JP3239918U - 植物支持具 - Google Patents
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Abstract
【課題】黒大豆等の自立性で比較的草丈が高く風によって倒伏しやすい植物の栽培において、台風等の暴風下においても、またどの方向からの風に対しても植物の倒伏を防ぐことができ、設置が簡便で低価格な植物支持具を提供する。【解決手段】一の輪状の植物体支持部6と3本または4本の脚7から成り、該脚のそれぞれの一端が該植物体支持部に固定されている植物支持具5であって、植物体支持部の直径は10cmないし30cm、脚の長さは30cmないし100cmであり、植物体支持部及び脚が剛性かつ耐蝕性の線状素材から成る。【選択図】図2
Description
本考案は黒大豆やアスパラガス等自立性で比較的に草丈が長く、風により倒伏しやすい作物を栽培中に支持して倒伏を防ぐための植物支持具に関する。
作物を栽培する際、作物が倒伏すると倒伏した作物が重なり合うことによる葉の受光量の低下や、病害発生率が高まること、甚だしい場合は茎が折れてしまうことなどにより収量低下をもたらす。従って倒伏を防ぐ必要がある。トマトやピーマンなど比較的草丈の高い作物や、キュウリやインゲン豆などつる性の作物では、植物体の倒伏を防ぐため支柱やネットなどの植物支持具が用いられている。
黒大豆の栽培においては通常高畝に一条植で栽植される。倒伏防止を行う場合は1本の畝上に黒大豆植物の数株毎に杭を立て、前後の杭の間に2本のロープを渡し、この2本の杭の間に栽植されている黒大豆株をこの2本のロープで挟み込むようにして、台風などの暴風から黒大豆株の倒伏を防いでいる。図1はこの方法が実施されている状況を示す図である。畝1に黒大豆植物2が1条植で栽植されている。黒大豆植物5株毎に杭3が立てられている。2本のロープ4aと4bが黒大豆植物を左右から挟み込むように渡されており各杭に固定されている。しかし、この方法は杭とロープの設置の労力が大きい上に、畝の長手方向からの風に対しては倒伏を防ぐことができない。
植物支持具については多くの発明や考案が提案されている。その多くは支柱に植物の主茎を固定するタイプのものである(特許文献1,2,3)。
特許文献4の植物支持具は鉢植えの朝顔の蔓を脚部や輪に絡ませることによって植物体を支持するものである。大面積で栽培される黒大豆栽培に使用できるものではない。
特許文献5の植物支持具は1本の支柱と支柱に弾性的に結合する輪状支持具から成るもので植物の成長に合わせて支持部が上方に移動する仕組みのものである。この構造では暴風下で黒大豆の倒伏を防ぐことはできないと考えられる。
特許文献6の植物支持具は4つの輪状の支持部と3本の脚より成る。植木鉢やプランター等で植物を多様な形態で見栄えよく支持するもので組み立て式のものである。これも暴風下で黒大豆の倒伏を防ぐことは出来ないと考えられる。
特許文献7の植物支持具は傾斜状態で立設された3本の支柱と大、中、小の3つの輪状環状連結具から構成される。これも鉢植えの植物を体裁よく支持することを目的とするもので暴風下の黒大豆の倒伏を防ぐことは出来ないと考えられる。
特許文献8の植物支持具は3つの輪状の植物体支持部と3本の脚より成り3本の脚の下端を鉢など植物栽培容器に固定するものである。黒大豆の露地栽培に利用できるものではない。
特許文献9の植物支持具は組み立て式のもので大中小の3つの輪とそれを支える3本の三角錐の稜を構成するように斜めに立てた支柱から成る。これも鉢植えの植物を体裁よく支持することを目的とするもので暴風下の黒大豆の倒伏を防ぐことは出来ないと考えられる。
特許文献10の植物支持具はプランター用植物支持具で、輪状支持部と2本の脚部より成り脚部先端をプランターに固定する。プランター栽培用のものであり黒大豆の露地栽培に利用できるものではない。
特許文献4の植物支持具は鉢植えの朝顔の蔓を脚部や輪に絡ませることによって植物体を支持するものである。大面積で栽培される黒大豆栽培に使用できるものではない。
特許文献5の植物支持具は1本の支柱と支柱に弾性的に結合する輪状支持具から成るもので植物の成長に合わせて支持部が上方に移動する仕組みのものである。この構造では暴風下で黒大豆の倒伏を防ぐことはできないと考えられる。
特許文献6の植物支持具は4つの輪状の支持部と3本の脚より成る。植木鉢やプランター等で植物を多様な形態で見栄えよく支持するもので組み立て式のものである。これも暴風下で黒大豆の倒伏を防ぐことは出来ないと考えられる。
特許文献7の植物支持具は傾斜状態で立設された3本の支柱と大、中、小の3つの輪状環状連結具から構成される。これも鉢植えの植物を体裁よく支持することを目的とするもので暴風下の黒大豆の倒伏を防ぐことは出来ないと考えられる。
特許文献8の植物支持具は3つの輪状の植物体支持部と3本の脚より成り3本の脚の下端を鉢など植物栽培容器に固定するものである。黒大豆の露地栽培に利用できるものではない。
特許文献9の植物支持具は組み立て式のもので大中小の3つの輪とそれを支える3本の三角錐の稜を構成するように斜めに立てた支柱から成る。これも鉢植えの植物を体裁よく支持することを目的とするもので暴風下の黒大豆の倒伏を防ぐことは出来ないと考えられる。
特許文献10の植物支持具はプランター用植物支持具で、輪状支持部と2本の脚部より成り脚部先端をプランターに固定する。プランター栽培用のものであり黒大豆の露地栽培に利用できるものではない。
本願考案が解決しようとする課題は、黒大豆等の自立性で比較的草丈が高く風によって倒伏しやすい植物の栽培において、台風等の暴風下においても、またどの方向からの風に対しても植物の倒伏を防ぐことができ、設置が簡便で低価格な植物支持具を提供することである。
本願考案者は鋭意検討を重ねた結果、輪状の植物体支持部に3本または4本の脚を結合した植物支持具を考案した。黒大豆等の対象植物が幼若な時期に、本植物支持具を対象植物体が植物体支持部の輪の中心になるように配置し、脚部を、植物体を取り囲むように植物が植わっている土に刺し込む。黒大豆などを、畝を立てて栽培する場合、脚は畝底まで刺し込むのが良い。輪状の植物体支持部の高さは対象植物の種類や草丈によって地上20cmないし80cmにするのが良い。本植物支持具の素材は剛性でかつ耐蝕性の線状素材であることが望ましい。素材としては金属、炭素繊維、硬質合成樹脂、硬質木材などが利用できるが、ステンレスは好適である。ステンレスを用いる場合は横断面の直径が2mmないし5mmの線状のステンレスが適している。
本発明に係る植物支持具の寸法は支持対象の作物の大きさに適したものとすることができる。例えば、植物体支持部の輪の直径については、茶豆には10cm、幼若時の黒大豆には20cm、特大に成長した黒大豆には30cmが適しており、脚の長さについてはアスパラガスには100cm、黒大豆には50cm程度、茶豆には30cm程度が適している。
第一の考案に係る植物支持具は、一の輪状の植物体支持部と3本または4本の脚から成り、該脚のそれぞれの一端が該植物体支持部に固定されていることを特徴とするものである。
第二の考案に係る植物支持具は、第一の考案に係る植物支持具であって、上記の植物体支持部の輪の直径が10cmから30cm、上記の脚の長さが30cmから100cmであることを特徴とするものである。
第三の考案に係る植物支持具は、第一または第二の考案に係る植物支持具であって、上記の植物体支持部及び脚が剛性かつ耐蝕性の線状素材から成ることを特徴とするものである。
第四の考案に係る植物支持具は、第三の考案に係る植物支持具であって、上記の植物体支持部及び脚が線状のステンレスから成り、該線状のステンレスの横断面の直径が2mmないし5mmであることを特徴とするものである。
本考案に係る植物支持具は黒大豆等の対象植物の収穫時期まで植物体の中央部の茎葉を支持部の中に保持し、台風時などの暴風下でも植物体が倒伏することを防止することができる。また支持部は植物体の全周を取り囲んでいるのでどの方向からの風に対しても植物体の倒伏を防ぐことができる。また、設置は脚部を土に差し込むだけで出来るので簡便である。またステンレスを材質とする場合は耐久性が高く何年も繰り返し使用できる。本植物支持具は黒大豆のみならず、アスパラガス等、自立性で比較的に草丈の高い倒伏しやすい広範囲の作物の倒伏防止に利用できる
次に、本考案の実施形態を説明するが、本考案の技術的範囲を逸脱しない範囲において様々な変更や修正が可能であることは言うまでもない。
図2は実施例1に係る植物支持具の斜視図である。植物支持具5は輪状の植物体支持部6と3本の脚7より成る。輪状の植物体支持部の直径は23cm、各脚の長さは52cmである。植物体支持部及び脚の素材はステンレス線材(SUS304線材直径4mm)である。脚は植物体支持部に等間隔に溶接されている。
図3は本植物支持具の黒大豆栽培における利用の態様を示す図である。図3の左端の図は黒大豆植物の苗2を畝1に定植した直後の図である。中央の図は本植物支持具を設置する時の様子を示す図である。黒大豆植物2が草丈30cm程度まで生長した時が本植物支持具の設置の適期である。本植物支持具5の輪状の植物体支持部の中心に黒大豆植物の主茎が位置し植物体支持部が黒大豆植物を囲むように本植物支持具の3本の脚を畝に差し込み本植物支持具を畝に固定する。脚の先端が畝底に達するまで地中に差し込むのが適切である。右端の図は本植物支持具を用いた黒大豆栽培の枝豆収穫前の状況を表す図である。植物体2の草丈のほぼ中央に本植物支持具5の支持部が位置し植物体の中央部の茎葉を囲むようにして植物体を支持している。本植物支持具は支持対象植物体を輪状の植物体支持部で囲むように支持しているのでどの方向からの風に対しても支持対象植物の倒伏を防ぐことができる。本植物支持具の設置は位置を合わせて畝に刺し込むだけなので簡便であり設置に道具は不要であり1基設置するのに要する時間は約2秒である。
図4の左端の図は実施例2に係る植物支持具の斜視図である。本植物支持具は輪状の植物体支持部の直径が30cmである点以外は実施例1に係る植物支持具と同じである。黒大豆植物が特大に成長した時期に適している。なお図4の中央の図は実施例1に係る植物支持具の図である。
図4の右端の図は実施例3に係る植物支持具の斜視図である。本植物支持具は輪状の植物体支持部の直径が10cmである点以外は実施例1に係る植物支持具と同じである。茶豆など黒大豆植物より水平方向への展開の小さい作物に適している。
図5左端の図は実施例4に係る植物支持具の斜視図である。本植物支持具は脚の長さが100cmである点以外は実施例1に係る植物支持具と同じである。アスパラガスなど黒大豆植物より草丈が高くなる作物に適している。なお図5の中央の図は実施例1に係る植物支持具の図である。
図5の右端の図は実施例5に係る植物支持具の斜視図である。本植物支持具は脚の長さが30cmである点以外は実施例1に係る植物支持具と同じである。茶豆など黒大豆植物より収穫時期の草丈の低い作物に適している。
図6は実施例6に係る植物支持具の斜視図である。本植物支持具は脚を4本有する点以外は実施例1に係る植物支持具と同じである。実施例1に係る植物支持具に比べ、より強力に支持対象植物の風による倒伏を防ぐことができる。強い台風が頻繁に襲来する地域や風の強い地域には実施例1に係る植物支持具よりも本実施例に係る植物支持具の方が支持対象植物の倒伏を確実に防ぐことができる。
本願発明に係る植物支持具は黒大豆植物だけでなく、露地栽培される多種類の作物に適用できるものである。また、ベランダでの鉢栽培やプランター栽培における栽培植物の風による倒伏防止にも非常に適している。
1 畝
2 黒大豆植物
3 杭
4a ロープ
4b ロープ
5 植物支持具
6 植物体支持部
7 脚
2 黒大豆植物
3 杭
4a ロープ
4b ロープ
5 植物支持具
6 植物体支持部
7 脚
Claims (4)
- 植物支持具であって、
一の輪状の植物体支持部と3本または4本の脚から成り、
該脚のそれぞれの一端が該植物体支持部に固定されていることを特徴とする植物支持具。 - 上記の植物体支持部の輪の直径が10cm乃至30cm、上記の脚の長さが30cm乃至100cmであることを特徴とする、請求項1に記載の植物支持具。
- 上記の植物体支持部及び脚が剛性かつ耐蝕性の線状素材から成ることを特徴とする、請求項1又は2に記載の植物支持具。
- 上記の植物体支持部及び脚が線状のステンレスから成り、該線状のステンレスの横断面の直径が2mmないし5mmであることを特徴とする請求項3に記載の植物支持具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022003177U JP3239918U (ja) | 2022-09-23 | 2022-09-23 | 植物支持具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022003177U JP3239918U (ja) | 2022-09-23 | 2022-09-23 | 植物支持具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3239918U true JP3239918U (ja) | 2022-11-21 |
Family
ID=84139502
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022003177U Active JP3239918U (ja) | 2022-09-23 | 2022-09-23 | 植物支持具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3239918U (ja) |
-
2022
- 2022-09-23 JP JP2022003177U patent/JP3239918U/ja active Active
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