JP2011128119A - 物体検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】FM−CW波を用いた物体検知装置は、車両の速度に応じたドップラ周波数を2倍した周波数オフセット量を算出する。
【解決手段】周波数上昇部におけるビート信号の周波数スペクトルを該周波数オフセット量だけ周波数増加方向にシフトして上昇オフセット周波数スペクトルを算出すると共に、周波数下降部におけるビート信号の周波数スペクトルを該周波数オフセット量だけ周波数減少方向にシフトして下降オフセット周波数スペクトルを算出する。周波数上昇部におけるビート信号の周波数スペクトルから、下降オフセット周波数スペクトルを減算することにより、上昇差分周波数スペクトルを算出すると共に、周波数下降部におけるビート信号の周波数スペクトルから上昇オフセット周波数スペクトルを減算することにより、下降差分周波数スペクトルを算出する。上昇差分および下降差分周波数スペクトルのレベルに基づいて移動物体および静止物体を判別する。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両に搭載されたレーダを用いて物体を検知する装置に関する。
従来より、ミリ波レーダとして、FM−CW方式のレーダを車両に搭載し、車両周辺の物体を検知する様々な手法が提案されている。
下記の特許文献1の手法によると、周波数変調した搬送波の送受信を行い、そのビート信号の周波数上昇部分および周波数下降部分をそれぞれスペクトル分析する。周波数上昇部分のパワースペクトルと周波数下降部分のパワースペクトルの差分を算出することにより、相対的静止物体のスペクトルを除去し、残った相対的移動物体のスペクトルのピークから、該相対的移動物体の距離および相対速度を検出する。
また、下記の特許文献2の手法によると、周波数変調された信号を照射した物体からの受信信号について、自車両の速度に応じたドップラシフト量に基づく周波数オフセット量を、周波数上昇部の周波数スペクトルには加算して上昇オフセット周波数スペクトルとし、周波数下降部の周波数スペクトルからは減算して下降オフセット周波数スペクトルとする。両者のオフセット周波数スペクトルの差である差分周波数スペクトルを積分し、該積分周波数スペクトルにピークが存在しているか否かを判別することにより、移動物体を、静止物体とは切り分けて検出する。
特開平6−214017号公報 特開2007−155396号公報
FM−CW方式のレーダの場合、物体を特定するためには、周波数が上昇する区間(上昇部)のビート信号の周波数スペクトルのピークと、周波数が下降する区間(下降部)のビート信号の周波数スペクトルのピークとを求め、両者を組み合わせる必要がある。
この点について、上記の特許文献1の技術では、周波数上昇部のパワースペクトルと周波数下降部のパワースペクトルの差分を算出することにより、相対的静止物体のスペクトルを除去しつつ、相対的移動物体のスペクトルのピークを検出している。しかしながら、レーダ装置を車両に搭載して物体を検知する場合、たとえば自車両とほぼ同じ速度で走行している先行車は、相対的静止物体に区別されてしまう。したがって、当該文献の技術では、先行車のような実際の移動物体を区別して検出することは困難である。
また、実際にはノイズ等の影響により、上昇部の周波数スペクトルと下降部の周波数スペクトルとの間に誤差が生じるので、当該文献のように差分周波数スペクトルを算出するだけでは、静止物体を完全に除去できないことが多い。そのため、上昇部のピークと下降部のピークの間違った組み合わせに至るおそれがある。
また、上記の特許文献2では、周波数オフセット量を、周波数上昇部の周波数スペクトルには加算し、周波数下降部の周波数スペクトルからは減算しているので、差分周波数スペクトルでは、自車両の速度が速いほど、該上昇部のピークの周波数と該下降部のピークの周波数とが離れてしまう。
ここで図10を参照すると、(a)には、FM―CW方式のレーダから取得された信号の一例が示されている。符号501は、周波数が上昇する区間の周波数スペクトル(パワースペクトル)を実線で示し、符号502は、周波数が下降する区間の周波数スペクトルを点線で示す。(b)の符号503は、当該文献の手法に示すように、自車両の速度に応じたドップラシフト量に基づく周波数オフセット量を、周波数上昇部の周波数スペクトル501に加算した結果を実線で示し、符号504は、該周波数オフセット量を、周波数下降部の周波数スペクトル502から減算した結果を点線で示す。
(c)の符号505は、周波数スペクトル503と504の差分を示す差分周波数スペクトルを実線で示し、ここで、上昇部のピークの周波数と下降部のピークの周波数とが、差fxで示されるように離れているのがわかる。当該文献の技術では、該差分周波数スペクトルを積分しており、これが、符号506により点線で示されている。両者のピーク周波数が近いときには、該積分周波数スペクトルにきれいなピークが出現することとなるが、このように両者のピーク周波数が離れていると、該積分周波数スペクトルでは、ピークとなる周波数範囲がfxにわたって広がることとなり、ピーク周波数として1つの周波数値を特定することができない。したがって、該積分周波数スペクトルから移動物体を直接特定することは困難である。また、積分操作により、ノイズ成分も累積してしまうため、ピークを判定することがさらに困難となるおそれがある。
したがって、上昇部のピーク周波数と下降部のピーク周波数の組み合わせを、より容易かつ的確に行うことができるように、実際の移動物体と静止物体を判別することができる手法が望まれている。また、自車両の速度如何にかかわらず、より的確に物体を特定することができるような手法が望まれている。
この発明の一つの側面によると、車両に搭載された物体検知装置であって、FM−CW波を送信波として送信して、該FM−CW波の物体からの反射波を受信波として受信する送受信手段と、前記送信波と前記受信波を混合して、ビート信号を生成する手段と、前記車両の速度を検出する手段と、前記検出された車両の速度に基づいて、該車両の速度に応じたドップラ周波数を算出する手段と、前記送信波の周波数上昇部における前記ビート信号の周波数スペクトルを、前記ドップラ周波数を2倍した周波数オフセット量だけ、周波数が増加する方向にシフトして、上昇オフセット周波数スペクトルを算出する手段と、前記送信信号の周波数下降部における前記ビート信号の周波数スペクトルを、前記ドップラ周波数を2倍した周波数オフセット量だけ、周波数が減少する方向にシフトして、下降オフセット周波数スペクトルを算出する手段と、前記送信波の周波数上昇部における前記ビート信号の周波数スペクトルから、前記下降オフセット周波数スペクトルを減算することにより、上昇差分周波数スペクトルを算出する手段と、前記送信波の周波数下降部における前記ビート信号の周波数スペクトルから、前記上昇オフセット周波数スペクトルを減算することにより、下降差分周波数スペクトルを算出する手段と、前記上昇差分周波数スペクトルのレベルおよび前記下降差分周波数スペクトルのレベルに基づいて、前記物体が移動物体なのか静止物体なのかを判定する手段と、を備える。
静止物体の場合、上昇部の周波数スペクトルのピークと下降部の周波数スペクトルのピークは、自車両の速度に応じたドップラ周波数の2倍に応じた量だけ周波数がシフトされた(すなわち、周波数がずれた)状態で得られる。したがって、本発明の上記のような信号処理により、静止物体については上昇部と下降部との間で打ち消しあいが生じ、よって、上昇差分周波数スペクトルと下降差分周波数スペクトルのレベルは小さくなる。それに対し、移動物体の場合、このような打ち消しあいは生じないため、上昇差分周波数スペクトルと下降差分周波数スペクトルのレベルは、もとの周波数スペクトルのレベルをほぼ維持した状態となる。したがって、静止物体と移動物体を、比較的簡単な演算で、的確に判別することができる。結果として、処理負荷を低減しつつ、ピークの間違った組み合わせを低減することができる。
また、もとの周波数スペクトルにおいて移動物体を表すピーク部分は、上昇差分および下降差分周波数スペクトルでは大きなレベルのまま残る。静止物体を表すピーク部分は、ノイズ等の影響で上記のような打ち消しあいが生じても完全に除去されることはなく、上昇部分および下降差分周波数スペクトルにおいて小さなレベルで残る。移動物体と静止物体の間でこのようなレベル差は生じるものの、移動物体を表すピーク部分の周波数位置および静止物体を表すピーク部分の周波数位置は、上昇差分および下降差分周波数スペクトルにおいても変化していない。したがって、上昇差分および下降差分周波数スペクトルから、直接、移動物体および静止物体の周波数位置を特定して、該物体を特定することができる。また、このような周波数位置の不変により、前述したような、自車両の速度に依存してピークが離れてしまうことに起因する物体特定の困難性という問題は生じない。
この発明の一実施形態によると、前記上昇差分周波数スペクトルのレベルおよび前記下降差分周波数スペクトルのレベルが、所定のしきい値より小さいときには、該所定のしきい値より小さいレベルを持つ該上昇差分周波数スペクトルおよび該下降差分周波数スペクトルのピークが、静止物体を表すピークであると判定する。また、この発明の一実施形態によると、前記上昇差分周波数スペクトルのレベルおよび前記下降差分周波数スペクトルのレベルが、所定のしきい値より大きいときには、該所定のしきい値より大きいレベルを持つ該上昇差分周波数スペクトルおよび該下降差分周波数スペクトルのピークが、移動物体を表すピークであると判定する。こうして、信号処理の結果として取得された上昇差分および下降差分周波数スペクトルから、直接、移動物体および静止物体のピークを、それぞれ比較的容易に見極めることができ、ピークの間違った組み合わせを低減することができる。
本発明のその他の特徴及び利点については、以下の詳細な説明から明らかである。
この発明の一実施例に従う、物体検知装置のブロック図。 この発明の一実施例に従う、FM−CWレーダの送信波、受信波、およびビート信号の一例を示す図。 車両が静止物体に接近している場合の、送信波、受信波、ビート信号、およびビート信号のパワースペクトルの一例を示す図。 車両が、ほぼ同じ速度の移動物体に追従している場合の、送信波、受信波、ビート信号、およびビート信号のパワースペクトルの一例を示す図。 この発明の一実施例に従う、(a)周波数上昇部および下降部のビート信号の周波数スペクトル、(b)上昇オフセット周波数スペクトルおよび下降オフセット周波数スペクトル、(c)上昇差分周波数スペクトルおよび下降差分周波数スペクトル、の一例を示す図。 この発明の一実施例に従う、物体検知プロセスのフローチャート。 この発明の一実施例に従う、物体検知プロセスのフローチャート。 この発明の他の実施例に従う、物体検知プロセスのフローチャート。 この発明の他の実施例に従う、物体検知プロセスのフローチャート。 (a)周波数上昇部および下降部のビート信号のパワースペクトル、(b)ドップラシフトに応じた周波数オフセット量だけオフセットした上昇および下降オフセット周波数スペクトル、(c)上昇および下降オフセット周波数スペクトルの差分周波数スペクトルおよび積分周波数スペクトル、の一例を示す図。
次に図面を参照してこの発明の実施の形態を説明する。
図1は、この発明の一実施形態に従う、車両に搭載される、FM−CW波を用いて車両の周辺の物体を検知するための装置10のブロック図である。
該装置10は、タイミング信号生成回路11、FM変調制御回路12、発振器(VCO:Voltage-controlled Oscillator)13、方向性結合器14、送信アンテナ15、受信アンテナ16、ミキシング回路17、増幅回路18、およびA/D変換器19を備え、これらは、FM−CW(周波数変調連続波:Frequency-Modulated Continuous Wave)方式のレーダ装置を構成している。FM−CW方式のレーダ装置は、周波数を時間とともに三角波状に増減させたFM−CW波を送信することによって、物体を検知するものである。
タイミング信号生成回路11から入力されるタイミング信号に基づいて、発振器13の発振振動が、FM変調制御回路12により変調制御される。これにより、図2の(a)の実線101で示すように、周波数が三角波状に変調されて、送信波が生成される。この送信波は、送信アンテナ15から送信される。送信波は、車両の周辺の物体に当たって反射され、反射波が、受信アンテナ16で受信される。この受信波は、たとえば、図2の(a)の点線103で示すようになり、送信波よりも時間的に遅れて出現する(tdにより時間遅れが示されている)。
受信波と、方向性結合器14を介して入力された送信波の一部とがミキシング回路17で混合され、図2の(b)の符号105で示されるような、送信波と受信波の周波数差を示すビート信号105が生成される。図では、(a)の三角波の上昇部(上り区間)におけるビート信号105の周波数がfupで示されており、(a)の三角波の下降部(下り区間)におけるビート信号105の周波数がfdnで示されている。ビート信号105は、増幅回路18で必要なレベルの振幅に増幅され、A/D変換器19により、所定のサンプリングタイム毎にA/D変換される。
レーダ装置には、中央処理装置(CPU)およびメモリを備えるコンピュータに実現される信号処理装置20が接続されている。A/D変換されたデジタルデータは、該装置20の、メモリを備えるデータ保持部21に、時系列に記憶保持される。データ保持部21には、タイミング信号生成回路11からのタイミング信号が入力されており、そのタイミング信号に応じて、周波数が増加する上昇部および周波数が減少する下降部のビート信号のデータを別個に記憶保持することができる。
周波数解析部22は、データ保持部21に記憶された、上昇部のビート信号のデータと、下降部のビート信号のデータとを、それぞれ周波数解析してスペクトル分布を求める。周波数解析の手法として、たとえばFFT(高速フーリエ変換)を用いることができる。
ここで、周波数解析された結果を用いた具体的な信号処理内容を説明するに先立ち、図3および図4を参照して本発明の原理について説明する。
図3は、上記のようなレーダ装置を車両に搭載し、車両が、静止物体に接近している場合の、(a)送信波101および受信波103の変調周波数、(b)ビート信号105の周波数、および、(c)ビート信号105を周波数解析した周波数スペクトルのデータから検出した、所定値以上のレベルで極大値となるスペクトル(ピーク信号)、の一例を示す。図4は、上記のようなレーダ装置を車両に搭載し、車両が、該車両の速度とほぼ同じ速度で走行している先行車を追従している場合の、(a)送信波101および受信波103の変調周波数、(b)ビート信号105の周波数、および、(c)ビート信号を周波数解析した周波数スペクトルのデータから検出した、所定値以上のレベルで極大値となるスペクトル(ピーク信号)、の一例を示す。なお、図4の(a)および(b)は、図2に一例として示したものと同じである。
図3の場合、静止物体に対しては、自車両の速度に等しい相対速度が発生している。したがって、(a)に示すように、送信波101と受信波103の間には、ドップラ効果(ドップラシフト)により、矢印111に示すような、相対速度すなわち自車両の速度に応じた周波数差が生じる。そのため、(b)に示すように、周波数の上昇部のビート信号105の周波数fupと周波数の下降部のビート信号105の周波数fdnとは、異なっている。(c)に示されるビート信号105の周波数スペクトルでは、上昇部のビート信号105を解析した結果として得られる上昇側ピーク信号107と、下降部のビート信号105を解析した結果として得られる下降側ピーク信号109とは、静止物体との相対速度がゼロであるときのピーク信号110の周波数位置(ビート周波数とも呼ばれる)frを中心に、対称的に検知される。上昇側ピーク信号107および下降側ピーク信号109の、相対速度がゼロの時のピーク信号110に対する周波数差(ドップラ周波数と呼ばれる)fdは、相対速度に比例している。
他方、図4の場合、先行車に対する相対速度はほぼゼロに等しい。したがって、(a)に示すように、送信波101と受信波103の間には、図3に示すような周波数差111は生じない。(b)に示すように、ビート信号105の上昇側の周波数fupと下降側の周波数fdnは同じである。(c)に示すように、ビート信号105の周波数スペクトルでは、上昇部のビート信号105を解析した結果として得られる上昇側ピーク信号と、下降部のビート信号105を解析した結果として得られる下降側ピーク信号とは、重なりあい、符号115に示すように、同じ周波数位置frに検知される。
このように、静止物体については、車両の速度に応じたドップラ周波数fdが生じる。したがって、静止物体の場合、上昇側ピーク信号107を、該ドップラ周波数fdを2倍にした分(fd×2)だけ、周波数が増加する方向にシフトし(ずらし)、該シフトした信号を、もとの下降側ピーク信号109から差し引く(減算する)ことにより、該下降側ピーク信号109を打ち消すことができる。同様に、下降側ピーク信号109を、該ドップラ周波数fdを2倍にした分(fd×2)だけ、周波数が減少する方向にシフトし、該シフトした信号を、上昇側ピーク信号107から差し引くことにより、該上昇側ピーク信号107を打ち消すことができる。
他方、移動物体について同様のことを行うと、このような打ち消しは生じない。したがって、下降側ピーク信号109は、打ち消されずにそのまま残る。同様に、上昇側ピーク信号107も、打ち消されずにそのまま残る。
図3および図4には、ピーク信号が理想的な形状で示されているが、実際には、ノイズ等の影響により、上記のような演算を行っても、静止物体についてのピーク信号を完全に打ち消すことは困難である。しかしながら、このような演算により、移動物体については、レベル(大きさ)の大きいピーク信号が残り、静止物体については、レベルの小さいピーク信号となるので、所定のしきい値を設けることにより、移動物体か静止物体かの判別を行うことができる。
次に、図1に戻り、信号処理装置20による、上記の演算の具体的な手法を、図5のシミュレーション結果の一例を参照しながら説明する。
上記のように周波数解析部22による周波数解析により得た結果の一例が、図5の(a)に示されており、上昇部のビート信号の周波数スペクトル(上昇側周波数スペクトル)201が実線で示され、下降部のビート信号の周波数スペクトル(下降側周波数スペクトル)203が点線で示されている。
オフセット量算出部23は、自車両に設けられた車速検出手段31から、自車両の速度を受け取る。ここで、車速検出手段31は、任意の手法で実現されることができ、たとえば、自車両の駆動輪の回転速度(車輪速)を検出する車輪速センサや、自車両の速度を検出する車速センサや、車体に作用する加速度を検知する加速度センサにより実現されることができる。
オフセット量算出部23は、自車両の速度に基づいて、自車両の速度に応じたドップラシフト周波数fdを求め、これを2倍にすることにより、周波数オフセット量Δfを求める。自車両の速度をVとし、光速をcとすると、これらは、以下の式(1)および(2)のように算出されることができる。ここで、f0は、図2に示されるように、送信波(変調波)の中心周波数である。
fd=((2・V)/c)×f0 (1)
Δf=fd×2 (2)
なお、送信波(送信信号)の送出方位が、水平面上で自車両の走行方向に対して角度θを有している場合には、V×cosθを、上記のVに適用すればよい。
周波数シフト部24は、図5の(a)に示すような上昇側周波数スペクトル201に、上記のように算出された周波数オフセット量Δfを加算することにより、上昇側周波数スペクトル201を、周波数が増加する方向にシフトし(移動し)、(b)に示すような上昇側オフセット周波数スペクトル211を算出する。同様に、周波数シフト部24は、(a)に示すような下降側周波数スペクトル203から、上記のように算出された周波数オフセット量Δfを減算することにより、下降側周波数スペクトル203を、周波数が減少する方向にシフトし、(b)に示すような下降側オフセット周波数スペクトル213を算出する。
差分算出部25は、(a)に示す上昇側周波数スペクトル201から、(b)に示す下降側オフセット周波数スペクトル213を減算して、(c)に示すような上昇側差分周波数スペクトル221を算出すると共に、(a)に示す下降側周波数スペクトル203から、(b)に示す上昇側オフセット周波数スペクトル211を減算して、(c)に示すような下降側差分周波数スペクトル223を算出する。当該スペクトルの減算は、互いの周波数位置を合わせた上で実行される。なお、図の(c)では、上記のような減算の結果、−60dBより低い値となった部分については、省略されている。このように、所定値以下の部分は、後続の理に不要であるので、切り取ってもよい。
この図の例では、(a)における上昇側周波数スペクトル201のピーク301と下降側周波数スペクトル203のピーク303は、移動物体を表している。(c)を参照すると、上昇側ピーク301が、上昇側差分周波数スペクトル221のピーク信号311として現れていると共に、下降側ピーク303が、下降側差分周波数スペクトル223のピーク信号313として現れている。上昇側ピーク301は、上記の演算で打ち消されないので、対応するピーク信号311は、上昇側ピーク301のレベル(大きさ)をほぼ維持したまま現れている。同様に、下降側ピーク303は、上記の演算で打ち消されないので、対応するピーク信号313は、下降側ピーク303のレベルをほぼ維持したまま現れている。さらに、上昇側ピーク301の周波数位置は、ピーク信号311の周波数位置と同じであり、下降側ピーク303の周波数位置は、ピーク信号313の周波数位置と同じである。したがって、演算の結果としての差分周波数スペクトルでは、ピークの周波数位置は維持されたままとなっている。
他方、(a)における上昇側周波数スペクトル201のピーク321と下降側周波数スペクトル203のピーク323は、静止物体を表している。(c)を参照すると、上昇側ピーク321が、上昇側差分周波数スペクトル221のピーク信号331として現れていると共に、下降側ピーク323が、下降側差分周波数スペクトル223のピーク信号333として現れている。静止物体の場合、前述したように、上記の演算で打ち消されるため、ピーク信号331のレベルは、対応する上昇側ピーク321のレベルに比べて低い。同様に、ピーク信号333のレベルは、対応する下降側ピーク323のレベルに比べて低い。しかしながら、上昇側ピーク321の周波数位置は、ピーク信号331の周波数位置と同じであり、下降側ピーク323の周波数位置は、ピーク信号333の周波数位置と同じである。したがって、演算の結果としての差分周波数スペクトルでは、ピークの周波数位置は維持されたままとなっている。
このように、上昇および下降側差分周波数スペクトルにおいては、移動物体については、そのレベルが大きい信号として現れ、静止物体は、そのレベルが小さい信号として現れる。したがって、(c)に示すように、所定のしきい値Thを設定することにより、移動物体と静止物体を判別することができる。また、移動物体および静止物体のいずれについても、ピークの周波数位置は維持される。
したがって、一実施形態において、図1の物体検知部26は、上昇および下降側差分周波数スペクトルから、ピーク(極大値)を検出し、所定のしきい値Thを超えているピークについては、そのピークは移動物体に対応すると判断し、該所定のしきい値Th以下のピークについては、そのピークは静止物体に対応すると判断する。移動物体を検知する場合には、移動物体と判別されたピークを対象に、上昇側のピークと下降側のピークとの組み合わせ処理(ペアリング)を行う。静止物体を検知する場合には、静止物体と判別されたピークを対象に、上昇側のピークと下降側のピークとの組み合わせ処理を行う。組み合わせ処理の手法には、様々なものがあり、任意の適切な手法を用いることができる。組み合わされた上昇側のピークの周波数と下降側のピークの周波数に基づいて、物体の距離および速度を算出する。
このように、本発明の上記の手法によれば、図5の(a)に示されるようにノイズ等の影響によって上昇側周波数スペクトルと下降側周波数スペクトルの間に誤差があっても、比較的簡単な演算で、移動物体と静止物体を区別することができる。自車両と同じ速度で走行する先行車のような相対的な静止物についても、移動物体として判別することができる。また、本発明では、積分操作を行わないので、前述したような、ピークの判別が困難になる問題やノイズが累積するという問題は生じない。さらに、結果として得られる差分周波数スペクトルのピークの周波数位置は、もとの周波数スペクトル(図5の(a))におけるピークの周波数位置と同じである。したがって、差分周波数スペクトルから、直接、物体を特定することができる。
上記のしきい値は、実験やシミュレーション等を介して予め設定しておいてもよい。代替的に、スペクトルのレベルは、ノイズや物体までの距離に依存して変動が生じうるので、車両の周辺の状況等に応じて変更するようにしてもよい。
上の実施形態では、上昇および下降差分周波数スペクトルのピークを検出した上で、移動物体および静止物体の判別を行っている。代替の実施形態では、ピークを検出することなく、上昇および下降差分周波数スペクトルのレベルに基づいて、移動物体および静止物体を切り分けてもよい。図5の(c)に示すように、移動物体については、演算によって打ち消されないため、そのレベルが、静止物体に比べて比較的大きい信号として出現する。したがって、移動物体を検出する際には、上昇および下降差分周波数スペクトルから、レベルが所定のしきい値より大きい部分を抽出する。この抽出において、すべての周波数範囲を対象としなくてもよい。たとえば、所定の周波数位置や所定の周波数範囲を選択してもよい。抽出された部分の信号の周波数位置もしくはその近傍に、移動物体が存在していると考えられるため、該抽出された部分の信号の周波数位置もしくはその近傍のピークを検出して、上昇側ピークと下降側ピークの組み合わせを行ってもよい。他方、静止物体を検出する際には、上昇および下降差分周波数スペクトルから、レベルが所定のしきい値以下の部分を抽出する。この抽出においても、前述したように、すべての周波数範囲を対象としなくてもよい。抽出された部分の信号の周波数位置もしくはその近傍に、静止物体が存在していると考えられるため、該抽出された信号の周波数位置もしくはその近傍のピークを検出して、上昇側ピークと下降側ピークの組み合わせを行う。
図6は、この発明の一実施形態に従う、信号処理装置20によって実行されるプロセスのフローチャートである。このプロセスは、所定の時間間隔で実行されることができる。また、このプロセスでは、前述した、ピークの検出を行う形態に基づいている。
ステップS11において、レーダ装置によるFM−CW波の送受信により前述したように得られたビート信号をメモリから読み出し、周波数上昇部のビート信号および周波数下降部のビート信号をそれぞれ周波数解析して、図5の(a)のような上昇側周波数スペクトルおよび下降側周波数スペクトルを算出する。
ステップS12において、自車両の速度を取得し、図5の(b)を参照して説明したように、上昇側周波数スペクトルを、自車両の速度に応じたドップラシフト周波数fdを2倍した周波数オフセット量だけ、周波数が増加する方向にシフトして、上昇側オフセット周波数スペクトルを算出すると共に、下降側周波数スペクトルを、自車両の速度に応じたドップラシフト周波数fdを2倍した周波数オフセット量だけ、周波数が減少する方向にシフトして、下降側オフセット周波数スペクトルを算出する。
ステップS13において、図5の(c)を参照して説明したように、上昇側周波数スペクトルから、下降側オフセット周波数スペクトルを減算して、上昇側差分周波数スペクトルを算出すると共に、下降側周波数スペクトルから、上昇側オフセット周波数スペクトルを減算して、下降側差分周波数スペクトルを算出する。
ステップS14において、上昇側差分周波数スペクトルからピーク(極大値)を検出すると共に、下降側差分周波数スペクトルからピークを検出する。ピークの検出手法は、任意の手法で行うことができる。たとえば、微分を用いて、ピークを検出することができる。
ステップS15において、上昇側差分周波数スペクトルにおいて検出されたピークのそれぞれについて、そのレベルが所定のしきい値Thより大きいかどうかを判断すると共に、下降側差分周波数スペクトルにおいて検出されたピークのそれぞれについて、そのレベルが該所定のしきい値Thより大きいかどうかを判断する。しきい値Thより大きければ、そのピークについて、移動物フラグを設定する。こうして、上昇側および下降側差分周波数スペクトルにおいて検出されたピークのうち、しきい値Thより大きいレベルを持つピークについては、移動物フラグが設定される。
ステップS16において、上昇側差分周波数スペクトルで移動物フラグが設定されたピークと、下降側差分周波数スペクトルで移動物フラグが設定されたピークとの組み合わせ処理を行う。組み合わせ処理については、前述したように、任意の適切な手法を用いることができる。
ステップS17において、組み合わされた上昇側差分周波数スペクトルのピークと下降側差分周波数スペクトルのピークに基づいて、移動物体の距離rおよび相対速度vを算出する。距離rおよび速度vは、以下の式によって算出されることができる。
r=(c・Tm)・(fup+fdn)/(8・Δfm)
v=c・(fup―fdn)/(4・f0)
ここで、fupは、上記の上昇側差分周波数スペクトルのピークが位置する周波数であり、fdnは、下降側差分周波数スペクトルのピークが位置する周波数である。cは、光速である。Tmは、図2に示すような送信波(変調波)の繰り返し周期(送信波の周波数fmの逆数)であり、Δfmは、変調幅を示す。f0は、前述したように、送信波(変調波)の中心周波数を示す。相対速度vは、物体が自車両に近づく場合は負値を取り、離れる場合には正値を取るよう算出される。
この例では、移動物フラグが設定された上昇側ピークと下降側ピークとで組み合わせを行うことにより、移動物体の距離および相対速度を算出しているが、代替的に、ステップS15で移動物フラグが設定されなかった(すなわち、しきい値以下のレベルを持つ)上昇側ピークと下降側ピークとの組み合わせを行うことにより、静止物体の距離および相対速度を算出するようにしてもよい。
なお、移動物フラグを設定することに代えて、静止物フラグを設定するようにしてもよく、このプロセスが、図7に示されている。ステップS11〜S14は図6のものと同じなので、説明を省略する。
ステップS21において、上昇側差分周波数スペクトルにおいて検出されたピークのそれぞれについて、そのレベルが所定のしきい値Th以下かどうかを判断すると共に、下降側差分周波数スペクトルにおいて検出されたピークのそれぞれについて、そのレベルが該所定のしきい値Th以下かどうかを判断する。しきい値Th以下であれば、そのピークについて、静止物フラグを設定する。こうして、上昇側および下降側差分周波数スペクトルにおいて検出されたピークのうち、しきい値Th以下のレベルを持つピークについては、静止物フラグが設定される。
ステップS22において、上昇側差分周波数スペクトルで静止物フラグが設定されたピークと、下降側差分周波数スペクトルで静止物フラグが設定されたピークとの組み合わせ処理を行う。組み合わされたピークに基づいて静止物体の距離および速度を算出することは、図6のステップS17と同様である。
この例では、静止物フラグが設定された上昇側ピークと下降側ピークとで組み合わせを行うことにより、移動物体の距離および相対速度を算出しているが、代替的に、ステップS21で静止物フラグが設定されなかった(すなわち、しきい値より大きいレベルを持つ)上昇側ピークと下降側ピークとの組み合わせを行うことにより、移動物体の距離および相対速度を算出するようにしてもよい。
図8は、この発明の他の実施形態に従う、信号処理装置20によって実行されるプロセスのフローチャートである。このプロセスは、所定の時間間隔で実行されることができる。このプロセスは、代替形態として前述した、ピークを検出することなく、差分周波数スペクトルのレベルに基づいて移動物体および静止物体の判別を行うものである。
ステップS11〜S13は、図6のものと同じである。ステップS31において、上昇側差分周波数スペクトルから、しきい値Thより大きい信号部分を抽出し、その部分に対し、移動物フラグを設定する。これは、前述したように、所定の周波数位置毎に行ってもよいし、所定の周波数範囲に対して行ってもよい。こうして、しきい値Thより大きいレベルを持つ信号部分が抽出される。
ステップS32において、上昇側差分周波数スペクトルおよび下降側差分周波数スペクトルにおいて、移動物フラグが設定された信号部分の周波数位置または該周波数位置近傍のピークを検出する。これは、ピークの組み合わせ処理を行うためである。ここで、「周波数位置近傍」と述べているのは、上記のように、所定の周波数位置ないし範囲についてのみ信号を抽出した場合には、抽出した信号部分にピークが含まれないこともあるからである。しかしながら、抽出した信号部分のレベルは大きいので、該レベルの大きい信号の周波数位置近傍(たとえば、所定の周波数範囲)でピークを検出することができる。なお、信号の抽出部分に制限を設けない場合には、抽出された信号部分からピークを検出すればよい。
ステップS16およびS17は、図6と同様であり、検出されたピークを組み合わせて、移動物体の距離および速度を検出する。
この例では、移動物フラグが設定された信号部分の周波数位置または該周波数位置近傍からピークを検出することにより、移動物体の距離および相対速度を算出しているが、代替的に、ステップS31で移動物フラグが設定されなかった(すなわち、しきい値以下のレベルを持つ)信号部分の周波数位置または該周波数位置近傍のピークを検出し、ステップS16において、該検出されたピークの組み合わせを行うことにより、静止物体の距離および相対速度を算出するようにしてもよい。
なお、移動物フラグを設定することに代えて、静止物フラグを設定するようにしてもよく、このプロセスが、図9に示されている。ステップS11〜S13は、図6のものと同様である。ステップS41において、上昇側差分周波数スペクトルから、しきい値Th以下の信号部分を抽出し、その部分に対し、静止物フラグを設定する。これは、前述したように、所定の周波数位置毎に行ってもよいし、所定の周波数範囲に対して行ってもよい。こうして、しきい値Th以下のレベルを持つ信号部分が抽出される。
ステップS42において、上昇側差分周波数スペクトルおよび下降側差分周波数スペクトルにおいて、静止物フラグが設定された信号部分の周波数位置または該周波数位置近傍のピークを検出する。ステップS16およびS17は、図6と同様であり、検出されたピークを組み合わせて、静止物体の距離および速度を検出する。
なお、ステップS41において、レベルがしきい値Th以下の信号部分を抽出すると、そこには、しきい値Thを超えるピーク信号の一部も含まれてしまうおそれがある。したがって、ステップS42において、所定の凸型のピークが検出されない部分は、組み合わせ処理の対象から外すことができる。また、このことは、図8のステップS32で移動物フラグが設定されなかった信号部分に基づいてピークを検出する場合にも同様にあてはまる。
この例では、静止物フラグが設定された信号部分の周波数位置または該周波数位置近傍からピークを検出することにより、静止物体の距離および相対速度を算出しているが、代替的に、ステップS41で静止物フラグが設定されなかった(すなわち、しきい値より大きいレベルを持つ)信号部分の周波数位置または該周波数位置近傍のピークを検出し、ステップS16において、該検出されたピークの組み合わせを行うことにより、移動物体の距離よび相対速度を算出するようにしてもよい。
以上のように、この発明の特定の実施形態について説明したが、本願発明は、これら実施形態に限定されるものではない。
10 物体検知装置
20 信号処理装置
31 車速検出手段

Claims (3)

  1. 車両に搭載された物体検知装置であって、
    FM−CW波を送信波として送信して、該FM−CW波の物体からの反射波を受信波として受信する送受信手段と、
    前記送信波と前記受信波を混合して、ビート信号を生成する手段と、
    前記車両の速度を検出する手段と、
    前記検出された車両の速度に基づいて、該車両の速度に応じたドップラ周波数を算出する手段と、
    前記送信波の周波数上昇部における前記ビート信号の周波数スペクトルを、前記ドップラ周波数を2倍した周波数オフセット量だけ、周波数が増加する方向にシフトして、上昇オフセット周波数スペクトルを算出する手段と、
    前記送信信号の周波数下降部における前記ビート信号の周波数スペクトルを、前記ドップラ周波数を2倍した周波数オフセット量だけ、周波数が減少する方向にシフトして、下降オフセット周波数スペクトルを算出する手段と、
    前記送信波の周波数上昇部における前記ビート信号の周波数スペクトルから、前記下降オフセット周波数スペクトルを減算することにより、上昇差分周波数スペクトルを算出する手段と、
    前記送信波の周波数下降部における前記ビート信号の周波数スペクトルから、前記上昇オフセット周波数スペクトルを減算することにより、下降差分周波数スペクトルを算出する手段と、
    前記上昇差分周波数スペクトルのレベルおよび前記下降差分周波数スペクトルのレベルに基づいて、前記物体が移動物体なのか静止物体なのかを判定する手段と、
    を備える、物体検知装置。
  2. 前記上昇差分周波数スペクトルのレベルおよび前記下降差分周波数スペクトルのレベルが、所定のしきい値より小さいときには、該所定のしきい値より小さいレベルを持つ該上昇差分周波数スペクトルおよび該下降差分周波数スペクトルのピークが、静止物体を表すピークであると判定する、
    請求項1に記載の物体検知装置。
  3. 前記上昇差分周波数スペクトルのレベルおよび前記下降差分周波数スペクトルのレベルが、所定のしきい値より大きいときには、該所定のしきい値より大きいレベルを持つ該上昇差分周波数スペクトルおよび該下降差分周波数スペクトルのピークが、移動物体を表すピークであると判定する、
    請求項1または2に記載の物体検知装置。
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