JP2011125220A - 防草マットおよび雑草の発生防止方法 - Google Patents

防草マットおよび雑草の発生防止方法 Download PDF

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Abstract

【課題】防草効果を充分に発揮することが可能な防草マットと、この防草マットを用いることにより、労力の軽減が図られる雑草の発生防止方法を提供する。
【解決手段】防草マット10の中央部には、苗の茎を通すための穴11が設けられ、穴11の周囲には、穴11から放射状に伸びた切込み12が設けられている。穴11から周辺端部13に達するように、防草マット10をその厚み方向に対して傾斜して貫通する直線状の切込み14が設けられている。防草マット10は、ヤシ殼繊維20の集合体が圧縮されて形成されているため、それぞれのヤシ殼繊維20が不規則にからみあって空隙を有する状態で集合した構造となっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、茶苗等の育成時に、雑草の発生を防止する防草マットと、この防草マットを用いた雑草の発生防止方法に関する。
茶苗の育成時における雑草対策として、従来から様々な方法が採られており、その一例として人力による方法や、除草剤を散布する方法などがある。人力による方法では、大面積での作業は困難を極め、雑草の草丈が大きくなると雑草と一緒に茶樹も抜けてしまい、手鎌で切るしかないため、すぐに雑草が再生してしまうという問題点がある。
また、除草剤を散布する方法では、散布するための農機具や機械が必要であり、携帯用のスプレーを用いて株周りの雑草に対して散布しても、茶樹や枝葉へ除草剤が付着することは避けられない。さらに、除草剤散布による公害問題を生じる可能性がある。
茶苗の定植は、図6に示すように、茶を植える列に、防草や保湿を目的としたビニール製のマルチ(以下、「ビニールマルチ」という)1を張り、その後、植穴2となる直径10cm程度の穴を開け、この植穴2に茶苗を人力で植えていく方法が採られている。この方法によると、ビニールマルチ1で覆われた部分については防草効果が認められるものの、植穴2の部分から雑草3が多数発生し、茶苗の育成を阻害する。この植穴2の部分から発生する雑草の処理は手作業に頼る他に手段が無く、多大な労力を要する作業となっている。
防草を目的とした防草マットの一例が、特許文献1に記載されている。また、粗大繊維を用いた緑化用の植生マットが特許文献2に記載されている。
実用新案登録第3149186号公報 特開2001−224246号公報
特許文献1に記載の防草マットは、マット上に切り込みを設けたものであるが、切り込みを設けたことによって、切り込み部分から雑草が生えやすくなるという問題を生じる。
また、特許文献2に記載の植生マットは、線状又は帯状に形成された複数の粗大繊維をそれぞれ螺旋状にカールさせた状態で、これらの粗大繊維同士を絡ませてマット状に集積したものであり、土壌表面の凹部に位置する植物種子の幼芽は、この粗大繊維を押し広げて上昇伸長するようになり、法面がこの植物種子の生育によって均一に植生被覆されるようにしたものである。
従って、この植生マットを防草マットとして用いると、雑草が育ってしまい、防草マットとして機能することができない。また、螺旋状にカールさせた状態の形状を有しているため、特にビニールマルチ上で滑りやすくなり、防草マットの固定が困難となる。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、防草効果を充分に発揮することが可能な防草マットと、この防草マットを用いることにより、労力の軽減が図られる雑草の発生防止方法を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明の防草マットは、ヤシ殼繊維の集合体が圧縮されてマット状に形成され、それぞれのヤシ殼繊維が不規則にからみあって空隙を有する状態で集合した構造を有する防草マットであって、中央部には苗の茎を通すための穴が設けられ、前記穴の周囲には、前記穴から放射状に伸びた第一の切込みが設けられ、前記穴から周辺端部に達するように、第二の切込みが設けられていることを特徴とする。
ヤシ殼繊維が不規則にからみあって空隙を有する状態で集合した構造を有するため、特許文献2に記載のものと異なり、雑草は防草マット中のヤシ殼繊維によって生育が邪魔されるため、雑草の生育を防ぐとともに、外からの雑草の種の侵入を防止することができる。そのため、雑草に栄養分をとられることがなく、苗を良好な状態で育てることができる。
また、苗の地際が防草マットに覆われて日陰になるため、保水性に優れ乾燥害に強い。また、防草マット中には空隙があるため、防草マット上部からの水やりが可能であり、雨水もそのまま通すことができ、透水性に優れるとともに、追肥等の肥料の散布を防草マット上部から行うことも可能である。さらに、ヤシ殼繊維によって形成されているため、軽量であり、耐久性に優れているため、茶や永年作物の防草に必要な三年間程度はそのまま利用することが可能であるとともに、穏やかな生分解性を有しているため、環境に対して悪影響を及ぼすことがない。
また、中央部には苗の茎を通すための穴が設けられ、穴の周囲には、穴から放射状に伸びた第一の切込みが設けられているため、苗が育ってその茎が太くなっても支障をきたすことがない。また、穴から周辺端部に達するように第二の切込みが設けられているため、苗に防草マットを簡便に差し込むことができ、取り外しも容易である。
本発明の防草マットにおいては、前記第一の切込みと前記第二の切込みは、厚み方向に対して傾斜して貫通するように形成されていることが好ましい。
防草マットの中央部の穴から周辺端部に達する切込みが設けられていることによって、苗への防草マットの取付けは容易になるが、苗が育つことによって、切込みの間隔が開き、この空隙に雑草が生えやすくなる。そのため、この切込みを、防草マットの厚み方向に対して傾斜して貫通するように形成すると、切込みの間隔が広がった状態であっても、切込みに対して太陽光が照射される経路の途中に、必ずヤシ殼繊維の集合体が存在するようになるため、ヤシ殼繊維によって太陽光が遮断される。そのため、雑草は極めて生育しにくくなる。
これにより、苗への取り付けを容易にするための切込みを設けても、この切込みで雑草が発生することを防止することができる。
本発明の雑草の発生防止方法は、上述した防草マットを、地面またはビニールマルチ上に設置することにより雑草の発生を防止することを特徴とする。
本発明の防草マットを用いることにより、雑草を発生させずに、苗を育成することができる。特許文献2に記載のものと異なり、防草マットが地面またはビニールマルチに接する接触面では、ヤシ殼繊維が不規則に接触することになるため、地面やビニールマルチとの間の摩擦が大きくなり、滑りにくくなる。この効果は、ビニールマルチ上で使用する場合に顕著である。
本発明によると、防草効果を充分に発揮することが可能な防草マットと、この防草マットを用いることにより、労力の軽減が図られる雑草の発生防止方法を実現することができる。
本発明の実施形態に係る防草マットの構造を示す図である。 本発明の防草マットを茶苗に対して設置したものを示す図である。 切込みを傾斜させて形成した防草マットの機能を説明するための図である。 切込みを傾斜させずに形成した防草マットを示す図である。 ビニールマルチ上に防草マットを設置した例を示す図である。 従来の茶苗の定植の状況を示す図である。
以下に、本発明をその実施形態に基づいて説明する。
図1に、本発明の実施形態に係る防草マットの構造を示す。
図1(a)に示すように、防草マット10は、ヤシ殼繊維の集合体が圧縮されて形成されたマット状のものであり、茶苗用としては、マット表面は約20cm四方の四角形となるように形成されている。防草マット10の大きさや形状は、果樹用、野菜用、あるいはプランターや鉢用など、使用目的によって適宜選択できる。
防草マット10の中央部には、苗の茎を通すための穴11が設けられ、穴11の周囲には、穴11から放射状に伸びた切込み12が設けられている。穴11から一つの周辺端部13に達するように、防草マット10をその厚み方向に貫通する直線状の切込み14が設けられている。穴11から放射状に伸びた切込み12は、苗の茎に穴11を通して防草マット10を設置した後、苗の茎が太くなったときのことを考慮して設けられている。また、穴11から周辺端部13に達するように設けられた直線状の切込み14は、苗に防草マット10を差し込む際に使用されるものである。穴11は、一例として、1cm〜1.5cm四方程度の角穴、または直径1cm〜1.5cm程度の丸穴とすることができる。
図1(b)は、図1(a)に示す防草マット10の側面の拡大図であり、防草マット10は、ヤシ殼繊維20の集合体が圧縮されて形成されているため、それぞれのヤシ殼繊維20が不規則にからみあって空隙を有する状態で集合した構造となっている。そのため、防草マット10を設置したときに、防草マット10が地面またはビニールマルチに接する接触面21では、ヤシ殼繊維20が不規則に接触することになるため、地面やビニールマルチとの間の摩擦が大きくなり、地面やビニールマルチ上で滑りにくい。
なお、防草マット10の表面であって、中央部から離れた位置に穴を設け、この穴に支柱を差し込むようにすることもできる。このようにすると、野菜用に防草マット10を使用する場合等に、野菜の苗が小さいときに、防草マット10上で野菜の苗から比較的近い位置に支柱を立てて野菜を育てることができ、利便性が高い。穴を設ける位置は、野菜の種類等によって適宜定めることができる。
図2に、本発明の防草マットを茶苗に対して設置したものを示す。
図2(a)に示すように、防草マット10は、その中央部の穴11に対して、茶苗30の茎31が貫通するように配置される。茶苗30が大きくなるに従って、防草マット10の中心部の放射状の切込み12が広がるが、それとともに、直線状の切込み14もその間隔が広がっていく。
図2(b)は、図2(a)に示す防草マット10の側面付近の部分拡大図であり、切込み14は、防草マット10の厚み方向に対して傾斜して貫通するように形成されている。具体的には、切込み14の上面側の切り口14aと下面側の切り口14bとを結ぶ線14cは、上面10aと下面10bとを垂直に結ぶ線10cに対して所定の傾斜角θ(図においては45度)を有している。
防草マット10の切込み14をこのように形成する理由を、図3に基づいて説明する。
図3(a)は、茶苗30の茎31が大きくなったことによって、切込み14の間隔が広がった状態を示しており、図3(b)は、その状態における防草マット10に対する太陽光の照射の様子を示している。図3(b)に示すように、切込み14の間隔が広がった状態であっても、領域Aについては、太陽光40が照射される経路の途中に、必ずヤシ殼繊維の集合体が存在するようになるため、ヤシ殼繊維によって太陽光40が遮断される。そのため、切込み14があっても雑草は極めて生育しにくくなる。
上述した、防草マット10の厚み方向に傾斜した切込みは、直線状の切込み14に対してばかりでなく、放射状に伸びた切込み12に対しても適用することができる。
図4は、図2、図3で説明したものと対比するために、切込みを傾斜させずに形成した防草マットを示す。図4(a)は全体図、図4(b)はその側面付近の部分拡大図である。
図4(a)、(b)に示すように、切込み14は、防草マット10の厚み方向に沿って形成されており、茶苗30の生育によって、切込み14の間隔が広がったときに、切込み14の空隙の上方から地面に対して直接太陽光が照射されることとなる。そのため、切込み14に雑草3が生育することとなり、雑草の発生の余地を残すこととなる。
図5に、ビニールマルチ上に防草マットを設置した例を示す。
ビニールマルチ1を畝に張り、ビニールマルチ1上の所定の位置に、径が10cm程度の植穴を開け、この植穴に対して茶苗30等を植えつける。茶苗30の場合には、苗木を植えた直後に植穴をふさぐようにして防草マット10設置する。また、苗木の植え付け後時間が経過して設置する場合には、苗木の株周りの雑草を処理した後に設置する。
この方法によると、図6に示す従来の方法と異なり、植穴2からの雑草の発生を効果的に防止することができる。また、防草マット10はビニールマルチ1上で滑りにくいため、防草マット10を固定するにあたっての問題も生じない。
本発明は、防草効果を充分に発揮することが可能な防草マットとして利用することができ、茶用の他、果樹用、野菜用、あるいはプランターや鉢用など、広範囲に利用することができる。また、この防草マットを用いることにより、労力の軽減が図られる雑草の発生防止方法として利用することができる。
1 ビニールマルチ
2 植穴
3 雑草
10 防草マット
10a 上面
10b 下面
10c 結ぶ線
11 穴
12 切込み
13 周辺端部
14 切込み
14a 上面側の切り口
14b 下面側の切り口
14c 結ぶ線
20 ヤシ殼繊維
21 接触面
30 茶苗
31 茎
40 太陽光

Claims (3)

  1. ヤシ殼繊維の集合体が圧縮されてマット状に形成され、それぞれのヤシ殼繊維が不規則にからみあって空隙を有する状態で集合した構造を有する防草マットであって、中央部には苗の茎を通すための穴が設けられ、前記穴の周囲には、前記穴から放射状に伸びた第一の切込みが設けられ、前記穴から周辺端部に達するように、第二の切込みが設けられていることを特徴とする防草マット。
  2. 前記第一の切込みと前記第二の切込みは、厚み方向に対して傾斜して貫通するように形成されていることを特徴とする請求項1記載の防草マット。
  3. 請求項1または2に記載の防草マットを、地面またはビニールマルチ上に設置することにより雑草の発生を防止する雑草の発生防止方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013090608A (ja) * 2011-10-27 2013-05-16 Terada Seisakusho Co Ltd 茶苗植装置、それを使用した茶苗の植付け方法、及び茶苗

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