JP2011114834A - 基地局装置およびスケジューリング方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】セル間の干渉を抑えつつ通信の高スループット化および低遅延化を実現する基地局装置を得ること。
【解決手段】基地局装置は、非セル端端末向けRBを割り当てる処理、セル端端末向けRBを割り当てる処理を実施するプロセッサ部を備え、非セル端端末向けRBの割り当てでは、第1のメトリック値に基づいて処理対象RBを割り当てる候補端末を選択し、第1および第2のメトリック値に基づいて比較端末を選択し、候補端末が非セル端端末かどうか、および候補端末と比較端末の第2のメトリック値の大小関係に基づいて処理対象RBを割り当て、セル端端末向けRBの割り当てでは、第1のメトリック値に基づいて処理対象RBを割り当てる候補の端末を選択し、第1および第2のメトリック値に基づいて比較端末を選択し、候補端末がセル端端末かどうか、および候補端末と比較端末の第2のメトリック値の大小関係に基づいて処理対象RBを割り当てる。
【選択図】図8

Description

本発明は、無線通信システムの基地局装置、および当該基地局装置が自セル内の端末装置に無線リソースを割り当てる場合のスケジューリング方法に関する。
無線通信における多元接続技術の一つにFDMA(Frequency Division Multiple Access)と呼ばれる方式がある。本方式では、周波数帯域全体をいくつかの帯域に分割し、各帯域に個別のチャンネルを割り当て、複数のユーザ(端末)が同時に通信を行う。その中でも特に、複数の互いに直交するサブキャリアを用いて無線基地局装置(以下、単に基地局と呼ぶ)と端末装置(以下、単に端末と呼ぶ)の間で多元接続を実現するOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)、およびSC−FDMA(Single-Carrier Frequency-Division Multiple Access)といった多元接続技術が知られている。これらの技術では、基地局は、上りリンクおよび下りリンクについて、自セル内の端末に対してサブキャリアを割り当てる処理(スケジューリング)を行い、その割り当てたサブキャリアを用いて端末と通信する。
ここで、上記の多元接続技術を適用した無線通信システムの基地局におけるスケジューリング動作について説明する。基地局におけるスケジューリング動作では、周波数帯域全体を分割して得られた複数の帯域ブロック(以下、これをリソースブロックとよび、RBと記載する)のそれぞれを自セル内のいずれか一つの端末に割り当てる。この動作を行うために、基地局は各端末の各RBでのメトリック値を保持している。ここでいうメトリック値とは、あるRBを使用して基地局と端末が通信を行った場合の当該RBにおける通信品質を示す情報である。基地局はあるRBを割り当てる端末を選択する際、たとえばそのRBでの各端末のメトリック値を比較し、値が最大の端末にこのRBを割り当てる。
基地局は各端末のメトリック値を求めるために、各端末の各RBでのCQI(Channel Quality Information)値を知る必要がある。CQI値の代表的なものとしては、CIR(Carrier to Interference Ratio)などが挙げられる。上りリンクであれば、基地局は各端末の各RBでのCQI値を定期的に測定する。下りリンクであれば、基地局は各端末から、各RBでのCQI値を通知してもらう。このようにして得たCQI値から基地局は各端末の各RBでのメトリック値を求める。メトリック値の代表的なものとしては、「max CIRメトリック」と「PF(Proportional Fair)メトリック」が知られており、これらは以下のように求める。
max CIRメトリック=CQI値
PFメトリック=CQI値/CQI値の時間的な平均値
なお、PFメトリックについては、以下のように定義する場合もある。
PFメトリック
=その端末を割り当てた場合のデータレート/その端末の平均データレート
OFDMA等の多元接続技術では、複数のセルにおいて、同一の周波数帯域が使用される場合、セル間で干渉が発生する。このセル間干渉により、それぞれのセルにおいて通信品質が劣化し、問題となる。特にセルエッジ(セル端ともいう)に位置する端末ほどセル間干渉による影響が大きい。これらのことから、スケジューリング動作においては、メトリック値が最大となる端末に単純にRBを割り当てるのではなく、セル間干渉が増大しないように考慮しつつRBを割り当てる必要があると言える。
また、近年は、フェムト基地局と呼ばれる一般家庭にも設置可能な小型基地局、WiMAXなどの技術検討も進められている。そのため、これらの技術が世の中に普及することで、基地局の数が増大し、非常に多くの基地局が密集して配置されるようになると考えられ、その結果、ますますセル間干渉が問題になると考えられる。
このような問題に対して、下記非特許文献1,2では、干渉コーディネーション(interference coordination)、あるいはFFR(Fractional Frequency Reuse)と呼ばれるスケジューリング方法が提案されている。この方法は、セル端以外に位置している端末(以下、非セル端端末と呼ぶ)は、その通信が他セルの非セル端端末の通信に与える影響(干渉)が少ないため全セルで共通の周波数を用い、一方、セル端に位置している端末(以下、セル端端末と呼ぶ)は、その通信が他セルのセル端端末の通信に与える影響が大きいため隣接セル同士で異なる周波数を使用するものである。このスケジューリング方法の具体例を以下に示す。
たとえば、3つのセル(これらをセル#1〜#3とする)が互いに隣接する場合、周波数帯域全体をF0〜F3の4つの帯域に分割し、各セルにおいて、非セル端端末の通信用に周波数帯域F0(各セルで共通の帯域)を割り当て、また、セル#n(n=1,2,3)のセル端端末の通信用には、周波数帯域Fn(セルごとに異なる帯域)を割り当てる。これにより、あるセルのセル端端末の通信が他の2つのセルにおける通信に影響を与えることが無くなり、セル間干渉を回避することができる。なお、非セル端端末に割り当てるRBの周波数帯域とセル端端末に割り当てるRBの周波数帯域が異なる,セル端端末に割り当てるRBの周波数帯域がセルごとに異なる、という2つの条件が満たされていればよく、非セル端端末に割り当てるRBの周波数帯域が各セルで完全に一致している必要はない。
また、セル間干渉を回避する別の方法として、下記非特許文献3では、「LOAD INFORMATIONメッセージ」と呼ばれるメッセージを基地局間でやり取りすることが提案されている。この方法では、基地局にて干渉量の測定を行い、その測定結果についての情報をLOAD INFORMATIONメッセージにより基地局間でやり取りする。そして、各基地局は受信したLOAD INFORMATIONメッセージで取得した他セル(他の基地局)における干渉量を考慮して、他セルに与える干渉量が小さくなるようにスケジューリングを行う。
しかしながら、FFRでは、セル内のセル端端末と非セル端端末のトラフィックの比率に偏りがある場合に、全周波数帯域を効率的に使用できない問題がある。例えば、あるセルにてセル端端末が非セル端端末と比較して圧倒的に多い場合、セル端端末に対して割り当てるための周波数帯域(=セル端端末向けRB)を多数の端末で分け合い、一方、非セル端端末に対して割り当てるための周波数帯域(=非セル端端末向けRB)については少数の端末で独占することになる。その結果、RBが割り当てられなかったセル端端末が存在する一方で、非セル端端末に割り当てられなかったRB(非セル端端末向けRB)が存在する状況が発生しうる。逆に非セル端端末がセル端端末と比較して圧倒的に多い場合も同様であり、全周波数帯域を効率的に使用できない、セル端端末と非セル端端末の公平性が保証されない、といった問題が生じる。
また、基地局は各RBを端末へ割り当てる際、自身のセル内端末のメトリック値を比較し、その値が最大の端末を割り当てることで、マルチユーザダイバーシチ利得を得ている。FFRを使用しない場合は、送信/受信データを持つ全端末の中からメトリック値が最大の端末を選択するが、FFRを使用する場合は限られた端末の中から選択することになる。具体的には、FFRを使用する場合は、非セル端端末用に確保されているRB(非セル端端末向けRB)に割り当てる端末は非セル端端末のみから選択し、同様に、セル端端末用に確保されているRB(セル端端末向けRB)に割り当てる端末はセル端端末のみから選択する。すなわち、FFRを使う場合は、使わない場合と比較して各RBに対して選択可能な端末数が減少する。その結果、本来得られるはずのマルチユーザダイバーシチ利得が減少し、結果的にスループットが低下してしまう、といった問題が生じる。
また、非特許文献3では、LOAD INFORMATIONメッセージによる通知内容に基づいて他の基地局における干渉量を少なくするようにスケジューリングすることが提案されているが、具体的にどのようなスケジューリングにより実現するのかということまでは開示されていない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、上述したFFRを使用した場合と同様にセル間干渉を回避することが可能で、さらに、効率的かつ公平なスケジューリングを実施する基地局装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、使用可能な周波数帯域全体を複数の帯域ブロックに分割し、さらに当該帯域ブロックを、セル端以外に位置している端末である非セル端端末に優先的に割り当てる帯域ブロックである非セル端端末向けRBと、セル端に位置している端末であるセル端端末に優先的に割り当てる帯域ブロックであるセル端端末向けRBとに分けて使用する基地局装置であって、自セル内の各端末が非セル端端末とセル端端末のどちらであるかを判定し、当該判定結果を保持しておく端末管理手段と、各帯域ブロックで所定の算出方法を用いて算出される、各端末の第1および第2のメトリック値に基づいて、前記非セル端端末向けRBを端末へ割り当てる処理、および前記セル端端末向けRBを端末へ割り当てる処理を実施するスケジューリング手段と、を備え、前記スケジューリング手段は、非セル端端末向けRBの割り当て処理では、割り当てようとしている非セル端端末向けRBである処理対象RBでの第1のメトリック値に基づいて、処理対象RBを割り当てる候補の端末を選択し、また必要に応じて、処理対象RBでの第1および第2のメトリック値に基づいて比較端末を非セル端端末の中から選択し、候補端末が非セル端端末かどうか、および候補端末の第2のメトリック値と比較端末の第2のメトリック値の大小関係に基づいて、処理対象RBを割り当てる端末を決定し、セル端端末向けRBの割り当て処理では、割り当てようとしているセル端端末向けRBである処理対象RBでの第1のメトリック値に基づいて、処理対象RBを割り当てる候補の端末を選択し、また必要に応じて、処理対象RBでの第1および第2のメトリック値に基づいて比較端末をセル端端末の中から選択し、候補端末がセル端端末かどうか、および候補端末の第2のメトリック値と比較端末の第2のメトリック値の大小関係に基づいて、処理対象RBを割り当てる端末を決定することを特徴とする。
本発明によれば、隣接セル間の干渉を抑えつつ、通信の高スループット化および低遅延化を実現できる、という効果を奏する。
図1は、本発明にかかる基地局の構成例を示す図である。 図2は、端末の構成例を示す図である。 図3は、通信システムの構成例を示す図である。 図4は、各セルへの通信リソースの割り当て方法の一例を示す図である。 図5は、各セルへの通信リソースの割り当て方法の一例を示す図である。 図6は、端末のグループ分け方法の一例を示す図である。 図7は、RBに割り当てる端末を決定する動作の一例を示す図である。 図8は、実施の形態1の基地局における非セル端端末向けRBの割り当て動作の一例を示すフローチャートである。 図9は、実施の形態1の基地局におけるセル端端末向けRBの割り当て動作の一例を示すフローチャートである。 図10は、関数f_decide_max()の一例を示す図である。 図11は、実施の形態2のスケジューリングの概念を示す図である。 図12は、実施の形態2の基地局における非セル端端末向けRBの割り当て動作の一例を示すフローチャートである。 図13は、実施の形態2の基地局におけるRBの割り当て動作で端末の選択範囲を決定する動作の一例を示すフローチャートである。 図14は、実施の形態2の基地局におけるセル端端末向けRBの割り当て動作の一例を示すフローチャートである。 図15は、実施の形態3の基地局同士が干渉レベルの情報を交換する様子を示した図である。 図16は、実施の形態3の基地局が隣接する基地局に対して送信する、干渉レベルの情報を含んだメッセージの一例を示す図である。 図17は、実施の形態3のスケジューリングにおけるmax CIRメトリック値の比較動作を示した図である。
以下に、本発明にかかる基地局装置(以下、単に基地局と記載する)およびスケジューリング方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる基地局の構成例を示す図である。図1に示したように、基地局10は、端末や他の基地局へパケットを送信する送信部11と、端末や他の基地局からパケットを受信する受信部12と、パケットを送信するための所定の送信処理を行う送信パケット管理部13と、受信したパケットに所定の受信処理を行う受信パケット管理部14と、ネットワークとのインタフェースであるネットワークインタフェース部15と、セル内の端末の情報を管理する端末情報管理部16と、スケジューリング処理などの各種処理を行うプロセッサ部17と、を備える。なお、プロセッサ部17は、スケジューリング手段として動作する他、端末情報管理部16とともに端末管理手段を構成する。
また、図2は、上記基地局10に収容され、スケジューリングによって割り当てられたリソースを使用して通信を行う端末装置(以下、単に端末と記載する)の構成例を示す図である。図2に示したように、端末20は、基地局10へパケットを送信する送信部21と、基地局10からのパケットを受信する受信部22と、基地局10へパケットを送信するための所定の送信処理を行う送信パケット管理部23と、基地局10から受信したパケットに所定の受信処理を行う受信パケット管理部24と、基地局から受信したスケジューリング情報を管理するスケジューリング情報管理部25と、各種処理を行うプロセッサ部26と、を備える。
また、図3は、上記の基地局10および端末20により構成された通信システムであり、この通信システムは、基地局10と同一構成の基地局10−1〜10−3と、端末20と同一構成の端末20−1〜20−5と、を含んでいる。基地局10−1のセルがセル30−1でありこのセル30−1には端末20−1および20−2が存在している。基地局10−2のセルがセル30−2でありこのセル30−2には端末20−3および20−4が存在している。基地局10−3のセルがセル30−3でありこのセル30−3には端末20−5が存在している。また、この通信システムは、各セルにおいて、1つの基地局と複数の端末との間で通信が行われるポイント−マルチポイント型無線アクセスシステムである。なお、各セルはセクタ化されていてもよいし、されていなくてもよい。以下の説明では、簡単化のため、各セルはセクタ化されていないものとするが、セクタ化されている場合にも本発明は適用可能である。
つづいて、本実施の形態の基地局における特徴的な動作、すなわち、基地局10と端末20が通信を行う場合のスケジューリング動作について説明する。本実施の形態では、通信方式にOFDMAやSC−FDMAに代表される、周波数帯域全体をいくつかの割当単位(以下、リソースブロック(RB)と記載する)に分割し、各RBにセル内の端末を割り当て、複数の端末が同時に通信を行う多元接続技術を用いる場合の例について説明する。なお、以下に説明する動作は、上りリンクのスケジューリングおよび下りリンクのスケジューリングのいずれに対しても適用可能である。
また、各セルにて使用可能なRBは、非セル端端末向けRBとセル端端末向けRBとに予め分けられているものとする。全てのRBを非セル端端末向けRBとセル端端末向けRBとに分ける方法としては、たとえば図4,図5に示したものが考えられるが、他にどのような分け方であってもよい。
図4に示した方法では、全周波数帯域をF0〜F3の4つの帯域に分割し、各セルの非セル端端末用の帯域としては共通の帯域F0を割り当てる。また、セル1のセル端には帯域F1を割り当て、セル2のセル端には帯域F2を割り当てる。さらに、セル3のセル端には帯域F3を割り当てる。この結果、非セル端では周波数のセル繰り返し数1、セル端ではセル繰り返し数3となる。非セル端では各セルにて共通の周波数が用いられるが、距離が離れているため、セル間干渉は小さい。一方、セル端では各セルにて異なる周波数を用いるため、セル間干渉は受けない。よって、セル間干渉の影響を小さくすることが可能になる。
一方、図5に示した方法では、全周波数帯域をF1〜F3の3つの帯域に分割し、セル1〜セル3の各セル端には帯域F1〜F3をそれぞれ割り当てる。また、各セルの非セル端には、自セルのセル端に割り当てている帯域以外の残りの帯域を割り当てる。図5の例では、セル1のセル端に帯域F1を割り当て、残りの帯域F2およびF3が非セル端に割り当てられている。同様に、セル2,3のセル端には帯域F2,F3をそれぞれ割り当て、非セル端には、帯域F1およびF3,帯域F1およびF2をそれぞれ割り当てる。
なお、上記の図4,図5に示した例ではセル端での周波数の繰り返し数を3としたが、1以外のどの値でもよい(2以上であればよい)。
基地局10のプロセッサ部17は、RBを割り当てる端末を決定するスケジューリング動作において、まず、自セル内の各端末をセル端に位置するセル端端末と、それ以外の非セル端端末とにグループ分けし、その情報を端末情報管理部16に格納する。そのためにプロセッサ部17は、自セル内の各端末がセル端エリアに位置するか(セル端端末に該当するか)、それとも非セル端エリアに位置するか(非セル端端末に該当するか)を知る必要がある。端末がセル端端末と非セル端端末のどちらに該当するのかを判断する方法としてはいくつか考えられる。以下にその方法の例を説明する。
基地局10ではスケジューリングのために、各端末の各RBでのCQI値を保持している。下りリンクであればこのCQI(各RBでのCQI)は端末にて測定され、基地局10に通知される。上りリンクであれば、基地局10にて測定する。基地局10のプロセッサ部17は、このCQI値を時間的に平均化し、さらにRBで平均化したもの、つまり、次式で示される計算を端末ごとに実施し、その結果得られた値が所定のしきい値以下であればセル端端末、そうでなければ非セル端端末とみなしてグループ分けする。なお、次式において、CQI(i)[j][k]はi番目の端末のj番目の時間のk番目のRBでのCQI値、NrはRB数、Ntは時間的な平均を取る個数である。
Figure 2011114834
また、上式によりCQIの平均値を求めるのではなく、次のような方法も考えられる。基地局は、PFメトリック計算用に、各端末の各RBの「CQIの時間的な平均値」を保持している。この「CQIの時間的な平均値」を、さらにRBで平均化したものが所定のしきい値以下であればセル端端末、そうでなければ非セル端端末とみなしてグループ分けしてもよい。
また、プロセッサ部17は、端末の上り送信時のタイムアライメント値が所定のしきい値以上であればセル端端末とみなし、そうでなければ非セル端端末とみなす方法を使用してもよい。
また、プロセッサ部17は、端末がセルサーチに用いる信号の受信電力が所定のしきい値以下であればセル端とみなし、そうでなければ非セル端端末とみなす方法を使用してもよい。
さらに、基地局10において既知の位置推定技術により端末のセル内の位置を推定し、プロセッサ部17は、各端末がセル端に位置するか否かを判断してグループ分けする方法を使用してもよい。端末位置の推定はプロセッサ部17で行ってもよいし他の構成要素で行うようにしてもよい。
以上のような方法で、セル端端末と非セル端端末へのグループ分けが可能である。なお、しきい値の設定の仕方により、セル端と非セル端の境界は任意に制御可能である。例えば図6のようにセル端と非セル端を設定した場合、端末aは非セル端端末、端末b,cはセル端端末となる。端末bは基地局に近い場所に位置しているが、この分け方ではセル端としたエリアに位置しているため、セル端端末とみなすことになる。
セル内の端末がセル端端末と非セル端端末のどちらに該当するのかを判断する方法は、上記以外のどのような方法であっても良く、その方法によってこの発明が限定されることはない。
プロセッサ部17は、端末のグループ分けが終了すると、次に、各RBに割り当てる端末を決定する。この処理においては、セル端端末向けRBを割り当てる端末はセル端端末グループの端末の中から優先的に選択し、非セル端端末向けRBを割り当てる端末は非セル端端末グループの端末の中から優先的に選択するが、セル端端末向けRB、非セル端端末向けRBのどちらであっても、セル内の全端末の中から割り当てる端末を選択するようにする。以下、この動作の詳細について説明する。
本実施の形態のプロセッサ部17が各RBに割り当てる端末を決定する処理は大きく分けて以下の2つになる。
(処理1)非セル端端末向けRBの割り当て
(処理2)セル端端末向けRBの割り当て
以下に、これらの処理について詳細に説明する。
(処理1:非セル端端末向けRBの割り当て)
非セル端端末向けRBの中のあるRB(便宜上、処理対象RBと呼ぶ)への端末割り当て処理について説明する。この処理では、プロセッサ部17は、まず、割当要求のある全端末の処理対象RBでの基本メトリック値を比較し、その値が最大の端末を選択する。この選択した端末を端末A(候補端末)とする。ここで、「割当要求のある端末」とは、下りリンクのスケジューリングの場合は基地局が下り送信データを持つ端末(各下り送信データの宛先の端末)、上りリンクのスケジューリングの場合は上り送信データを持つ端末を意味する。また、基本メトリックの代表的なものにはPFメトリック、max CIRメトリックなどが挙げられるが、他にどのようなものであってもよい。例えば、各端末のトラフィックのQoSレベルに応じてメトリックを決める方法も考えられる。
プロセッサ部17は、次に、端末情報管理部16に問い合わせを行い、端末Aがセル端端末であるか非セル端端末であるかを調べる。端末Aが非セル端端末である場合は、この処理対象RBに端末Aを割り当て、処理を終了する。この場合は従来のFFR(従来のスケジューリング方法)を使用した場合と同じ割当結果となる。一方、端末Aがセル端端末である場合は、この端末Aを非セル端端末向けRBである処理対象RBに割り当てるか否かの判断がさらに必要となる。
端末Aがセル端端末である場合、割当要求のある非セル端端末の中で処理対象RBでの基本メトリックの値が上位X個(Xは自然数)の端末を選択し、そのX個の中でmax CIRメトリックがY番目(Yは自然数)に大きい端末を選択する(X≧Y)。これを端末B(比較端末)とする。そして端末Aと端末Bのmax CIRメトリックを比較し、端末Aの方が大きければ、端末Aを割り当て、処理を終了する。これに対して、端末Bの方が大きければ、端末Aは割り当てない。代わりに、割当要求のある全端末の中で処理対象RBでの基本メトリックが2番目に大きい端末を端末Aとし、この新たに端末Aとして選択した端末について、上記と同様の処理を繰り返す。即ち、この端末Aが非セル端端末であれば処理対象RBを割り当て、セル端端末であれば再度端末Bとのmax CIRメトリックの比較を行い、同様に端末Aを割り当てるか否かを判断する。端末Aのmax CIRメトリックが小さく、端末Aを割り当てられない場合は、今度は割当要求のある全端末の中で処理対象RBでの基本メトリックが3番目に大きい端末を端末Aとし、同様の処理を繰り返す。
なお、割当要求のある非セル端端末の数がX未満である場合は、割当要求のある全ての非セル端端末の中でmax CIRメトリックがY番目に大きい端末を端末Bとすればよい。割当要求のある非セル端端末の数がY未満である場合は、割当要求のある全ての非セル端端末の中でmax CIRメトリックが最小の端末を端末Bとすればよい。
一例として図7のような場合を考える。セル内に8個の端末ter1〜ter8が存在し、ter1〜5が非セル端端末、ter6〜8がセル端端末であるとし、基本メトリックの大きい順に並べると図示したようになるとする。また、X=3、Y=3とする。この場合、従来のFFRによるスケジューリングでは、非セル端端末の中で基本メトリックが最大のter5にこのRBが割り当てられる。一方、本実施の形態のプロセッサ部17によるスケジューリングでは以下のようになる。全端末の中で基本メトリックの最も大きい端末はter6であり、これが端末Aとなる。これはセル端端末であるため、割り当てるか否かの判断が必要になり、割当要求のある非セル端端末の中で基本メトリックの値が上位3個の端末(ter5,ter1,ter3)を選択し、その中でmax CIRメトリックが3番目の端末を選択する。これが仮にter1であるとすると、端末Bはter1となる。ter1(端末B)とter6(端末A)のmax CIRメトリックを比較し、ter6の方が大きければ、ter6を割り当てる。ter1の方が大きい場合は、ter6の割り当ては不可であり、基本メトリックが2番目に大きいter8を端末Aとする。ter8もまたセル端端末であり、ter1とmax CIRメトリックを比較する。そして、ter8(新たな端末A)の方が大きければ、ter8を割り当てるが、ter1の方が大きい場合は、ter8の割り当ては不可であり、基本メトリックが3番目に大きいter5を端末Aとする。ter5は非セル端端末であるため、端末Bとのmax CIRメトリックの比較を行う必要はなく、このRBに割り当てられる。ter5を割り当てた場合は、従来のFFRによるスケジューリングと割当結果は同じになる。
このような、非セル端端末向けRBの中のあるRB(処理対象RB)に対する一連の処理を、すべての非セル端端末向けRBを対象として実行することにより、非セル端端末向けRBの割り当て処理が完了となる。
以上の処理を含んだ全体の処理を図8のフローチャートを用いて説明する。図8は、実施の形態1の基地局における非セル端端末向けRBの割り当て動作の一例を示すフローチャートである。なお、図8およびこれ以降の説明で使用している用語の意味は次の通りである。
MAX_NOEDGE:セル端端末に割り当て可能な非セル端端末向けRB数の上限
ASSIGNED_NOEDGE:既にセル端端末に割り当てた非セル端端末向けRBの数
n:基本メトリックが何番目の端末を割り当て候補とするか
N_RB_noedge:あるセルにおける非セル端端末向けRB数
N_RB_edge:あるセルにおけるセル端端末向けRB数
図8に示した処理においては、プロセッサ部17は、まず、ASSIGNED_NOEDGEを初期化し(ステップS10)、次に割り当て処理を行う非セル端端末向けRB(処理対象RB)を決定する(ステップS11)。処理対象RBの選択方法については特に規定しない。それまでの割り当て処理で処理対象RBとされていないRBの中から選択すればよい。
次に、割当要求のある非セル端端末の有無について確認し(ステップS12)、存在しなければ(ステップS12:Yes)、さらに、割当要求のあるセル端端末の有無について確認する(ステップS14)。確認の結果、割当要求のあるセル端端末が存在しなければ処理を終了する(ステップS14:Yes)。一方、割当要求のあるセル端端末が存在していれば、nを1に初期化し(ステップS15)、さらに、全端末の基本メトリックを比較し、その値がn番目に大きい端末を端末Aとして選択する(ステップS16)。次に、端末Aがセル端端末かどうかを確認し(ステップS17)、セル端端末ではない、すなわち非セル端端末である場合(ステップS17:No)、処理対象RBを端末Aに割り当てる(ステップS24)。また、端末Aがセル端端末である場合(ステップS17:Yes)、割当要求のある非セル端端末が存在するかどうかを確認し(ステップS18)、存在しなければ(ステップS18:No)、端末Aを割り当て可能であると判断する。このとき、端末Aがセル端端末であるため、ASSIGNED_NOEDGEをインクリメントした後、処理対象RBを端末Aに割り当てる(ステップS23、ステップS24)。また、上記ステップS18で割当要求のある非セル端端末が存在すると判断した場合(ステップS18:Yes)、割当要求のある非セル端端末の中から、基本メトリックが上位X番目までの端末を選択し、さらに、それらの中でmax CIRメトリックがY番目に大きい端末を端末Bとして選択する(ステップS19)。なお、割当要求のある非セル端端末の数がX未満の場合は、割当要求のある非セル端端末の中で、max CIRメトリックがY番目に大きい端末を端末Bとする。また、割当要求のある非セル端端末の数がY未満の場合は、割当要求のある非セル端端末の中で、max CIRメトリックが最小の端末を端末Bとする。そして、端末Aと端末Bのmax CIRメトリックを比較し(ステップS20)、端末Bの方が大きければ(ステップS20:Yes)、現在の端末Aを処理対象RBには割り当てられないと判断してnをインクリメントし(ステップS21)、ステップS16に遷移して端末Aを選択しなおす。一方、端末Bの方が大きくない場合には(ステップS20:No)、ASSIGNED_NOEDGEをインクリメントし(ステップS23)、処理対象RBを端末Aに割り当てる(ステップS24)。
また、上記ステップS12において、割当要求のある非セル端端末が存在すると判断した場合(ステップS12:No)、MAX_NOEDGEとASSIGNED_NOEDGEの比較を行う(ステップS13)。比較の結果、MAX_NOEDGEの方が大きい場合は(ステップS13:Yes)、ステップS15へ遷移する。一方、MAX_NOEDGEの方が大きくない場合(ステップS13:No)、非セル端端末の中で基本メトリック値が最大の端末に、処理対象RBを割り当てる(ステップS25)。すなわち、非セル端端末向けRBに割り当て可能なセル端端末数の上限(MAX_NOEDGE)を予め設定しておき、その値を超えるような場合は、セル端端末は割り当てないようにする。なお、MAX_NOEDGEの設定は必ずしも必要でなく、特に上限を設けない場合は、ステップS13の処理は不要であり、MAX_NOEDGE≧N_RB_noedgeとなるように、MAX_NOEDGEを設定しておけばよい。
上記ステップS24またはS25にて処理対象RBへの端末割り当てを行った後は、全ての非セル端端末向けRBについての割り当て処理が終了したかどうかを確認し(ステップS22)、まだ割当処理を行っていないRBが存在する場合(ステップS22:No)、ステップS11へ遷移し、まだ割当処理を行っていないRBを処理対象RBとして選択しなおして、上記ステップS12〜S25の処理を継続する。全ての非セル端端末向けRBについての割り当て処理が終了すると(ステップS22:Yes)、「非セル端端末向けRBの割り当て処理」を終了する。
以上のような手順で非セル端端末向けRBの割当を行うことにより、セル端端末の回線品質が良い場合にのみ、非セル端端末向けRBにセル端端末が割り当てられるようになる。特に、上記処理でX=1,Y=1とした場合は、従来のFFRで割り当てられる端末(図7の例ではter5)よりもmax CIRメトリックが大きい場合にのみセル端端末が割り当てられることになる。つまり、従来のFFRよりもそのRBでの伝送レートが下がることはない。よって、X=1,Y=1とした場合はセルのスループット(セル内の全端末のスループットの和)を低下させることなく、非セル端端末向けRBへのセル端端末の割当が行われることになり、スループットを犠牲にせずにマルチユーザダイバーシチ利得を向上できる。
上記のように、X=1,Y=1とすればスループットを犠牲にすることはないため、X=1,Y=1とすることが最も望ましいと考えられる。しかし、一般に、非セル端端末の方がセル端端末よりも良い回線品質が得られるため、max CIRメトリックの値は非セル端端末の方が大きくなる確率が大きい。つまり、X=1,Y=1の場合は非セル端端末向けRBにセル端端末が割り当てられる確率が小さくなる問題がある。
一方、上記のX,Yを大きくするほど、max CIRメトリックの小さい端末が端末Bとして選択される。その結果、端末Aがセル端端末の場合に、端末Bよりもmax CIRメトリックが大きくなる確率が向上し、非セル端端末向けRBにセル端端末が割り当てられる確率を上げることができる。ただし、従来のFFRで割り当てられる端末よりもmax CIRメトリックの小さい端末が割り当てられることになり、そのRBでの伝送レートは低下する。したがって、X,Yの値を大きくするほど従来のFFRよりもセル全体のスループットが低下する確率は増加する。なお、X,Yの値はRB毎に同じ値であっても良いし、異なる値であっても良い。
従来のFFRでは、割当要求のある非セル端端末が存在しない場合、非セル端端末向けRBには端末は割り当てられない。しかし、本実施の形態の基地局では、図8のステップS18において、割当要求のある非セル端端末が存在しないと判断した場合には、無条件でセル端端末が割り当てられる。また、割当要求のある非セル端端末が存在しない場合には、ステップS12から直接ステップS14へ遷移するため、「ASSIGNED_NOEDGE ≧ MAX_NOEDGE」であっても、セル端端末を割り当て可能である。よって、割当要求のある非セル端端末が存在しない場合に、非セル端端末向けRBに端末が割り当てられない状況を減少させることができる。すなわち、セル内のセル端端末と非セル端端末のトラフィックの比率に偏りがある場合であっても、従来のFFRと比べてRBを効率的に利用することができる。
(処理2:セル端端末向けRBの割り当て)
つづいて、セル端端末向けRBの中のあるRB(便宜上、処理対象RBと呼ぶ)への端末割り当て処理について説明する。
この場合も従来のFFRとは異なり、セル端端末のみならず、割当要求のある全端末の中から割り当てる端末を選択する。以下に詳細を説明するが、基本的な動作は上述した「処理1:非セル端端末向けRBの割当て」の場合と同様であり、「セル端」と「非セル端」が逆になるだけである。
この処理では、プロセッサ部17は、まず、割当要求のある全端末の処理対象RBでの基本メトリック値を比較し、その値が最大の端末を選択する。この選択した端末を端末Aとする。プロセッサ部17は、次に、端末情報管理部16に問い合わせを行い、端末Aがセル端端末であるか非セル端端末であるかを調べる。端末Aがセル端端末である場合は、この処理対象RBに端末Aを割り当て、処理を終了する。この場合は従来のFFRを使用した場合と同じ割当結果となる。一方、端末Aが非セル端端末である場合は、この端末Aをセル端端末向けRBである処理対象RBに割り当てるか否かの判断がさらに必要となる。
端末Aが非セル端端末である場合、割当要求のあるセル端端末の中で処理対象RBでの基本メトリックの値が上位P個(Pは自然数)の端末を選択し、そのP個の中でmax CIRメトリックがQ番目(Qは自然数)に大きい端末を選択する(P≧Q)。これを端末Bとする。そして端末Aと端末Bのmax CIRメトリックを比較し、端末Aの方が大きければ、端末Aを割り当て、処理を終了する。これに対して、端末Bの方が大きければ、端末Aは割り当てない。代わりに、割当要求のある全端末の中で処理対象RBでの基本メトリックが2番目に大きい端末を端末Aとし、この新たに端末Aとして選択した端末について、上記と同様の処理を繰り返す。即ち、この端末Aがセル端端末であれば処理対象RBを割り当て、非セル端端末であれば再度端末Bとのmax CIRメトリックの比較を行い、同様に端末Aを割り当てるか否かを判断する。端末Aのmax CIRメトリックが小さく、端末Aを割り当てられない場合は、今度は割当要求のある全端末の中で処理対象RBでの基本メトリックが3番目に大きい端末を端末Aとし、同様の処理を繰り返す。
なお、割当要求のある非セル端端末の数がP未満である場合は、割当要求のある全ての非セル端端末の中でmax CIRメトリックがQ番目に大きい端末を端末Bとすればよい。割当要求のある非セル端端末の数がQ未満である場合は、割当要求のある全ての非セル端端末の中でmax CIRメトリックが最小の端末を端末Bとすればよい。
このような、セル端端末向けRBの中のあるRB(処理対象RB)に対する一連の処理を、すべてのセル端端末向けRBを対象として実行することにより、セル端端末向けRBの割り当て処理が完了となる。
以上の処理を含んだ全体処理のフローチャートが図9である。図9は、実施の形態1の基地局におけるセル端端末向けRBの割り当て動作の一例を示すフローチャートである。なお、図9で使用している用語の意味は次の通りである。
MAX_EDGE:非セル端端末に割り当て可能なセル端端末向けRB数の上限
ASSIGNED_EDGE:既に非セル端端末に割り当てたセル端端末向けRBの数
n:基本メトリックが何番目の端末を割り当て候補とするか
図9に示した動作は図8に示した動作とほぼ同様、具体的には、図8における“セル端”を“非セル端”に置き換えるとともに(ステップS14とS34,ステップS17とS37)、“非セル端”を“セル端”に置き換え(ステップS12とS32,ステップS18とS38,ステップS19とS39,ステップ22とS42,ステップS25とS45)、また、“ASSIGNED_NOEDGE”を“ASSIGNED_EDGE”に置き換えたもの(ステップS10とS30,ステップS13とS33,ステップS23とS43)であるため、詳細説明は省略する。
以上のような手順でセル端端末向けRBの割当を行うことにより、非セル端端末の回線品質が良い場合にのみ、セル端端末向けRBにセル端端末が割り当てられるようになる。特に、上記処理でP=1,Q=1とした場合は、従来のFFRで割り当てられる端末よりもmax CIRメトリックが大きい場合にのみ非セル端端末が割り当てられることになる。つまり、P=1,Q=1とした場合はセルのスループット(セル内の全端末のスループットの和)を低下させることなく、セル端端末向けRBへの非セル端端末の割当が行われることになり、スループットを犠牲にせずにマルチユーザダイバーシチ利得を向上できる。
また、上述した「処理1:非セル端端末向けRBの割当て」の場合と同様に、P,Qを大きくするほど、max CIRメトリックの小さい端末が端末Bとして選択される。その結果、端末Aが非セル端端末の場合に、端末Bよりもmax CIRメトリックが大きくなる確率が向上し、セル端端末向けRBに非セル端端末が割り当てられる確率を上げることができる。ただし、一般に、非セル端端末の方がセル端端末よりも良い回線品質が得られるため、max CIRメトリックの値は非セル端端末の方が大きくなる確率が大きい。したがって、P=1,Q=1であっても、非セル端端末が割り当てられる確率は十分大きく、P,Qを2以上の値にするメリットは小さいと考えられる。なお、P,Qの値はRB毎に同じ値であっても良いし、異なる値であっても良い。
また、上述したように、一般には、非セル端端末の方がセル端端末よりも良い回線品質が得られる。よって、セル端端末向けRBの割当の際には、端末Aとして非セル端端末が選ばれてもセル端端末とのmax CIRメトリックの比較は行わずに、このRBに端末Aを割当ててしまうという方法も考えられる。この場合、図9のステップS37で「Yes」と判定すると、いきなりステップS43の処理を実行することになる(ステップS38,S39,S40,S41の処理は不要になる)。
従来のFFRでは、割当要求のあるセル端端末が存在しない場合、セル端端末向けRBには端末は割り当てられない。しかし、本実施の形態の基地局では、図9のステップS38において、割当要求のあるセル端端末が存在しないと判断した場合には、無条件で非セル端端末が割り当てられる。また、割当要求のあるセル端端末が存在しない場合には、ステップS32から直接ステップS34へ遷移するため、「ASSIGNED_EDGE ≧ MAX_EDGE」であっても、非セル端端末を割り当て可能である。よって、割当要求のあるセル端端末が存在しない場合に、セル端端末向けRBに端末が割り当てられない状況を減少させることができる。すなわち、セル内のセル端端末と非セル端端末のトラフィックの比率に偏りがある場合であっても、従来のFFRと比べてRBを効率的に利用することができる。
上記のスケジューリング処理で使用する基本メトリックには、上述したようにどのようなものを利用しても良いが、PFメトリックを用いるようにすると、端末間の公平性を維持しつつセルのスループットを増加させることが可能になる。また、基本メトリックとしてmax CIRメトリックを用いる場合は図8,図9のフローチャートにおいて、端末Aのmax CIRメトリックは必ず端末Bよりも大きくなるため、これらのフローチャートを簡単化することが可能であり、基本メトリックとして他のものを用いる場合と比較して、処理は簡単になる。
また、本実施の形態では、セル端端末に割り当て可能な非セル端端末向けRB数の上限をMAX_NOEDGE,非セル端端末に割り当て可能なセル端端末向けRB数の上限をMAX_EDGEと定義し、ステップS13,S33を実行するようにしたことにより、各RBに自グループ以外の端末が過剰に割り当てられることを防ぐことができる。ただし、MAX_NOEDGE≧N_RB_noedgeとなるように、MAX_NOEDGEの値を決定すれば、セル端端末に割り当て可能な非セル端端末向けRB数に上限を設けないことになる。同様に、MAX_EDGE≧N_RB_edgeとなるように、MAX_EDGEの値を決定すれば、非セル端端末に割り当て可能なセル端端末向けRB数に上限を設けないことになる。このMAX_EDGE、MAX_NOEDGEの決定方法はどのような方法であってもよいとする。なお、「N_RB_edge」は、あるセルにおけるセル端端末向けRB数である。
上述したように、max CIRメトリックは非セル端端末の方がセル端端末よりも大きくなる確率が大きい。そのため、「処理2:セル端端末向けRBの割当て」では、図9のフローチャートのステップS40にて、非セル端端末のmax CIRメトリックの方が大きくなる確率が大きく、その結果、セル端端末向けRBに非セル端端末が過剰に割り当てられてしまう可能性がある。これを防ぎたい場合は、セル端端末向けRBに割り当てる非セル端端末数の上限(MAX_EDGE)を利用することができる。
具体的には、まず、「処理1:非セル端端末向けRBの割り当て」を行い、その後「処理2:セル端端末向けRBの割当て」を実行するようにする。処理1の終了時点で、セル端端末に割り当てた非セル端端末向けRBの数はASSIGNED_NOEDGEとなっている。そして処理2の開始前に関数f_decide_maxを用いてMAX_EDGEを以下のように決定する。
MAX_EDGE=f_decide_max(ASSIGNED_NOEDGE)
ここで、f_decide_max()はASSIGNED_NOEDGEからMAX_EDGEを求めるための関数であり、予め定められているものとする。f_decide_max()の例を図10に示す。f_decide_max()はASSIGNED_NOEDGEの単調増加関数であると考えるのが自然であるが特に規定はしない。f_decide_max()が単調増加関数であれば、処理1で割り当てたセル端端末数が多いほど、処理2で割り当て可能な非セル端端末数も多くなることになる。
もう1つの具体的な方法を説明する。1つ前の時間でのスケジューリングにて、セル端端末に割り当てた非セル端端末向けRBの数がASSIGNED_NOEDGE_prevであったとする。このとき、現在のスケジューリングでのMAX_EDGEを以下のように決定する。
MAX_EDGE
=f_decide_max_prev(ASSIGNED_NOEDGE_prev)
ここで、f_decide_max_prev()はASSIGNED_NOEDGE_prevからMAX_EDGEを求めるための関数であり、予め定められているものとする。f_decide_max_prev()はASSIGNED_NOEDGE_prevの単調増加関数であると考えるのが自然であるが特に規定はしない。f_decide_max_prev()が単調増加関数であれば、1つ前の時間でのスケジューリングの際に処理1で割り当てたセル端端末数が多いほど、現在のスケジューリングの処理2で割り当て可能な非セル端端末数も多くなることになる。なお、この方法を用いれば、「処理1:非セル端端末向けRBの割り当て」と「処理2:セル端端末向けRBの割当て」はどちらを先に実施してもよいことになる。
なお、本明細書において関数f(X1,X2,…,Xn)がXi(1≦i≦n)についての単調増加関数であると言う場合、Xi=aのときの関数fの値をA、Xi=bのときの関数fの値をBとすると、a<bであればA≦Bが成立するものとする。また、関数f(X1,X2,…,Xn)がXi(1≦i≦n)についての単調減少関数であると言う時、a<bであればA≧Bが成立するものとする。これは本実施の形態のみならず、他の実施の形態においても同様である。
また、本実施の形態の応用例として、高いQoS要求を持つ端末のみ、自グループ以外のRBも割り当て可能とし、他の端末については自グループのRBのみ割り当て可能とする方法が考えられる。
これを実現するには、以下のようにすればよい。すなわち、非セル端端末向けRBへ端末を割り当てる場合は、図8のフローチャートのステップS16において、割当要求のある全端末の基本メトリック値を比較する代わりに、「割当要求のある非セル端端末」と「高いQoS要求を持つセル端端末」の基本メトリック値を比較し、端末Aを決定するようにする。同様にセル端端末向けRBへ端末を割り当てる場合は、図9のフローチャートのステップS36にて、割当要求のある全端末の基本メトリック値を比較する代わりに、「割当要求のあるセル端端末」と「高いQoS要求を持つ非セル端端末」の基本メトリック値を比較し、端末Aを決定するようにする。
このように、本実施の形態の基地局は、通信リソースを端末に割り当てるスケジューリング処理を、セル端に位置していない端末(非セル端端末)に優先的に割り当てるように確保されているリソース(非セル端端末向けRB)の割り当て処理、およびセル端に位置する端末(セル端端末)に優先的に割り当てるように確保されているリソース(セル端端末向けRB)の割り当て処理の2段階に分けて実施することとし、それぞれのリソース割り当て処理では、割当要求のある各端末(通信リソースを必要としている端末)の所定のメトリック値に基づいて、まず、特定のリソースブロックに割り当てる端末の候補を、割当要求のある全ての端末の中から選択し、次に、選択した端末が非セル端端末とセル端端末のどちらであるか、および、割り当てようとしているリソースが前記非セル端端末向けRBとセル端端末向けRBのどちらであるか、を考慮して、この選択した端末にリソースを割り当てるかどうかを決定することとした。より詳細には、非セル端端末向けRBの割り当て処理では、選択した端末が非セル端端末であればこのRBを選択した端末に必ず割り当てるのに対して、選択した端末がセル端端末であれば、このRBで一定レベル以上の通信品質が見込めると判断した場合にこのRBを選択した端末に割り当て、また、セル端端末向けRBの割り当て処理では、選択した端末がセル端端末であればこのRBを選択した端末に必ず割り当てるのに対して、選択した端末が非セル端端末であれば、このRBで一定レベル以上の通信品質が見込めると判断した場合にこのRBを選択した端末に割り当てることとした。これにより、非セル端端末向けRBは非セル端端末に優先的に割り当てられつつ一定条件を満たしているセル端端末(一定レベル以上の通信品質が実現できるセル端端末)にも割り当てることができ、また、セル端端末向けRBはセル端端末に優先的に割り当てられつつ一定条件を満たしている非セル端端末(一定レベル以上の通信品質が実現できるセル端端末)にも割り当てることができる。すなわち、隣接セル間の干渉を抑えつつ、通信の高スループット化および低遅延化を実現できる。
また本実施の形態の基地局ではセル端端末は基本的には、セル間干渉の影響を受けにくいセル端端末向けRBを使用し、回線品質の良い場合にのみ非セル端端末向けRBを使用するので、セル端端末向けRBと非セル端端末向けRBのどちらを使用する場合であっても、セル端端末はセル間干渉の影響を受けにくく、セル端端末であっても高スループットおよび低遅延を得ることができる。
また本実施の形態の基地局では、各RBに割り当てる端末をセル内の全端末の中から選択するため、従来のFFRよりも高いマルチユーザダイバーシチ利得を得ることができ、セル内のスループットを向上させること、および遅延を減少させることができる。
さらに、本実施の形態の基地局では、FFR方式と同様のリソース割り当てを行いつつ各々のRBに非セル端端末とセル端端末の双方の端末を割り当てることが可能であるため、セル内のセル端端末と非セル端端末のトラフィック比率に偏りがある場合であっても柔軟なRBの割当が可能となり、全周波数帯域の効率的な使用が実現できる。
実施の形態2.
実施の形態2の基地局について説明する。なお、システム、基地局および端末の構成は実施の形態1と同様であるものとして説明を行う(図1〜図3参照)。また、実施の形態1と同様に、周波数帯域全体をいくつかのRBに分割し、各RBにセル内の端末を割り当て、複数の端末が同時に通信を行う多元接続技術(OFDMAやSC−FDMAなど)を用いる場合の例について説明する。以下に説明するスケジューリング動作は、上りリンクの通信および下りリンクの通信のいずれに対しても適用可能である。本実施の形態では、実施の形態1で説明した動作と同じ動作についての詳細説明は省略し、異なる部分を中心に説明する。
本実施の形態の基地局が実行するスケジューリング動作においても、実施の形態1と同様に、基地局は自セル内の各端末を非セル端端末とセル端端末にグループ分けする。また、グループ分けを実施した後は、「非セル端端末向けRBの割り当て」,「セル端端末向けRBの割り当て」を実施する。これらの処理は、どちらの処理を先に実施してもよい。
本実施の形態の「非セル端端末向けRBの割り当て」,「セル端端末向けRBの割り当て」の各処理について説明する。なお、本実施の形態では、実施の形態1で説明した処理と区別するために、「非セル端端末向けRBの割り当て」を「処理1a」、「セル端端末向けRBの割り当て」を「処理2a」と呼ぶ。これらの処理1a,処理2aでは、非セル端端末グループとセル端端末グループのトラフィック比率に応じたRBの割り当てを行う。そのために、スケジューリングを行うプロセッサ部17は、各グループのトラフィック指標値を取得する必要がある。ここで、トラフィック指標値とは各グループでのトラフィック量を示す値であり、様々なものが考えられる。その具体例を以下に示す。
まず、トラフィック指標値を、各グループ内の割当要求のある端末数とする方法が考えられる。この場合、下りリンクのスケジューリングで使用する指標値は、基地局が下り送信データを持つ端末数となり、上りリンクのスケジューリングで使用する指標値は、上り送信データを持つ端末数となる。
また、トラフィック指標値を各グループ内の各端末のバッファ内のデータ量の和とする方法が考えられる。この場合、下りリンクのスケジューリングで使用する指標値は、基地局内の各端末への送信データを保持しているバッファ内のデータ量の和を計算して求めればよい。また、上りリンクのスケジューリングで使用する指標値は、各端末から送信バッファ内のデータ量を通知してもらい、その和を計算して求めればよい。
また、トラフィック指標値を各端末のデータの発生レートの和とする方法が考えられる。ある端末のデータの発生レートとは、一定期間内にその端末宛に発生する下りデータ量(下りリンクの場合)、または一定期間内にその端末で発生する上りデータ量(上りリンクの場合)である。上りの発生レートについては、各端末から通知してもらう必要がある。
また、トラフィック指標値を各端末の要求スループットの和とする方法が考えられる。ここで要求スループットとは、各端末が最低限必要とするスループット値であり、上位レイヤ(例えばアプリケーション層など)より通知される。
プロセッサ部17がトラフィック指標値を取得する方法は、上記以外のどのような方法であっても良く、その方法によってこの発明が限定されることはない。
つづいて、基地局が端末にRBを割り当てる動作について説明する。ここで、非セル端端末グループ,セル端端末グループの各々のトラフィック指標値をTRF_NOEDGE,TRF_EDGEとする。また、スケジューリングの結果、非セル端端末に割り当てられたRB数をUSED_RB_noedge、セル端端末に割り当てられたRB数をUSED_RB_edgeとすると、次式(1),(2)が成立することがトラフィック比率の観点からは望ましいと考えられる。次式(1),(2)において、N_RB_noedge+N_RB_edgeはセル内のRB数(非セル端端末向けRB数とセル端端末向けRB数の和)を表す。また、Round(x)はxが整数値でない場合に整数値に変換する関数であり、四捨五入、切り上げ、切捨てのいずれかを行う関数である。そこで、実際のスケジューリングの結果、非セル端端末に割り当てられたRB数、セル端端末に割り当てられたRB数が上記のUSED_RB_noedge,USED_RB_edgeにできるだけ近くなればよいことになる。ここで、次式(1)の値をMAX_RB_noedge,次式(2)の値をMAX_RB_edgeとおく。
Figure 2011114834
Figure 2011114834
図11に動作例を示す。図11は、実施の形態2のスケジューリング動作の概念を示す図であり、非セル端端末向けRBが8個、セル端端末向けRBが4個の場合のRBの割り当て動作例を示したものである。ここでは、トラフィック指標値を各グループ内の割当要求のある端末数とする。
たとえば、割当要求のある非セル端端末数が5、割当要求のあるセル端端末数が10であるとすると、TRF_NOEDGE=5、TRF_EDGE=10となる。このようなケースでは、従来のFFRによるスケジューリング結果は、5台の非セル端端末で8個のRBを分け合い、10台のセル端端末で4個のRBを分け合ったものとなる。つまり、非セル端端末は少ない端末で多数のRBを分け合い、セル端端末は多くの端末で少数のRBを分け合うことになり、セル内のRBを効率的に使用しているとは言えない。一方、本実施の形態の基地局によるスケジューリングでは、図11および下記の式で示したように、非セル端端末に割り当てるRB数の上限(MAX_RB_noedg)を4、セル端端末に割り当てるRB数の上限(MAX_RB_edg)を8とする。
Figure 2011114834
そして、本実施の形態の基地局によるスケジューリングでは、これらの上限値(MAX_RB_noedg,MAX_RB_edg)を考慮しつつ、実施の形態1で説明した手順(図8,図9に示した手順)と同様の手順を実施して、各RBに割り当てる端末をセル端端末および非セル端端末の中から選択する。
具体的には、本実施の形態のRB割り当てでは、MAX_RB_edge,MAX_RB_noedgeを用いて以下のような制御を行うことにより、一定の条件を満たしている場合に実施の形態1で説明したものと同様の手順でRBに割り当てる端末を選択する。
(1)セル端端末に割り当てたRB数がMAX_RB_edgeに達した場合は、以降のRBに割り当てる端末は非セル端端末の中から選択する。つまり、非セル端端末のみの基本メトリックを比較して、その値が最大の端末にRBを割り当てる(基本メトリック値が最大のものから順番に、非セル端端末をRBに割り当てる)。
(2)非セル端端末に割り当てたRB数がMAX_RB_noedgeに達した場合は、以降のRBに割り当てる端末はセル端端末の中から選択する。つまり、セル端端末のみの基本メトリックを比較して、その値が最大の端末にRBを割り当てる(基本メトリック値が最大のものから順番に、セル端端末をRBに割り当てる)。
(3)上記の(1),(2)どちらにも該当しない場合は、全端末の中から割り当てる端末を選択する。この処理では、実施の形態1で説明した手順と同様の手順で端末を選択する。
ここで、実施の形態1での上限値(MAX_NOEDGE,MAX_EDGE)との違いに注意する。実施の形態1でのMAX_NOEDGE,MAX_EDGEが非セル端端末向けRBに割当可能なセル端端末数、およびセル端端末向けRBに割当可能な非セル端端末数の上限値を表しているのに対し、本実施の形態でのMAX_RB_edge,MAX_RB_noedgeは全てのRBに割当可能なセル端端末数、および全てのRBに割当可能な非セル端端末数の上限値を表している。
このような手順でRB割り当てを行うことにより、トラフィック指標値が大きいグループに多くのRBを割り当てることが可能になり、トラフィック比率の観点からバランスの良いRBの割り当てが可能となる。
本実施の形態のRB割り当て処理(処理1a:非セル端端末向けRBの割り当て,処理2a:セル端端末向けRBの割り当て)について、図面を用いて以下に説明する。
(処理1a:非セル端端末向けRBの割り当て)
図12は、実施の形態2の基地局における非セル端端末向けRBの割り当て動作の一例を示すフローチャートである。
図12に示した処理においては、プロセッサ部17は、まず、割当を行うRBを決定する(ステップS51)。この処理は、実施の形態1で示した図8のステップS11の処理と同様である。そして、端末を選択する範囲を決定する(ステップS52)。このステップS52でプロセッサ部17が端末の選択範囲を決定する動作について、図13を用いて説明する。
図13は、実施の形態2の基地局10のプロセッサ部17による端末の選択範囲の決定手順の一例を示すフローチャートである。なお、図13に記載している用語の意味は次の通りである。
MAX_RB_edge:セル端端末に割り当て可能なRB数の上限
MAX_RB_noedge:非セル端端末に割り当て可能なRB数の上限
USED_RB_edge:既にセル端端末に割り当てたRB数
USED_RB_noedge:既に非セル端端末に割り当てたRB数
プロセッサ部17は、端末の選択範囲を決定する場合、割当要求のあるセル端端末が存在し、なおかつ「USED_RB_edge<MAX_RB_edge」が成立するかどうかを確認する処理(ステップS71)と、割当要求のある非セル端端末が存在し、なおかつ「USED_RB_noedge<MAX_RB_noedge」が成立するかどうかを確認する処理(ステップS72,S73)とを実行し、これらの処理結果(確認結果)の組み合わせに対応した選択範囲を決定する(ステップS74,S75,S76,S77)。
具体的には、
(ケースa)割当要求のあるセル端端末が存在し、なおかつ「USED_RB_edge<MAX_RB_edge」が成立し、さらに、割当要求のある非セル端端末が存在し、なおかつ「USED_RB_noedge<MAX_RB_noedge」が成立する場合(ステップS71:Yes,ステップS72:Yes)、全端末の中からRBに割り当てる端末を選択することに決定する(ステップS74)。
(ケースb)割当要求のあるセル端端末が存在し、なおかつ「USED_RB_edge<MAX_RB_edge」が成立するが、割当要求のある非セル端端末が存在しない、または「USED_RB_noedge<MAX_RB_noedge」が成立しない場合(ステップS71:Yes,ステップS72:No)、セル端端末のみの中からRBに割り当てる端末を選択することに決定する(ステップS75)。
(ケースc)割当要求のあるセル端端末が存在しない、または「USED_RB_edge<MAX_RB_edge」が成立しないが、割当要求のある非セル端端末が存在し、なおかつ「USED_RB_noedge<MAX_RB_noedge」が成立する場合(ステップS71:No,ステップS73:Yes)、非セル端端末のみの中からRBに割り当てる端末を選択することに決定する(ステップS76)。
(ケースd)割当要求のあるセル端端末が存在しない、または「USED_RB_edge<MAX_RB_edge」が成立せずに、さらに、割当要求のある非セル端端末が存在しない、または「USED_RB_noedge<MAX_RB_noedge」が成立しない場合(ステップS71:No,ステップS73:No)、割当要求のある端末が存在しないと判断する(ステップS77)。この場合、RBの割り当て処理を終了する(図12参照)。
図12の説明に戻り、プロセッサ部17は、上記ステップS52を実行して端末の選択範囲を決定すると、その決定範囲に応じた処理を実行する。すなわち、全端末の中からRBに割り当てる端末を選択することに決定した場合(上記のケースa)、ステップS57へ遷移する。また、セル端端末のみからRBに割り当てる端末を選択することに決定した場合(上記のケースb)、ステップS55へ遷移し、非セル端端末のみからRBに割り当てる端末を選択することに決定した場合(上記のケースc)、ステップS53へ遷移する。また、割当要求のある端末が存在しないと判断した場合には(上記のケースd)、処理を終了する。
ステップS57〜S63の処理は、実施の形態1で説明した図8のステップS15〜S21の処理と同じ処理である。ただし、ステップS59において端末Aがセル端端末ではない(端末Aが非セル端端末である)と判断した場合(ステップS59:No)、プロセッサ部17は、USED_RB_noedgeをインクリメントして処理対象RBを端末Aに割り当てる(ステップS64,S66)。また、ステップS60において割当要求のある非セル端端末が存在しないと判断した場合(ステップS60:No)、USED_RB_edgeをインクリメントして処理対象RBを端末Aに割り当てる(ステップS65,S66)。
ステップS53では、USED_RB_noedgeをインクリメントする。その後、プロセッサ部17は、非セル端端末の中で基本メトリック値が最大の端末に対して処理対象RBを割り当てる(ステップS54)。
ステップS55では、USED_RB_edgeをインクリメントする。その後、プロセッサ部17は、セル端端末の中で基本メトリック値が最大の端末に対して処理対象RBを割り当てる(ステップS56)。
上記のステップS54、S56またはS66を実行した後、プロセッサ部17は、実施の形態1で説明した図8のステップS22と同じ処理であるステップS67を実行する。
(処理2a:セル端端末向けRBの割り当て)
図14は、実施の形態2の基地局におけるセル端端末向けRBの割り当て動作の一例を示すフローチャートである。図14に示した動作は図12に示した動作とほぼ同様、具体的には、図12のステップS57〜S63の動作(全端末の中から端末を選択する場合の動作)およびステップS67の動作(RBの割当処理を終了するかどうか判断する動作)における“セル端”を“非セル端”に置き換えるとともに(ステップS59とS89)、“非セル端”を“セル端”に置き換え(ステップS60とS90,ステップS61とS91,ステップS67とS97)、また、“USED_RB_edge”を“USED_RB_noedge”に置き換えたもの(ステップS65とS95)であるため、詳細説明は省略する。
以上のように、本実施の形態の基地局では、プロセッサ部17が上述した「処理1a:非セル端端末向けRBの割当て」および「処理2a:セル端端末向けRBの割当て」を実施して、各RBの割り当てを行う。本実施の形態の説明の最初に示したように、これらの処理はどちらを先に実施してもよい。ただし、(処理1a)→(処理2a)の順番でRBの割り当てを行う場合、後半の(処理2a)ではUSED_RB_noedgeおよびUSED_RB_edgeの値を初期化せずに、前半の(処理1a)が終了した時点での値を引き継ぎ、それを(処理2a)で使用する。同様に、(処理2a)→(処理1a)の順番でRBの割り当てを行う場合にも、前半の(処理2a)が終了した時点のUSED_RB_noedgeおよびUSED_RB_edgeの値を引き継ぎ、それを後半の(処理1a)で使用する。
なお、(処理2a)を先に実施するようにした場合は、セル端端末にセル端端末向けRBをあまり割り当てることができず、セル端端末のスループット特性,遅延特性がそれほど改善されない可能性がある。よって、(処理1a)を先に実施する方がより大きな効果が得られる可能性が高くなる。
このように、本実施の形態の基地局は、通信リソースを端末に割り当てるスケジューリング処理において、まず、非セル端端末が要求しているトラフィックとセル端端末が要求しているトラフィック(非セル端端末グループとセル端端末グループのトラフィック比率)に基づいて、非セル端端末に割り当てるRBの上限(非セル端端末用の上限)およびセル端端末に割り当てるRBの上限(セル端端末用の上限)を決定し、これらの上限を考慮しつつ実施の形態1で示したRBの割り当て動作と同様の動作を実行することとした。具体的には、RBを必要とし、なおかつRBが割り当てられていない状態の非セル端端末およびセル端端末が存在し、さらに、RBが割り当てられた非セル端端末が非セル端端末用の上限に達しておらず、なおかつRBが割り当てられたセル端端末がセル端端末用の上限に達していない場合に、実施の形態1で示したRBの割り当て動作と同様の動作を実行してRBを割り当てることとした。
これにより、実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、セル端端末グループのトラフィックが大きい場合はセル端端末グループに多くのRBを割り当て、非セル端端末グループのトラフィックが大きい場合は非セル端端末グループに多くのRBを割り当てるといった、トラフィックに応じた柔軟なRBの割当が可能になり、全周波数帯域の効率的な使用が実現できる。
実施の形態3.
実施の形態3の基地局について説明する。なお、システム、基地局および端末の構成は実施の形態1と同様であるものとして説明を行う(図1〜図3参照)。また、実施の形態1と同様に、周波数帯域全体をいくつかのRBに分割し、各RBにセル内の端末を割り当て、複数の端末が同時に通信を行う多元接続技術(OFDMAやSC−FDMAなど)を用いる場合の例について説明する。ただし、本実施の形態では上りリンクでのスケジューリング動作を想定する。以下の説明では、先の実施の形態1,2で説明した動作と同じ動作についての詳細説明は省略し、異なる部分を中心に示す。
本実施の形態の基地局が実行するスケジューリング動作においても、実施の形態1,2と同様に、基地局は自セル内の各端末を非セル端端末とセル端端末にグループ分けする。
一般に上りリンクの場合、セル端に位置する端末ほど、その通信が他セルに与える干渉量が大きくなり、また他セルでの通信から受ける干渉量も大きくなる。一方、先の実施の形態1,2で示したRBの割り当て動作(上述した処理1,処理2,処理1a,処理2a,図8,図9,図12〜図14など参照)を上りリンクのスケジューリングに適用した場合、従来のFFRと比較して、セル端端末に多くのRBを割り当てるようになるとともに、隣接セルのセル端端末に割り当てられているRBと同一のRBをセル端端末に割り当てることがある。
その結果、FFRを使用した場合よりもセル間干渉の影響が大きくなり、システム全体の特性を低下させる可能性がある。そのため、本実施の形態の基地局は、上りリンクのスケジューリングでは、セル端端末を割り当てる際にセル間干渉を考慮する。以下に、本実施の形態の基地局の動作について説明する。
本実施の形態の基地局は、隣接する基地局との間で「自身が受けている干渉についてのメッセージ」をやり取りする。その動作例を図15に示す。図15に示したように、隣接する基地局AとB、および基地局BとCは、自身が受けている干渉についてのメッセージ(たとえば、上述したLOAD INFORMATIONメッセージ)を互いにやり取りする。このメッセージを各基地局が送信するタイミングについては特に規定しないが、たとえば、スケジューリング性能が劣化しない程度の頻度で定期的に送信する。また、無線伝送路経由で送信してもよいし有線伝送路経由(図1に示したネットワーク経由)で送信してもよい。またこのメッセージに記載する情報の構成例を図16に示す。図示したように、たとえば、このメッセージには、送信元基地局ID、宛先基地局IDおよび各RBにおける干渉レベルが含まれる。送信元基地局IDはメッセージを送信する基地局の識別情報、宛先基地局IDはメッセージを受信する基地局の識別情報である。また、干渉レベルは、あるRBにおける、送信元基地局が宛先基地局のセルから受ける干渉量についての情報である。図16では送信元基地局はn個のRB(RB1〜RBn)を使用すると仮定しており、そのn個のRB各々について、宛先基地局のセルから受ける干渉レベルが示されている。宛先基地局にて使用していないRBについては、干渉レベルは「0」となる。
このメッセージを受信することで、各基地局は自身のセルにおける通信が他の基地局にどの程度の干渉を与えているのかを知ることができる。そして本実施の形態の基地局では、実施の形態1または2で示したスケジューリング動作を上りリンクに適用する場合において、他の基地局に干渉を与えているRBほどセル端端末に割り当てられにくくなるように制御する。その具体的方法を以下に説明する。
ある基地局がN_BS(≧0)台の基地局から干渉についてのメッセージを受信しているものとする。このとき、j番目の基地局から通知されるi番目のRBの干渉レベルがL[j][i]であれば、関数f_if()により、IF_LEVEL[i]を以下のように求める。
IF_LEVEL[i]
=f_if(L[1][i],L[2][i],…,L[j][i],…,L[N_BS][i])
このIF_LEVEL[i]はi番目のRBでの干渉レベルを代表する値であり、この値を用いて以下の制御を行う。なお、関数f_if()は各L[j][i](1≦j≦N_BS)の単調増加関数であり、隣接セル端に与える干渉レベルが大きい場合ほど、IF_LEVEL[i]は大きな値をとるようにする。例として、L[j][i]の平均値を求める関数、最大値を求める関数、最小値を求める関数などが考えられるが、他にどのようなものであってもよい。以下に、このIF_LEVEL[i]を用いてセル端端末のRBへの割り当ての際にセル間干渉を考慮する方法を説明する。
(第1の方法)
実施の形態1または2で示したスケジューリング動作において、割当要求のある全端末の基本メトリック値を比較する際に(実施の形態1の動作では図8のステップS16,図9のステップS36に相当し、実施の形態2の動作では図12のステップS58,図14のステップS88に相当する)、各セル端端末の基本メトリック値を小さめの値に変換してから比較するようにする。即ち、i番目のセル端端末のj番目のRBでの基本メトリック値をb_metric[i][j]とした場合、変換後の値b_metric_r[i][j]を以下のように求める。
b_metric_r[i][j]
=f_b(b_metric[i][j],IF_LEVEL[j])
ここで、関数f_b()はb_metric[i][j]の単調増加関数、IF_LEVEL[j]の単調減少関数である。こうすることで、干渉レベルが大きい場合ほど、セル端端末の基本メトリック値は小さな値に変換される。一方、非セル端端末の基本メトリック値は変換されないので、セル端端末が端末Aとして選択される確率が下がり、その結果、セル端端末にRBが割り当てられる確率を下げることができる。
なお、この第1の方法は、非セル端端末向けRBの割り当て処理でのみ行ってもよいし、セル端端末向けRBの割り当て処理でのみ行ってもよい。勿論、双方の処理で行うようにしてもよい。また、その際、非セル端端末向けRBの割り当て処理とセル端端末向けRBの割り当て処理とで、f_b()として異なる関数を用いるようにしてもよい。
(第2の方法)
実施の形態1または2で示したスケジューリング動作において、セル端端末と非セル端端末のmax CIRメトリック値の比較をする際に(実施の形態1の動作では図8のステップS20,図9のステップS40に相当し、実施の形態2の動作では図12のステップS62,図14のステップS92に相当する)、セル端端末のmax CIRメトリック値を小さめの値に変換してから比較するようにする。即ち、i番目のセル端端末のj番目のRBでのmax CIRメトリック値をm_metric[i][j]とした場合、変換後の値m_metric_r[i][j]を以下のように求める。
m_metric_r[i][j]
=f_m(m_metric[i][j],IF_LEVEL[j])
ここで、関数f_m()はm_metric[i][j]の単調増加関数、IF_LEVEL[j]の単調減少関数である。こうすることで、干渉レベルが大きい場合ほど、セル端端末のmax CIRメトリックは小さな値に変換される。一方、非セル端端末のmax CIRメトリックの値は変換されないので、セル端端末にRBが割り当てられる確率を下げることができる。
なお、この第2の方法は、非セル端端末向けRBの割り当て処理でのみ行ってもよいし、セル端端末向けRBの割り当て処理でのみ行ってもよい。勿論、双方の処理で行うようにしてもよい。また、その際、非セル端端末向けRBの割り当て処理とセル端端末向けRBの割り当て処理とで、f_m()として異なる関数を用いるようにしてもよい。
(第3の方法)
実施の形態1または2で示したスケジューリング動作における非セル端端末向けRBの割り当て処理に含まれる、非セル端端末の中で基本メトリックの値が上位X個の端末の中でmax CIRメトリックがY番目に大きい端末を選択する処理(図8のステップS19,図12のステップS61で端末Bを選択する処理)において、干渉レベルを代表する値IF_LEVELが大きいRBほど、X,Yを小さくして端末Bを選択するようにする。即ち、実施の形態1または2のスケジューリング動作を実行する場合のi番目のRBのX,YをX_normal[i],Y_normal[i]とした場合、本実施の形態(この第3の方法)を実施の形態1または2のスケジューリング動作に適用した場合のi番目のRBでのX,YであるX[i],Y[i]を以下のように求める。
X[i]=f_X(X_normal[i],IF_LEVEL[i])
Y[i]=f_Y(Y_normal[i],IF_LEVEL[i])
ここで、関数f_X()はX_normal[i]の単調増加関数、IF_LEVEL[i]の単調減少関数である。また、関数f_Y()はY_normal[i]の単調増加関数、IF_LEVEL[i]の単調減少関数である。こうすることで、干渉レベルが大きい場合ほどX,Yは小さな値となり、端末Bとしてmax CIRメトリックの大きい非セル端端末が選択されるようになる。その結果、セル端端末にRBが割り当てられる確率を下げることができる。
(第4の方法)
実施の形態1または2で示したスケジューリング動作におけるセル端端末向けRBの割り当て処理に含まれる、セル端端末の中で基本メトリックの値が上位P個の端末の中でmax CIRメトリックがQ番目に大きい端末を選択する処理(図9のステップS39,図14のステップS91で端末Bを選択する処理)において、干渉レベルを代表する値IF_LEVELが大きいRBほど、P,Qを大きくして端末Bを選択するようにする。即ち、実施の形態1または2のスケジューリング動作を実行する場合のi番目のRBのP,QをP_normal[i],Q_normal[i]とした場合、本実施の形態(この第4の方法)を実施の形態1または2のスケジューリング動作に適用した場合のi番目のRBでのP,QであるP[i],Q[i]を以下のように求める。
P[i]=f_P(P_normal[i],IF_LEVEL[i])
Q[i]=f_Q(Q_normal[i],IF_LEVEL[i])
ここで、関数f_P()はP_normal[i]、IF_LEVEL[i]の単調増加関数である。また、関数f_Q()はQ_normal[i]、IF_LEVEL[i]の単調増加関数である。こうすることで、干渉レベルが大きい場合ほどP,Qは大きな値となり、端末Bとしてmax CIRメトリックの小さいセル端端末が選択されるようになる。その結果、セル端端末にRBが割り当てられる確率を下げることができる。
(第5の方法)
この方法では、上述した第1〜第4の方法と同様にセル端端末にRBが割り当てられる確率を下げるように制御し、なおかつ、セル端端末にRBを割り当てた場合にはその端末の送信電力を小さくし、隣接セルに与える干渉量が小さくなるようにする。
具体的には、上りリンクでは受信側の基地局にて適切な受信品質が得られるように、送信電力制御を行う。送信電力制御は端末が行っても良いし、基地局が行ってもよい。ただし、基地局が行う場合は、送信電力を端末に通知し、通知内容に従った電力で端末は送信を行う。
i番目の端末にj番目のRBを割り当てる場合の制御について説明する。
従来の送信電力制御では、端末の送信電力がP_normal[i][j](dB)になるとする。この場合に、本方法(第5の方法)では、i番目の端末がセル端端末であれば、j番目のRBのIF_LEVEL[j]の値(このj番目のRBでの干渉レベルを代表する値)に応じて、このi番目の端末の送信電力を、従来の送信電力制御による値P_normal[i][j]よりもΔP[j](dB)だけ小さくするようにする。一方、i番目の端末が非セル端端末であれば、送信電力は従来どおりP_normal[i][j]とする。
たとえば、IF_LEVEL[j]のj番目のRBをセル端端末であるi番目の端末に割り当てる場合、ΔP[j]を以下のように求める。
ΔP[j]=f_power(IF_LEVEL[j])
ここで、f_power()はIF_LEVEL[j]の単調増加関数である。よって、i番目の端末がセル端端末である場合の送信電力は以下のようになる。
(i番目の端末の送信電力)=P_normal[i][j]−ΔP[j]
このようにすれば、IF_LEVEL[j]の値が大きい場合ほど、セル端端末を割り当てた場合の送信電力は小さくなるので、隣接セルに与える干渉を小さくすることができる。
なお、送信電力を端末側で決定する場合、基地局は、端末に対して、割り当てたRBにおける隣接セルへの干渉量(各隣接セルから通知された干渉レベル)を通知する。または、基地局が、各端末に割り当てるRBでのΔPを計算し、計算結果を各端末に通知する。また、基地局が各端末に割り当てるRBでの送信電力(P_normal−ΔP)を計算し、計算結果を各端末に通知するようにしてもよい。
この第5の方法では、セル端端末が送信電力を下げるため、基地局での受信品質が低下する。そこで、実施の形態1または2で示したスケジューリング動作において、セル端端末と非セル端端末のmax CIRメトリック値の比較をする際に(実施の形態1の動作では図8のステップS20,図9のステップS40に相当し、実施の形態2の動作では図12のステップS62,図14のステップS92に相当する)、セル端端末のmax CIRメトリックは送信電力を下げることを考慮して比較を行う。具体的には、i番目の端末がセル端端末である場合、j番目のRBでのmax CIRメトリック値(m_metric[i][j])を以下のように補正し、補正後の値(m_metric_small[i][j])を用いて比較を行う。
m_metric_small[i][j]=m_metric[i][j]−ΔP[j]
各RBのΔPの値は前もって求めておく。このようにすることで、セル端端末が送信電力を下げても十分な受信品質が基地局にて得られる場合にのみ、処理対象RBにセル端端末が割り当てられるようになる。図17は、この第5の方法を適用する場合のmax CIRメトリック値の比較動作を示した図である。図17に示したように、プロセッサ部17は、端末1(非セル端端末)と端末2(セル端端末)のmax CIRメトリック値を比較する際、セル端端末である端末2のmax CIRメトリックをΔP[j]で補正し、補正後の値について比較する。max CIRメトリックの本来の値で比較すると、端末2値の方が大きいという判断結果が得られるが、セル端端末の送信電力を下げることを考慮した値で比較すると、端末1のmax CIRメトリック値の方が大きいという判断結果が得られる。
このように、第5の方法では、隣接セルに与えている干渉量の大きいRBにセル端端末を割り当てる場合には、送信電力を下げるようにし、セル間干渉を低下させる。その結果、基地局での受信品質が低下するため、基地局にて正しく受信できない可能性がある。そこで、送信電力制御の動作を考慮して、RBに割り当てる端末を選択する際には、セル端端末のmax CIRメトリックを、送信電力を下げる分だけ小さくして、非セル端端末のmax CIRメトリックと比較するようにする。その結果、セル端端末には、送信電力を下げても十分な回線品質が得られる場合にのみ、RBが割り当てられることになる。
つまり、この第5の方法では、以下の2つの効果が得られる。
・セル端端末のmax CIRメトリックを小さくするため、セル端端末がRBに割り当てられる確率が小さくなり、隣接セルに与える干渉量を小さくできる。
・仮にセル端端末が割り当てられた場合であっても、その端末の送信電力を従来よりも小さくするため、隣接セル端に与える干渉量を小さくできる。
なお、この第5の方法は、非セル端端末向けRBの割り当て処理でのみ行ってもよいし、セル端端末向けRBの割り当て処理でのみ行ってもよい。勿論、双方の処理で行うようにしてもよい。また、その際、非セル端端末向けRBの割り当て処理とセル端端末向けRBの割り当て処理とで、f_power()として異なる関数を用いるようにしてもよい。
この第5の方法は、セル端端末のmax CIRメトリックの値を本来の値よりも小さくするという点で、上記の第2の方法と似ている。ただし、第5の方法はセル端端末の送信電力を小さくする制御も行うという点で、第2の方法とは異なっている。
上述した第1〜第5の方法は、単独で用いても良いし、複数の方法を同時に用いることにしてもよい。
以上のように、本実施の形態の基地局では、上りリンクのスケジューリングにおいて、隣接する他セルへの影響を考慮し、影響が増大するのを極力抑えるように、通信リソースを端末に割り当てる(各RBに端末を割り当てる)こととした。具体的には、実施の形態1,2で示したスケジューリングに対して上記の第1〜第5の方法を1つ以上適用して、各RBへ割り当てる端末の決定動作で他セルへの干渉が大きいセル端端末を選択する可能性を下げることとした。加えて、第5の方法では、RBにセル端端末を割り当てた場合、通常よりも低い電力で送信を行うように制御することとした。
これにより、実施の形態1,2と同様の効果が得られるとともに、上りリンクにおいてセル間干渉を低下させることができる。すなわち、複数セルがあるシステムにおいて、スループットを向上させるとともに、遅延を減少させることができる。
以上のように、本発明にかかる基地局装置は、無線通信システムに有用であり、特に、多元接続技術を適用した無線通信システムで上りおよび下りリンクの効率的なスケジューリングを実現する基地局装置に適している。
10,10−1〜10−3 基地局
11,21 送信部
12,22 受信部
13,23 送信パケット管理部
14,24 受信パケット管理部
15 ネットワークインタフェース部
16 端末情報管理部
17,26 プロセッサ部
20,20−1〜20−5 端末
25 スケジューリング情報管理部
30−1〜30−3 セル

Claims (23)

  1. 使用可能な周波数帯域全体を複数の帯域ブロックに分割し、さらに当該帯域ブロックを、セル端以外に位置している端末である非セル端端末に優先的に割り当てる帯域ブロックである非セル端端末向けRBと、セル端に位置している端末であるセル端端末に優先的に割り当てる帯域ブロックであるセル端端末向けRBとに分けて使用する基地局装置であって、
    自セル内の各端末が非セル端端末とセル端端末のどちらであるかを判定し、当該判定結果を保持しておく端末管理手段と、
    各帯域ブロックで所定の算出方法を用いて算出される、各端末の第1および第2のメトリック値に基づいて、前記非セル端端末向けRBを端末へ割り当てる処理、および前記セル端端末向けRBを端末へ割り当てる処理を実施するスケジューリング手段と、
    を備え、
    前記スケジューリング手段は、
    非セル端端末向けRBの割り当て処理では、
    割り当てようとしている非セル端端末向けRBである処理対象RBでの第1のメトリック値に基づいて、処理対象RBを割り当てる候補の端末を選択し、また必要に応じて、処理対象RBでの第1および第2のメトリック値に基づいて比較端末を非セル端端末の中から選択し、候補端末が非セル端端末かどうか、および候補端末の第2のメトリック値と比較端末の第2のメトリック値の大小関係に基づいて、処理対象RBを割り当てる端末を決定し、
    セル端端末向けRBの割り当て処理では、
    割り当てようとしているセル端端末向けRBである処理対象RBでの第1のメトリック値に基づいて、処理対象RBを割り当てる候補の端末を選択し、また必要に応じて、処理対象RBでの第1および第2のメトリック値に基づいて比較端末をセル端端末の中から選択し、候補端末がセル端端末かどうか、および候補端末の第2のメトリック値と比較端末の第2のメトリック値の大小関係に基づいて、処理対象RBを割り当てる端末を決定する
    ことを特徴とする基地局装置。
  2. 前記非セル端端末向けRBの割り当て処理では、
    第1のメトリック値が最大となる端末を候補端末として選択し、また、第1のメトリック値が上位の所定数の非セル端端末の中から、第2のメトリック値に基づいて比較端末を選択し、
    前記セル端端末向けRBの割り当て処理では、
    第1のメトリック値が最大となる端末を候補端末として選択し、また、第1のメトリック値が上位の所定数のセル端端末の中から、第2のメトリック値に基づいて比較端末を選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  3. 前記非セル端端末向けRBの割り当て処理では、
    第1のメトリック値が上位X個(Xは自然数)の非セル端端末の中の第2のメトリック値がY番目(Yは自然数)に大きい端末を比較端末として選択し、
    前記セル端端末向けRBの割り当て処理では、
    第1のメトリック値が上位P個(Pは自然数)のセル端端末の中の第2のメトリック値がQ番目(Qは自然数)に大きい端末を比較端末として選択する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の基地局装置。
  4. 前記非セル端端末向けRBの割り当て処理では、
    候補端末が非セル端端末であれば候補端末に処理対象RBを割り当て、また、候補端末がセル端端末であれば、候補端末の第2のメトリック値が比較端末の第2のメトリック値よりも大きい場合に、候補端末に処理対象RBを割り当て、
    前記セル端端末向けRBの割り当て処理では、
    候補端末がセル端端末であれば候補端末に処理対象RBを割り当て、また、候補端末が非セル端端末であれば、候補端末の第2のメトリック値が比較端末の第2のメトリック値よりも大きい場合に、候補端末に処理対象RBを割り当てる
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の基地局装置。
  5. 前記第1のメトリック値と第2のメトリック値を異なる方法で算出されたメトリック値とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の基地局装置。
  6. 前記第1のメトリック値をPFメトリック値およびmax CIRメトリック値のいずれか一方とし、前記第2のメトリック値を他方とする
    ことを特徴とする請求項5に記載の基地局装置。
  7. 前記第1のメトリック値と第2のメトリック値を同じ方法で算出されたメトリック値とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の基地局装置。
  8. 前記第1および第2のメトリック値をPFメトリック値またはmax CIRメトリック値とする
    ことを特徴とする請求項7に記載の基地局装置。
  9. 前記スケジューリング手段は、
    自セル内の端末ごとのトラフィック量に基づいて、非セル端端末に割り当てる帯域ブロックの上限およびセル端端末に割り当てる帯域ブロックの上限を決定し、
    前記決定した各上限を超えない範囲で非セル端端末向けRBおよびセル端端末向けRBの端末への割り当てを行う
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の基地局装置。
  10. 前記スケジューリング手段は、
    非セル端端末に対して割り当てた帯域ブロックの数が前記決定した上限に達した場合、それ以降はセル端端末のみに帯域ブロックを割り当て、
    セル端端末に対して割り当てた帯域ブロックの数が前記決定した上限に達した場合、それ以降は非セル端端末のみに帯域ブロックを割り当てる
    ことを特徴とする請求項9に記載の基地局装置。
  11. 前記スケジューリング手段は、
    隣接する基地局装置から、自セル内の通信が隣接基地局装置のセル内の通信に与える干渉レベルの情報を取得し、
    前記干渉レベルの情報を考慮した上りリンクのスケジューリングを行う
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載の基地局装置。
  12. 前記スケジューリング手段は、
    隣接基地局装置のセル内の通信に与える干渉が大きい処理対象RBがセル端端末に割り当て難くなるようにスケジューリングする
    ことを特徴とする請求項11に記載の基地局装置。
  13. 前記スケジューリング手段は、
    前記非セル端端末向けRBの割り当て処理および前記セル端端末向けRBの割り当て処理において、
    隣接基地局装置のセル内の通信に与える干渉が大きい処理対象RBを割り当てる場合、
    各セル端端末の第1のメトリック値を小さめの値に補正し、補正後の値を使用して、処理対象RBを割り当てる端末を決定する
    ことを特徴とする請求項11または12に記載の基地局装置。
  14. 前記スケジューリング手段は、
    前記非セル端端末向けRBの割り当て処理および前記セル端端末向けRBの割り当て処理において、
    隣接基地局装置のセル内の通信に与える干渉が大きい処理対象RBを割り当てる場合、
    各セル端端末の第2のメトリック値を小さめの値に補正し、補正後の値を使用して、処理対象RBを割り当てる端末を決定する
    ことを特徴とする請求項11、12または13に記載の基地局装置。
  15. 前記スケジューリング手段は、
    前記非セル端端末向けRBの割り当て処理において、
    隣接基地局装置のセル内の通信に与える干渉が大きい処理対象RBを割り当てる端末を決定する場合、隣接基地局装置のセル内の通信に与える干渉が小さい処理対象RBを割り当てる端末を決定する場合と比較して、第2のメトリック値がより大きな端末を前記比較端末として選択する
    ことを特徴とする請求項11〜14のいずれか一つに記載の基地局装置。
  16. 前記スケジューリング手段は、
    前記セル端端末向けRBの割り当て処理において、
    隣接基地局装置のセル内の通信に与える干渉が大きい処理対象RBを割り当てる端末を決定する場合、隣接基地局装置のセル内の通信に与える干渉が小さい処理対象RBを割り当てる端末を決定する場合と比較して、第2のメトリック値がより小さい端末を前記比較端末として選択する
    ことを特徴とする請求項11〜15のいずれか一つに記載の基地局装置。
  17. 前記スケジューリング手段は、
    隣接基地局装置のセル内の通信に与える干渉が大きい処理対象RBをセル端端末に割り当てる場合、
    処理対象RBでの通信が隣接基地局装置のセル内の通信に与える干渉のレベルに基づいて、当該処理対象RBでの送信電力を決定し、当該決定した送信電力で送信を行うようにセル端端末に指示を行う
    ことを特徴とする請求項11〜16のいずれか一つに記載の基地局装置。
  18. 使用可能な周波数帯域全体を複数の帯域ブロックに分割し、さらに当該帯域ブロックを、セル端以外に位置している端末である非セル端端末に優先的に割り当てる帯域ブロックである非セル端端末向けRBと、セル端に位置している端末であるセル端端末に優先的に割り当てる帯域ブロックであるセル端端末向けRBとに分けて使用する通信システムにおいて、基地局装置が、各帯域ブロックを自セル内の各端末に割り当てるスケジューリング方法であって、
    自セル内の各端末が非セル端端末とセル端端末のどちらであるかを判定する判定ステップと、
    各帯域ブロックで所定の算出方法を用いて算出される、各端末の第1および第2のメトリック値に基づいて、前記非セル端端末向けRBを端末へ割り当てる処理、および前記セル端端末向けRBを端末へ割り当てる処理を実施するスケジューリングステップと、
    を含み、
    前記非セル端端末向けRBの割り当て処理では、
    割り当てようとしている非セル端端末向けRBである処理対象RBでの第1のメトリック値に基づいて、処理対象RBを割り当てる候補の端末を選択し、また必要に応じて、処理対象RBでの第1および第2のメトリック値に基づいて比較端末を非セル端端末の中から選択し、候補端末が非セル端端末かどうか、および候補端末の第2のメトリック値と比較端末の第2のメトリック値の大小関係に基づいて、処理対象RBを割り当てる端末を決定し、
    前記セル端端末向けRBの割り当て処理では、
    割り当てようとしているセル端端末向けRBである処理対象RBでの第1のメトリック値に基づいて、処理対象RBを割り当てる候補の端末を選択し、また必要に応じて、処理対象RBでの第1および第2のメトリック値に基づいて比較端末をセル端端末の中から選択し、候補端末がセル端端末かどうか、および候補端末の第2のメトリック値と比較端末の第2のメトリック値の大小関係に基づいて、処理対象RBを割り当てる端末を決定する
    ことを特徴とするスケジューリング方法。
  19. 前記非セル端端末向けRBの割り当て処理では、
    候補端末が非セル端端末であれば候補端末に処理対象RBを割り当て、また、候補端末がセル端端末であれば、候補端末の第2のメトリック値が比較端末の第2のメトリック値よりも大きい場合に、候補端末に処理対象RBを割り当て、
    前記セル端端末向けRBの割り当て処理では、
    候補端末がセル端端末であれば候補端末に処理対象RBを割り当て、また、候補端末が非セル端端末であれば、候補端末の第2のメトリック値が比較端末の第2のメトリック値よりも大きい場合に、候補端末に処理対象RBを割り当てる
    ことを特徴とする請求項18に記載のスケジューリング方法。
  20. 自セル内の端末ごとのトラフィック量に基づいて、非セル端端末に割り当てる帯域ブロックの上限およびセル端端末に割り当てる帯域ブロックの上限を決定する上限決定ステップ、
    をさらに含み、
    前記スケジューリングステップでは、
    前記決定した各上限を超えない範囲で非セル端端末向けRBおよびセル端端末向けRBの端末への割り当てを行う
    ことを特徴とする請求項18または19に記載のスケジューリング方法。
  21. 前記スケジューリングステップでは、
    非セル端端末に対して割り当てた帯域ブロックの数が前記決定した上限に達した場合、それ以降はセル端端末のみに帯域ブロックを割り当て、
    セル端端末に対して割り当てた帯域ブロックの数が前記決定した上限に達した場合、それ以降は非セル端端末のみに帯域ブロックを割り当てる
    ことを特徴とする請求項20に記載のスケジューリング方法。
  22. 隣接する基地局装置から、自セル内の通信が隣接基地局装置のセル内の通信に与える干渉レベルの情報を取得する情報取得ステップ、
    をさらに含み、
    前記スケジューリングステップでは、
    隣接基地局装置のセル内の通信に与える干渉が大きい処理対象RBについては、セル端端末に割り当て難くなるようにスケジューリングする
    ことを特徴とする請求項21に記載のスケジューリング方法。
  23. 前記スケジューリングステップでは、
    隣接基地局装置のセル内の通信に与える干渉が大きい処理対象RBをセル端端末に割り当てた場合、
    さらに、
    処理対象RBでの通信が隣接基地局装置のセル内の通信に与える干渉レベルに基づいて、当該処理対象RBでの送信電力を決定し、当該決定した送信電力で送信を行うようにセル端端末に指示を行う
    ことを特徴とする請求項22に記載のスケジューリング方法。
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