JP2011111483A - ポリカーボネート系樹脂組成物およびそれからなる成形品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリカーボネート樹脂(A)40〜95重量%およびゴム強化スチレン系樹脂(B)60〜5重量%からなる樹脂成分100重量部、およびウレタン系収束剤で処理されたガラス繊維(C)5〜25重量部からなるポリカーボネート系樹脂組成物、およびそれからなる成形品。
【選択図】なし
Description
当該強熱減量率の測定方法は、以下のとおりである。
ウレタン系収束剤で収束されたガラス繊維(C)を重量既知の磁製坩堝に約5g採取し、精秤する。その後、設定温度110℃の乾燥機に1時間投入し、デシケーター中で室温になるまで放冷して、乾燥重量(W0)を精秤して求める。
次いで、設定温度625℃の電気炉に30分投入し、デシケーター中で室温になるまで放冷して、加熱後重量(W1)を精秤して求める。
強熱減量率を次式で算出する。
強熱減量率(重量%)=(W0−W1)×100/(W0−磁製坩堝の重量)
ポリカーボネート樹脂(A):
ビスフェノールAとホスゲンとから合成されたポリカーボネート樹脂
(住友ダウ社製カリバー200−13、粘度平均分子量21000、
以下PCと略記)
ゴム強化スチレン系樹脂(B):
アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体(ABS樹脂)
(日本エイアンドエル社製サンタックAT−05、以下ABSと略記)
ガラス繊維(C):
日東紡社製CF3PE−455
(ウレタン系収束剤にて処理。付着物量0.57%、以下GF−1と略記)
OCV社製03MA FT−737
(ウレタン系収束剤にて処理。付着物量0.50%、以下GF−2と略記)
日東紡社製CS3PE−941
(エポキシ系収束剤にて処理。以下GF−3と略記)
表1および2に示す配合成分、配合量に従って、各種配合成分をタンブラーにて混合した後、40mmφベント式単軸押出機を用いて、シリンダー温度を実施例1〜4、比較例1〜4、7については280℃、実施例5〜8、比較例5、6および8については260℃に設定して、溶融混練を行い、樹脂組成物のペレットを得た。
得られたペレットを実施例1〜4、比較例1〜4、7については120℃、実施例5〜8、比較例5、6および8については100℃にて4時間乾燥した後、4オンスの射出成形機を用い、シリンダー温度を実施例1〜4、比較例1〜4、7については280℃、実施例5〜8、比較例5、6および8については260℃、金型温度を実施例1〜4、比較例1〜4、7については80℃、実施例5〜8、比較例5、6および8については60℃に設定して、落錘衝撃強度試験用平板(50×82×2mm)および耐熱性評価用試験片(フラットワイズ:80×10×4mm)を成形した。
得られた落錘衝撃強度試験用平板(50×82×2mm)を用いて、1/4”Rの先端を有する撃芯を用いて、設定温度23℃における落錘衝撃強度(kg・cm)をJIS K−7211に準じて測定した。結果を表1および2に示した。
得られた耐熱性評価用試験片(フラットワイズ:80×10×4mm)を用いて、加熱変形温度(℃)をISO75−2に準じて測定した。結果を表1および2に示した。
得られたペレットを実施例1〜4、比較例1〜4、7については120℃、実施例5〜8、比較例5、6および8については100℃にて、4時間乾燥後、射出成形機(FUNAC社製S2000i)を用いて成形温度250℃、射出圧力1600kg/cm2の条件下、アルキメデススパイラルフロー金型(幅10mm、厚み1.0mm)を用い流動長を測定した。結果を表1および2に示した。
同様に、実施例2、実施例4および比較例2は、PC90部、ABS10部およびガラス繊維20部を配合した例であり、落錘衝撃強度はウレタン系収束剤で処理されたガラス繊維を使用した場合の方が優れていた。
一方、比較例3はウレタン系収束剤で処理されたガラス繊維を使用した例ではあるが、その配合量が本発明の要件より少ない場合であり、耐熱性が劣っていた。
また、比較例4はウレタン系収束剤で処理されたガラス繊維の配合量が本発明の要件より多い場合であり、落錘衝撃強度および流動性に劣っていた。
同様に、実施例6、実施例8および比較例6は、PC50部、ABS50部およびガラス繊維20部を配合した例であり、落錘衝撃強度はウレタン系収束剤で処理されたガラス繊維を使用した場合の方が優れていた。
一方、比較例7はウレタン系収束剤で処理されたガラス繊維を使用した例ではあるが、ABSの配合量が本発明の要件より少ない場合であり、流動性が劣っていた。
また、比較例8はABSの配合量が本発明の要件より多い場合であり、落錘衝撃強度および耐熱性に劣っていた。
Claims (4)
- ポリカーボネート樹脂(A)40〜95重量%およびゴム強化スチレン系樹脂(B)60〜5量%からなる樹脂成分100重量部、およびウレタン系収束剤で処理されたガラス繊維(C)5〜25重量部からなるポリカーボネート系樹脂組成物。
- ウレタン系収束剤で処理されたガラス繊維(C)の強熱減量率が、0.50〜1.0重量%であることを特徴とする請求項1記載のポリカーボネート系樹脂組成物。
- ウレタン系収束剤で処理されたガラス繊維(C)の強熱減量率が、0.55〜0.70重量%であることを特徴とする請求項1記載のポリカーボネート系樹脂組成物。
- 請求項1〜3の何れか一項に記載のポリカーボネート系樹脂組成物を成形してなる成形品。
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JP2009267130A JP2011111483A (ja) | 2009-11-25 | 2009-11-25 | ポリカーボネート系樹脂組成物およびそれからなる成形品 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9397575B2 (en) | 2011-08-11 | 2016-07-19 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Switching power supply device |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02272057A (ja) * | 1989-04-13 | 1990-11-06 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | ポリカーボネート樹脂組成物 |
JP2001164105A (ja) * | 1999-12-08 | 2001-06-19 | Teijin Chem Ltd | ガラス強化難燃性ポリカーボネート樹脂組成物 |
JP2007211157A (ja) * | 2006-02-10 | 2007-08-23 | Teijin Chem Ltd | ガラス繊維強化難燃性ポリカーボネート樹脂組成物 |
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2009
- 2009-11-25 JP JP2009267130A patent/JP2011111483A/ja active Pending
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