JP5321388B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ゲストホスト型の液晶表示装置に関する。
ゲストホスト液晶表示装置は、第1の電極を形成した第1の基板と、第2の電極を形成した第2の基板とを、ホスト液晶に所定の色の二色性染料を添加した液晶を介して、それぞれの電極が形成された面を対向させて配置したものであり、電圧の印加により液晶分子及び染料分子の配向状態を変化させ、前記液晶層を透過する光の前記二色性染料による吸収を制御して表示する。
このゲストホスト液晶表示装置には、表示面とは反対側に配置された光源からの照射光を利用する透過表示を行うものと、液晶表示装置の使用環境の光である外光を利用する反射表示を行うものとがある。
しかし、透過表示を行うゲストホスト液晶表示装置は、入射光が前記液晶層を一方向に透過するだけであるため、二色性染料による光の吸収量が少なく、所定の濃さに着色した表示が得られない。
そのため、透過表示を行うゲストホスト液晶表示装置では、前記ゲスト液晶への二色性染料の添加量を多くするか、或いは液晶層厚を大きくして、所定の濃さの着色表示を得るようにしているが、二色性染料の添加量を多くしたり、液晶層厚を大きくしたりしたのでは、印加電圧に対する前記ゲスト液晶の応答性が低下するために、高い電圧で駆動しなければならなくなる。
一方、反射表示を行うゲストホスト液晶表示装置は、入射光が前記液晶層を往復して透過するため、二色性染料の添加量を多くしたり、液晶層厚を大きくしたりしなくても、所定の濃さに着色した表示を得ることができる。
前記反射表示を行うゲストホスト液晶表示装置としては、従来、表示面とは反対側に、反射部材として反射偏光板を配置し、この反射偏光板の後側に光吸収膜を配置したものがある(特許文献1参照)。
特開2001−75084号公報
しかし、上記従来の反射表示を行うゲストホスト液晶表示装置は、低照度の環境下では、表示が暗くて視認することができない。
この発明は、主に外光を利用する反射表示を行い、しかも低照度の環境下でも表示を視認することができるゲストホスト型の液晶表示装置を提供することを目的としたものである。
前記課題を解決するため、本発明の液晶表示素子の一態様は、第1の電極を形成した第1の基板と、第2の電極を形成した第2の基板とを、ホスト液晶に所定の色の二色性染料を添加した液晶層を介して、それぞれの電極が形成された面を対向させて配置したゲストホスト型の液晶表示装置であって、前記液晶層の液晶分子及び染料分子を、分子長軸を所定の方向に揃えたホモジニアス配向とホメオトロピック配向との何れか一方に配向させ、電圧の印加により、前記液晶分子及び前記染料分子の初期の配向状態を前記ホモジニアス配向または前記ホメオトロピック配向する方向に変化させる液晶素子と、前記液晶素子の表示面とは反対側の面に配置され、互いに直交する方向に反射軸と透過軸とをもち、当該反射軸方向の振動成分の光を反射し、当該透過軸方向の振動成分の光を透過させる偏光特性を有する反射偏光板と、前記反射偏光板の前記液晶素子とは反対側の面に配置され、互いに直交する方向に吸収軸と透過軸とをもち、当該吸収軸方向の振動成分の光を吸収し、当該透過軸方向の振動成分の光を透過させる偏光特性を有する吸収偏光板と、前記吸収偏光板の前記反射偏光板とは反対側の面に配置された光源と、を備え、前記反射偏光板は、前記反射偏光板の反射軸を前記液晶分子及び前記染料分子の前記ホモジニアス配向状態における分子長軸方向に対して0°〜45°の範囲の方向に向けて配置され、前記吸収偏光板は、前記吸収偏光板の吸収軸を前記反射偏光板の反射軸に対して45°〜90°の範囲の方向に向けて配置され、前記反射偏光板は、前記反射偏光板の透過軸方向の振動成分の光を、前記吸収偏光板の透過軸方向の振動成分の光の透過率よりも大きい透過率で透過させるとともに、前記反射偏光板の反射軸方向の振動成分の光を、前記吸収偏光板の吸収軸方向の振動成分の光の透過率よりも大きい透過率で透過させる特性を有している、ことを特徴とする。
この発明のゲストホスト液晶表示装置によれば、主に外光を利用する反射表示を行い、しかも低照度の環境下でも表示を視認することができる。
この発明の一実施例を示す液晶表示装置の一部分の断面図。 前記液晶表示装置における液晶素子の配向処理方向と、反射偏光板の反射軸及び透過軸の向きと、吸収偏光板の吸収軸及び透過軸の向きを示す図。 前記液晶表示装置の反射表示における着色表示の模式図。 前記液晶表示装置の反射表示における白表示の模式図。 前記液晶表示装置の透過表示における着色表示の模式図。 前記液晶表示装置の透過表示における白表示の模式図。 吸収偏光板の透過率特性図。 反射偏光板の透過率特性図。 2枚の吸収偏光板を重ねて配置したときの透過率特性図。 2枚の反射偏光板を重ねて配置したときの透過率特性図。 反射偏光板と吸収偏光板を重ねて配置したときの透過率特性図。 二色性染料を添加しない液晶を用いたテスト用のホモジニアス配向型液晶表示装置における液晶層厚dと液晶のカイラルピッチPとの比d/Pと電圧−透過率特性との関係を示す図。
[実施例]
この発明のゲストホスト液晶表示装置は、図1のように、ホスト液晶に所定の色の二色性染料を添加した液晶層(以下、ゲストホスト液晶層という)8を有する液晶素子1と、前記液晶素子1の表示面とは反対側の面に配置された第1偏光部材11と、前記第1偏光部材11に対向して配置された第2偏光部材12と、前記第2偏光部材12に対向して配置された光源13とを備えている。
前記液晶素子1は、第1の透明電極4を形成した第1の透明基板2と、第2の透明電極5を形成した第2の透明基板とを、前記ゲストホスト液晶層8を介して、それぞれの電極4,5が形成された面を対向させて配置したものである。
この実施例の液晶素子1は、アクティブマトリックス型液晶素子であり、第1基板2に設けられた第1電極4は、行方向及び列方向に配列された複数の画素電極、第2基板3に設けられた第2電極5は、前記複数の画素電極4と対向する一枚膜状の対向電極である。
そして、図1では省略しているが、前記第1基板2の第2基板3と対向する面には、前記各画素電極4にそれぞれ対応させて配置され、対応する画素電極4にソース電極を接続された複数のTFT(薄膜トランジスタ)と、各行の複数のTFTにゲート信号を供給する複数の走査線と、各列の複数のTFTにデータ信号を供給する複数の信号線とが設けられている。
また、この実施例の液晶素子1は、前記ゲストホスト液晶層8の液晶分子9及び染料分子10を、分子長軸を所定の方向に揃えてホモジニアス配向させたホモジニアス配向型素子である。
すなわち、前記第1基板2と第2基板3にはそれぞれ、前記電極4,5を覆って、ポリイミド膜等の水平配向膜6,7が形成されており、これらの配向膜6,7は、それぞれの膜面を、所定の方向と実質的に平行で且つ互いに逆向きの方向にラビングすることにより配向処理されている。
図2において、矢印6r,7rは、前記第1基板2に形成された第1配向膜6と前記第2基板3に形成された第2配向膜7のラビング方向を示しており、この実施例では、前記第1配向膜6と第2配向膜7とを画面の横軸方向と平行で且つ互いに逆向き方向にラビングしている。
そして、前記第1基板2と第2基板3は、前記複数の画素電極4が配列された領域からなる画面エリアを囲む枠状のシール材(図示せず)を介して接合されており、これらの基板2,3間の間隙の前記シール材で囲まれた領域に、ホスト液晶に二色性染料を添加したゲストホスト液晶層8が形成されている。
前記ホスト液晶は、正の誘電異方性を有し、且つコレステリック液晶等のカイラル材を含まないネマティック液晶からなっており、液晶分子9及び染料分子10は、前記各画素電極4と対向電極5との間に電圧を印加しない無電界状態において、分子長軸を所定の方向、つまり前記第1配向膜6及び第2配向膜7のラビング方向6r,7rに揃えてホモジニアス配向している。
前記液晶素子1は、前記各画素電極4と対向電極5との間への電圧の印加により、液晶分子9及び染料分子10の配向状態を、前記基板2,3面に対して略垂直な方向に分子長軸を向けてホメオトロピック配向する方向に変化させる。
前記液晶素子1は、前記第1基板2と第2基板3の何れか一方、例えば対向電極5が設けられた第2基板3の外面を表示の観察方向(図1において上方向)に向けて配置されている。
前記液晶素子1の後側に配置された第1偏光部材11と、前記第1偏光部材11の後側に配置された第2偏光部材12とのうち、第2偏光部材12は、図2のように、互いに直交する方向に吸収軸12aと透過軸12bをもち、前記吸収軸12a方向の振動成分の光を吸収し、前記透過軸12b方向の振動成分の光を透過させる偏光特性を有する吸収偏光板からなっている。
また、前記第1偏光部材11は、図2のように、互いに直交する方向に反射軸11aと透過軸11bをもち、前記反射軸11a方向の振動成分の光を反射し、前記透過軸11b方向の振動成分の光を透過させる偏光特性を有する反射偏光板からなっている。
前記反射偏光板11は、その反射軸11a方向の振動成分の光を、前記吸収偏光板12の吸収軸12a方向の振動成分の光の透過率よりも大きい透過率で透過させる特性を有している。
すなわち、前記反射偏光板11は、直線偏光への変換度が前記吸収偏光板12に比べて低い偏光板であり、光の吸収率(非偏光の光を入射させたときの入射光量に対する吸収光量の比)が、前記吸収偏光板12の吸収率(非偏光の光を入射させたときの入射光量に対する吸収光量の比)よりも小さく、光の透過率(非偏光の光を入射させたときの入射光量に対する透過光量の比)が、前記吸収偏光板12の透過率よりも大きい。例えば可視光帯域の中間波長である550nm波長光の透過率は、前記吸収偏光板12では約45.6%、前記反射偏光板11では約67.3%である。
そして、前記反射偏光板11は、前記反射軸11aを、前記液晶素子1の液晶分子9及び染料分子10の前記ホモジニアス配向状態における分子長軸方向、つまり前記第1配向膜6及び第2配向膜7のラビング方向6r,7r対して所定の角度以内の方向に向けて配置され、前記吸収偏光板12は、前記吸収軸12aを、前記反射偏光板11の反射軸11aと交差させて配置されている。
この実施例において、前記反射偏光板11は、前記反射軸11aを、前記液晶分子9及び染料分子10の前記ホモジニアス配向状態における分子長軸方向と略平行にして配置されており、前記吸収偏光板12は、前記吸収軸12aを、前記反射偏光板11の反射軸11aと略直交させて配置させている。
また、前記吸収偏光板12の後側に配置された光源13は、前記液晶素子1の少なくとも画面エリア(複数の画素電極4が配列された領域)の全域に向けて非偏光の光を照射する面光源である。なお、図1では前記光源13を簡略化しているが、この光源13は、例えば、前記液晶素子1の少なくとも画面エリア(複数の画素電極4が配列された領域)の全体に対向する面積を有する透明板からなり、一端面に光の入射端面が形成され、前記吸収偏光板12と対向する板面に、前記入射端面から入射した光の出射面が形成され、その反対側の板面に、前記入射端面から入射した光を前記出射面に向けて反射する反射面が形成された導光板と、この導光板の前記入射端面に対向させて配置されたLED(発光ダイオード)等からなる複数の発光素子とにより構成されている。
さらに、この実施例の液晶表示装置は、表示の観察方向に対向する面、つまり前記液晶素子1の前面(第2基板3の外面)に、外光の表面反射を防ぐための反射防止膜または紫外線カット膜からなる表面シート14を備えている。なお、この表面シート14は、前記反射防止膜と紫外線カット膜とを積層したものでもよい。
この液晶表示装置は、上記のように、ホスト液晶に所定の色の二色性染料を添加し、液晶分子9及び染料分子10を、分子長軸を所定の方向に揃えてホモジニアス配向させた液晶層8を有し、前記各画素電極4と対向電極5との間への電圧の印加により、前記液晶分子9及び染料分子10の配向状態をホメオトロピック配向する方向に変化させる液晶素子1と、前記液晶素子1の後側に、反射軸11aを前記液晶分子9及び染料分子10の前記ホモジニアス配向状態における分子長軸方向と略平行にさせて配置された反射偏光板11と、前記反射偏光板11の後側に、吸収軸12aを前記反射偏光板11の反射軸11aと略直交させて配置された吸収偏光板12と、前記吸収偏光板12の後側に配置された光源13とを備えている。
そのため、この液晶表示装置の前面から入射し、前記液晶素子1を透過した光を前記反射偏光板11により反射して前記前面から出射する反射表示と、前記光源13から照射され、前記吸収偏光板12と反射偏光板11と前記液晶素子1とを透過した光を前面から出射する透過表示とを行うことができる。
この液晶表示装置において、前記液晶素子1のホスト液晶への二色性染料の添加量と前記ゲストホスト液晶層8の層厚は、前記液晶分子9及び染料分子10が前記第1配向膜6及び第2配向膜7のラビング方向6r,7rに分子長軸を揃えて配向したホモジニアス配向状態において、前記表示面から入射し、前記反射偏光板11により反射されて前記表示面から射出する光、つまり前記ゲストホスト液晶層8を往復して透過する光の前記二色性染料による吸収率が所定の値になるように設定されている。
前記液晶表示装置の1つの画素における表示を説明すると、前記液晶素子1の画素電極4と対向電極5との間に電圧を印加しない無電界時、つまり前記液晶分子9及び染料分子10が図3及び図5のように分子長軸を前記第1配向膜6及び第2配向膜7のラビング方向6r,7rに揃えてホモジニアス配向しているときは、前記液晶素子1に入射した光が、前記ゲストホスト液晶層8を透過する間に、前記液晶分子9及び染料分子10の分子長軸方向の振動成分の光のうちの前記二色性染料の吸収波長帯域の波長光を吸収される。
すなわち、前記液晶素子1のゲストホスト液晶層8は、無電界時は前記液晶分子9及び染料分子10の分子長軸方向と平行な方向に、前記二色性染料の吸収波長帯域の波長光を吸収する光学吸収軸8a(図3及び図5参照)をもっている。
一方、前記液晶素子1の画素電極4と対向電極5との間に電圧を印加すると、前記液晶分子9及び染料分子10が、前記ホモジニアス配向状態から前記基板2,3面に対して垂直な方向へ立上がるように配向し、それに伴って前記ゲストホスト液晶層8の光吸収量が少なくなり、前記液晶分子9及び染料分子10が前記基板2,3面に対して略垂直な方向に分子長軸を向けてホメオトロピック配向すると、前記液晶素子1に入射した光が、ゲストホスト液晶層8を前記二色性染料により吸収されることなく透過する。
まず、外光を利用する反射表示について説明すると、液晶表示装置の使用環境の光である外光は、非偏光の光であり、前記ゲストホスト液晶層8の光学吸収軸8a方向の振動成分の光a10と、それと直交する振動成分の光b10とを含んでいる。
そして、前記液晶素子1の画素電極4と対向電極5との間に電圧を印加しない無電界時は、図3に矢線で示したように、前記液晶素子1にその前面から入射した光のうちの前記ゲストホスト液晶層8の光学吸収軸8a方向の振動成分の光a10が前記二色性染料によりその吸収波長帯域の波長光を吸収され、前記二色性染料の色に着色した着色光a11となって前記液晶素子1の後側に出射する。
また、前記液晶素子1に入射した光のうちの前記ゲストホスト液晶層8の光学吸収軸8aと直交する振動成分の光b10は、前記ゲストホスト液晶層8を前記二色性染料により吸収されることなく透過して前記液晶素子1の後側に出射する。
そして、前記反射偏光板11は、その反射軸11aを前記液晶分子9及び染料分子10の前記ホモジニアス配向状態における分子長軸方向(ゲストホスト液晶層8の光学吸収軸8a)と略平行にして配置されているため、前記液晶素子1の後側に出射した前記光a11,b10のうちの前記ゲストホスト液晶層8の光学吸収軸8a方向の振動成分である前記着色光a11が、前記反射偏光板11により反射される。
前記反射偏光板11により反射された前記着色光a11は、前記液晶素子1に再入射し、前記ゲストホスト液晶層8を再び透過する間に、前記二色性染料の吸収波長帯域の波長光をさらに吸収され、前記ホスト液晶への二色性染料の添加量と前記ゲストホスト液晶層8の層厚とに対応した濃さに着色した着色光a12となって前記液晶素子1の前面から出射する。
また、前記ゲストホスト液晶層8を前記二色性染料により吸収されることなく透過して前記液晶素子1の後側に出射した光b10は、前記反射偏光板11の透過軸11b方向の振動成分の直線偏光であるため、前記反射偏光板11を透過する。
さらに、前記吸収偏光板12は、その吸収軸12aを前記反射偏光板11の反射軸11aと略直交させて配置されているため、前記液晶素子1の後側に出射して前記反射偏光板11を透過した光b10は、前記吸収偏光板12により吸収される。
すなわち、前記液晶素子1の後側に出射して前記反射偏光板11を透過した光b10の振動方向は、前記吸収偏光板12の吸収軸12a方向であり、従って、この光b10の殆んどが前記吸収偏光板12により吸収される。
一方、図4のように、前記液晶素子1の画素電極4と対向電極5との間への電圧の印加により前記液晶分子9及び染料分子10をホメオトロピック配向させると、前記液晶素子1にその前面から入射した非偏光の光が、前記ゲストホスト液晶層8を前記二色性染料により吸収されることなく透過して前記液晶素子1の後側に出射する。
そして、前記液晶素子1の後側に出射した光のうちの前記反射偏光板11の反射軸11a方向の振動成分の光a10が、前記反射偏光板11により反射され、前記ゲストホスト液晶層8を再び前記二色性染料により吸収されることなく透過して前記液晶素子1の前面から出射する。
また、前記液晶素子1の後側に出射した光のうちの前記反射偏光板11の透過軸11b方向の振動成分の光b10は、前記反射偏光板11を透過する。この反射偏光板11を透過した光は、前記反射偏光板11の透過軸11bと前記吸収偏光板12の吸収軸12aとが略平行であるため、前記吸収偏光板12により吸収される。
次に、前記光源13からの照射光を利用する透過表示について説明する。なお、この液晶表示装置は、通常は前記外光を利用する反射表示を行うものであり、透過表示は、充分な明るさの反射表示を行うことができない低照度の環境下において、前記光源13を点灯させて行う。
この透過表示において、前記光源13からの照射光は、非偏光の光であり、前記ゲストホスト液晶層8の光学吸収軸8a方向の振動成分の光a20と、それと直交する振動成分の光b20とを含んでいる。
前記光源13からの照射光は、図5及び図6に矢線で示したように、まず前記吸収偏光板12により、その吸収軸12a方向の振動成分の光を吸収され、前記吸収偏光板12の透過軸12b方向の振動成分の光が前記吸収偏光板12を透過して前記反射偏光板11に入射する。
この実施例において、前記吸収偏光板12は、その吸収軸12aを前記反射偏光板11の反射軸11aと略直交させて配置されているため、前記吸収偏光板12を透過して前記反射偏光板11に入射する光は、前記反射偏光板11の反射軸11a方向の振動成分の光a20である。
しかし、前記反射偏光板11は、直線偏光への変換度が前記吸収偏光板12よりも低く、反射軸11a方向の振動成分の光を、前記吸収偏光板12の吸収軸12a方向の振動成分の光の透過率よりも大きい透過率で透過させるため、前記吸収偏光板12を透過して前記反射偏光板11に入射した前記光a20のうちの或る程度の量の光が前記反射偏光板11を透過して前記液晶素子1に入射する。
すなわち、前記吸収偏光板12は、図7のような透過率特性をもっており、例えば可視光帯域のうちの550nm波長光の透過率は約45.6%である。それに対して、前記反射偏光板11は、図8のような透過率特性をもっており、前記550nm波長光の透過率は約67.3%である。
また、2枚の吸収偏光板12を、それぞれの吸収軸12aを平行にして重ねたときと、それぞれの吸収軸12aを直交させて重ねたときの透過率特性は、図9のような特性であり、例えば550nm波長光の透過率は、前記吸収軸12aを平行にしたときは約42.7%、前記吸収軸12aを直交させたときは約0.0084%である。
なお、吸収偏光板12の偏光度は、その吸収軸12aと平行な振動成分の透過率をT、吸収軸12aと直交する振動成分(透過軸11b方向の振動成分)の透過率をT90とすると、
偏光度={(T−T90)/(T+T90)}1/2
で表される。
この式により、前記2枚の吸収偏光板12を重ねたときの偏光度を算出すると、その偏光度は約99.9%である。
また、2枚の反射偏光板11を、それぞれの反射軸11aを平行にして重ねたときと、それぞれの反射軸11aを直交させて重ねたときの透過率特性は、図10のような特性であり、例えば550nm波長光の透過率は、前記反射軸11aを平行にしたときは約64.8%、前記反射軸11aを直交させたときは約27.3%である。
ここで、前記反射偏光板11における反射軸11aと平行な振動成分の透過率をT、前記反射軸11aと直交する振動成分の透過率をT90とし、上記{(T−T90)/(T+T90)}1/2の式の値を前記反射偏光板11の偏光度と定義すると、前記2枚の反射偏光板11を重ねたときの偏光度は約63.8%である。
さらに、1枚の反射偏光板11と1枚の吸収偏光板12とを、前記反射偏光板11の反射軸11aと前記吸収偏光板12の吸収軸12aとを平行にして重ねたときと、前記反射軸11aと吸収軸12aとを直交させて重ねたときの透過率特性は、図11のような特性であり、例えば550nm波長光の透過率は、前記反射軸11aと吸収軸12aとを平行にしたときは約58.9%、前記反射軸11aと吸収軸12aとを直交させたときは約4.3%である。
前記反射偏光板11と吸収偏光板12とを重ねたときの上記{(T−T90)/(T+T90)}1/2の式により算出した偏光度は約92.9%である。すなわち、反射偏光板11と吸収偏光板12とを重ねたときの偏光度は、前記2枚の吸収偏光板11を重ねたときの偏光度(約99.9%)よりも小さく、前記2枚の反射偏光板11を重ねたときの偏光度(約63.8%)よりも大きい。
そして、前記液晶表示装置は、前記反射偏光板11の後側に前記吸収偏光板12を、その吸収軸12aを前記反射偏光板11の反射軸11aと略直交させて配置し、この吸収偏光板12の後側に光源13を配置しているため、前記光源13から照射され、前記吸収偏光板12を透過して前記反射偏光板11に入射した光のうち、前記光源13からの照射光量に対して約4.3%の光が前記反射偏光板11を透過して前記液晶素子1に入射する。
前記反射偏光板11を透過して前記液晶素子1に入射した光a21は、前記ゲストホスト液晶層8の光学吸収軸8a方向の振動成分の光であり、従って、前記画素電極4と対向電極5との間に電圧を印加しない前記無電界時は、図5のように、前記光a21が前記二色性染料によりその吸収波長帯域の波長光を吸収され、前記二色性染料の色に着色した着色光a22となって前記液晶素子1の前面から出射する。
一方、図6のように、前記液晶素子1の画素電極4と対向電極5との間への電圧の印加により前記液晶分子9及び染料分子10をホメオトロピック配向させると、前記反射偏光板11を透過して前記液晶素子1に入射した光a21が、前記ゲストホスト液晶層8を前記二色性染料により吸収されることなく透過して前記液晶素子1の前面から出射する。
このように、前記ゲストホスト液晶表示装置は、反射表示のときも透過表示のときも、前記液晶素子1の画素電極4と対向電極5との間に電圧を印加しない無電界時に、前記二色性染料によりその吸収波長帯域の波長光を吸収された着色光a12,a22を出射する着色表示を行い、前記液晶素子1の画素電極4と対向電極5との間に電圧が印加されたときに、前記二色性染料による吸収を受けない非着色光a10,a21を出射する白表示を行う。
なお、前記ホスト液晶に添加する二色性染料は、例えば赤、緑、青等の単色の染料でも、複数の色の二色性染料を混合した減法混色の染料でもよく、添加する二色性染料の色を選択することにより、その色の着色表示を行うことができる。また、前記二色性染料として、複数の色の染料を可視光領域の波長光を一様に吸収する比率で混合した減法混色の染料を添加することにより、黒色の着色表示を行うことができる。
前記ゲストホスト液晶表示装置は、反射表示と透過表示とを行うことができるため、充分な照度の環境下では、外光を利用して充分な明るさの表示を行い、低照度の環境下では、前記反射表示と、前記光源13からの照射光を利用する透過表示とを行うことにより、充分な明るさの表示を行うことができる。
すなわち、前記ゲストホスト液晶表示装置は、外光を利用する反射表示では充分な明るさの表示が得られない低照度の環境下でも、前記光源13を点灯させて前記反射表示と透過表示の両方を行うことにより、反射表示の明るさの不足を透過表示により補い、充分な明るさの表示を行うことができ、また、外光が殆んど得られない暗い環境下でも、前記透過表示により充分な明るさの表示を行うことができるため、主に外光を利用する反射表示を行い、しかも低照度の環境下でも表示を視認することができる。
なお、前記透過表示を行う場合、前記光源13からの照射光の輝度は、液晶表示装置の使用環境の照度に応じて調整するのが望ましく、このようにすることにより、前記使用環境の照度に対応した適度な明るさの表示を行うことができる。
また、前記ゲストホスト液晶表示装置は、前記ホスト液晶への前記二色性染料の添加量と前記ゲストホスト液晶層8の層厚を、前記液晶分子9及び染料分子10がホモジニアス配向状態に配向したときに、表示面から入射し、前記反射偏光板11により反射されて前記表示面から射出する光の二色性染料による吸収率が所定の値になるように、つまりゲストホスト液晶層8を往復して透過した光が所定の濃さに着色するように設定しているため、前記反射表示のときの着色表示と白表示のコントラストを高くすることができる。
なお、前記透過表示では、入射光が前記ゲストホスト液晶層8を一方向に透過するだけであるため、二色性染料による光の吸収量が少なく、充分な濃さの着色表示が得られないが、低照度の環境下で反射表示と透過表示の両方を行うときは、ある程度の濃さの着色表示が得られる。
また、前記ゲストホスト液晶表示装置は、主に反射表示を行うものであり、透過表示は、低照度の環境下や、外光が殆んど得られない暗い環境下でも使用できるようにするための補助的な表示であるため、この透過表示における着色表示の白表示のコントラストは、表示を視認できる程度であればよい。
さらに、前記ゲストホスト液晶表示装置は、前記ホスト液晶として、カイラル材を含まないネマティック液晶を用いているため、前記液晶素子1の画素電極4と対向電極5との間に印加する電圧値の制御により着色表示の濃さを変化させる階調表示を行うことができる。
すなわち、通常の液晶表示装置では、液晶分子を安定に配向させるために、液晶にカイラル材を添加しているが、コレステリック液晶等のカイラル材を添加した液晶を用いた液晶表示装置は、カイラル材を含まない液晶を用いた液晶表示装置とは異なる電圧−透過率特性をもつ。
図12は、テスト用のホモジニアス配向型液晶表示装置(以下、テスト用液晶表示装置という)における、液晶層厚dと液晶のカイラルピッチPとの比d/Pが、d/P=0、d/P=0.5、d/P=1のときの電圧−透過率特性を示している。
なお、前記テスト用液晶表示装置は、対向配置された第1と第2の透明基板間の間隙に、黄色の2色性染料(吸収極大波長560nm)を3重量%添加した誘電異方性が正のネマティック液晶を封入し、その液晶分子及び染料分子を、分子長軸を所定の方向に揃えてホモジニアス配向させたものであり、前記基板間の間隙は8μmに設定されている。
図12のように、d/P=0.5及びd/P=1のテスト用液晶表示装置、つまりネマティック液晶にカイラル材を添加したものは、印加電圧が或る値を越えたときに過渡的に液晶が捩れた後、捩れが解ける際に配向が不安定となってドメインを生じ、液晶層での光散乱により透過率が急激に変化する。そのため、階調表示を行うことが難しい。
一方、図12のように、d/P=0のテスト用液晶表示装置、つまりネマティック液晶にカイラル材を添加しないものは、電圧の印加による液晶分子の配向状態の変化に伴って透過率が略直線的に変化する。
上記実施例のゲストホスト液晶表示装置は、前記ホスト液晶として、カイラル材を含まないネマティック液晶を用いているため、電圧の印加により、二色性染料による光の吸収率を略直線的に変化させることができ、従って、前記液晶素子1の画素電極4と対向電極5との間に印加する電圧値の制御により着色表示の濃さを変化させる階調表示を行うことができる。
[他の実施例]
なお、上記実施例では、前記反射偏光板11を、その反射軸11aを前記液晶分子9及び染料分子10のホモジニアス配向状態における分子長軸方向と略平行にして配置しているが、前記反射偏光板11は、前記反射軸11aを、前記液晶分子9及び染料分子10の前記ホモジニアス配向状態における分子長軸方向に対して斜めに交差させて配置してもよい。
但し、前記反射偏光板11の反射軸11aを前記液晶分子9及び染料分子10のホモジニアス配向状態における分子長軸方向に対して斜めに交差させると、前記反射表示における無電界時に、前記ゲストホスト液晶層8を透過して前記反射偏光板11により反射され、前記ゲストホスト液晶層8を再び透過する光のうち、前記液晶分子9及び染料分子10のホモジニアス配向状態における分子長軸方向の振動成分の光が、二色性染料によりその吸収波長帯域の波長光を吸収されて着色光するのに対し、前記分子長軸方向と直交する振動成分の光は、前記二色性染料により吸収されずに非着色光のまま出射するため、前記着色光と非着色光との光量比が着色光<非着色光になり、着色表示が薄くなってしまう。
そのため、前記反射偏光板11を、前記反射軸11aを前記液晶分子9及び染料分子10の前記ホモジニアス配向状態における分子長軸方向に対して斜めに交差させて配置する場合は、その交差角を、0°〜45°の範囲、より好ましくは0°〜30°の範囲に設定するのが望ましく、この範囲の交差角にすることにより、前記反射表示における無電界時の前記着色光と非着色光との光量比を着色光>非着色光にし、充分な濃さの着色表示を得ることができる。
また、上記実施例では、前記吸収偏光板12の吸収軸12aを前記反射偏光板11の反射軸11aと略直交させているが、前記吸収偏光板12は、その吸収軸12aを前記反射偏光板11の反射軸11aと斜めに交差させて配置してもよい。
このように、前記吸収偏光板12の吸収軸12aを前記反射偏光板11の反射軸11aに対して斜めに交差させると、前記透過表示のときに、光源13から照射され、前記吸収偏光板12を透過した光、つまり反射偏光板11の反射軸11aに対して斜めに交差する直線偏光のうちの前記反射偏光板11の反射軸11a方向の振動成分の光と、前記反射偏光板11の透過軸11b方向の振動成分の光とが前記反射偏光板11を透過して液晶素子1に入射するため、前記液晶素子1の前面から出射する光の量を多くし、表示を明るくすることができる。
なお、このように、前記吸収偏光板12の吸収軸12aを前記反射偏光板11の反射軸11aと斜めに交差させた場合は、前記反射表示のときに、前記反射偏光板11を透過した光のうちの前記吸収偏光板12の吸収軸12a方向の振動成分の光が前記吸収偏光板12により吸収され、前記吸収偏光板12の透過軸12b方向の振動成分の光が前記吸収偏光板12を透過してその後側(光源13側)に出射する。
但し、前記吸収偏光板12を、その吸収軸12aを前記反射偏光板11の反射軸11aに対して斜めに交差させて配置すると、前記透過表示における無電界時に、前記吸収偏光板12を透過し、さらに前記反射偏光板11を透過して前記ゲストホスト液晶層8に入射した光のうち、前記液晶分子9及び染料分子10のホモジニアス配向状態における分子長軸方向の振動成分の光が、二色性染料によりその吸収波長帯域の波長光を吸収されて着色するのに対し、前記分子長軸方向と直交する振動成分の光は、前記二色性染料により吸収されずに非着色光のまま出射するため、着色表示が薄くなってしまう。
そのため、前記吸収偏光板12の吸収軸12aと前記反射偏光板11の反射軸11aとの交差角は、45°〜90°の範囲、より好ましくは60°〜90°の範囲に設定するのが望ましく、この範囲の交差角にすることにより、前記透過表示における無電界時の非着色光の出射量を少なくし、充分な濃さの着色表示を得ることができる。
さらに、上記実施例では、ホスト液晶として、カイラル材を含まないネマティック液晶を用いているが、印加電圧値の制御により着色表示の濃さを変化させる階調表示を行わない場合、或いは前記階調表示を行わない場合は、ホスト液晶に、カイラル材を添加したネマティック液晶を用いてもよい。
従って、この発明は、ホスト液晶として、コレステリック液晶またはコレステリック液晶とネマティック液晶の混合液晶を用いたホワイトテーラー型のゲストホスト液晶表示装置にも適用することができる。
また、上記実施例のゲストホスト液晶表示装置は、液晶分子9及び染料分子10を、分子長軸を所定の方向に揃えてホモジニアス配向させた液晶素子1を備えたものであるが、液晶素子は、誘電異方性が負のネマティック液晶からなるホスト液晶に二色性染料を添加したゲストホスト液晶層を有し、第1基板と第2基板の対向する面にそれぞれ、液晶分子及び染料分子をホメオトロピック配向させる垂直配向膜を設け、これらの垂直配向膜にそれぞれ、電圧印加時の液晶分子及び染料分子の倒れ方向を所定の方向に規定するラビング処理を施したものでもよい。
すなわち、液晶素子は、液晶分子及び染料分子をホメオトロピック配向させたゲストホスト液晶層を有し、電圧の印加により、前記液晶分子及び染料分子の配向状態を、分子長軸を所定の方向に揃えたホモジニアス配向状態に配向する方向に変化させる垂直配向型の液晶素子でもよく、その場合は、ホモジニアス配向型の液晶素子1を備えた上記実施例の液晶表示装置とは逆に、無電界時の表示が白表示、電圧印加時の表示が着色表示になる。
1…液晶素子、2,3…基板、4…画素電極、5…対向電極、6,7…水平配向膜、6r,7r…ラビング方向、8…ゲストホスト液晶層、9…液晶分子、10…染料分子、11…反射偏光板(第1偏光部材)、11a…反射軸、11b…透過軸、12…吸収偏光板(第2偏光部材)、12a…吸収軸、12b…透過軸、13…光源、14…表面シート

Claims (9)

  1. 第1の電極を形成した第1の基板と、第2の電極を形成した第2の基板とを、ホスト液晶に所定の色の二色性染料を添加した液晶層を介して、それぞれの電極が形成された面を対向させて配置したゲストホスト型の液晶表示装置であって、
    前記液晶層の液晶分子及び染料分子を、分子長軸を所定の方向に揃えたホモジニアス配向とホメオトロピック配向との何れか一方に配向させ、電圧の印加により、前記液晶分子及び前記染料分子の初期の配向状態を前記ホモジニアス配向または前記ホメオトロピック配向する方向に変化させる液晶素子と、
    前記液晶素子の表示面とは反対側の面に配置され、互いに直交する方向に反射軸と透過軸とをもち、当該反射軸方向の振動成分の光を反射し、当該透過軸方向の振動成分の光を透過させる偏光特性を有する反射偏光板と、
    前記反射偏光板の前記液晶素子とは反対側の面に配置され、互いに直交する方向に吸収軸と透過軸とをもち、当該吸収軸方向の振動成分の光を吸収し、当該透過軸方向の振動成分の光を透過させる偏光特性を有する吸収偏光板と、
    前記吸収偏光板の前記反射偏光板とは反対側の面に配置された光源と、
    を備え、
    前記反射偏光板は、前記反射偏光板の反射軸を前記液晶分子及び前記染料分子の前記ホモジニアス配向状態における分子長軸方向に対して0°〜45°の範囲の方向に向けて配置され、
    前記吸収偏光板は、前記吸収偏光板の吸収軸を前記反射偏光板の反射軸に対して45°〜90°の範囲の方向に向けて配置され、
    前記反射偏光板は、前記反射偏光板の透過軸方向の振動成分の光を、前記吸収偏光板の透過軸方向の振動成分の光の透過率よりも大きい透過率で透過させるとともに、前記反射偏光板の反射軸方向の振動成分の光を、前記吸収偏光板の吸収軸方向の振動成分の光の透過率よりも大きい透過率で透過させる特性を有している、
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記反射偏光板は、前記反射偏光板の反射軸を、前記液晶分子及び前記染料分子の前記ホモジニアス配向状態における分子長軸方向に対して0°〜30°の範囲の方向に向けて配置されていることを特徴とする請求項に記載の液晶表示装置。
  3. 前記反射偏光板は、前記反射偏光板の反射軸を、前記液晶分子及び前記染料分子の前記ホモジニアス配向状態における分子長軸方向と実質的に平行にして配置されていることを特徴とする請求項に記載の液晶表示装置。
  4. 前記吸収偏光板は、前記吸収偏光板の吸収軸を前記反射偏光板の反射軸に対して60°〜90°の範囲の方向に向けて配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の液晶表示装置。
  5. 前記吸収偏光板は、前記吸収偏光板の吸収軸を前記反射偏光板の反射軸と実質的に直交させて配置されていることを特徴とする請求項に記載の液晶表示装置。
  6. 前記ホスト液晶への前記二色性染料の添加量と前記液晶層の層厚とは、前記ホモジニアス配向状態において、前記表示面から入射し、前記反射偏光板により反射されて前記表示面から射出する光の前記二色性染料による吸収率が所定の値になるように設定されていることを特徴とする請求項1からの何れかに記載の液晶表示装置。
  7. 前記ホスト液晶は正の誘電異方性を有しており、前記液晶分子及び前記染料分子は、無電界状態において、分子長軸を所定の方向に揃えてホモジニアス配向していることを特徴とする請求項1からの何れかに記載の液晶表示装置。
  8. 前記ホスト液晶は、カイラル材を含まないネマティック液晶からなっていることを特徴とする請求項1からの何れかに記載の液晶表示装置。
  9. 前記反射偏光板は、前記反射偏光板の反射軸と前記吸収偏光板の吸収軸とを直交させて重ねたとき、前記反射偏光板の反射軸方向の振動成分の光を、光の波長が実質的に550nmのときに実質的に4.3%の透過率で透過させることを特徴とする請求項1から8の何れかに記載の液晶表示装置。
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