JP2011126276A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】局所的な画像特性に応じた適切な画像補正に優れた画像処理装置を提供すること。
【解決手段】画像処理装置は、補正手段と、出力手段とを備える。前記補正手段は、出力画像データを構成する複数の画素のうちの注目画素の画素値と前記注目画素の周辺の複数の周辺画素の各画素値との加算結果に基づき、前記注目画素の画素値を補正する。前記出力手段は、前記補正手段により補正された補正注目画素値を含む前記複数の画素により構成された補正出力画像データを出力する。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、画像処理装置及び画像処理方法に関する。
近年、カラーインクジェットプリンタ等の画像形成装置の普及は目覚ましく、これに伴い画像処理又は画像形成に関する各種改良が提案されている。例えば、記録媒体への色材量を制限する技術が提案されており、画像全体に対する色材量セーブモードのオン/オフを制御する技術、あるいは、各画素単独で画素値を補正する技術が知られている。
特開2004−177884号公報 特開2007−68001号公報
しかしながら、これまでに提案された技術では、画像の局所的な特性が考慮されていないため、例えば、画像中に過小補正箇所または逆に過大補正箇所が生じることがある。
また、これまでに提案された技術では、各画素の属性や周囲画素の状態が考慮されていないため、例えば、文字の鮮鋭感が失われて視認性の低下を招いたり、色材量の制御が不十分になったりすることがある。
本発明の目的は、局所的な画像特性に応じた適切な画像補正に優れた画像処理装置及び画像処理方法を提供することにある。
実施形態の画像処理装置は、補正手段と、出力手段とを備える。前記補正手段は、出力画像データを構成する複数の画素のうちの注目画素の画素値と前記注目画素の周辺の複数の周辺画素の各画素値との加算結果に基づき、前記注目画素の画素値を補正する。前記出力手段は、前記補正手段により補正された補正注目画素値を含む前記複数の画素により構成された補正出力画像データを出力する。
実施形態に係る画像形成装置を搭載したカラー複写機の構成例を示すブロック図である。 画像処理部の構成例を示すブロック図である。 色材量制御部の構成例を示すブロック図である。 判定部による補正判定処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る画像形成装置を搭載したカラープリンタの構成例を示すブロック図である。 注目画素の画素値と注目画素の周辺の複数の周辺画素の各画素値の状態の第1例(注目画素が補正対象とならない例)を示す図である。 注目画素の画素値と注目画素の周辺の複数の周辺画素の各画素値の状態の第2例(注目画素が補正対象となる例)を示す図である。 補正前の第1の画像(CMYK画像)の各色の画素値の状態の一例を示す図である。 第1の補正処理後の第1の画像(C'M'Y'K'画像)の各色の画素値の状態の一例を示す図である。 第2の補正処理後の第1の画像(C'M'Y'K'画像)の各色の画素値の状態の一例を示す図である。 第3の補正処理後の第1の画像(C'M'Y'K'画像)の各色の画素値の状態の一例を示す図である。 補正前の第2の画像(CMYK画像)の各色の画素値の状態の一例を示す図である。 第1の補正処理後の第2の画像(C'M'Y'K'画像)の各色の画素値の状態の一例を示す図である。 第2の補正処理後の第2の画像(C'M'Y'K'画像)の各色の画素値の状態の一例を示す図である。 第3の補正処理後の第2の画像(C'M'Y'K'画像)の各色の画素値の状態の一例を示す図である。 補正前の第1の画像(CMYK画像)の各色の画素値の状態の一例を示す図である。 第4の補正処理後の第1の画像(C'M'Y'K'画像)の各色の画素値の状態の一例を示す図である。 補正前の第2の画像(CMYK画像)の各色の画素値の状態の一例を示す図である。 第4の補正処理後の第2の画像(C'M'Y'K'画像)の各色の画素値の状態の一例を示す図である。
以下、実施形態について図面を参照して説明する。実施形態で説明する画像形成装置(画像処理装置)は、例えばカラーインクジェットプリンタである。また、実施形態で説明する画像形成装置は、色材量上限値(初期上限値)に基づき記録媒体に対する色材量を制御することができ、さらに、出力画像の局所的な特性に応じて適応的に色材量を制御することができる。
図1は、実施形態に係る画像形成装置を搭載したカラー複写機の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、カラー複写機は、スキャナ部101、画像処理部102、色材量制御部103、階調処理部104、印字部105、及びモード設定部106を備えている。
スキャナ部101は、紙原稿をCCD等のセンサで電気的に読み取ってR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)等の複数の色成分からなるカラー画像データを出力する処理部である。
画像処理部102は、入力されたRGBカラー画像データを色材の色に相当するC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)のカラー画像データに変換するとともに、各画像領域が文字部分であるか否か等の属性判別を行う処理部である。
色材量制御部103は、変換されたCMYK画像データについて、印字した際の色材付着量が所定量(初期上限値)を超えるかどうかを予測し、超えることが予測される場合は画像データの補正を行う処理部である。つまり、補正後のCMYK画像データに基づき画像を形成した場合には、色材付着量は所定量(初期上限値)を超えなくなる。なお、初期上限値は、色材量制御部103のメモリに保存されている。
階調処理部104は、後段の印字部105の解像度と階調特性に合わせ、CMYK画像データ又は後述する補正処理により補正されたC'M'Y'K'画像データに対して色材色毎に網点や万線等によるハーフトーン処理を行う処理部である。
印字部105は、ハーフトーン処理を行ったCMYK画像データ又はC'M'Y'K'画像データを、各色材で紙などの記録媒体に印字する。つまり、印字部105は、CMYK画像データ又はC'M'Y'K'画像データに基づく画像を紙などの記録媒体に形成する。
モード設定部106は、コントロールパネル等を使って原稿モード(文字モード、写真モード等)や仕上げモード(2in1、両面印刷等)等の設定を行う処理部であり、設定された値はメモリに保存され、必要に応じて各処理部から参照される。なお、文字モードとは、文字画像の形成に適した画像処理及び画像形成を実行するためのモードであり、写真モードとは、写真画像の形成に適した画像処理及び画像形成を実行するモードである。また、2in1(Nin1)とは、2(N)枚分の画像を1枚にまとめて形成するための画像処理及び画像形成を実行するモードである。両面印刷とは、記録紙の第1面(表面)と第2面(裏面)とに画像を形成するための画像処理及び画像形成を実行するモードである。
図2は、画像処理部102の構成例を示すブロック図である。図2に示すように、画像処理部102は、バッファメモリ部201、像域識別部202、フィルタ部203、ガンマ補正部204、色変換部205を備えている。
バッファメモリ部201は、入力されたカラー画像データをFIFO(先入れ先出し)メモリに格納し、画像の複数ラインを同時に参照できるようにするためのものである。
像域識別部202は、バッファメモリ201に格納された画像データを2次元的に参照し、各注目画素が文字領域に属すか写真領域に属すか等の判別を行う。
フィルタ部203は、画像データの色成分毎に、2次元のフィルタ係数との線形和を算出する処理部であり、フィルタ係数はモード設定データ(原稿モード)に応じて切り替わるようになっている。また、文字領域や写真領域等の領域種別に応じたフィルタ係数を像域識別部202から出力される属性データに応じて選択的に切り替えるようにもなっている。
ガンマ補正部204は、モード設定データ(原稿モード)および像域識別部202から出力される属性データに応じて、各画素の色成分値をアドレスとしたテーブル変換を行う処理部である。
色変換部205は、スキャナの色成分であるRGBからプリンタの色成分であるCMYKに変換する処理部である。色変換の方法としては、例えば特許第4191832号公報等に開示された技術を適用することができる。また、ここでも、モード設定データ(カラーモード等)に応じて変換方法の切替を行えるようになっている。
図3は、色材量制御部103の構成例を示すブロック図である。図3に示すように、色材量制御部103は、画像メモリ部301、積分部302、判定部303、補正部304を備える。
画像メモリ部301は、画像処理部102から出力されたCMYK画像データと属性データとを対応付けて順次格納し、両データを同時に順次読み出せるようになっている。通常、後段の積分部302で参照するライン数分のFIFO(先入れ先出し)メモリで構成してよいが、後述するような両面同時参照を行う場合には、1ページ分以上のデータを保持できるページメモリとなっている。
積分部302は、各注目画素について、その周囲の所定サイズの領域を参照して全色成分の画素値を加算する処理部である。言い換えれば、積分部302は、注目画素の全色成分の画素値と、この注目画素の周辺の複数の周辺画素の全色成分の画素値とを加算する処理部である。この加算は、中央の注目画素から離れるほど値が小さくなるような重みテーブルを用いた加重線形和としても良い。また、モード設定データを参照し、仕上げモード(2in1、4in1、両面印刷等)に応じて、上記加算における参照領域のサイズや重みテーブルの値を切り替えても良い。
判定部303は、積分部302から出力された積分値(つまり、注目画素の全色成分の画素値と、この注目画素の周辺の複数の周辺画素の全色成分の画素値との加算結果)と所定の閾値とを比較し、積分値が閾値以上の場合とそれ以外の場合とで、注目画素の色材量の上限値を切り替えて色材付着量の判定を行う。例えば、判定部303は、積分値が閾値以上の場合(つまり注目画素を中心とする所定サイズの領域の色材付着量が多い場合)には、注目画素の色材量の上限値を第1の上限値に設定し(初期上限値を第1の上限値へ変更し)、積分値が閾値未満の場合(つまり注目画素を中心とする所定サイズの領域の色材付着量が少ない場合)には、注目画素の色材量の上限値を第1の上限値より高い第2の上限値に設定する(初期上限値に相当する第2の上限値を維持する)。もしくは、判定部303は、積分値が閾値以上の場合には、初期上限値を補正するための上限値補正係数C11(例えばC11≠1.0)の値を出力し、積分値が閾値未満の場合には、初期上限値を補正しないための上限値補正係数C10(例えばC10=1.0)を出力する。
もしくは、判定部303は、積分値が閾値以上の場合には、注目画素の画素値を補正するための画素値補正係数C21(C21≠1.0)の値を出力し、積分値が閾値未満の場合には、注目画素の画素値を補正しないための画素値補正係数C20(C20=1.0)を出力する。もしくは、判定部303は、積分値が閾値以上の場合には、注目画素の属性データに応じた画素値補正係数C21(C21≠1.0)の値を出力し、積分値が閾値未満の場合には、注目画素の画素値を補正しないための画素値補正係数C20(C20=1.0)を出力する。
図4は、判定部303による補正判定処理の一例を示すフローチャートである。すなわち、判定部303は、積分値が閾値以上であるかの判定を行い、積分値の判定結果が真の場合は(ACT401、YES)、さらに、注目画素の属性データが文字(Text)であるかの判定を行い、属性データの判定結果が真の場合は(ACT402、YES)、注目画素の画素値を補正するための画素値補正係数A(A≠1.0)を出力し(ACT403)し、属性データの判定結果が偽の場合は(ACT402、NO)、注目画素の画素値を補正するための画素値補正係数B(B≠1.0)を出力する(ACT404)。また、判定部303は、積分値が閾値以上であるかの判定を行い、積分値の判定結果が偽の場合は(ACT401、NO)、注目画素の画素値を補正しないための画素値補正係数1.0(補正無し)を出力する(ACT405)。
或いは、判定部303は、積分値が閾値以上であるかの判定を行い、積分値の判定結果が真の場合は(ACT401、YES)、さらに、注目画素の属性データが文字(Text)であるかの判定を行い、属性データの判定結果が真の場合は(ACT402、YES)、初期上限値を補正するための上限値補正係数A(A≠1.0)を出力し(ACT403)し、属性データの判定結果が偽の場合は(ACT402、NO)、初期上限値を補正するための上限値補正係数B(B≠1.0)を出力する(ACT404)。また、判定部303は、積分値が閾値以上であるかの判定を行い、積分値の判定結果が偽の場合は(ACT401、NO)、注目画素の画素値(又は上限値)を補正しないための上限値補正係数1.0(補正無し)を出力する(ACT405)。
なお、判定部303は、モード設定データを参照し、原稿モード(文字モード、写真モード等)に応じて閾値及び画素値補正係数のうちの少なくとも一方の値を切り替えることができる。或いは、判定部303は、モード設定データを参照し、原稿モード(文字モード、写真モード等)に応じて閾値及び上限値補正係数のうちの少なくとも一方の値を切り替えることができる。上記のように、各画素の属性データや原稿モード等に応じて画素値補正係数又は上限値補正係数を切り替えるのは、画像の内容やユーザの意図(設定)によって適正な補正度合いが変わるからである。また、上記画素値補正係数の求め方の一例としては、算出した積分値で閾値を割る方法がある。
補正部304は、判定部303からの判定結果(例えば第1又は第2の上限値)に基づき、画像メモリ部301から読み出した注目画素の画素値(CMYK)を補正した画素値(C'M'Y'K')を出力する。例えば、判定結果に基づき第1の上限値が設定された場合には、補正部304は、注目画素の画素値が第1の上限値を超えないように注目画素の画素値(CMYK)を補正し、補正画素値(C'M'Y'K')を出力する(例えば注目画素の画素値を下げる)。
或いは、補正部304は、判定部303からの判定結果(初期上限値を補正するための上限値補正係数)に基づき上限値を補正し、さらに補正上限値に基づき画像メモリ部301から読み出した注目画素の画素値(CMYK)を補正し、補正画素値(C'M'Y'K')を出力する。例えば、補正部304は、注目画素の画素値が補正上限値を超えないように注目画素の画素値を補正する(例えば注目画素の画素値を下げる)。
或いは、補正部304は、判定部303からの判定結果(画素値を補正するための補正係数)に基づき、画像メモリ部301から読み出した注目画素の画素値(CMYK)を補正し、補正画素値(C'M'Y'K')を出力する。つまり、補正部304は、画像メモリ部301から読み出した注目画素の画素値(CMYK)に対して、補正係数を乗算し、補正した画素値(C'M'Y'K')を出力する。
図5は、実施形態に係る画像形成装置を搭載したカラープリンタの構成例を示すブロック図である。図5に示すように、カラープリンタは、画像展開部502、色材量制御部503、階調処理部504、印字部505を備えている。
PC等のホスト端末501のドライバソフトにより、ホスト端末501は、プリントデータと印刷モード設定データとを送信し、カラープリンタは、プリントデータと印刷モード設定データとを受信する。画像展開部502は、受信したプリントデータをラスター画像に展開するとともに、各画素がText(文字)領域に属すかGraphic(図形)領域に属すか、Image(階調画像)領域に属すかを示す属性データを生成する。なお、色材量制御部503、階調処理部504、印字部505は、図1に示す色材量制御部103、階調処理部104、印字部105と基本的に同じ構成であり、色材量制御部503、階調処理部504、印字部505の詳細説明は省略する。
図6A及び図6Bは、実施形態の画像形成装置による画像処理及び画像形成による効果の概念の一例を示す図である。図6Aは、注目画素の画素値と注目画素の周辺の複数の周辺画素の各画素値の状態の第1例を示し、図6Bは、注目画素の画素値と注目画素の周辺の複数の周辺画素の各画素値の状態の第2例を示す。
図6A(第1例)に示すように、注目画素位置において、その周辺領域の画素値(全色成分を含む)の積分値が小さくなる場合(積分値が閾値より小さい場合)は、注目画素を補正しない。一方、図6B(第2例)に示すように、注目画素位置において、その周辺領域の画素値(全色成分を含む)の積分値が大きくなる場合(積分値が閾値以上になる場合)は、上記説明したように、注目画素を一定の規則に基づいて補正(低減)する。
また、両面印刷モードが指定されている場合、実施形態の画像形成装置は、表裏の同じ位置に相当する領域の合計の積分値に応じて、画素値を補正することができる。例えば、画像形成装置が、色材が紙に浸透する用紙が指定された場合(所定の用紙が指定された場合)、色材量の上限値を補正(低減)し、注目画素の画素値が補正上限値を超えないように注目画素の画素値を補正する。
つまり、画像形成装置の色材量制御部103又は503は、両面印刷モードの指定に対応して、第1面(用紙の表面)に形成される第1の注目画素の画素値及び第1の注目画素の周辺の複数の第1の周辺画素の各画素値の第1の加算結果と、第1の注目画素に対応し且つ第1面に対向する第2面(用紙の裏面)に形成される第2の注目画素の画素値及び2の注目画素の周辺の複数の第2の周辺画素の各画素値の第2の加算結果とに基づき、第1の注目画素の画素値及び第2の注目画素の画素値のうちの少なくとも一方を補正する。例えば、画像形成装置の色材量制御部103又は503は、第1及び第2の加算結果に基づき、上限値補正係数(上限値を下げるための補正係数)を算出し、上限値補正係数に上限値を補正し、補正上限値を超えないように、第1の注目画素の画素値及び第2の注目画素の画素値のうちの少なくとも一方を補正する。或いは、画像形成装置の色材量制御部103又は503は、第1及び第2の加算結果に基づき、画素値補正係数(画素値を下げるための補正係数)を算出し、画素値補正係数に基づき第1の注目画素の画素値及び第2の注目画素の画素値のうちの少なくとも一方を補正する。
図7Aは、補正前の第1の画像(CMYK画像)の各色の画素値の状態の一例を示す図であり、図7Bは、第1の補正処理後の第1の画像(C'M'Y'K'画像)の各色の画素値の状態の一例を示す図であり、図7Cは、第2の補正処理後の第1の画像(C'M'Y'K'画像)の各色の画素値の状態の一例を示す図であり、図7Dは、第3の補正処理後の第1の画像(C'M'Y'K'画像)の各色の画素値の状態の一例を示す図である。なお、第1の画像は、例えば、白下地の中央に赤色の線(幅1画素)が引かれた画像(各画素の各色成分は0〜255の値を取る)である。なお、説明を分かりやすくするために、色成分Kはすべて0とする。また、第1の補正処理は、色材量制御部103又は503により実行される補正処理であり、第2の補正処理は、インクセーブモードに対応した補正処理であり、第3の補正処理は、1画素毎の演算による補正処理である。
図7Aに示す補正前の第1の画像(CMYK画像)をそのまま印字した場合、赤線部分の色材付着量がM+Yで200%となり、プリンタによっては付着量の上限を超える可能性がある。ただし、インクジェットプリンタ等においては、着弾したインクは紙に浸透するなどして周囲に拡散するため、単画素でのわずかな付着量オーバーは問題にならない場合が多いと考えられる。
図7Bに示す第1の補正処理後の第1の画像(C'M'Y'K'画像)を印字した場合、赤線の周囲の画像(白下地)が考慮されるため、画素値の変化が無く、線のくっきり感を損なうことがない。
一方、図7Cに示す第2の補正処理後の第1の画像(C'M'Y'K'画像)を印字した場合、つまり、インクセーブモードにより一律に補正したC'M'Y'K'画像を印字した場合、画素値が小さくなり、くっきり感が損なわれる可能性がある。
なお、図7Dに示す第3の補正処理後の第1の画像(C'M'Y'K'画像)を印字した場合、つまり、1画素毎に補正したC'M'Y'K'画像を印字した場合は、図7Bの第1の補正処理後の第1の画像(C'M'Y'K'画像)を印字した場合と、実質的に同じ結果となる。
以下に、各方法での計算式の例を示す。ただし、以下の計算方法は一例であり、他の方法(例えば画素値をアドレスとするテーブル変換等)を用いても良い。
<第1の補正処理:領域参照による補正>
if (Σi,jC(x+i,y+j)+Σi,jM(x+i,y+j)+Σi,jY(x+i,y+j)+Σi,jK(x+i,y+j)≧9×255)
then
if (C(x,y)+M(x,y)+Y(x,y)+K(x,y)≧2×255)
then C'(x,y)=C(x,y)×0.8 , M'(x,y)=M(x,y)×0.8 , Y'(x,y)=Y(x,y)×0.8 ,
K'(x,y)=K(x,y)×0.8
else C'(x,y)=C(x,y) , M'(x,y)=M(x,y) , Y'(x,y)=Y(x,y) ,
K'(x,y)=K(x,y)
else
if (C(x,y)+M(x,y)+Y(x,y)+K(x,y)≧3×255)
then C'(x,y)=C(x,y)×0.8 , M'(x,y)=M(x,y)×0.8 , Y'(x,y)=Y(x,y)×0.8 ,
K'(x,y)=K(x,y)×0.8
else C'(x,y)=C(x,y) , M'(x,y)=M(x,y) , Y'(x,y)=Y(x,y) , K'(x,y)=K(x,y)
なお、(x,y)は注目画素位置の座標を表す。また、この例では(i,j)=(-1,-1),(0,-1),(1,-1),(-1,0),(0,0),(1,0),(-1,1),(0,1),(1,1)とする。
<第2の補正処理:インクセーブモード>
C'=C×0.8 , M'=M×0.8 , Y'=Y×0.8 , K'=K×0.8
<第3の補正処理:1画素毎の補正演算>
if (C+M+Y+K≧3×255)
then C'=C×0.8 , M'=M×0.8 , Y'=Y×0.8 , K'=K×0.8
else C'=C , M'=M , Y'=Y , K'=K
図8Aは、補正前の第2の画像(CMYK画像)の各色の画素値の状態の一例を示す図であり、図8Bは、第1の補正処理後の第2の画像(C'M'Y'K'画像)の各色の画素値の状態の一例を示す図であり、図8Cは、第2の補正処理後の第2の画像(C'M'Y'K'画像)の各色の画素値の状態の一例を示す図であり、図8Dは、第3の補正処理後の第2の画像(C'M'Y'K'画像)の各色の画素値の状態の一例を示す図である。なお、第2の画像は、例えば、色(シアン)下地の中央に赤色の線(幅1画素)が引かれた画像である。また、第1の補正処理は、色材量制御部103又は503により実行される補正処理であり、第2の補正処理は、インクセーブモードに対応した補正処理であり、第3の補正処理は、1画素毎の演算による補正処理である。
赤線部分のみに着目すれば、図7Aと図8Aとは同じである。しかしながら、図8Aのケースでは、記録媒体上に印字する際には赤線の周囲にシアンのインクが付着する。このため、図8Aのケースでは、インクの拡散を考慮すると、赤線部分の実際の色材付着量は、図7Aのケースよりも多くなる可能性がある。
図8Bに示す第1の補正処理後の第2の画像(C'M'Y'K'画像)では、背景のシアンには補正が適用されず、赤線部分に補正が適用される。
これに対して、図8Cに示す第2の補正処理後の第2の画像(C'M'Y'K'画像)では、つまり、インクセーブモードにより一律に補正したC'M'Y'K'画像では、背景のシアンにも補正が適用されてしまう。
また、図8Dに示す第3の補正処理後の第2の画像(C'M'Y'K'画像)では、つまり、1画素毎に補正したC'M'Y'K'画像では、背景のシアンにも、赤線部分にも補正が適用されない。
図9Aは、補正前の第1の画像(CMYK画像)の各色の画素値の状態の一例を示す図であり、図9Bは、第4の補正処理後の第1の画像(C'M'Y'K'画像)の各色の画素値の状態の一例を示す図である。また、図10Aは、補正前の第2の画像(CMYK画像)の各色の画素値の状態の一例を示す図であり、図10Bは、第4の補正処理後の第2の画像(C'M'Y'K'画像)の各色の画素値の状態の一例を示す図である。なお、第1の画像は、上記説明したように、白下地の中央に赤色の線(幅1画素)が引かれた画像(各画素の各色成分は0〜255の値を取る)である。また、第2の画像は、上記説明したように、色(シアン)下地の中央に赤色の線(幅1画素)が引かれた画像である。また、第4の補正処理は、色材量制御部103又は503により実行される補正処理(下記補正係数Aに基づく補正処理)である。
注目画素位置を中心とする領域においてCMYK全色の積分値の上限値THを定義し、画像形成装置の色材量制御部103又は503は、注目画素のCMYK値に下記第4の補正処理で算出した補正係数Aを掛け合わせて補正を行う。例えば、TH=2300(3×3画素内で1色が全画素MAX値の255となった場合でもぎりぎり許容される値)とした場合、図9Aの赤線部分の画素ではA=1となり補正が掛からない。これに対して、図10Aの赤線部分では画素の属性が「文字」であるため補正係数A≒0.9×0.9465≒0.85となり、赤線に隣接するシアンの下地部分では画素の属性が「文字」でないため補正係数A≒0.8×0.9465≒0.76となり、それぞれ画像の内容(属性)に応じた補正が掛かる。これにより、白下地上の赤線に対しては図9Bのように補正が掛からず、一方、色(シアン)下地上の赤線に対しては図10Bに示すように、赤線部分とその周囲のシアン下地部分に、それぞれ適応的に補正が掛かるため、インクの拡散による色材付着量の増加を防ぐことができる。
<第4の補正処理>
Z=Σi,jC(x+i,y+j)+Σi,jM(x+i,y+j)+Σi,jY(x+i,y+j)+Σi,jK(x+i,y+j)
if (Z>TH)
then
if (画素属性=「文字」)
then A=0.9×TH/Z
else A=0.8×TH/Z
else A=1
以上説明したように、実施形態の画像形成装置は、記録媒体に記録する色材量に制限(上限値)がある場合において、画像の局所領域の特性に対して適応的に色材量を削減することができる。
以下、本実施形態の画像形成装置についてまとめる。
(1)例えば、画像形成装置は、原稿を読み取った画像データまたは受信したプリントデータから出力用画像データを生成する画像生成部と、出力用画像データに対して出力時の色材付着量を考慮した補正を行う色材量制御部と、補正された出力用画像データに対してハーフトーン処理等を行う階調処理部と、階調処理結果に基づき記録媒体に画像を記録する印字部とを備え、さらに色材量制御部は、出力用画像データの各注目画素について所定の領域内で画素値を積分する積分手段と、積分結果に応じて該注目画素の画素値を補正する補正手段とを備える。
(2)上記(1)に加えて、例えば、画像形成装置の前記色材量制御部における画素値の補正は、積分結果に応じて色材付着量の上限の切り替えを行い、注目画素の画素値から算出される色材付着予測量が前記上限を越えた場合に該注目画素の画素値を小さくする。
(3)上記(1)又は(2)に加えて、例えば、画像形成装置の前記画像生成部は、生成する画像データの各画素についての属性を表す属性データも生成し、前記色材量制御部は、積分手段によって得た積分結果と前記属性データとに応じて各注目画素の画素値を補正する。
(4)上記(1)乃至(3)に加えて、例えば、画像形成装置は、処理モードまたはフィニッシングモードをユーザが任意で設定できるモード設定部を備え、前記色材量制御部は、積分手段によって得た積分結果と設定された各種モード(文字モード/写真モード、フルカラー/二色、片面印刷/両面印刷、用紙種別、印字品質、等)に応じて積分手段の処理内容または画素値の補正方法の少なくともどちらかを異ならせる。
(5)上記(4)に加えて、例えば、画像形成装置は、前記モード設定部を備え、設定されたフィニッシングモードが「両面印刷」である場合に、前記色材量制御部は、各注目画素についての積分結果と、該注目画素に対応する裏面の所定領域における積分結果との両方に応じて、該注目画素の画素値を補正する。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
101…スキャナ部、102…画像処理部、103…色材量制御部、104…階調処理部、105…印字部、106…モード設定部、201…バッファメモリ部、202…像域識別部、203…フィルタ部、204…ガンマ補正部、205…色変換部、301…画像メモリ部、302…積分部、303…判定部、304…補正部、502…画像展開部、503…色材量制御部、504…階調処理部、505…印字部

Claims (10)

  1. 出力画像データを構成する複数の画素のうちの注目画素の画素値と前記注目画素の周辺の複数の周辺画素の各画素値との加算結果に基づき、前記注目画素の画素値を補正する補正手段と、
    前記補正手段により補正された補正注目画素値を含む前記複数の画素により構成された補正出力画像データを出力する出力手段と、
    を備えた画像処理装置。
  2. 前記補正手段は、前記出力画像データに基づく画像形成のために設定された色材料上限値に基づき、前記注目画素の画素値を補正する請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記補正手段は、前記加算結果に基づき前記色材料上限値を補正し、補正色材料上限値に基づき前記注目画素の画素値を補正する請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記補正手段は、前記注目画素の画素値を前記補正色材料上限値以下に補正する請求項3記載の画像処理装置。
  5. 前記補正手段は、前記加算結果に基づき画素値補正係数を設定し、設定画素値補正係数に基づき前記注目画素の画素値を補正する請求項1記載の画像処理装置。
  6. 前記補正手段は、前記加算結果及び前記注目画素の属性データに基づき画素値補正係数を設定し、設定画素値補正係数に基づき前記注目画素の画素値を補正する請求項1記載の画像処理装置。
  7. 前記補正手段は、前記加算結果及び画像処理モードに基づき画素値補正係数を設定し、設定画素値補正係数に基づき前記注目画素の画素値を補正する請求項1記載の画像処理装置。
  8. 前記補正手段は、両面印刷処理モードの指定に対応して、第1面に形成される第1の注目画素の画素値及び前記第1の注目画素の周辺の複数の第1の周辺画素の各画素値の第1の加算結果と、前記第1の注目画素に対応し且つ前記第1面に対向する第2面に形成される第2の注目画素の画素値及び前記2の注目画素の周辺の複数の第2の周辺画素の各画素値の第2の加算結果とに基づき、前記第1の注目画素の画素値を補正する請求項1乃至7の何れか1項記載の画像処理装置。
  9. 前記補正出力画像データに基づき画像を形成する画像形成手段を備えた請求項1乃至8の何れか1項記載の画像処理装置。
  10. 出力画像データを構成する複数の画素のうちの注目画素の画素値と前記注目画素の周辺の複数の周辺画素の各画素値との加算結果に基づき、前記注目画素の画素値を補正し、
    前記補正された補正注目画素値を含む前記複数の画素により構成された補正出力画像データを出力する画像処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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