JP2011126022A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクジェット記録装置において、共通の光学センサを用いてインクタンクのインク量検出と記録媒体搬送位置検出とを行うことのできる構成を提供する。
【解決手段】記録ヘッドおよびインクタンクを搭載するキャリッジに、光を照射する発光素子と当該照射光が反射した反射光を受光する受光素子を備えた光学センサを、記録媒体に対向可能に設ける。これにより記録媒体搬送位置検出が可能となる。一方、発光素子から照射された光をそれぞれ90度の角度で反射させる第1および第2反射面をもつプリズム状光反射部を、光学センサが対向可能な記録装置本体上の位置に設ける。その反射部を利用し、インクタンクに備えられた、インク量に応じて入射光の反射状態が変わる被検出部に対し光を照射して反射光を受光するようにする。これにより、上記光学センサを用いた記録媒体搬送位置検出も可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクを吐出して記録媒体上に記録を行うインクジェット記録装置に関し、特に、インク量に関する情報の検出を行うために光センサを用いるインクジェット記録装置に関するものである。
インクジェット記録装置において、インクの供給源をなすインクタンク内に収納されているインクが所定の量を下回ると、インクを吐出する記録ヘッド側へのインク供給が不十分となり、吐出不良が生じる恐れがある。そこで、インクジェット記録装置には、インクタンク内のインク量ないしはインクの有無などのインク量に関する情報を検出するための検出系が設けられるのが一般的である。この検出系としては、電気的に検出を行うもの(インクタンク内に一対の電極を設け、電極間の電気伝導度を測定するもの)や、光学的に検出を行うものなどが知られている。しかし前者はインクタンク自体の構造が複雑化するので、後者の構成が採用されることが多い。
インク量に関する情報を光学的に検出する構成としては、従来種々のものが提案されている。例えば特許文献1には、インクタンクと同一材料により形成された光透過性部材によって形成され、インクとの界面が検出光路に対して所定の角度を有する光学的な被検出部を備えたインクタンクを開示している。このようなインク量に関する情報を光学的に検出する従来技術では、いずれも光学的な被検出部に対して投光および受光を行う反射型光学センサ(発光素子および受光素子)を、記録装置の本体側に固定して配置する構成が採用されていた。
一方、記録装置において検出されるべき対象としては、インク量に関する情報だけでなく、記録媒体に関する情報など種々の情報がある。例えば、近年の記録装置の中にはCDやDVDの表面に直接画像を記録できるよう構成されたものがある。それらを記録する際には、CDやDVDを専用の搬送トレイに載せて記録ヘッドによる被記録位置に向けて搬送するが、被記録位置への位置合わせを行うために搬送位置の検出を行う必要があり、そのために光学的検出系が採用されることがある。具体的には、搬送トレイ上に備えた反射板と、装置側(例えば記録ヘッドを搭載して移動するキャリッジ)に設けた反射型光学センサとを利用し、反射板の有無に応じた反射率を検出することで、反射板の位置ひいてはCDやDVDの搬送位置を特定するものである。
特開平07−218321号公報
本発明は、インク量に関する情報の検出と記録媒体に関する情報の検出とに兼用できるよう、適切に光学検出系を構成および配置することで、記録装置の簡略化および低廉化を図ることを目的とする。
そのために、本発明インクジェット記録装置は、インクを吐出する記録ヘッドと、前記インクを収容し、収容するインク量に応じて入射光の反射率が変化する被検出部を有するインクタンクを保持して移動するキャリッジと、
記録媒体に関する情報の検出が可能に前記キャリッジ上に設けられた、発光素子および受光素子を有する光学センサと、
前記インク量に関する情報を検出するために、前記キャリッジが所定の位置に移動したときに前記光学センサが対向する位置に設けられ、前記発光素子からの光を反射して前記被検出部に照射するとともに、該被検出部からの反射光を前記受光素子に戻すための反射部と
を具えたことを特徴とする。
本発明によれば、インク量に関する情報の検出と記録媒体に関する情報の検出とに単一の光学センサを兼用できるので、記録装置の簡略化および低廉化に資することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の槻略構成を示す斜視図である。 図1と対比するために従来のインクジェット記録装置の槻略構成を示した斜視図である。 本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の制御系の構成例を示すブロック図である。 図1の構成に適用されるディスク状記録媒体搬送トレイを示す斜視図である。 図3と対比するために従来のインクジェット記録装置の構成例を示したブロック図である。 (a)および(b)は、従来装置におけるインク量検出部の構成および動作を説明するための図である。 (a)および(b)は、従来装置におけるメディア検出部の構成および動作を説明するための図である。 (a)および(b)は、本発明の一実施形態におけるメディア/インク量検出部の構成および動作を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る制御手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る記録装置内におけるインク量の検出、特にインクタンク内にインクが実質的にあるか否かの検出に関与する部位を、記録装置正面側から見た断面図である。 インクタンクに対するインク量検出を行う際に照射される光の光路長を説明するための図である。 図10の構成において、最も右側にあるインクタンクに対するインク量検出を行う場合の説明図である。 図10の構成において、中央にあるインクタンクに対するインク量検出を行う場合の説明図である。 図10の構成において、最も左側にあるインクタンクに対するインク量検出を行う場合の説明図である。 本発明の一実施形態の主要部をなす反射部の変形例を示す説明図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(機械的構成)
図1は本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の槻略構成を示す斜視図である。この実施形態では、図1に示すように記録ヘッド1はこれにインクを供給するインク供給源としてのインクタンク7と一体化されてインクカートリッジ20を構成する。記録ヘッド1は、発熱素子を用いた方式、ピエゾ素子を用いた方式、静電素子を用いた方式、MEMS素子を用いた方式などの様々なインクジェット方式を採用することができる。本実施形態では、後述するようにインクカートリッジ20は記録ヘッド1とインクタンク7とが分離可能な構成となっているが、記録ヘッドとインクタンクとが分離不能に一体化されたインクカートリッジを用いてもよい。
図1において、記録ヘッド1は図中下向きにインクを吐出する姿勢でキャリッジ2に搭載されており、キャリッジ2をガイド軸3に沿って移動させる過程でインクを吐出し、紙,布,プラスチックフィルムなどの記録媒体上に画像を形成していく。また、本実施形態の記録装置は、後述するようにCDやDVDなどのディスク状記録媒体に対しても記録が可能である。キャリッジ2の左右移動(往復移動)はキャリッジモータ4の回転に応動するタイミングベルト5を介して行われる。キャリッジ2には係合爪6が設けられ、インクタンク7の係合穴7aと係合することで、キャリッジ2にインクタンク7が固定される。キャリッジ2ないし記録ヘッド1の1回の移動による記録動作が終了すると、記録動作を中断し、プラテン8上に位置する記録媒体を搬送モータ9の駆動により所定量だけ搬送する。そして、再びキャリッジ2ないし記録ヘッド1をガイド軸3に沿って移動させながら、次の記録動作を行う。なお、記録媒体を搬送するための駆動源をなす搬送モータ9の駆動力は、本来の記録媒体搬送機構に伝達されるほか、記録媒体を被記録位置に送給するための自動給紙装置(ASF)13へも伝達される。
キャリッジ2の移動範囲の一端(図では装置本体の右側)には、記録ヘッド1のインク吐出状態を良好に維持または回復させるための回復動作を行う回復ユニット10が配設されている。回復ユニット10には、例えば記録ヘッド1の吐出口形成面をキャップするキャップ11、吐出口形成面を拭うワイパ12、および、キャップ状態において吸引力を作用し、記録ヘッド1の吐出口からインクを吸引するための吸引ポンプなどが設けられている。
ここで、従来のインクジェット記録装置においては、図2に示すように、回復ユニット10の横側には発光素子15および受光素子16を有してインク量検出を行うための光学センサ14が設けられていた。これらの発光素子15と受光素子16とは記録媒体の搬送方向(矢印Fの方向)に沿って並置された状態で、装置本体のシャーシ17に固定して取り付けられていた。インクカートリッジ20がキャリッジ2に搭載され、図2に示された位置より右方向へと移動すると、インクカートリッジ20は光学センサ14上に位置するようになる。この位置において、インクタンク7の底面よりインクの状態やインクタンクの有無などの情報が光学センサ14によって検出されるものであった。さらに、従来のインクジェット記録装置においては、CDやDVDなどのディスク状記録媒体を被記録位置に搬送するための搬送トレイに設けられた反射板を検出するために、発光素子と受光素子を備えたセンサ21がキャリッジ2上に搭載されていた。
これに対し、本実施形態の記録装置には、図1から明らかなように、装置に固定されたインク量検出用の光学センサ14は設けられていない。その代わりに、発光素子と受光素子を備えた光学センサ121がキャリッジ2上に搭載され、これがインク量検出と搬送トレイの反射板検出との双方に兼用される構成となっている。また、プラテン8上には、光学センサ121の発光素子からの光を反射して入射方向と同じ方向に戻すための、直交する第1反射面および第2反射面を有するプリズム状反射部40が設けられている。この反射部40の詳細については後述する。
(制御系の構成)
図3は本実施形態に係るインクジェット記録装置の制御系の構成例を示すブロック図である。図3において、1700は、記録すべき画像データの供給源をなすコンピュータやデジタルカメラなどの外部装置から、画像データおよび所要の制御信号を含む記録信号を入力するインタフェースである。1701は、図9につき後述する処理手順等に従って装置各部を制御するMPUである。1702は、MPU1701が実行する処理手順に対応した制御プログラムおよびその他の固定データを格納するROM、1703は、各種データ(上記記録信号や記録ヘッド1に供給される記録データ等)を保存しておくDRAMである。1704は、記録ヘッド1に対する記録データの供給制御を行うゲートアレイ(G.A.)であり、インタフェース1700、MPU1701、RAM1703間のデータ転送制御も行う。1705は記録ヘッド1を駆動するヘッドドライバ、1706および1707は、それぞれ、搬送モータ9およびキャリッジモータ4を駆動するためのモータドライバである。これらの各構成要素の動作を説明するに、インタフェース1700に記録信号が入ると、ゲートアレイ1704とMPU1701との間で記録信号がプリント用の記録データに変換される。そして、モータドライバ1706および1707が適宜駆動されるとともにヘッドドライバ1705に送られた記録データに従って記録ヘッド1が駆動され、キャリッジ2の移動に伴う記録動作と、記録媒体の搬送動作とが行われる。
1710は、記録動作や記録装置の状態に係る種々のメッセージを表示するLCD1711や種々の色のLEDランプ1712を備えた表示部である。また、27は、CDやDVDなどの記録媒体を被記録位置に搬送するための搬送トレイであり、図4に示すような構成を有する。すなわち、搬送トレイ27は、ディスク状記録媒体を載置するための部分27Aと、ユーザによる取り扱いを許容するとともに記録装置本体内への搬送トレイ27の挿入方向を表示する部分27Bと、搬送位置を検出するために供される反射板38と、を有している。
39はメディア/インク量検出部であり、キャリッジ2に搭載された光学センサ121を含み、インクタンク7内のインク量を検出するための機能と、搬送トレイ27上の反射板38を検出してディスク状記録媒体の搬送位置を検出するための機能とに兼用される。これに対し、従来のインクジェット記録装置の制御系においては、図5に示すように、これらの機能は各別の専用の検出部、すなわちインク量検出部25と、メディア検出部26とによって実現されていた。
図6(a)および(b)は、従来装置におけるインク量検出部25の構成および動作を説明するための図である。図示の構成において、MPU1701からの制御信号に基づいて、コントローラ32は、所定のデューティ(DUTY)比(%)のパルス信号をLED駆動回路30に出力する。そのデューティ比に従って光学センサ14を構成する発光素子15が駆動され、赤外光がインクタンク7の底部に照射される。その赤外光は、インクタンク7の底部に下向きに配されたプリズム状の被検出部50で反射され、光学センサ14を構成する受光素子16に戻ってくる。フォトトランジスタである受光素子16は、受光した光を電気信号に変換し、その電気信号をローパスフィルタ(LPF)31に出力する。LPF31は、受光素子16から入力した電気信号のうち、高周波雑音をカットして周波数の低い信号のみをコントローラ32に送る。コントローラ32はLPF31の信号をA/D変換してデジタル信号に変換する。そして、変換された値はMPU1701に転送される。なお、図6(b)に示しているように、発光素子15は赤外光28を発光するLEDであり、受光素子16は赤外光29を受光して、その受光強度に応じて電気信号を出力するフォトトランジスタである。これらのLEDとフォトトランジスタとは、図2に示したように、記録媒体の移動方向に沿って並ぶように配置される。
図7(a)および(b)は、従来装置におけるメディア検出部26の構成および動作を説明するための図である。図示の構成において、MPU1701からの制御信号に基づいて、コントローラ35は、所定のデューティ比のパルス信号をLED駆動回路33に出力する。そのデューティ比に従って光学センサ21を構成する発光素子22が駆動され、赤外光が搬送トレイ27の上面に照射される。その赤外光は、搬送トレイ27上面およびそこに上向きに配されている反射板38で反射され、光学センサ21を構成する受光素子23に戻ってくる。フォトトランジスタである受光素子23は、受光した光を電気信号に変換し、その電気信号をローパスフィルタ(LPF)34に出力する。LPF34は、受光素子23から入力した電気信号のうち、高周波雑音をカットして周波数の低い信号のみをコントローラ35に送る。コントローラ35はLPF34の信号をA/D変換してデジタル信号に変換する。そして、変換された値はMPU1701に転送される。なお、図7(b)に示しているように、発光素子22は赤外光36を発光するLEDであり、受光素子23は赤外光37を受光して、その受光強度に応じて電気信号を出力するフォトトランジスタである。これらのLEDとフォトトランジスタとは、インク量検出部25を構成する光学センサ21におけるLEDおよびフォトトランジスタと同様、記録媒体の搬送方向に沿って並ぶように配置されている。
これらのように、インク量検出部25およびメディア検出部はほぼ同様の構成を有して同様に動作するものである。しかしそれにも拘らず、それぞれの照射(投光)経路および受光経路が異なっているために、従来装置においては光学センサないしは検出部を各別に設けざるを得ないものであった。これに対し、本実施形態においては、単一のメディア/インク量検出部39によって、インクタンク7内のインク量を検出するための機能と、搬送トレイ27上の反射板38を検出するための機能とを実現できるようにするものである。
図8(a)および(b)は、本実施形態におけるメディア/インク量検出部39の構成および動作を説明するための図である。図示の構成において、MPU1701からの制御信号に基づいて、コントローラ135は、反射板検出時およびインク量検出時のそれぞれに応じた所定のデューティ比(%)のパルス信号をLED駆動回路133に出力する。そのデューティ比に従って光学センサ121を構成する発光素子122が駆動される。そして、搬送トレイ27ないし反射板38の検出時にはトレイ27の上面に直接的に、インク量検出時にはプリズム状反射部40(図8には不図示)を介してインクタンク7の底部のプリズム状被検出部50に間接的に、赤外光を照射する。その赤外光は、前者の場合にはトレイ27上面およびそれに上向きに配されている反射板38で反射され、後者の場合にはプリズム状被検出部50およびプリズム状反射部40を介して反射されて、光学センサ21を構成する受光素子123に戻ってくる。フォトトランジスタである受光素子123は、受光した光を電気信号に変換し、その電気信号をLPF134に出力する。LPF134は、受光素子123から入力した電気信号のうち、高周波雑音をカットして周波数の低い信号のみをコントローラ135に送る。コントローラ135はLPF134の信号をA/D変換してデジタル信号に変換する。そして、変換された値はMPU1701に転送される。以上のように、本実施形態は、従来の記録装置では電気的にはそれぞれ個別システムとして必要だったものを共通のシステムとしているのである。
(制御シーケンス)
図9は本実施形態に係る制御手順の一例を示すフローチャートである。外部装置より記録信号が入力されると(ステップS1)、これに含まれる画像データを記録するに十分な量のインクがインクタンク7に収容されているか否かを判定するインク量検出処理が行われる(ステップS3)。ここで否定判定された場合にはステップS20に進み、例えば表示部1710にその旨を表示して、インクタンク7の交換などをユーザに促す。一方、肯定判定された場合には画像データを記録するべく指定されている記録媒体種類を判別し、それに応じて記録開始位置への送給を行い(ステップS5)、所要の記録処理を実行する(ステップS7)。以下に、このシーケンスにおいて行われるディスク状記録媒体の搬送位置検出(ステップS5に関連)およびインク量検出(ステップS3に関連)で行われる処理の詳細を説明する。
(ディスク状記録媒体の搬送位置検出)
ユーザが、表面に光を反射させる反射板38を備えたトレイ27の載置部27AにCDRやDVDなどのディスク状記録媒体を載せ、記録装置の所定の位置にこれをセットする。そして、記録装置に接続された外部装置または記録装置に備えられたスイッチから記録開始指示が出されると、キャリッジモータ4が駆動され、キャリッジ2上に設けられた光学センサ121が反射板38に対応する位置までキャリッジ2を移動させる。次に、搬送モータ9を駆動し、搬送トレイ27を記録装置内に引き込む。MPU1701からの制御信号に基づいて、コントローラ135は、記録媒体位置検知用に設定されたデューティ比のパルス信号をLED駆動回路133に出力し、上述したように発光素子122の駆動ないしは受光素子123の出力のA/D変換等を実施する。この変換値はMPU1701に転送され、MPU1701はROM1702に格納されている記録媒体位置検知用の閾値に基づいて、反射板38が検出されたか否か、すなわちディスク状記録媒体が所定の記録開始位置に到達したか否かを判定することができる。
(インク量検出)
図10は、本実施形態の記録装置内におけるインク量の検出、特にインクタンク内にインクが実質的にあるか否かの検出に関与する部位を、記録装置正面側から見た断面図である。また、図11はインクタンクに対するインク量検出を行う際に照射される光の光路長を説明するための図である。なお、本実施形態では、3色のインクに対応した3つのインクタンク7A、7Bおよび7Cがキャリッジ2の移動方向に沿ってキャリッジ2に搭載されているものとして、インク量を検出する動作について説明する。
図10中の符号Xは、キャリッジ2上に取り付けられた光学センサ121が有する発光素子122と受光素子123の中点を示している。また、インクタンク7A、7Bおよび7Cにはそれぞれ、幅方向(キャリッジ移動方向)の中心点に、プリズム状被検出部50A、50Bおよび50Cがそれぞれ有する2つの斜面が交わる中心点XA、XBおよびXCが一致しているものとする。符合XZは、互いに直交する第1反射面41と第2反射面42とが交わるプリズム状反射部40の中心点(稜)を示している。さらに、図10中の符号aはインクタンク7A〜7Cの幅を、符号bは発光素子122と受光素子123との中点Xから、これに最も近い(すなわち図中最も左側にある)インクタンク7Cの左端までの距離を、それぞれ示している。なお、プリズム状反射部40の第1反射面41および第2反射面42は反射率の非常に高い鏡や鏡面加工した金属などで形成可能である。
図12を用い、インクタンク7A、7Bおよび7Cのうち記録装置正面から見て最も右側にあるインクタンク7A内のインクの有無を検出する場合について説明する。まずキャリッジモータ4を駆動し、図12のように発光素子122と受光素子123との中点Xからインクタンク7Aのプリズム状被検出部50Aの中心点XAまでの距離の中点にプリズム状反射部40の中心点XZが対向するようにキャリッジ2を移動させる。このとき、点XからXAまでの距離はb+(2a+a/2)となるので、点XからXZまでの距離と点XZからXAまでの距離とは等しく、(b+(2a+a/2))/2となっている。この位置において、MPU1701からの制御信号に基づき、コントローラ35はインク量検知用のデューティ比のパルス信号をLED駆動回路33に出力し、そのデューティ比に従って発光素子122が駆動されることで、赤外光が照射される。この光は発光素子22の真下に位置する第1反射面41で90度横方向(右方向)に反射され、向かい合った第2反射面42でさらに90度上方向に反射されて、入射方向と同じ方向に反射光を戻す。
第2反射面42で反射された光はインクタンク7Aのプリズム状被検出部50Aに照射され、その反射光が第2反射面42に戻って90度横方向(左方向)に反射され、向かい合った第1反射面41でさらに90度上方向に反射される。そして、その反射光が受光素子123で受光される。ここで、インクタンク内のインク量によって、入射光に対するプリズム状被検出部50Aの反射面の反射率が変化する。すなわち、インクタンク7A内にインクがあればプリズム状被検出部50Aの反射面の反射率が小さくなって反射光量は大きく減衰する。一方、インクタンク7A内にインクが無ければ、プリズム状被検出部50Aの反射面の反射率は大きくなって反射光量の減衰は僅かである。この反射光量の差を捉え、図8(a)および(b)について説明した動作によって、インクタンク7A内のインク量(特にインクの有無)を検知することができる。
以上で述べた系では、センサ121から第1反射面41までの距離をcA、第1反射面42からプリズム状被検出部50Aまでの距離をdAとすると、発光素子122から照射し受光素子123に戻ってくるまでの光路長は
LA=(b+(2a+a/2)+cA+dA)×2=5a+2b+2cA+2dA
となる。
次に、図13に示すように記録装置正面から見て右から2番目にあるインクタンク7B内のインクの有無を検出する。図12に示した位置からキャリッジモータ4を駆動し、インクタンクの幅の1/2(この場合はa/2)だけキャリッジ2を右に移動させてから、インクタンク7Aの場合と同様にインクタンク7Bに対するインク量検出を行う。このとき、点XからXBまでの距離はb+(a+a/2)となるので、点XからXZまでの距離と点XZからXBまでの距離とは等しく、(b+(a+a/2))/2となっている。この場合、発光素子122から照射した光が受光素子123に戻ってくるまでの光路長は、図11および図13より、
LB=(b+(a+a/2)+cA+dA+2×a/2)×2
=5a+2b+2cA+2dA
となる。従って、インクタンク7Aの場合とインクタンク7Bの場合で発光素子122から受光素子123までの光路長は同じである。そのため、発光側のインク量検知用のデューティ比や受光信号の閾値としてインクタンク7Aおよび7Bに共通の設定値を用いることができる。
次に、図14に示すように記録装置正面から最も左側にあるインクタンク7C内のインクの有無を検出する。図13に示した位置からキャリッジモータ4を駆動し、インクタンクの幅の1/2(この場合はa/2)だけキャリッジ2を右に移動させてから、インクタンク7Aおよび7Bの場合と同様にインクタンク7Cに対するインク量検出を行う。このとき、点XからXCまでの距離はb+(a/2)となるので、点XからXZまでの距離と点XZからXCまでの距離とは等しく、(b+(a/2))/2となっている。この場合、発光素子122から照射した光が受光素子123に戻ってくるまでの光路長は、図11および図14より、
LC=(b+(a/2)+cA+dA+4×a/2)×2
=5a+2b+2cA+2dA
となる。従って、インクタンク7Aおよび7Bの場合とインクタンク7Bの場合とで発光素子122から受光素子123までの光路長は同じである。そのため、発光側のインク量検知用のデューティ比や受光信号の閾値としてインクタンク7A、7Bおよび7Cに共通の設定値を用いることができる。
以上のように、インク量検出機能および記録媒体搬送位置の検出機能をそれぞれ実行するための光路が異なっている場合でも、適切に光路を設定する手段(プリズム状反射部)を設けることで、単一のメディア/インク量検出部39によって、両機能を実現できる。
(その他)
以上の実施形態においては、3つのインクタンクがキャリッジに保持される場合について説明したが、インクタンクの数は記録装置で用いるインクの色調(色、濃度)に応じて適宜定め得るものである。すなわち、1個のインクタンクが用いられるものでもよいし、2個または4個以上の複数のインクタンクが用いられるものでもよい。いずれにしても、キャリッジの移動方向において、少なくとも第2反射面42が検出すべきインクタンクの合計幅をカバーしていればよい。そして、すべてのインクタンクについて、発光側のインク残量検知用のデューティ比や受光信号の閾値を共通としてインク量検知を行うことができる。
また、上記実施形態の図10〜図14では、第1反射面41と第2反射面42とが最低部において互いに交わるプリズム状反射部40を用いた。しかし実際には、図15に示すように、各反射面は用いられるすべてのインクタンクの被検出部に対する光路をカバーできる寸法(すなわち最も左のインクタンク7Cの光路LCまでを形成できる寸法)であればよく、反射部の最低部が平面となっていてもよい。なお、必要となる反射部40の溝の深さはa×(インクタンクの数−1)/2+(上下マージン分)であり、図15に関していえば、a×(3−1)/2+(上下マージン分)=a+(上下マージン分)となる。
さらに、以上の実施形態では、検出対象となる記録媒体に関する情報として、ディスク状記録媒体の搬送位置(搬送トレイ27に設けた反射板38の位置)としたが、記録媒体としては必ずしもディスク状のものに限られない。また、必ずしも搬送トレイに載置されて被記録位置に導かれるものでなくてもよい。例えば、矩形状のシート状記録媒体であってもよいし、これが記録装置に通常設けられる搬送ローラによって搬送される場合においてその搬送位置が検出されるものでもよい。また、記録媒体に関する情報としては、搬送位置だけでなく、記録媒体の先後端、左右端、表裏あるいは色や材質であってもよい。
加えて、上述の実施形態では検出に赤外光を用いるものとしたが、検出対象との関連において光の波長等は適宜選択し得るものであり、例えば、可視光やレーザー光であってもよい。また、反射部についても、上例ではプリズム状の光学系としたが、キャッツアイ光学系に置き換えることもできる。
2 キャリッジ
7、7A、7B、7C インクタンク
14、21、121 光学センサ
15、22、122 発光素子
16、23,123 受光素子
27 ディスク上記録媒体トレイ
38 反射板
39メディア/インク量検出部
40 プリズム状反射部
41、42 反射面
50、50A、50B、50C プリズム状被検出部

Claims (6)

  1. インクを吐出する記録ヘッドと、前記インクを収容し、収容するインク量に応じて入射光の反射率が変化する被検出部を有するインクタンクを保持して移動するキャリッジと、
    記録媒体に関する情報の検出が可能に前記キャリッジに設けられた、発光素子および受光素子を有する光学センサと、
    前記インク量に関する情報を検出するために、前記キャリッジが所定の位置に移動したときに前記光学センサが対向する位置に設けられ、前記発光素子からの光を反射して前記被検出部に照射するとともに、該被検出部からの反射光を前記受光素子に戻すための反射部と、
    を具えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記反射部は、第1反射面および第2反射面を有し、前記キャリッジが前記所定の位置に移動したときに、前記発光素子からの光は前記第1反射面、前記第2反射面、前記被検出部、前記第2反射面および前記第1反射面の順に反射して前記受光素子で受光されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記反射部は前記第1反射面および前記第2反射面を有するプリズム状反射部であることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記キャリッジには前記キャリッジの移動方向に沿って複数の前記インクタンクが保持され、該複数のインクタンクのそれぞれに対応する位置に前記キャリッジを移動させることで、それぞれの前記インクタンクの前記インク量に関する情報が前記光学センサで検出されるようにしたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記記録媒体に関する情報は、前記記録媒体の搬送位置に関する情報を含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記記録媒体はディスク状記録媒体であり、該ディスク状記録媒体は反射板を有する搬送トレイに載置されて装置内に挿入され、前記光学センサにより前記反射板を検出することで、前記ディスク状記録媒体の搬送位置に関する情報が検出されるようにしたことを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
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