JP2011124367A - リアクトル - Google Patents
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Abstract
【課題】リアクトル特性の向上を図りながら、小型軽量化を図ることができるリアクトルを提供する。
【解決手段】リアクトル10は、中央に設けられてコイル12内に配置される円柱状の内側突起14と、該内側突起の両側に設けられてコイル外に配置される一対の外側突起15とを有する一対のE型コア部材11を、前記各突起の先端面同士を突き合わせて形成したもので、前記内側突起の内部にギャップ(内部ギャップGi)となる空間を形成している。さらに、前記外側突起の先端面同士の間には、ギャップ(サイドギャップGs)となる空隙を設けている。
【選択図】図1
【解決手段】リアクトル10は、中央に設けられてコイル12内に配置される円柱状の内側突起14と、該内側突起の両側に設けられてコイル外に配置される一対の外側突起15とを有する一対のE型コア部材11を、前記各突起の先端面同士を突き合わせて形成したもので、前記内側突起の内部にギャップ(内部ギャップGi)となる空間を形成している。さらに、前記外側突起の先端面同士の間には、ギャップ(サイドギャップGs)となる空隙を設けている。
【選択図】図1
Description
本発明は、各種電子機器、特に、ハイブリッド自動車や電気自動車等に搭載される電力変換装置に用いられるリアクトルに関する。
従来から、リアクトルの特性を改善するため、ギャップを挿入して磁性体内部への磁気抵抗を確保することが行われており、さらに、鉄損の抑制や漏れ磁束の低減、組立性の向上などを図るため、ギャップの位置や構造として種々の提案がなされている(例えば、特許文献1〜6参照。)。
しかしながら、太陽光発電、ハイブリッド自動車や電気自動車等の昇圧用回路におけるリアクトルでは、より小型化、軽量化を図りながら、特性向上、損失抑制を図ることが望まれている。
そこで本発明は、リアクトル特性の向上を図りながら、小型軽量化を図ることができるリアクトルを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明のリアクトルは、周囲にコイルを巻回されるコア部材の内部に、閉塞された空間からなるギャップを設けたことを特徴とするものであって、特に、中央に設けられてコイル内に配置される円柱状の内側突起と、該内側突起の両側に設けられてコイル外に配置される外側突起とを有する一対のE型コア部材を、前記各突起の先端面同士を突き合わせて形成したリアクトルにおいて、前記内側突起の内部にギャップとなる閉塞空間を形成したことを特徴としている。
さらに、本発明のリアクトルでは、前記外側突起の先端面同士の間にギャップとなる空隙を設けたことを特徴としている。また、前記コイルは、表面に絶縁被膜を有する平角銅線を縦巻きした複数巻きコイルであって、該複数巻きコイルにおけるコイル間に放熱部が設けられていること、さらに、前記放熱部に熱伝導性を有する樹脂が注入されていることを特徴としている。また、前記リアクトルが硬化させたゲル状磁性体内に封入されていることを特徴としている。さらに、本発明はこのようなリアクトルを使用したインバータ装置も含むものである。
本発明のリアクトルによれば、コア部材の内部、特にE型コア部材における内側突起の内部に閉塞された空間からなるギャップを設けたので、磁気抵抗を確保しながら鉄損を小さくすることができるとともに、温度上昇も抑えることができる。また、外側突起の先端面同士の間にギャップを設けることにより、インダクタンス値の低下を抑えることができる。さらに、前記コイルとして平角銅線を縦巻きした複数巻きコイルを使用し、この複数巻きコイルにおけるコイル間に放熱部を設けることにより、放熱効果を向上させることができ、前記放熱部に熱伝導性を有する樹脂を封入することにより、放熱効果を更に向上させることができる。また、コイルは単一では横幅を伸ばすのに限界があるが、複数巻きにすることによって同一の厚みで大きい横幅(スケア数)を得ることが可能となり、しかも、コイルを標準化することができる。さらに、巻線後のリアクトルにゲル状磁性体を注入してゲル状磁性体を硬化させ、硬化させたゲル状磁性体内に封入することによって磁性体の断面積を向上させることができ、磁性体のゲル化に際して熱伝導性が良好な樹脂を用いることにより、リアクトルの放熱性を向上させることができる。そして、このようなリアクトルを使用したインバータ装置は、小型軽量化や発熱抑制などを図ることができる。
本形態例に示すリアクトル10は、一対のE型コア部材11,11と、該コア部材11,11内に配置されるコイル12とで形成されている。E型コア部材11は、偏平直方体形状のベース部13の中央から突設した内側突起14と、該内側突起14の両側で、ベース部13の短辺側からそれぞれ突設した一対の外側突起15,15とを有するもので、内側突起14の外周面は、ベース部13の短辺寸法より小さく、コイル12の内径より僅かに小さな内径に形成されており、外側突起15の対向面は、コイル12の外径より僅かに大きな内径の円弧面に形成されている。
さらに、ベース部13の長辺部分は、中央の内側突起14の外周面に向かって徐々に幅狭となる斜面13aとなっている。そして、内側突起14の先端面には、内側突起14の外周面と同心円を描く小径の円形凹部16がそれぞれ形成されており、外側突起15,15のベース部13からの突出寸法は、内側突起14の突出寸法より小さく形成されている。このようなE型コア部材11は、鉄粉などの金属磁性粉末に樹脂コンパウンドを混合して圧縮成形する圧粉成形法などによって一体成形することができる。
一方、前記コイル12は、同心円上に配置される内側コイル12aと外側コイル12bとを有する複数巻きコイルであって、内側コイル12a及び外側コイル12bは、表面に絶縁被膜を有する平角銅線を同一巻数で縦巻き(エッジワイズ巻き)したものがそれぞれ用いられている。内側コイル12a及び外側コイル12bの高さは、内側突起14の突出寸法の2倍に設定されている。さらに、内側コイル12aの外径は、外側コイル12bの内径より小さく形成し、内側コイル12aの外周面と外側コイル12bの内周面との間に寸法差による空隙を形成することにより、内外のコイル間に放熱部17を設けるようにしている。なお、コイル12には、内側コイル12a及び外側コイル12bからなる二重巻コイル以外に、コイルを三重巻きや四重巻とした複数巻きコイルを用いることができ、三重巻き以上の複数巻きコイルの場合は、内外のコイル間に放熱部となる空隙をそれぞれ設けることが好ましい。
リアクトル10は、あらかじめ所定形状に形成した一対のE型コア部材11,11の内側突起14の一方に、所定形状に巻回した前記コイル12を装着した状態で内側突起14の先端面同士を突き合わせて接合することにより形成される。突き合わされた内側突起14の先端面同士の内側には、前記円形凹部16がそれぞれ形成されていることから、内側突起14の突き合わせ部分には、内側突起14の外周部分が接続し、内部にギャップ(内部ギャップ)Giとなる閉塞空間が形成された状態となる。
このようにしてリアクトル10の内側突起14の内部に、閉塞された内部ギャップGiを形成することにより、磁気抵抗を確保しながら鉄損を小さくすることができるとともに、内側突起14の周辺に位置するコイル12への漏れ磁束を小さくすることができるので、コイル12の発熱を抑制することができる。
また、コイル12を内側コイル12aと外側コイル12bとを有する複数巻きコイルを用いるとともに、内側コイル12aの外周面と外側コイル12bの内周面との間のコイル間に放熱部17を設けたことにより、この放熱部17を空気が流れることによってコイル12の温度上昇を効果的に抑制することができる。特に、ベース部13の長辺中央部分を幅狭として放熱部17を露出させていることにより、放熱効果を更に向上させることができる。
さらに、外側突起15の突出寸法を小さく形成したことにより、リアクトル10において対向する外側突起15の先端面同士の間にギャップ(サイドギャップ)Gsとなる空隙が形成されるため、インダクタンス値の低下を抑えて安定化させることができる。
すなわち、内側突起14の内部に内部ギャップGiを形成するとともに、外側突起15の先端面同士の間にサイドギャップGsを形成し、コイル12に放熱部17を設けることにより、巻線を増加させずに、小型、低損失で、インダクタンス値が安定し、直流重畳特性にも優れたリアクトル10を得ることができる。また、内側突起14の先端面同士を当接させて突き合わせ、外側突起15の先端面同士は離間した状態になるので、各突起14,15,15の3箇所の先端面同士を当接する場合に比べてE型コア部材11の製作精度を緩和させることができる。
したがって、このようなリアクトル10をインバータ装置に使用することにより、インバータ装置の小型軽量化や発熱の抑制を図ることができ、特に、ハイブリッド自動車や電気自動車に搭載するインバータ装置として最適なものとなる。
例えば、外側にギャップを設けずに中央にギャップを挿入した従来のリアクトル(A)と、中央にギャップを挿入するとともに両側にもギャップを挿入した従来のリアクトル(B)と、中央に前記内部ギャップGiを設けるとともに両側にもギャップGsを挿入した本形態例に示すリアクトル(C)とにおける直流重畳特性及びインダクタンス特性を比較すると、図5に示す直流重畳特性では、常用域(動作点:150ADC付近)におけるインダクタンス値を電流値の変化に対して適度な傾斜状態とすることができ、インダクタンス依存率の向上や損失の低減を図ることができる。また、図6に示すギャップの大きさとインダクタンス値との関係では、ギャップの大きさに対するインダクタンス値の変化が小さくなり、ギャップの製作誤差に対するインダクタンス値の変化率を抑えることができるので、量産時における個々のリアクトルの特性誤差を小さくすることができ、品質の安定した製品を量産することができる。
また、リアクトル10に熱伝導性を有する樹脂を注入し、この樹脂が前記放熱部17に注入されることにより、コイル12の放熱性を更に向上させることができ、コイル12の発熱を効果的に抑制することができる。さらに、リアクトル10にゲル状磁性体を挿入し、ゲル状磁性体を硬化させることにより、磁性体の断面積を向上させることができ、リアクトル特性の向上が図れる。
なお、本発明は、前記形態例に示すE型コア部材を用いたリアクトルに限らず、例えばU型コア部材を用いたリアクトルにも適用可能であり、周囲にコイルを巻回されるコア部材の内部に閉塞空間からなるギャップを設けることにより、磁気抵抗を確保しながら鉄損を小さくし、温度上昇も抑えることができる。
10…リアクトル、11…E型コア部材、12…コイル、12a…内側コイル、12b…外側コイル、13…ベース部、13a…斜面、14…内側突起、15…外側突起、16…円形凹部、17…放熱部、Gi…内部ギャップ、Gs…サイドギャップ
Claims (7)
- 周囲にコイルを巻回されるコア部材の内部に、閉塞された空間からなるギャップを設けたことを特徴とするリアクトル。
- 中央に設けられてコイル内に配置される円柱状の内側突起と、該内側突起の両側に設けられてコイル外に配置される外側突起とを有する一対のE型コア部材を、前記各突起の先端面同士を突き合わせて形成したリアクトルにおいて、前記内側突起の内部にギャップとなる閉塞空間を形成したことを特徴とするリアクトル。
- 前記外側突起の先端面同士の間にギャップとなる空隙を設けたことを特徴とする請求項2記載のリアクトル。
- 前記コイルは、表面に絶縁被膜を有する平角銅線を縦巻きした複数巻きコイルであって、該複数巻きコイルにおけるコイル間に放熱部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のリアクトル。
- 前記放熱部に熱伝導性を有する樹脂が注入されていることを特徴とする請求項4記載のリアクトル。
- 硬化させたゲル状磁性体内に封入されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載のリアクトル。
- 請求項1乃至6のいずれか1項記載のリアクトルを使用したことを特徴とするインバータ装置。
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2009
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