JP2011120527A - 発煙材 - Google Patents

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義文 大谷
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Abstract

【課題】 廃棄される菌床ブロックを再利用し、継続した発煙を行うことができる発煙材を提供する。
【解決手段】 本願発明は、基材、支燃剤、凝固材及び防虫成分を混合して固化した発煙材において、前記基材は菌床ブロックを粉砕して乾燥させた大鋸屑から形成し、前記支燃剤として硝酸カリウムを使用したことにある。これによって、椎茸等の茸の収穫の後、廃棄される菌床ブロックを再利用することができるものである。尚、菌床ブロックは、クヌギ、コナラ等の広葉樹の大鋸屑によって形成されているため、発煙材の基材として最適である。前記支燃剤は、硝酸カリウムであることが望ましい。これによって、硝酸カリウムを菌床ブロックから形成された基材に混合することによって、基材を確実に燃焼させることが可能となるものである。
【選択図】 図1

Description

本願発明は、椎茸等の茸をハウス栽培する場合に使用される菌床ブロックを再利用して、ハウス内の燻蒸を行う発煙材とその製造方法に関する。
特許文献1に開示される簡易防虫装置は、植物精油からなる構成要素Aと、ゼオライト又はおが屑粉又はコウモリの糞化石粉を砂糖水で溶解し固めた構成要素Bとを、融点が40℃〜90℃であるパラフィン又はワックスを用いて所定の形状に固化・形成するようにしたものであり、また、特許文献1には、前記パラフィン又はワックスの代わりにタブ粉又は/及びヤシ粉を使用しても良いことが開示されている。さらに、鳥獣の防護のために、除虫菊のエキスを組み合わせても良いことが開示されている。
特許文献2は、線香中に、線香全体に対して、25〜30重量%のポリビニルアルコールを含有させることによって、線香の燃焼速度を抑制することができる線香を開示する。また、この特許文献2には、この殺虫線香の例として、殺虫活性成分化合物0.01〜2重量%、タブ粉等の結合剤10〜30重量%、ポリビニルアルコール25〜30重量%及び除虫菊粕粉、木粉等の支燃剤40〜65重量%を含有する線香が開示されている。
同様に、特許文献3には、線香全体に対して、10〜50重量%の小麦粉を含有させて線香の燃焼速度を抑制するようにした線香が開示されている。また、例として、殺虫活性成分化合物0.01〜2重量%、タブ粉等の結合剤10〜30重量%、小麦粉10〜50重量%及び除虫菊粕粉、木粉等の支燃剤20〜65重量%を含有する線香が開示されている。
特開2004−83528号公報 特開平9−40505号公報 特開平9−40506号公報
椎茸等の茸をハウス栽培で行う場合、椎茸等の茸の収穫後に大量の菌床ブロックが産業廃棄物として廃棄される。また、茸の栽培が行われるハウス内は、例えば270mの広さがある場合、その容積は約700mとなることから、その内部を燻蒸する場合には、多量の燻蒸剤が必要となる。このため、蚊取り線香を大量に使用するとコストがかかりすぎるという問題が発生し、安価な化学系の殺虫剤を噴霧すると、茸自体に農薬が付着し食害が生じるという問題点が発生する。
以上のことから、本出願人は、大量に廃棄される菌床ブロック(コナラやクヌギ等からなる)に着目し、これを基材とした燻蒸のための発煙材の発明に取りかかった。また、殺虫成分としては天然由来の除虫成分として除虫菊粕粉を利用するようにした。
また、上述した特許文献からわかるように、発煙材は、なるべく長い間発煙することが必要であり、また炎を出して燃えてもいけないという点で配合が非常に難しいといえる。
このため、本出願人は、廃棄される菌床ブロックを再利用し、上記問題点を解決した燻蒸用の発煙材を提供することを目的とする。
したがって、本願発明は、基材、支燃剤、凝固材及び防虫成分を混合して固化した発煙材において、前記基材は菌床ブロックを粉砕して乾燥させた大鋸屑から形成し、前記支燃剤として硝酸カリウムを使用したことにある。これによって、椎茸等の茸の収穫の後、廃棄される菌床ブロックを再利用することができるものである。尚、菌床ブロックは、クヌギ、コナラ等の広葉樹の大鋸屑によって形成されているため、発煙材の基材として最適である。前記支燃剤は、硝酸カリウムであることが望ましい。これによって、硝酸カリウムを菌床ブロックから形成された基材に混合することによって、基材を確実に燃焼させることが可能となるものである。
また、前記凝固剤は、タブ粉及び片栗粉の混合物であることが望ましい。さらにまた、前記防虫成分は、除虫菊粉末若しくは除虫菊粕粉であることが望ましい。これによって、凝固剤及び防虫成分も天然由来の材料によって構成できるので、発煙材から生じる化学物質による食害等を防止することができるものである。
さらに、本願発明に係る発煙材は、菌床ブロックを粉砕して形成した大鋸屑からなる基材を70重量%〜80重量%、硝酸カリウムからなる支燃剤を8重量%〜9重量%、タブ粉及び片栗粉からなる凝固剤を10重量%〜12重量%、及び除虫菊粉末からなる防虫成分を5重量%〜6重量%の範囲で選択したことを特徴とするものである。また、前記凝固剤を構成するタブ粉と片栗粉の重量比率は、7:4〜6:5の範囲内であることが望ましい。
出願人による多くの実験により得られた上記組成によって、炎を出して燃焼することもなく、継続した発煙を達成し、さらに適当な強度を有するので、型くずれすることがないという利点を有する。
本願発明の発煙材によれば、廃棄される菌床ブロックを再利用して茸等の栽培を行うハウス内を長時間にわたって燻蒸できるため、ハエ、蚊、蛾、特にキノコバエを忌避することができるため、収穫される茸等の食材の食害防止、品質向上、安定生産を達成できるものである。
本願発明に係る発煙材の製造固定を示したフローチャート図である。
本願発明に係る発煙材は、図1のステップ100(基材の形成)で示すように、最初に収穫後の廃棄される例えばクヌギやコナラからなる菌床ブロックを粉砕して基材を形成する。次にこの基材は、ステップ200(乾燥)で示すように、天日若しくは乾燥室にて乾燥され、余分な水分が除去される。
この後、ステップ300(調合)で示すように、基材に、支燃剤としての硝酸カリウム、凝固剤としてのタブ粉及び片栗粉の混合物、及び防虫成分としての除虫菊粉末又は除虫菊粕粉を混合して攪拌し、各混合物が均等に分散するようにする。
ステップ300において調合された混合物は、ステップ400(成形)で示すように、所定の型に所定の圧力ではめ込んで成形し固化させる。
これによって、本願発明に係る発煙材が形成される。形状としては、かまぼこ状、直方体等に形成されることが型抜き等の工程が容易である構造が望ましい。
前記調合工程(ステップ300)において、前記発煙材に基づいて、菌床ブロックを粉砕して形成した大鋸屑からなる基材を70重量%〜80重量%、硝酸カリウムからなる支燃剤を8重量%〜9重量%、タブ粉及び片栗粉からなる凝固剤を10重量%〜12重量%、及び除虫菊粉末からなる防虫成分を5重量%〜6重量%の範囲で選択して調合して発煙材用混合物を形成することが望ましい。
尚、最適値としては、基材を75重量%、硝酸カリウムを8.5重量%、タブ粉を6.5重量%、片栗粉4.5重量%、除虫菊粉末5.5重量%である。
ステップ400の成形工程では、上記混合物を直方体形状の型に所定の圧力で押し込んで、重量約300g、長さ約20cmのブロック体を形成する。その後、ステップ500に示される乾燥工程において、このブロック体を再度乾燥させて110g〜120gの重量となるまで、水分を蒸発させて乾燥させるものである。
これによって形成された発煙材を、面積270m容積700mのハウスサイズにおいて、8本から10本を、一定の間隔で配置し、着火することによって約40分から2時間の燻蒸を行うことができるものである。この作業を、例えば1週間毎に行うことによって害虫の忌避を行うことができるものである。
この燻蒸を実施した後の茸の含有成分を分析した結果((株)日本食品機能分析研究所による)は、残留農薬262項目について全く検出されず茸に異常がないことが確認された。

Claims (5)

  1. 基材、支燃剤、凝固材及び防虫成分を混合して固化した発煙材において、
    前記基材を、菌床ブロックを粉砕して乾燥させた大鋸屑から形成し、前記支燃剤として硝酸カリウムを使用したことを特徴とする請求項1記載の発煙材。
  2. 前記凝固剤は、タブ粉及び片栗粉の混合物であることを特徴とする請求項1記載の発煙材。
  3. 前記防虫成分は、除虫菊粉末であることを特徴とする請求項1又は2記載の発煙材。
  4. 菌床ブロックを粉砕して形成した大鋸屑からなる基材を70重量%〜80重量%、硝酸カリウムからなる支燃剤を8重量%〜9重量%、タブ粉及び片栗粉からなる凝固剤を10重量%〜12重量%、及び除虫菊粉末からなる防虫成分を5重量%〜6重量%の範囲で選択したことを特徴とする発煙材。
  5. 前記凝固剤を構成するタブ粉と片栗粉の重量比率は、7:4〜6:5の範囲内であることを特徴とする請求項3又は4記載の発煙材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015146821A (ja) * 2015-04-28 2015-08-20 琢 横山 温水燃焼ガス燻煙供給設備

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