JP2011114368A - 通信装置及び通信方法 - Google Patents

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    • H04L27/263Inverse Fourier transform modulators, e.g. inverse fast Fourier transform [IFFT] or inverse discrete Fourier transform [IDFT] modulators modification of IFFT/IDFT modulator for performance improvement

Abstract

【課題】乗算処理の処理量を削減する通信装置、通信方法及び通信プログラムを提供する。
【解決手段】位相情報を含む周波数領域信号を伝達する副搬送波の帯域のうち、副搬送波の帯域を所定の帯域にシフトさせるための回転因子が虚数単位の整数乗倍となる帯域に対して、周波数領域信号をマッピングする。また、周波数領域信号をマッピングされた副搬送波を逆高速フーリエ変換して時間領域信号に変換し、変換された時間領域信号をアップサンプリングして、サンプル数を拡張する。そして、回転因子が虚数単位の整数乗倍となる場合には、アップサンプリングされた各サンプルの実数成分と虚数成分を入替える入替処理、及び/又は、該実数成分又は虚数成分の符号を反転させる符号反転処理を実行する。すなわち、入替処理及び符号反転処理を実行することによって、周波数領域信号がマッピングされた副搬送波の帯域を所定の帯域までシフトする。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信装置及び通信方法に関する。
近年、LTE(Long Term Evolution)の標準化が3GPP(3rd Generation Partnership Project)によって進められている。LTEとは、第三世代携帯電話方式を進化させた次世代移動通信方式である。3GPPの規定によると、LTEが適用された通信端末装置は、無線通信を実行する場合には、まず基地局からの下りリンク(Downlink)を確立する。その後、通信端末装置は、PRACH(Physical Random Access Channel)を基地局へ送信し、上りリンクを確立する。ここで、PRACHとは、基地局との通信に利用する物理ランダムアクセスチャネルである。
通信端末装置がPRACHを送信する処理の一例を図面を用いて説明する。図16は、LTEのPRACH送信シーケンスの一例を説明するための図である。図16に示すように、通信端末装置は、PRACHを送信する場合には、系列長839サンプルのZadoff−Chu系列を生成する(ステップS1)。ここで、Zadoff−Chu系列とは、系列長が奇数であり、各サンプルが複素数であって、かつ左右対称性のある信号である。
続いて、通信端末装置は、生成されたZadoff−Chu系列をサイクリックシフト処理し、系列長839サンプルの時間領域信号を生成する(ステップS2)。そして、通信端末装置は、生成された系列長839サンプルの時間領域信号に対して、DFT(Discrete Fourier Transform:離散フーリエ変換)処理を実行し、839個の周波数領域信号に変換する(ステップS3)。
続いて、通信端末装置は、無線通信に用いられる24576個のサブキャリアのうち、839個のサブキャリアに対して、周波数領域信号をマッピングする(ステップS4)。そして、通信端末装置は、全サブキャリアに対して、IDFT(Inverse Discrete Fourier Transform:逆離散フーリエ変換)処理を実行し、系列長24576サンプルの時間領域信号へ変換する(ステップS5)。その後、通信端末装置は、時間領域信号にCP(Cyclic Prefix)を挿入し(ステップS6)、CPが挿入された信号をPRACHとして、基地局へ送信する(ステップS7)。
特開2004−159324号公報 特開2006−60433号公報
しかしながら、従来のPRACHを送信する技術では、全サブキャリアに対してIDFT処理を実行するため、膨大な回数の乗算処理を実行する必要があるという問題があった。具体的には、通信端末装置は、N個の実数に対するIDFT処理としてN(N−1)回の乗算処理を行う。ここで、通信端末装置は、サブキャリアが複素数であるため、実数に対する乗算処理と比較して4倍の乗算処理を行う必要がある結果、4N(N−1)回の乗算処理を行う。上述した例では、通信端末装置は、24576個のサブキャリアに対してIDFT処理を実行するので、4×24576×24575より約24億回の乗算処理を実行する。このため、通信端末装置は、乗算処理における処理負荷が大きいという問題があった。
本願に開示の技術は、上述した問題に鑑みてなされたものであって、乗算処理の処理量を削減する通信装置及び通信方法を提供することを目的とする。
本願に開示の技術は、一つの態様によれば、位相情報を含む周波数領域信号を伝達する副搬送波の帯域のうち、副搬送波の帯域を所定の帯域にシフトさせるための回転因子が虚数単位の整数乗倍となる帯域に、周波数領域信号をマッピングする。また、周波数領域信号をマッピングされた副搬送波を逆高速フーリエ変換して時間領域信号に変換し、変換された時間領域信号をアップサンプリングして、サンプル数を拡張する。そして、回転因子が虚数単位の整数乗倍となる場合には、アップサンプリングされた各サンプルの実数成分と虚数成分を入替える入替処理、及び/又は、該実数成分又は虚数成分の符号を反転させる符号反転処理を実行する。すなわち、入替処理及び/又は符号反転処理を実行することによって、周波数領域信号がマッピングされた副搬送波の帯域を所定の帯域までシフトする。
本願に開示の技術は、一つの態様によれば、乗算処理の処理量を削減する。
図1は、実施例1に係る通信装置を説明するための図である。 図2は、実施例2に係る無線通信装置の一例を説明するための図である。 図3は、PRACH送信処理に使用されるサブキャリアを説明するための図である。 図4は、乗算削減テーブル部に記憶された情報を説明するための図である。 図5は、サイクリックシフトを説明するための図である。 図6は、実施例2に係る無線通信装置のサブキャリアシフトを説明するための図である。 図7は、サブキャリアシフト部を説明するための図である。 図8は、無線通信装置の処理を説明するための図である。 図9は、無線通信装置の乗算処理の削減を説明するための図である。 図10は、無線通信装置の流れを説明するためのフローチャートである。 図11は、40MHzでの乗算削減可能なRB先頭位置を説明するための図である。 図12は、PUSCH送信を説明するための図である。 図13は、IFFTサイズ32でのPUSCH送信における乗算削減可能なRB先頭位置を説明するための図である。 図14は、IFFTサイズ16でのPUSCH送信における乗算削減可能なRB先頭位置を説明するための図である。 図15は、通信プログラムを実行するコンピュータの一例を説明するための図である。 図16は、LTEのPRACH送信シーケンスを説明するための図である。
以下に添付図面を参照して本願に係る通信装置及び通信方法について説明する。
以下の実施例1では、通信装置の一例を説明する。ここで、通信装置は、例えば、携帯電話や無線通信端末装置などに搭載される通信装置であり、少なくとも、通信を実行する際にIDFT(Inverse Discrete Fourier Transform:逆離散フーリエ変換)処理を行う通信装置である。
まず最初に、図1を用いて、実施例1に係る通信装置の一例を説明する。ここで、図1は、実施例1に係る通信装置を説明するための図である。図1に示すように、通信装置1は、マッピング部2、逆高速フーリエ変換部3、拡張部4、シフト部5を有する。
マッピング部2は、位相情報を含む周波数領域信号を伝達する副搬送波の帯域のうち、副搬送波の帯域を所定の帯域にシフトさせるための回転因子が虚数単位の整数乗倍となる帯域に対して、周波数領域信号をマッピングする。逆高速フーリエ変換部3は、マッピング部2によって周波数領域信号をマッピングされた副搬送波を逆高速フーリエ変換して、時間領域信号に変換する。拡張部4は、逆高速フーリエ変換部3によって変換された時間領域信号をアップサンプリングして、サンプル数を拡張する。
シフト部5は、回転因子が虚数単位の整数乗倍となる場合には、拡張部4によってアップサンプリングされた各サンプルの実数成分と虚数成分を入替える入替処理及び/又は該実数成分又は虚数成分の符号を反転させる符号反転処理を実行する。すなわち、シフト部5は、入替処理及び/又は符号反転処理を実行することによって、周波数領域信号がマッピングされた副搬送波の帯域を所定の帯域までシフトさせる。つまり、通信装置1は、IDFT処理の乗算処理において、回転因子と各サンプルとの積を計算することなく、入替処理及び/又は符号反転処理を行うことで、周波数領域信号がマッピングされた副搬送波の帯域を所定の帯域にシフトさせることができる。
このように、通信装置1は、周波数領域の信号を副搬送波の一部帯域にマッピングする場合には、回転因子が虚数単位の整数乗倍となる帯域に周波数領域の信号をマッピングする。そして、通信装置1は、回転因子が虚数単位の整数乗倍となる場合には、拡張部4によって拡張された全サンプルに対し、入替処理及び/又は符号反転処理を実行することによって、周波数領域信号がマッピングされた副搬送波の帯域を所定の帯域へシフトさせる。このため、通信装置1は、IDFT処理に係る膨大な回数の乗算処理を削減することができる。
以下、図2を用いて、実施例2に係る無線通信装置の一例について説明する。図2は、実施例2に係る無線通信装置の一例を説明するための図である。なお、以下では、携帯電話端末装置に適用する例を説明する。
図2に示すように、無線通信装置10は、ベースバンド処理部11とRF(Radio Frequency)送信部12とアンテナ13とを有する。また、無線通信装置10は、LTE(Long Term Evolution)が適用された無線通信装置であり、基地局への上りリンク(Uplink)を確立するためのPRACH(Physical Random Access Channel)をサブキャリアにマッピングして送信する。
ベースバンド処理部11は、送信される信号のデジタル変調などのベースバンド処理を実行する。また、ベースバンド処理部11は、PRACHの信号を生成する。具体的には、ベースバンド処理部11は、系列長839サンプルのZC(Zadoff−Chu)系列を生成し、生成されたZC系列に対してDFT(Discrete Fourier Transform:離散フーリエ変換)処理を実行する。続いて、ベースバンド処理部11は、DFT処理されたZC系列を2048個のサブキャリアにマッピングする。そして、ベースバンド処理部11は、ZC系列がマッピングされたサブキャリアに対してIFFT(Inverse Fast Fourier Transform:逆高速フーリエ変換)処理を実行し、系列長2048サンプルの時間領域信号に変換する。
さらに、ベースバンド処理部11は、IFFT処理を実行された系列長2048サンプルの時間領域信号をアップサンプリングし、系列長24576サンプルの時間領域信号に変換する。その後、ベースバンド処理部11は、変換された系列長24576サンプルの時間領域信号と後述する回転因子との積を算出し、ZC系列がマッピングされた帯域を所定の帯域までシフトさせる。
そして、ベースバンド処理部11は、ZC系列がマッピングされた帯域を所定の帯域までシフトさせた後に、CP(Cyclic Prefix)を挿入し、PRACHの信号を生成する。その後、ベースバンド処理部11は、CPが挿入されたPRACHの信号をRF送信部12へ送信する。
RF送信部12は、ベースバンド処理部11によって生成された時間領域信号を取得する。そして、RF送信部12は、取得された時間領域信号をアナログ信号に変換する。その後、RF送信部12は、アンテナ13を用いて、変換された信号を基地局へ送信する。
ここで、図3を用いて、無線通信装置10がPRACHを送信するために用いるサブキャリアについて説明する。図3は、PRACH送信処理に使用されるサブキャリアを説明するための図である。図3に示すように、無線通信装置10は、24576個のサブキャリアのうち中心帯域の14400個のサブキャリアを用いて、最大帯域幅20MHzでの無線通信を行う。
また、無線通信装置10は、144サブキャリアを1RB(Resource Block)とし、100RBのサブキャリアを1RBずつ使用して、PRACHを送信する。例えば、無線通信装置10は、PRACHを送信する場合には、839個のサブキャリアを必要とする。このため、無線通信装置10は、100RBのサブキャリアのうち6RB(864個)のサブキャリアを用いて、PRACHを送信する。
以下の説明では、無線通信装置10は、24576個のサブキャリアのうち中心帯域の100RBのサブキャリアを用いてPRACHを送信するものとする。また、図3に示すように、100RBのサブキャリアのうち、最も低帯域端のRBをRB#0、最も高帯域端のRBをRB#99として各RBを示すものとする。また、24576個のサブキャリアのうち、最も低帯域端のサブキャリアを「−12288」番目のサブキャリアとし、最も高帯域端のサブキャリアを「12287」番目のサブキャリアとする。
次に、ベースバンド処理部11がPRACHの信号を生成する処理について詳しく説明する。
図2に戻って、ベースバンド処理部11は、Zadoff−Chu系列生成部20、サイクリックシフト部21、DFT部22、サブキャリアマッピング部23を有する。また、ベースバンド処理部11は、IFFT部24、アップサンプリング部25、サブキャリアシフト部26、CP挿入部27、乗算削減テーブル部28を有する。なお、図2では省略したが、ベースバンド処理部11は、送信される信号のデジタル変調などを実行する無線通信処理部を別に有しており、ベースバンド処理部11が実行する処理がPRACHの信号を生成する処理のみに限定されるわけではない。
乗算削減テーブル部28は、サブキャリアマッピング部23が周波数領域信号をマッピングすることができるサブキャリアの帯域のうち、回転因子の値が虚数単位の整数乗倍となるサブキャリアの帯域を記憶する。具体的には、乗算削減テーブル部28は、図4に示す情報のうち、RB(Resource Block)先頭位置とマッピング位置と中心からのオフセット量とシフト量とを関連付けて記憶する。ここで、図4は、乗算削減テーブル部に記憶された情報を説明するための図である。
ここで、乗算削減テーブル部28に記憶されたRB先頭位置とは、後述するZC(Zadoff−Chu)系列が最終的にマッピングされるサブキャリアの帯域を示す情報である。また、マッピング位置とは、後述するように、サブキャリアマッピング部23がZC系列をマッピングする帯域を示す情報である。中心からのオフセット量とは、後述するように、サブキャリアマッピング部23がZC系列をマッピングする帯域とサブキャリアの中心とのずれを示す情報である。シフト量とは、後述するように、ZC系列がマッピングされた帯域をサブキャリアシフト部26がシフトさせる量を示す情報である。
例えば、乗算削減テーブル部28は、RB先頭位置「RB#5」、マッピング位置「−323〜515」、中心からのオフセット量「+96」、シフト量「−6144」を対応付けて記憶する。
図2に戻り、Zadoff−Chu系列生成部20は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)によって規定されたZadoff−Chu系列を生成する。具体的には、Zadoff−Chu系列生成部20は、ベースバンド処理部11を制御する上位レイヤよりZC系列番号が指定される。Zadoff−Chu系列生成部20は、上位レイヤからZC系列番号が指定された場合には、指定されたZC系列番号に応じて、839個の複素数を生成する。そして、Zadoff−Chu系列生成部20は、生成された839個の複素数をZC系列として、サイクリックシフト部21へ送信する。
サイクリックシフト部21は、Zadoff−Chu系列生成部20によってZC系列が生成された場合には、生成されたZC系列の各数値の順番をサイクリックシフトさせる。具体的には、サイクリックシフト部21は、Zadoff−Chu系列生成部20からZC系列を取得する。また、サイクリックシフト部21は、ZC系列をサイクリックシフトさせる量であるサイクリックシフト量が上位レイヤから指定される。
また、サイクリックシフト部21は、サイクリックシフト量が上位レイヤから指定された場合には、ZC系列に含まれる複素数の順番を、指定されたサイクリックシフト量に応じた順番だけサイクリックシフトさせる。そして、サイクリックシフト部21は、サイクリックシフトされたZC系列をDFT部22へ送信する。ここで、サイクリックシフトとは、ZC系列の並びをリング状にして、ZC系列に含まれる複素数の順番を変更する処理をいう。
一例として、サイクリックシフト部21がサイクリックシフト量「419」を上位レイヤから指定された場合について説明する。図5に示すように、サイクリックシフト部21は、サイクリックシフト量「419」を上位レイヤから指定された場合には、ZC系列のうち1番目から419番目までの複素数を420番目から839番目までの複素数とする。また、サイクリックシフト部21は、ZC系列のうち420番目から839番目までの複素数を1番目から419番目までの複素数とする。そして、サイクリックシフト部21は、サイクリックシフトされたZC系列をDFT部22へ送信する。図5は、サイクリックシフトを説明するための図である。
図2に戻り、DFT部22は、サイクリックシフト部21によってサイクリックシフトされたZC系列に対して、離散フーリエ変換処理を実行し、周波数領域信号に変換する。具体的には、DFT部22は、サイクリックシフト部21によってサイクリックシフトされた839個の複素数であるZC系列を取得する。
そして、DFT部22は、取得されたZC系列に対して離散フーリエ変換処理を実行し、取得されたZC系列を周波数領域信号に変換する。その後、DFT部22は、周波数領域信号に変換されたZC系列をサブキャリアマッピング部23へ送信する。
サブキャリアマッピング部23は、位相情報を含む周波数領域信号を伝達する副搬送波の帯域のうち、副搬送波の帯域を所定の帯域にシフトさせるための回転因子が虚数単位の整数乗倍となる帯域に対して、周波数領域信号をマッピングする。また、サブキャリアマッピング部23は、乗算削減テーブル部28に記憶された副搬送波の帯域に周波数領域信号をマッピングする。
具体的には、サブキャリアマッピング部23は、DFT部22から周波数領域信号に変換されたZC系列を取得する。また、サブキャリアマッピング部23は、上位レイヤからRB先頭位置が指定される。サブキャリアマッピング部23は、上位レイヤからRB先頭位置が指定された場合には、乗算削減テーブル部28を参照する。
そして、サブキャリアマッピング部23は、上位レイヤから指定されたRB先頭位置が乗算削減テーブル部28に記憶されていた場合には、上位レイヤから指定されたRB先頭位置と対応付けられたマッピング位置を乗算削減テーブル部28から取得する。また、サブキャリアマッピング部23は、上位レイヤから指定されたRB先頭位置と対応付けられたシフト量を乗算削減テーブル部28から取得する。
そして、サブキャリアマッピング部23は、2048個のサブキャリアのうち、乗算削減テーブル部28から取得されたマッピング位置に、DFT部22から取得されたZC系列をマッピングする。その後、サブキャリアマッピング部23は、ZC系列をマッピングした2048個のサブキャリアをIFFT部24へ送信する。また、サブキャリアマッピング部23は、乗算削減テーブル部28から取得されたシフト量をサブキャリアシフト部26へ通知する。
一方、サブキャリアマッピング部23は、上位レイヤから指定されたRB先頭位置が乗算削減テーブル部28に記憶されていない場合には、2048個のサブキャリアの中心帯域に取得されたZC系列をマッピングする。その後、サブキャリアマッピング部23は、ZC系列をマッピングしたサブキャリアをIFFT部24へ送信する。また、サブキャリアマッピング部23は、シフト量を算出し、算出されたシフト量をサブキャリアシフト部26へ通知する。
例えば、サブキャリアマッピング部23は、DFT部22から周波数領域信号に変換されたZC系列を取得する。また、サブキャリアマッピング部23は、上位レイヤからRB先頭位置として「RB#5」を指定される。サブキャリアマッピング部23は、上位レイヤから「RB#5」を指定された場合には、乗算削減テーブル部28を参照し、「RB#5」が記憶されているか判定する。サブキャリアマッピング部23は、乗算削減テーブル部28に「RB#5」が記憶されていると判定した場合には、「RB#5」と対応付けて記憶されたマッピング位置「−323〜515」を取得する。
ここで、サブキャリアマッピング部23は、2048個のサブキャリアのうち最低帯域端のサブキャリアを「−1024」番目のサブキャリアとし、また、最高帯域端のサブキャリアを「1023」番目のサブキャリアとする。そして、サブキャリアマッピング部23は、「−1024〜1023」番までのサブキャリアのうち、取得されたマッピング位置「−323〜515」にDFT部22から取得されたZC系列をマッピングする。
その後、サブキャリアマッピング部23は、ZC系列がマッピングされた2048個のサブキャリアをIFFT部24へ送信する。また、サブキャリアマッピング部23は、乗算削減テーブル部28を参照し、「RB#5」と対応付けて記憶されたシフト量「−6144」を取得する。そして、サブキャリアマッピング部23は、取得されたシフト量「−6144」をサブキャリアシフト部26へ通知する。
また、例えば、サブキャリアマッピング部23は、上位レイヤから「RB#9」を指定された場合には、乗算削減テーブル部28を参照し、「RB#9」が記憶されているか判定する。サブキャリアマッピング部23は、乗算削減テーブル部28に「RB#9」が記憶されていないと判定した場合には、2048個のサブキャリアの中心帯域である「−419〜419」番目のサブキャリアに取得されたZC系列をマッピングする。
その後、サブキャリアマッピング部23は、ZC系列がマッピングされた2048個のサブキャリアをIFFT部24へ送信する。また、サブキャリアマッピング部23は、以下の式(1)を用いて、サブキャリアシフト部26がZC系列をシフトさせる量を算出する。
Figure 2011114368
ここで、式(1)中のnshiftとは、サブキャリアシフト部26がZC系列をシフトさせる量を示す。また、RBHとは、上位レイヤから指定されたRB先頭位置を示す。サブキャリアマッピング部23は、上位レイヤからRB先頭位置として「RB#9」を指定された場合には、数式(1)のRBHに「9」を代入し、サブキャリアシフト部26がZC系列をシフトさせる量「−5472」を算出する。そして、サブキャリアマッピング部23は、算出されたシフト量「−5472」をサブキャリアシフト部26へ通知する。
IFFT部24は、サブキャリアマッピング部23によって周波数領域信号をマッピングされた副搬送波を逆高速フーリエ変換して、時間領域信号に変換する。具体的には、IFFT部24は、サブキャリアマッピング部23によってZC系列がマッピングされた2048個のサブキャリアを取得する。そして、IFFT部24は、取得された2048個のサブキャリアに対して逆高速フーリエ変換を実行し、時間領域信号に変換する。
ここで、IFFT部24は、周波数領域信号に対して逆高速フーリエ変換を実行した場合には、周波数領域信号と同数の系列長を有する時間領域信号を算出する。このため、IFFT部24は、2048個のサブキャリアに対して逆高速フーリエ演算を実行した場合には、系列長2048サンプルの時間領域信号を算出する。その後、IFFT部24は、変換された系列長2048サンプルの時間領域信号をアップサンプリング部25へ送信する。
アップサンプリング部25は、IFFT部24によって変換された時間領域信号をアップサンプリングして、サンプル数を拡張する。具体的には、アップサンプリング部25は、IFFT部24から系列長2048サンプルの時間領域信号を取得する。そして、アップサンプリング部25は、取得された系列長2048サンプルの時間領域信号を系列長24576サンプルの時間領域信号にアップサンプリングする。その後、アップサンプリング部25は、アップサンプリングされた系列長24576サンプルの時間領域信号をサブキャリアシフト部26へ送信する。
ここで、アップサンプリングとは、所定のサンプル数で表される信号をより多くのサンプル数で再サンプリングすることをいう。例えば、アップサンプリング部25は、系列長2048サンプルの時間領域信号を所定のフィルタで補完し、補完された時間領域信号をアップサンプリングして、系列長24576サンプルの時間領域信号を生成する。
サブキャリアシフト部26は、回転因子が虚数単位の整数乗倍となる場合には、アップサンプリング部25によってアップサンプリングされた各サンプルの実数成分と虚数成分を入替える入替処理を実行する。また、サブキャリアシフト部26は、回転因子が虚数単位の整数乗倍となる場合には、アップサンプリング部25によってアップサンプリングされた各サンプルの実数成分又は虚数成分の符号を反転させる符号反転処理を実行する。
そして、サブキャリアシフト部26は、入替処理及び/又は符号反転処理を実行することによって、周波数領域信号がマッピングされた副搬送波の帯域を所定の帯域までシフトさせる。また、サブキャリアシフト部26は、回転因子が虚数単位の整数乗倍以外となる場合には、回転因子と各サンプルとの積をそれぞれ算出することによって、周波数領域信号がマッピングされた副搬送波の帯域を所定の帯域までシフトさせる。
具体的には、サブキャリアシフト部26は、アップサンプリング部25によってアップサンプリングされた系列長24576サンプルの時間領域信号を取得する。また、サブキャリアシフト部26は、サブキャリアマッピング部23からシフト量を取得する。
そしてサブキャリアシフト部26は、取得された系列長24576サンプルの時間領域信号と、回転因子との積を算出することによって、ZC系列がマッピングされたサブキャリアの帯域を所定の帯域へシフトさせる。また、サブキャリアシフト部26は、取得されたシフト量が「±6144」となる場合には、入替処理及び/又は符号反転処理を実行することによって、ZC系列がマッピングされたサブキャリアの帯域を所定の帯域へシフトさせる。
ここで、回転因子は、サブキャリアマッピング部23によってZC系列がマッピングされたサブキャリアの帯域を所定の帯域までシフトさせるための因子である。例えば、サブキャリアマッピング部23から通知されたシフト量nshift、アップサンプリング部25から取得された各サンプルの順番をk、各サンプルの値をx(k)、回転因子と各サンプルとの積をxshift(k)と表す。また、虚数単位をiとする。この場合には、回転因子は、以下の式(2)で表される。
Figure 2011114368
また、回転因子と各サンプルとの積xshift(k)は、以下の式(3)で表される。
Figure 2011114368
ここで、nshiftが「±6144」の場合には、回転因子と各サンプルとの積xshift(k)は、以下の式(4)で表される。
Figure 2011114368
すなわち、回転因子は、nshiftが「±6144」の場合には、虚数単位「i」、「1」、負の虚数単位「−i」、「−1」のいずれかの値のみとなる。ここで、各サンプルの値x(k)の実数成分をI、虚数成分をQと表すと、xshift(k)は、以下の式(5)〜式(8)のうちいずれかの式で表される。
Figure 2011114368
Figure 2011114368
Figure 2011114368
Figure 2011114368
このため、サブキャリアシフト部26は、回転因子が「1」となる場合には、アップサンプリング部25によってアップサンプリングされた各サンプルの値を周波数領域信号がマッピングされた副搬送波の帯域を所定の帯域までシフトさせたサンプルの値とする。また、サブキャリアシフト部26は、回転因子が虚数単位「i」となる場合には、入替処理を行うとともに、該入替処理後の実数成分の符号を反転させて周波数領域信号がマッピングされた副搬送波の帯域を所定の帯域までシフトさせる。
また、サブキャリアシフト部26は、回転因子が「−1」となる場合には、符号反転処理を行って周波数領域信号がマッピングされた副搬送波の帯域を所定の帯域までシフトさせる。また、サブキャリアシフト部26は、回転因子が負の虚数単位「−i」となる場合には、入替処理を行うとともに、該入替処理後の虚数成分の符号を反転させて周波数領域信号がマッピングされた副搬送波の帯域を所定の帯域までシフトさせる。
すなわち、サブキャリアシフト部26は、nshiftが「±6144」の場合には、入替処理及び/又は符号反転処理を実行することによって、アップサンプリング部25によってアップサンプリングされた各サンプルと回転因子との積を算出することができる。このため、サブキャリアシフト部26は、nshiftが「±6144」の場合には、乗算処理を実行せずとも、ZC系列がマッピングされたサブキャリアの帯域を所定の帯域へシフトさせることができる。
一方、サブキャリアシフト部26は、通知されたシフト量が「±6144」以外の場合には、アップサンプリング部25によってアップサンプリングされた時間領域信号の各サンプルと回転因子とを乗算し、各サンプルと回転因子との積を算出する。具体的には、サブキャリアシフト部26は、(3)式を用いて、回転因子と各サンプルとの積をそれぞれ算出する。
次に、図6を用いて、サブキャリアシフト部26が実行するサブキャリアシフト処理について説明する。図6は、実施例2に係る無線通信装置のサブキャリアシフトを説明するための図である。図6に示すように、サブキャリアシフト部26は、ステップS101〜ステップS106を経て、生成された系列長24576サンプルの時間領域信号を取得する。そして、サブキャリアシフト部26は、取得された系列長24576サンプルの時間領域信号と回転因子との積を算出することによって、中心帯域にマッピングされたZC系列を所定の帯域までシフトさせることができる(ステップS107)。
つまり、サブキャリアシフト部26は、図6中Aに示すように、ZC系列が中心帯域にマッピングされた系列長24576サンプルの時間領域信号を取得する。そして、サブキャリアシフト部26は、図6中Bに示すように、回転因子と時間領域信号との積を算出することによって、図6中Cに示すように、ZC系列がマッピングされたサブキャリアの帯域を所定の帯域へシフトする。
次に、図7を用いて、サブキャリアシフト部26の構成について説明する。図7は、サブキャリアシフト部を説明するための図である。図7に示すように、サブキャリアシフト部26は、クロック制御部30、クロックゲーティングA31、クロックゲーティングB32、回転因子乗算部33、IQ反転入替部34、出力データセレクタ部35を有する。また、回転因子乗算部33は、回転因子選択制御部36、乗算器37を有する。また、IQ反転入替部34は、入替部A38、入替部B39、入替部C40、データ選択部41を有する。
クロック制御部30は、サブキャリアマッピング部23からシフト量を取得する。そして、クロック制御部30は、取得されたシフト量が「±6144」の場合には、クロックゲーティングA31を停止させ、クロックゲーティングB32を駆動させる。また、クロック制御部30は、取得されたシフト量が「±6144」以外の場合には、クロックゲーティングA31を駆動させ、クロックゲーティングB32を停止させる。
クロックゲーティングA31は、回転因子乗算部33へクロックを伝えるスイッチである。クロックゲーティングA31は、クロック制御部30によって駆動させられた場合には、回転因子乗算部33にクロックを伝達し、回転因子乗算部33を駆動させる。
クロックゲーティングB32は、IQ反転入替部へクロックを伝えるスイッチである。クロックゲーティングB32は、クロック制御部30によって駆動させられた場合には、IQ反転入替部34にクロックを伝達し、IQ反転入替部34を駆動させる。
回転因子乗算部33は、アップサンプリング部25によってアップサンプリングされた系列長24576サンプルの時間領域信号を取得する。また、回転因子乗算部33は、サブキャリアマッピング部23からシフト量を取得する。そして、回転因子乗算部33は、回転因子と取得された時間領域信号の各サンプルとの積を算出することによって、ZC系列がマッピングされたサブキャリアの帯域を所定の帯域へシフトする。
IQ反転入替部34は、アップサンプリング部25によってアップサンプリングされた系列長24576サンプルの時間領域信号を取得する。また、IQ反転入替部34は、サブキャリアマッピング部23からシフト量を取得する。そして、IQ反転入替部34は、取得された各サンプルに対して、入替処理及び/又は符号反転処理を実行することによって、ZC系列がマッピングされたサブキャリアの帯域を所定の帯域へシフトする。
出力データセレクタ部35は、サブキャリアマッピング部23からシフト量を取得する。そして、出力データセレクタ部35は、取得されたシフト量が「±6144」の場合には、IQ反転入替部34から出力された値をCP挿入部27へ送信する。また、出力データセレクタ部35は、取得されたシフト量が「±6144」以外の場合には、回転因子乗算部33から出力された値をCP挿入部27へ送信する。
回転因子選択制御部36は、サブキャリアマッピング部23からシフト量を取得する。そして、回転因子選択制御部36は、式(2)を用いて、各サンプルごとの回転因子を算出する。そして、回転因子選択制御部36は、算出された回転因子を乗算器37へ送信する。乗算器37は、回転因子選択制御部36から取得した回転因子と、アップサンプリング部25から取得された各サンプルとの積を算出し、出力データセレクタ部35へ送信する。
入替部A38は、アップサンプリング部25から時間領域信号を取得した場合には、各サンプルの実数成分と虚数成分とに対して、入替処理を行うとともに、入替後の実数成分の符号を反転させる符号反転処理とを実行する。そして、入替部A38は、入替処理と符号反転処理とを実行された各サンプルをデータ選択部41へ送信する。
入替部B39は、アップサンプリング部25から時間領域信号を取得した場合には、各サンプルの実数成分と虚数成分とに対して、符号反転処理を実行する。そして、入替部B39は、符号反転処理された各サンプルをデータ選択部41へ送信する。
入替部C40は、アップサンプリング部25から時間領域信号を取得した場合には、各サンプルの実数成分と虚数成分とに対して、入替処理を行うとともに、入替後の虚数成分の符号を反転させる符号反転処理とを実行する。そして、入替部C40は、入替処理と符号反転処理とを実行された各サンプルをデータ選択部41へ送信する。
データ選択部41は、アップサンプリング部25によってアップサンプリングされた系列長24576サンプルの時間領域信号を取得する。ここで、データ選択部41は、アップサンプリング部25によってアップサンプリングされた24576サンプルの時間領域信号を一つずつ順に取得する。そして、取得された24576サンプルの時間領域信号のうち、一番最初に取得された信号を「0」番目、一番最後に取得された信号を「24575」番目の信号として、取得された各サンプルをカウントする。また、データ選択部41は、各入替部38〜40から、入替処理及び/又は符号反転処理を実行された各サンプルの値を取得する。さらに、データ選択部41は、サブキャリアマッピング部23からシフト量を取得する。
そして、データ選択部41は、取得されたシフト量が「6144」であり、かつ、カウントされたサンプルの番号を4で除算した余りが「0」の場合には、アップサンプリング部25から取得されたサンプルの値を選択する。また、データ選択部41は、取得されたシフト量が「6144」であり、かつ、カウントされたサンプルの番号を4で除算した余りが「1」の場合には、入替部A38から取得されたサンプルの値を選択する。
また、データ選択部41は、取得されたシフト量が「6144」であり、かつ、カウントされたサンプルの番号を4で除算した余りが「2」の場合には、入替部B39から取得されたサンプルの値を選択する。また、データ選択部41は、取得されたシフト量が「6144」であり、かつ、カウントされたサンプルの番号を4で除算した余りが「3」の場合には、入替部C40から取得されたサンプルの値を選択する。そして、データ選択部41は、選択された各サンプルの値を出力データセレクタ部35へ送信する。
一方、データ選択部41は、取得されたシフト量が「−6144」であり、かつ、カウントされたサンプルの番号を4で除算した余りが「0」の場合には、アップサンプリング部25から取得されたサンプルの値を選択する。また、データ選択部41は、取得されたシフト量が「−6144」であり、かつ、カウントされたサンプルの番号を4で除算した余りが「1」の場合には、入替部C40から取得されたサンプルの値を選択する。
また、データ選択部41は、取得されたシフト量が「−6144」であり、かつ、カウントされたサンプルの番号を4で除算した余りが「2」の場合には、入替部B39から取得されたサンプルの値を選択する。また、データ選択部41は、取得されたシフト量が「−6144」であり、かつ、カウントされたサンプルの番号を4で除算した余りが「3」の場合には、入替部A38から取得されたサンプルの値を選択する。そして、データ選択部41は、選択された各サンプルの値を出力データセレクタ部35へ送信する。
図2に戻り、CP挿入部27は、サブキャリアシフト部26から系列長24576サブキャリアの時間領域信号を取得した場合には、復調のためのCPを挿入し、RF送信部12へ送信する。
例えば、ベースバンド処理部11、RF送信部12、は電子回路である。また、Zadoff−Chu系列生成部20、サイクリックシフト部21、DFT部22、サブキャリアマッピング部23、IFFT部24、アップサンプリング部25、サブキャリアシフト部26、CP挿入部27は、電子回路である。また、クロック制御部30、回転因子乗算部33、IQ反転入替部34、出力データセレクタ部35は、電子回路である。また、回転因子選択制御部36、乗算器37、入替部A38、入替部B39、入替部C40、データ選択部41は、電子回路である。ここで、電子回路の例として、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA (Field Programmable Gate Array)などの集積回路、又はCPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などを適用する。
また、乗算削減テーブル部28は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ (flash memory)などの半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置である。また、クロックゲーティングA31、クロックゲーティングB32は、スイッチである。
次に図8を用いて、実施例2に係る無線通信装置10の処理について説明する。図8は、無線通信装置の処理を説明するための図である。図8に示すように、無線通信装置10は、24576個のサブキャリアではなく、2048個のサブキャリアにZC系列をマッピングする。
そして、無線通信装置10は、ZC系列がマッピングされたサブキャリアにIFFT処理を実行し、系列長2048サンプルの時間領域信号を生成する。その後、無線通信装置10は、生成された系列長2048サンプルの時間領域信号をアップサンプリングし、系列長24576サンプルの時間領域信号に拡張する。
さらに、無線通信装置10は、図8中Aに示すように、時間領域信号の各サンプルと回転因子との積を算出することによって、図8中Bに示すように、ZC系列がマッピングされたサブキャリアの帯域を所定の帯域までシフトさせる。このため、無線通信装置10は、24576個のサブキャリアに対してIDFT処理を行わずとも、PRACHの信号を生成することができる。
具体的には、無線通信装置10は、24576個のサブキャリアに対してIDFT処理を実行した場合には、約24億回の乗算処理を実行する。ここで、無線通信装置10は、N個のサブキャリアに対してIFFT処理を実行した場合には、4NlogN回の乗算処理を実行する。このため、無線通信装置10は、2048個のサブキャリアに対してIFFT処理を実行した場合には、4×2048×log(2048)より約9万回の乗算処理を実行する。結果として、無線通信装置10は、乗算処理の処理量を大幅に削減することができる。
ここで、無線通信装置10は、ZC系列がマッピングされたサブキャリアの帯域をシフトさせるために、系列長24576サンプルの時間領域信号と回転因子との積を算出する。このため、無線通信装置10は、IFFT処理とは別に約10万回の乗算処理を実行する。
そこで、図9に示すように、無線通信装置10は、サブキャリアにZC系列をマッピングする場合には、ZC系列がマッピングされたサブキャリアの帯域をシフトさせる量が「±6144」となるようにマッピングする。図9は、無線通信装置の乗算処理の削減を説明するための図である。なお、図9に示す例では、無線通信装置10は、RB先頭位置「RB#5」にZC系列がマッピングされたサブキャリアの帯域をシフトさせるものとする。
無線通信装置10は、図9に示すように、2048個のサブキャリアの中心から96個分高帯域にずれた帯域にZC系列をマッピングする。無線通信装置10は、2048個のサブキャリアの中心から96個分高帯域にずれた帯域にZC系列をマッピングした場合には、回転因子が虚数単位の整数乗倍となるため、乗算処理を実行せずとも、各サンプルと回転因子との積を算出することができる。このため、無線通信装置10は、乗算処理の処理量をさらに削減することができる。
さらに、無線通信装置10は、図4に示すように、RB#1〜RB#8、RB#86〜RB#93をRB先頭位置とする場合には、シフト量が「±6144」となる帯域にZC系列をマッピングすることができる。結果として、無線通信装置10は、95通りのRB先頭位置のうち17通りのRB先頭位置については、乗算処理を回避することができるため、約17%の乗算処理を回避することができる。
このため、無線通信装置10は、ハードウェアを用いて乗算処理を実行した場合には、乗算処理の処理量を削減するため、消費電力を削減することができる。また、無線通信装置10は、ソフトウェアを用いて乗算処理を実行した場合には、乗算処理に必要なメモリを削減することができる。
[無線通信装置の処理]
次に、図10を用いて、無線通信装置10の処理の流れについて説明する。図10は、無線通信装置の処理の流れを説明するためのフローチャートである。無線通信装置10は、基地局との下りリンク(Downlink)が確立されたことをトリガとして、処理を開始する。
まず、無線通信装置10は、ZC系列を生成する(ステップS201)。次に、無線通信装置10は、生成されたZC系列の順番をサイクリックシフトする(ステップS202)。そして、無線通信装置10は、サイクリックシフトされたZC系列に対してDFT処理を実行する(ステップS203)。次に、無線通信装置10は、上位レイヤからRB先頭位置が指定される(ステップS204)。
次に、無線通信装置10は、指定されたRB先頭位置が乗算削減テーブル部28に記憶されているか否かを判定する(ステップS205)。無線通信装置10は、指定されたRB先頭位置が乗算削減テーブル部28に記憶されていた場合には(ステップS205肯定)、2048個のサブキャリアのうち、指定されたRBと対応付けられたマッピング位置にZC系列をマッピングする(ステップS206)。
次に、無線通信装置10は、ZC系列がマッピングされた2048個のサブキャリアに対してIFFT処理を実行し、系列長2048サンプルの時間領域信号に変換する。(ステップS209)。次に、無線通信装置10は、変換された系列長2048サンプルの時間領域信号をアップサンプリングし、系列長24576サンプルの時間領域信号に拡張する(ステップS210)。
次に、無線通信装置10は、シフト量が「±6144」であるかどうか判定する(ステップS211)。そして、無線通信装置10は、シフト量が「±6144」である場合には(ステップS211肯定)、入替処理及び/又は符号反転処理を実行し、ZC系列がマッピングされたサブキャリアの帯域を所定の帯域までシフトさせる(ステップS212)。
次に、無線通信装置10は、系列長24576サンプルの時間領域信号に対して、復調のためのCPを挿入する(ステップS214)。そして、無線通信装置10は、CPが挿入された時間領域信号を基地局へ送信する(ステップS215)。その後、無線通信装置10は、処理を終了する。
一方、無線通信装置10は、指定されたRB先頭位置が乗算削減テーブル部28に記憶されていない場合には(ステップS205否定)、2048個のサブキャリアのうち、中心帯域にZC系列をマッピングする(ステップS207)。次に、無線通信装置10は、ZC系列がマッピングされたサブキャリアの帯域を、指定されたRB先頭位置までシフトさせるシフト量を算出する(ステップS208)。
また、無線通信装置10は、シフト量が「±6144」以外である場合には(ステップS211否定)、ステップS208にて算出されたシフト量を用いて、回転因子と各サンプルとの積を算出する(ステップS213)。
[実施例2の効果]
上述したように、無線通信装置10は、24576個の全サブキャリアに対してIDFT処理を実行せずとも、2048個のサブキャリアに対するIFFT処理を実行することで、PRACHを送信することができる。このため、無線通信装置10は、PRACHを送信するためのIDFT処理に係る膨大な回数の乗算処理を削減することができる。
また、無線通信装置10は、ZC系列がマッピングされたサブキャリアの帯域を所定の帯域までシフトさせる量が「±6144」となる帯域にZC系列をマッピングする。すなわち、無線通信装置10は、2048個のサブキャリアのうち、回転因子が虚数単位の整数倍となる帯域にZC系列をマッピングする。そして、無線通信装置10は、回転因子が虚数単位の整数倍となる場合には、各サンプルの入替処理及び/又は符号反転処理を行うのみで、回転因子と各サンプルとの積を算出できる結果、乗算処理の処理量をさらに削減することができる。結果として、無線通信装置10は、PRACHの送信に必要な乗算処理の処理量をさらに削減することができる。
また、無線通信装置10は、ZC系列がマッピングされたサブキャリアの帯域を所定の帯域までシフトさせる量が「±6144」となるRB先頭位置とマッピング位置とを対応付けて記憶した乗算削減テーブル部28を有する。このため、無線通信装置10は、上位レイヤからRB先頭位置を指定される度にマッピング位置及びシフト量を計算せずとも、適切なマッピング位置及びシフト量を取得することができる。結果として、無線通信装置10は、マッピング位置及びシフト量の計算処理の処理量を削減することができる。
また、無線通信装置10は、回転因子が虚数単位の整数乗倍以外の場合には、アップサンプリング部25によってアップサンプリングされた各サンプルと回転因子との積を算出する。また、無線通信装置10は、回転因子が虚数単位の整数乗倍となる場合には、入替処理及び/又は符号反転処理を実行し、ZC系列がマッピングされたサブキャリアの帯域を所定の帯域までシフトする。このため、無線通信装置10は、回転因子が虚数単位の整数乗倍以外の場合にもPRACHの送信を実行することができ、かつ、回転因子が虚数単位の整数乗倍の場合には、PRACHの送信に必要な乗算処理の処理量を削減することができる。
これまで本願の実施例について説明したが実施例は、上述した実施例以外にも様々な異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、他の実施例を説明する。
(1)異なる帯域幅への適用
実施例2に係る無線通信装置10は、最大帯域幅を20MHzとし、24576個のサブキャリアのうち中心帯域14400個のサブキャリアを用いて、PRACHを送信していた。しかし、実施例はこれに限定されるものではなく、他の帯域幅を用いる無線通信装置に適用してもよい。
以下、一例として、最大帯域幅を40MHzとする無線通信装置について説明する。無線通信装置は、最大帯域幅を40MHzとした場合には、全49152サブキャリアの中心帯域28800サブキャリア(RB#0〜RB#199)のうち、連続した6RBを用いてPRACHを送信する。
無線通信装置は、系列長839サンプルのZC系列を生成し、生成されたZC系列をサイクリックシフトする。次に、無線通信装置は、サイクリックシフトされたZC系列に対して、DFT処理を実行する。次に、無線通信装置は、DFT処理を実行されたZC系列を2048個のサブキャリアにマッピングし、ZC系列をマッピングされたサブキャリアに対してIFFT処理を実行し、系列長2048サンプルの時間領域信号に変換する。
そして、無線通信装置は、系列長2048サンプルの時間領域信号に対してアップサンプリングを実行し、系列長49152サンプルの時間領域信号に拡張する。その後、無線通信装置は、拡張された系列長49152サンプルの時間領域信号と回転因子との積を算出し、ZC系列がマッピングされたサブキャリアの帯域を所定の帯域へシフトさせる。
このため、無線通信装置は、49512個のサブキャリアに対してIDFT処理を実行せずとも、最大帯域幅40MHzでPRACHを送信することができるので、乗算処理の処理量を大幅に削減することができる。
ここで、図11は、40MHzでの乗算削減可能なRB先頭位置を説明するための図である。図11に示すように、無線通信装置は、RB#8〜RB#15、RB#184〜RB#191をRB先頭位置とする場合には、シフト量が「±12288」となるマッピング位置にZC系列をマッピングすることができる。ここで、シフト量をnshiftと表した場合には、回転因子は、以下の式(9)で表すことができる。
Figure 2011114368
このため、無線通信装置は、シフト量が「±12288」となる帯域にZC系列をマッピングした場合には、回転因子が「1」、「i」、「−1」、「−i」のいずれかの値となる。無線通信装置は、回転因子が「1」、「i」、「−1」、「−i」のいずれかの値である場合には、乗算処理を実行せずともZC系列を所定の帯域にシフトさせる。結果として、無線通信装置は、195通りのRB先頭位置のうち16通りのRB先頭位置については、乗算処理を回避することができるため、約8%の乗算処理を回避する。
(2)PRACH以外のチャネル送信への適用
実施例2に係る無線通信装置は、PRACHを送信していた。しかし、実施例はこれに限定されるものではなく、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)、DM−RS(Demodulation Reference Signal)、S−RS(Sounding Reference Signal)等を送信してもよい。
一例として、PUSCHを送信する無線通信装置について説明する。ここで、図12に示すように、無線通信装置は、12サブキャリアを1RBとし、2048サブキャリアの中心帯域100RBを用いて、最大帯域幅20MHzでPUSCHを送信するものとする。また、無線通信装置は、100RBのサブキャリアのうち、1RBのサブキャリアに対して信号をマッピングするものとする。さらに、無線通信装置は、使用する100RBのサブキャリアのうち、最低帯域端のRBをRB#0とし、PUSCHを送信する場合には、「RB#7」をRB先頭位置として、信号をマッピングするものとする。図12は、PUSCH送信を説明するための図である。
まず、無線通信装置は、32個のサブキャリアのうち12個のサブキャリアに対して信号をマッピングする。ここで、無線通信装置は、「RB#7」を先頭位置とする場合には、図12に示すように、32個のサブキャリアのうち中心から2個分高帯域にずらした帯域に信号をマッピングする。次に、無線通信装置は、信号がマッピングされた32個のサブキャリアに対してIFFT(Inverse Fast Fourier Transform:逆高速フーリエ変換)処理を実行し、系列長32サンプルの時間領域信号に変換する。次に、無線通信装置は、変換された時間領域信号をアップサンプリングし、系列長2048サンプルの時間領域信号に拡張する。
このため、無線通信装置は、2048個のサブキャリア全てに対してIFFT処理を実行せずにPUSCHを送信することができる。結果として、無線通信装置は、PUSCHの送信に必要な乗算処理の処理量を削減することができる。
さらに、無線通信装置は、拡張された各サンプルと回転因子との積を算出し、信号がマッピングされたサブキャリアの帯域を所定の帯域に「±512」個分シフトさせる。ここで、回転因子は、次の式(10)で表すことができる。
Figure 2011114368
このため、無線通信装置は、信号がマッピングされたサブキャリアの帯域を所定の帯域に「±512」個分シフトさせる場合には、回転因子の値を虚数単位の整数乗倍にすることができる。図13に示すように、無線通信装置は、RB#6〜RB#7、RB#92〜RB#93をRB先頭位置とする場合には、シフト量が「±512」となるため、回転因子の値を虚数単位の整数乗倍とすることができる。図13は、IFFTサイズ32でのPUSCH送信における乗算削減可能なRB先頭位置を説明するための図である。
このように、無線通信装置は、回転因子の値が虚数単位の整数乗倍となる帯域に対して信号をマッピングした場合には、信号がマッピングされたサブキャリアの帯域をシフトさせる乗算処理の処理量を削減する。このため、無線通信装置は、PUSCHの送信に必要な乗算処理の処理量をさらに削減することができる。
ここで、図14は、IFFTサイズ16でのPUSCH送信における乗算削減可能なRB先頭位置を説明するための図である。図14に示すように、無線通信装置は、16個のサブキャリアにIFFT処理を実行する場合にも、信号がマッピングされたサブキャリアの帯域をシフトさせる乗算処理の処理量を削減することができる。具体的には、無線通信装置は、RB#7又はRB#92をRB先頭位置とする場合には、シフト量が「±512」となる帯域に信号をマッピングすることができる。
結果として、無線通信装置は、回転因子の値を虚数単位の整数乗倍とすることができるので、信号がマッピングされたサブキャリアの帯域をシフトさせる乗算処理の処理量を削減することができる。
(3)プログラム
ところで、実施例1に係る通信装置は、ハードウェアを利用して各種の処理を実現する場合を説明した。しかし、実施例はこれに限定されるものではなく、あらかじめ用意されたプログラムをコンピュータで実行することによって実現するようにしてもよい。そこで、以下では、図15を用いて、実施例1に示した通信装置と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図15は、通信プログラムを実行するコンピュータの一例を説明するための図である。
図15に例示されたコンピュータ200は、RAM(Random Access Memory)120、ROM(Read Only Memory)130、がバス170で接続される。また、図15に例示されたコンピュータ200は、CPU(Central Processing Unit)140がバス170で接続される。さらにバス170には、送信される信号を変調するRF処理部160が接続される。また、RF処理部160は、変調された信号を送信するためのアンテナ180を有する。
ROM130には、マッピングプログラム132、逆高速フーリエプログラム133、拡張プログラム134、シフトプログラム135があらかじめ保持される。CPU140が各プログラム132〜135をROM130から読み出して実行することにより、各プログラム132〜135は、マッピングプロセス142、逆高速フーリエプロセス143、拡張プロセス144、シフトプロセス145として機能する。なお、各プロセス142〜145は、図1に示した各部2〜5と同様の機能を発揮する。また、各プロセス142〜145は、実施例2に係る各部23〜26と同様の機能を発揮することも可能である。
なお、本実施例で説明した通信プログラムは、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、MO(Magneto Optical Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)などのコンピュータで読取可能な記録媒体に記録される。また、このプログラムは、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
1 通信装置
2 マッピング部
3 逆高速フーリエ変換部
4 拡張部
5 シフト部
10 無線通信装置
11 ベースバンド処理部
12 RF送信部
13 アンテナ
20 Zadoff−Chu系列生成部
21 サイクリックシフト部
22 DFT部
23 サブキャリアマッピング部
24 IFFT部
25 アップサンプリング部
26 サブキャリアシフト部
27 CP挿入部

Claims (5)

  1. 位相情報を含む周波数領域信号を伝達する副搬送波の帯域のうち、前記副搬送波の帯域を所定の帯域にシフトさせるための回転因子が虚数単位の整数乗倍となる帯域に、前記周波数領域信号をマッピングするマッピング部と、
    前記マッピング部によって周波数領域信号をマッピングされた副搬送波を逆高速フーリエ変換して、時間領域信号に変換する逆高速フーリエ変換部と、
    前記逆高速フーリエ変換部によって変換された前記時間領域信号をアップサンプリングして、サンプル数を拡張する拡張部と、
    前記回転因子が虚数単位の整数乗倍となる場合には、前記拡張部によってアップサンプリングされた各サンプルの実数成分と虚数成分を入替える入替処理、及び/又は、該実数成分又は虚数成分の符号を反転させる符号反転処理を実行し、前記周波数領域信号がマッピングされた副搬送波の帯域を所定の帯域までシフトするシフト部と、
    を有する事を特徴とする通信装置。
  2. 前記マッピング部が前記周波数領域信号をマッピングすることができる副搬送波の帯域のうち、前記回転因子の値が虚数単位の整数乗倍となる副搬送波の帯域を記憶する乗算削減テーブル部をさらに有し、
    前記マッピング部は、前記乗算削減テーブル部に記憶された副搬送波の帯域に周波数領域信号をマッピングすることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記シフト部は、前記回転因子が虚数単位の整数乗倍以外の場合には、前記拡張部によってアップサンプリングされた各サンプルと回転因子との積を算出し、前記回転因子が虚数単位の整数乗倍となる場合には、前記入替処理、及び/又は、前記符号反転処理を実行し、前記周波数領域信号がマッピングされた副搬送波の帯域を所定の帯域までシフトすることを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 前記シフト部は、前記回転因子が1となる場合には、前記拡張部によってアップサンプリングされた各サンプルの値を前記周波数領域信号がマッピングされた副搬送波の帯域が所定の帯域までシフトされたサンプルの値とし、前記回転因子が虚数単位となる場合には、前記入替処理を行うとともに、該入替処理後の実数成分の符号を反転させて前記周波数領域信号がマッピングされた副搬送波の帯域を所定の帯域までシフトし、前記回転因子が−1となる場合には、符号反転処理を行って前記周波数領域信号がマッピングされた副搬送波の帯域を所定の帯域までシフトし、前記回転因子が負の虚数単位となる場合には、前記入替処理を行うとともに、該入替処理後の虚数成分の符号を反転させて前記周波数領域信号がマッピングされた副搬送波の帯域を所定の帯域までシフトすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の通信装置。
  5. 位相情報を含む周波数領域信号を伝達する副搬送波の帯域のうち、前記副搬送波の帯域を所定の帯域にシフトさせるための回転因子が虚数単位の整数乗倍となる帯域に、前記周波数領域信号をマッピングするマッピングステップと、
    前記マッピングステップによって周波数領域信号をマッピングされた副搬送波を逆高速フーリエ変換して、時間領域信号に変換する逆高速フーリエ変換ステップと、
    前記逆高速フーリエ変換ステップによって変換された前記時間領域信号をアップサンプリングして、サンプル数を拡張する拡張ステップと、
    前記回転因子が虚数単位の整数乗倍となる場合には、前記拡張ステップによってアップサンプリングされた各サンプルの実数成分と虚数成分を入替える入替処理、及び/又は、該実数成分又は虚数成分の符号を反転させる符号反転処理を実行し、前記周波数領域信号がマッピングされた副搬送波の帯域を所定の帯域までシフトするシフトステップと、
    を含む事を特徴とする通信方法。
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