型液晶表示素子を示す図である。
以下に、図面を参照しつつ、本願の開示する液晶表示素子および液晶表示装置の一実施形態について詳細に説明する。なお、液晶表示素子および液晶表示装置の一実施形態として後述する以下の実施例により、本願が開示する技術が限定されるものではない。
図1は、実施例1に係る液晶表示素子を示す図である。図1に示すように、実施例1に係る液晶表示素子1は、光吸収層2、第1の液晶反射層3および第2の液晶反射層4を有する。
光吸収層2は、入射される光から、第1の波長域の第1の偏光方向の光を吸収する。また、光吸収層2は、入射される光から、第1の波長域よりも長い第2の波長域の第1の偏光方向の光を吸収する。
また、光吸収層2は、入射される光から、第1の波長域の第2の偏光方向の光を透過する。また、光吸収層2は、入射される光から、第2の波長域の第2の偏光方向の光を透過する。
また、第1の液晶反射層3は、光吸収層2から透過される第1の波長域の第2の偏光方向の光を反射する。さらに、第2の液晶反射層4は、光吸収層2から透過される第2の波長域の第2の偏光方向の光を反射する。
そして、液晶表示素子1は、光吸収層2を第2の液晶反射層4よりも光の入射側に設ける。さらに、液晶表示素子1は、第2の液晶反射層4を第1の液晶反射層3よりも光の入射側に設ける。
第2の液晶反射層から透過される光のうち、第1の液晶反射層3が光を反射する第1の波長域に属する光の内訳は、第2の液晶反射層4の特性により、第1の偏光方向よりも第2の偏光方向の光の方が多くなる。よって、液晶表示素子1は、第1の液晶反射層3に反射される光の強度を維持できる。このようなことから、液晶表示素子1は、液晶パネルからの反射光量が大幅に低下することを防止できる。この結果、液晶表示素子1は、表示品質の劣化を防止できる。
図2は、実施例2に係る液晶表示素子を示す図である。図2に示すように、実施例2に係る液晶表示素子5は、BG−RH偏光吸収フィルタ6、G(LH)の液晶パネル7、B(LH)の液晶パネル8、およびR(RH/LH)の液晶パネル9を有する。
ここで、BG−RH偏光吸収フィルタ6は、B(青)およびG(緑)に対応する波長域の光のうち、右回り(RH:Right Handle)の偏光方向の光成分を入射される光の中から吸収する。また、G(LH)の液晶パネル7は、G(緑)に対応する波長域の光のうち、左回り(LH:Left Handle)の偏光方向の光成分を入射する光の中から反射する。
また、B(LH)の液晶パネル8は、B(青)に対応する波長域の光のうち、左回りの偏光方向の光成分を入射する光の中から反射する。R(RH/LH)の液晶パネル9は、R(赤)に対応する波長域の光のうち、右回り(RH:Right Handle)および左回り(LH:Left Handle)の各偏光方向の光成分を入射する光から反射する。
なお、液晶パネル7〜9は、所定の波長帯域について所定の円偏光の光を透過させるように、どのような周知技術を利用して作成してもよい。例えば、液晶パネル7〜8に用いられるコレステリック液晶は、通常、液晶パネルの基板に対して垂直方向を螺旋軸とし、棒状の分子が幾重にも重なった各層が一定周期でねじれた螺旋状の構造を有する。コレステリック液晶が有する螺旋状の構造は、層状の構造を持たずに平行配列しているネマティック液晶に、カイラル剤とよばれる添加剤を加えて旋光性を持たせることにより作製される。なお、ネマティック液晶に添加するカイラル剤の種類により、コレステリック液晶の分子が幾重にも重なった各層の螺旋軸を中心としてねじれ方向が決定され、反射する円偏光の光の方向も決定される。
そして、図2に示すように、液晶表示素子5は、BG−RH偏光吸収フィルタ6を光の入射側に設ける。ここで、光の入射側とは、液晶表示素子5の表示面側に相当する。さらに、液晶表示素子5は、B(青)よりも波長域の長いG(緑)に対応する液晶パネル7をB(青)に対応する液晶パネル8よりも上層に設ける。液晶表示素子5が、図2に示すような構造を有する理由を以下に説明する。
図3は、液晶表示素子の従来構造を示す図である。図3に示すように、従来の液晶表示素子200は、B(RH)の液晶パネル、G(LH)の液晶パネル、GカットフィルタおよびR(RH)の液晶パネルを有する。そして、従来の液晶表示素子200は、B(RH)の液晶パネル、G(LH)の液晶パネル、GカットフィルタおよびR(RH)の液晶パネルを光の入射側から順に積層した構造を有する。
B(RH)の液晶パネルは、上述した液晶表示素子5が有する液晶パネルと同様の機能を有し、B(青)に対応する波長域の光のうち、右回りの偏光方向の光成分を入射する光の中から反射する。G(LH)の液晶パネルは、上述した液晶表示素子5が有する液晶パネルと同様の機能を有し、G(緑)に対応する波長域の光のうち、左回りの偏光方向の光成分を入射する光の中から反射する。Gカットフィルタは、G(緑)に対応する波長域の光を入射する光の中から吸収する。R(RH)は、上述した液晶表示素子5が有する液晶パネルと同様の機能を有し、R(赤)に対応する波長域の光のうち、右回りの偏光方向の光成分を入射する光の中から反射する。
従来の液晶表示素子200は、図3に示すように、Gの液晶パネルとRの液晶パネルとの間にGカットフィルタYを設ける。よって、従来の液晶表示素子200は、GカットフィルタYにより、Gの液晶パネルからRの液晶パネルに入射される光の中から、G(緑)に対応する波長域の光を吸収する。このようにして、従来の液晶表示素子200は、赤色表示時に、光の入射角度によって緑色が混入するのを防止する。
しかし、従来の液晶表示素子200は、例えば、図3に示すSのように、各液晶パネルが反射対象としていない光の反射、いわゆる散乱を引き起こすという問題がある。例えば、図3に示すように、B(RH)、G(LH)およびR(RH)の各液晶パネルは、反射対象としていない波長域の各偏光方向(LH+RH)の光をわずかに反射させる散乱を引き起こしている。そこで、この散乱を防止することを目的として、例えば、偏光吸収フィルタを光の入射側に設ける液晶表示素子が提案されている。
図4は、円偏光吸収フィルタを用いた液晶表示素子の構造例を示す図である。図4には、図3に示す液晶表示素子とは異なる他の構造例を示す。図4に示すように、液晶表示素子200は、例えば、B(LH)の液晶パネル、G(LH)の液晶パネルおよびR(RH)の液晶パネルを順に積層した構造を有する。そして、図4に示す液晶表示素子200は、円偏光吸収フィルタとして、BG−RH偏光吸収フィルタZを光の入射側に設ける。BG−RH偏光吸収フィルタZは、上述した実施例2に係る液晶表示素子5と同様に、B(青)およびG(緑)に対応する波長域の光のうち、右回り(RH:Right Handle)の偏光方向の光成分を入射される光の中から吸収する。
図5は、円偏光吸収フィルタの特性を示す図である。図5の横軸は、光の波長を示し、Bは「青」に対応する光の波長域、Gは「緑」に対応する光の波長域、Rは「赤」に対応する光の波長域を示し、図5の縦軸は透過される光の強度を示す。図5内のRHは、右回りの偏光方向の光成分を示し、図5内のLHは、左回りの偏光方向の光成分を示す。
図4に示すBG−RH偏光吸収フィルタZは、図5に示すように、B(青)およびG(緑)に対応する波長域の右回り(RH)の偏光方向の光成分を吸収し、左回り(LH)の偏光方向の光成分を透過する特性を有する。また、図4に示す液晶表示素子200に設けられるBG−RH偏光吸収フィルタは、図5に示すように、R(赤)に対応する波長域の右回り(RH)および左回り(LH)の偏光方向の光成分をともに透過する特性を有する。
そして、図4に示す液晶表示素子200は、光の入射側にBG−RH偏光吸収フィルタZを設けるので、B(青)および(緑)の右回り(RH)の偏光方向の光成分を入射される光の中から吸収できる。よって、図4に示す液晶表示素子200は、各液晶パネルによる光の散乱を、左回り(LH)の偏光方向の光成分による散乱のみに抑制できる。
しかしながら、図4に示す液晶表示素子200は、液晶パネルが有するコレステリック液晶の偏光透過特性により、液晶パネルからの反射光量が大幅に低下する場合がある。ここで、偏光透過特性とは、例えば、偏光方向が右回り(RH)の光成分を選択的に反射する液晶パネルが、右回り(RH)の光成分を透過する場合に、右回り(RH)とは反対の左回り(LH)の偏光方向の光に反転させて透過させる特性のことをいう。
図6は、液晶パネルの偏光透過特性を示す図である。図6は、プレーナ(PL)状態に制御されたB(青)の液晶パネルの偏光透過特性を表し、図6に示す横軸は光の波長域を示し、図6に示す縦軸は光の反射強度(T)を示す。
また、図6に示す「RH→RH」は、偏光方向が右回り(RH)の光を入射して、そのまま右回り(RH)の光を透過するパターンを表す。また、図6に示す「LH→RH」は、偏光方向が左回り(LH)の光を入射して、右回り(RH)に反転させた光を透過するパターンを表す。また、図6に示す「LH→LH」は、偏光方向が左回り(LH)の光を入射して、そのまま左回り(LH)の光を透過するパターンを表す。また、図6に示す「RH→LH」は、偏光方向が右回り(RH)の光を入射して、左回り(LH)に反転させた光を透過するパターンを表す。
本願の発明者は、図6に示すように、プレーナ(PL)状態に制御されたB(青)の液晶パネルに右回り(RH)の光が入射された場合に、G(緑)に対応する光の波長域で、左回り(LH)に反転されて透過される光の割合が多くなることを新たに発見した。なお、緑色に対応する光の波長域は約500〜600nmとする。同様に、本願の発明者は、プレーナ(PL)状態に制御されたB(青)の液晶パネルに左回り(LH)の光が入射された場合に、G(緑)に対応する光の波長域で、右回り(RH)に反転されて透過される光の割合が多くなることを発見した。
また、フォーカルコーニック(FC)状態に制御されたB(青)の液晶パネルは、プレーナ状態の時と同様の特性を有する。図7は、液晶パネルの偏光透過特性を示す図である。
図7は、フォーカルコーニック(FC)状態に制御されたB(青)の液晶パネルの偏光透過特性を表し、図6と同様に、図7に示す横軸は光の波長域を示し、図7に示す縦軸は光の反射強度を示す。また、図6と同様に、図7に示す「RH→RH」は、偏光方向が右回り(RH)の光を入射して、そのまま右回り(RH)の光を透過するパターンを表す。
また、図6と同様に、図7に示す「LH→RH」は、偏光方向が左回り(LH)の光を入射して、右回り(RH)に反転させた光を透過するパターンを表す。また、図6と同様に、図7に示す「LH→LH」は、偏光方向が左回り(LH)の光を入射して、そのまま左回り(LH)の光を透過するパターンを表す。また、図7に示す「RH→LH」は、偏光方向が右回り(RH)の光を入射して、左回り(LH)に反転させた光を透過するパターンを表す。
本願の発明者は、図7に示すように、フォーカルコーニック(FC)状態に制御されたB(青)の液晶パネルが、図6に示すプレーナ状態と同傾向の偏光透過特性を有することを新たに発見した。つまり、本願の発明者は、図7に示すように、B(青)の液晶パネルに右回り(RH)の光が入射された場合に、G(緑)に対応する光の波長域で、左回り(LH)に反転されて透過される光の割合が多くなることを発見した。同様に、本願の発明者は、図7に示すように、B(青)の液晶パネルに左回り(LH)の光が入射された場合に、G(緑)に対応する光の波長域で、右回り(RH)に反転されて透過される光の割合が多くなることを新たに発見した。
図6および7を用いて上述したように、本願の発明者が新たに発見した液晶パネルの偏光透過特性により、液晶パネルからの反射光量が大幅に低下してしまうという問題が引き起こされる。図8は、円偏光吸収フィルタを用いた液晶表示素子の問題点を説明する図である。
図8に示すように、BG−RH偏光吸収フィルタZを透過した左回り(LH)の偏光方向の光は、プレーナ(PL)状態に制御されたB(LH)の液晶パネルを透過する場合に、右回り(RH)に反転されて透過される光の割合が多くなる。G(LH)の液晶パネルは、左回り(LH)の偏光方向の光を反射するので、B(LH)の液晶パネルを透過してきた光の中にわずかに含まれる左回り(LH)の偏光方向の光を反射する。
さらに、B(LH)の液晶パネルは、G(LH)の液晶パネルから反射される左回り(LH)の偏光方向の光を透過するが、偏光透過特性に従った挙動の結果、右回り(RH)に反転して透過される光の割合が多くなる。よって、B(LH)の液晶パネルを透過してきたG(LH)の液晶パネルによる反射光は、BG−RH偏光吸収フィルタZによりさらに吸収されるので、G(LH)の液晶パネルからの反射光量が大幅に低減してしまう。
また、B(LH)の液晶パネルがフォーカルコーニック(FC)状態に制御されている場合にも、B(LH)の液晶パネルの偏光透過特性によって、G(LH)の液晶パネルからの反射光量の大幅な低下が考えられる。図9は、円偏光吸収フィルタを用いた液晶表示素子の問題点を説明する図である。
図9に示すように、BG−RH偏光吸収フィルタZを透過した左回り(LH)の偏光方向の光は、フォーカルコーニック(FC)状態に制御されたB(LH)の液晶パネルを透過する場合に、右回り(RH)に反転されて透過される光の割合が多くなる。G(LH)の液晶パネルは、左回り(LH)の偏光方向の光を反射するので、B(LH)の液晶パネルを透過してきた光の中にわずかに含まれる左回り(LH)の偏光方向の光を反射する。
さらに、B(LH)の液晶パネルは、G(LH)の液晶パネルから反射される左回り(LH)の偏光方向の光を透過するが、偏光透過特性に従った挙動の結果、右回り(RH)に反転して透過される光の割合が多くなる。よって、B(LH)の液晶パネルを透過してきたG(LH)の液晶パネルによる反射光は、BG−RH偏光吸収フィルタZによりさらに吸収されるので、G(LH)の液晶パネルからの反射光量が大幅に低減してしまう。
上述してきたように、図4に示す液晶表示素子200は、液晶パネルが有するコレステリック液晶の偏光透過特性により、液晶パネルからの反射光量が大幅に低下する場合があるという問題がある。例えば、図4に示すように、光の入射側に設けられたBの液晶パネルが選択反射する光の偏光方向と、光の入射方向から見てBの液晶パネルの直下に設けられたGの液晶パネルが選択反射する光の偏光方向とが同一であるとする。この場合には、Gの液晶パネルからの反射光量が大幅に低減してしまう。すなわち、液晶パネルからの反射光量の大幅な低下は、表示品質の劣化に繋がる。
そこで、実施例2に係る液晶表示素子5は、図2に示すように、BG−RH偏光吸収フィルタ6を光が入射する側に設けた場合に、B(青)よりも波長域の長いG(緑)に対応する液晶パネル7をB(青)に対応する液晶パネル8よりも上層に設ける。実施例2に係る液晶表示素子5は、図2に示すような構造を有することにより、液晶パネルからの反射光量が大幅に低下することを防止する。
図10は、実施例2に係る液晶パネルの偏光透過特性を示す図である。図10には、プレーナ(PL)状態に制御されたG(緑)に対応する液晶パネル7の偏光透過特性を表し、図10の横軸は光の波長域を示し、図10の縦軸は光の反射強度(T)を示す。
図10に示すように、プレーナ(PL)状態に制御されたG(緑)の液晶パネル7は、右回り(RH)の光を入射した場合に、B(青)に対応する光の波長域で、そのまま右回り(RH)の偏光方向で透過される光の割合が多くなるという特性を有する。なお、青色に対応する光の波長域は約400〜500nmであるものとする。同様に、プレーナ(PL)状態に制御されたG(緑)の液晶パネル7は、左回り(LH)の光を入射した場合に、B(青)に対応する光の波長域で、そのまま左回り(LH)の偏光方向で透過される光の割合が多くなるという特性を有する。
また、フォーカルコーニック(FC)状態に制御されたG(緑)の液晶パネル7は、プレーナ状態の時と同様の特性を有する。図11は、実施例2に係る液晶パネルの偏光透過特性を示す図である。図11は、フォーカルコーニック(FC)状態に制御されたG(緑)の液晶パネル7の偏光透過特性を表し、図10と同様に、図11の横軸は光の波長域を示し、図11の縦軸は光の反射強度(T)を示す。
図11に示すように、フォーカルコーニック(FC)状態に制御されたG(緑)の液晶パネル7は、図10に示すプレーナ状態の時と同様の特性を有する。つまり、図11に示すように、右回り(RH)の光を入射した場合に、B(青)に対応する光の波長域で、そのまま右回り(RH)の偏光方向で透過される光の割合が多くなるという特性を有する。同様に、左回り(LH)の光を入射した場合に、B(青)に対応する光の波長域で、そのまま左回り(LH)の偏光方向で透過される光の割合が多くなるという特性を有する。
G(LH)の液晶パネル7が、上述した図10および図11に示すような偏光透過特性を有することを利用して、実施例2に係る液晶表示素子5は、G(LH)の液晶パネル7をB(LH)の液晶パネル8よりも上層に設ける構造を採用する。これにより、実施例2に係る液晶表示素子5は、G(LH)の液晶パネル7からB(LH)の液晶パネル8に到達する光の強度を維持でき、B(LH)の液晶パネル8からの反射光量が大幅に低下することを防止できる。
図12は、実施例2に係る液晶表示素子を説明する図である。図12は、G(LH)の液晶パネル7がプレーナ(PL)状態に制御されている場合の光の反射の様子を表している。図12に示すように、G(LH)の液晶パネル7は、BG−RH偏光吸収フィルタ6から入射される左回り(LH)の偏光方向の光の中から、G(緑)に対応する波長域の左回り(LH)の偏光方向の光を反射する。
また、G(LH)の液晶パネル7は、BG−RH偏光吸収フィルタ6から入射される左回り(LH)の光を透過する場合に、左回り(LH)の偏光方向の光をより多く透過する。B(LH)の液晶パネル8は、G(LH)の液晶パネル7から透過されてきた光の大部分を占める左回り(LH)の偏光方向の光の中から、B(青)に対応する波長域の左回り(LH)の偏光方向の光を反射する。
さらに、G(LH)の液晶パネル7は、B(LH)の液晶パネル8から反射される左回り(LH)の偏光方向の光を透過するが、偏光透過特性に従った挙動の結果、左回り(LH)の偏光方向の光をより多く透過する。よって、G(LH)の液晶パネル7を透過してきたB(LH)の液晶パネル8による反射光は、BG−RH偏光吸収フィルタ6により吸収されることがないので、B(LH)の液晶パネル8からの反射光量が大幅に低減することを防止できる。
G(LH)の液晶パネル7がフォーカルコーニック(FC)状態に制御されている場合にも、プレーナ状態の時と同様の挙動を示す。図13は、実施例2に係る液晶表示素子を説明する図である。図13は、G(LH)の液晶パネル7がフォーカルコーニック(FC)状態に制御されている場合の光の反射の様子を表している。図13に示すように、G(LH)の液晶パネル7は、BG−RH偏光吸収フィルタ6から入射される左回り(LH)の光を透過する場合に、左回り(LH)の偏光方向の光をより多く透過する。
B(LH)の液晶パネル8は、G(LH)の液晶パネル7から透過されてきた光の大部分を占める左回り(LH)の偏光方向の光の中から、B(青)に対応する波長域の左回り(LH)の偏光方向の光を反射する。
さらに、G(LH)の液晶パネル7は、B(LH)の液晶パネル8から反射される左回り(LH)の偏光方向の光を透過するが、偏光透過特性に従った挙動の結果、左回り(LH)の偏光方向の光をより多く透過する。よって、G(LH)の液晶パネル7を透過してきたB(LH)の液晶パネル8による反射光は、BG−RH偏光吸収フィルタ6により吸収されることがないので、B(LH)の液晶パネル8からの反射光量が大幅に低減することを防止できる。
上述してきたように、実施例2に係る液晶表示素子5は、G(LH)の液晶パネル7をB(LH)の液晶パネル8よりも上層に設ける構造を採用する。これにより、実施例2に係る液晶表示素子5は、G(LH)の液晶パネル7からB(LH)の液晶パネル8に到達する光の強度を維持でき、B(LH)の液晶パネル8からの反射光量が大幅に低下することを防止できる。結果として、実施例2に係る液晶表示素子5は、表示品質の劣化を防止できる。
上述した実施例2において、液晶表示素子が有するBG−RH偏光吸収フィルタを、2色性偏光板およびλ/4の位相差板を積層した構造としてもよい。図14および図15は、実施例3に係る液晶表示素子を示す図である。
図14および図15に示すように、実施例3に係る液晶表示素子10は、BG−RH偏光吸収フィルタ11、G(LH)の液晶パネル12、B(LH)の液晶パネル13、およびR(RH)の液晶パネル14を有する。例えば、実施例3に係る液晶表示素子10は、図14に示すように、BG−RH偏光吸収フィルタ11を、2色性偏光板14aおよびλ/4の位相差板14bを積層した構造とする。なお、図14に示す14cは、2色性偏光板14aによる光の吸収軸を表し、図14に示す14dは、λ/4の位相差板14bによる光の遅相軸を表す。
また、例えば、図15に示すように、BG−RH偏光吸収フィルタ11を、2色性偏光板15aおよびλ/4の位相差板15bを積層した構造とする。なお、図15に示す15cは、2色性偏光板15aによる光の吸収軸を表し、図15に示す15dは、λ/4の位相差板15bによる光の遅相軸を表す。
実施例3に係る液晶表示素子10は、実施例2に係る液晶表示素子5と基本的に同様の構成を有するが、R(RH)の液晶パネル24により反射させる光の偏光方向だけが異なる。
実施例3に係る液晶表示素子10では、2色性偏光板を透過してきた直線偏光の光が、λ/4の位相差板14bを透過することにより、右回り(RH)の偏光方向の光、あるいは左回り(LH)の偏光方向の光に変換される。また、BG−RH偏光吸収フィルタ11により吸収されずに透過されてくる偏光方向の光を反射するように、G(緑)の液晶パネル12およびB(青)13に反射させる光の偏光方向を設定する。
例えば、図14に示すように、BG−RH偏光吸収フィルタ11により吸収される光の偏光方向が右回り(RH)である場合には、G(緑)の液晶パネル12およびB(青)の液晶パネル13に反射させる光の偏光方向を左回り(LH)に設定する。
また、例えば、図15に示すように、BG−RH偏光吸収フィルタ11により吸収される光の偏光方向が左回り(LH)である場合には、G(緑)の液晶パネル12およびB(青)の液晶パネル13に反射させる光の偏光方向を右回り(RH)に設定する。
上述してきた図14または図15に示すように、BG−RH偏光吸収フィルタを、2色性偏光板およびλ/4の位相差板を積層した構造とすることにより、実施例2に係る効果を保持しつつ、さらに液晶表示素子の設計の自由度を高めることができる。
上述した実施例2に係る液晶表示素子を2層構造としてもよい。図16および図17は、実施例4に係る液晶表示素子を示す図である。
例えば、図16に示すように、実施例4に係る液晶表示素子15は、BG−RH偏光吸収フィルタ16、G(LH)の液晶パネル17、B(LH)の液晶パネル18、および複数のR(RH)の液晶パネル19を有する。
そして、液晶表示素子15は、各液晶パネルに反射させる光の偏光方向が同一である場合には、次のような構造を有する2層構造を採用する。すなわち、液晶表示素子15は、BG−RH偏光吸収フィルタ16により吸収される光のうち、波長域が長い方の光を反射する液晶パネルが、波長域が短い方の光を反射する液晶パネルよりも少なくとも下にならないような2層構造を採用する。
例えば、図16に示すように、液晶表示素子15は、G(LH)の液晶パネル17に反射させる光の偏光方向と、B(LH)の液晶パネル18に反射させる光の偏光方向とが、ともに左回り(LH)で同一である。よって、液晶表示素子15は、B(LH)の液晶パネル18よりも反射する光の波長域が長いG(LH)の液晶パネル17を、B(LH)の液晶パネル18よりも上に設けた2層構造を採用する。
また、例えば、図17に示すように、実施例4に係る液晶表示素子15は、BG−RH偏光吸収フィルタ16、G(LH)の液晶パネル17、複数のB(LH)の液晶パネル18、およびR(RH)の液晶パネル19を有する。そして、図17に示すように、液晶表示素子15は、G(LH)の液晶パネル17に反射させる光の偏光方向と、B(LH)の液晶パネル18に反射させる光の偏光方向とが、ともに左回り(LH)で同一である。よって、液晶表示素子15は、B(LH)の液晶パネル18よりも反射する光の波長域が長いG(LH)の液晶パネル17が、B(LH)の液晶パネル18よりも少なくとも下にならないような2層構造を採用する。
図16および図17に示すような2層構造を採用することにより、実施例4に係る液晶表示素子15は、3層構造よりも液晶パネルの物理量を減らすことで、実施例2に係る効果を保持しつつ、さらに製造コストを抑えることができる。
上述した実施例2において、液晶表示素子が有するBG−RH偏光吸収フィルタに拡散板を設けた構造としてもよい。図18は、実施例5に係る液晶表示素子を示す図である。図18に示すように、実施例5に係る液晶表示素子20は、BG−RH偏光吸収フィルタ21、G(LH)の液晶パネル22、B(LH)の液晶パネル23、およびR(RH)の液晶パネル24を有する。そして、実施例5に係る液晶表示素子20は、図18に示すように、BG−RH偏光吸収フィルタ21の光の入射側に拡散板25を設ける。
拡散板25を設けることにより、実施例5に係る液晶表示素子20は、実施例2に係る効果を保持しつつ、さらに視認範囲を拡大することができる。なお、実施例5に係る液晶表示素子20は、実施例2に係る液晶表示素子5と基本的に同様の構成を有するが、Rの液晶パネル24により反射させる光の偏光方向が右回り(RH)のみである点だけが実施例2とは異なる。
上述した実施例2において、Gの液晶パネルが反射する光の偏光方向とBの液晶パネルが反射する光の偏光方向が異なる場合に、Gの液晶パネルとBの液晶パネルとの間にλ/2の位相差板31を設けるようにしてもよい。図19は、実施例6に係る液晶表示素子を示す図である。
図19に示すように、実施例6に係る液晶表示素子26は、BG−RH偏光吸収フィルタ27、G(LH)の液晶パネル28、B(RH)の液晶パネル29、およびR(RH)の液晶パネル30を有する。そして、実施例6に係る液晶表示素子26は、図19に示すように、G(LH)の液晶パネル28と、B(RH)の液晶パネル29との間にλ/2の位相差板31を設ける。
実施例6に係る液晶表示素子26は、Gの液晶パネル28から透過する光がBの液晶パネル29で反射されるように、G(LH)の液晶パネル28とB(RH)の液晶パネル29との間に、λ/2の位相差板31を設ける。すなわち、Gの液晶パネルから透過する光の偏光方向を、λ/2の位相差板31により、左回り(LH)から右回り(RH)に反転させる。よって、実施例6に係る液晶表示素子26は、実施例2に係る効果を保持しつつ、さらに液晶表示素子の製造コストを抑えることができる。すなわち、λ/2の位相差板31があれば、反射偏光方向が左回り(LH)のBの液晶パネルを新たに用意することなく、Gの液晶パネル28から透過する光をBの液晶パネル29で反射させられる。よって、反射偏光方向が左回り(LH)のBの液晶パネル29を新たに用意するコストを抑えつつ、実施例2に係る効果を発揮する液晶表示素子を製造できる。
(1)色純度調整
上述した実施例において、円偏光吸収フィルタとして用いたBG−RH偏光吸収フィルタの特性、すなわちBG−RH偏光吸収フィルタが有する偏光板の色素を変えて、液晶表示素子の表示色を調整するようにしてもよい。図20は、実施例7に係る円偏光吸収フィルタの特性例を示す図である。図20は、例えば、上述した図5に示す円偏光吸収フィルタよりも、液晶表示素子の表示色に関し、青の割合を強くした場合の円偏光吸収フィルタの特性を示す。このようにすることで、例えば、ユーザの好みに白色となるように液晶表示素子の表示色を調整できる。
(2)濃度調整
上述した実施例において、円偏光吸収フィルタとして用いたBG−RH偏光吸収フィルタの特性、すなわちBG−RH偏光吸収フィルタが有する偏光板の色素濃度を変えて、液晶表示素子の表示色を調整するようにしてもよい。図21は、実施例7に係る円偏光吸収フィルタの特性例を示す図である。図21は、BG−RH偏光吸収フィルタが有する偏光板の色素濃度を変えることにより、例えば、上述した図20に示す円偏光吸収フィルタよりも、液晶表示素子の表示色に関し、青の割合をさらに強くした場合の円偏光吸収フィルタの特性を示す。このようにすることで、上述した色純度の調整でユーザの好みに白色にとなるように液晶表示素子の表示色を調整できなかった場合に、さらに、ユーザの好みに白色となるように液晶表示素子の表示色を調整できる。
また、上述した液晶表示素子は、電車やバスなど、交通機関の運行時刻を表示する時刻表や、物販を行う店舗にて物の価格を表示する価格表示タグに利用される電子ペーパーなどに広く適用することができる。この電子ペーパーは、例えば、所定の制御回路により液晶パネルに電圧を供給することで、各液晶パネルを光の透過または反射のいずれかの状態に制御し、電子ペーパーの表示色を調整する。
1 液晶表示素子
2 光吸収層
3 第1の液晶反射層
4 第2の液晶反射層
5 液晶表示素子
6 BG−RH偏光吸収フィルタ
7 G(LH)の液晶パネル
8 B(LH)の液晶パネル
9 R(RH/LH)の液晶パネル
10 液晶表示素子
11 BG−RH偏光吸収フィルタ
12 G(LH)の液晶パネル
13 B(LH)の液晶パネル
14 R(RH)の液晶パネル
15 液晶表示素子
16 BG−RH偏光吸収フィルタ
17 G(LH)の液晶パネル
18 B(LH)の液晶パネル
19 R(RH)の液晶パネル
20 液晶表示素子
21 BG−RH偏光吸収フィルタ
22 G(LH)の液晶パネル
23 B(LH)の液晶パネル
24 R(RH)の液晶パネル
25 拡散板
26 液晶表示素子
27 BG−RH偏光吸収フィルタ
28 G(LH)の液晶パネル
29 B(LH)の液晶パネル
30 R(RH)の液晶パネル
31 λ/2位相差板
100,200 液晶表示素子

Claims (5)

  1. 入射される光の中から、第1の波長域の第1の偏光方向の光および当該第1の波長域よりも長い第2の波長域の前記第1の偏光方向の光をそれぞれ吸収し、当該第1の波長域の第2の偏光方向の光および当該第2の波長域の第2の偏光方向の光をそれぞれ透過する光吸収層と、
    前記光吸収層から透過される前記第1の波長域の前記第2の偏光方向の光を反射する第1の液晶反射層と、
    前記光吸収層から透過される前記第2の波長域の前記第2の偏光方向の光を反射する第2の液晶反射層とを有し、
    前記光吸収層を前記第2の液晶反射層よりも光の入射側に設けるとともに、前記第2の液晶反射層を前記第1の液晶反射層よりも光の入射側に設けることを特徴とする液晶表示素子。
  2. 前記光吸収層は、前記第1の液晶反射層および前記第2の液晶反射層から反射される光を透過するように、当該反射されてきた光の位相を変える位相差層を有することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示素子。
  3. 前記第2の液晶反射層は、前記第2の波長域の第2の偏光方向の光を反射する液晶反射層および前記第1の波長域の第2の偏光方向の光を反射する液晶反射層、または前記第2の波長域より大きな波長の光を反射する液晶反射層を有することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示素子。
  4. 前記光吸収層は、入射される光を拡散させる拡散層を有することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示素子。
  5. 入射される光の中から、第1の波長域の第1の偏光方向の光および当該第1の波長域よりも長い第2の波長域の前記第1の偏光方向の光をそれぞれ吸収し、当該第1の波長域の第2の偏光方向の光および当該第2の波長域の第2の偏光方向の光をそれぞれ透過する光吸収層と、
    前記光吸収層から透過される前記第1の波長域の前記第2の偏光方向の光を反射する第1の液晶反射層と、
    前記光吸収層から透過される前記第2の波長域の前記第2の偏光方向の光を反射する第2の液晶反射層とを有し、
    前記光吸収層を前記第2の液晶反射層よりも光の入射側に設けるとともに、前記第2の液晶反射層を前記第1の液晶反射層よりも光の入射側に設ける液晶表示素子と、
    前記第1の液晶反射層および前記第2の液晶反射層に、光の反射または透過を実行させるように制御する制御部と
    を有することを特徴とする液晶表示装置。
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