JP2011116420A - 包装体成形装置 - Google Patents

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和久 浜田
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Abstract

【課題】カレー等の流動性食品を充填して密封した扁平パウチを自立可能なパウチ詰め製品に成形する包装体成形装置において、より生産性の高い包装体成形装置を提供する。
【解決手段】包装体成形装置100は、包装体の底辺をその端部を残して押し込んで突出した角部を成形する底辺押し込み手段130と、突出した角部を底面側に折り込む角部折り込み手段140と、包装体搬送手段110とを備え、前記底辺押し込み手段と前記角部折り込み手段とが前記包装体搬送手段の搬送経路沿いに配置されている。包装体を順次搬送しながら成形でき、高い生産速度を得ることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、充填密封済み扁平可撓性包装体を自立可能な包装体詰め製品に成形する包装体成形装置に関する。
出願人は先に、たとえばカレー、スープ、丼のもと等の流動性食品(内容物)をパウチ(可撓性包装体)に詰めて密封したパウチ詰め製品において、レトルト殺菌効率や輸送効率に優れる扁平状のパウチ(扁平可撓性包装体)に充填密封しながらも、店頭での陳列性に優れるスタンディングパウチのように自立可能にする方法、及びそのようなパウチ詰め製品の製造方法などについて出願している(特許文献1)。
上記出願では扁平パウチ詰め製品を自立可能にするための包装体折り込み装置についても基本的な構成を記載しており、包装体の一辺(底辺)をその両端部を残して押し込んで該一辺の両端部のそれぞれを突き出させて角突出部を形成する角突出部形成機構と、角突出部を押し込まれた部分側に折り込む角折り込み機構と、を備えている。
特願2009−270103
本発明は、上記の包装体折り込み装置の基本構成を元に、より生産性の高い装置を提案することを目的とする。
本発明の包装体成形装置は、充填密封済み扁平可撓性包装体を自立可能な包装体詰め製品に成形する包装体成形装置であって、包装体の底辺をその端部を残して押し込んで突出した角部を成形する底辺押し込み手段と、突出した角部を底面側に折り込む角部折り込み手段と、包装体搬送手段とを備え、前記底辺押し込み手段と前記角部折り込み手段とが前記包装体搬送手段の搬送経路に沿って配置されることを特徴とする。
本発明の包装体成形装置において、包装体搬送手段の包装体保持部は、包装体内の内容物を底辺側へ寄せる胴部押圧手段を備えることができる。
本発明の包装体成形装置によれば、底辺押し込み手段と角部折り込み手段とを包装体の搬送経路沿いに配置したので包装体を順次搬送しながら成形でき、高い生産速度を得ることができる。
また本発明の包装体成形装置において、包装体保持部が胴部押圧手段を備えるようにすれば、底辺押し込み手段、角部折り込み手段による包装体成形工程の分離が容易になり、より簡単な構造で包装体成形装置を構成することができる。
本発明に適用される充填密封済み扁平可撓性包装体の概略図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。 本発明により成形される自立可能な包装体詰め製品の概略図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。 本発明の包装体成形装置に係る第1実施形態の概略図である。 第1実施形態の包装体保持部の概略図であり、(a)は正面から見た断面図、(b)は側面から見た断面図である。 第1実施形態の底辺押し込み手段による包装体成形工程を示す説明図である。 図5の(III)工程における側断面説明図である。 第1実施形態の角部折り込み手段による包装体成形工程を示す説明図である。 角部折り込み手段における受圧部材の実施例を示す概略図であり、(a)は受圧部材を底面と底辺シール部の間に挿入した状態を示す部分斜視図、(b)は角部折り込み時の部分断面説明図である。 本発明における補助支持手段の補助支持部材の実施例であり、補助支持部材を底面に取り付けた状態を示す部分斜視図である。 本発明における補助支持手段の概略図であり、(a)はひとつの実施例、(b)は他の実施例である。 本発明の包装体成形装置に係る第2実施形態の概略図であり、(a)は搬送経路に沿った縦断面図、(b)は平面図である。 図11の各部における横断面概略図であって、第2実施形態における包装体成形工程を示す説明図である。 第2実施形態の包装体保持部の概略図であり、(a)は正面図、(b)は把持部材が開いた状態の横断面図、(c)把持部材が閉じた状態の横断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
先に、本発明の包装体成形装置で取り扱う包装体の概要を説明する。
図1は充填密封済み扁平可撓性包装体10(以下、包装体と呼ぶことがある)であり、本発明の包装体成形装置により、図2に示す自立可能な包装体詰め製品10(s)に成形される。
充填密封済み扁平可撓性包装体10は、表裏一対の可撓性シートを重ねて充填口を残して周縁をシールした平パウチの胴部14に、カレーなどの流動性食品(内容物)を充填した後、充填口をシールしたもので、底辺シール部11、左右の側辺シール部12、天辺シール部13により密封されている。
この包装体10に対して、本発明の包装体成形装置の底辺押し込み手段により、一辺(底辺)側を底辺の両端部を残して底面加工位置15まで押し込んで両端角部を突出させる。押し込まれた底辺の部分は押し広げられて底面16となる。次いで角部折り込み手段により、この突出した両端角部(角突出部17)を底面16側へ折り込んで固定し、自立可能な包装体詰め製品10(s)に成形する。
図示のように底辺の両端部を角突出部17に成形し、底面16を長方形状とするのが好ましいが、片側のみ角突出部を成形し、底面を三角形状とすることもできる。
包装体の底面加工位置15の表面に、シートを外側にたるませて内側同士をシールしたヒダ状部分18を形成しておくと、底面16の加工が容易になり、包装体詰め製品10(s)の自立安定性も良好になる。なお図4以降ではヒダ状部分18の図示は省略してある。
本発明の包装体成形装置で成形できる包装体用の扁平パウチとしては、三方シールパウチや背貼りパウチも適用できる。扁平パウチの形状も図示した四角形に限らず、底辺側が自立可能に成形できる形状であれば、注出ノズル、把持部、吊り下げ穴などを設けた変形パウチでもよい。扁平パウチとしての特性を失わない限り、ジッパーなどの別部材が組み合わされたパウチにも適用可能である。内容物は食品に限定されず、また固形物でもよい。
なお包装体の正面、背面の区別は、図を説明するための便宜上の区別であり、商品の正面、背面とは関係ない。
図3は、本発明の包装体成形装置の第1実施形態を示す説明図である。
この実施形態の包装体成形装置100は、図示しない前工程(たとえばレトルト殺菌工程)から充填密封済み扁平可撓性包装体10が供給されて、図示しない後工程(たとえば梱包工程)へ自立可能な包装体詰め製品10(s)を排出する包装体搬送手段110を備え、搬送経路沿いに上流より順に、底辺押し込み手段130と角部折り込み手段140とが配置されている。
角部をホットメルト接着剤や両面テープなどで底面に固定する場合は、底辺押し込み手段と角部折り込み手段との間に接着剤の塗布手段150や両面テープの貼付手段を、角部を折り込んだ後に粘着テープ、ラベルなどで固定する場合は、角部折り込み手段より後に必要な加工手段(図示なし)を設ける。
さらに、底辺シール部、側辺シール部に所定方向の折り癖をつけたり、その他にもロット印字や不良検査など、適宜の加工を実施する手段を搬送経路沿いの所望の位置に配置することができる。
包装体搬送手段110は、無端状のチェーンやコンベヤ、あるいは回転台の円周上に複数の包装体保持部120が取り付けられて構成され、包装体保持部120により保持された包装体10が各手段から所定の成形加工を受けるように、搬送経路沿いの各手段間を順次移動して、循環するように駆動される。
なお図3では包装体10の底辺を上に、側辺を搬送方向に描いているが、これらの向きは任意に選択でき、たとえば図の奥側が底辺となるように搬送したり、包装体の正面を搬送方向に向けたりしてもよい。
また、搬送方向に対する各手段の向きも任意であり、加工を受ける際に各手段と包装体とが適切に位置決めされていればよい。
図4は本実施形態で使用される包装体保持部120の例である。
包装体保持部120は、各手段に対して包装体10が位置決めできるように包装体10を保持する。図示の例では位置決め部121にて、包装体の天辺シール部13、天辺寄りの側辺シール部12を位置決めしている。これらのシール部をチャック等で積極的に把持するようにしてもよい。
包装体10の胴部14の正面及び背面は、支持板122で支持される。
支持板122の、包装体10の天辺寄りの胴部14に向き合う部位には、底辺側へ向かって次第に正面、背面の間隔が広がる傾斜面123が設けられている。包装体10が後述する底辺押し込み部131による押し込み圧を受けると、傾斜面123により包装体10内の内容物が相対的に底辺側へ寄せられて底面16が押し広げられるようになり、傾斜面123が胴部押圧手段として作用する。
包装体10の天辺寄りの胴部14に向かって進退可能な可動部材により胴部押圧手段を構成してもよく、その場合は包装体10の把持機構を兼ねさせることもできる。
支持板122の、包装体10の底面加工位置15に対応する部位は、底辺押し込み部131によって底面16が押し広げられる際に、底面16の厚みを規制するように作用する。
包装体10の底面加工位置15より底辺側は、支持板122からはみ出しているが、底辺押し込み手段131の進入する空間が確保されていれば、包装体全体をカバーする大きさであってもよい。また包装体を平置きの姿勢で搬送する場合、背面側の支持板のみを包装体の載置台として備えてもよい。
図5は第1実施形態で使用される底辺押し込み手段130の一例である。
底辺押し込み手段130は、包装体保持部120で搬送されて相対的に位置決めされた包装体10に対して、包装体10の底辺に向かって進退可能な底辺押し込み部131で構成される。
この例ではさらに、包装体10の底面加工位置15から底辺に至る部分の両側辺に向かって進退可能な一対の側辺押し込み部132を備えている。
成形工程を図5に沿って説明すると、(I)は搬送されてきた包装体10が位置決めされた状態で、底辺押し込み部131、側辺押し込み部132とも後退位置にある。
まず底辺押し込み部131により包装体10の底辺を、その両端部を残して底面加工位置15まで押し込む(II)。この時、前述したように包装体保持部120の傾斜面123が押し込み圧を受けて胴部押圧手段として作用し、包装体10内の内容物が相対的に底辺側に寄せられ、包装体10の底面16が広げられる。また同時に、押し込まれなかった底辺の両端角部が突出する。
包装体保持部120の傾斜面123の代わりに、底辺押し込み手段に包装体の胴部を押圧する可動部材を併設して、胴部押圧手段としてもよい。
次いで、一対の側辺押し込み部132が包装体10の両側辺を所定位置まで押し込む(III)。これにより包装体10の底面16の幅方向が規制され、包装体保持部120の支持板122により厚み方向が規制されるのと合わせて、底面16の形状が区画される。また突出した両端角部(角突出部17)は、角部折り込み手段140で折り込みやすくなるように、底辺押し込み部131の側面と側辺押し込み部132との間で扁平に押しつぶされる。図6はこの状態の包装体10、包装体保持部120と底辺押し込み部131、側辺押し込み部132との関係を示す断面説明図である。
包装体保持部120の支持板122により厚み方向を規制する代わりに、底辺押し込み手段側で規制板を備えてもよい。側辺押し込み部は、突出した角部の先端側から底面加工位置側へ側辺を押し込むタイミングが移動するように回動的に動作したり、複数に分割して構成してもよく、このようにすると角部内の内容物を胴部側へスムーズに押し戻せる。
底辺押し込み部131、側辺押し込み部132が後退した後、底面16と角突出部17の成形された包装体10が次工程へ搬送される(IV)。
図7は第1実施形態で使用される角部折り込み手段140の一例である。
角部折り込み手段140は、包装体保持部120で搬送されて相対的に位置決めされた角突出部17の成形された包装体10に対して、角突出部17を底面16側へ折り込むために、角突出部17の外側に向かい合う姿勢から底面に向かい合う姿勢へ回動可能な、一対の折り込み成形部141を備える。
包装体10が搬送されてくる初期状態では、折り込み成形部141は角突出部17の外側に向かい合う姿勢にある(I)。
折り込み成形部141は底面16に向かい合う姿勢へ回動して、角突出部17を折り込み、押圧する(II)。ホットメルト接着剤を使用する場合はここで冷却されて、角突出部17が底面16に固定される。冷却に時間を要する場合は、角部折り込み手段の後工程に別途冷却手段を追加してもよい。
その後、折り込み成形部141は初期状態へ復帰して、角部17が折り込まれた包装体10が次工程へ搬送される(III)。
角突出部を折り込む際に左右の側辺が膨出しないように、規制板を設けてもよい。折り込み成形部は、底面に沿って角突出部の外側から底面中央へ向かって進退可能な構成として、角突出部を押し倒すように折り込むこともできる。
本発明の包装体成形装置で取り扱う包装体は、既に内容物が充填され密封されているため、クッションのような作用をし、角部折り込み操作などで押圧した場合に想定した押圧力が得られない場合が想定される。
包装体10が底辺シール部11を有する場合、底辺が押し込まれる際に一方の側に折り曲げられる底辺シール部11と底面16との間に受圧部材142を挿入して、この状態で角突出部17の折り込み操作を行うことにより、受圧部材142と折り込み成形部141との間で所望の安定した押圧力を発生させることができる。
このような受圧部材142の一例を図8に示す。図8(a)は受圧部材142を底面16と底辺シール部11との間に挿入した状態の斜視図、図8(b)は角突出部17を折り込んだ時の受圧部材142と折り込み成形部141との関係を示す断面説明図である。
ホットメルト接着剤等を使用する場合、底辺シール部11上に塗布するのが望ましい。
底辺押し込み手段130で包装体10に底面16および角突出部17が成形されてから角部折り込み手段140へ搬送されるまでの間に、底面16および角突出部17を補助的に支持する手段を備えるようにすることもできる。
図9は補助支持手段が備える補助支持部材161の一例を示し、使用状態を示す斜視図である。
この例では櫛歯状の補助支持部材161が、包装体10の成形された底面16に取り付けられて、底面16の形崩れを防止し、角突出部17の、特に基部を両側から規制することで、角突出部17の形状が崩れるのを防止する。
この例に限定されず、角突出部の外側のみ、あるいは内側のみを規制するようにしてもよい。接着剤を用いない場合は、底面の形状に対応した単純な四角形の板状部材とすることもできる。
このような補助支持部材161は、底辺押し込み手段130で包装体10の底面16および突出した両端角部(角突出部17)が成形される際に包装体10の所定位置に取り付けられ、取付状態を維持するように、包装体10の搬送に追従して移動し、角部折り込み手段140で角突出部17が折り込まれる際に包装体10から取り外される。
ひとつの補助支持部材161が底辺押し込み手段130と角部折り込み手段140との間を適宜の駆動装置により往復するようにしてもよいが、補助支持部材161を複数用意して循環的に利用するようにすれば、角部折り込み手段140から底辺押し込み手段130へ復帰するまでの待ち時間が発生せず、好ましい。
図10に、補助支持手段の構成例を示す。
図10(a)は循環駆動部162を有する補助支持手段の一例160aの概略説明図である。
補助支持手段160の循環駆動部162は、複数取り付けられた補助支持部材161が所定経路を循環するように、適宜の駆動系により構成され、その経路の一部が底辺押し込み手段130から角部折り込み手段140までの包装体10の搬送経路と並走するように、包装体搬送手段110に隣接して配置される。
補助支持部材161は、進退機構163を介して循環駆動部162に取り付けられており、底辺押し込み手段130で退避した位置から進出して、搬送経路上の包装体10の所定位置に取り付けられる。次いで搬送経路上へ進出した状態で、包装体10の搬送に追従して角部折り込み手段140まで移動する。その後、角部折り込み手段140で包装体10から取り外されて搬送経路から退避し、底辺押し込み手段130の位置へ復帰する。
図10(b)は、他の補助支持手段の例160bの概略説明図である。
この実施例160bでは、補助支持部材161を独立した物品とし、底辺押し込み手段130と同期して包装体10に補助支持部材161を取り付ける取付部164と、角部折り込み手段140と同期して包装体10から補助支持部材161を取り外して回収する回収部165と、回収した補助支持部材161を取付部164へ搬送する回送部166とで構成される。
底辺押し込み手段130から角部折り込み手段140までの間、補助支持部材161は包装体搬送手段110によって包装体10とともに移動する。回送部166で、複数個の補助支持部材161を保持、貯留できるようにしてもよい。
また別の形態として、前述した側辺押し込み部132を、底辺押し込み手段130と角部折り込み手段140との間で往復ないし循環移動可能な構成とし、包装体の側辺を押し込んだ状態を維持して底辺押し込み手段130から角部折り込み手段140まで包装体10に追従して移動するようにして、補助支持手段を構成してもよい。
包装体の正面/背面を搬送方向に向けて搬送する場合にはもっと単純に、搬送経路に沿って角突出部の外側面、内側面、あるいは底面の少なくともいずれかを案内するガイド板を設けて補助支持手段とすることもできる。
以上、本発明の第1実施形態の包装体成形装置100によれば、包装体を順次搬送しながら成形でき、また各成形工程間の分離が容易になるので、大量の包装体を効率よく高速に生産することができる。
次に、本発明の包装体成形装置の第2実施形態を、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図11は、第2実施形態の包装体成形装置200の概略説明図であり、(a)は搬送経路に沿った縦断面図、(b)は平面図である。図12は、図11で示した搬送経路上の各位置において搬送方向に見た横断面概略図を用いて、第2実施形態における包装体の成形加工工程を説明した図である。なお図中、包装体保持部220は要部のみを示し、図12では包装体10の各シール部は省略してある。
これらの図では包装体10の底辺を上に描いているが、包装体の上下が水平となるように全体を配置してもよい。
包装体搬送手段210は、基本的に第1実施形態と同様であるが、包装体10は、正面または背面を搬送方向に向けて搬送される。
包装体保持部220は、供給側最上流と排出側最下流との2つのみ示してあるが、適宜の間隔でさらに多数の包装体保持部が取り付けられる。
第2実施形態においては、底辺押し込み手段、角部折り込み手段は可動部を有しなくてもよく、包装体の移動を利用して底辺の押し込み、角部の折り込みを行う点で、第1実施形態と異なっている。
可動部の駆動系や動作制御が不要となるので、第1実施形態に比べて設備をさらに簡略化できる。
底辺押し込み手段230は、搬送方向下流に向かって包装体10の底辺側から底面加工位置15に近づく傾斜面232を有する底面成形部231を備えている。このような構成により、包装体10が搬送されるのに従って傾斜面232により底辺が両端部を残して押し込まれ、両端部が突出する。また包装体10が底辺シール部11を有する場合、常に搬送方向上流側に折り曲げることができる。
底辺押し込み手段230はさらに、角突出部17の折り込み方向内側面を成形する角部内側成形部234を備えている。角部内側成形部234と対向する位置には角部外側成形部235が設けられていて、両者により角突出部17を挟んで扁平に成形する。角部外側成形部235の上流側は、スムーズに包装体10を受け入れられるように外側へ拡張しておくとよい。包装体10が側辺シール部12を有する場合、角部外側成形部235により常に搬送方向上流側に折り曲げられる。
底面成形部231は、傾斜面232の終端で包装体10の底面加工位置15に至ると、平坦面233となる。図示の形態では、傾斜面232は成形するべき底面16の幅よりも狭くされており(図12のB−B)、平坦面233に移行した後、底面16の幅まで次第に幅が拡張する。
底面成形部231と角部内側成形部234との間は、傾斜面ないし曲面で接続されている。底面成形部231の平坦面233の幅が広がるのに伴って、この接続面236は次第に狭まりながら角突出部17の基部位置に近づく(図12のC−C)。このような構成により、たとえば内容物が固形物を含んでいても角部内側成形部234と角部外側成形部235との間で潰されることなく、角部内の内容物を胴部側へ押し戻すことができる。
最終的には底面成形部231と角部内側成形部234とが直接接続され、搬送方向に見て略コの字状となり(図12のD−D)、包装体10の底面16と角突出部17が所定の形状に成形される。
上述の底辺押し込み手段230の底面成形部231は、平坦面233内に幅拡張区間を設けたが、傾斜面232から幅が広がるようにしてもよい。底面成形部231と角部内側成形部234との接続面236の代わりに、角部内側成形部234自体を底面成形部231に接続する傾斜面ないし曲面とし、下流へ向かうに従って、角突出部17の内側面に対向する姿勢に連続的に変化する構成としてもよい。また、底面成形部231に幅拡張区間を設けず、傾斜面232の開始端から包装体10の底面16の幅に対応する一定幅とすることもできる。
角部折り込み手段240は、搬送方向下流に向かって包装体10の角突出部17の外側面に対向する姿勢から底面16に対向する姿勢へ連続的に変化する折り込み成形部241を備えている。
包装体10が下流に送られるに従って、角突出部17は折り込み成形部241により底面16側へ折り込まれる(図12のE−E〜G−G)。
折り込み成形部241の終端は、折り込み状態が安定するまで、底面に対向する平坦面242として延長しておくとよい。
また前述の角部外側成形部235を、折り込み成形部241の開始端と成形面が連続するように接続しておくと、包装体10の搬送、角突出部17の折り込みがスムーズに行える。
接着剤の塗布、両面テープの貼付などの工程がある場合は、底辺押し込み手段230の底面成形部231の終端と角部折り込み手段240の折り込み成形部241の開始端との間に必要な間隔を設けて配置する。図示の例ではホットメルト接着剤の塗布手段250を備えている(図12のE−E)。
角突出部17の折り込みを安定的に行えるように、角突出部17の基部に沿う底面成形部231(平坦面233)の両端を、折り込み成形部241の開始端のやや下流まで延長した延長部237とすることができる(図12のE−E、F−F)。
接着剤などを用いない場合は、底面成形部231全体をこのような位置まで延長してもよい。
図13は、第2実施形態で使用される包装体保持部220を示す概略図である。
包装体保持部220は、図4で示した形態と同様に、位置決め部221にて包装体10の天辺、側辺に対する位置決めを行う。また位置決め部221は、胴部押圧手段に対応する傾斜面を備えている(図示なし)。
図13の形態ではさらに、底面加工位置15で底面16の形状を予め区画するように、規制部材222が包装体10を保持している。
規制部材222は、たとえば断面ロの字状の枠体で構成してもよいが、前工程からの包装体の供給操作、後工程への排出操作の容易さを考慮して、開放状態と保持状態に進退可能な構造とするのが望ましい。たとえば、図4の形態と同様に正面、背面の支持板を固定的に設けて、左右両側面のみを進退可能にしてもよいし、断面コの字状の左右一対の規制部材として、両側から囲い込むように進退させることもできる。
また図示したように、背面の支持板223の左右に、断面L字状の把持部材224を回動可能に取り付けて、包装体10を保持するようにもできる。この場合、包装体10を受け入れた際に側辺シール部12が把持部材224のL字状の角部で一時的に保持され、回動的に閉じる際に側辺シール部12が常に正面側へ折れ曲がるようにできる。
位置決め部221と規制部材222とを離して図示しているが、隙間を空けずに構成してもよい。包装体保持部は図4の形態のように正面、背面の支持板のみを備えていてもよく、その場合は、包装体の搬送経路に沿って側面のガイド板を設けるのがよい。
第2実施形態においても、さまざまに変形した形態を取りうる。
第2実施形態では、包装体の搬送は連続的に行うことができるが、間欠的に搬送してもよい。
各手段が配置された搬送経路は、直線状とするのが好ましいが、工程間で屈曲させてもよく、また包装体搬送手段の駆動系を回転台として、回転台の円周上に搬送経路を構成してもよい。この場合、搬送経路の曲率や、加工部位が内周、外周のどちら側に設置されるかが包装体の成形状態に影響する可能性があるが、回転台の直径が包装体の大きさに比べて十分大きければ、実質的な問題は生じない。
図面上、底辺押し込み手段230、角部折り込み手段240の各部材は、それぞれ一体的な板状部材で示しているが、適宜の分轄構造としてよいし、包装体の搬送、加工に支障のない範囲で隙間があっても構わない。
第2実施形態で説明した底辺押し込み手段230、角部折り込み手段240は、特段の可動部を必要とせず、簡単な構造で構成することができるが、たとえば、底面成形部の平坦面、折り込み成形部の平坦面、角部外側成形部など、適宜の部位を包装体に向けて押圧可能な構造とし、包装体をより強く癖付けしたり、強い押圧力をかけることもできる。
さらに、第1実施形態の包装体成形装置100において、底辺押し込み手段130の代わりに第2実施形態の底辺押し込み手段230を採用するなど、第1実施形態と第2実施形態の構成要素の一部を相互に置き換えることもできる。
以上説明した第2実施形態の包装体成形装置によれば、包装体を順次搬送しながら成形でき、また各成形工程間の分離が容易になるので、大量の包装体を効率よく高速に生産することができる。
また、底辺押し込み手段や角部折り込み手段が特段の可動部を必要としないので、より簡単な構成の装置で高い生産性を得ることができる。
本発明の包装体成形装置によれば、カレー、スープ、丼のもと等の流動性食品をパウチに詰めて密封したパウチ詰め製品において、レトルト殺菌効率や輸送効率に優れる扁平パウチに充填密封しながらも、店頭での陳列性に優れるスタンディングパウチのように自立可能としたパウチ詰め製品を効率よく生産できる。
10 充填密封済み扁平可撓性包装体(包装体)
10(s) 自立可能な包装体詰め製品
11 底辺シール部
12 側辺シール部
13 天辺シール部
14 胴部
15 底面加工位置
16 底面
17 角突出部
18 ヒダ状部分

100 包装体成形装置
110 包装体搬送手段
120 包装体保持部
121 位置決め部
122 支持板
123 傾斜面(胴部押圧手段)
130 底辺押し込み手段
131 底辺押し込み部
132 側辺押し込み部
140 角部折り込み手段
141 折り込み成形部
142 受圧部材
150 ホットメルト接着剤塗布手段
160a、160b 補助支持手段
161 補助支持部材
162 循環駆動部
163 進退機構
164 取付部
165 回収部
166 回送部

200 包装体成形装置
210 包装体搬送手段
220 包装体保持部
221 位置決め部
222 規制部材
223 背面支持板
224 把持部材
230 底辺押し込み手段
231 底面成形部
232 傾斜面
233 平坦面
234 角部内側成形部
235 角部外側成形部
236 接続面
237 延長部
240 角部折り込み手段
241 折り込み成形部
242 平坦面
250 ホットメルト接着剤塗布手段
251 ホットメルト接着剤

Claims (6)

  1. 充填密封済み扁平可撓性包装体を自立可能な包装体詰め製品に成形する包装体成形装置であって、
    包装体の底辺をその端部を残して押し込んで突出した角部を成形する底辺押し込み手段と、突出した角部を底面側に折り込む角部折り込み手段と、包装体搬送手段とを備え、
    前記底辺押し込み手段と前記角部折り込み手段とが前記包装体搬送手段の搬送経路に沿って配置されることを特徴とする包装体成形装置。
  2. 前記包装体搬送手段の包装体保持部は、包装体内の内容物を底辺側へ寄せる胴部押圧手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の包装体成形装置。
  3. 包装体が底辺に底辺シール部を有し、
    前記角部折り込み手段は包装体の底面と該底辺シール部との間に受圧部材を挿入した状態で包装体の突出した角部を折り込むことを特徴とする請求項1または2に記載の包装体成形装置。
  4. 前記底辺押し込み手段で成形された包装体の突出した角部を、該包装体が前記角部折り込み手段に搬送されるまで支持する補助支持手段を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の包装体成形装置。
  5. 前記底辺押し込み手段は、搬送方向下流に向かって包装体の底辺加工位置に近づく傾斜面を有する底面成形部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の包装体成形装置。
  6. 前記角部折り込み手段は、搬送方向下流に向かって包装体の突出した角部の外側面に対向する姿勢から包装体の底面に対向する姿勢へ連続的に変化する折り込み成形部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の包装体成形装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111994384A (zh) * 2020-09-22 2020-11-27 天津市华塑新贝科技有限公司 一种袋子折叠装置

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