JP2011113436A - 透過照明型表示板 - Google Patents

Abstract

【課題】 本発明は透過照明型表示板に係り、光源が点灯しても、光により文字が透けることなく表示内容が視認し易い透過照明型表示板を提供することを第１の目的とする。
【解決手段】 請求項１に係る発明は、透明な材料で形成された表示部材と、該表示部材の裏面側に貼着され、表示部材の地色を印刷したフィルム材の表面に文字等の表示内容を淡色印刷したシートとで形成され、前記表示内容が表示部材の表面側から認識可能な透過照明型表示板に於て、前記シートに、前記表示内容の色彩と異なる濃色の表示内容を前記表示内容と一致させてその裏面側に表示し、光源の点灯時に、表面側の前記表示内容と異なる色彩で表示内容を投影可能としたことを特徴とする。
【選択図】 図１

Description

本発明は、例えば火災通報装置の操作ボタン等に使用される透過照明型表示板に関する。

非特許文献１に開示されるように、今日、高齢者や身体の不自由な人の介護支援として、高齢者等が通報装置の緊急、相談ボタン（操作ボタン）を押すことで消防署（１１９番）や地域包括支援センター等へ通報し、万一の場合の緊急対応や相談対応等が行える緊急通報システム（ホームナースコール）が広く使用されている。

また、昨今、グループホーム等の小規模社会福祉施設の防火、安全対策が強化され、火災通報装置を初めとする設備の設置義務化が図られており、現在では図１０に示すような火災通報装置１がグループホーム等に設置されている。

この火災通報装置１は、装置本体３の正面の火災ボタン（操作ボタン）５を押すと消防署に通報でき、通報時、装置本体３内蔵のスピーカーとマイク７でハンズフリー通話ができるようになっている。

そして、火災通報装置１には、前記火災ボタン５に加えて相談ボタン９が設けられており、この相談ボタン９を押すと地域包括支援センター等に通報ができるようになっている。

而して、前記火災ボタン５は常夜灯で、図２に示すように内部に発光ダイオード等の光源１１が装着され、夜間は図示しない点灯スイッチのＯＮ操作で光源１１が点灯して、正面視楕円形状に形成された表面の表示板（透過照明型表示板）１３が明るく透過照明されるようになっている。

表示板１３は、透明な樹脂製のボタン本体（表示部材）１５とその裏面側に貼着されたシート１７とで構成されており、図１２に示すようにシート１７は表面側に白く「火災」の文字１９が印字され、裏面側に火災ボタン５の地色（赤色）２１が印刷された透明な樹脂製のフィルム材２３で形成されている。

そして、図１０に示すように光源１１の非点灯時に、火災ボタン５の赤い表示板１３の表面に白く印字された「火災」の文字１９が視認でき、夜間に光源１１が点灯すると、表示板１３全体が赤く照明されて、表面に「火災」の文字１９が視認できるようになっている。

「緊急通報システム（ホームナースコール）」 http://jp.fujitsu.com/group/ftn/products/index-s.html 検索日：平成２１年１０月３０日

しかし乍ら、白い「火災」の文字１９の如く、シート１７に印字された表示内容の色彩が明るい色（淡色印刷）の場合、夜間に光源１１が点灯すると、光により文字１９が透けて表示内容が認識し難くなってしまう欠点があった。

本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、前記火災通報装置の火災ボタンを初め、多くの場面で使用されるこの種の透過照明型表示板に改良を加え、光源が点灯しても、光により文字が透けることなく表示内容が視認し易い透過照明型表示板を提供することを第１の目的とする。

そして、本発明の第２の目的は、光源の点灯時に、表面の表示内容と異なる表示内容を表示可能とした透過照明型表示板を提供することにある。

斯かる目的を達成するため、請求項１に係る発明は、透明な材料で形成された表示部材と、該表示部材の裏面側に貼着され、表示部材の地色を印刷したフィルム材の表面に文字等の表示内容を淡色印刷したシートとで形成され、前記表示内容が表示部材の表面側から認識可能な透過照明型表示板に於て、前記シートに、前記表示内容の色彩と異なる濃色の表示内容を前記表示内容と一致させてその裏面側に表示し、光源の点灯時に、表面側の前記表示内容と異なる色彩で表示内容を投影可能としたことを特徴とする。

また、請求項２に係る発明は、請求項１に記載の透過照明型表示板に於て、前記シートは、フィルム材の表面に印刷された地色の上に表面側の表示内容が淡色印刷され、地色の下に濃色の表示内容が印刷されていることを特徴とし、請求項３に係る発明は、請求項１に記載の透過照明型表示板に於て、前記シートは、表面に印刷された地色の上に表面側の表示内容が淡色印刷された第１のフィルム材と、該第１のフィルム材の裏面に貼着され、濃色の表示内容が印刷された第２のフィルム材とで形成されていることを特徴とする。

一方、請求項４に係る発明は、透明な材料で形成された表示部材と、該表示部材の裏面側に貼着され、表示部材の地色を印刷したフィルム材の表面に文字等の表示内容を淡色印刷したシートとで形成され、前記表示内容が表示部材の表面側から認識可能な透過照明型表示板に於て、前記シートに、前記表示内容と異なる他の表示内容をその裏面側に濃色で表示し、光源の点灯時に、裏面側の前記表示内容を投影可能としたことを特徴とする。

また、請求項５に係る発明は、請求項４に記載の透過照明型表示板に於て、前記シートは、フィルム材の表面に印刷された地色の上に表面側の表示内容が淡色印刷され、地色の下に、濃色の他の表示内容が印刷されていることを特徴とし、請求項６に係る発明は、請求項４に記載の透過照明型表示板に於て、前記シートは、表面に印刷された地色の上に表面側の表示内容が淡色印刷された第１のフィルム材と、該第１のフィルム材の裏面に貼着され、濃色の他の表示内容が印刷された第２のフィルム材とで形成されていることを特徴とする。

そして、請求項７に係る発明は、請求項１乃至請求項６のいずれか１項に記載の透過照明型表示板に於て、前記表示部材は、火災通報装置に装着された操作ボタンのボタン本体であることを特徴とする。

請求項１乃至請求項３及び請求項７に係る発明によれば、シートの印刷内容の重ね合わせのみで部品構成を増やすことなく、従来に比し、光源の点灯時に於ける表示内容の認識が容易となる利点を有する。

そして、請求項４乃至請求項７に係る発明によれば、シートの印刷内容の重ね合わせのみで部品構成を増やすことなく、光源の点灯時に全く異なる表示内容を写すことが可能である。

請求項１、請求項２及び請求項７の第一実施形態に係る透過照明型表示板の断面図である。 光源の非点灯時の火災ボタンの正面図である。 光源の点灯時の火災ボタンの正面図である。 請求項１、請求項２及び請求項７の第二実施形態に係る透過照明型表示板の断面図である。 光源の非点灯時の火災ボタンの正面図である。 光源の点灯時の火災ボタンの正面図である。 請求項１、請求項５及び請求項７の一実施形態に係る透過照明型表示板の断面図である。 光源の非点灯時の火災ボタンの正面図である。 光源の点灯時の火災ボタンの正面図である。 従来の火災通報装置の正面図である。 火災ボタンの概略構成図である。 従来の透過照明型表示板の断面図である。

以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。

図１乃至図３は請求項１、請求項２及び請求項７の第一実施形態に係る透過照明型表示板を用いた火災ボタンを示し、図１０に示す火災ボタン５に換えて火災通報装置１に装着されるものである。

図１に於て、２５は火災ボタン２７の正面視楕円形状に形成された透過照明型表示板（以下、「表示板」という）で、表示板２５は、透明な樹脂製のボタン本体（表示部材）２９とその裏面側に貼着されたシート３１とで構成されている。

而して、図１に示すようにシート３１は、透明な樹脂製のフィルム材３３の上に、先ず、「火災」の文字３５が黒色で印字（濃色印刷）され、その上に火災ボタン２７の地色（赤色）３７が印刷され、そして、地色３７の上に、前記「火災」の文字３５と形状、大きさ、フォント等を一致させて「火災」の文字３９が白色で印字（淡色印刷）されており、図２に示すように光源の非点灯時には、火災ボタン２７の赤い表示板２５の表面に白く印字された「火災」の文字３９が視認できるようになっている。

そして、既述したように本実施形態は、淡色印刷された「火災」の文字３９の裏面側に、これと一致する「火災」の文字３５を地色３７を介して濃色印刷して表示しているため、夜間に光源が点灯すると、光により「火災」の文字３９が透けることなく、濃色印刷された「火災」の文字３５の影が「火災」の文字３９に重なって、図３に示すように赤く照明された表示板２５の表面に黒く「火災」の文字４１が視認できるようになっている。

本実施形態に係る表示板２５を用いた火災ボタン２７はこのように構成されているから、図２に示すように光源の非点灯時は、火災ボタン２７の赤い表示板２５の表面に白く印字された「火災」の文字３９が視認できることとなる。

そして、夜間に点灯スイッチ（図示せず）をＯＮ操作して光源を点灯させると、図３に示すように濃色印刷された「火災」の文字３５の影が「火災」の文字３９に重なって、赤く照明された表示板２５の表面に黒く「火災」の文字４１が視認できることとなる。

従って、本実施形態によれば、シート３１の印刷内容の重ね合わせのみで部品構成を増やすことなく、図１０に示す従来の火災ボタン５に比し、光源の点灯時に於ける表示内容（「火災」の文字）の認識が容易となる利点を有する。

図４乃至図６は請求項１、請求項２及び請求項７の第二実施形態に係る透過照明型表示板を用いた火災ボタンを示し、本実施形態に係る火災ボタン４３の表示板４５は、濃色印刷した前記「火災」の文字３５に代え、光源の点灯時に「火災」の文字３９の輪郭が浮かび上がるように、これと一致させて２本の線からなる「火災」の文字４７を黒色でフィルム材３３の上に印字（濃色印刷）したものである。

尚、ボタン本体２９やその裏面側に貼着されるシート４９の他の構成は図１の実施形態と同様であるため、同一のものには同一符号を付してそれらの説明は省略する。

本実施形態に係る表示板４５を用いた火災ボタン４３はこのように構成されているから、図５に示すように光源の非点灯時は、火災ボタン４３の赤い表示板４５の表面に白く印字された「火災」の文字３９が視認できることとなる。

そして、夜間に点灯スイッチをＯＮ操作して光源を点灯させると、図６に示すように濃色印刷された「火災」の文字４７の影が「火災」の文字３９の輪郭と重なって、赤く照明された表示板２５の表面に黒く輪郭が縁取られた「火災」の文字５１が視認できることとなる。

従って、本実施形態によっても、前記実施形態と同様、所期の目的を達成することが可能で、シート４９の印刷内容の重ね合わせのみで部品構成を増やすことなく、図１０に示す従来例に比し、光源の点灯時に於ける表示内容（「火災」の文字）の認識が容易となる利点を有する。

尚、前記各実施形態のシート３１、４９に代え、図示しない請求項３に係る発明の一実施形態の如く、シートを、表面に印刷された地色の上に前記「火災」の文字３９が淡色印刷された第１のフィルム材と、該第１のフィルム材の裏面に貼着され、前記「火災」の文字３５が濃色印刷された第２のフィルム材とで構成して、該シートを前記ボタン本体２９の裏面側に貼着して火災ボタンの表示板を構成してもよい。

而して、斯かる実施形態によっても、既述した各実施形態と同様、所期の目的を達成することが可能である。

図７乃至図９は請求項４、請求項５及び請求項７の一実施形態に係る表示板を火災通報装置の火災ボタンに適用したもので、本実施形態に係る火災ボタン５３は、図２の火災ボタン２７と異なり、火災ボタン５３自体を押圧ＯＮ操作すると、内部の光源が点灯して火災ボタン５３自体が明るく透過照明されるようになっている。

以下、本実施形態を図面に基づいてに説明すると、図７に於て、５５は火災ボタン５３の正面視楕円形状に形成された表示板で、表示板５５は、透明な樹脂製のボタン本体（表示部材）２９とその裏面側に貼着されたシート５７とで構成されている。

而して、図７に示すようにシート５７は、透明な樹脂製のフィルム材３３の上に、先ず、「通報中」の文字５９が黒色で印字（濃色印刷）され、その上に火災ボタン５３の地色（赤色）３７が印刷され、そして、地色３７の上に「火災」の文字３９が白色で印字（淡色印刷）されており、図８に示すように光源の非点灯時には、火災ボタン５３の赤い表示板５５の表面に白く印字された「火災」の文字３９が視認できるようになっている。

そして、既述したように本実施形態は、淡色印刷された「火災」の文字３９の裏面側に、これと表示内容を異にする「通報中」の文字５９を地色３７を介して濃色印刷して表示しているため、火災ボタン５３がＯＮ操作されて光源が点灯すると、光により「火災」の文字３９が透け、濃色印刷された「通報中」の文字５９の影が表示板５５に投影されて、図９に示すように赤く照明された表示板５５の表面に黒く「通報中」の文字６１が視認できるようになっている。

尚、本実施形態に於ても、火災ボタン５３のＯＮ操作で消防署に通報できるようになっている。

本実施形態に係る表示板５５を用いた火災ボタン５３はこのように構成されているから、図８に示すように光源の非点灯時は、火災ボタン５３の赤い表示板５５の表面に白く印字された「火災」の文字３９が視認できることとなる。

そして、非常時に火災ボタン５３がＯＮ操作されて光源が点灯すると、光により「火災」の文字３９が透け、濃色印刷された「通報中」の文字５９の影が表示板５５に投影されて、図９に示すように赤く照明された表示板５５の表面に黒く「通報中」の文字６１が視認できることとなる。

このように本実施形態によれば、非常時に火災ボタン５３がＯＮ操作されると、通常時と異なる「通報中」の文字６１が表示板５５にはっきりと視認できるため、消防署に通報済みであることを正確に把握、認識することができる等、ボタン操作時に全く異なる表示内容を写すことが可能である。

尚、前記実施形態のシート５７に代え、図示しない請求項６に係る発明の一実施形態の如く、シートを、表面に印刷された地色の上に前記「火災」の文字３９が淡色印刷された第１のフィルム材と、該第１のフィルム材の裏面に貼着され、前記「通報中」の文字６１が濃色印刷された第２のフィルム材とで構成して、該シートを前記ボタン本体２９の裏面側に貼着して火災ボタンの表示板を構成してもよい。

而して、斯かる実施形態によっても、既述した実施形態と同様、所期の目的を達成することが可能である。

そして、本願の表示板は火災ボタンに限定されず、その他多くの装置で使用される表示板に適用可能であり、光源の点灯時に表示内容が見やすく、また、光源の点灯時に全く異なる表示内容を写すことが可能である。

２５、４５、５５ 表示板
２７、４３、５３ 火災ボタン
２９ ボタン本体（表示部材）
３１、４９、５７ シート
３３ フィルム材
３５、３９、４１、４７、５１、５９、６１ 文字
３７ 地色

Claims (7)

1. 透明な材料で形成された表示部材と、
   該表示部材の裏面側に貼着され、表示部材の地色を印刷したフィルム材の表面に文字等の表示内容を淡色印刷したシートとで形成され、
   前記表示内容が表示部材の表面側から認識可能な透過照明型表示板に於て、
   前記シートに、前記表示内容の色彩と異なる濃色の表示内容を前記表示内容と一致させてその裏面側に表示し、
   光源の点灯時に、表面側の前記表示内容と異なる色彩で表示内容を投影可能としたことを特徴とする透過照明型表示板。
2. 前記シートは、フィルム材の表面に印刷された地色の上に表面側の表示内容が淡色印刷され、地色の下に濃色の表示内容が印刷されていることを特徴とする請求項１に記載の透過照明型表示板。
3. 前記シートは、表面に印刷された地色の上に表面側の表示内容が淡色印刷された第１のフィルム材と、該第１のフィルム材の裏面に貼着され、濃色の表示内容が印刷された第２のフィルム材とで形成されていることを特徴とする請求項１に記載の透過照明型表示板。
4. 透明な材料で形成された表示部材と、
   該表示部材の裏面側に貼着され、表示部材の地色を印刷したフィルム材の表面に文字等の表示内容を淡色印刷したシートとで形成され、
   前記表示内容が表示部材の表面側から認識可能な透過照明型表示板に於て、
   前記シートに、前記表示内容と異なる他の表示内容をその裏面側に濃色で表示し、
   光源の点灯時に、裏面側の前記表示内容を投影可能としたことを特徴とする透過照明型表示板。
5. 前記シートは、フィルム材の表面に印刷された地色の上に表面側の表示内容が淡色印刷され、地色の下に、濃色の他の表示内容が印刷されていることを特徴とする請求項４に記載の透過照明型表示板。
6. 前記シートは、表面に印刷された地色の上に表面側の表示内容が淡色印刷された第１のフィルム材と、該第１のフィルム材の裏面に貼着され、濃色の他の表示内容が印刷された第２のフィルム材とで形成されていることを特徴とする請求項４に記載の透過照明型表示板。
7. 前記表示部材は、火災通報装置に装着された操作ボタンのボタン本体であることを特徴とする請求項１乃至請求項６のいずれか１項に記載の透過照明型表示板。
   

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