JP2011119813A - 無線送信装置及び無線通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】直交する2偏波を使用する無線送信装置における、回路特性のばらつきによる信号漏洩、増幅後のハイブリッド部による損失、実装の困難性という問題を解決する。
【解決手段】入力される2つの信号の差に基づく差信号及び和に基づく和信号をそれぞれ出力する180度ハイブリッド手段と、180度ハイブリッド手段の各出力信号を、互いに直交する偏波の無線信号に変換する2偏波合成アンテナ手段とを備えており、180度ハイブリッド手段には、第1の変調信号及び第2の変調信号か、周波数変換後の第1の変調信号及び第2の変調信号が入力される。180度ハイブリッド手段に第1の変調信号及び第2の変調信号を入力した場合には、180度ハイブリッド手段の出力信号を周波数変換した後、2偏波合成アンテナ手段の入力とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、直交する2偏波を同時に使用する無線通信技術に関するものである。
無線通信において周波数有効利用は考慮すべき課題であり、そのひとつの手法として、同一周波数帯域の直交する2偏波を同時に使用することが挙げられる。非特許文献1に記載されている、2偏波を使用する従来の無線送信装置の構成を図7に示す。図7に示す様に、無線送信装置は、一方の偏波で送信する信号の処理のために、変調部50、周波数変換部52及び電力増幅部54を備えており、他方の偏波で送信する信号の処理のために、変調部51、周波数変換部53及び電力増幅部55を備えており、両信号は、偏波合成部56で合成されてアンテナ57から送信される。
図7に示す無線送信装置は、各偏波の信号処理のために専用の電力増幅部を有しており、無線送信装置の総出力電力は電力増幅部54及び55の出力の和である。図7に示す構成において、各偏波の信号の最大送信電力は、対応する電力増幅部54又は55の性能に依存し、電力増幅部54又は55に同じ性能のものを使用した場合、各偏波の信号の最大送信電力は総出力電力の半分になる。
直交する2偏波を同時に使用する衛星通信システムの場合、通信の利用者数や通信衛星の性能・構成に応じて、送信局における偏波毎の出力電力に差が生じることが想定され、このとき、一方の電力増幅部の出力は小さく、他方の電力増幅部には非常に大きな出力が要求されることになる。つまり電力増幅部の効率を考慮すると、総出力電力の範囲内で、各偏波の送信電力を、任意に配分できることが望ましいことになる。
非特許文献2には、同一周波数帯の直交する2つの偏波を同一の利用者が使用する通信システムにおいて、無線受信装置が干渉補償を行うことにより、無線受信装置における偏波追尾を不要とする構成が記載されている。さらに、非特許文献2に記載の通信システムにおいて、周波数帯域や送信電力といった通信リソースの有効利用を図るためには、キャリア毎に変調方式・符号化率を最適化する必要があること、つまり偏波毎の送信電力を動的に変化させることの必要性が非特許文献3に示されている。
以上、直交する2つの偏波を同時に使用する無線通信システムにおいては、各偏波の送信電力を個別に設定できることが望ましく、非特許文献4には、総出力電力の範囲内で、各偏波の送信電力を異ならせることができる送信機の構成が記載されており、図8にその構成を示す。図8に示す無線送信装置は、図7に示す無線送信装置の電力増幅部54及び55の前段と後段に、90度ハイブリッド部58と59を追加したものである。90度ハイブリッド部58及び59は、入力信号x1、x2に対して、以下の式で示す信号y1、y2を出力するものである。
Figure 2011119813
式(1)より、電力増幅部54及び55には、変調部50、51が変調し、周波数変換部52、53で周波数変換した信号を2分配して合成したものが入力されることが分かる。よって、電力増幅部54及び55のそれぞれに入力される信号の電力量は、変調部50が出力する変調信号と、変調部51が出力する変調信号の電力比に拘らず、常に同一となる。
また、変調部50が出力する変調信号をIn1、変調部51が出力する変調信号をIn2、電力増幅部54及び55の利得をgとすると、偏波合成部56の偏波A側の入力端子に入力される信号Out1と、偏波合成部56の偏波B側の入力端子に入力される信号Out2は、以下の様になる。
Figure 2011119813
式(2)より、偏波合成部56の偏波A側に入力される信号は、変調部51が出力する変調信号を利得gで増幅したものであり、偏波B側に入力される信号は、変調部50が出力する変調信号を利得gで増幅したものであることが分かる。
宮 憲一監修、"衛星通信技術"、4版、第8章 地球局技術、社団法人電子情報通信学会 山下、他、"衛星VPFDMモデム装置の特性評価"、2009年電子情報通信学会衛星通信研究会、SAT2009−7、p.1−6 中平、他、"VPFDM衛星通信用高効率回線アルゴリズムの提案"、2009年電子情報通信学会衛星通信研究会、SAT2009−12、p.29−34 江上、他、"多端子電力合成系マルチビーム送信系"、電子情報通信学会論文誌、Vol.J69−B No.2、p.206−212
しかしながら、図8に記載の構成は、電力増幅部54及び55の特性が一致し、90度ハイブリッド部58及び59が、入力信号を等振幅に分配し、且つ、分配信号の位相差を90度にすることを前提としている。つまり、電力増幅部54及び55の特性が一致しない場合や、90度ハイブリッド部58及び59の特性に誤差が生じている場合には、対称性が崩れ、他の出力端子への信号漏洩が生じる。例えば、電力増幅部54及び55の特性を一致させるには、複数台の電力増幅部を作成し、特性評価後に2つを選択する必要がある。
また、電力増幅部54及び55の後段に配置される90度ハイブリッド部59での通過損失は、送信出力の低下に直結する。これを補うためには電力増幅部54及び55の高出力化が必要となる。電力増幅部54及び55の高出力化のためには、廃熱への対応、電源の増大等が必要であり、無線送信装置の増大につながる。
さらに、移動体衛星通信システムで使用される14GHz帯において、直交する2偏波を合波する偏波合成部には、一般的に導波管が使用される。この様な偏波合成部の形状は図9に示す様に、2つの入力端子が同一平面にはなく、90度ハイブリッド部59と接続するためにはフレキシブル導波管の使用や、同軸への変換等の実装方法を選択する必要がある。なお、フレキシブル導波管や同軸への変換はさらなる損失を生じさせる。
つまり、従来技術においては、特性のばらつきによる信号漏洩、増幅後のハイブリッド部による損失、実装の困難性という問題が存在する。したがって、本発明は、これら問題を解決する無線送信装置及び無線通信方法を提供することを目的とする。
本発明における無線送信装置は、
第1の変調信号を第1の無線信号に、第2の変調信号を前記第1の無線信号とは直交する偏波の第2の無線信号に変換して送信する無線送信装置であって、入力される2つの信号の和に基づく和信号及び差に基づく差信号をそれぞれ出力する180度ハイブリッド手段と、第1の電力増幅手段及び第2の電力増幅手段と、前記第1の電力増幅手段の出力信号及び前記第2の電力増幅手段の出力信号を、互いに直交する偏波の無線信号に変換する2偏波合成アンテナ手段と、第1の周波数変換手段及び第2の周波数変換手段とを備えており、前記180度ハイブリッド手段には、前記第1の周波数変換手段により周波数変換された前記第1の変調信号及び前記第2の周波数変換手段により周波数変換された前記第2の変調信号が入力され、前記第1の電力増幅手段には前記差信号が入力され、前記第2の電力増幅手段には前記和信号が入力されるか、前記180度ハイブリッド手段には、前記第1の変調信号及び前記第2の変調信号が入力され、前記第1の電力増幅手段には、前記差信号を前記第1の周波数変換手段により周波数変換した信号が入力され、前記第2の電力増幅手段には、前記和信号を前記第2の周波数変換手段により周波数変換した信号が入力されることを特徴とする。
本発明の無線送信装置における他の実施形態によれば、
前記180度ハイブリッド手段は、前記第1の変調信号及び前記第2の変調信号から、行列演算処理により、前記差信号及び前記和信号を生成することも好ましい。
また、本発明の無線送信装置における他の実施形態によれば、
前記180度ハイブリッド手段は、前記第1の変調信号及び前記第2の変調信号から前記差信号及び前記和信号を生成し、前記差信号の振幅及び位相を調整する第1の振幅位相調整手段と、前記和信号の振幅及び位相を調整する第2の振幅位相調整手段とを備えていることも好ましい。
さらに、本発明の無線送信装置における他の実施形態によれば、
入力信号を2つの信号系列に分離し、一方の信号系列により変調を行うことで第1の変調信号を生成し、他方の信号系列により変調を行うことで第2の変調信号を生成するVPFDM変調手段を備えていることも好ましい。
本発明における通信方法によれば、
第1の変調信号を第1の無線信号に、第2の変調信号を前記第1の無線信号とは直交する偏波の第2の無線信号に変換して送信する無線通信方法であって、第1の変調信号及び第2の変調信号を180度ハイブリッド部に入力し、前記180度ハイブリッド部が、前記第1の変調信号及び前記第2の変調信号の差に基づく信号である差信号と、前記第1の変調信号及び前記第2の変調信号の和に基づく信号である和信号を出力するステップと、前記差信号及び前記和信号を互いに直交する偏波の無線信号に変換して送信するステップとを備えていることを特徴とする。
従来技術による構成と比較して、増幅後の挿入損失要因となる90度ハイブリッド部を除去することが可能となるため、電力損失が低減するのみならず、2偏波合成アンテナ手段と電力増幅手段との接続や、これらの実装性が各段に向上する。さらに、従来は2系統の電力増幅手段の特性を揃えるため、複数の電力増幅手段を作成して評価する必要があったが、これをディジタル信号処理で校正することで、特性が異なる電力増幅手段の使用が可能となり、無線送信装置の作成工程が大幅に簡略化でき、コストを削減することができる。
本発明の第1実施形態における無線送信装置の構成図である。 送信無線信号の偏波面を説明する図である。 第2実施形態における無線送信装置の構成図である。 本発明による無線送信装置とアンテナを共用する場合における無線受信装置の構成図である。 第3実施形態における無線送信装置の構成図である。 第3実施形態における無線受信装置の構成図である。 従来技術による2偏波を同時に使用する無線送信装置の構成図である。 総出力電力の範囲内で各偏波の送信電力を異ならせることができる、従来技術による送信機の構成図である。 導波管による偏波合成部を示す図である。
本発明を実施するための形態について、以下では図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態における無線送信装置の構成図である。図1に示す様に、無線送信装置は、変調部1及び2と、周波数変換部3及び4と、180度ハイブリッド部5と、電力増幅部6及び7と、偏波合成部8と、アンテナ9とを備えている。なお、偏波合成部8とアンテナ9は、2偏波合成アンテナ部を構成する。
変調部1は、入力端子Aに入力された信号により変調を行って第1の変調信号を出力し、周波数変換部3は、第1の変調信号を周波数変換して、180度ハイブリッド部5の一方の入力端子に出力する。また、変調部2は、入力端子Bに入力された信号により変調を行って第2の変調信号を出力し、周波数変換部4は、第2の変調信号を周波数変換して、180度ハイブリッド部5の他方の入力端子に出力する。
180度ハイブリッド部5は、2つの入力端子への入力信号をx1及びx2とすると、2つの出力端子から、以下の式で示す信号y1及びy2を出力する。
Figure 2011119813
180度ハイブリッド部5の出力信号は、それぞれ、電力増幅部6、7で増幅された後に、偏波合成部8に入力され、アンテナ9から無線信号として送信される。したがって、第1の変調信号をIn1、第2の変調信号をIn2、電力増幅部6及び7の利得をgとすると、偏波合成部8の偏波A側の入力端子に入力される信号Out1と、偏波合成部8の偏波B側の入力端子に入力される信号Out2は、以下の様になる。
Figure 2011119813
式(4)より、アンテナ9から偏波Aで送信される無線信号と、偏波Bで送信される無線信号には、それぞれ、第1の変調信号、つまり、入力端子Aに入力された信号に対応する成分が同相で含まれており、第2の変調信号、つまり、入力端子Bに入力された信号に対応する成分が逆相で含まれていることが分かる。したがって、アンテナ9から送信される各成分は空間的にベクトル合成され、入力端子Aに入力された信号に対応する無線信号と、入力端子Bに入力された信号に対応する無線信号は、互いに直交する偏波面を有することになる。この様子を図2に示す。
図2において、信号30は、電力増幅部6が出力する信号に含まれる第1の変調信号に対応する成分であり、信号31は、電力増幅部7が出力する信号に含まれる第1の変調信号に対応する成分であり、信号33は、電力増幅部6が出力する信号に含まれる第2の変調信号に対応する成分であり、信号34は、電力増幅部7が出力する信号に含まれる第2の変調信号に対応する成分である。したがって、入力端子Aに入力された信号に対応する無線信号は、信号30及び信号31を合成した信号32となり、入力端子Bに入力された信号に対応する無線信号は、信号33及び信号34を合成した信号35となる。
図2より、入力端子Aに入力された信号に対応する無線信号32は、偏波Aの偏波面に対して+45度の偏波角を有し、入力端子Bに入力された信号に対応する無線信号35は、偏波Aの偏波面に対して+135度の偏波角を有し、例えば、アンテナ9の偏波Aの偏波面を水平軸に対して−45度となる様に設置することで、無線信号32を水平偏波で、無線信号35を垂直偏波で出力することができる。
本実施形態の無線送信装置においては、入力信号の分配条件及びアンテナの偏波角を調整することにより、偏波毎に異なる送信電力とすることができる。さらに、本実施形態においては、従来技術と異なり、電力増幅部6及び7と偏波合成部8を直結できるため、従来技術において、電力増幅部と偏波合成部の間に配置していたハイブリッド部による損失が無くなるとともに、実装性が格段に向上する。
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態は、180度ハイブリッド部5に特性誤差が無く、電力増幅部6及び7の特性が揃っていることが前提であったが、前提条件が崩れると、従来技術と同様、対称性が崩れ、他の出力端子への信号漏洩が発生する。本実施形態は、この問題を解決するものである。図3に、第2実施形態における無線送信装置の構成図を示す。
図1に示す第1実施形態においては、無線周波数帯でアナログ的に動作する180度ハイブリッド部5を使用していたが、本実施形態においては図3に示す様に、行列演算処理により式(3)の機能を実現した180度ハイブリッド部13を使用する。また、周波数変換手段3及び4を含む、2つの経路の振幅及び位相差を演算処理により補償するために、振幅位相制御部10及び11を追加する。なお、このとき、周波数変換部3及び4を同期させる必要があるため、周波数変換部3及び4における周波数変換のための信号を供給する局部発振器12を設ける。
続いて、周波数変換部3及び4を含む、経路間の特性差を補償するために、振幅位相制御部10及び11に対して設定する設定値の決定手順の一例を説明する。なお、振幅位相制御部10及び11への設定値は一度設定すれば、従来の送信機と同程度の特性を維持することができる。
(1)アンテナ9の一方の偏波面と、校正用アンテナの偏波面が一致する状態にて、校正用アンテナをアンテナ9に正対させる。
(2)アンテナ9の偏波軸を45度回転させ、無線送信装置が送信する入力端子A又は入力端子Bに対応する無線信号の偏波面と校正用アンテナの偏波面を一致させる。
(3)無線送信装置の入力端子Aと入力端子Bのうち、校正用アンテナの偏波面とは異なる偏波となる側に信号を入力して無線信号を出力させる。
(4)校正用アンテナの出力端子において受信レベルを測定しながら、振幅位相制御部10と11のいずれか一方における位相の変化量を変化させ、受信レベルが最も小さくなる位相の変化量を設定する。
(5)校正用アンテナの出力端子において受信レベルを測定しながら、振幅位相制御部10と11のいずれか一方における振幅の変化量を変化させ、続いて他方の振幅位相制御部における振幅の変化量を変化させ、受信レベルが最も小さくなる振幅の変化量を設定する。
上記手順により決定した位相及び振幅の変化量を設定することで、各経路の通過利得及び位相を一致させることができ、互いに直交する直線偏波の無線信号として、入力端子A及びBに入力された信号を出力することが可能となる。本実施形態において、180度ハイブリッド部13は、ディジタル的に構成されているため、誤差無く実現できるとともに、無線周波数で動作する周波数変換部3及び4並びに電力増幅部6及び7の特性ばらつきに関しても、振幅位相制御部10及び11でディジタル的に補償するため、電力増幅部6及び7の特性を揃える必要がなくなる。
なお、本発明による無線送信装置のアンテナ9を、無線受信装置と共用する場合、受信無線信号の偏波面と、アンテナ9の偏波面は45度だけずれることになる。よって、偏波面のずれを補償するため、例えば、図4に示す様に、180度ハイブリッド部24を、復調処理を行う復調部27及び28の前段に配置する必要がある。図4においては、電力増幅部22及び23と、周波数変換部25及び26の間に配置している。なお、図4においては、送信信号と受信信号を分離するための回路は省略している。
続いて、本発明の第3実施形態を説明する。図5は、第3実施形態における無線送信装置の構成図であり、第2実施形態における変調部1及び2を、VPFDM(偏波周波数可変多重)変調部14としたものである。VPFDM変調部14は、入力信号を分割し、各偏波の同一帯域の変調信号として出力する。なお、各変調信号に使用する変調方式は異なるものとすることもでき、分割された入力信号は、それぞれ、直交する偏波の無線信号として送信される。また、無線受信装置には、図6に示す様に、受信する無線信号と、アンテナの偏波面とのずれに伴う偏波間干渉を補償するVPFDM復調部29を使用することで、アンテナの偏波調整は不要となる。
以上、本発明による無線送信装置は、総出力電力の範囲内で、偏波毎の送信電力を任意に配分することができ、偏波間での送信出力が異なるような状況における使用に適したものである。また、従来技術による構成と比較して、増幅後の挿入損失要因となる90度ハイブリッド部を除去することが可能となるため、電力損失が低減するのみならず、アンテナと各種要素回路の接続や、無線送信装置への実装性が各段に向上する。さらに、従来技術においては、2系統の電力増幅部の特性を揃えため、複数の電力増幅部を作成・評価する必要があったが、これをディジタル信号処理で校正することで、特性が異なる電力増幅部の使用が可能となり、よって、無線送信装置の作成工程の大幅な簡略化と、無線送信装置の低コスト化が可能になる。
1、2、50、51 変調部
3、4、25、26、52、53 周波数変換部
5、13、24 180度ハイブリッド部
30、31、32、33、34、35 信号
6、7、22、23、54、55 電力増幅部
8、56 偏波合成部
9、57 アンテナ
10、11 振幅位相制御部
12 局部発振器
14 VPFDM変調部
27、28 復調部
29 VPFDM復調部
58、59 90度ハイブリッド部

Claims (5)

  1. 第1の変調信号を第1の無線信号に、第2の変調信号を前記第1の無線信号とは直交する偏波の第2の無線信号に変換して送信する無線送信装置であって、
    入力される2つの信号の和に基づく和信号及び差に基づく差信号をそれぞれ出力する180度ハイブリッド手段と、
    第1の電力増幅手段及び第2の電力増幅手段と、
    前記第1の電力増幅手段の出力信号及び前記第2の電力増幅手段の出力信号を、互いに直交する偏波の無線信号に変換する2偏波合成アンテナ手段と、
    第1の周波数変換手段及び第2の周波数変換手段と、
    を備えており、
    前記180度ハイブリッド手段には、前記第1の周波数変換手段により周波数変換された前記第1の変調信号及び前記第2の周波数変換手段により周波数変換された前記第2の変調信号が入力され、前記第1の電力増幅手段には前記差信号が入力され、前記第2の電力増幅手段には前記和信号が入力されるか、
    前記180度ハイブリッド手段には、前記第1の変調信号及び前記第2の変調信号が入力され、前記第1の電力増幅手段には、前記差信号を前記第1の周波数変換手段により周波数変換した信号が入力され、前記第2の電力増幅手段には、前記和信号を前記第2の周波数変換手段により周波数変換した信号が入力される、
    無線送信装置。
  2. 前記180度ハイブリッド手段は、前記第1の変調信号及び前記第2の変調信号から、行列演算処理により、前記差信号及び前記和信号を生成する、
    請求項1に記載の無線送信装置。
  3. 前記180度ハイブリッド手段は、前記第1の変調信号及び前記第2の変調信号から前記差信号及び前記和信号を生成し、
    前記差信号の振幅及び位相を調整する第1の振幅位相調整手段と、
    前記和信号の振幅及び位相を調整する第2の振幅位相調整手段と、
    を備えている請求項1又は2に記載の無線送信装置。
  4. 入力信号を2つの信号系列に分離し、一方の信号系列により変調を行うことで第1の変調信号を生成し、他方の信号系列により変調を行うことで第2の変調信号を生成するVPFDM変調手段を備えている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の無線送信装置。
  5. 第1の変調信号を第1の無線信号に、第2の変調信号を前記第1の無線信号とは直交する偏波の第2の無線信号に変換して送信する無線通信方法であって、
    第1の変調信号及び第2の変調信号を180度ハイブリッド部に入力し、前記180度ハイブリッド部が、前記第1の変調信号及び前記第2の変調信号の差に基づく信号である差信号と、前記第1の変調信号及び前記第2の変調信号の和に基づく信号である和信号を出力するステップと、
    前記差信号及び前記和信号を互いに直交する偏波の無線信号に変換して送信するステップと、
    を備えている方法。
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