JP2011119554A - 挿入部品折り曲げ方法と挿入部品折り曲げ装置 - Google Patents

挿入部品折り曲げ方法と挿入部品折り曲げ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】切断と曲げを行なわない部品の短いリードであっても検出することができ、部品とリードを折り曲げることができる挿入部品折り曲げ方法と装置を提供する。
【解決手段】電子部品13のリード線12a,12bを折り曲げる2本の対向する作用爪20a,20bを備え、作用爪20a,20b内に透過型の光センサ部を備えた折り曲げ部2と、折り曲げ部2を回転駆動する回転駆動装置19を備え、折り曲げ部2でリード12a,12bを検出してリード12a,12bを折り曲げること特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、配線基板の上面から裏面に向けて電子部品のリードが挿入された状態において、配線基板の裏面の側で前記リードに接触して、このリードを折り曲げて電子部品を配線基板に係止させる挿入部品折り曲げ機に関するものである。
この挿入部品折り曲げ装置としては、特許文献1に示すものが知られている。
図12(a)(b)(c)はこの挿入部品折り曲げ装置の平面図、正面図、側面図を示し、図13(a)(b)はリード曲げ動作を示している。配線基板10には、電子部品13のリード12,12が差し込まれる挿入孔11,11が形成されている。
リード曲げ装置1は、折り曲げ部2とロータリーアクチュエータ3を具備している。折り曲げ部2はロータリーアクチュエータ3の回転軸4に結合された基部5と、基部5と一体に設けられた平板状の作用片6とから構成されている。
作用片6の側面には、挿入孔11,11の間隔を隔ててV溝7,7が形成されており、作用片6の上面には、折り曲げるべきリードの太さにほぼ等しい高さLの突起8が形成されている。
配線基板10の挿入孔11,11からリード12,12が抜けないように、挿入部品折り曲げ装置1によりリード12,12を曲げる場合には、図13(a)に示すように作用片6がリード12,12に干渉しない位置に配置される。このとき突起8が配線基板10の裏面に接触している。
次に、ロータリーアクチュエータ3によって作用片6を図13(b)に示す位置から右回転(矢印D1方向)させると、作用片6にリード12,12が接触する。このとき作用片6に設けられたV溝7,7がリード12,12に係合する。更に作用片6が矢印D1の方向に回転させると、その回転に伴ってリード12,12が徐々にV溝7,7に係合した状態で作用片6の上面9に乗り上げて、作用片6の上面9と基板1との間隔は突起8によってリード12,12の太さと大略等しくなっていることから、作用片6が回転すると、リード12,12は配線基板10にほぼ平行な角度まで折り曲げられることになる。また、リード12,12はV溝7に係合した状態で徐々に作用片6の上面に乗り上げるため、リード12,12はV溝7,7の移動軌跡にほぼ沿うような方向に折り曲げられる。
また、挿入された電子部品のリードを検出できるリード線検出機構を備えた挿入部品折り曲げ機としては、特許文献2のものがある。
これは、図14に示すように配線基板10の挿入孔11,11に電子部品13のリード12が差し込まれた状態で、カッター刃16,16により、リード12の切断およびリード12の曲げを行う。曲げを行う前には、電子部品13が正しく挿入されているかを確認するために、カッター刃16,16に配設された光センサ投光側14aと光センサ受光側14bによってリード12を検出することが行われている。
また、リード12の切断や曲げで発生するゴミが光センサ投光側14aと光センサ受光側14bとその周辺に付着しないように空気供給チューブ17から空気を供給して、ゴミを空気で吹き飛ばすことによって誤検出をしないように構成されている。
実開平5−88732号公報 実開平4−111800号公報
しかしながら、このような従来の構成を組み合わせることによって、折り曲げ機能とリードなどの検出機能を併せ持った装置を構成した場合であっても、各光センサ投光側と、光センサ受光側がリードをカットするストロークとリードを曲げるストローク分の間隔があるため、他の部品と隣接するリードが検出できないという課題を有している。
また、図15に示すように切断と曲げを行わない部品であって、配線基板10の裏面からの突出量が僅かな突起物40を検出できないという課題を有している。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、配線基板10に挿入された部品のリードを折り曲げることができ、しかも、切断と曲げを行なわない部品の短いリードや、他の部品と隣接するリードを検出することができる挿入部品折り曲げ方法と挿入部品折り曲げ装置を提供することを目的とする。
本発明の挿入部品折り曲げ装置は、配線基板に挿入された部品のリード線などの検出対象物を検出する機能と、配線基板に挿入された前記リード線に当接して前記リードの先端を前記挿入の方向と交差する方向に折り曲げる機能を備えた挿入部品折り曲げ装置であって、前記検出対象物の太さより大きな間隔で形成された一対の作用爪と、前記作用爪の間隔の中央を軸に前記一対の作用爪を回転駆動する回転駆動装置と、前記作用爪の一方の先端の内周面から検出光を出射して他方の先端の内周面に入射した光によって前記検出対象物の有無を検出する光センサ部を備え、一対の作用爪の前記回転駆動方向と交差する側面が前記リード線に当接して前記リードの先端を前記挿入の方向と交差する方向に折り曲げることを特徴とする。
また、作用爪の基端部またはその近傍位置に磁石を備え、リード曲げによって発生するゴミを吸着するよう構成したことを特徴とする。
また、作用爪の基端部の近傍位置である前記軸を通る位置に磁石を備え、リード曲げによって発生するゴミを吸着するよう構成したことを特徴とする。
具体的には、前記光センサ部は、前記作用爪の一方の先端に検出光を導く第1の光ファイバと、前記作用爪の他方の先端からに入射した光をその光のレベルを判定する判定部に導く第2の光ファイバを有し、第1,第2の光ファイバが、前記回転駆動装置の回転軸の内側を通過して固定側に引き出されていることを特徴とする。
また、具体的には、前記光センサ部は、前記回転駆動装置の回転軸と同軸に配置された2チャンネル光ロータリージョイントと、前記光ロータリージョイントの回転側から前記作用爪の一方の先端に検出光を導く第1の光ファイバと、前記作用爪の他方の先端からに入射した光を前記光ロータリージョイントの回転側に導く第2の光ファイバを備え、前記光ロータリージョイントの固定側から前記回転側を介して光信号の授受を行うよう構成したことを特徴とする。
本発明の挿入部品折り曲げ方法は、配線基板の一方の面から他方の面に向かって挿入された部品のリード線などの検出対象物を検出する機能と、配線基板に挿入された前記リード線に当接して前記リードの先端を前記挿入の方向と交差する方向に折り曲げる機能を備えたヘッドを、配線基板の前記他方の面の側で位置制御して前記リードの先端を折り曲げるに際し、前記検出対象物の太さより大きな間隔で形成された一対の作用爪が形成されている前記ヘッドを、前記一対の作用爪の間に前記検出対象物が介在するように前記検出対象物の配線基板における位置に応じて駆動し、前記作用爪の一方の先端の内周面から検出光を出射して他方の先端の内周面に入射した光によって前記検出対象物の有無を検出し、前記作用爪の少なくとも一方の先端の側面が前記リードの側面に位置するように、配線基板に挿入された前記リード線の配線基板における位置に応じて前記ヘッドを駆動し、前記作用爪の間隔の中央を軸に前記ヘッドを回転させて前記リードの先端を前記挿入の方向と交差する方向に折り曲げることを特徴とする。
また、配線基板に挿入された前記部品の一対のリード線の一方のリード線が検出対象物である場合には、前記ヘッドを、一対の作用爪の配列方向が検出対象物のリードの配列方向に対して傾斜するように駆動し、前記作用爪の一方の先端の内周面から検出光を出射して他方の先端の内周面に入射した光によって前記検出対象物の有無を検出することを特徴とする。
また、作用爪の基端部またはその近傍位置に備えた磁石によって、リード曲げによって発生するゴミを吸着することを特徴とする。
この構成によれば、電子部品のリードを曲げる前もしくは曲げた後でも検出することができ、曲げないリードに関しても検出できる。
本発明の実施の形態1における挿入部品折り曲げ装置の全体斜視図 同実施の形態のヘッドの斜視図 同実施の形態の折り曲げ部の拡大斜視図 同実施の形態の折り曲げ部の断面図 同実施の形態の運転制御部のフローチャート図 同実施の形態の検出対象物の検出工程の説明図 同実施の形態のリードの折り曲げ工程の説明図 同実施の形態の検出工程での作用爪が一対のリードの配列方向に対して傾いている場合と傾いていない場合の説明図 本発明の実施の形態2における2工程での折り曲げ工程の説明図 本発明の実施の形態3における折り曲げ部の拡大斜視図 同実施の形態における別の折り曲げ部の拡大斜視図 特許文献1に記載された挿入部品折り曲げ装置を示す図 特許文献1に記載された挿入部品折り曲げ装置を示す図 特許文献2に記載されたリード線の切断折り曲げ装置におけるリード線検出機構を示す図 特許文献2の問題点の説明図
以下、本発明の各実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1〜図8は本発明の実施の形態1を示す。
図1は、本発明の挿入部品折り曲げ方法を実施する挿入部品折り曲げ装置を示す。
この挿入部品折り曲げ装置は、配線基板10に挿入された電子部品13のリード12a,12bにアクセスするヘッド18と、ヘッド18を回転駆動する回転駆動装置19と、ヘッド18を水平移動ならびに上下移動させるために水平方向のX軸方向に位置決めするアクチュエータ17xと、水平方向のY軸方向に位置決めするアクチュエータ17y、および上下方向の鉛直方向Zに位置決めするアクチュエータ17zと、運転を制御する運転制御部100とで構成されている。アクチュエータ17x,17y,17zにはサーボモータ等を使用できる。運転制御部100はマイクロコンピュータを主要部として構成されている。
ヘッド18は、検出対象物の太さより大きな間隔で形成された一対の作用爪20a,20bを有する折り曲げ部2と、作用爪20a,20bの間隔の中央を軸に折り曲げ部2を水平方向に回転駆動するサーボモータなどからなる回転駆動装置19によって構成されている。
回転駆動装置19は、図2に示すようにアクチュエータ17zの可動側であるステージ18aに取り付けられている。アクチュエータ17zの固定側には、透過型の光センサ部の投光器(図示せず)と受光器(図示せず)を内蔵したアンプ部30が取り付けられている。アンプ部30の投光器に一端が接続された光ファイバ31の他端は、回転駆動装置19の出力軸19aの軸心に沿って形成されている内部通路19bに挿通されて、さらに図3と図4に示すように作用爪20aの内側に挿通されて作用爪20aの先端部にまで延長されている。21は出力軸19aに軸心で、作用爪20a,20bの間隔の中央がこの軸心上に位置している。
光ファイバ31の先端は45°にカットして反射面22aが形成されており、アンプ部30の投光器から出射した光は、光ファイバ31を介して作用爪20aの先端部にまで伝搬し、反射面22aによって作用爪22bの側に反射される。反射面22aによって反射された検出光24は、作用爪20aの内周に形成された窓23aから作用爪22bの側に出射する。
アンプ部30の受光器に一端が接続された光ファイバ32の他端は、回転駆動装置19の出力軸19aに軸心に沿って形成されている内部通路19bに挿通されて、さらに図3と図4に示すように作用爪20bの内側に挿通されて作用爪20bの先端部にまで延長されている。光ファイバ32の先端は45°にカットして反射面22bが形成されている。作用爪20bの内周に形成された窓23bから入射した検出光24は、反射面22bで反射して光ファイバ32の中を伝搬してアンプ部30の受光器に入射する。
なお、入射した光のレベルを判定する判定部は、アンプ部30または運転制御部100の何れかに設けられている。
まず、検出対象物がリード12a,12bである場合を例に挙げて、前記アンプ部30からの出力信号に基づいてアクチュエータ17x,17y,17zと回転駆動装置19を運転してリード12a,12bを折り曲げる運転制御部100の構成を、図5に示すフローチャートと、図6と図7に示す工程図に基づいて説明する。
なお、折り曲げの際にはリード12a,12bが折り曲げられる電子部品13は、例えば配線基板10の上面側に押圧されることによって浮き上がらないように位置決めされている。
図5のステップS1〜ステップS7が検出対象物の検出に関するルーチンである。図6がこの工程を示している。図6(a)のA−A断面図を図6(b)に示す。図6(c)のA−A断面図を図6(d)に示す。
運転制御部100はステップS1において、一方のリード12aを作用爪20a,20bで挟むようにヘッド18を配線基板10における電子部品13の実装位置に基づいてアクチュエータ17x,17y,17zを運転する。より具体的には、配線基板10に挿入された電子部品13のリード12a,12bの目標位置に対応して、アクチュエータ17x,17yを運転してヘッド18を目標位置の下方に移動させる。そしてアクチュエータ17zによってヘッド18を上昇させる。
ステップS2では、図6(a)(b)に示すようにリード12a,12bの配列方向に対して作用爪20a,20bの配列方向が傾斜するように回転駆動装置19を回転させる。
ステップS3では、作用爪20aから出射した検出光24が作用爪20bと光ファイバ32を介してアンプ部30の受光器に入射するのかを読み取る。配線基板10の挿入孔11への電子部品13のリード12aの挿入が正常で有れば、検出光24はリード12aによって一部または全部が遮られて光ファイバ32には入射しない。
ステップS4では、光ファイバ32を介してアンプ部30の受光器に入射した信号をレベル判定してリード12aの有無を検出する。ステップS4でリード12aを検出した場合にはステップS5を実行する。
ステップS5では、他方のリード12bを読み取るために図6(c)(d)に示すようにヘッド18を移動するように、配線基板10における電子部品13の実装位置に基づいてアクチュエータ17x,17yを運転する。
ステップS6では、ステップS3と同様にしてリード12bの有無を読み取る。
ステップS7では、ステップS4と同様にしてリード12aの有無を検出する。ステップS7でリード12bを検出した場合にはステップS8を実行する。
図5のステップS8,ステップS9が折り曲げに関するルーチンで、図7がその工程を示している。図7(a)(c)(e)のA−A断面図を、それぞれ図7(b)(d)(f)に示す。
ステップS8では、配線基板10における電子部品13の実装位置に基づいてアクチュエータ17x,17y,17zを運転してヘッド18を図7(a)(b)に位置に移動させる。
ステップS9では、回転駆動装置19によって折り曲げ部2を矢印D1方向に回転させると、図7(c)(d)に示すように作用爪20aの側面20a1がリード12aに接触し、作用爪20bの側面20b1がリード12bに接触する。さらに回転駆動装置19によって折り曲げ部2を矢印D1方向に回転させると、図7(e)(f)に示すようにその回転に伴ってリード12a,12bが徐々に作用爪20a,20bの上面に乗り上げて、回転した作用爪20a,20bによってリード12a,12bが次第に折り曲げられ、ついにはリード12a,12bの先端を電子部品13の配線基板10への挿入の方向と交差する方向への折り曲げが完了して、配線基板10の挿入孔11から電子部品13のリード12a,12bが配線基板10から抜けないようになる。
ステップS4またはステップS7において、検出対象物のリード12aまたはリード12bを検出しなかった場合には、ステップS8とステップS9の折り曲げのルーチンを飛び越して折り曲げ動作を行わない。
このように、検出対象物であるリード12a,12bの太さより大きな間隔で形成された一対の作用爪20a,20bと、作用爪20a,20bの間隔の中央を軸に一対の折り曲げ部2を回転駆動する回転駆動装置19と、作用爪20a,20bの一方の先端の内周面から検出光を出射して他方の先端の内周面に入射した光によって検出対象物の有無を検出する光センサ部を備えているため、作用爪20a,20bを使用してリード12a,12b間の狭いところに入り込んでリードの有無を検出することができる。
この実施の形態の透過型の光センサ部は、光ファイバ31,32と、それぞれの光ファイバ31,32の先端部に形成された反射面22a,22bとアンプ部30とで構成されており、作用爪20a,20bの先端部で配線基板10の裏面の近傍位置で検出対象物の有無を検出しているため、図15に示したように配線基板10の裏面からの突出量が僅かな突起物40を検出できる。
なお、上記の説明では、図6(b)に示すようにヘッド18を一対の作用爪20a,20bの配列方向がリードの配列方向に対しで傾斜するように駆動し、作用爪20a,20bの一方の先端の内周面から検出光を出射して他方の先端の内周面に入射した光によってリード12a,12bの有無を検出したが、これは、ステップS2において図8(c)に示すように電子部品13のリード12a,12bの配列方向に沿って作用爪20a,20bを配置して、電子部品13のリード12a,12bに隣接したリード12oの有無を検出するように運転制御部100を構成することもできる。作用爪20a,20bの中心と作用爪20bの外側との距離Lbが、リード12aの中心とリード12bの内側の距離Lよりも小さい場合には、折り曲げ部2を図8(c)の実線位置から仮想線位置に矢印D5方向に水平移動させることによってリード12aを検出できる。続いて、同一の電子部品13のリード12bを検出するためには、作用爪20bがリード12bに衝突しないように作用爪20a,20bを回転駆動装置19によって回転させた後にリード12bに近づく方向に水平移動させることが必要である。
図8(c)は“Lb< L”の場合であったが、図8(d)に示すように“Lb>L”の場合には、ヘッド18を矢印D5方向に水平移動させると作用爪20bがリード12bに接触するためリード12aを検出できない。
これに対して図6と図8(a)に示したように、作用爪20a,20bを配列方向がリードの配列方向に対しで傾斜するようにして検出する場合には、電子部品13の一方のリード12aの検出を実施して、次に同一の電子部品の他方のリード12bを検出する場合には、仮想線で示すように折り曲げ部2を矢印D6方向に水平移動させるだけで済む。
また、作用爪20a,20bの中心と作用爪20a,20bのリードの配列方向における距離Laが前記距離Lbより小さいため、折り曲げ部2が図8(a)の実線位置にあって、隣接する別の電子部品のリード12aを次に検出しようとした場合には、ヘッド18を矢印D5方向に水平移動させることによって作用爪20bがリード12bに接触することが無くリード12aを検出できる。
また、図8(b)に示すように前記距離Lが“L ≧La”になっても、作用爪20a,20bの配列方向をリードの配列方向に対しで傾斜させて検出する場合には、ヘッド18を矢印D5方向に水平移動させることによって、隣接する別の電子部品のリード12aを検出できる。
これらの点が、作用爪20a,20bを配列方向がリードの配列方向に対しで傾斜させて検出する方が、電子部品13のリード12a,12bの配列方向に沿って作用爪20a,20bを配置して検出する場合に比べて優れている点である。
また、回転側の折り曲げ部2と固定側に配置されたアンプ部30を光ファイバ31,32で接続し、光ファイバ31,32を回転駆動装置19の出力軸19aに軸心に沿って形成されている内部通路19bに挿通しているため、折り曲げ部2の旋回によっても光ファイバ31,32に作用する屈曲の程度が抑えられて消耗を抑制できるため、長期間にわたって安定した動作を期待できる。
このように、電子部品のリード曲げに際して、リードを折り曲げる部分に非常に近い場所でリードを検出することにより、配線基板10の裏面への突出量が少ない検出対象物をも検出することができる。具体的には、光ファイバ31,32においては、先端より直角に反射される光の光軸中心までは0.7mm程度であり、配線基板10より裏面側に1mm程度突出したリードなどの不透明物体の検出が可能である。
(実施の形態2)
実施の形態1ではステップS9において回転駆動装置19を回動させることによって作用爪20aの側面20a1,作用爪20bの側面20b1がリード12a,12bに衝突して一度に折り曲げたが、リード12a,12bの間隔L1よりも、作用爪20aの側面20a1の最外周と作用爪20bの側面20b1の最外周の距離L2が小さい場合には、運転制御部100は、図9に示すようにしてリード12aを折り曲げてからリード12bを折り曲げるように構成されている。その他は実施の形態1と同じである。
つまり、リード12aを折り曲げる場合には、図9の実線位置に示すように作用爪20aの側面20a1をリード12aに接触させて矢印D4方向に作用爪20a,20bを回転させてリード12aを折り曲げる。次に、図9の仮想線位置に示すように作用爪20bの側面20b1をリード12bに接触させて矢印D4方向に作用爪20a,20bを回転させてリード12bを折り曲げる。
このように制御することによって、“L1≧L2”の場合であってもリード12a,12bを折り曲げることができる。なお、リード12a,12bを折り曲げる際のヘッド18の位置は図9の位置関係に限定されない。つまり、図9に示すヘッド18の実線位置と仮想線位置は、配線基板13に実装される各種の部品に応じて運転制御部100の設定ことによって変更が可能であって、単一の電子部品13のリード12a,12bを2工程で折り曲げているため、電子部品13を配線基板10にフローはんだ工程を通過させてはんだ付けする場合に、配線基板10の裏面で隣接しているリードがはんだで電気的に結合するブリッジという不良を発生させない方向にリード12a,12bを折り曲げるように、運転制御部100を構成することが好ましい。さらに詳しくは、運転制御部100をはんだ流れ方向や隣接するリード線との距離が大きくなる方向へ曲げるように構成することによりブリッジなどの不良を抑制できる。
(実施の形態3)
図10と図11はそれぞれ本発明の実施の形態3を示す。
この実施の形態3では、折り曲げ部2に磁石が設けられている。つまり、作用爪20a,20bの基端部またはその近傍位置として、図10では折り曲げ部2の回転中心を中心として90度の角度の位置に磁石25a,25bが設けられている。図11では作用爪20a,20bの基端部の近傍位置であって前記軸心21を通る位置に磁石25が設けられている。その他は実施の形態1または実施の形態2と同じである。
このように構成することによって、作用爪20a,20bがリード12a,12bを折り曲げる際に、リード12a,12bの表面にメッキされているチタンなどの磁性体材料の一部が削れてゴミ26として落下するが、この落下した磁性材料のゴミ26が磁石25,25a,25bに吸着して捕捉できるため飛散することが無く、作用爪20a,20bの窓23a,23bにゴミ26が付着して誤検出するような事態の発生を回避することができ、長期間にわたって安定した安定したリード検出動作を期待できる。
上記の各実施の形態において、光ファイバ31,32の先端を45°にカットして反射面22a,22bを形成したが、光ファイバ31,32とは別体の反射板を反射面22a,22bに代わって設けても同様である。
上記の各実施の形態において、回転側の折り曲げ部2と固定側に配置されたアンプ部30を光ファイバ31,32で接続し、光ファイバ31,32を回転駆動装置19の出力軸19aに軸心に沿って形成されている内部通路19bに挿通することによって、折り曲げ部2の旋回に伴う光ファイバ31,32の屈曲が抑えられるように光センサ部を構成したが、2チャンネル光ロータリージョイントを使用して光センサ部を構成することもできる。つまり、2チャンネル光ロータリージョイントを、回転駆動装置19の軸心21と同軸に配置して、光ロータリージョイントの回転側から第1の光ファイバによって作用爪20a,20bの一方の先端に検出光を導く。作用爪20a,20bの他方の先端からに入射した光を前記光ロータリージョイントの回転側に第2の光ファイバによって導く。そして前記光ロータリージョイントの固定側とアンプ部30を光学的または電気的に接続して、光信号の授受を行うよう構成する。2チャンネル光ロータリージョイントとしては、米国・Princetel社製のMJ2シリーズの製品などを使用できる。
本発明は、リード付の挿入部品を配線基板に挿入し、その挿入を検査する各種の生産の用途に適用できる。
2 折り曲げ部
10 配線基板
11 配線基板10の挿入孔
12a,12b リード
13 電子部品
17x,17y,17z アクチュエータ
18 ヘッド
18a ステージ
19 回転駆動装置
19a 出力軸
19b 内部通路
20a,20b 作用爪
20a1 作用爪20aの側面
20b1 作用爪20bの側面
21 軸心
22a,22b 反射面
23a,23b 窓
24 検出光
25,25a,25b 磁石
26 磁性材料のゴミ
30 アンプ部
31,32 光ファイバ
40 配線基板10の裏面からの突出量が僅かな突起物
100 運転制御部

Claims (8)

  1. 配線基板に挿入された部品のリード線などの検出対象物を検出する機能と、配線基板に挿入された前記リード線に当接して前記リードの先端を前記挿入の方向と交差する方向に折り曲げる機能を備えた挿入部品折り曲げ装置であって、
    前記検出対象物の太さより大きな間隔で形成された一対の作用爪と、
    前記作用爪の間隔の中央を軸に前記一対の作用爪を回転駆動する回転駆動装置と、
    前記作用爪の一方の先端の内周面から検出光を出射して他方の先端の内周面に入射した光によって前記検出対象物の有無を検出する光センサ部と
    を備え、一対の作用爪の前記回転駆動方向と交差する側面が前記リード線に当接して前記リードの先端を前記挿入の方向と交差する方向に折り曲げる
    挿入部品折り曲げ装置。
  2. 作用爪の基端部またはその近傍位置に磁石を備え、リード曲げによって発生するゴミを吸着するよう構成した
    請求項1記載の挿入部品折り曲げ装置。
  3. 作用爪の基端部の近傍位置である前記軸を通る位置に磁石を備え、リード曲げによって発生するゴミを吸着するよう構成した
    請求項1記載の挿入部品折り曲げ装置。
  4. 前記光センサ部は、
    前記作用爪の一方の先端に検出光を導く第1の光ファイバと、前記作用爪の他方の先端からに入射した光をその光のレベルを判定する判定部に導く第2の光ファイバを有し、第1,第2の光ファイバが、前記回転駆動装置の回転軸の内側を通過して固定側に引き出されている
    請求項1記載の挿入部品折り曲げ装置。
  5. 前記光センサ部は、
    前記回転駆動装置の回転軸と同軸に配置された2チャンネル光ロータリージョイントと、
    前記光ロータリージョイントの回転側から前記作用爪の一方の先端に検出光を導く第1の光ファイバと、
    前記作用爪の他方の先端からに入射した光を前記光ロータリージョイントの回転側に導く第2の光ファイバと
    を備え、前記光ロータリージョイントの固定側から前記回転側を介して光信号の授受を行うよう構成した
    請求項1記載の挿入部品折り曲げ装置。
  6. 配線基板の一方の面から他方の面に向かって挿入された部品のリード線などの検出対象物を検出する機能と、配線基板に挿入された前記リード線に当接して前記リードの先端を前記挿入の方向と交差する方向に折り曲げる機能を備えたヘッドを、配線基板の前記他方の面の側で位置制御して前記リードの先端を折り曲げるに際し、
    前記検出対象物の太さより大きな間隔で形成された一対の作用爪が形成されている前記ヘッドを、前記一対の作用爪の間に前記検出対象物が介在するように前記検出対象物の配線基板における位置に応じて駆動し、
    前記作用爪の一方の先端の内周面から検出光を出射して他方の先端の内周面に入射した光によって前記検出対象物の有無を検出し、
    前記作用爪の少なくとも一方の先端の側面が前記リードの側面に位置するように、配線基板に挿入された前記リード線の配線基板における位置に応じて前記ヘッドを駆動し、
    前記作用爪の間隔の中央を軸に前記ヘッドを回転させて前記リードの先端を前記挿入の方向と交差する方向に折り曲げる
    挿入部品折り曲げ方法。
  7. 配線基板に挿入された前記部品の一対のリード線の一方のリード線が検出対象物である場合には、
    前記ヘッドを、一対の作用爪の配列方向が検出対象物のリードの配列方向に対して傾斜するように駆動し、
    前記作用爪の一方の先端の内周面から検出光を出射して他方の先端の内周面に入射した光によって前記検出対象物の有無を検出する
    請求項6記載の挿入部品折り曲げ方法。
  8. 作用爪の基端部またはその近傍位置に備えた磁石によって、リード曲げによって発生するゴミを吸着する
    請求項6記載の挿入部品折り曲げ方法。
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