JP2011110309A - 弁当箱 - Google Patents

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【課題】本発明は、極めて商品価値の高い画期的な弁当箱を提供することを目的とする。
【解決手段】上下に積層し得る複数の蓋11付き容体1と、この蓋11付き容体1を積層状態で束ねる束ね体2とから成る弁当箱であって、前記束ね体2は、前記蓋11付き容体1を載置する載置板体2Aと、この載置板体2Aの対向四辺夫々に起伏回動自在に枢着され、最上段の前記容体1の蓋11に設けた被係止部4に係脱自在に係止する係止部3を有する容体支承体2Bとで構成したものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、弁当箱に関するものである。
従来から、例えば特開2006−102027号に開示されるような、容体を上下に積層して成る弁当箱(以下、従来例という。)が提案されている。
この従来例は、上段の容体を閉塞する蓋にバックルを設け、このバックルに設けた係止部を下段の容体に設けた被係止部に係止することで、2つの容体を上下に積層した状態で固定し得るように構成されている。
特開2006−102027号公報
ところで、従来例は、バックル付きの蓋の上面に箸入れが設けられているが、このバックル付きの蓋の洗浄の際、バックルと箸入れの蓋とがバタついて非常に煩わしいのが現状である。即ち、蓋(特に箸入れが設けられた蓋)は容体に詰めたゴハンやオカズに直接触れて汚れる部分であり且つ良好な衛生状態が要求される部分であるため念入りに洗う必要があるが、洗剤の付いたスポンジで擦ったり、この洗剤を綺麗に洗い流そうとする際にバックルがバタつくことでストレスを感じてしまうユーザーが多い(食器洗浄機の使用をためらうユーザーも多い。)。
また、従来例は、前述したようにバックルは上方から下方へと回動させて下段の容体に係止する構造の為、例えばカバンなどの狭い部位に収納しようとする際にバックルが何か引っ掛かって係脱してしまい、この場合、上下に積層する容体同士が崩れてしまうのは勿論、バックル付きの蓋体が容体から外れて容体内のものがこぼれてしまう場合があるなどの問題点がある。
本発明は、上述した問題点を解決する極めて商品価値の高い画期的な弁当箱を提供するものである。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
上下に積層し得る複数の蓋11付き容体1と、この蓋11付き容体1を積層状態で束ねる束ね体2とから成る弁当箱であって、前記束ね体2は、前記蓋11付き容体1を載置する載置板体2Aと、この載置板体2Aの対向四辺夫々に起伏回動自在に枢着され、最上段の前記容体1の蓋11に設けた被係止部4に係脱自在に係止する係止部3を有する容体支承体2Bとで構成し、前記容体1の上部開口縁部1a若しくはこの上部開口縁部1aに重合する蓋11の周縁部11aに弾性を有する液漏れ体5を設け、前記容体支承体2Bを起き回動させた際、前記液漏れ体5を変形させて前記係止部3が前記被係止部4に押し付け係止するように設けて前記容体支承体2Bを構成したことを特徴とする弁当箱に係るものである。
また、前記蓋11の上面側周縁部に前記被係止部4を設けたことを特徴とする請求項1記載の弁当箱に係るものである。
また、前記容体支承体2Bを起き回動させて前記係止部3が前記被係止部4に係止した際、前記蓋11付き容体1の周面に添設状態となるように前記容体支承体2Bを構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の弁当箱に係るものである。
また、前記容体支承体2Bを起き回動させた際、最上段の前記容体1の蓋11の上面に添設状態となる上面支承部2aを前記容体支承体2Bに設け、この上面支承部2aに前記係止部3を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の弁当箱に係るものである。
また、前記上面支承部2aの先端縁中央部に指掛け突片2a’を設けたことを特徴とする請求項4記載の弁当箱に係るものである。
また、前記載置板体2Aと前記容体支承体2B夫々とは互いに水平状態となるまで展開自在に設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の弁当箱に係るものである。
また、前記蓋11に箸入れ11bを設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の弁当箱に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、前述した従来例と異なり、ストレスを感じることなく良好に洗浄することができ、しかも、堅固に束ね固定でき、液漏れも良好に防止し得ることになり、ひいては、例えば保温性・保冷性にも秀れることになり、そして更に、上下に積層する蓋付き容体を束ねるものが不意に外れてしまうことがないなど極めて商品価値の高い画期的な弁当箱となる。
また、請求項2記載の発明においては、より一層液漏れ体が奏する種々の効果を確実に発揮させることができるなど極めて商品価値の高い画期的な弁当箱となる。
また、請求項3記載の発明においては、上下に積層する蓋付き容体を確実に支承することができ、しかも、コンパクトに束ねることができるなど極めて商品価値の高い画期的な弁当箱となる。
また、請求項4記載の発明においては、容体支承体を起き回動させる一連の動作で簡易且つ確実に被係止部に対して係止部を係止させることができ、しかも、上下に積層する蓋付き容体を堅固で良好に束ねることができるなど極めて商品価値の高い画期的な弁当箱となる。
また、請求項5記載の発明においては、被係止部から係止部を係脱する操作が簡易且つ迅速に行えることになるなど極めて商品価値の高い画期的な弁当箱となる。
また、請求項6記載の発明においては、より一層洗浄し易いなど極めて商品価値の高い画期的な弁当箱となる。
また、請求項7記載の発明においては、前述した従来例に比して機能的に劣ることなく、前述した作用効果を確実に発揮し得ることになるなど極めて商品価値の高い画期的な弁当箱となる。
本実施例の使用状態を示す斜視図である。 本実施例を示す分解斜視図である。 本実施例に係る要部を示す平面図である。 本実施例に係る要部を示す断面図である。 本実施例に係る要部を示す断面図である。 本実施例に係る要部の説明断面図である。 本実施例に係る要部の説明断面図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
束ね体2の載置板体2Aに複数の蓋付き容体1を積層状態に載置し、載置板体2Aの対向四辺夫々に起伏回動自在に枢着した容体支承体2Bを上方に回動させて、最上段の容体1の蓋11に設けた被係止部4に係止部3を係止すると、この上下に積層した蓋付き容体1は容体支承体2Bにより支承されて束ねられる。
この際、係止部3は被係止部4に対して、容体1の上部開口縁部1a若しくはこの上部開口縁部1aに重合する蓋11の周縁部11aに設けた液漏れ体5を変形させて押し付け係止しており、即ち、液漏れ体5を押し潰すようにして係止部3が被係止部4に係止するから良好な密着状態が得られて液漏れ効果(その他にも例えば保温・保冷効果)が増すことになり、しかも、この液漏れ体5の弾性から生じる反発により係止方向に付勢力が生じることになり、被係止部4に対する係止部3の堅固な係止状態が得られ良好な束ね状態が得られることになる。
ところで、本発明は、この上下に積層する蓋11付き容体1を束ねる束ね体2は、その構造上、おかずやご飯などに直接触れる部位ではなく、過度な衛生性が要求されるものではないから迅速且つ良好に洗浄することができ、しかも、この容体1を束ねるものに箸入れが設けられていないから、前述した従来例に比してストレスを感じることなく良好に洗浄することができる。
また、本発明は、束ね体2を構成する容体支承体2Bが下方から上方へ回動させて最上段の容体1の蓋11に設けた被係止部4に係止部3を係止する構造であるから、この複数の蓋11付き容体1を束ねた状態で例えばカバンなどの箇所に入れようとする際、被係止部4から係止部3を係脱させる原因となる力が作用することなく、むしろ容体支承体2Bには蓋11付き容体1側へ押し付ける力が作用するから被係止部4から係止部3が係脱してしまう心配はない。万一何らかの原因で被係止部4から係止部3が係脱したとしても、容体支承体2Bに支承されて蓋11付き容体1同士が崩れてしまうことはなく、容体1内のものがこぼれる心配もない。ちなみに、カバン内から取り出す際には容体支承体2Bが何かに引っ掛かり被係止部4から係止部3を係脱させる原因となる力が作用する場合もあるが、仮に被係止部4から係止部3が係脱したとしても前述したように問題はない。
本発明の具体的な一実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、上下に積層し得る複数の蓋11付き容体1と、この蓋11付き容体1を積層状態で束ねる束ね体2とから成る弁当箱である。
具体的には、蓋11付き容体1は、図1,2に図示したように適宜な金属製(例えば18−8ステンレス製)の細型となる平面視長方形状の容体1と、この容体1の上部開口部を閉塞する合成樹脂製の平面視当方形状の蓋11とで構成されている。尚、容体1は合成樹脂製でも良く、一方、蓋11は金属製(例えば18−8ステンレス製)でも良い。この金属としてのステンレスは保温性・保冷性に秀れ、しかも、臭いや汚れを吸い付けず清潔であり、この種の製品を構成する素材として最適である。
また、蓋11の下面側周縁部には凹溝11aが周方向に連続する状態(囲繞状態)で形成されており、この凹溝11aは容体1の上部開口縁部1aに嵌合し得るように構成されている。
また、蓋11の凹溝11aには、適度な弾性を有する合成樹脂製の環状の液漏れ体5(パッキン)が設けられ、この液漏れ体5は、蓋11で容体1を閉塞した際、容体1の上部開口縁部1aに重合するように構成されている。
また、蓋11の上面側周縁部には、周方向に長さを有して連続する凸部4が設けられており、この凸部4は後述する束ね体2に係る容体支承体2Bの係止部3が乗り越え係止する被係止部4として構成されている。
また、積層する蓋11付き容体1のうちの一つの容体1の蓋11には、図4に図示したように凹部11b’と該凹部11b’を閉塞する開閉蓋11b”とから成る箸入れ11bが設けられている。
束ね体2は、蓋11付き容体1を載置する載置板体2Aと、この載置板体2Aの対向四辺夫々に起伏回動自在に枢着される容体支承体2Bとで構成されている。
載置板体2Aは、図1〜3に図示したように適宜な合成樹脂製の部材で形成され、前後左右に4つの辺部を有する板状体であり、上面に前述した蓋11付き容体1を載置し得るように構成されている。符号2A’は肉抜き孔である。
容体支承体2Bは、図1〜3に図示したように適宜な合成樹脂製の部材で形成された板状体であり、載置板体2Aの4つの辺部夫々にヒンジ部6を介して起伏回動自在に枢着されており、載置板体2Aと容体支承体2B夫々とは互いに水平状態となるまで展開自在に設けられている。
また、容体支承体2Bは、起き回動させた際、載置板体2Aに載置した蓋11付き容体1の周面に添設状態となるように構成されており、上下に積層した2つの蓋11付き容体1を支承し得る高さに設定されている。尚、この容体支承体2Bの高さは積層する蓋11付き容体1の数を考慮して適宜設定される。
また、容体支承体2Bは、最上段の容体1の蓋11に設けた被係止部4に係脱自在に係止する係止部3が設けられている。
具体的には、容体支承体2Bを起き回動させた際、最上段の前記容体1の蓋11の上面に添設状態となる上面支承部2aを容体支承体2Bに設け、この上面支承部2aに係止部3を設けている。
この係止部3は凸部を設けて構成されており、容体支承体2Bを起き回動させた際、被係止部4に乗り越え係止するように構成されている。
従って、容体支承体2Bを起き回動させた際、液漏れ体5を弾圧変形させて係止部3が被係止部4に押し付け係止することになる。
また、容体支承体2Bに係る上面支承部2aの先端縁中央部には、指掛け突片2a’が突出状態に設けられている。
従って、この指掛け突片2a’に指を掛けて外側へ開いて上面支承部2aに均等に力を加えることで、被係止部4に係止する係止部3は良好に係脱することになる。
符号2B’は肉抜き孔である。
以上の構成から成る複数の蓋11付き容体1を束ね体2で積層状態に束ねる場合を説明する。
図6に図示したように束ね体2の載置板体2Aに複数の蓋付き容体1を積層状態に載置する。この際、最上段となる蓋11付き容体1は、蓋11に箸入れ11bを設けたものでも、箸入れ11bを設けていないものでも良い。
続いて、図7に図示したように4つの容体支承体2B夫々を上方に起き回動させて、最上段の容体1の蓋11に設けた被係止部4に係止部3を係止すると、この上下に積層した蓋付き容体1は容体支承体2Bにより支承されて束ねられる。
この際、係止部3は被係止部4に対して、容体1の上部開口縁部1aに重合する蓋11の周縁部11aに設けた液漏れ体5を変形させて押し付け係止する。
本実施例は上述のように構成したから、容体1の上部開口縁部1aと蓋11の周縁部11aとの間に配される液漏れ体5を押し潰すようにして係止部3が被係止部4に係止するから良好な密着状態が得られて液漏れ効果(その他にも例えば保温・保冷効果)が増すことになり、しかも、この液漏れ体5の弾性から生じる反発により係止方向に付勢力が生じることになり、被係止部4に対する係止部3の堅固な係止状態が得られ良好な束ね状態が得られることになる。
また、本実施例は、束ね体2を構成する容体支承体2Bが下方から上方へ回動させて最上段の容体1の蓋11に設けた被係止部4に係止部3を係止する構造であるから、この複数の蓋11付き容体1を束ねた状態で例えばカバンなどの箇所に入れようとする際、被係止部4から係止部3を係脱させる原因となる力が作用することなく、むしろ容体支承体2Bには蓋11付き容体1側へ押し付ける力が作用するから被係止部4から係止部3が係脱してしまう心配はない。
また、本実施例は、蓋11の上面側周縁部に被係止部4を設けたから、蓋11の下面側周縁部11aに設けた液漏れ体5を確実に弾圧変形させることができ、より一層液漏れ体5が奏する種々の効果を確実に発揮させることができる。
また、本実施例は、容体支承体2Bを起き回動させて係止部3が被係止部4に係止した際、蓋11付き容体1の周面に添設状態となるように容体支承体2Bを構成したから、上下に積層する蓋11付き容体1を四方から確実に支承することができ、しかも、容体支承体2Bは板状体で嵩張らずコンパクトに束ねることができる。
また、本実施例は、容体支承体2Bを起き回動させた際、最上段の容体1の蓋11の上面に添設状態となる上面支承部2aを容体支承体2Bに設け、この上面支承部2aに係止部3を設けたから、容体支承体2Bを起き回動させる一連の動作で簡易且つ確実に被係止部4に対して係止部3を係止させることができ、しかも、上下に積層する蓋11付き容体1を堅固で良好に束ねることができる。
また、本実施例は、上面支承部2aの先端縁中央部に指掛け突片2a’を設けたから、この指掛け突片2a’に指を掛けるだけで被係止部4から係止部3を係脱する操作が簡易且つ迅速に行えることになる。
また、本実施例は、載置板体2Aと容体支承体2B夫々とは互いに水平状態となるまで展開自在に設けたから、より一層洗浄し易くなる。
また、本実施例は、蓋11に箸入れ11bを設けたから、前述した従来例に比して機能的に劣ることなく、前述した作用効果を確実に発揮し得ることになる。
また、本実施例に係る蓋11付き容体1と束ね体2とからなる弁当箱は細型であるからカバンなどに嵩張らず収納し易い。専用のポーチを設けることで更に便利となる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 容体
1a 上部開口縁部
2 束ね体
2a 上面支承部
2A 載置板体
2B 容体支承体
3 係止部
4 被係止部
5 液漏れ体
11 蓋
11a 周縁部
11b 箸入れ

Claims (7)

  1. 上下に積層し得る複数の蓋付き容体と、この蓋付き容体を積層状態で束ねる束ね体とから成る弁当箱であって、前記束ね体は、前記蓋付き容体を載置する載置板体と、この載置板体の対向四辺夫々に起伏回動自在に枢着され、最上段の前記容体の蓋に設けた被係止部に係脱自在に係止する係止部を有する容体支承体とで構成し、前記容体の上部開口縁部若しくはこの上部開口縁部に重合する蓋の周縁部に弾性を有する液漏れ体を設け、前記容体支承体を起き回動させた際、前記液漏れ体を変形させて前記係止部が前記被係止部に押し付け係止するように設けて前記容体支承体を構成したことを特徴とする弁当箱。
  2. 前記蓋の上面側周縁部に前記被係止部を設けたことを特徴とする請求項1記載の弁当箱。
  3. 前記容体支承体を起き回動させて前記係止部が前記被係止部に係止した際、前記蓋付き容体の周面に添設状態となるように前記容体支承体を構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の弁当箱。
  4. 前記容体支承体を起き回動させた際、最上段の前記容体の蓋の上面に添設状態となる上面支承部を前記容体支承体に設け、この上面支承部に前記係止部を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の弁当箱。
  5. 前記上面支承部の先端縁中央部に指掛け突片を設けたことを特徴とする請求項4記載の弁当箱。
  6. 前記載置板体と前記容体支承体夫々とは互いに水平状態となるまで展開自在に設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の弁当箱。
  7. 前記蓋に箸入れを設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の弁当箱。
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