JP2011109626A - 放送番組表示装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】第2の放送番組の存在をユーザに確実に提示する放送番組表示装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る放送番組表示装置100は、第1の放送番組をディスプレイ5における第1の画面に表示するための処理を行なう親画面処理部2と、第2の放送番組をディスプレイ5における第2の画面に表示するための処理を行なう子画面処理部3と、ディスプレイ5の前方におけるユーザの存在を検知するセンサ7とを備える。センサ7がユーザの存在を検知した場合に、選局部6が選局しかつ子画面処理部3が処理した第2の放送番組を、合成処理部4が第1の放送番組に合成する。すなわち、放送番組表示装置100は、ユーザがディスプレイ5の前方に存在するときに、第2の放送番組をディスプレイ5の第2画面に表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、第1の放送番組が表示されたディスプレイに第2の放送番組を表示する放送番組表示装置およびその制御方法に関する。
近年、放送技術の発展にともなって、放送受信機では、多数の放送番組の中からユーザの好みの番組などを検索し、検索した番組をユーザに提示する技術が求められている。このような中で、1つのディスプレイ上に互いに異なる放送番組を同時に表示する技術が開発されている。これにより、視聴中の放送番組を表示したまま、検索した放送番組を同時に表示することが可能になっている。
例えば、特許文献1では、予めユーザが登録した番組情報(ジャンルおよびタイトル等)に基づいて、ユーザの好みの「お好み番組」を自動で検索し、視聴中の放送番組を主画面に表示したまま、検索した番組を副画面に表示する技術が開示されている。ユーザは、副画面に表示された番組を選択することによって、お好み番組を容易に選択することができる。
また、特許文献2では、予めユーザのお好み番組を検索して登録しておき、チャンネル切り替えの際、チャンネル切り替えで表示された番組を第1の画面に、登録されたお好み番組を第2の画面に表示する技術が開示されている。
特開2005−217588号公報(2005年8月11日公開) 特開2008−167083号公報(2008年7月17日公開)
しかしながら、放送番組が画面に表示されている時であっても、ユーザは常に画面の前にいるとは限られない。例えば、ユーザは放送番組の視聴途中で画面の前から席をはずす場合もあれば、照明やバックミュージック代わりにするため放送受信機の電源を入れ、そもそも画面の前に落ち着かない場合もある。このため、特許文献1に開示された技術では、副画面にお好み番組が提示されたとしても、ユーザがその存在に気付かない場合がある。
また、特許文献1に開示された技術では、一旦、お好み番組が副画面に表示された後には、ユーザが選択等の操作をするまでその副画面が提示され続ける。このため、ユーザによる副画面の視認性は徐々に低下してしまう。
また、特許文献2に開示された技術では、チャンネル切り替えというユーザの操作をタイミングとしてお好み番組を表示している。このため、ユーザが画面に意識を向けていない状態では、ユーザにお好み番組が提示されることがない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、視聴中の放送番組以外に存在する放送番組をユーザに気付かせやすく提示する放送番組表示装置を提供することにある。
本発明に係る放送番組表示装置は、上記の課題を解決するために、互いに異なる第1の放送番組および第2の放送番組を受信して表示する放送番組表示装置であって、上記第1の放送番組を、ディスプレイにおける第1の画面に表示する第1の表示手段と、上記ディスプレイの前方におけるユーザの存在を検知するセンサと、上記センサが上記ユーザの存在を検知した場合に、上記第1の画面に上記第1放送番組が表示された上記ディスプレイにおいて、当該第1の画面よりも小さい第2の画面に、上記第2の放送番組を表示する第2の表示手段とを備えていることを特徴としている。
上記構成では、例えばユーザがディスプレイの前方に近づいた時に、センサがユーザの存在を検知する。センサがユーザの存在を検知した場合、第2の表示手段は、第1の画面に第1の放送番組が表示されたディスプレイにおいて、第1の画面よりも小さい第2の画面に第2の放送番組を表示する。すなわち、ディスプレイには第1の放送番組と第2の放送番組とが親子表示される。
上記構成によれば、例えばユーザがディスプレイの前方に近づいたときをタイミングとして、第2の放送番組がユーザに提示される。したがって、本発明に係る放送番組表示装置は、ユーザが第2の放送番組を見逃さすことのないよう、第2の放送番組をユーザに気付かせやすく提示することができる。
また、本発明に係る放送番組表示装置において、上記第2の表示手段は、上記第2の放送番組を一定時間表示することが好ましい。
上記構成によれば、第2の放送番組の表示時間が経過した後、センサがユーザの存在を検知すれば、第2の放送番組は再び第2の画面に一定時間表示される。すなわち、ユーザがディスプレイに近づく度に第2の放送番組が第2の画面に表示される。これによって、第2画面に対するユーザの視認性が低下することを防ぐことができるため、第2の放送番組をユーザにより確実に喚起することができる。
また、上記構成によれば、第2の画面が存在し続けることに起因して、第1の画面に表示される第1の放送番組の視聴が過度に妨げられるといった事態を避けることができる。
また、本発明に係る放送番組表示装置は、ユーザの好みの番組に関するお好み番組情報の入力を受け付ける設定手段と、上記設定手段により受け付けられたお好み番組情報に基づいて、上記第2の放送番組を検索する検索手段とをさらに備え、上記第2の表示手段は、上記検索手段により検索された上記第2の放送番組を表示することが好ましい。
上記構成によれば、ユーザの好みに適したお好み番組をユーザに気付かせやすく提示することができる。
さらに、本発明に係る放送番組表示装置において、上記センサは、上記ディスプレイの前方におけるユーザの顔認識情報を検知する機能を有し、上記設定手段は、ユーザの顔認識情報と対応付けられた、当該ユーザの上記お好み番組情報の入力を受け付け、上記検索手段は、上記センサがユーザの顔認識情報を検知した場合に、上記センサによって検知された当該顔認識情報に対応する上記お好み番組情報に基づいて、上記第2の放送番組を検索することが好ましい。
上記構成によれば、ユーザが複数存在する場合であっても、センサが検知したユーザに対応するお好み番組を適宜表示することができる。
また、本発明に係る放送番組表示装置は、上記ディスプレイの電源が落とされた状態において、上記センサが上記ユーザの存在を検知した場合であって、かつ、当該センサによる検知時刻が上記検索手段により検索された上記第2の放送番組の放送時間帯にある場合に、上記ディスプレイの電源を入れる電源制御部をさらに備え、上記第2の表示手段は、上記センサが上記ユーザの存在を検知した場合であって、かつ、現在時刻が上記検索手段により検索された上記第2の放送番組の放送時間帯にある場合、上記電源制御部が上記ディスプレイの電源を入れた場合に、上記第2の放送番組を表示するとことが好ましい。
上記構成によれば、ディスプレイの電源が落とされた状態においても、第2の放送番組をユーザに対して確実に喚起することができる。また、必要以外の部材の起動を抑えたまま、第2の放送番組をユーザに提示することができるため、放送番組表示装置に必要な消費電力を節約することができる。
また、本発明に係る放送番組表示装置において、上記センサは、上記ディスプレイの前方におけるユーザの、当該ディスプレイに対する位置を検出するユーザ位置検出機能をさらに有し、上記第2の表示手段は、上記センサによって検出されたユーザ位置に基づいて、上記ディスプレイにおける上記第2の画面の位置および大きさを決定する、画面形態決定手段を備えることが好ましい。
上記構成によれば、ディスプレイにおいてユーザがより気付きやすい位置および大きさの第2の画面に、第2の放送番組を表示することができる。
本発明に係る放送番組表示装置の制御方法は、上記した課題を解決するために、互いに異なる第1の放送番組および第2の放送番組を受信して表示する放送番組表示装置の制御方法であって、上記第1の放送番組を、ディスプレイにおける第1の画面に表示する第1の表示工程と、上記ディスプレイの前方におけるユーザの存在を検知する検知工程と、上記検知工程において上記ユーザの存在が検知された場合に、上記第1の画面に上記第1放送番組が表示されている上記ディスプレイにおける、上記第1の画面よりも小さい第2の画面に、上記第2の放送番組を表示する第2の表示工程とを備えていることを特徴とする。
上記方法によれば、ユーザが第2の放送番組を見逃さすことのないよう、第2の放送番組をユーザに気付かせやすく提示することができる。
本発明に係る放送番組表示装置は、互いに異なる第1の放送番組および第2の放送番組を受信して表示する放送番組表示装置であって、上記第1の放送番組を、ディスプレイにおける第1の画面に表示する第1の表示手段と、上記ディスプレイの前方におけるユーザの存在を検知するセンサと、上記センサが上記ユーザの存在を検知した場合に、上記第1の画面に上記第1放送番組が表示された上記ディスプレイにおいて、当該第1の画面よりも小さい第2の画面に、上記第2の放送番組を表示する第2の表示手段とを備えているため、第2の放送番組をユーザに気付かせやすく提示することができる。
本発明の一実施形態に係る放送受信機の要部構成を示すブロック図である。 上記放送受信機を示す概略図である。 上記放送受信機において第2番組を表示する処理の流れの一例を示すフローチャートである。 上記放送受信機において第2番組を表示する処理の流れの他の一例を示すフローチャートである。 上記放送受信機において第2番組を表示する処理の流れの他の一例を示すフローチャートである。 上記放送受信機において第2番組を表示する処理の流れのさらに他の一例を示すフローチャートである。 上記放送受信機において第2番組を表示する処理の流れのさらに他の一例を示すフローチャートである。
本発明に係る一実施形態について図1から図7に基づいて説明すると以下の通りである。
(放送受信機100の構成)
本実施の形態に係る放送受信機100は、互いに異なる第1の放送番組(以下、第1番組という)および第2の放送番組(以下、第2番組という)を受信して表示する放送番組表示装置である。まず、本実施の形態に係る放送受信機100について、図1および2を参照して説明する。図1は本実施形態に係る放送受信機100の要部構成を示すブロック図である。図2は放送受信機100を示す概略図である。
図1に示すように、放送受信機100は、親画面処理部2、子画面処理部3、合成処理部4、ディスプレイ5、選局部6、センサ7、制御部8、操作装置9、設定処理部(設定手段)10、OSD表示処理部11、番組抽出部(検索手段)12、電源制御部(電源制御手段)13、番組情報格納部14、第2番組情報格納部15、設定情報格納部16、および検知情報格納部17を備えている。なお、ディスプレイ5、センサ7、および操作装置9は、放送受信機100と一体的に構成されていてもよいが、それぞれ放送受信機100とは別体の装置として構成されてもよい。また、親画面処理部2および子画面処理部3は、デジタル放送信号を受信可能なアンテナ1にそれぞれ接続されている。
親画面処理部2は、アンテナ1から受信した放送信号を処理してディスプレイ5に番組を表示するものであり、第1の表示手段を構成する。具体的には、親画面処理部2は、デジタルチューナ部21、デジタル復調部22、分離部(デマルチプレクサ)23、および、ビデオデコード部24を備える。
デジタルチューナ部21は、アンテナ1を介して受信する番組を選局するものであり、例えばユーザが任意に選択する第1番組を選局する。
デジタル復調部22は、選局された第1番組の放送信号を復調するものである。デジタル復調部22は、デジタルチューナ部21から入力された放送信号を復調して得られたデータを分離部23に出力する。
分離部23は、デジタル復調部22から入力された、多重化された信号を、映像信号や音声信号等にそれぞれ分離するものである。
ビデオデコード部24は、分離部23によって分離された映像信号をデコードするものである。ビデオデコード部24は、デコードした映像信号を合成処理部4に出力する。
一方、子画面処理部3は、アンテナ1から第2番組を受信してディスプレイ5に表示させるための処理を行なう。具体的には、子画面処理部3は、デジタルチューナ部31、デジタル復調部32、分離部(デマルチプレクサ)33、ビデオデコード部34、およびスケーリング処理部(画面形態決定手段)35を備える。
デジタルチューナ部31は、アンテナ1を介して受信する番組を選局するものであり、選局部6によって指示された番組を第2番組として選局する。
デジタル復調部32は、選局された第2番組の放送信号を復調するものである。デジタル復調部32は、デジタルチューナ部31から入力された放送信号を復調して得られたデータを分離部33に出力する。
分離部33は、デジタル復調部32から入力された、多重化された信号を、映像信号、音声信号、および番組情報等にそれぞれ分離するものである。なお、分離部33によって分離された番組情報は、番組情報格納部14に格納される。
ビデオデコード部34は、分離部33によって分離された映像信号をデコードするものであり、デコードした映像信号をスケーリング処理部35に出力する。
スケーリング処理部35は、ビデオデコード部34のデコードした映像信号をスケーリング処理するものである。スケーリング処理部35は、処理した第2番組の映像信号を合成処理部4に出力する。
合成処理部4は、入力された映像信号に基づいて複数の映像を合成し、ディスプレイ5に出力するものである。具体的には、親画面処理部2および子画面処理部3から入力された映像信号に基づいて、第1番組と第2番組とを合成し、ディスプレイ5に出力する。これによって、ディスプレイ5では、第1番組が第1画面(親画面)に表示され、第2番組が、第1の画面よりも小さい第2画面(子画面)に表示される。すなわち、第1番組および第2番組は親子画面表示される。また、場合によっては第1番組を子画面に、第2番組を親画面とした画面構成や、両方を子画面にする2画面を構成してもよい。
ディスプレイ5は、図示しないスピーカを備えており、音声出力機能を有する。但し、本発明において、音声処理は特に重要ではないため、説明を省略する。
選局部6は、子画面処理部3(具体的にはデジタルチューナ部31)に対して、選局すべき第2番組を指示するものであり、例えば、番組抽出部12により検索された番組を第2番組として指示する。
なお、子画面処理部3、合成処理部4、および選局部6は、第2番組を表示するための第2の表示手段を構成する。
センサ7は、ユーザの存在を検知する人感センサであり、図2に示すように、ディスプレイ5の前方におけるユーザの存在を検知する。センサ7は、例えばユーザがディスプレイ5の前方に近づいた場合や、ユーザがディスプレイ5の前方で大きな動作をした場合などに、ユーザの存在を検知する。センサ7としては、焦電型赤外線センサなどを用いることができる。
なお、後述にて詳細に説明するが、センサ7は、ユーザの顔認識情報を認識する顔認識機能を備えてもよいし、ディスプレイ5に対するユーザ位置を検出するユーザ位置検出機能を備えてもよい。
制御部8は、センサ7がユーザの存在を検知したか否かを判定し、判定結果に基づく各部材の制御を行なうものである。
操作装置9は、例えばリモコンやキーボードなどの入力手段を有する。ユーザは操作装置9を操作して、ユーザの好みの番組に関するお好み番組情報などを設定することができる。
設定処理部10は、ユーザが操作装置9を操作して入力したお好み番組情報を受け付けて設定する。入力されたお好み番組情報は、設定情報格納部16に格納されてもよい。お好み番組情報としては、例えば、番組のジャンル、キーワード、放送チャンネル、放送時間帯、放送曜日などを利用することができる。
OSD表示処理部11は、例えばユーザがお好み番組情報を設定するための設定メニュー等を作成し、合成処理部4に出力する。
番組抽出部12は、番組情報格納部14から第2番組を検索し、当該第2番組の情報を抽出する。第2番組は、第1番組と異なる番組であればよいが、設定処理部10によって設定されたお好み番組情報に合致するものであることが好ましい。
電源制御部13は、放送受信機100の電源をOFF状態からON状態へ切り替える制御を行なうものである。
なお、制御部8、設定処理部10、OSD表示処理部11、番組抽出部12、および電源制御部13などについては、例えばCPUを用いて構成することができる。また、番組情報格納部14、第2番組情報格納部15、設定情報格納部16、および検知情報格納部17などの記憶領域については、例えばフラッシュメモリを用いて実現することができる。
<放送受信機100における処理の一例>
放送受信機100における第2番組を表示する処理の一例について、図3を参照して以下に説明する。図3は、放送受信機100において第2番組を表示するまでの処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ユーザは、操作装置9を操作して、お好み番組情報を入力する。設定処理部10は、入力されたお好み番組情報を受け付け、番組抽出部12に出力する(ステップS11)。
番組抽出部12は、入力されたお好み番組情報に応じて、当該情報の条件に合致するお好み番組を第2番組として番組情報格納部14から検索する(ステップS12)。このとき、番組抽出部12は、検索した第2番組に関する情報を番組情報格納部14から抽出する。この第2番組に関する情報には、例えば、第2番組を選局するために必要な情報が含まれる。
以上の工程後、放送受信機100では、親画面処理部2が、ユーザにより選択された第1番組をディスプレイ5に表示しているとする。なお、現段階では、ディスプレイ5に第2番組は表示されていない。
第1番組が表示されている間、センサ7は、ディスプレイ5の前方にユーザの存在を検知する動作を続ける。制御部8は、センサ7がユーザの存在を検知したか否かを判定する(ステップS13)。
センサ7がユーザを検知したと判定した場合、制御部8は、番組抽出部12に第2番組に関する情報を要求する。この要求に応じて、番組抽出部12は抽出した第2番組に関する情報を制御部8に出力する。制御部8は入力された第2番組に関する情報を選局部6に出力する。選局部6は、入力された第2番組に関する情報に応じて、子画面処理部3に対して第2番組の選局を指示する。子画面処理部3は、選局部6の指示に応じて第2番組を選局し、受信した映像信号を処理して合成処理部4に出力する(ステップS14)。
合成処理部4は、親画面処理部2および子画面処理部3から入力された映像信号に基づいて、第1番組に対して第2番組を合成し、ディスプレイ5に出力する。したがって、ディスプレイ5では、第1番組が親画面に表示され、第2番組が子画面に表示される(ステップS15)。
以上のように、放送受信機100は、第1番組が表示されているとき、ディスプレイ5の前方においてユーザの存在を検知した場合に、お好み番組を第2番組として子画面表示する。したがって、ユーザがお好み番組を見逃さすことのないよう、お好み番組をユーザに気付かせやすく提示することができる。
なお、子画面に第2番組が表示されている間、例えばユーザが操作装置9を用いて第2番組を決定する操作を行なうことによって、放送受信機100は第2番組を子画面から全画面に切り替えて表示してもよい。
(第2番組の変形例)
なお、ステップS12において、番組抽出部12が検索する第2番組は、お好み番組であることに限られない。例えば、登録されたお好み番組情報に合致する番組が存在しない場合、番組抽出部12は、ディスプレイが表示している第1番組とは異なる放送番組を第2番組として任意に抽出してもよい。
(第2番組の表示時間)
第2番組がディスプレイ5の子画面に表示される時間は、一定時間であることが好ましい。例えば、放送受信機100には図示しないタイマが設けられ、ステップS13において、センサ7が人の存在を検知した時点から一定時間(例えば15秒間)のみ、選局部6および子画面処理部3が第2番組を選局および処理するように構成してもよい。第2番組の表示時間は任意に設定可能であってもよい。これによって、第1番組の視聴を過度に妨げることなく、第2番組をユーザに喚起することができる。
また、ステップS12において、番組抽出部12がお好み番組情報に合致する番組を複数検索した場合には、ステップS14において、選局部6は、第2番組として複数の番組を一定時間ごとに切り替えて選局させてもよい。
また、センサ7がユーザの存在を検知した後、センサ7がディスプレイ5の前方におけるユーザの存在を検知し続ける場合(ユーザがディスプレイ5の前方に居続ける場合)、第2番組を子画面に一定時間表示した後においても、再び第2番組を子画面に一定時間表示してもよい。例えば、親画面においてそれまで表示していた第1番組とは異なる番組が開始したとき、第1番組放送中のCM明けを検知したとき、あるいは、任意に設定した一定時間(例えば30秒)が経過したときに、第2番組を子画面に一定時間表示してもよい。
(第2番組の表示形態の決定)
センサ7は、ディスプレイ5の前方におけるユーザの存在を検知するだけでなく、ディスプレイ5に対するユーザの位置を検出するユーザ位置検出機能を備えていてもよい。さらに、子画面処理部3におけるスケーリング処理部35は、センサ7の検出したユーザ位置に対応するように、第2番組の表示される子画面の位置や大きさなどを調節してもよい。
具体的には、ステップS13において、ユーザを検知したと判定した場合、制御部8は、センサ7により検出されたユーザ位置情報を取得する。さらに制御部8は、取得したユーザ位置情報を選局部6に出力する。選局部6は、子画面処理部3に対し、第2番組の選局を指示すると共に、入力されたユーザ位置情報に応じた第2番組の表示される子画面の位置や大きさを指示する。子画面処理部3では、スケーリング処理部35が、選局部6の指示に応じて、第2番組の表示される子画面の表示形態(位置および大きさ)を調節し、その映像情報を合成処理部4に出力する。
例えば、ユーザがディスプレイ5の左側にいる場合、第2番組の表示される子画面はディスプレイ5における左側に配置されることが好ましい。ユーザがディスプレイ5の右側にいる場合、第2番組の表示される子画面は、ディスプレイ5における右側に配置されることが好ましい。また、ユーザがディスプレイ5から一定の範囲内にいる場合、第2番組の表示される子画面が小さな範囲に提示され、一方、ユーザがディスプレイ5から一定の範囲外にいる場合、第2番組の表示される子画面が大きな範囲に提示されることが好ましい。
なお、ディスプレイ5から一定の範囲とはユーザが任意に設定してもよく、ディスプレイ5の子画面に表示される第2番組をユーザが認識できるように、ユーザ位置と、第2番組が表示される子画面の大きさとを関連付けることが好ましい。
また、ユーザ位置を検出可能なセンサ7は、焦電型赤外線センサを利用して構成することができる。
以上のように、放送受信機100は、ディスプレイ5の前方におけるユーザ位置を検知したとき、第2番組の表示される子画面の形態が、ディスプレイ5においてユーザ位置に対応するように、その位置と大きさとを調節する。これによって、放送受信機100は、ユーザがより気付きやすいように、お好み番組を提示することができる。
<放送受信機100における処理の他の一例:電源起動処理>
放送受信機100は、ディスプレイ5に第1番組が表示されているときだけでなく、放送受信機100の電源がOFFにされている状態のときにおいて、第2番組を表示する処理を行ってもよい。
ここで、放送受信機100の電源がOFFにされている状態のときに第2番組を表示する処理の一例について、図4および図5を参照して以下に説明する。図4および図5は、放送受信機100において第2番組を表示する処理の流れを示すフローチャートである。
まず、図4を参照して電源OFFまでの処理を説明する。図4に示すように、ユーザは、操作装置9を操作して、お好み番組情報を入力する。設定処理部10は、入力されたお好み番組情報を受け付け、番組抽出部12に出力する(ステップS21)。
番組抽出部12は、入力されたお好み番組情報に応じて、当該情報の条件に合致するお好み番組を第2番組として番組情報格納部14から検索する(ステップS22)。このとき、番組抽出部12は、検索した第2番組に関する情報を番組情報格納部14から抽出する。この第2番組に関する情報には、第2番組を選局するための情報、および、第2番組の放送時間情報などが含まれる。
以上の工程後、ユーザが放送受信機100の電源をOFFにする操作を行なうとする。電源OFF操作があったとき、番組抽出部12は、抽出した第2番組に関する情報を第2番組情報格納部15に出力する。第2番組情報格納部15は、入力された第2番組に関する情報を自ら記憶する(ステップS23)。その後、放送受信機100の電源がOFF状態になる(ステップS24)。
なお、本明細書において電源OFFの状態とは、放送受信機100のディスプレイ5が稼動しないように電源が切られた状態ではあるが、一部の部材(図1中のブロック40)
が起動しているように、待機電流が発生している状態を意味するものとする。
以上の工程により放送受信機100を自動起動のための準備が整う。
次に、図5を参照して放送受信機100を自動起動するまでの処理を説明する。図5に示すように、放送受信機100の電源がOFF状態である間、センサ7は、ディスプレイ5の前方にユーザの存在を検知する動作を続ける。制御部8は、センサ7がユーザの存在を検知したか否かを判定する(ステップS31)。
センサ7がユーザを検知したと判定した場合、制御部8は、第2番組情報格納部15に記憶された第2番組に関する情報を参照し、現在の時刻が第2番組の放送時間帯にあるか否か、すなわち現時点において放送中の第2番組が存在するか否かを判定する(ステップS32)。
放送中の第2番組が存在しないと判定された場合、放送受信機100は電源をOFF状態にしたまま待機し(ステップS33)、ステップS31に戻る。
放送中の第2番組が存在すると判定された場合、制御部8は判定結果を電源制御部13に通知し、これに応じて電源制御部13は、放送受信機100の電源がON状態になるように電源(図示しない)を制御する。また、制御部8は、番組抽出部12に第2番組に関する情報を要求する。この要求に応じて、番組抽出部12は抽出した第2番組に関する情報を制御部8に出力する。制御部8は、入力された第2番組に関する情報を選局部6に出力する。選局部6は、入力された第2番組に関する情報に応じて、子画面処理部3に対して第2番組の選局を指示する。子画面処理部3は、選局部6の指示に応じて第2番組を受信し、また受信した映像信号を処理して合成処理部4に出力する(ステップS34)。
合成処理部4は、親画面処理部2および子画面処理部3から入力された映像信号に基づいて、第1番組に対して第2番組を合成し、ディスプレイ5に出力する。したがって、ディスプレイ5では、第1番組が親画面に表示され、第2番組が子場面に表示される(ステップS35)。また、第2番組情報格納部15を持たず、人を検知した時に内部的に起動し(映像は出力せず、見た目にはOFF状態とする)、第2番組に関する情報を抽出してもよい。
以上のように、放送受信機100は、電源OFF状態のときであるとき、ディスプレイ5の前方においてユーザの存在を検知した場合であって、かつ、第2番組が放送中である場合、電源をONにし、お好みの番組を第2番組として子画面表示する。したがって、放送受信機100の電源がOFFであっても、ユーザが第2番組を見逃さすことのないよう、第2番組をユーザに気付かせやすく提示することができる。また、必要以外の部材の起動を抑えたまま、お好み番組の存在をユーザに対して喚起することができるため、放送受信機100に必要な消費電力を節約することができる。このとき、お好み番組を親画面(全画面)表示しても良い。
<放送受信機100における処理の他の一例:顔情報認識センサの利用>
センサ7は、ディスプレイ5の前方におけるユーザの存在を検知するだけでなく、ユーザの顔認識情報を検出する顔認識機能を備えていてもよい。なお、ユーザの顔情報を認識可能なセンサ7としては、特に限定されず、例えばCCDカメラなどを用いることができる。
ここで、ユーザの顔情報を認識可能なセンサ7を利用して第2番組を表示する処理の一例について、図6および図7を参照して以下に説明する。図6および図7は、放送受信機100において第2番組が表示されるまでの処理の流れを示すフローチャートである。
まず、図6を参照してお好み番組の設定するまでの処理を説明する。図6に示すように、予め、センサ7がユーザの顔写真を撮影し、センサ7により撮影された顔写真の情報を検知情報格納部17に出力する。検知情報格納部17は、入力された顔写真の情報を自らに記憶する(ステップS41)。検知情報格納部17に格納される情報としては、単なる画像情報ではなく、撮影した顔写真から抽出した、顔認識に必要な判定パラメータ情報となるが、本発明において、顔認識に関する技術については重要でないので、説明を省略する。
次いで、ユーザは操作装置9を操作して、お好み番組情報を入力する。このとき、ユーザは、検知情報格納部17に登録されたユーザの顔写真の情報に対して、当該ユーザの好みの番組に関するお好み番組情報を対応付けて入力する。設定処理部10は、入力されたお好み番組情報を受け付け、設定情報格納部16に出力する。設定情報格納部16は、入力されたお好み番組情報を自らに記憶する(ステップS42)。
以上のステップにより、お好み番組の設定が行なわれる。
次に、図7を参照して、お好み番組の設定後、放送受信機100において第2番組が表示されるまでの処理を説明する。お好み番組の設定後、放送受信機100では、親画面処理部2が、ユーザにより適宜選択された第1番組を受信して処理し、ディスプレイ5に第1番組を表示しているとする。
第1番組が表示されている間、センサ7は、ディスプレイ5の前方におけるユーザの存在を検知し、そのユーザの顔認識情報を取得する。制御部8は、センサ7がユーザの顔認識情報を取得したか否かを判定する(ステップS51)。
センサ7がユーザの顔認識情報を取得したと判定した場合、制御部8は、センサ7により取得された顔認識情報が、検知情報格納部17に格納された顔写真の情報のいずれかと一致するか否かをさらに判定する(ステップS52)。
一致すると判定した場合、制御部8は、一致した顔写真の情報と共に、第2番組に関する情報の要求を番組抽出部12に送信する。この要求に応じて、番組抽出部12は、一致した顔写真の情報に対応するお好み番組情報を設定情報格納部16から参照し、当該お好み番組情報の条件に合致するお好み番組を第2番組として番組情報格納部14から検索する(ステップS53)。このとき、番組抽出部12は、検索した第2番組に関する情報を番組情報格納部14から抽出する。この第2番組に関する情報には、第2番組を選局するための情報等が含まれる。
次いで、番組抽出部12は第2番組に関する情報を制御部8に出力する。制御部8は入力された第2番組に関する情報を選局部6に出力する。選局部6は、入力された第2番組に関する情報に応じて、子画面処理部3に対して第2番組の選局を指示する。子画面処理部3は、選局部6の指示に応じて第2番組を受信し、また受信した映像信号を処理して合成処理部4に出力する(ステップS54)
合成処理部4は、親画面処理部2および子画面処理部3から入力された映像信号に基づいて、第1番組に対して第2番組を合成し、ディスプレイ5に出力する。したがって、ディスプレイ5では、第1番組が親画面に表示され、第2番組が子場面に表示される(ステップS55)。
以上のように、放送受信機100は、センサ7がディスプレイ5の前方におけるユーザの顔を認識した場合、当該ユーザのお好み番組情報が登録されていれば、そのユーザのお好み番組を第2番組として子画面表示する。したがって、放送受信機100を利用するユーザが複数いる場合であっても、放送受信機100に近づいたユーザを区別し、そのユーザの嗜好に適したお好み番組を、ユーザに気付かせやすく提示することができる。例えば、放送受信機100が一般家庭に設置される場合、子供に対して教育番組等の子供向け番組を提示したり、親に対してニュース等の大人向けの番組を提示したりすることができる。
(付記事項)
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、放送受信機100に含まれている各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成してもよい。または、次のように、CPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、放送受信機100は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである放送受信機100の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、前記放送受信機100に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、放送受信機100を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを、通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は、デジタル放送を受信して番組を表示する放送受信機として好適に利用することができる。
2 親画面処理部(第1の表示手段)
3 子画面処理部(第2の表示手段)
4 合成処理部(第2の表示手段)
5 ディスプレイ
6 選局部(第2の表示手段)
7 センサ
10 設定処理部(設定手段)
12 番組抽出部(検索手段)
13 電源制御部(電源制御手段)
35 スケーリング処理部(画面形態決定手段)
100 放送受信機

Claims (9)

  1. 互いに異なる第1の放送番組および第2の放送番組を受信して表示する放送番組表示装置であって、
    上記第1の放送番組を、ディスプレイにおける第1の画面に表示する第1の表示手段と、
    上記ディスプレイの前方におけるユーザの存在を検知するセンサと、
    上記センサが上記ユーザの存在を検知した場合に、上記第1の画面に上記第1の放送番組が表示された上記ディスプレイにおいて、当該第1の画面よりも小さい第2の画面に、上記第2の放送番組を表示する第2の表示手段とを備えていることを特徴とする放送番組表示装置。
  2. 上記第2の表示手段は、上記第2の放送番組を一定時間表示することを特徴とする請求項1に記載の放送番組表示装置。
  3. ユーザの好みの番組に関するお好み番組情報の入力を受け付ける設定手段と、
    上記設定手段により受け付けられたお好み番組情報に基づいて、上記第2の放送番組を検索する検索手段とをさらに備え、
    上記第2の表示手段は、上記検索手段により検索された上記第2の放送番組を表示することを特徴とする請求項1または2に記載の放送番組表示装置。
  4. 上記センサは、上記ディスプレイの前方におけるユーザの顔認識情報を検知する機能を有し、
    上記設定手段は、ユーザの顔認識情報と対応付けられた、当該ユーザの上記お好み番組情報の入力を受け付け、
    上記検索手段は、上記センサがユーザの顔認識情報を検知した場合に、上記センサによって検知された当該顔認識情報に対応する上記お好み番組情報に基づいて、上記第2の放送番組を検索することを特徴とする請求項3に記載の放送番組表示装置。
  5. 上記ディスプレイの電源が落とされた状態において、上記センサが上記ユーザの存在を検知した場合であって、かつ、現在時刻が上記検索手段により検索された上記第2の放送番組の放送時間帯にある場合に、上記ディスプレイの電源を入れる電源制御部をさらに備え、
    上記第2の表示手段は、上記センサが上記ユーザの存在を検知した場合であって、かつ、現在時刻が上記検索手段により検索された上記第2の放送番組の放送時間帯にある場合、上記電源制御部が上記ディスプレイの電源を入れた場合に、上記第2の放送番組を表示することを特徴とする請求項3または4に記載の放送番組表示装置。
  6. 上記センサは、上記ディスプレイの前方におけるユーザの、当該ディスプレイに対する位置を検出するユーザ位置検出機能をさらに有し、
    上記第2の表示手段は、上記センサによって検出されたユーザ位置に基づいて、上記ディスプレイにおける上記第2の画面の位置および大きさを決定する、画面形態決定手段を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の放送番組表示装置。
  7. 互いに異なる第1の放送番組および第2の放送番組を受信して表示する放送番組表示装置の制御方法であって、
    上記第1の放送番組を、ディスプレイにおける第1の画面に表示する第1の表示工程と、
    上記ディスプレイの前方におけるユーザの存在を検知する検知工程と、
    上記検知工程において上記ユーザの存在が検知された場合に、上記第1の画面に上記第1の放送番組が表示されている上記ディスプレイにおける、上記第1の画面よりも小さい第2の画面に、上記第2の放送番組を表示する第2の表示工程とを備えていることを特徴とする放送番組表示装置の制御方法。
  8. 請求項1から6のいずれか1項に記載の放送番組表示装置を動作させる放送番組表示プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるための放送番組表示プログラム。
  9. 請求項8に記載の放送番組表示プログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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