JP2011123451A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】清掃装置の塞き止め部材への付着物の堆積に伴う画質劣化を防ぐ。
【解決手段】像保持体1と、像保持体1上の潜像を所定の極性に帯電されたトナーにて現像する現像装置2と、像保持体1上の画像IMGを転写媒体4に転写する転写装置3と、装置筐体5a内に清掃部材5bと可撓性の塞き止め部材5cとを有する清掃装置5と、この清掃装置5と転写装置3との間にて像保持体1に対向配置され且つ転写後の像保持体1上の残トナーの帯電極性を前記所定の極性に帯電調整する帯電調整装置6と、前記像保持体1上に形成される画像IMGに基づいて帯電調整装置6による帯電調整を実行するか否かを判別する判別装置8と、この判別装置8が帯電調整を実行しないと判別した場合には帯電調整を施されない残トナーが塞き止め部材5cの配設部位に向かって供給されるように制御する帯電制御装置9と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】像保持体1と、像保持体1上の潜像を所定の極性に帯電されたトナーにて現像する現像装置2と、像保持体1上の画像IMGを転写媒体4に転写する転写装置3と、装置筐体5a内に清掃部材5bと可撓性の塞き止め部材5cとを有する清掃装置5と、この清掃装置5と転写装置3との間にて像保持体1に対向配置され且つ転写後の像保持体1上の残トナーの帯電極性を前記所定の極性に帯電調整する帯電調整装置6と、前記像保持体1上に形成される画像IMGに基づいて帯電調整装置6による帯電調整を実行するか否かを判別する判別装置8と、この判別装置8が帯電調整を実行しないと判別した場合には帯電調整を施されない残トナーが塞き止め部材5cの配設部位に向かって供給されるように制御する帯電制御装置9と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像形成装置に関する。
一般に、電子写真方式を用いた画像形成装置では、感光体の帯電特性や転写特性を向上させるようにした方式が知られている。
特許文献1には、静電潜像を異なる帯電極性を有する二色のトナーで現像し、転写前トナー帯電器(前段及び後段の二段構成)にて除電及び同一極性への帯電を行い、転写効率を向上させるようにした構成が開示されている。
また、特許文献2には、感光体の帯電立ち上がり特性を考慮し、感光体の一回転目のPCC(清掃前帯電器)駆動電流値を変化させる方式が開示されている。
更に、特許文献3には、転写処理後の感光体表面電位から記録紙の電気抵抗値変化を検出し、この検出値に基づいてクリーニング前除電手段の出力値を制御する方式が開示されている。
特許文献1には、静電潜像を異なる帯電極性を有する二色のトナーで現像し、転写前トナー帯電器(前段及び後段の二段構成)にて除電及び同一極性への帯電を行い、転写効率を向上させるようにした構成が開示されている。
また、特許文献2には、感光体の帯電立ち上がり特性を考慮し、感光体の一回転目のPCC(清掃前帯電器)駆動電流値を変化させる方式が開示されている。
更に、特許文献3には、転写処理後の感光体表面電位から記録紙の電気抵抗値変化を検出し、この検出値に基づいてクリーニング前除電手段の出力値を制御する方式が開示されている。
本発明の技術的課題は、清掃装置の塞き止め部材への付着物の堆積に伴う画質劣化を防ぐ画像形成装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、表面に潜像を保持して回転する像保持体と、この像保持体に対向配置され且つ当該像保持体上の潜像を所定の極性に帯電されたトナーにて現像する現像装置と、この現像装置より像保持体の回転方向下流側にて像保持体に対向配置され且つ当該像保持体上の画像を転写媒体に転写する転写装置と、この転写装置より像保持体の回転方向下流側にて像保持体に対向配置され、装置筐体内に像保持体上の残トナーを清掃する清掃部材、および、この清掃部材より像保持体の回転方向上流側で像保持体に接触又は近接して配置されて装置筐体内のトナーの外部への漏れを塞き止める可撓性の塞き止め部材を有する清掃装置と、この清掃装置と前記転写装置との間にて像保持体に対向配置され且つ転写後の像保持体上の残トナーの帯電極性を前記所定の極性に帯電調整する帯電調整装置と、前記像保持体上に形成される画像に基づいて前記帯電調整装置による帯電調整を実行するか否かを判別する判別装置と、この判別装置が帯電調整を実行しないと判別した場合には帯電調整を施されない残トナーが前記塞き止め部材の配設部位に向かって供給されるように制御する帯電制御装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る画像形成装置において、更に、前記像保持体の予め決められた画像形成領域内でのトナー消費量に繋がるトナー消費情報を検出する検出装置を備え、判別装置は、前記検出装置にて検出されたトナー消費情報に基づいて、前記塞き止め部材に転写残トナーの残留物が許容範囲を超えて堆積する虞があるか否かを判別し、帯電制御装置は、前記判別装置の判別結果に基づいて、前記塞き止め部材に転写残トナーの残留物が許容範囲を超えて堆積する虞があると判別された場合、前記帯電調整装置による残トナーの帯電極性を前記所定の極性への帯電調整を施さず、前記塞き止め部材の配設部位に向かって前記所定の極性とは反対の帯電極性のトナーが供給されるように制御するようにしたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る画像形成装置において、前記帯電制御装置は、転写残トナーを用いて帯電制御するものであることを特徴とする画像形成装置である。
請求項4に係る発明は、請求項3に係る画像形成装置において、前記帯電制御装置は、前記塞き止め部材に転写残トナーの残留物が許容範囲を超えて堆積する虞がないと判別された場合に前記帯電調整装置によるトナーの前記所定の極性への帯電調整を施し、一方、前記塞き止め部材に転写残トナーの残留物が許容範囲を超えて堆積する虞があると判別された場合に前記帯電調整装置によるトナーの前記所定の極性への帯電調整を施さないように制御することを特徴とする画像形成装置である。
請求項5に係る発明は、請求項3または4に係る画像形成装置において、前記検出装置は、トナー消費情報として前記転写装置で転写される画像の画像密度を検出するものであることを特徴とする画像形成装置である。
請求項6に係る発明は、請求項5に係る画像形成装置において、前記検出装置は、トナー消費情報として予め決められた所定量の画像の平均画像密度を検出するものであることを特徴とする画像形成装置である。
請求項7に係る発明は、請求項3ないし6のいずれかに係る画像形成装置において、前記転写装置は、前記帯電制御装置が転写残トナーに対し前記帯電調整装置によるトナーの前記所定の極性への帯電調整を施さずにそのまま前記塞き止め部材の配設部位に向かって供給させる場合に画像転写時の転写電流を予め決められた電流値に増加させることを特徴とする画像形成装置である。
請求項8に係る発明は、請求項3ないし7のいずれかに係る画像形成装置において、前記帯電調整装置は、転写残トナーの帯電極性をトナーの前記所定の極性とは反対の帯電極性に帯電調整する部位を更に有し、前記帯電制御装置は、前記判別装置にて前記塞き止め部材に転写残トナーの残留物が許容範囲を超えて堆積する虞があると判別された場合、転写残トナーに対し前記帯電調整装置によるトナーの前記所定の極性とは反対の帯電極性への帯電調整が施されるように制御することを特徴とする画像形成装置である。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る画像形成装置において、前記帯電制御装置は、転写残トナーを用いて帯電制御するものであることを特徴とする画像形成装置である。
請求項4に係る発明は、請求項3に係る画像形成装置において、前記帯電制御装置は、前記塞き止め部材に転写残トナーの残留物が許容範囲を超えて堆積する虞がないと判別された場合に前記帯電調整装置によるトナーの前記所定の極性への帯電調整を施し、一方、前記塞き止め部材に転写残トナーの残留物が許容範囲を超えて堆積する虞があると判別された場合に前記帯電調整装置によるトナーの前記所定の極性への帯電調整を施さないように制御することを特徴とする画像形成装置である。
請求項5に係る発明は、請求項3または4に係る画像形成装置において、前記検出装置は、トナー消費情報として前記転写装置で転写される画像の画像密度を検出するものであることを特徴とする画像形成装置である。
請求項6に係る発明は、請求項5に係る画像形成装置において、前記検出装置は、トナー消費情報として予め決められた所定量の画像の平均画像密度を検出するものであることを特徴とする画像形成装置である。
請求項7に係る発明は、請求項3ないし6のいずれかに係る画像形成装置において、前記転写装置は、前記帯電制御装置が転写残トナーに対し前記帯電調整装置によるトナーの前記所定の極性への帯電調整を施さずにそのまま前記塞き止め部材の配設部位に向かって供給させる場合に画像転写時の転写電流を予め決められた電流値に増加させることを特徴とする画像形成装置である。
請求項8に係る発明は、請求項3ないし7のいずれかに係る画像形成装置において、前記帯電調整装置は、転写残トナーの帯電極性をトナーの前記所定の極性とは反対の帯電極性に帯電調整する部位を更に有し、前記帯電制御装置は、前記判別装置にて前記塞き止め部材に転写残トナーの残留物が許容範囲を超えて堆積する虞があると判別された場合、転写残トナーに対し前記帯電調整装置によるトナーの前記所定の極性とは反対の帯電極性への帯電調整が施されるように制御することを特徴とする画像形成装置である。
請求項9に係る発明は、請求項1または2に係る画像形成装置において、前記帯電制御装置は、転写装置による転写処理を経ない未転写トナーを用いて帯電制御するものであることを特徴とする画像形成装置である。
請求項10に係る発明は、請求項9に係る画像形成装置において、前記帯電制御装置は、前記塞き止め部材に転写残トナーの残留物が許容範囲を超えて堆積する虞があると判別された場合、潜像形成装置及び現像装置を用いて帯状の未転写トナー像を形成し、この帯状の未転写トナー像をトナーの前記所定の極性とは反対の帯電極性に帯電し、前記帯電調整装置によるトナーの前記所定の極性への帯電調整を施さずに前記塞き止め部材の配設部位に向かって供給するように制御することを特徴とする画像形成装置である。
請求項11に係る発明は、請求項1ないし10のいずれかに係る画像形成装置において、前記トナーは透明トナーであることを特徴とする画像形成装置である。
請求項10に係る発明は、請求項9に係る画像形成装置において、前記帯電制御装置は、前記塞き止め部材に転写残トナーの残留物が許容範囲を超えて堆積する虞があると判別された場合、潜像形成装置及び現像装置を用いて帯状の未転写トナー像を形成し、この帯状の未転写トナー像をトナーの前記所定の極性とは反対の帯電極性に帯電し、前記帯電調整装置によるトナーの前記所定の極性への帯電調整を施さずに前記塞き止め部材の配設部位に向かって供給するように制御することを特徴とする画像形成装置である。
請求項11に係る発明は、請求項1ないし10のいずれかに係る画像形成装置において、前記トナーは透明トナーであることを特徴とする画像形成装置である。
請求項1に係る発明によれば、清掃装置の塞き止め部材への堆積物に伴う画質劣化を軽減できる。
請求項2に係る発明によれば、清掃装置の塞き止め部材への堆積物を抑えることができる。
請求項3に係る発明によれば、特に新たな装置を用いずとも通常プロセスで塞き止め部材への堆積物を抑えることができる。
請求項4に係る発明によれば、本構成を有さない場合に比べて、簡単な操作により像保持体上の帯電分布を改善しながら塞き止め部材への堆積物を抑えることができる。
請求項5に係る発明によれば、本構成を有さない場合に比べて、塞き止め部材への堆積物を抑えることができる。
請求項6に係る発明によれば、本構成を有さない場合に比べて、塞き止め部材への堆積物を有効に抑えることができる。
請求項7に係る発明によれば、本構成を有さない場合に比べて、塞き止め部材への堆積物をより多く除去することができる。
請求項8に係る発明によれば、本構成を有さない場合に比べて、塞き止め部材への堆積物をより多く除去することができる。
請求項9に係る発明によれば、本構成を有さない場合に比べて、塞き止め部材への残留物を除去するに必要なトナーを選択的に供給できる。
請求項10に係る発明によれば、本構成を有さない場合に比べて、塞き止め部材への残留物を除去するに必要なトナーを適宜供給できる。
請求項11に係る発明によれば、本構成を有さない場合に比べて、長期に亘る安定した高画質画像が形成できる。
請求項2に係る発明によれば、清掃装置の塞き止め部材への堆積物を抑えることができる。
請求項3に係る発明によれば、特に新たな装置を用いずとも通常プロセスで塞き止め部材への堆積物を抑えることができる。
請求項4に係る発明によれば、本構成を有さない場合に比べて、簡単な操作により像保持体上の帯電分布を改善しながら塞き止め部材への堆積物を抑えることができる。
請求項5に係る発明によれば、本構成を有さない場合に比べて、塞き止め部材への堆積物を抑えることができる。
請求項6に係る発明によれば、本構成を有さない場合に比べて、塞き止め部材への堆積物を有効に抑えることができる。
請求項7に係る発明によれば、本構成を有さない場合に比べて、塞き止め部材への堆積物をより多く除去することができる。
請求項8に係る発明によれば、本構成を有さない場合に比べて、塞き止め部材への堆積物をより多く除去することができる。
請求項9に係る発明によれば、本構成を有さない場合に比べて、塞き止め部材への残留物を除去するに必要なトナーを選択的に供給できる。
請求項10に係る発明によれば、本構成を有さない場合に比べて、塞き止め部材への残留物を除去するに必要なトナーを適宜供給できる。
請求項11に係る発明によれば、本構成を有さない場合に比べて、長期に亘る安定した高画質画像が形成できる。
◎実施の形態の概要
先ず、本発明が適用された画像形成装置における実施の形態の概要について説明する。
図1(a)は本発明を具現化する実施の形態モデルに係る画像形成装置の概要を示すものであって、表面に潜像を保持して回転する像保持体1と、この像保持体1に対向配置され且つ当該像保持体1上の潜像を所定の極性に帯電されたトナーにて現像する現像装置2と、この現像装置2より像保持体1の回転方向下流側にて像保持体1に対向配置され且つ当該像保持体1上の画像IMGを転写媒体4に転写する転写装置3と、この転写装置3より像保持体1の回転方向下流側にて像保持体1に対向配置され、装置筐体5a内に像保持体1上の残トナーを清掃する清掃部材5b、および、この清掃部材5bより像保持体1の回転方向上流側で像保持体1に接触又は近接して配置されて装置筐体5a内のトナーの外部への漏れを塞き止める可撓性の塞き止め部材5cを有する清掃装置5と、この清掃装置5と転写装置3との間にて像保持体1に対向配置され且つ転写後の像保持体1上の残トナーの帯電極性を前記所定の極性に帯電調整する帯電調整装置6と、前記像保持体1上に形成される画像IMGに基づいて帯電調整装置6による帯電調整を実行するか否かを判別する判別装置8と、この判別装置8が帯電調整を実行しないと判別した場合には帯電調整を施されない残トナーが塞き止め部材5cの配設部位に向かって供給されるように制御する帯電制御装置9と、を備えている。
先ず、本発明が適用された画像形成装置における実施の形態の概要について説明する。
図1(a)は本発明を具現化する実施の形態モデルに係る画像形成装置の概要を示すものであって、表面に潜像を保持して回転する像保持体1と、この像保持体1に対向配置され且つ当該像保持体1上の潜像を所定の極性に帯電されたトナーにて現像する現像装置2と、この現像装置2より像保持体1の回転方向下流側にて像保持体1に対向配置され且つ当該像保持体1上の画像IMGを転写媒体4に転写する転写装置3と、この転写装置3より像保持体1の回転方向下流側にて像保持体1に対向配置され、装置筐体5a内に像保持体1上の残トナーを清掃する清掃部材5b、および、この清掃部材5bより像保持体1の回転方向上流側で像保持体1に接触又は近接して配置されて装置筐体5a内のトナーの外部への漏れを塞き止める可撓性の塞き止め部材5cを有する清掃装置5と、この清掃装置5と転写装置3との間にて像保持体1に対向配置され且つ転写後の像保持体1上の残トナーの帯電極性を前記所定の極性に帯電調整する帯電調整装置6と、前記像保持体1上に形成される画像IMGに基づいて帯電調整装置6による帯電調整を実行するか否かを判別する判別装置8と、この判別装置8が帯電調整を実行しないと判別した場合には帯電調整を施されない残トナーが塞き止め部材5cの配設部位に向かって供給されるように制御する帯電制御装置9と、を備えている。
また、塞き止め部材5cでの残留物を減少させる観点から、更に、像保持体1の予め決められた画像形成領域内でのトナー消費量に繋がるトナー消費情報を検出する検出装置7を備え、判別装置8は、検出装置7にて検出されたトナー消費情報に基づいて、塞き止め部材5cに転写残トナーの残留物が許容範囲を超えて堆積する虞があるか否かを判別し、帯電制御装置9は、判別装置8の判別結果に基づいて、塞き止め部材5cに転写残トナーの残留物が許容範囲を超えて堆積する虞があると判別された場合、帯電調整装置6による残トナーの帯電極性を前記所定の極性への帯電調整を施さず、塞き止め部材5cの配設部位に向かって前記所定の極性とは反対の帯電極性のトナーが供給されるように制御することが好ましい。
尚、図中符号10は、像保持体1上の潜像を形成するための潜像形成装置であり、符号11は、潜像形成装置10や検出装置7に繋がる画像情報を示している。
尚、図中符号10は、像保持体1上の潜像を形成するための潜像形成装置であり、符号11は、潜像形成装置10や検出装置7に繋がる画像情報を示している。
ここで、画像IMGとは、像保持体1上の潜像がトナーにて現像されたときの像を意味するものであり、例えば透明色のトナーを用いてもよく、特にその形態等には関わらない。また、画像IMGが保持される像保持体1はドラム形状又はベルト形状を含み、回転可能になっていればよい。
更に、帯電調整装置6は、像保持体1上の転写残トナーの帯電極性を所定の極性(トナー本来の帯電極性)に帯電調整するものであればよく、このとき、画像IMGでの画像部、非画像部の区分なく、像保持体1側に向かって帯電調整がなされるものであればよい。
更に、帯電調整装置6は、像保持体1上の転写残トナーの帯電極性を所定の極性(トナー本来の帯電極性)に帯電調整するものであればよく、このとき、画像IMGでの画像部、非画像部の区分なく、像保持体1側に向かって帯電調整がなされるものであればよい。
また、清掃装置5に備える清掃部材5bの数量や形状は特に限定せられず、像保持体1上の残トナーを清掃回収できるようになっていればよい。更に、塞き止め部材5cは、清掃部材5bより像保持体1の回転方向上流側に配置され、清掃部材5bによって清掃回収されるトナーを塞き止めて装置筐体5aより外方に飛散させないように設けられる可撓性の部材であればよく、トナーの塞き止め効果をより発揮させる態様としては、清掃部材5bより下方位置に設けられる態様が挙げられる。
そして、検出装置7は、像保持体1の予め決められた画像形成領域内でのトナー消費量に繋がるトナー消費情報を検出できればよく、例えばトナー量に依存するパラメータを含む物理量が検出されればよい。このようなトナー消費情報を検出するには、例えば画像情報11に基づく画像密度を検出するようにしてもよいし、画像IMGの濃度を検出してトナー消費量を算出するようにしてもよい。
また、判別装置8は、像保持体1に形成される画像IMGに基づいて帯電調整装置6による帯電調整を実行するか否かの判別をするものであればよく、例えば検出装置7によって検出されたトナー消費情報に基づいて、塞き止め部材5cに転写残トナーの残留物が許容範囲を超えて堆積する虞があるか否かを判別するようにしても差し支えない。このときの許容範囲としては、事前実験等に基づいてトナー消費量と残留物の量との関係を求めておけばよい。また、このような許容範囲としては、一つに限られず、複数に区分されていてもよいし、更には、トナーの使用環境や使用履歴を加味した許容範囲を設けるようにしても差し支えない。
また、判別装置8は、像保持体1に形成される画像IMGに基づいて帯電調整装置6による帯電調整を実行するか否かの判別をするものであればよく、例えば検出装置7によって検出されたトナー消費情報に基づいて、塞き止め部材5cに転写残トナーの残留物が許容範囲を超えて堆積する虞があるか否かを判別するようにしても差し支えない。このときの許容範囲としては、事前実験等に基づいてトナー消費量と残留物の量との関係を求めておけばよい。また、このような許容範囲としては、一つに限られず、複数に区分されていてもよいし、更には、トナーの使用環境や使用履歴を加味した許容範囲を設けるようにしても差し支えない。
帯電制御装置9は、判別装置8が帯電調整を実行しないと判別した場合には帯電調整を施されない残トナーが塞き止め部材5cの配設部位に向かって供給されるように制御するもので、例えば判別装置8にて塞き止め部材5cに転写残トナーの残留物が許容範囲を超えて堆積する虞があると判別された場合、帯電調整装置6によるトナーの帯電調整を施さず、塞き止め部材5cの配設部位に向かってトナーの前記所定の極性とは反対の帯電極性のトナーが供給されるように制御すするようにしても差し支えない。
この場合、トナーの前記所定の極性とは反対の帯電極性にするトナーは、転写残トナーを用いるようにしてもよいし、例えば転写を行わずに、画像IMGに対して反対の帯電極性になる処理を施すようにしても差し支えない。尚、転写残トナーを用いる場合、帯電調整装置6を停止させるようにしてもよいし、帯電調整能力を弱めるようにしてもよい。
この場合、トナーの前記所定の極性とは反対の帯電極性にするトナーは、転写残トナーを用いるようにしてもよいし、例えば転写を行わずに、画像IMGに対して反対の帯電極性になる処理を施すようにしても差し支えない。尚、転写残トナーを用いる場合、帯電調整装置6を停止させるようにしてもよいし、帯電調整能力を弱めるようにしてもよい。
そして、装置構成を簡略化する観点から、帯電制御装置9は、転写残トナーを用いてトナーの所定の極性とは反対の帯電極性のトナーが塞き止め部材5cの配設部位に向かって供給されるように制御することが好ましい。
また、このように転写残トナーを用いる場合、簡単な操作で帯電調整を行う観点から、帯電制御装置9は、塞き止め部材5cに転写残トナーの残留物が許容範囲を超えて堆積する虞がないと判別された場合に帯電調整装置6によるトナーの所定の極性への帯電調整を施し、一方、塞き止め部材5cに転写残トナーの残留物が許容範囲を超えて堆積する虞があると判別された場合に帯電調整装置6によるトナーの所定の極性への帯電調整を施さないように制御することが好ましい。
また、このように転写残トナーを用いる場合、簡単な操作で帯電調整を行う観点から、帯電制御装置9は、塞き止め部材5cに転写残トナーの残留物が許容範囲を超えて堆積する虞がないと判別された場合に帯電調整装置6によるトナーの所定の極性への帯電調整を施し、一方、塞き止め部材5cに転写残トナーの残留物が許容範囲を超えて堆積する虞があると判別された場合に帯電調整装置6によるトナーの所定の極性への帯電調整を施さないように制御することが好ましい。
つまり、図1(b)に示すように、塞き止め部材5cに転写残トナーの残留物が許容範囲を超えて堆積する虞がないと判別された場合、帯電調整装置6を稼働して、転写残トナーにトナーの前記所定の極性への帯電調整を施すようにすると、塞き止め部材5cでの残留物の堆積は少なく、特に問題ではないが、塞き止め部材5cでの堆積が多い場合、帯電調整装置6をそのまま稼働した状態で継続すると塞き止め部材5c上の堆積物が増加する。そのため、塞き止め部材5cに転写残トナーの残留物が許容範囲を超えて堆積する虞があると判別された場合に、(c)のように、帯電調整装置6の稼働を停止することで転写時にトナーの所定の極性と反対の帯電極性に帯電した転写残トナーが塞き止め部材5cに供給されるようになり、塞き止め部材5c上の残留物は静電吸引されて徐々に減少するようになる。
更に、トナー消費量をより効果的に検出する観点からすれば、検出装置7は、トナー消費情報として転写装置3で転写される画像IMGの画像密度を検出するようにすることが好ましい。更にまた、塞き止め部材5cへの転写残トナーの残留物の堆積は、画像IMGの一過性の高画像密度に影響されることにより、複数の画像IMGの画像密度に影響されることを想定すると、検出装置7は、トナー消費情報として予め決められた所定量の画像IMGの平均画像密度を検出することが好ましい。このときの平均画像密度を検出するための画像IMGの所定量としては、事前実験等にてどの程度の量とするかを決めておけばよい。
また、塞き止め部材5cでの堆積が軽減されるように画像IMG転写後の転写残トナーに対しトナーの前記所定の極性と反対の帯電極性のトナーを増量させる観点から、転写装置3は、帯電制御装置9が転写残トナーに対し帯電調整装置6によるトナーの前記所定の極性への帯電調整を施さずにそのまま塞き止め部材5cの配設部位に向かって供給させる場合に画像IMG転写時の転写電流を予め決められた電流値に増加させることが好ましい。このように転写電流を増加させることで、転写時に帯電極性が逆極に向かうトナーが増やされるようになる。尚、転写電流を増加させる代わりに転写電圧を増加させるようにしてもよいが、この場合、転写条件としては転写電流を増加させるものに比べ、変化が大きくなることから、転写電流を増加させる方が好適である。
更に、転写残トナーに対し積極的に逆極性のトナーを増加させる観点から、帯電調整装置6は、転写残トナーの帯電極性をトナーの前記所定の極性とは反対の帯電極性に帯電調整する部位を更に有し、帯電制御装置9は、判別装置8にて塞き止め部材5cに転写残トナーの残留物が許容範囲を超えて堆積する虞があると判別された場合、転写残トナーに対し帯電調整装置6によるトナーの前記所定の極性とは反対の帯電極性への帯電調整が施されるように制御することが好ましい。ここで、帯電調整装置6としては、転写残トナーに対してトナーの前記所定の極性と同じ帯電極性に調整する部位とトナーの前記所定の極性とは反対の帯電極性に調整する部位とを備えるようにしてもよいし、一つの部位で例えばバイアスを切り替えるようにしても差し支えない。
そして、塞き止め部材5cへの堆積物を積極的に抑える観点からすれば、帯電制御装置9は、転写装置3による転写処理を経ない未転写トナーを用いて帯電制御することが好ましい。この場合、より具体的には、帯電制御装置9は、塞き止め部材5cに転写残トナーの残留物が許容範囲を超えて堆積する虞があると判別された場合、潜像形成装置10及び現像装置2を用いて帯状の未転写トナー像を形成し、この帯状の未転写トナー像をトナーの前記所定の極性とは反対の帯電極性に帯電し、帯電調整装置6によるトナーの前記所定の極性への帯電調整を施さずに塞き止め部材5cの配設部位に向かって供給するように制御することが好ましい。
この場合、未転写トナー像(画像IMGに相当)を用いてトナーの前記所定の極性とは反対の帯電極性にする部位は、現像装置2と清掃装置5の間に設けられればよく、転写装置3の上流側であってもよいし、下流側であってもよい。あるいは、帯電調整装置6を兼用させるようにしても差し支えない。
この場合、未転写トナー像(画像IMGに相当)を用いてトナーの前記所定の極性とは反対の帯電極性にする部位は、現像装置2と清掃装置5の間に設けられればよく、転写装置3の上流側であってもよいし、下流側であってもよい。あるいは、帯電調整装置6を兼用させるようにしても差し支えない。
更に、以上のような画像形成装置において、帯電制御装置9をより有効に利用する観点からすれば、使用するトナーとして透明トナーを用いることが好ましい。透明トナーを用いることにより、形成される最終画像の仕上がりが向上させられるようになる。また、このようなトナーは、全面ベタ画像に利用されやすく、トナーに対する機械的ストレスも多くなる可能性があり、塞き止め部材5cへの堆積物が一層軽減されるようになる。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいて本発明をより詳細に説明する。
◎実施の形態1
―画像形成装置の全体構成―
図2は本発明が適用される画像形成装置の実施の形態1の全体構成を示す。
同図において、画像形成装置20は、記録材に作像処理を施す作像ユニット21と、この作像ユニット21にて作像処理された記録材に対し定着処理を施す定着ユニット22とを連結配置したものである。
尚、本実施の形態では、画像形成装置20が作像ユニット21と定着ユニット22とに分離された態様で示しているが、これに限定されるものではなく、一体的に設けた態様でもよいことは勿論である。また、画像形成装置20だけを備えた態様に限られず、これに画像形成された記録材に対して後処理が施される後処理装置を付加したり、あるいは、画像形成装置20とは別に画像形成装置筐体内に記録材が搬入される記録材搬入装置を付加する態様や、作像ユニット21に記録材搬入装置を付加する態様など広く含まれる。
◎実施の形態1
―画像形成装置の全体構成―
図2は本発明が適用される画像形成装置の実施の形態1の全体構成を示す。
同図において、画像形成装置20は、記録材に作像処理を施す作像ユニット21と、この作像ユニット21にて作像処理された記録材に対し定着処理を施す定着ユニット22とを連結配置したものである。
尚、本実施の形態では、画像形成装置20が作像ユニット21と定着ユニット22とに分離された態様で示しているが、これに限定されるものではなく、一体的に設けた態様でもよいことは勿論である。また、画像形成装置20だけを備えた態様に限られず、これに画像形成された記録材に対して後処理が施される後処理装置を付加したり、あるいは、画像形成装置20とは別に画像形成装置筐体内に記録材が搬入される記録材搬入装置を付加する態様や、作像ユニット21に記録材搬入装置を付加する態様など広く含まれる。
<作像ユニット>
本実施の形態において、作像ユニット21は、作像ユニット筐体21a内に例えば電子写真方式による画像を形成するための作像装置30を内蔵し、この作像装置30の下方に一若しくは複数の記録材供給装置50(例えば50a、50b)を設け、この記録材供給装置50と作像装置30との間に記録材搬送経路60を設けたものである。
本実施の形態において、作像ユニット21は、作像ユニット筐体21a内に例えば電子写真方式による画像を形成するための作像装置30を内蔵し、この作像装置30の下方に一若しくは複数の記録材供給装置50(例えば50a、50b)を設け、この記録材供給装置50と作像装置30との間に記録材搬送経路60を設けたものである。
ここで、作像装置30は、各色成分(例えばブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、クリアー等)のトナー像を形成するための複数の作像エンジン31(31a〜31f)を有し、この作像エンジン31で形成された各色成分トナー像を例えば中間転写体としての中間転写ベルト40に順次一次転写した後に、中間転写ベルト40上に保持された多重トナー像を記録材に対して二次転写するようにしたものである。
各色の作像エンジン31a〜31fは同様の構成のため、ここでは一つの作像エンジン31について説明する。
図3は、作像エンジン31の詳細を示すもので、像保持体としての感光体32の周囲には、この感光体32を帯電する例えばコロトロン等の帯電装置33と、この帯電装置33によって帯電された感光体32上に潜像を書き込む例えばレーザ照射装置を用いた潜像書込装置34(本例ではレーザ光の軌跡を代表として示す)と、この潜像書込装置34にて書き込まれた感光体32上の潜像をトナーにて現像して画像化する現像装置35と、この現像装置35にて画像化されたトナー像を中間転写ベルト40上に転写する例えば一次転写ロールからなる一次転写装置36と、この一次転写装置36による転写後の感光体32に向かってトナー本来の極性方向への帯電を行う例えばコロトロン等からなる帯電調整装置としての清掃前帯電装置37と、転写後の感光体32上の残トナーを清掃する清掃装置38と、を備えている。尚、各電子写真デバイスは公知のものを広く採用することができ、例えば帯電装置33としては帯電ロールを用いるようにしてもよいし、例えば潜像書込装置34としてはレーザ走査装置に代えてLEDアレイを用いるようにしてもよい。尚、トナー本来の極性とは、例えば添加物等によって定まるトナー本来の帯電極性を意味するものであり、以降トナー本来の極性と表記する。
図3は、作像エンジン31の詳細を示すもので、像保持体としての感光体32の周囲には、この感光体32を帯電する例えばコロトロン等の帯電装置33と、この帯電装置33によって帯電された感光体32上に潜像を書き込む例えばレーザ照射装置を用いた潜像書込装置34(本例ではレーザ光の軌跡を代表として示す)と、この潜像書込装置34にて書き込まれた感光体32上の潜像をトナーにて現像して画像化する現像装置35と、この現像装置35にて画像化されたトナー像を中間転写ベルト40上に転写する例えば一次転写ロールからなる一次転写装置36と、この一次転写装置36による転写後の感光体32に向かってトナー本来の極性方向への帯電を行う例えばコロトロン等からなる帯電調整装置としての清掃前帯電装置37と、転写後の感光体32上の残トナーを清掃する清掃装置38と、を備えている。尚、各電子写真デバイスは公知のものを広く採用することができ、例えば帯電装置33としては帯電ロールを用いるようにしてもよいし、例えば潜像書込装置34としてはレーザ走査装置に代えてLEDアレイを用いるようにしてもよい。尚、トナー本来の極性とは、例えば添加物等によって定まるトナー本来の帯電極性を意味するものであり、以降トナー本来の極性と表記する。
本実施の形態における現像装置35は、トナーとキャリアを含む二成分現像剤を用いる方式を採用したもので、装置筐体351内の感光体32に対向する位置に現像ロール352を設け、この現像ロール352の背後には、上下方向に現像剤を撹拌搬送する二つの撹拌搬送部材353、354が設けられ、更に、現像ロール352と下側の撹拌搬送部材354との間には現像ロール352から回収された現像剤を撹拌搬送部材354に導く搬送部材355が設けられている。そのため、上下方向に設けられた二つの撹拌搬送部材353、354によって現像剤は十分混合撹拌されて帯電された現像剤が、上方の撹拌搬送部材353から現像ロール352上に供給される。現像ロール352上に供給された現像剤は、図示外の層厚規制部材等によって層厚規制され、感光体32と現像ロール352との対向領域である現像領域に搬送される。現像領域では、現像ロール352と感光体32との間に印加される現像バイアス並びに現像ロール352側の磁極分布によって現像剤中のトナーが感光体32上の潜像に向かって飛翔し吸着される。現像後の現像ロール352上の現像剤は、搬送部材355を経由して下方の撹拌搬送部材354側に導かれる。
また、一次転写装置36は、中間転写ベルト40を挟んで感光体32に対向配置されるもので、この一次転写装置36と感光体32との間に予め決められた転写電界を形成することで、感光体32上のトナー像が中間転写ベルト40上に転写されるようになる。本実施の形態では、一次転写装置36の回転中心が感光体32の回転中心より中間転写ベルト40の移動方向下流側に偏倚配置されており、転写部位上流側での放電を抑えながら、転写効率を向上させるようになっている。
更に、本実施の形態では、帯電制御装置70(詳細は後述する)によって清掃前帯電装置37の帯電条件を制御することで、転写後の残トナーに対する帯電制御を行っている。
更にまた、清掃装置38は、装置筐体381内に、清掃部材として二つの部材を備えており、感光体32の回転方向上流側に設けたブラシロール382aと、下流側に設けたブレード382bとの二つを有することで清掃効率が高められる。
そして、ブラシロール382aの下方位置で装置筐体381と感光体32との間には、装置筐体381に一部が固定された塞き止め部材383が設けられる。本実施の形態の塞き止め部材383は、例えばポリウレタン製の可撓性フィルム素材が用いられ、その固定端側が装置筐体381に対し例えば両面テープを用いて接着固定され、他方の自由端側が感光体32に接触するように配置される。そして、塞き止め部材383としてはトナーが装置筐体381から漏れないようになっており、かつ、感光体32に接触しても感光体32に対し損傷を与えないものであればよく、その素材や厚さ形状等は適宜選択される。また、塞き止め部材383を装置筐体381に固定するには、両面テープによる接着以外の方法を用いるようにしても差し支えない。
尚、清掃装置38内の符号384は、ブラシロール382aやブレード382bによって清掃回収されたトナーを清掃装置38から外部に排出するための搬送部材である。
更にまた、清掃装置38は、装置筐体381内に、清掃部材として二つの部材を備えており、感光体32の回転方向上流側に設けたブラシロール382aと、下流側に設けたブレード382bとの二つを有することで清掃効率が高められる。
そして、ブラシロール382aの下方位置で装置筐体381と感光体32との間には、装置筐体381に一部が固定された塞き止め部材383が設けられる。本実施の形態の塞き止め部材383は、例えばポリウレタン製の可撓性フィルム素材が用いられ、その固定端側が装置筐体381に対し例えば両面テープを用いて接着固定され、他方の自由端側が感光体32に接触するように配置される。そして、塞き止め部材383としてはトナーが装置筐体381から漏れないようになっており、かつ、感光体32に接触しても感光体32に対し損傷を与えないものであればよく、その素材や厚さ形状等は適宜選択される。また、塞き止め部材383を装置筐体381に固定するには、両面テープによる接着以外の方法を用いるようにしても差し支えない。
尚、清掃装置38内の符号384は、ブラシロール382aやブレード382bによって清掃回収されたトナーを清掃装置38から外部に排出するための搬送部材である。
本実施の形態の帯電制御装置70は、図4に示すように、画像信号を入力情報とし、この入力情報から、例えば感光体32の所定領域に描かれる画像一枚当たりのエリアカバレッジ(所定領域における画像が占める割合、密度を意味するものであり、以降A/Cと略す)を検出するA/C検出部71と、A/C検出部71にて検出された検出情報が予め決められた規定値(閾値)を超えるか否かを判別する判別部72と、この判別部72の判別結果に基づいて清掃前帯電装置(PCC)37を制御するPCC制御部73とで構成される。また、判別部72内には、A/C検出部71からの検出情報を判別するための規定値等が記憶される記憶部74を備えている。尚、PCC制御部73からの仮想線の引き出しは、一次転写装置36での転写電流を変更する場合に用いられる。
また、図2に示すように、中間転写ベルト40のうち張架ロール46に対向する部位には例えば二次転写ロールからなる二次転写装置47が設けられ、この二次転写装置47は中間転写ベルト40との間で記録材をニップ搬送すると共に、張架ロール46を対向電極側として二次転写電界を形成することにより、記録材に対して中間転写ベルト40上の各色成分トナー像が多重化された多重トナー像を転写するものである。
尚、中間転写ベルト40の二次転写部位の下流側のうち例えば張架ロール41に対向する部位にはベルト清掃装置48が設けられ、中間転写ベルト40上の残トナーを清掃するようになっている。
尚、中間転写ベルト40の二次転写部位の下流側のうち例えば張架ロール41に対向する部位にはベルト清掃装置48が設けられ、中間転写ベルト40上の残トナーを清掃するようになっている。
更に、作像ユニット21内の記録材搬送経路60は、各記録材供給装置50(50a,50b)から供給される記録材を作像装置30の二次転写部位に導く作像前搬送経路61と、前記二次転写部位を通過した記録材を定着ユニット22側に導く作像後搬送経路62と、作像ユニット筐体21a外から作像前搬送経路61に繋がる搬入搬送経路63とを備えている。作像前搬送経路61や搬入搬送経路63には、記録材を搬送するための搬送ガイド64や搬送ロール65が記録材の搬送に支障がないように設けられており、更に、二次転写部位の直前には、作像前搬送経路61を搬送された記録材に対し、位置決めして所定のタイミングで二次転写部位に向けて搬送するレジストロール66が設けられている。
一方、作像後搬送経路62には、多重化されたトナー像が二次転写された記録材のトナー像に影響を与えないように搬送ベルト67、68が用いられている。
一方、作像後搬送経路62には、多重化されたトナー像が二次転写された記録材のトナー像に影響を与えないように搬送ベルト67、68が用いられている。
このような記録材搬送経路60によって、記録材供給装置50から搬送された記録材はレジストロール66にて位置決めされた後、二次転写部位にて多重化されたトナー像が転写された後、搬送ベルト67、68によって定着ユニット22側に搬送される。
<定着ユニット>
本実施の形態において、定着ユニット22は、定着ユニット筐体22a内に作像ユニット21内の作像後搬送経路62に繋がる作像後搬送経路81を有し、この作像後搬送経路81には作像ユニット21にて形成された未定着トナー像を記録材に定着する定着装置90を設け、この定着装置90の記録材搬送方向下流側には記録材冷却用の冷却装置100を設け、更に、この冷却装置100の下流側には記録材のカールを矯正するカール矯正装置110を備えている。
本実施の形態において、定着ユニット22は、定着ユニット筐体22a内に作像ユニット21内の作像後搬送経路62に繋がる作像後搬送経路81を有し、この作像後搬送経路81には作像ユニット21にて形成された未定着トナー像を記録材に定着する定着装置90を設け、この定着装置90の記録材搬送方向下流側には記録材冷却用の冷却装置100を設け、更に、この冷却装置100の下流側には記録材のカールを矯正するカール矯正装置110を備えている。
定着装置90は、例えば定着部材としての定着ベルト91と、この定着ベルト91に対向する対向部材としての加圧ロール92と、この加圧ロール92に対して定着ベルト91を押圧する押圧ロール93と、定着ベルト91を張架する張架ロール94等を有し、定着ベルト91を加熱することにより、定着ベルト91と加圧ロール92との間で記録材をニップ搬送すると共に、記録材上の未定着トナー像を加熱/加圧定着するものである。尚、定着ベルト91としては耐熱性や剥離性の面からベルト基材表面に例えばPFA等からなる離型層を形成したものが用いられる。
また、冷却装置100は、例えば定着後の記録材が搬送される一対の搬送ベルト101、102を有し、両者の間に記録材が挟まれて搬送されるようになっている。このとき、一方の搬送ベルト101の背面側には、冷却部材としてのヒートシンク103が設けられ、搬送中の記録材が冷却されるようになっている。
更に、カール矯正装置110は、一対の矯正ロール111、112間に記録材のカールが矯正可能なニップ形状を確保し、記録材をニップ搬送する過程で記録材のカールを矯正するものである。
更に、カール矯正装置110は、一対の矯正ロール111、112間に記録材のカールが矯正可能なニップ形状を確保し、記録材をニップ搬送する過程で記録材のカールを矯正するものである。
また、作像後搬送経路81のうちカール矯正部位の記録材搬送方向下流側には、片面記録済みの記録材を作像ユニット21側に戻すための戻し搬送経路82が設けられており、この戻し搬送経路82の途中には記録材の表裏を反転させるための反転搬送経路83が設けられている。尚、本実施の形態では、作像後搬送経路81と戻し搬送経路82との分岐箇所にも反転排出経路84が設けられており、例えば片面記録済みの記録材が一旦戻し搬送経路82に引き込まれた後に反転排出経路84を経て排出されることも可能である。
ここで、帯電制御装置70による清掃前帯電装置37を用いた帯電調整作用と塞き止め部材383との関連について適用するトナーを負帯電トナーとして説明する。
先ず、清掃前帯電装置37が必要となる理由について説明する。
図5は、清掃前帯電装置37を有さない場合に感光体32上の帯電電位の一例を示すものであり、(a)のような静電ポテンシャルを想定し、画像部(VL部分)の間に非画像部(VH部分)があるものとすると、一次転写装置36での転写時に非画像部には転写電流が注入されやすく、結果的に(b)のAで示す部位にはプラスの電荷が残るようになる。このように残った電荷は、そのまま帯電されると、(c)のように、このAの部位のみ静電ポテンシャルがプラス側になったままの状態となる。この状態で、例えば(d)に示すように、広い画像部を形成しようとすると、Aの部位ではそのままの電位差が残ったままとなる。この状態で現像が行われると、このAの部位が隣より濃い状態となって現像された出力画像が得られ、所謂ゴーストを生じる。尚、図中静電ポテンシャルは、上方に行くほど電位がマイナスであることを示しており、また、Aの部分は、画像部(トナーが存在した部分)を意味している。
先ず、清掃前帯電装置37が必要となる理由について説明する。
図5は、清掃前帯電装置37を有さない場合に感光体32上の帯電電位の一例を示すものであり、(a)のような静電ポテンシャルを想定し、画像部(VL部分)の間に非画像部(VH部分)があるものとすると、一次転写装置36での転写時に非画像部には転写電流が注入されやすく、結果的に(b)のAで示す部位にはプラスの電荷が残るようになる。このように残った電荷は、そのまま帯電されると、(c)のように、このAの部位のみ静電ポテンシャルがプラス側になったままの状態となる。この状態で、例えば(d)に示すように、広い画像部を形成しようとすると、Aの部位ではそのままの電位差が残ったままとなる。この状態で現像が行われると、このAの部位が隣より濃い状態となって現像された出力画像が得られ、所謂ゴーストを生じる。尚、図中静電ポテンシャルは、上方に行くほど電位がマイナスであることを示しており、また、Aの部分は、画像部(トナーが存在した部分)を意味している。
このようなゴーストの発生を抑えるには、転写後から次の潜像形成のための帯電が行われるまでに感光体32の除電を行い、転写の影響を取り除く必要がある。そのため、転写後に感光体32の帯電電位がマイナス側に向かうように帯電調整を行う清掃前帯電装置37を設けることで、感光体32表面の静電ポテンシャルは良好になる。
更に、清掃前帯電装置37による帯電調整を行うことで、転写によって逆極性に帯電した転写残トナーも、トナー本来の帯電極性に向かうようになり、残トナーの帯電極性が揃えられることで清掃も容易になる。
更に、清掃前帯電装置37による帯電調整を行うことで、転写によって逆極性に帯電した転写残トナーも、トナー本来の帯電極性に向かうようになり、残トナーの帯電極性が揃えられることで清掃も容易になる。
次に、転写残トナーに対する清掃前帯電装置37と清掃装置38との関係について説明する。
図6は、比較のために、清掃前帯電装置37によって転写残トナーに対しトナー本来の帯電極性への帯電調整が常時施された場合について、感光体32上の残トナーの様子を模式的に示したものである。先ず、(a)のように、トナー消費量が少ない場合には、清掃前帯電装置37によってここを通過するトナーはほぼトナー本来の帯電極性に揃えられ、清掃装置38の塞き止め部材383を通過するが、トナー消費量が少ないために、トナーへの機械的ストレスも小さく、トナーの外添剤も安定してトナー本体に保持され、塞き止め部材383への残留物の堆積は少ない。一方、(b)のように、トナー消費量が増加すると、現像装置35内も高スループット状態(処理能力が高いためにトナーの移動が激しい状態)になり、トナーへの機械的ストレスが増え、トナー自体も例えばトナーに添加される外添剤等がトナー本体から遊離し易いものとなる。そのため、残トナーが塞き止め部材383を通過する間に、外添剤が塞き止め部材383に残留し、徐々に堆積するようになる。そして、このような状況が継続すると、塞き止め部材383では外添剤をトリガとして徐々に堆積物が増え、トナーも堆積するようになる。更に、このような状況が継続すると、(c)に示すように、塞き止め部材383の堆積物が感光体32上の残トナーを直接掻き取るようにもなり、塞き止め部材383での堆積物は非常に多くなる。その結果、一部が塞き止め部材383からこぼれ落ち、例えば中間転写ベルト40(図3参照)上に落ちて形成される画像での画質劣化を生じることにもなる。
図6は、比較のために、清掃前帯電装置37によって転写残トナーに対しトナー本来の帯電極性への帯電調整が常時施された場合について、感光体32上の残トナーの様子を模式的に示したものである。先ず、(a)のように、トナー消費量が少ない場合には、清掃前帯電装置37によってここを通過するトナーはほぼトナー本来の帯電極性に揃えられ、清掃装置38の塞き止め部材383を通過するが、トナー消費量が少ないために、トナーへの機械的ストレスも小さく、トナーの外添剤も安定してトナー本体に保持され、塞き止め部材383への残留物の堆積は少ない。一方、(b)のように、トナー消費量が増加すると、現像装置35内も高スループット状態(処理能力が高いためにトナーの移動が激しい状態)になり、トナーへの機械的ストレスが増え、トナー自体も例えばトナーに添加される外添剤等がトナー本体から遊離し易いものとなる。そのため、残トナーが塞き止め部材383を通過する間に、外添剤が塞き止め部材383に残留し、徐々に堆積するようになる。そして、このような状況が継続すると、塞き止め部材383では外添剤をトリガとして徐々に堆積物が増え、トナーも堆積するようになる。更に、このような状況が継続すると、(c)に示すように、塞き止め部材383の堆積物が感光体32上の残トナーを直接掻き取るようにもなり、塞き止め部材383での堆積物は非常に多くなる。その結果、一部が塞き止め部材383からこぼれ落ち、例えば中間転写ベルト40(図3参照)上に落ちて形成される画像での画質劣化を生じることにもなる。
このような塞き止め部材383での堆積物の影響を抑えるには、清掃前帯電装置37による残トナーへの帯電調整状態を変化させるようにすればよい。
先ず、図7(a)のように、トナー消費量が少ない場合には、清掃前帯電装置37による帯電を施しても塞き止め部材383への残留物の堆積は少ない。次に、トナー消費量が増えた場合、(b)のように、清掃前帯電装置37を停止させると、転写によってトナー本来の帯電極性とは反対の帯電極性のトナーがそのまま塞き止め部材383に供給されるようになり、(c)のように、塞き止め部材383上の外添剤等はトナー本来の帯電極性とは反対の帯電極性のトナーに静電吸引され、塞き止め部材383上から徐々に除去される。
先ず、図7(a)のように、トナー消費量が少ない場合には、清掃前帯電装置37による帯電を施しても塞き止め部材383への残留物の堆積は少ない。次に、トナー消費量が増えた場合、(b)のように、清掃前帯電装置37を停止させると、転写によってトナー本来の帯電極性とは反対の帯電極性のトナーがそのまま塞き止め部材383に供給されるようになり、(c)のように、塞き止め部材383上の外添剤等はトナー本来の帯電極性とは反対の帯電極性のトナーに静電吸引され、塞き止め部材383上から徐々に除去される。
このようにトナー消費量が多い場合、特に、例えば全面ベタ画像の場合には画像部/非画像部での差はなくなり、一次転写後にも安定した静電ポテンシャルが得られる。そのため、このような場合に清掃前帯電装置37を停止させるようにしてもトナー消費量が少ない場合に比べてゴースト発生が抑制される。また、例えばベタ画像が形成される領域がその前に静電ポテンシャルに差がある状態であっても、ベタ画像時には潜像の静電ポテンシャルが深くなるように電流が印加されるので、多少の変化があってもゴースト発生が抑制される。
更に、この状態が継続し、(d)のように塞き止め部材383にトナー本来の帯電極性に帯電したトナーが堆積したとしても、トナー消費量が少ない画像形成時に清掃前帯電装置37を再稼動させることで、帯電調整された負帯電トナーに静電吸引され、塞き止め部材383上の堆積物は減少する。
このように、清掃前帯電装置37の帯電調整動作をトナー消費量に応じて切り替えることで、塞き止め部材383での堆積物による影響は大幅に抑えられ、画質劣化が抑えられる。
更に、この状態が継続し、(d)のように塞き止め部材383にトナー本来の帯電極性に帯電したトナーが堆積したとしても、トナー消費量が少ない画像形成時に清掃前帯電装置37を再稼動させることで、帯電調整された負帯電トナーに静電吸引され、塞き止め部材383上の堆積物は減少する。
このように、清掃前帯電装置37の帯電調整動作をトナー消費量に応じて切り替えることで、塞き止め部材383での堆積物による影響は大幅に抑えられ、画質劣化が抑えられる。
特に、このようなベタ画像を頻繁に形成するトナーとしては透明トナーが挙げられる。透明トナーは、例えば写真や文字がある場合に写真部分に適用して写真品質を向上させたり、全面に適用して全面光沢を向上させたりするが、このような使用は特定エリアに対してベタ画像が多数作成される状況になる。そのため、透明トナーを用いた現像装置35ではトナーの時間当たりの消費量は増え、トナーに対する機械的ストレスが大きくなり、トナーの外添剤がトナーから遊離し易い状態となる。そして、このようなトナーが塞き止め部材383に接触し続けると塞き止め部材383での残留物が堆積し易くなる。
本実施の形態の帯電制御装置70は、清掃前帯電装置37での帯電条件を変化させるため、図8に示す制御フローとなっている。
ここで、図8の制御フローについて、図3、図4を参照しながら説明する。
先ず、A/C検出部71にて、設定されたパネル数(例えば感光体32の一回転分の画像形成領域を1パネルとする)に対する画像信号に基づいた1パネル分の平均A/Cが算出される(S1)。
その後、判別部72にて、平均A/Cが規定範囲として予め規定した閾値を超えるか否かの判別が行われる(S2)。そして、判別部72にて平均A/Cが閾値を超えると判別されると、PCC制御部73にて清掃前帯電装置37の出力を停止(PCC出力をOFF)させる(S3)。一方、ステップS2にて閾値を超えないと判別されると、清掃前帯電装置37の出力はそのまま維持(PCC出力をONで維持)される(S4)。
次に、設定パネル数の印刷が完了するまでその状態が継続され、設定パネル数の印刷が完了した場合(S5)、次の印刷の有無について判定される(S6)。次の印刷があればステップS1に戻り、次の印刷がなければ終了する。
ここで、図8の制御フローについて、図3、図4を参照しながら説明する。
先ず、A/C検出部71にて、設定されたパネル数(例えば感光体32の一回転分の画像形成領域を1パネルとする)に対する画像信号に基づいた1パネル分の平均A/Cが算出される(S1)。
その後、判別部72にて、平均A/Cが規定範囲として予め規定した閾値を超えるか否かの判別が行われる(S2)。そして、判別部72にて平均A/Cが閾値を超えると判別されると、PCC制御部73にて清掃前帯電装置37の出力を停止(PCC出力をOFF)させる(S3)。一方、ステップS2にて閾値を超えないと判別されると、清掃前帯電装置37の出力はそのまま維持(PCC出力をONで維持)される(S4)。
次に、設定パネル数の印刷が完了するまでその状態が継続され、設定パネル数の印刷が完了した場合(S5)、次の印刷の有無について判定される(S6)。次の印刷があればステップS1に戻り、次の印刷がなければ終了する。
ここで、設定パネル数を例えば64パネルとし、平均A/Cを例えば80%に設定するようにすれば、トナー消費量がある程度多い場合に相当し、一次転写後の感光体32上にも逆極性に帯電した残トナーが多くなる。そのため、清掃前帯電装置37をそのまま使用すると、多くのトナー本来の極性の残トナーが清掃装置38の塞き止め部材383に接触する。また、この場合、現像装置35内でも高スループット状態になっていることから、トナー自体からの外添剤等の剥がれ落ちも発生し易く、結果的に、塞き止め部材383での堆積物が益々増加し、トナーのこぼれ落ちに繋がるようにもなる。
しかしながら、本実施の形態では一次転写されるトナー量が多い場合に清掃前帯電装置37を停止させるようにしたので、転写によって逆極性に帯電したトナーの静電吸引力によって塞き止め部材383の堆積物は取り除かれ、塞き止め部材383からのトナーのこぼれ落ちは抑えられる。
また、仮にこのトナー消費量が多い状態が継続しても、塞き止め部材383に新たに堆積した堆積物(トナー本来の帯電極性と逆の帯電極性)は、転写により逆極性に帯電されなかったトナーや、その後に続くトナー消費量が少ない場合に清掃前帯電装置37が使用されることで、静電吸引されるようになる。
したがって、トナー消費量によって、清掃前帯電装置37の使用を切り替えることで、塞き止め部材383からのトナーのこぼれ落ちが抑えられる。
また、仮にこのトナー消費量が多い状態が継続しても、塞き止め部材383に新たに堆積した堆積物(トナー本来の帯電極性と逆の帯電極性)は、転写により逆極性に帯電されなかったトナーや、その後に続くトナー消費量が少ない場合に清掃前帯電装置37が使用されることで、静電吸引されるようになる。
したがって、トナー消費量によって、清掃前帯電装置37の使用を切り替えることで、塞き止め部材383からのトナーのこぼれ落ちが抑えられる。
ここでは、トナー消費量が多い場合に清掃前帯電装置37の使用を切り替える方式を示したが、清掃前帯電装置37の使用の切替タイミングを変化させるようにしてもよい。
例えば、塞き止め部材383にある程度の残留物が堆積するまではトナー消費量が多い場合にも清掃前帯電装置37を使用して転写後の残トナーをトナー本来の帯電極性にし、塞き止め部材383の残留物の除去が必要と判断した段階で、清掃前帯電装置37の使用を停止するようにしてもよい。このような切替タイミングであっても、塞き止め部材383からのトナーのこぼれ落ちが抑えられる。そのため、塞き止め部材383での残留物の堆積もし難く、ゴーストも出難いものとなる。
そして、このような切替タイミングは、塞き止め部材383での堆積物の様子を例えば事前実験等による結果に基づいて、適宜選定するようにすればよい。
例えば、塞き止め部材383にある程度の残留物が堆積するまではトナー消費量が多い場合にも清掃前帯電装置37を使用して転写後の残トナーをトナー本来の帯電極性にし、塞き止め部材383の残留物の除去が必要と判断した段階で、清掃前帯電装置37の使用を停止するようにしてもよい。このような切替タイミングであっても、塞き止め部材383からのトナーのこぼれ落ちが抑えられる。そのため、塞き止め部材383での残留物の堆積もし難く、ゴーストも出難いものとなる。
そして、このような切替タイミングは、塞き止め部材383での堆積物の様子を例えば事前実験等による結果に基づいて、適宜選定するようにすればよい。
また、図9は、帯電制御装置70での制御フローの変形例を示すもので、図8と略同様のフローとなっているが、ステップS13が異なる。
先ず、A/C検出部71にて、設定されたパネル数(例えば感光体32の一回転分の画像形成領域を1パネルとする)に対する画像信号に基づいた1パネル分の平均A/Cが算出される(S11)。
その後、判別部72にて、平均A/Cが規定範囲として予め規定した閾値を超えるか否かの判別が行なわれる(S12)。そして、判別部72にて平均A/Cが閾値を超えると判別されると、PCC制御部73にて清掃前帯電装置37の出力を停止(PCC出力をOFF)させると共に、一次転写装置36での一次転写電流を予め決められた電流値に増加させる(S13)。一方、ステップS12にて閾値を超えないと判別されると、清掃前帯電装置37の出力はそのまま維持(PCC出力をONで維持)されると共に一次転写電流もそのまま維持される(S14)。
次に、設定パネル数の印刷が完了するまでその状態で行なわれ、設定パネル数の印刷が完了した場合(S15)、次の印刷の有無について判定される(S16)。次の印刷があればステップS11に戻り、次の印刷がなければ終了する。
先ず、A/C検出部71にて、設定されたパネル数(例えば感光体32の一回転分の画像形成領域を1パネルとする)に対する画像信号に基づいた1パネル分の平均A/Cが算出される(S11)。
その後、判別部72にて、平均A/Cが規定範囲として予め規定した閾値を超えるか否かの判別が行なわれる(S12)。そして、判別部72にて平均A/Cが閾値を超えると判別されると、PCC制御部73にて清掃前帯電装置37の出力を停止(PCC出力をOFF)させると共に、一次転写装置36での一次転写電流を予め決められた電流値に増加させる(S13)。一方、ステップS12にて閾値を超えないと判別されると、清掃前帯電装置37の出力はそのまま維持(PCC出力をONで維持)されると共に一次転写電流もそのまま維持される(S14)。
次に、設定パネル数の印刷が完了するまでその状態で行なわれ、設定パネル数の印刷が完了した場合(S15)、次の印刷の有無について判定される(S16)。次の印刷があればステップS11に戻り、次の印刷がなければ終了する。
このようにトナー消費量が多い場合に清掃前帯電装置37を停止させると共に一次転写電流を増加させることで、転写後の残トナー中の逆極性に帯電するトナー量を一次転写電流値が小さい場合より増やすことができ、塞き止め部材383での堆積物がより有効に除去されるようになる。
また、このように画像密度の高い画像を一次転写する場合、転写電流を増加させて中間転写ベルト40への付着トナー量が若干変化するとしても、例えばハイライト部分を転写する場合と異なり、画像への影響は殆どない。
また、このように画像密度の高い画像を一次転写する場合、転写電流を増加させて中間転写ベルト40への付着トナー量が若干変化するとしても、例えばハイライト部分を転写する場合と異なり、画像への影響は殆どない。
本実施の形態では、設定パネル数に対する平均A/Cを検出する態様を示したが、例えば1パネル毎の平均A/Cを検出するようにしてもよいし、例えば現像されるトナー量を検出して、このトナー量に応じて清掃前帯電装置37を停止させるようにしてもよい。
また、トナー消費量に応じて清掃前帯電装置37を停止させる態様を示したが、停止させずに、出力を弱めるようにしてもよく、この場合も転写によって生じた逆極性に帯電したトナーが多く残されるように作用する。
更に、帯電制御装置70は、各色の作像エンジン31毎備える態様を示したが、全色の作像エンジン31に亘って一つの帯電制御装置70で夫々を制御するようにしてもよいし、例えば作像ユニット21のプロセス制御を行う制御装置(図示せず)に内蔵させるようにしても差し支えない。
更にまた、本実施の形態ではブラシロール382aにバイアスを印加しない態様を示したが、バイアスを印加し、帯電調整された感光体32上の残トナーを清掃するようにしても差し支えない。
また、トナー消費量に応じて清掃前帯電装置37を停止させる態様を示したが、停止させずに、出力を弱めるようにしてもよく、この場合も転写によって生じた逆極性に帯電したトナーが多く残されるように作用する。
更に、帯電制御装置70は、各色の作像エンジン31毎備える態様を示したが、全色の作像エンジン31に亘って一つの帯電制御装置70で夫々を制御するようにしてもよいし、例えば作像ユニット21のプロセス制御を行う制御装置(図示せず)に内蔵させるようにしても差し支えない。
更にまた、本実施の形態ではブラシロール382aにバイアスを印加しない態様を示したが、バイアスを印加し、帯電調整された感光体32上の残トナーを清掃するようにしても差し支えない。
◎実施の形態2
本実施の形態の画像形成装置における作像エンジンでは、実施の形態1の作像エンジンでの清掃前帯電装置37の停止条件が異なったものとなっている。尚、画像形成装置や作像エンジンは実施の形態1と略同様の構成のため、ここでは説明を省略する。
本実施の形態では、図10に示すように、感光体32の画像領域全体が記録材に画像形成可能な画像形成領域IRと、それ以外の非画像形成領域NIRとに分かれている。そして、特に、本実施の形態では、非画像形成領域NIRにトナー像(本例ではトナーバンドTBと称す)が形成されるものとなっている。
画像形成領域IRではベタ画像(例えば画像密度100%)と、ハイライト(例えば画像密度1%)のトナー像が形成され、非画像形成領域NIRにはトナーバンドTBとして、例えば画像密度50%で6mm幅のトナー像が形成されている。尚、このトナーバンドTBは一次転写装置36で転写される対象となっている。
本実施の形態の画像形成装置における作像エンジンでは、実施の形態1の作像エンジンでの清掃前帯電装置37の停止条件が異なったものとなっている。尚、画像形成装置や作像エンジンは実施の形態1と略同様の構成のため、ここでは説明を省略する。
本実施の形態では、図10に示すように、感光体32の画像領域全体が記録材に画像形成可能な画像形成領域IRと、それ以外の非画像形成領域NIRとに分かれている。そして、特に、本実施の形態では、非画像形成領域NIRにトナー像(本例ではトナーバンドTBと称す)が形成されるものとなっている。
画像形成領域IRではベタ画像(例えば画像密度100%)と、ハイライト(例えば画像密度1%)のトナー像が形成され、非画像形成領域NIRにはトナーバンドTBとして、例えば画像密度50%で6mm幅のトナー像が形成されている。尚、このトナーバンドTBは一次転写装置36で転写される対象となっている。
このような画像形成を行ったときの帯電制御装置70での制御フローは図11に示すようになっている。
先ず、非画像形成領域NIRに形成されるトナー像が検出される(S21)。その後、判別部72にて、このトナー像が予め規定した閾値(例えば画像の画像密度が50%)を超えるか否かの判別が行われる(S22)。そして、判別部72にて閾値を超えると判別されると、PCC制御部73にて清掃前帯電装置37の出力を停止(PCC出力をOFF)させる(S23)。一方、ステップS22にて閾値を超えないと判別されると、清掃前帯電装置37の出力はそのまま維持(PCC出力をONで維持)される(S24)。
そして、次の印刷の有無について判定がなされ(S25)、次の印刷があればステップS21に戻り、次の印刷がなければ終了する。
先ず、非画像形成領域NIRに形成されるトナー像が検出される(S21)。その後、判別部72にて、このトナー像が予め規定した閾値(例えば画像の画像密度が50%)を超えるか否かの判別が行われる(S22)。そして、判別部72にて閾値を超えると判別されると、PCC制御部73にて清掃前帯電装置37の出力を停止(PCC出力をOFF)させる(S23)。一方、ステップS22にて閾値を超えないと判別されると、清掃前帯電装置37の出力はそのまま維持(PCC出力をONで維持)される(S24)。
そして、次の印刷の有無について判定がなされ(S25)、次の印刷があればステップS21に戻り、次の印刷がなければ終了する。
このように、画像形成領域IRに形成されるトナー像に依らず、非画像形成領域NIRに形成されるトナーバンドTBによって清掃前帯電装置37を停止させるようにすれば、適宜塞き止め部材383に堆積する堆積物が除去されるようになり、塞き止め部材383での堆積そのものを減少させることも可能になる。
尚、トナーバンドTBとしてはこれに限られず、各種のものが適用されることは言うまでもない。
尚、トナーバンドTBとしてはこれに限られず、各種のものが適用されることは言うまでもない。
また、本実施の形態では、非画像形成領域NIRにある画像密度によって検出する方式を示したが、例えば、画像形成領域IRの平均A/Cが予め規定した閾値を超えるか否かを判別し、閾値を超えると判別された場合に、非画像形成領域NIRのトナーバンドTBに対して清掃前帯電装置37を停止させ、閾値を超えないと判別された場合には非画像形成領域NIRにトナーバンドTBが形成されていても、清掃前帯電装置37を停止させる処理をしないようにしてもよい。
◎実施の形態3
図12は、実施の形態2の画像形成装置に用いられる作像エンジンの概略を示す説明図である。本実施の形態の作像エンジン31は、実施の形態1の作像エンジン31と略同様に構成されるが、清掃前帯電装置37が複数の帯電部位を備えている点が実施の形態1と異なる。尚、実施の形態1と同様の構成要素には同様の符号を付し、ここではその詳細な説明は省略する。
図12は、実施の形態2の画像形成装置に用いられる作像エンジンの概略を示す説明図である。本実施の形態の作像エンジン31は、実施の形態1の作像エンジン31と略同様に構成されるが、清掃前帯電装置37が複数の帯電部位を備えている点が実施の形態1と異なる。尚、実施の形態1と同様の構成要素には同様の符号を付し、ここではその詳細な説明は省略する。
同図において、本実施の形態の清掃前帯電装置37は、一次転写装置36と清掃装置38との間に二つの清掃前帯電装置37(具体的には37a、37b)を備えている。これらの清掃前帯電装置37は、上流側にて残トナーに負極性の帯電を行う帯電バイアス76が接続される上流側清掃前帯電装置37aと、下流側にて正極性の帯電を行う帯電バイアス77が接続される下流側清掃前帯電装置37bとを備えている。そして、帯電制御装置70では、画像密度に応じて二つの帯電バイアス76、77の制御を行うようになっている。
本実施の形態の帯電制御装置70での制御フローは図13のようになっている。
先ず、A/C検出部71にて、設定されたパネル数(例えば感光体32の一回転分の画像形成領域を1パネルとする)に対する画像信号に基づいた1パネル分の平均A/Cが算出される(S31)。その後、判別部72にて、平均A/Cが規定範囲として予め規定した閾値を超えるか否かの判別が行われ(S32)、判別部72にて平均A/Cが閾値を超えると判別されると、PCC制御部73にて上流側清掃前帯電装置37aの出力を停止(上流側PCC出力をOFF)させると共に下流側清掃前帯電装置37bの出力を稼働(下流側PCC出力をON)させる(S33)。一方、ステップS32にて閾値を超えないと判別されると、上流側清掃前帯電装置37aの出力はそのまま維持(上流側PCC出力をONで維持)される(S34)。
次に、設定パネル数の印刷が完了するまでその状態が継続され、設定パネル数の印刷が完了した場合(S35)、次の印刷の有無について判定される(S36)。次の印刷があればステップS31に戻り、次の印刷がなければ終了する。
先ず、A/C検出部71にて、設定されたパネル数(例えば感光体32の一回転分の画像形成領域を1パネルとする)に対する画像信号に基づいた1パネル分の平均A/Cが算出される(S31)。その後、判別部72にて、平均A/Cが規定範囲として予め規定した閾値を超えるか否かの判別が行われ(S32)、判別部72にて平均A/Cが閾値を超えると判別されると、PCC制御部73にて上流側清掃前帯電装置37aの出力を停止(上流側PCC出力をOFF)させると共に下流側清掃前帯電装置37bの出力を稼働(下流側PCC出力をON)させる(S33)。一方、ステップS32にて閾値を超えないと判別されると、上流側清掃前帯電装置37aの出力はそのまま維持(上流側PCC出力をONで維持)される(S34)。
次に、設定パネル数の印刷が完了するまでその状態が継続され、設定パネル数の印刷が完了した場合(S35)、次の印刷の有無について判定される(S36)。次の印刷があればステップS31に戻り、次の印刷がなければ終了する。
このように、トナー消費量がある程度多い場合、下流側清掃前帯電装置37bによって、一次転写後の感光体32上の残トナーに対しトナー本来の極性とは逆の帯電極性に調整することで、下流側清掃前帯電装置37bがない場合よりも逆極性の残トナーが増え、塞き止め部材383上の堆積物がより一層除去されるようになる。
尚、本実施の形態では、二つの清掃前帯電装置37を備える構成を示したが、これより多くてもよいし、例えば一つの清掃前帯電装置37へのバイアスを切り替えるように制御しても差し支えない。また、上流側清掃前帯電装置37aと下流側清掃前帯電装置37bの順番は入れ替えても差し支えない。
尚、本実施の形態では、二つの清掃前帯電装置37を備える構成を示したが、これより多くてもよいし、例えば一つの清掃前帯電装置37へのバイアスを切り替えるように制御しても差し支えない。また、上流側清掃前帯電装置37aと下流側清掃前帯電装置37bの順番は入れ替えても差し支えない。
◎実施の形態4
図14は、実施の形態4の画像形成装置の概略構成を示す。本実施の形態の画像形成装置は、中間転写ベルト40に複数作像エンジン31(本例では四つの作像エンジン31a〜31dを示しているがこれに限定されない)を並列配置している。
そして、中間転写ベルト40は、作像エンジン31aの感光体32aとは常時接触配置しているが、他の作像エンジン31b〜31dの感光体32b〜32dとは適宜離間できるように構成されている。図中実線は離間したときの中間転写ベルト40の配置を示し、仮想線は接触したときの配置を示している。そのため、中間転写ベルト40の離間時には各作像エンジン31の一次転写装置36にうち作像エンジン31aの一次転写装置36aは中間転写ベルト40を介して感光体32aに接触しているが、他の一次転写装置36b〜36dは中間転写ベルト40の裏面に接触した状態で夫々の感光体32b〜32dとは離れた状態となっている。
図14は、実施の形態4の画像形成装置の概略構成を示す。本実施の形態の画像形成装置は、中間転写ベルト40に複数作像エンジン31(本例では四つの作像エンジン31a〜31dを示しているがこれに限定されない)を並列配置している。
そして、中間転写ベルト40は、作像エンジン31aの感光体32aとは常時接触配置しているが、他の作像エンジン31b〜31dの感光体32b〜32dとは適宜離間できるように構成されている。図中実線は離間したときの中間転写ベルト40の配置を示し、仮想線は接触したときの配置を示している。そのため、中間転写ベルト40の離間時には各作像エンジン31の一次転写装置36にうち作像エンジン31aの一次転写装置36aは中間転写ベルト40を介して感光体32aに接触しているが、他の一次転写装置36b〜36dは中間転写ベルト40の裏面に接触した状態で夫々の感光体32b〜32dとは離れた状態となっている。
本実施の形態の離間可能な作像エンジン31b〜31dは図15に示すように構成されている。ここでは、特に、清掃前帯電装置37に対して、負電圧、接地、正電圧の三つの接続形態を切り替える切替器78が接続されており、帯電制御装置70ではこの切替器78を切り替えることで、清掃前帯電装置37に所定の電圧が印加されるようになる。
このような画像形成装置にあって、清掃装置38の塞き止め部材383の堆積物の除去を行う場合、感光体32の所定領域にトナーバンドを形成し、中間転写ベルト40への転写を行わずにそのまま清掃前帯電装置37にて逆極性の帯電が行われるように、切替器78によって正電圧を印加する。このため、塞き止め部材383には逆極性に帯電された多量のトナーが到達するようになり、塞き止め部材383上の堆積物が除去されるようになる。
また、このようなトナーバンドを形成することで、転写される場合よりも多量のトナーがブレード382bにも到達するようになり、ブレード382bでの潤滑性能が確保され、安定した清掃性能が維持されるようにもなる。
また、このようなトナーバンドを形成することで、転写される場合よりも多量のトナーがブレード382bにも到達するようになり、ブレード382bでの潤滑性能が確保され、安定した清掃性能が維持されるようにもなる。
本実施の形態では、作像エンジン31を四つ備える態様を示したが、例えば透明トナーや特色用の作像エンジンを備えるようにしてもよい。また、中間転写ベルト40が離間する方式を示したが、感光体32側が中間転写ベルト40から離間するようにしても差し支えない。更に、全部の作像エンジン31が離間する方式を採用するようにしてもよい。
1…像保持体,2…現像装置,3…転写装置,4…転写媒体,5…清掃装置,5a…装置筐体,5b…清掃部材,5c…塞き止め部材,6…帯電調整装置,7…検出装置,8…判別装置,9…帯電制御装置,10…潜像形成装置,11…画像情報,IMG…画像
Claims (11)
- 表面に潜像を保持して回転する像保持体と、
この像保持体に対向配置され且つ当該像保持体上の潜像を所定の極性に帯電されたトナーにて現像する現像装置と、
この現像装置より像保持体の回転方向下流側にて像保持体に対向配置され且つ当該像保持体上の画像を転写媒体に転写する転写装置と、
この転写装置より像保持体の回転方向下流側にて像保持体に対向配置され、装置筐体内に像保持体上の残トナーを清掃する清掃部材、および、この清掃部材より像保持体の回転方向上流側で像保持体に接触又は近接して配置されて装置筐体内のトナーの外部への漏れを塞き止める可撓性の塞き止め部材を有する清掃装置と、
この清掃装置と前記転写装置との間にて像保持体に対向配置され且つ転写後の像保持体上の残トナーの帯電極性を前記所定の極性に帯電調整する帯電調整装置と、
前記像保持体上に形成される画像に基づいて前記帯電調整装置による帯電調整を実行するか否かを判別する判別装置と、
この判別装置が帯電調整を実行しないと判別した場合には帯電調整を施されない残トナーが前記塞き止め部材の配設部位に向かって供給されるように制御する帯電制御装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
更に、前記像保持体の予め決められた画像形成領域内でのトナー消費量に繋がるトナー消費情報を検出する検出装置を備え、
判別装置は、前記検出装置にて検出されたトナー消費情報に基づいて、前記塞き止め部材に転写残トナーの残留物が許容範囲を超えて堆積する虞があるか否かを判別し、
帯電制御装置は、前記判別装置の判別結果に基づいて、前記塞き止め部材に転写残トナーの残留物が許容範囲を超えて堆積する虞があると判別された場合、前記帯電調整装置による残トナーの帯電極性を前記所定の極性への帯電調整を施さず、前記塞き止め部材の配設部位に向かって前記所定の極性とは反対の帯電極性のトナーが供給されるように制御するようにしたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1または2に記載の画像形成装置において、
前記帯電制御装置は、転写残トナーを用いて帯電制御するものであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3記載の画像形成装置において、
前記帯電制御装置は、前記塞き止め部材に転写残トナーの残留物が許容範囲を超えて堆積する虞がないと判別された場合に前記帯電調整装置によるトナーの前記所定の極性への帯電調整を施し、一方、前記塞き止め部材に転写残トナーの残留物が許容範囲を超えて堆積する虞があると判別された場合に前記帯電調整装置によるトナーの前記所定の極性への帯電調整を施さないように制御することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3または4に記載の画像形成装置において、
前記検出装置は、トナー消費情報として前記転写装置で転写される画像の画像密度を検出するものであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5記載の画像形成装置において、
前記検出装置は、トナー消費情報として予め決められた所定量の画像の平均画像密度を検出するものであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3ないし6のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記転写装置は、前記帯電制御装置が転写残トナーに対し前記帯電調整装置によるトナーの前記所定の極性への帯電調整を施さずにそのまま前記塞き止め部材の配設部位に向かって供給させる場合に画像転写時の転写電流を予め決められた電流値に増加させることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3ないし7のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記帯電調整装置は、転写残トナーの帯電極性をトナーの前記所定の極性とは反対の帯電極性に帯電調整する部位を更に有し、
前記帯電制御装置は、前記判別装置にて前記塞き止め部材に転写残トナーの残留物が許容範囲を超えて堆積する虞があると判別された場合、転写残トナーに対し前記帯電調整装置によるトナーの前記所定の極性とは反対の帯電極性への帯電調整が施されるように制御することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1または2に記載の画像形成装置において、
前記帯電制御装置は、転写装置による転写処理を経ない未転写トナーを用いて帯電制御するものであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項9記載の画像形成装置において、
前記帯電制御装置は、前記塞き止め部材に転写残トナーの残留物が許容範囲を超えて堆積する虞があると判別された場合、潜像形成装置及び現像装置を用いて帯状の未転写トナー像を形成し、この帯状の未転写トナー像をトナーの前記所定の極性とは反対の帯電極性に帯電し、前記帯電調整装置によるトナーの前記所定の極性への帯電調整を施さずに前記塞き止め部材の配設部位に向かって供給するように制御することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし10のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記トナーは透明トナーであることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009283502A JP2011123451A (ja) | 2009-12-14 | 2009-12-14 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009283502A JP2011123451A (ja) | 2009-12-14 | 2009-12-14 | 画像形成装置 |
Publications (1)
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ID=44287356
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Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
JP2015158528A (ja) * | 2014-02-21 | 2015-09-03 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置 |
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-
2009
- 2009-12-14 JP JP2009283502A patent/JP2011123451A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015158528A (ja) * | 2014-02-21 | 2015-09-03 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置 |
JP2019078787A (ja) * | 2017-10-20 | 2019-05-23 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置 |
JP7069635B2 (ja) | 2017-10-20 | 2022-05-18 | 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 | 画像形成装置 |
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