JP2011115286A - 摺洗用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】摺洗体を簡単に交換でき、経済的で、使い勝手の良い摺洗用具を提供する。
【解決手段】摺洗用具基体1と、摺洗用具基体1に保持される摺洗体2と、前記摺洗用具基体に取り付けられた操作部3とを備え、前記摺洗用具基体1における摺洗体保持部11は、撓み変形可能な薄板状に構成されており、前記摺洗体2は、前記摺洗体保持部11と同じ面積または大きな面積のスポンジ体で構成され、前記摺洗体保持部11の下面に面ファスナー41,42を介して着脱可能に装着されている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えば浴室の清掃ないしは洗車等に使用するための摺洗用具に関する。
この種の摺洗用具では、合成樹脂等から成形された摺洗用具基体における主面部にスポンジ体を接合し、この摺洗用具基体における基端側に操作用の把手部を一体形成したもの、あるいはその基端部に棒状の柄が取り付けられるようにしたものが一般的である。
また、従来、合成樹脂等からなる操作部の先端側に摺洗用具基体を一体形成するとともに、弾性変形可能に構成し、この摺洗用具基体の上下両面にそれぞれ弾性薄板を介して上下のスポンジ体をそれぞれ接着して保持させるようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−325278号公報
しかし、従来の摺洗用具は、摺洗用具基体にスポンジ体が接合されているので、スポンジ体が使用するうちに痛んだり劣化した場合、スポンジ体だけを交換できず、摺洗用具全体を買い換えなけばならない。
また、先行技術のものにおいても、摺洗用具基体の上下両面に弾性薄板を介してスポンジ体がそれぞれ接合されており、これもスポンジ体を交換できず、不経済である。
この発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、スポンジ体を簡単に交換でき、経済的で、使い勝手の良い摺洗用具を提供することを課題としている。
上記課題は、以下の手段によって解決される。
[1]摺洗用具基体と、
摺洗用具基体に保持される摺洗体と、
前記摺洗用具基体に取り付けられた操作部とを備え、
前記摺洗用具基体における摺洗体保持部は、撓み変形可能な薄板状に構成されており、
前記摺洗体は、前記摺洗体保持部と同じ面積または大きな面積のスポンジ体で構成され、前記摺洗体保持部の下面に面ファスナーを介して着脱可能に装着されていることを特徴とする摺洗用具。
[2]摺洗用具基体と、
前記摺洗用具基体の上下に配置される一対の摺洗体と、
前記摺洗用具基体に取り付けられた操作部とを備え、
前記摺洗用具基体における摺洗体保持部は、撓み変形可能な薄板状に構成されており、
前記一対の摺洗体は、前記摺洗体保持部より大きな面積のスポンジ体で構成され、両者が対向するそれぞれの内側面に面ファスナーが取り付けられ、前記摺洗体保持部を挟み込んだ状態で、前記摺洗体保持部より外側の面ファスナー同士が係合することにより、前記摺洗用具基体に着脱可能に装着されていることを特徴とする摺洗用具。
[3]前記摺洗体保持部の中央部に上下面を貫通する孔部が形成され、この孔部を通じて前記一対の摺洗体に取り付けられた面ファスナー同士が係合する前項2に記載の摺洗用具。
[4]前記摺洗体における表面側に、不織布からなる吸水性層が形成されている前項1〜3のいずれかに記載の摺洗用具。
前項[1]に記載の発明によれば、摺洗用具基体の摺洗具保持部が撓み変形可能な薄板状に構成されているので、使用時に被摺洗面に対する摺洗用具の押し当て状態に応じて摺洗体を弾性変形させて、被摺洗面の形状に合わせながら摺洗作業を良好に行うことができる。
とくに、摺洗体が摺洗用具基体の摺洗体保持部の下面に面ファスナーを介して着脱可能に装着されているので、摺洗体が傷んだり劣化してきた場合には、該摺洗体を引っ張り操作するだけで摺洗用具基体側から簡単に取り外して交換することができ、経済的である。
前項[2]に記載の発明によれば、摺洗用具基体の摺洗具保持部が撓み変形可能な薄板状に構成されているので、使用時に被摺洗面に対する摺洗用具の押し当て状態に応じて摺洗体を弾性変形させて、被摺洗面の形状に合わせながら摺洗作業を良好に行うことができる。
また、一対の摺洗体が面ファスナーを介して摺洗体保持部に装着されているので、これら摺洗体が使用するうちに傷んだり劣化してきた場合には、摺洗体と摺洗体とを引き剥がすことで両面ファスナーの係合を解除させて摺洗用具基体から簡単に取り外して交換することができ、経済的である。
また、摺洗用具基体の摺洗体保持部には面ファスナーを取り付ける必要がないため、摺洗用具基体の摺洗体保持部に面ファスナーの取り付けにくい材質等も採用でき、材料コストや製造コストの低減を図ることができる。
前項[3]に記載の発明によれば、摺洗体保持部の中央部の孔部を通じても一対の摺洗体同士が連結するため、両摺洗体と摺洗用具基体とをより強固に連結することができる。
前項[4]に記載の発明によれば、摺洗体の表面側の設けられた不織布からなる吸水性層により、被摺洗面を摺洗しながら同時に該被摺洗面の水滴等を素早く吸水排除することができる。
この発明に第1の実施形態に係る摺洗用具を示す分解斜視図である。 同じく摺洗用具を示す一部破断側面図である。 同じく摺洗用具の使用状態の説明図である。 この発明の第2実施形態に係る摺洗用具を示す分解斜視図である。 第2の実施形態に係る摺洗用具を示す一部破断側面図である。 第2の実施形態に係る摺洗用具の使用状態の説明図である。 第2の実施形態に係る摺洗用具の長柄取付部位の概略説明図である。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1および図2は、それぞれこの発明の第1の実施形態に係る摺洗用具を示す分解斜視図および一部破断側面図である。
図1および図2において、この摺洗用具は、摺洗用具基体1と、摺洗用具基体1に保持される摺洗体2と、摺洗用具基体1に取り付けられ、摺洗体2を操作するための操作部3とを備えている。
前記摺洗用具基体1は、例えば合成樹脂等から平面形成が長円形状の薄板状に成形されるとともに、厚さ方向について撓み変形可能に構成されている。この摺洗用具基体1の略全域が摺洗体2が取り付けられ、摺洗体2を保持する用摺洗体保持部(主面部)11として機能するようになっている。また、この主失せ尿具基体1の上面の所定位置には、操作部3に対する棒状の支持部6が一体に立設されている。
この摺洗用具基体1の摺洗体保持部11の下面には、雄雌一対の面ファスナーの一方、例えば雄形の面ファスナー42が取り付けられている。この実施形態では、面ファスナー42は、摺洗体保持部11の例えば前後両端部にそれぞれ位置して接合されている。勿論、この面ファスナー42のサイズ、位置、数等は、任意に変更可能である。
前記摺洗体2は、比較的厚肉のスポンジ体から構成されている。この摺洗体2のサイズは、この実施形態では、摺洗体保持部11より若干大きな面積に設定されている。なお、摺洗体2のサイズは、摺洗体保持部11と同じ面積であってもよい。
摺洗体2の摺洗体保持部11との対向面、つまり、上面には、前記雄形の面ファスナー42に係脱可能に係合する雌形の面ファスナー41が接合されている。この摺洗体2は、これら雌雄の面ファスナー41,42を介して前記摺洗用具基体1の下面に着脱可能に装着されている。
この摺洗体2の表面(下面)側には、不織布からなる吸水性層5が設けられている。
前記操作部3は、この実施形態では、合成樹脂により棒状体として形成され、前記摺洗用具基体1の上方側に摺洗用具基体1の長手方向に略平行状に配置されており、前記支持部6の上端に連成されている。
勿論、この操作部3の形状等は任意に変更可能であり、また、この操作部3を摺洗用具基体1とは、別体の成形体を取り付けるように構成してもよい。なお、前記操作部3の長手方向の一端には、フック部7が取り付けられている。
上記構成の摺洗用具は、例えば床等の清掃や洗車等を行う場合、作業者は、前記操作部3を把持して前記摺洗体2の表面(下面)側を被摺洗面に対して押し付けながら摺動操作すればよい。
この時、前記摺洗用具基体1の摺洗体保持部11が弾性変形可能に構成されているので、図3に示すように、摺洗体2を被摺洗面に押し付けた状態や被摺洗面の形状等に応じて、該摺洗用具基体1の摺洗体保持部11と共に摺洗体2が弾性的に撓み変形するので、効果的な摺洗効果が発揮される。
また、前記摺洗体2の表面側における不織布からなる吸水性層5により、摺洗作業を行えば、被摺洗面の水滴等を同時に吸水させて除去することができる。
ここで、前記摺洗用具基体1の下面に摺洗体2が面ファスナー41,42を介して装着されているので、前記摺洗体2が使用するうちに傷んだり劣化してきた場合には、該摺洗体2を引き剥がすことで前記雌形の面ファスナー42と雄形の面ファスナー41との係合が解除されて摺洗用具基体1側から簡単に取り外して交換することができ、経済的である。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図4および図5は、それぞれこの第2の実施形態に係る摺洗用具を示す分解斜視図および一部破断側面図であり、前記実施形態と同一もしくは相当部所には、同一符号を付して重複説明を省略する。
図4および図5において、この摺洗用具は、摺洗用具基体10と、摺洗用具基体10の上下に配置される一対の摺洗体21,22と、摺洗用具基体10に取り付けられた操作部としての長柄30とを備えている。
前記摺洗用具基体10は、一対の摺洗体21,22が装着される摺洗体保持部11と、操作部(長柄)30と連結する基端部12とを有している。摺洗体保持部11は、例えば合成樹脂等から平面形成が長円形状の薄板状に成形されるとともに、厚さ方向について撓み変形可能に構成されている。この実施形態では、この摺洗体保持部11には面ファスナーは設けられていない。
前記一対の摺洗体21,22は、前記摺洗体保持部11を挟んで上下に配置されており、いずれも前記摺洗体保持部11より大きな面積のスポンジ体で構成されている。
これら一対の摺洗体21,22の両者が対向するそれぞれの内側面には、互いに係合可能な面ファスナー43,44が取り付けられている。具体的には、上側摺洗体21の下面の全面に雌型の面ファスナー43が取り付けられ、下側摺洗体22の上面の全面に雄型の面ファスナー44が取り付けられている。
これら上下一対の摺洗体21,22は、前記摺洗体保持部11を挟み込んだ状態で、前記摺洗体保持部11より外側周囲にはみ出した部分で両者の面ファスナー43,44同士が係合することにより、両摺洗体21,22が連結し、これにより摺洗用具基体10に装着されるようになっている。
また、摺洗用具基体10の摺洗体保持部11の中央部には、上下面を貫通する孔部13が形成されている。この実施形態では、前後方向へ細長い二つの孔部13,13が前後両端部にそれぞれ位置して形成されており、これら孔部13,13を通じても前記上下一対の摺洗体21,22に取り付けられた面ファスナー43,44は互い係合するようになっている。
このように摺洗体保持部11の中央部の孔部13を通じても一対の摺洗体21,22同士が連結することにより、両摺洗体21,22と摺洗用具基体10とをより強固に連結することができる。
勿論、この孔部13の形状や大きさ、あるいは数は、面ファスナー43,44同士が十分接合可能で、かつ摺洗用具基体10自体の強度が確保できる範囲で任意に変更可能である。
また、面ファスナー43,44のサイズ、位置、数についても、一対の摺洗体21,22の内面のうち、摺洗体保持部11の外側周囲にはみ出す部分や、摺洗体保持部11に形成された孔部13に対応する部分に設けられていれば足り、必ずしも全面に設けなくてもよい。
また、摺洗用具基体10の摺洗体保持部11に一対の摺洗体21,22を装着するのに、一対の摺洗体21,22に取り付けた面ファスナー43,44を用いているため、摺洗用具基体10の摺洗体保持部11には面ファスナーを取り付ける必要がなく、摺洗用具基体10の摺洗体保持部11が面ファスナーの取り付けにくい材質等であっても採用することができ、材料コストや製造コストの低減を図ることができる。
なお、これら上下一対の摺洗体21,22の表面側には、不織布からなる吸水性層5、5が設けられている。
操作部としての長柄30は、例えば1m余りの合成樹脂ないしは金属材製の筒形(パイプ)からなる長柄で構成されている。勿論、この例においても、操作部として、長柄に限らず、任意のものを採用可能である。
この長柄30と摺洗用具基体10との連結手段としては各種の形態が採用可能であるが、この実施形態では、摺洗用具基体1の基端部12に取り付けられる筒形結合部材8を介して長柄30が連結されるようになっている。
具体的には、摺洗用具基体10の基端部12には、筒形結合部材8の基端(下端)側が装着される首形の筒部14が突設され、その先端に大径部15が形成されている。この筒部14には、一対の半円筒部材16,16が嵌着されるようになっており、この半円筒部材16,16は、筒形結合部材8と接着性のよい材質で構成されている。そして、この半円筒部材16,16が筒部14に装着された状態で接着剤が塗布され、前記筒形結合部材8の基端側(下端側)が外嵌して結合されることで組み立てられる。
また、上下一対の摺洗体21,22の後端部には、切欠部23,23が形成され、摺洗用具基体10の基端部12が摺洗体21,22の後面より内側に入り込んた状態で摺洗体21,22が摺洗用具基体10に装着されるようになっている。
ここで、摺洗用具基体10の摺洗体保持部11は基端部12より幅が大きいため、基端部12の両側において一対の摺洗体21,22の面ファスナーが係合することで、摺洗用具基体10の摺洗体保持部11が一対の摺洗体21,22から抜け出てしまう事態を防止できる。
前記筒形結合部材8の先端(上端)側には、例えば、図7に示すように、長柄30の基端(下端)側に設けられた円錐形の雄側突出部31が挿入される円錐形の雌側凹入部32が形成されており、雄側突出部31を雌側凹入部32の奥端まで挿入して回転変移させれば、両者31,32が係合して、長柄30の基端部が筒形結合部材8を介して前記摺洗用具基体1の筒部14に結合されるようになっている。
上記構成の摺洗用具によれば、作業者は、長柄を握って前記摺洗体21,22を被摺洗面に押し付けながら摺動操作すればよい。
この時、前記摺洗用具基体10の摺洗体保持部11が弾性変形可能に構成されているので、摺洗体21,22を被摺洗面に押し付けた状態や被摺洗面の形状等に応じて、該摺洗用具基体10の摺洗体保持部11と共に摺洗体21,22が弾性的に撓み変形するので、効果的な摺洗効果が発揮される。
また、前記摺洗体21,22の表面側における不織布からなる吸水性層5,5により、摺洗作業を行えば、被摺洗面の水滴等を同時に吸水させて除去することができる。
とくに、摺洗用具基体10における摺洗体保持部11の上下両面にスポンジ体21,22が面ファスナー43,44を介して装着されているので、隙間等を清掃する場合等に上下の摺洗体21,22の両方を同時に使用することもできる。
また、一対の摺洗体21,22が面ファスナー43,44を介して装着されているので、これら摺洗体21,22が使用するうちに傷んだり劣化してきた場合には、摺洗体21と摺洗体22とを引き剥がすことで前記雌形の面ファスナー43と雄形の面ファスナー44との係合を解除させて摺洗用具基体10から簡単に取り外して交換することができ、経済的である。
さらに、2つの摺洗体21,22の劣化の程度が異なる場合等には、上下の摺洗体21,22を外してから、互いに入れ換えて前記摺洗用具基体10の摺洗体保持部11に再び装着して使用したり、いずれか一方のみを新品に交換したりすることも可能であり、経済的、かつ便利である。
1,10・・・摺洗用具基体1
2,21,22・・・摺洗体(スポンジ体))
3,30・・・操作部
5,,50・・・吸水性層(不織布層)
11・・・摺洗体保持部
41,42、43,44・・・面ファスナー

Claims (4)

  1. 摺洗用具基体と、
    摺洗用具基体に保持される摺洗体と、
    前記摺洗用具基体に取り付けられた操作部とを備え、
    前記摺洗用具基体における摺洗体保持部は、撓み変形可能な薄板状に構成されており、
    前記摺洗体は、前記摺洗体保持部と同じ面積または大きな面積のスポンジ体で構成され、前記摺洗体保持部の下面に面ファスナーを介して着脱可能に装着されていることを特徴とする摺洗用具。
  2. 摺洗用具基体と、
    前記摺洗用具基体の上下に配置される一対の摺洗体と、
    前記摺洗用具基体に取り付けられた操作部とを備え、
    前記摺洗用具基体における摺洗体保持部は、撓み変形可能な薄板状に構成されており、
    前記一対の摺洗体は、前記摺洗体保持部より大きな面積のスポンジ体で構成され、両者が対向するそれぞれの内側面に面ファスナーが取り付けられ、前記摺洗体保持部を挟み込んだ状態で、前記摺洗体保持部より外側の面ファスナー同士が係合することにより、前記摺洗用具基体に着脱可能に装着されていることを特徴とする摺洗用具。
  3. 前記摺洗体保持部の中央部に上下面を貫通する孔部が形成され、この孔部を通じて前記一対の摺洗体に取り付けられた面ファスナー同士が係合する請求項2に記載の摺洗用具。
  4. 前記摺洗体における表面側に、不織布からなる吸水性層が形成されている請求項1〜3のいずれかに記載の摺洗用具。
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