JP2011119662A - 発光モジュールおよびその設計方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光源の発光面が大きい場合にもレンズ部材からの出射光の拡がりを抑えて、一様性が高い光強度分布を得る。
【解決手段】発光モジュールは、光を出射する発光素子と、発光素子から出射された光を屈折させて出射する屈折面を有するレンズ部材とを備え、レンズ部材は、レンズ部材から出射する光線の前記主光軸に対する角度をθとするとき、前記屈折面と前記主光軸が交わる点の近傍の屈折面から、レンズ部材からの出射角度θが最大の光線が出射される。
【選択図】図4

Description

本発明は、発光素子の光を所望の光放射強度分布で出射する発光モジュールに関する。より詳しくは、映像データ、音声データ、その他のデジタルデータなどの情報データを、光空間送信器と光空間受信器との間で、自由空間を介して光信号で伝送する光空間伝送システムにおける光空間送信器等に用いる発光モジュールおよびその設計方法に関する。
半導体発光素子(LED)や半導体レーザ(LD)等の発光素子は、発光素子の構造等により光放射強度分布(発光素子の主光軸からの角度に対する放射強度の変化)が決まる。しかし、その用途次第で好ましい光放射強度分布は様々に異なり、発光素子の光放射強度分布が用途に適した光放射強度分布とならない事が多い。このため、発光素子の前面にレンズ等を設けた発光モジュールとし、用途に適した光放射強度分布に近づける事が必要となる。
例えば、光空間送信器と光空間受信器との間で、自由空間を介して情報データを光信号で伝送する光空間伝送システムにおいて、主光軸からの角度が送信角度範囲±α内において一定の伝送距離を確保するような用途がある。このとき、発光モジュールから出射された光線の発光モジュールの主光軸からの角度を出射角度θとすると、出射角度θがαより大きな角度にはなるべく光を出さず、出射角度θが0からαまでの間で光放射強度をほぼ一様とするような光放射強度分布が望ましい。
このような光放射強度分布に近づけようとする従来の発光モジュールとして、プリズムを用いているものがある(例えば、特許文献1:特開平11−14935号)。図23は、特許文献1に記載された従来の光モジュールを示すものである。
図23において、発光モジュール100は、発光素子101の前面に、中央部が平行で周辺部が傾斜したプリズム102を配置している。発光素子101の中心から出射される光線のうち、出射角度θが発光素子の半値角θ0H以下の光線はプリズム102の中央部の平行な部分を通過し、ほぼそのままの光強度分布で出射される。一方、出射角度θがθ0Hを超える光線はプリズム102の傾斜部分を通過することにより光軸側に偏向する。この構成により、発光素子101の中心から出射される光線の出射角度θと、その光線がプリズム102から出射される際の主光軸との角度である出射角度θとの関係は図24のようになる。その結果、発光モジュール100の中心から出射される光線は、図25の様に出射角度θが0からθ0Hの間で、ほぼ一様な放射強度が得られる。
また、その他の従来の発光モジュールとして、レンズを用いているものもある(例えば、特許文献2:特開2005−142447号)。図26は、特許文献2に記載された従来の光モジュールを示すものである。
図26において、発光モジュール200は、発光素子201が樹脂等を材料とするレンズ203に内蔵される構成である。発光素子201の中心からの出射光の主光軸との角度である出射角度θと、その光線がレンズ203から出射される際の主光軸との角度である出射角度θとが、
cosθ=1−(1−cosm+1θ)(1−cosα) (式1)
の関係となるように光線を屈折するようレンズ203の屈折面203aの形状を決めている。ここで、αは光を放射したい角度(既述の送信角度範囲:±α)、mは後述のランバーシャン分布の係数である。
例えば、α=15°、m=1の場合には、出射角度θと出射角度θとは、図27の様に出射角度θが0°から90°に変化するに従い、出射角度θが0°から15°に単調に増加する関係となる。
式1は、発光素子201からの出射光分布を、出射角度θに対する光放射強度の変化p(θ)が
p(θ0)=p0(1−cosmθ0) (式2)
で表されるランバーシャン分布の点光源を発光素子201の中心に置いた場合の光放射強度分布と仮定して導いている。ここで、pはθ=0°(光軸上)における光放射強度、mはランバーシャン分布の係数である。そして、式1は−90°≦θ≦90°の範囲(すなわち発光素子前面の半球の空間)に出射する式2の光放射強度分布を、レンズ203の外で−α≦θ≦αの空間で一様な光放射強度分布に変換するということを単純に数式に置き換えて表現したものであった。単純に数式へ置き換えたものであるため、発光素子201が点光源に近い微小な発光面で、光放射強度分布がランバーシャン分布に近ければ、ほぼ一様な放射強度分布が得られることになる。
特開平11−14935号公報 特開2005−142447号公報
しかしながら、プリズム102を用いた図23の構成では、プリズムを通過した光の広がり角が発光素子101の半値角θ0Hで決まってしまうため、半値角θ0Hと送信角度αが大きく異なる場合には適用できない。また、プリズム102を用いた図23の構成では、発光素子の大きさを考慮していないため、発光素子101が微小な発光面でない場合には、放射強度分布の一様性が大きく損なわれる場合がある。
また、レンズ202を用いた図26の構成では、発光素子201が微小な光源の場合には発光素子201の半値角に関わらず、送信角度αに合わせて一様な放射強度分布を形成できるが、発光素子の大きさを考慮していないため、発光素子201が微小な発光面でない場合には、やはり放射強度分布の一様性が大きく損なわれる場合がある。
本願発明は、上記従来の課題を解決するもので、発光素子の発光面が大きい場合にも、発光面の大きさの光放射強度分布への影響を低減し、所望の特性に近い光放射強度分布が得られる発光モジュールを提供する。
本願発明の発光モジュールは、光を出射する発光素子と、発光素子から出射された光を屈折させて出射する屈折面を有するレンズ部材とを備え、レンズ部材は、レンズ部材から出射する光線の主光軸に対する角度をθとするとき、屈折面と主光軸が交わる点の近傍の屈折面からレンズ部材からの出射角度θが最大の光線が出射されるものである。
かかる構成によって、光源の発光面が大きい場合にもレンズ部材からの出射光の拡がりを抑えて、一様性が高い光強度分布を得ることができる。
実施の形態1における発光モジュールの斜視図である。 実施の形態1における発光モジュールの上面図である。 図1A、図1Bに示す発光モジュールの2−2線における断面図である。 実施の形態1における発光モジュールを用いた光空間伝送システムのブロック構成図である。 実施の形態1における発光モジュールの屈折面の動作を示す光線図である。 実施の形態1における発光モジュールの屈折面の特性図である。 従来の発光モジュールの屈折面の動作を示す光線図である。 実施の形態1における発光モジュールの放射強度分布の概念図である。 空気と樹脂等の界面での屈折の様子を表す説明図である。 屈折における角度変化の割合dθ/dθに関する特性図である。 実施の形態1における発光モジュールの出射角が最大値に近い光線についての光線図である。 従来の発光モジュールの出射角が最大値に近い光線についての光線図である。 実施の形態1における発光モジュールおよび従来の発光モジュールの出射角が最大値に近い光線についての角度特性の説明図である。 実施の形態1における発光モジュールおよび従来の発光モジュールの微小な発光素子に対する放射強度分布の特性図である。 実施の形態1における発光モジュールおよび従来の発光モジュールの発光面の大きな発光素子に対する放射強度分布の特性図である。 実施の形態1における発光モジュールおよび従来の発光モジュールの送信角度によるdθ/dθの変化を示す特性図である。 実施の形態1における発光モジュールの屈折面の形状詳細図である。 実施の形態1における発光モジュールの屈折面の形状にフィッティングした非球面レンズ計算式の定数値を示した図である。 実施の形態1における発光モジュールの屈折面の形状座標値を示した図である。 実施の形態1における発光モジュールの設計変更例における屈折面の形状詳細図である。 実施の形態1における発光モジュールの設計変更例における屈折面の形状にフィッティングした非球面レンズ計算式の定数値を示した図である。 実施の形態1における発光モジュールの設計変更例における屈折面の形状座標値を示した図である。 実施の形態2における発光モジュールの斜視構成図である。 実施の形態2における発光モジュールの屈折面の動作を示す断面構成図である。 特許文献1に記載された従来の発光モジュールの構成図である。 特許文献1に記載された従来の発光モジュールの屈折面の特性図である。 特許文献1に記載された従来の発光モジュールの放射強度分布に対する動作説明図である。 特許文献2に記載された従来の発光モジュールの構成図である。 特許文献2に記載された従来の発光モジュールの屈折面の特性図である。
以下本願発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1Aは、本願発明の実施の形態1における発光モジュールの構成を示す斜視図であり、図1Bは、同じく上面図である。また図2は、図1A、図1Bに示す発光モジュールの2−2線における断面図である。
図1A、図1Bおよび図2において、発光モジュール1100の発光素子1101は基板1105の上面に実装されている。上記発光素子1101は、例えば発光ダイオード(LED)であり、基板1105との間でワイヤーや半田、ボンディングパッド等(図示せず)で電気的に接続される。さらに発光素子1101は、基板1105上の配線パターンと、基板1105の側面にスルーホール等を利用して形成された端子1105a、1105bとを介して外部と接続される。なお、発光素子1101は基板上に実装された電気部品に接続される場合もある。発光素子1101は封止部材1104で封止されている。封止部材1104上にはレンズ部材1103が設けられており、レンズ部材1103には発光素子1101からの光を屈折してレンズ部材1103の外に出射するための屈折面1103aが形成されている。発光素子1101から出射された光線の主光軸に対する角度である出射角度θで発光素子1101から出射した光は、この屈折面1103aにより、レンズ部材1103から出射された光線の主光軸に対する角度である出射角度θでレンズ部材1103から出射される。
封止部材1104は発光素子1101の発光波長に対して透明性の高い特性の、例えばエポキシ樹脂やシリコーン樹脂等を充填して形成される。実施の形態1では、レンズ部材1103は、封止部材1104と同一の材料を使用し、金型成型により封止部材1104と同時に一体成型されている。これにより、発光モジュール1100を低コストに形成することができる。
図3は発光モジュール1100を用いた光空間伝送システムの概略構成を示すブロック図である。光空間伝送システム1250は、光空間送信器1251と光空間受信器1261で構成されている。光空間送信器1251は、変調回路1253と発光モジュール1100で構成されており、光空間受信器1261は、受光モジュール1262と復調回路1263で構成されている。光空間送信器1251の変調回路1253は、光空間受信器1261に対して送信すべき伝送信号を入力とし、伝送信号に応じて発光モジュール1100を制御する電気信号を出力する。光空間送信器1251の発光モジュール1100は、変調回路1253から入力された電気信号に応じた変調光信号を送信角度αに応じた放射強度分布で自由空間へ放射する。光空間受信器1261の受光モジュール1262は、自由空間を伝搬した光信号を受光して電気信号に変換する。光空間受信器1261の復調回路1263は、光モジュール1262から出力された電気信号を伝送信号に復調して出力する。これにより、自由空間を伝搬する光信号により光空間送信器1251から光空間受信器1261への信号伝送が可能となる。
本願発明の実施の形態1における発光モジュール1100において、従来の発光モジュール200と異なる点は、レンズ部材1103に形成された屈折面1103aの特性及び作用である。つぎに、本願発明の実施の形態1における発光モジュール1100の、屈折面1103aの特性及び作用について説明する。
図4は、屈折面1103aの作用を説明する光線図であり、発光素子1101の中心からそれぞれ異なる出射角度θで出射された複数光線の進路を示している。実施の形態1における発光モジュール1100は、発光素子1101からの出射角度θが大きくなるに従って、レンズ部材1103からの出射角度θを小さくしている。図5は本実施の形態1における発光モジュール1100における発光素子1101からの出射角度θと、レンズ部材1103からの出射角度θとの関係を表す、屈折面1103aの特性図である。図5には、レンズ部材1103からの出射角度θが大きくなるに従ってレンズ部材1103からの出射角度θが単調に減少するという、実施の形態1の発光モジュール1100における屈折面1103aの特性の特徴が、明確に表されている。
一方、図6は、図4の実施の形態1における発光モジュールと比較するために示した、特許文献2に記載された従来の発光モジュール200の屈折面203aの動作を示す光線図である。特許文献2に記載された従来の発光モジュール200では、発光素子201からの出射角度θが大きくなるに従って、レンズ部材203からの出射角度θも大きくなる特性となっている。図26に示した従来の発光モジュール200は図27に示すように、発光素子201からの出射角度θが大きくなるに従って、レンズ部材203からの出射角度θが単調に増加する特性を有しており、これは本実施の形態1における発光モジュールが有する特性とは異なっている。また、図23に示した特許文献1に記載された従来の発光モジュールでも図24の様に、θ=±θ0Hで不連続な部分があるが、その他の範囲では発光素子201からの出射角度θが大きくなるに従って、レンズ部材203からの出射角度θが単調に増加している。
図3に示す光空間伝送システム1250において、送信角度範囲±α内での最低伝送距離は、発光モジュール1100の送信角度範囲±α内の最低の放射強度によって決定される。図7は発光モジュール1100からの放射強度pの分布の例を概念的に示した図である。例えば発光モジュール1100が図7に示すような放射強度分布を有する場合は、破線で示した送信角度範囲±α内の最低の放射強度により最低伝送距離が決まることになる。したがって、送信角度範囲±α内に極力多くの光電力を入れ、かつ送信角度範囲±α内で極力一様な放射強度分布とすることで、光空間伝送システム1250における最低伝送距離を伸長することができる。
このような用途に於いては、発光素子1101からの出射角度θと、レンズ部材1103からの出射光の出射角度θとの関係を次式の関係となるようにすることが望ましい。
Figure 2011119662
(式3)
ここで、θ1maxはレンズ部材1103からの出射光の出射角度θの設計上の最大値であり、例えば送信角度αとほぼ同じ値とする。θ1minは出射角度θの設計上の最小値であり、多くの場合は0°とすればよい。したがって、θ1max≧θ1minである。θ0maxは屈折面1103aに到達する発光素子1101からの出射角度θの最大値であり、図2に示した屈折面1103aの法線と主光軸との角度βの加工上の最大値やθ1max、レンズ部材1103の屈折率nからθ0maxの限界値は決定される。また、mは発光素子1101からの出射角度θに対する放射強度分布p(θ)を式2のランバーシャン分布に近似した時の係数である。たとえばLED上面からの放射光のような無指向性の面光源ではm≒1となる。図5に示した発光素子1101からの出射角度θとレンズ部材1103からの出射角度θとの関係は、式3においてθ1max=15°、θ1min=0°、θ0max=45°、m=1の場合を示している。
後述のように、実施の形態1における発光モジュール1100の構成により、光源の発光面が大きい場合にもレンズ部材からの出射光の拡がりを抑えて、一様性が高い光強度分布を実現できるという効果が得られる。ここで、実施の形態1における発光モジュール1100における屈折面1103aの特徴である、発光素子1101からの出射角度θが大きくなるに従って、レンズ部材1103からの出射角度θが単調に減少する特性により、上記の光源の発光面が大きい場合にもレンズ部材からの出射光の拡がりを抑えて、一様性が高い光強度分布を実現できる。以下、その作用について説明する。
まず、光の屈折の特性について考察する。図8は一般に空気(屈折率n≒1)と樹脂等の高屈折率材料(例えば屈折率n≒1.3〜1.6)との界面での屈折の様子を表す説明図である。界面の法線と樹脂等内での光線の角度θと界面の法線と空気内での光線の角度θの関係は、よく知られたスネルの法則に従い、
nbsinθb=nasinθa (式4)
で表される。これから、樹脂等内での光線の角度θの変化に対する空気内での光線の角度θの変化の割合dθ/dθを求めると次式となる。
Figure 2011119662
(式5)
図9は式5の角度θとdθ/dθの関係を、n=1.5、n=1の場合について示したものである。図9からは、θが0°付近では、式5からも解るようにdθ/dθはn/nに近い値となっているのに対し、θが臨界角θac=sin-1(n/n)に近付くに従いdθ/dθは非常に大きな値となっていることが分かる。
次に、レンズ部材からの出射角度θが最大値に近い光線に注目して、本実施の形態1における発光モジュール1100と従来の発光モジュール200とを比較する。図10Aは、実施の形態1における発光モジュール1100における、レンズ部材1103からの出射角度θが最大値に近い光線を示している。図10Bは、従来の発光モジュール200における、レンズ部材203からの出射角度θが最大値に近い光線を示している。図10A及び図10Bでは、発光素子1101、201の中心から出射する光線をそれぞれ実線で示している。図10Aに示す本実施の形態1の発光モジュール1100では、発光素子1101からの出射角θが大きくなるにしたがってレンズ部材1103からの出射角θが小さくなるので(図4参照)、θが0°付近(発光モジュール110の主光軸にほぼ平行)でレンズ部材1103からの出射角度θが最大値に近くなる。これに対して、図10Bに示す従来の発光モジュール200では、発光素子201からの出射角度θが大きくなるにしたがってレンズ部材203からの出射角度θが大きくなるので(図6参照)、発光素子201からの出射角θが最大となる部分(屈折面203aの外周)付近でレンズ部材203からの出射角度θが最大値に近くなる。図10A及び図10Bでは、これらの光線と屈折面1103a、203aの法線とのなす角を、レンズ部材203、1103の内と外とでそれぞれ角度θ、角度θと表示している。図10Aの本実施の形態1の発光モジュール1100と、図10Bの従来の発光モジュール200とを比較すると、図10Aに示す実施の形態1の発光モジュールの方が、角度θが小さくなっていることが分かる。
また図10A及び図10Bには、発光素子1101、201の外周付近から出射し、屈折面1103a、203aにおいて実線で示された光線と同じ位置を通過する光線を破線で示している。発光素子1101、201の発光面(図10A及び図10Bの発光素子1101、201上面)全体からの出射光は、破線の間の光線が重ね合わされることになる。これらの光線は発光面の出射位置によって、屈折面の法線に対する角度θが変化することになる。この角度θの変化幅は図10A、図10B共に同程度の大きさである。しかしながら、上述のように角度θの大きさは図10Aが小さく、図10Bが大きくなっている。また、図9で示したようにθが大きくなるとdθ/dθが大きくなる。この結果、角度θの変化幅、すなわちレンズ部材からの出射角度θの変化幅は、図10Aに示す実施の形態1の発光モジュール1100では小さく、図10Bに示す従来の発光モジュール200では大きくなる。レンズ部材1103、203からの出射角θが最大付近となる光の出射について、発光面の出射位置による角度変化に関する関係をまとめると、図11の様になる。
続いて、発光モジュールからの放射強度分布について説明する。
図12は、実施の形態1の発光モジュール1100の放射強度pの分布(a)、および従来の発光モジュール200の放射強度pの分布(b)を、発光素子1101、201が微小な場合、すなわち点光源の場合についてシミュレーションした結果を示す図である。図12の縦軸は、放射強度p[mW/sr]のシミュレーション結果を(a)実施の形態1の発光モジュール1100、(b)従来の発光モジュール200共に同じ基準値で除した相対値で示している。また図12の下方の横軸は、放射強度分布の面積が光電力[mW]に比例して見ることができるので、立体角τ[sr]=2π(1−cosθ[rad])のスケールで表している。上方の横軸は、平面角θ[deg]の値である。本シミュレーションにおいて、レンズ部材1103、203の直径 はφ3mm、発光素子1101、201は点光源、レンズ部材1103、203からの設計上の最大出射角θ1maxは15°としている。また、na=1.54、nb=1、発光素子1101から屈折面1103aの外周までの主光軸に沿った距離Lsは1.5mmとしており、発光素子1101から屈折面1103aの中心までの主光軸に沿った距離Lcは2.622mmである。
図12から分かるように、発光素子1101、201が点光源の場合、本実施の形態1の発光モジュール1100も、従来の発光モジュール200も、共に約±15°の範囲でほぼ一様な放射強度分布が得られている。伝送角度範囲内の最低伝送距離は図12中の一点鎖線で示した放射強度により決まるため、発光素子1101、201が点光源の場合、実施の形態1の発光モジュール1100の最低伝送距離と従来の発光モジュール200の最低伝送距離とは同程度となる。
一方、図13は、発光素子1101、201を点光源とした上記のシミュレーションに対し、発光素子1101、201の発光面の大きさのみを変えて行なったシミュレーションの結果を示す図である。このシミュレーションでは、発光素子1101、201の発光面をφ0.4mmの円形としており、これは上面が辺長0.3mm程度の正方形の一般的なLEDの発光面サイズに相当する。図13と図12と比較すると、図13では(a)実施の形態1の発光モジュール1100、(b)従来の発光モジュール200共に放射強度分布が±15°の外に広がり、一様な放射強度分布が崩れていることが分かる。しかし、(a)の実施の形態1の発光モジュール1100では、上述の図10A及び図10Bによる説明の通り、図12における±15°の光の広がりが少ないため、一様な放射強度分布を比較的維持することができている。これに対して(b)の従来の発光モジュール200では、図12における±15°の光が大きく広がってしまうため、一様性が低く指向角の狭い放射強度分布となってしまう。したがって、従来の発光モジュール200では図13中に二点鎖線で示した放射強度で伝送角度範囲内の最低伝送距離が制限され、伝送距離の大きな低下を招くことになる。それに対して、本発明の実施の形態1の発光モジュール1100では、図13中に一点鎖線で示した放射強度で伝送角度範囲内の最低伝送距離が決まることになり、従来の発光モジュール200に比べ、伝送距離を伸ばすことが可能となる。
以上で説明した通り、本実施の形態の発光モジュール1100では、屈折面1103aを、発光素子1101からの出射角度θが大きくなるに従ってレンズ部材1103からの出射角度θが小さくなる特性とすることにより、発光素子1101の発光面が大きい場合にもレンズ部材1103からの最大出射角度θ1max付近の光の広がりを抑えられ、発光面が大きいことによる放射強度分布の一様性の低下を抑えることができる。これにより、例えば実施の形態1の発光モジュール1100を光空間伝送システムの光送信器で用いることで、従来の発光モジュール200を用いた場合と比較して伝送距離を伸ばすことができるなど、特性を改善することができる。
次に、ここで実施の形態1の発光モジュール1100が上記効果を発揮する送信角度範囲について説明する。発光面が大きいことによる放射強度分布の一様性の低下を抑えることができるという効果を発揮する送信角度範囲を明らかにするため、図10A、図10Bにおけるレンズ部材1103、203からの出射角度θがほぼ送信角度αとなる光線に対するdθ/dθを比較する。まず、図10Aに示すように実施の形態1における発光モジュール1100では、発光素子1101の中心から主光軸のごく近傍(θ≒0°)に出射する光に対して出射角度θをほぼ送信角度αとすることになる。この場合、
θb≒θa+α (式6)
となる。式6と式4よりθをαで表すと
Figure 2011119662
(式7)
となる。式7と式5より、実施の形態1の発光モジュール1100における送信角度αと、θ≒αとなる光軸近傍におけるdθ/dθとの関係は、n=1.5、n=1の場合、図14の実線のようになる。
一方、図10Bに示すように従来の発光モジュール200では、例えば屈折面203aの法線が主光軸と直角な場合に、θ≒αとすることになる。この場合、
θb≒(π/2)−α (式8)
であり、式8と式4よりθをαで表すと
Figure 2011119662
(式9)
となる。式9と式5より、従来の発光モジュール200における送信角度αと、θ≒αとなる光線におけるdθ/dθとの関係は、図14の破線のようになる。
図14から明らかなように、送信角度αが約27°より小さい時に(a)の実施の形態1の発光モジュール1100の方が(b)の従来の発光モジュール200よりもdθ/dθが小さくなる。θ≒αとなる光線におけるdθ/dθが小さいほど、レンズ部材1103、203からの最大出射角度θ1max付近の光の広がりを抑えられるので、レンズ部材1103、203からの出射角度θの最大値を30°程度とすれば、実用上問題なく利用できる。
なお、実施の形態1の発光モジュール1100における特徴的な点は、発光素子1101からの出射角度θが大きくなるに従って、レンズ部材1103からの出射角度θを小さくしている屈折面1103aの特性であると説明した。しかし、図11およびその説明から明らかなように実施の形態1において特徴的な点は、レンズ部材1103からの出射角度θが最大に近い範囲で、上記発光素子1101から出射する光線と上記屈折面1103aとの角度θaをほぼ最小とするレンズ部材1103の特性であると言い換えることもできる。あるいは、上記発光素子1101から出射する光線と上記屈折面1103aとの角度θaが大きくなるにしたがって、レンズ部材1103からの出射角度θがほぼ単調に減少するレンズ部材1103の特性であるとも言える。
なお、実施の形態1では、レンズ部材1103と封止部材1104が同一材料で、一体成型されている場合を例に挙げて説明したが、レンズ部材1103と封止部材1104とが異なる材料であっても良いことは言うまでもない。例えば、レンズ部材1103にアクリル系の樹脂、封止部材1104にシリコーン系の樹脂を用いることもあるが、この場合に於いても、屈折面1103aの特性を、発光素子1101からの出射角度θが大きくなるに従って、レンズ部材1103からの出射角度θを小さくする特性とすることにより、同様の効果が得られる。
以上の説明では、主に、実施の形態1の発光モジュール1100における光線の方向(図4におけるθ)に関する特徴と、それにより得られる作用・効果を述べてきた。次に以下では、実施の形態1の発光モジュール1100の屈折面1103aの形状を詳しく説明する。
発光モジュール1100の断面図(図4)における屈折面1103aの詳細形状図を図15に示す。ただし、図4と上下方向を逆転し、断面の右半分のみを図示している。主光軸に沿った屈折面1103aの中心からの距離を縦軸Zとしており、レンズ面の形状を表す際に使用されるサグを表している。
ところで、一般に非球面レンズは次の計算式の形で表すことが多い。
Figure 2011119662
(式10)
ここで、x、Zは、図15と同じく、それぞれ半径、サグであり、K、R、Aiは非球面の形状を決定する定数である。
式10の第二項以下の次数iをi=1〜8として図15の形状にフィッティングすると、式10における定数は図16となる。ただし、フィッティングし定数の値は、フィッティングの手法や求める精度により異なるので、一例と言える。また、フィッティングした式10より、図15の屈折面1103aの詳細形状を(x,Z)の値で表すと図17となる。
図15や、図17で解るように、実施の形態1の発光モジュール1100におけるレンズ部材1103は、半径xが0.45mm付近で最も厚くなり、中心部は最厚部より0.102mm窪んだ形状となっている。
さらに続いて、実施の形態1の発光モジュール1100において、最大出射角度θ1maxを変更して設計した場合の屈折面1103aの形状についても以下に示す。最大出射角度θ1maxを5°とした時の発光モジュール1100の断面図(図4)における屈折面1103aの詳細形状図を図18に示す。図18は図15と同様の座標により表示している。レンズ部材1103の直径D=φ3mm、na=1.54、nb=1、発光素子1101から屈折面1103aの外周までの主光軸に沿った距離Ls=1.5mmは変更していない。発光素子1101から屈折面1103aの中心までの主光軸に沿った距離Lcは3.055mmである。
式10の第二項以下の次数iをi=1〜8として図15の形状にフィッティングすると、式10における定数は図19となる。また、フィッティングした式10より、図18の屈折面1103aの詳細形状を(x,Z)の値で表すと図20となる。
図18や、図20で解るように、実施の形態1の発光モジュール1100におけるレンズ部材1103は、半径xが0.2mm付近で最も厚くなり、中心部は最厚部より0.013mm窪んだ形状となっている。
このように、実施の形態1の発光モジュール1100における屈折面1103a(すなわちレンズ部材1103)は、形状的な特徴として中心部分が窪んだ形状となる。これは、すでに述べたように、本実施の形態1の発光モジュール1100では、θが0°付近(発光モジュール110の主光軸にほぼ平行)でレンズ部材1103からの出射角度θが最大値に近くなる特性としたためである(図4、図10A及び図10B参照)。つまり、図15や図18に光線を破線で示したように、光素子1101からの出射角θが0°に近く、屈折面1103aのx=0mm付近を通過する光線を、レンズ部材1103から最大出射角度θ1maxに近い方向に偏向する特性としている。このため、屈折面1103aの中心付近は光軸方向に傾いた面となる。したがって、レンズ部材1103の中心付近には窪み(凹部)が生じるのである。これが本発明の屈折面1103aの形状に関する特徴の一つである。
また、図15および図18から解るように屈折面1103aはx=0mmの点を除き、その他の部分では全てレンズ部材1103外側に向かって凸形状(曲率中心がレンズの内側に位置する)となっている。これは、本発明に於いて発光素子1101からの出射角θが大きくなるにしたがってレンズ部材1103からの出射角θを小さくするという特徴に基づくものである。発光素子1101からの出射角θが大きくなることは屈折面における半径xが大きくなることであり、レンズ部材1103からの出射角θを次第に小さくするということは、屈折面1103aの面を次第に外側に向けるということになる。したがって、x=0mmの点を除き、その他の部分では全て、レンズ部材1103外側に向かって凸形状(曲率中心がレンズの内側に位置する)となるのである。これが本発明の屈折面1103aの形状に関する、もう一つの特徴である。
つぎに、屈折面1103aの形状に関する上記の二つの特徴を数式で表す。第1の特徴、すなわち屈折面1103aの中心付近は光軸方向に傾いた面となり、レンズ部材1103の中心付近には窪み(凹部)が生じることについては、x=0近傍で、
dZ/dx<0 (式11)
であると表される。さらには、発光素子1101からの出射角θ=0近傍でレンズ部材1103からの出射角度θ=θ1maxとすることとスネルの法則からx=0付近で
Figure 2011119662
(式12)
となる。またさらに、式10の非球面式を用いる場合には、
Figure 2011119662
(式13)
であるから、x=0では、
Figure 2011119662
(式14)
または、
Figure 2011119662
(式15)
である。
また、第2の特徴、すなわちx=0mmの点を除き、その他の部分では全て、レンズ部材1103外側に向かって凸形状(曲率中心がレンズの内側に位置する)となることについては、
Figure 2011119662
(式16)
と表される。式10の非球面式を用いる場合には、
Figure 2011119662
(式17)
である。
なお、従来の発光モジュール200においても、特許文献2にレンズ203の中心部に窪み(凹部)を有することが示されている。しかし、従来の発光モジュール200で窪み(凹部)を設けるのは、光源の光軸の周りに集中して配光される光を広い範囲に広げて均一にする“散光”の目的である。したがって、実施の形態1の発光モジュール1100では、窪み(凹部)が、中心付近の光を最大出射角度θ1maxに近い方向に“偏向”する目的であるという点で異なる。このため、従来の発光モジュール200においてレンズ203の中心部に窪み(凹部)を有する場合は、レンズ203の中心付近では凹形状(曲率中心がレンズの外側に位置する)となるのに対して、実施の形態1の発光モジュール1100では中心付近でもレンズ部材1103外側に向かって凸形状(曲率中心がレンズの内側に位置する)となる点で形状における違いが生じるのである。
ただし、実施の形態1の発光モジュール1100では、屈折面1103aの中心(図15におけるx=0の点)において面の傾斜の急激な変化が生じる。このため、レンズ加工上の問題から面の傾斜に急激な変化を設けにくい場合には、たとえば半径0.1mmの範囲内や窪みの範囲の1/2の半径の範囲内で凹形状とする場合もある。
(実施の形態2)
図21は、本願発明の実施の形態2における発光モジュールの構成を示す斜視図である。また図22は図21において2点鎖線で示した位置における断面図である。図21および図22において、図1A、図1Bおよび図2に示した実施の形態1における発光モジュール1100と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図21及び図22に示す発光モジュール2100は、図1A、図1B及び図2に示す発光モジュール1100における封止部材1104を備えておらず、発光モジュール2100のレンズ部材1103と基板1105が筐体2106により保持されている。そして、レンズ部材1103、基板1105、筐体2106および発光素子1101に囲まれた筐体内部2107に空気、あるいは発光素子1101の変質を防止するための不活性ガス等を充填している点で図1A、図1B及び図2に示す発光モジュール1100における封止部材1104と異なっている。
実施の形態2においても、屈折面1103aの特性を、発光素子1101からの出射角度θが大きくなるに従って、レンズ部材1103からの出射光の出射角度θを小さくする特性とすることにより、本発明の実施の形態1と同様に、発光素子1101の発光面が大きい場合にもレンズ部材1103からの最大出射角度付近の光の広がりを抑えられるので、発光面が大きいことによる放射強度分布の一様性の低下を抑えることができる。
なお、実施の形態2において、筐体内部2107は空気や不活性ガス等としたが、ゲル状やゴム状のシリコーン樹脂など、樹脂を充填しても良いことは、実施の形態1の説明から、言うまでもないことである。
本願発明の一態様である発光モジュールは、発光素子とレンズ部材とを含み、レンズ部材が、屈折面と主光軸が交わる点の近傍の屈折面からレンズ部材からの出射角度θが最大の光線が出射される特性を有することを特徴とする。ここで、レンズ部材からの出射角度θが最大の光線が出射される屈折面上の位置を屈折面と主光軸が交わる点の近傍としている。その理由は、本願発明に基づいて屈折面と前記主光軸が交わる点において出射角度θが最大の光線が出射される、例えば式3の条件を満たすように製造されたレンズ部材であっても、製造上の問題、または設計上の問題で屈折面と前記主光軸が交わる点において式3の望ましい条件を満たすような特性とならない可能性があるためである。
たとえ、屈折面と前記主光軸が交わる点において出射角度θが最大の光線が出射されていなくても、レンズ部材が望ましい条件を満たすような特性とならない部分を除いた領域に於いてたとえば式3の条件を満たす特性とすることによって、その領域のうち屈折面と主光軸が交わる点に最も近い部分から出射角度θが最大の光線が出射されていれば、本願発明の効果を得ることができる。
また、本願発明の別の一態様である発光モジュールは、発光素子とレンズ部材とを含み、レンズ部材が、発光素子からの出射角度θが小さい光線ほどレンズ部材からの出射角度θが大きくなる特性を有することを特徴とする。なお、ここでレンズ部材が発光素子からの出射角度θが小さい光線ほどレンズ部材からの出射角度θが大きくなる特性を有すると記載しているが、この特性はレンズ部材の屈折面の全ての領域において完全に満たされている必要はない。例えば、製造上の問題、または設計上の問題でレンズ部材の屈折面の一部の領域において局所的に出射角度θが小さい光線ほどレンズ部材からの出射角度θが小さくなる特性になっていたとしても、全体としてみれば出射角度θが小さい光線ほどレンズ部材からの出射角度θが大きくなる特性となっていれば、本願発明の効果を得ることができる。
また、本願発明の別の一態様である発光モジュールは、発光素子とレンズ部材とを含み、レンズ部材からの出射角度θが最大となる光線の入射角度θaは、レンズ部材からの出射角度θが最小となる光線の入射角度θaよりも小さくなるよう形成されていることを特徴とする。なお、レンズ部材からの出射角度θが最大となる光線の入射角度θaは、レンズ部材からの出射角度θが最小となる光線の入射角度θaよりも小さくなるという条件は、レンズ部材の屈折面のうち例えば式3の条件を満たすように発光素子から出射された光線を屈折させる領域においてのみ満たされていればよい。例えば、レンズ部材の屈折面の一部の領域において、製造上の問題、または設計上の問題で式3の条件を満たしていない場合、当該領域から出射される光線によりレンズ部材からの出射角度θが最大となる光線の入射角度θaは、レンズ部材からの出射角度θが最小となる光線の入射角度θaよりも小さくなると言う条件が満たされなかったとしても、本願発明の効果を得る上で問題はない。
本願発明にかかる発光モジュールは、光源の発光面が大きい場合にもレンズ部材からの出射光の拡がりを抑えて、一様性が高い光強度分布が得られ、光空間伝送システムにおける光空間送信器等に用いる発光モジュール等として有用である。また照明等に使用される発光モジュール等の用途にも応用できる。
1100 発光モジュール
1101 発光素子
1103 レンズ部材
1103a 屈折面
1104 封止部材
1105 基板
1105a,1105b 端子
1250 光空間伝送システム
1251 光空間送信器
1253 変調回路
1261 光空間受信器
1262 受光モジュール
1263 復調回路
2100 発光モジュール
2106 筐体
2107 筐体内部

Claims (7)

  1. 光を出射する発光素子と、
    前記発光素子から出射された光を屈折させて出射する屈折面を有するレンズ部材とを備え、
    前記レンズ部材は、前記レンズ部材から出射する光線の主光軸に対する角度をθとするとき、前記屈折面と前記主光軸が交わる点の近傍の屈折面から前記レンズ部材からの出射角度θが最大の光線が出射される、発光モジュール。
  2. 前記レンズ部材は、前記発光素子から出射する光線の主光軸に対する角度をθとするとき、前記発光素子からの出射角度θが小さい光線ほど前記レンズ部材からの出射角度θが大きくなる特性を有する、請求項1記載の発光モジュール。
  3. 前記レンズ部材は、前記発光素子から出射されて前記レンズ部材の屈折面に到達する光線と前記到達する点における前記屈折面の法線とのなす入射角度をθaとするとき、前記レンズ部材からの出射角度θが最大となる光線の前記入射角度θaは、前記レンズ部材からの出射角度θが最小となる光線の前記入射角度θaよりも小さくなるよう形成されている、請求項1記載の発光モジュール。
  4. 前記レンズ部材は、前記発光素子と前記主光軸とが交わる前記発光素子上の点から射出された光の光強度分布が、前記レンズ部材からの出射角度θがθ1minからθ1max(θ1min≦θ1max)の範囲でほぼ一定値となる特性を有する、請求項1記載の発光モジュール。
  5. 前記レンズ部材は、前記発光素子から出射する光線の主光軸に対する角度をθ、前記発光素子からの出射角度θの最大値をθ0maxとするとき、前記発光素子と前記主光軸とが交わる前記発光素子上の点から射出された光線を
    Figure 2011119662
    に従って屈折させて出射する特性を有する、請求項4記載の発光モジュール。
  6. 前記θ1maxは27°よりも小さい値である、請求項4記載の発光モジュール。
  7. 光を出射する発光素子と、
    前記発光素子から出射された光を屈折させて出射する屈折面を有するレンズ部材とを備え、
    前記レンズ部材は、前記レンズ部材から出射する光線の主光軸に対する角度をθとするとき、前記屈折面と前記主光軸が交わる点の近傍の屈折面から前記レンズ部材からの出射角度θが最大の光線が出射され、前記発光素子と前記主光軸とが交わる前記発光素子上の点から射出された光の光強度分布が、前記レンズ部材からの出射角度θがθ1minからθ1max(θ1min≦θ1max)の範囲でほぼ一定値となる特性を有する発光モジュールの設計方法であって、
    前記レンズ部材の前記屈折面は、前記発光素子から出射する光線の主光軸に対する角度をθ、前記発光素子からの出射角度θの最大値をθ0maxとするとき、前記発光素子と前記主光軸とが交わる前記発光素子上の点から射出された光線を
    Figure 2011119662
    に従って屈折させて出射するように前記屈折面を設計する、発光モジュールの設計方法。
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