JP2011114679A - 位置情報取得システム、位置情報取得装置、位置情報取得方法 - Google Patents
位置情報取得システム、位置情報取得装置、位置情報取得方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】音声によって入力された情報を解析し、情報に含まれる目標物を特定する音声認識サーバ装置1と、特定された前記目標物に基づいて、移動通信装置によって測位された測位情報を補正する位置補正サーバ装置202とを含む位置情報取得装置を構成する。そして、位置補正サーバ装置202に、測位情報に関する誤差に基づいてユーザが存在し得る特定範囲を特定する誤差判定部301、ユーザ存在範囲特定部302と、特定範囲のうち、目標物が視認可能な範囲と重複する視認可能エリアを特定し、測位情報が示す移動通信装置の現在位置を、視認可能エリアの重心を含む範囲に補正するユーザ位置補正処理部303とを設ける。
【選択図】 図3
Description
ところで、GPS装置は、位置の測定が行われる場所(測位場所)の電波状況等により、測定誤差が変化する。測定誤差が大きい場合、ユーザの位置が正確に取得できないことになる。このため、GPS装置によって取得された位置情報を、ユーザ自身によって補正する従来技術がある。
このような従来技術によれば、ユーザは、GPS装置によって取得された移動通信装置の現在位置を補正し、補正後の正確な位置情報に基づく適正な情報を取得することができる。
移動中にディスプレイ画面を見ることは、ユーザの注意力を散漫にする可能性が生じるために望ましいことではない。
本発明は、上記した点に鑑みてなされたものであり、移動通信装置に表示された地図をユーザが見ることなく、GPS装置等の測位装置によって取得された位置情報をユーザが補正することができる位置情報取得システム、位置情報取得装置、位置情報取得方法を提供することを目的とする。
請求項7の発明によれば、機器に表示された地図をユーザが見ることなく、GPS装置等によって取得された位置情報をユーザが補正することができる位置情報取得方法を提供することができる。
(前提技術)
以下、本発明の実施形態の説明に先立って、本実施形態が適用されるサービスについて説明する。
図1は、本実施形態が適用されるサービスの一例を説明するための図である。図1に示したサービスは、携帯電話機を利用して入力された音声にしたがって新幹線のチケットを予約するものである。このようなサービスでは、ユーザは自己が保有する携帯電話機を使って所定の電話番号に発呼し、例えば、現在東京にいるユーザが、「今から仙台に行きたい」と音声入力をする。入力された音声は、サービスを提供する業者が管理するサーバ装置に送信される。
図1に示した例では、位置情報取得システムが、音声認識サーバ装置1、シナリオサーバ装置2、Webサーバ装置3の3つのサーバ装置を備えている。入力された音声は音声認識サーバ装置1によって解析される。シナリオサーバ装置2は、音声認識サーバ装置1の解析によって得られた情報に基づいて、ユーザとの会話に用いられるデータ(シナリオ)を読み出し、合成音声によってユーザに応答する。
この際、Webサーバ装置3は、測位情報に基づいて携帯電話機の位置に対する最寄り駅を特定する。そして、最寄り駅から新幹線の乗車可能な駅まで向かう時間や路線を考慮して予約可能な新幹線の便を検索する。このため、図1に例示したサービスにおいて、GPS装置によって得られる測位情報が不正確な場合、ユーザの希望に沿った新幹線の便の情報を提供することができなくなることがある。
図2は、本実施形態の位置情報取得システムの概要を説明するための図である。図示したように、本実施形態の位置情報取得システムは、ユーザによって携帯される移動通信装置と、位置補正サーバ装置202を含むサーバ装置群4とによって構成される。本実施形態では、移動通信装置を、携帯電話機201とする。なお、本実施形態の移動通信装置としては、携帯電話機に限定されるものでなく、通信機能を持った携帯可能な機器であればどのような装置であっても適用することができる。
また、携帯電話機201には、GPS衛星204から電波を受信して自機の位置を測定するGPS受信器が設けられている。なお、このような携帯電話機201の受信器については、GPS機能を持った携帯電話機が周知であることから、GPS受信器の図示及びこれ以上の説明を省く。本実施形態では、GPS衛星204とGPS受信器とを合わせて以降GPS機能と記す。
以上の構成において、携帯電話機201には、ユーザが通話することによって音声による情報が入力される。また、サーバ装置群4に含まれる音声認識サーバ装置1は、携帯電話機201によって音声入力された情報を解析し、情報に含まれる目標物を特定することができる。
携帯電話機201は、GPS機能によって測位された位置に関する情報(以降、測位情報と記す)を一定の時間間隔で位置補正サーバ装置202に送信する。また、このとき、携帯電話機201は、測位情報と共に、この測位情報の測位誤差を示す測位レベル情報を位置補正サーバ装置202に送信する。
1.測位レベル情報
表1は、測位レベル情報を説明するためのテーブルである。測位レベル情報は、図示したように、測位レベル「1」、「2」、「3」のいずれかを示している。「1」から「3」の測位レベルには、それぞれ誤差が対応付けられていて、測位レベルが示す数値が大きいほど誤差が大きいことを示している。
図3は、図1に示した位置補正サーバ装置202の構成を説明するための機能ブロック図である。位置補正サーバ装置202は、測位レベル情報から位置情報の誤差を判定する誤差判定部301、誤差判定部301により判定された誤差が、所定の値よりも大きい場合、携帯電話機が存在する範囲を特定するユーザ存在範囲特定部302、ユーザ存在範囲特定部302によって特定された範囲(以降、ユーザ存在範囲と記す)を補正し、携帯電話機の位置を求めるユーザ位置補正処理部303を備えている。なお、本実施形態では、以降、携帯電話機のユーザ存在範囲をユーザのユーザ存在範囲、携帯電話機の位置をユーザの位置とみなすものとする。
誤差判定部301は、携帯電話機201から送信された測位レベルから、測位情報の誤差を判定する。なお、誤差判定部301には、予め表1に示した測位レベルに対応する特定範囲が設定されている。また、送信された測位レベルが所定の測位レベル以下であった場合には誤差が小、送信された測位レベルが所定の測位レベルよりも大きい場合には誤差が大と判定するものとする。
ユーザ存在範囲特定部302は、測位レベルに対応する誤差に基づいてユーザ存在範囲を特定する。本実施形態では、例えば、測位レベルが「2」であって、水平誤差が50m以上、300m未満である場合、測位情報が示す携帯電話機の位置を中心とする半径300mの円を特定範囲とする。また、水平誤差が300m以上である場合、特定範囲を、予めユーザ存在範囲特定部302において設定された上限範囲とする。上限範囲は、例えば、測位情報が示す携帯電話機の現在位置を中心とし、設定された上限値を半径とする円として設定される。
ユーザ位置補正処理部303は、シナリオサーバ装置2に対し、音声ガイダンスを携帯電話機に流すように指示する。この音声ガイダンスは、ユーザから見える建物や標識、看板、ポスト、橋等の建造物(以降、目標物と記す)の名称と、ユーザの進行方向に対する目標物が見える方向とを音声入力するように促すものである。音声ガイダンスの具体例としては、例えば、「そちらから見える目標物を教えて下さい、また、その目標物は進行方向からどちらの方向から見えますか」等がある。
また、ユーザが音声ガイダンスに応じて目標物の見える方向についても回答した場合、ユーザ位置補正処理部303は、方向に基づいて視認可能エリアをさらに絞り込む。なお、ユーザ位置補正処理部303は、送信された測位情報を受信し、時系列に蓄積することにより、携帯電話機の移動方向を把握している。
図4(a)は、ユーザが、音声ガイダンスに「後に目標物が見える」と応答した場合の視認可能エリアを示している。図4(a)に示した例によれば、視認可能エリアAは、ユーザの進行方向を前方とした場合の、目標物Mよりも前方のエリアに制限される。この結果、視認可能エリアAのエリアABが視認可能エリアAから除外される。
図5は、ユーザ位置補正処理部303が測位情報の補正に先立って、測位情報を補正することが可能か否かを判断する処理を説明するための図である。ユーザ位置補正処理部303は、視認可能エリアAが特定されたとき、視認可能エリアAの重心oを求める。そして、重心oを中心に、視認可能エリアAを包含する最小半径の円c1を想定する。
また、ユーザ位置補正処理部303には、所定の半径の円c2が予め設定されている。ユーザ位置補正処理部303は、円c1を予め設定された半径の円c2と比較し、円c1の半径が円c2の半径以下である場合、GPSによって測位された測位情報が補正可能であると判断する。
測位情報が補正可能である場合、ユーザ位置補正処理部303は、視認可能エリアAの重心oがユーザの位置となるように、測位情報を補正する。また、補正後のユーザの位置の誤差範囲を、円c1とする。このとき、図6に示すように、円c1の半径zが、ユーザの位置の水平誤差となる。
次に、上記した位置情報取得システムの動作を説明する。
図7は、本実施形態の位置情報取得システムの動作を説明するためのフローチャートである。図示したフローチャートは、図2、図3に示した位置補正サーバ装置202が測位情報を補正する処理を表している。
本実施形態の位置情報取得システムにおいて、位置補正サーバ装置は、携帯電話機から測位情報の通知を受ける(ステップS1)。このとき、位置補正サーバ装置は、測位情報と共に送信されてきた測位レベルにより、通知された測位情報の誤差を取得する。そして、取得された誤差により、ユーザ存在範囲を特定する処理を実施するか否か判断する(ステップS2)。
目標物がユーザ存在範囲に含まれている場合、ユーザ位置補正処理部は、視認情報データ検索し(ステップS5)、目標物のユーザ視認範囲を抽出する。そして、ユーザ存在範囲とユーザ視認範囲とが重なった範囲を視認可能エリアとする(ステップS6)。
現在位置の補正が可能であると判断された場合、ユーザ位置補正処理部は、視認可能エリアの重心がユーザの位置となるように測位情報を補正する(ステップS8)。また、視認可能エリアを包含する最小の円を、補正された位置の誤差範囲とする。
以下、以上述べた実施形態1の具体例1、具体例2について説明する。なお、この具体例1、具体例2では、携帯電話機を、より上位概念の移動通信装置と記すものとする。
1 具体例1
具体例1では、以上説明した本実施形態の位置情報取得システムを使ったユーザの現在位置の補正の処理を具体的に説明する。
図8は、移動通信装置から送信された測位情報に基づくユーザの現在位置pと現在位置pに対するユーザ存在範囲qとを、地図上に示した図である。ユーザ存在範囲qは、水平誤差100m時のものであって、現在位置pを中心にした半径100mの円として表される。また、図中に示す矢線dは、ユーザの進行方向を示している。
そして、ユーザ存在範囲に「コンビニエンスストアK」が含まれている場合、ユーザ位置補正処理部は、視認情報データを検索する。そして、コンビニエンスストアKのユーザ視認範囲を抽出する。
以上の処理では、視認可能エリアを1つに特定できなかったため、サーバ装置群は、移動通信装置に再度音声ガイダンスを流し、目標物の音声入力をユーザに促す。具体例1では、音声ガイダンスに応じ、ユーザにより、「左側に赤坂Vビルが見える」と音声入力されている。
図12は、エリア702a、703bが重なった範囲を示す図である。具体例1では、コンビニエンスストアK602と赤坂Vビル603とが同時に視認できる範囲にユーザがいると考えられるから、視認可能エリア702a、703bが重なったエリア704がコンビニエンスストアK602と赤坂Vビル603との視認可能エリアとなる。
また、本発明の実施形態は、具体例1のように、測位情報に基づくユーザ存在範囲を補正することばかりでなく、ユーザ視認範囲のみを使って移動通信装置の位置を取得することも可能である。このような例として、具体例2を説明する。
図15は、具体例2を説明するための図である。具体例2では、ユーザから、音声ガイダンスに対して「右側にフランス料理店Fが見える」、との応答がされたものとする。このような場合、フランス料理店Fのユーザ視認範囲のうち、ユーザに進行方向に対して右側にあるフランス料理店F605のユーザ視認範囲から直ちに移動通信装置の位置を含むエリア705が特定できる。
このような具体例2は、GPS機能を用いないので、地下街等においても適用することができる。なお、具体例2は、「右側にフランス料理店Fが見える」の応答のみからエリア705を特定したが、さらに多くの目標物についての情報を音声入力するようユーザに促せば、より高い精度で移動通信装置の位置を特定することができることはもちろんである。
また、測位情報と併用して移動通信装置の位置を特定するようにすれば、より高い精度で移動通信装置の位置を特定することができる。さらに、目標物の数が多いほどより高い精度で移動通信装置の位置を特定することができる。
2 シナリオサーバ装置
3 Webサーバ装置
4 サーバ装置群
201 携帯電話機
202 位置補正サーバ装置
301 誤差判定部
302 ユーザ存在範囲特定部
303 ユーザ位置補正処理部
304 データベース
304a 地図データ
304b 視認情報データ
601、602 コンビニエンスストアK
603 赤坂Vビル
Claims (8)
- 音声によって情報を入力する移動通信装置と、
前記移動通信装置によって入力された情報を解析し、前記情報に含まれる目標物を特定する音声解析部を備えた位置情報取得装置と、を含む位置情報取得システムであって、
前記移動通信装置は、自装置の現在位置を測位する測位手段を備え、当該測位によって得られた測位情報を前記位置情報取得装置に送信し、
前記位置情報取得装置は、
前記音声解析部によって取得された前記目標物に基づいて、前記移動通信装置によって測位された測位情報を補正する補正処理手段を含み、
前記補正処理手段は、
前記測位情報に関する誤差に基づいて、前記移動通信装置が存在し得る存在範囲を特定する存在範囲特定手段と、
前記存在範囲のうち、前記音声解析部によって取得された目標物が視認可能な範囲と重複する視認可能エリアを特定する視認可能エリア特定手段と、
前記測位情報に含まれる前記移動通信装置の現在位置を、前記視認可能エリアに含まれる位置に補正する補正手段と、
を備えることを特徴とする位置情報取得システム。 - 移動通信装置の位置を測位して得られる測位情報を補正する補正処理手段を含む位置情報取得装置であって、
移動通信装置によって音声入力された情報を解析し、当該情報に含まれる目標物を特定する音声解析部を備え、
前記補正処理手段は、
前記測位情報に関する誤差に基づいて、前記移動通信装置が存在し得る存在範囲を特定する存在範囲特定手段と、
前記存在範囲のうち、前記音声解析部によって取得された目標物が視認可能な範囲と重複する視認可能エリアを特定する視認可能エリア特定手段と、を備え、
前記測位情報が示す前記移動通信装置の現在位置を、前記視認可能エリアに含まれる位置に補正することを特徴とする位置情報取得装置。 - 前記音声解析部によって特定された前記目標物が複数ある場合、
前記視認可能エリア特定手段は、前記存在範囲のうち、前記音声解析部によって取得された複数の目標物に対応する複数の視認可能な範囲と重複するエリアを視認可能エリアに特定することを特徴とする請求項2に記載の位置情報取得装置。 - 前記音声解析部は、音声によって入力された情報を解析して前記目標物が見える方向をも特定し、
前記視認可能エリア特定手段は、前記目標物が見える方向に基づいて、特定された視認可能エリアの一部を視認可能エリアから除外することを特徴とする請求項2または3に記載の位置情報取得装置。 - 前記補正処理手段は、
前記測位情報に関する誤差が所定の値よりも小さい場合、前記測位情報が示す前記移動通信装置の現在位置の補正をしないことを特徴とする請求項2または3に記載の位置情報取得装置。 - 前記補正処理手段は、
前記測位情報が示す前記移動通信装置の現在位置を、前記視認可能エリアの重心に補正することを特徴とする請求項2、3、5のいずれか1項に記載の位置情報取得装置。 - 移動通信装置によって音声入力された情報に含まれる目標物に基づいて、移動通信装置の位置を測位して得られる測位情報を補正する補正手段を備えた位置情報取得装置によって実行される位置情報取得方法であって、
前記測位情報に関する誤差に基づいて、前記移動通信装置が存在し得る存在範囲を特定する存在範囲特定ステップと、
前記存在範囲のうち、前記目標物が視認可能な範囲と重複する視認可能エリアを特定する視認可能エリア特定ステップと、
前記測位情報が示す前記移動通信装置の現在位置を、前記視認可能エリアに含まれる位置に補正する位置補正ステップと、
を含むことを特徴とする位置情報取得方法。 - 移動通信装置と、当該移動通信装置の現在位置を取得する位置情報取得装置と、を含む位置情報取得システムであって、
目標物と、当該目標物が視認できる視認範囲とを対応付けた視認情報データベースを含み、
前記位置情報取得装置は、
前記移動通信装置から音声入力された情報に基づいて、ユーザが視認できる目標物を特定する目標物特定手段と、
前記視認情報データベースを検索し、前記目標物が視認できる視認範囲を前記視認情報データベースから抽出する視認範囲抽出手段と、
前記視認範囲抽出手段により抽出された視認範囲に含まれる位置を、前記移動通信装置の現在位置とする位置取得手段と、
を備えることを特徴とする位置情報取得システム。
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