JP2011108548A - 電子式漏電遮断器 - Google Patents

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Abstract

【課題】過電流判定機能と漏電判定機能とを一つのCPUに集約した電子式漏電遮断器において、単極通電による遮断器各極単位での過電流特性試験時に漏電判定に基づくトリップ動作を抑制し、過電流特性試験を正しく行うことができる電子式漏電遮断器を得る。
【解決手段】この発明に係る電子式漏電遮断器は、単極通電検出部19において、第2の定電圧回路17の出力から電路のうちのいずれかに単極通電されていることを検出し、該検出時には過電流判定機能と漏電判定機能とを備えたCPU18の漏電判定機能を無効にする。
【選択図】 図2

Description

この発明は、電子式漏電遮断器の技術分野に属し、特に漏電判定機構に関するものである。
電子式漏電遮断器は、漏電と過電流を検出し、いずれかを検出した場合に引き外し装置を動作させて開閉接点を開放(トリップ)する装置である。
近年の電子式漏電遮断器(例えば、特許文献1参照)においては、表示ディスプレイなどのオプション機能の充実化により付属物が増加する傾向にある。そのような付属物を設置するためのスペースを確保しつつ電子式漏電遮断器の大型化を防止するためには、電子式漏電遮断器内の既存部品を小型化し、スペースを節約する必要がある。
スペースを節約する方法としては、通常別々のCPUに搭載される過電流判定機能と漏電判定機能とを一つのCPUに集約する方法が考えられる。
特開2008-198579号公報(第5−7頁、第1図)
しかし、実際に過電流判定機能と漏電判定機能とを一つのCPUに集約した場合、配電盤などの過電流特性試験時に次のような課題が生じることを、発明者は発見した。
過電流特性試験は、簡便のために、通常の運転時とは異なり、遮断器の1極のみに通電(単極通電)して試験する場合がある。この単極通電による過電流特性試験を、過電流判定機能と漏電判定機能とを一つのCPUに集約した電子式漏電遮断器に対して行うと、過電流のみならず漏電までも判定してしまう。
この場合、一般に、動作時間が短い漏電判定を先に行うため、漏電遮断器は漏電判定に基づくトリップ動作をする。結果として、過電流判定に基づくトリップ動作を再現できず、過電流特性試験を正しく行うことができない。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、単極通電による遮断器各極単位での過電流特性試験を正しく行うことができる電子式漏電遮断器を得ることを目的とする。
この発明に係る電子式漏電遮断器においては、単極通電されていることを検出し、該検出時には単極通電されていることを知らせる信号を出力する単極通電検出手段と、単極通電検出手段から単極通電されていることを知らせる信号が入力されていないときは前記変流器の検出電流が所定値以上であるか又は零相変流器の検出漏洩電流が所定値以上である場合に引き外し信号を出力し、単極通電検出手段から単極通電されていることを知らせる信号が入力されているときは変流器の検出電流が所定値以上である場合にのみ引き外し信号を出力するCPUと、を備えた。
この発明に係る電子式漏電遮断器は、単極通電による遮断器単極の過電流特性試験を正しく行うことができる。
この発明の実施の形態1における電子式漏電遮断器の概略を示す構成図である。 この発明の実施の形態1における電子式漏電遮断器を具体的に実現する回路の構成例を示す回路図である。 この発明の実施の形態1におけるCPU18の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2における3極の電子式漏電遮断器を具体的に実現する回路の構成例を示す回路図である。 この発明の実施の形態2におけるCPU18の単極通電検出手段の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3における電子式漏電遮断器を具体的に実現する回路の構成例を示す回路図である。 この発明の実施の形態3におけるCPU18の単極通電検出手段の動作を示すフローチャートである。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における電子式漏電遮断器の概略を示す構成図である。図1において、この発明の実施の形態1における電子式漏電遮断器は、U相、V相、W相及び中性線N相の各相に対応する交流電路を備えている。
さらに、図1に示すように、この発明の実施の形態1における電子式漏電遮断器は、交流電路を開閉する開閉接点30と、開閉接点30を開放する引き外し装置7と、交流電路各相にそれぞれ取り付けられた変流器31〜34と、交流電路各相にまたがって取り付けられた零相変流器35と、変流器31〜34の2次電流を整流する整流回路1と、この整流回路1の電流を平滑化及び安定化させる第1の電源回路3と、変流器31〜34の2次電流に流れる電流を検出する電流検出手段2と、この電流検出手段2の検出した電流の大きさ及び零相変流器35の検出した電流の大きさに応じて前記引き外し装置7に引き外し信号を出力する過電流・漏電判定回路6と、交流電路の線間に接続され、電流を出力する第2の電源回路4と、この第2の電源回路4の出力電圧が入力されて、それに応じて過電流・漏電判定回路6の漏電判定機能を制御する電源有無検出回路5と、を備えている。
過電流・漏電判定回路6は、漏電判定機能及び過電流判定機能を有するCPUを含んでいる。また、ここでは、電源有無検出回路5が、単極通電を検出する単極通電検出手段として動作する。
一般に、漏電遮断器は、回路電流が微小であっても、漏電を検知してトリップする必要がある。この発明の実施の形態1における電子式漏電遮断器の第2の電源回路4のように交流電路の線間電圧より電源を生成している場合、負荷側で線間短絡事故が起こると線間電圧が喪失し、引き外し装置7が動作しない恐れがある。
一方、過電流のみを検出してトリップする遮断器においては、線間電圧から電源を生成すると上記のように引き外し装置が動作しない恐れがあるため、この発明の実施の形態1における電子式漏電遮断器の第1の電源回路3のように、電流計測用に各交流電路に設けられた変流器の出力から電源を生成する場合も少なくない。この場合、交流電路電流が小さいときは引き外し装置は動作しないが、過電流時にトリップすればよいので、問題はない。
しかし、この発明の実施の形態1における電子式漏電遮断器のように、漏電と過電流を検出する電子式漏電遮断器の場合は、漏電時における交流電流が小さくてもトリップする必要があるので、変流器の出力から電源を生成する方式だけでは問題がある。そこで、この発明の実施の形態1における電子式漏電遮断器においては、変流器の出力から電圧を生成する第1の電源回路3と、線間電圧から電源を生成する第2の電源回路4とを備え、両者を合成して電源を生成している。
電源有無検出回路5は、第2の電源回路4の出力に応じて、単極通電されていることを知らせる信号を過電流・漏電判定回路6へ出力することで、過電流・漏電判定回路6の漏電判定機能の有効/無効を切り替えて制御することができるようになっている。電源有無検出回路5が単極通電されていることを知らせる信号を出力しないとき、過電流・漏電判定回路6の漏電判定機能は有効であり、電源有無検出回路5が単極通電されていることを知らせる信号を出力するとき、過電流・漏電判定回路6の漏電判定機能は無効である。
過電流・漏電判定回路6の過電流判定機能は以下のような機能である。すなわち、過電流・漏電判定回路6のCPUには過電流判定のしきい値が設定されており、過電流・漏電判定回路6は、変流器31〜34のいずれかからの電流の大きさがしきい値を上回ると過電流と判定し、引き外し信号を引き外し装置7に対して出力する。
また、過電流・漏電判定回路6の漏電判定機能は以下のような機能である。すなわち、過電流・漏電判定回路6のCPUには漏電判定のしきい値も設定されており、過電流・漏電判定回路6は、零相変流器35の出力電流の大きさがそのしきい値を上回ると漏電と判定し、引き外し信号を引き外し装置7に対して出力する。
次に動作について説明する。試験ではない通常の運転時においては、交流電路の線間に電圧があり、電源有無検出回路5が第2の電源回路4の出力電圧が所定値以上(例えば、CPUの動作下限電圧)であることを検出する。この場合、電源有無検出回路5は、過電流・漏電判定回路6を、漏電判定機能が有効になるように制御する。
よって、漏洩電流が発生し、零相変流器35の出力電流が漏電判定のしきい値以上となった場合に、過電流・漏電判定回路6が漏電判定による引き外し信号を出力し、引き外し信号を入力された引き外し装置7により開閉接点30が開放される。
一方、過電流特性試験は、交流電路の1つの相(ここでは例えばU相とする)のみに通電して、遮断器の1つの極について行われる場合がある。例えば、定格電流100Aの遮断器では、定格電流の200%の過電流について動作時間を測定する場合には、200Aの電流がU相単極に通電される。
このとき変流器31の2次電流が整流回路1を介して第1の電源回路3に印加され、第1の電源回路3の出力電圧により過電流・漏電判定回路6が起動する。上記の単極通電状態では、零相変流器35にも過電流特性試験のための単極通電電流が流れるため、零相変流器35の出力電流は、漏電判定動作のしきい値を大きく上回る。しかし第2の電源回路4の出力電圧が所定値未満であるため、電源有無検出回路5が、漏電判定機能が無効になるように過電流・漏電判定回路6を制御する。したがって、過電流・漏電判定回路6は、漏電判定に基づく引き外し信号を引き外し装置7に出力しない。
過電流・漏電判定回路6は電流検出手段2の出力信号による過電流判定のみを実行し、過電流判定に基づく引き外し信号を引き外し装置7に出力し、過電流特性に問題がなければ、引き外し装置7により開閉接点30が開放される。
以上ようにして、この発明の実施の形態1における電子式漏電遮断器では、単極通電による過電流特性試験を正しく行うことができる。
図2は、この発明の実施の形態1における電子式漏電遮断器を具体的に実現する回路の構成例を示す回路図である。以下、図2に基づいて、この発明の実施の形態1における電子式漏電遮断器についてさらに詳しく説明する。図2において、この発明の実施の形態1における電子式漏電遮断器は、U相、V相、W相及び中性線N相の各相に対応する交流電路を備えている。
さらに、図2に示すように、この発明の実施の形態1における電子式漏電遮断器は、交流電路を開閉する開閉接点30と、この開閉接点30を開放する引き外しコイル21とトリガ素子22とを有する引き外し装置7と、交流電路各相にそれぞれ取り付けられた変流器31〜34と、交流電路各相にまたがって取り付けられた零相変流器35と、前記変流器31〜34の2次電流を整流する第1の整流回路11と、この第1の整流回路11の電流を平滑化及び安定化させる第1の定電圧回路13と、変流器31〜34の2次電流に流れる電流を検出する電流検出手段12と、この電流検出手段12の検出電流及び零相変流器35の出力電流をレベル変換回路14、A/D変換回路15を介して入力され、それらの電流の大きさが所定のしきい値以上のときに引き外し装置7に引き外し信号を出力するCPU18と、交流電路の線間に接続された第2の整流回路16と、この第2の整流回路16の電圧を降圧化及び安定化させ、第1の定電圧回路の出力電圧Vccにダイオード20を介して接続された第2の定電圧回路17と、基準抵抗23、24とトランジスタ25とからなり、第2の定電圧回路17の出力電圧Vsを検出し、出力電圧Vsが所定のしきい値未満であれば、CPU18に対し、単極通電されていることを知らせる単極通電検出信号(検出でCPU18の入力がLow)を出力する電源有無検出手段19と、を備えている。なお、本実施の形態では、電源有無検出回路19の出力はCPU18内の入力回路でプルアップされているものとする。
また、ここでは、電源有無検出手段19が、単極通電を検出する単極通電検出手段として動作する。
CPU18は過電流判定機能を備える。すなわち、CPU18には過電流判定のしきい値が設定されており、変流器31〜34のいずれかからの電流の大きさがそのしきい値を上回ると過電流と判定し、引き外し信号を引き外し装置7に対して出力する。
また、CPU18は漏電判定機能を備える。すなわち、CPU18には漏電判定のしきい値も設定されており、零相変流器35の出力電流がそのしきい値を上回ると漏電と判定し、引き外し信号を引き外し装置7に対して出力する。ただし、電源有無検出手段19から単極通電されていることを知らせる単極通電検出信号が入力された場合は、漏電判定機能を無効にする。
図3は、この発明の実施の形態1におけるCPU18の漏電検出の動作を示すフローチャートである。零相変流器35の出力電流が漏電判定のしきい値を上回ると、CPU18が図3のフローチャートに示す動作を開始する。ステップS1では、電源有無検出回路19からの入力信号を読み込み、ステップS2へ進む。ステップS2では、CPU18は、電源有無検出手段19からの単極通電検出信号によって、交流電路の線間の電圧の有無を確認し、電圧が有った場合はステップS3へ、電圧が無かった場合はステップS4へ進む。ステップS3では、CPU18は、通常どおり、漏電判定に基づく引き外し信号の出力を行う。ステップS4では、CPU18は、漏電判定による引き外し信号の出力を行わない。
次に電子式漏電遮断器の動作について説明する。試験でない通常の運転時においては、電源有無検出手段19が、第2の定電圧回路17の出力電圧から交流電路の線間電圧が所定値以上であることを検出し、単極通電されていることを知らせる単極通電検出信号を出力しない。このとき、CPU18の漏電判定機能が有効であるため(ステップS3)、漏洩電流が発生し、零相変流器35の出力電流が一定以上となった場合に、CPU18が漏電判定に基づく引き外し信号を出力する。
引き外し信号を入力された引き外し装置7において、トリガ素子22を経てコイル21に電流が流れることにより図示しないトリップバーが動作し、開閉接点30が開放される。
一方、交流電路の1つの相のみに通電して行われる過電流特性試験においては、変流器31の2次電流が第1の整流回路11を介して第1の電源回路13に印加され、第1の電源回路13の出力電圧によりCPU18が起動する。この単極通電状態では零相変流器35にも過電流特性試験のための電流が流れるため、零相変流器35の出力電流は、漏電判定のしきい値を大きく上回る。しかし、電源有無検出手段19が、第2の定電圧回路17の出力電圧から交流電路の線間電圧が所定値未満であることを検出し、単極通電されていることを知らせる単極通電検出信号を出力する。このとき、CPU18は漏電判定機能を無効にする(ステップS4)。したがって、CPU18は、漏電判定に基づく引き外し信号を出力しない。
CPU18は電流検出手段2の出力信号による過電流判定のみを実行し、過電流と判定されれば、過電流判定に基づく引き外し信号を引き外し装置7に出力し、過電流特性に問題がなければ、引き外し装置7により開閉接点30が開放される。
以上、本実施の形態1に係る電子式漏電遮断器は、過電流判定機能と漏電判定機能とを一つのCPUに集約した場合、一般に、動作時間が短い漏電判定を先に行うため、漏電遮断器は漏電判定に基づくトリップ動作をし、結果として、過電流判定に基づくトリップ動作を再現できず、過電流特性試験を正しく行うことができないという非自明で新たな課題を解決するためになされたもので、遮断器の単極に過電流特性試験のための電流が流れた場合で、交流電路の線間に電圧が発生していないときには、第2の電源回路4の出力電圧から電源有無検出回路19によって過電流・漏電判定回路6の漏電判定機能を無効にするので、単極通電による遮断器単極の過電流特性試験を行うことができるという効果を奏する。
また、変流器の出力から電圧を生成する第1の電源回路3と、線間電圧から電源を生成する第2の電源回路4とを備え、両者を合成して電源を生成しているため、電源を安定して確保することができる。
また、過電流判定機能と漏電判定機能とを一つのCPUに集約したため、電子式漏電遮断器内のスペースを節約することができる。
なお、本実施の形態では、交流電路が3相4線式の実施例で説明したが、交流電路は、3相3線式、単相3線式、単相2線式などの各交流電路でも適用可能であり、本実施の形態と同様の効果を奏する電子式漏電遮断器を得ることができる。
実施の形態2.
図4は、この発明の実施の形態2における3極の電子式漏電遮断器を具体的に実現する回路の構成例を示す回路図である。以下、図4に基づいて、この発明の実施の形態2における電子式漏電遮断器について説明する。図4において、この発明の実施の形態2における電子式漏電遮断器は、3極のものでU相、V相、W相の各相に対応する交流電路を備えている。この発明の実施の形態2における電子式漏電遮断器は、さらに中性線N相を備えるが、図4では省略している。
この発明の実施の形態2における電子式漏電遮断器は、交流電路を開閉する開閉接点30と、この開閉接点30を開放する引き外しコイル21とトリガ素子22とを有する引き外し装置7と、交流電路各相にそれぞれ取り付けられた変流器31〜33と、交流電路各相にまたがって取り付けられた零相変流器35と、前記変流器31〜33の2次電流を整流する第1の整流回路11と、この第1の整流回路11の電流を平滑化及び安定化させる第1の定電圧回路13と、変流器31〜33の2次電流に流れる電流を検出する電流検出手段12と、この電流検出手段12の検出電流及び零相変流器35の出力電流をレベル変換回路14、A/D変換回路15を介して入力され、それらの電流実効値の大きさが所定のしきい値以上のときに引き外し装置7に引き外し信号を出力するCPU18と、交流電路の線間に接続された第2の整流回路16と、この第2の整流回路16の電圧を降圧化及び安定化させ、第1の定電圧回路の出力電圧Vccにダイオード20を介して接続された第2の定電圧回路17と、を備えている。なお、本実施の形態では、電流値を電流実効値としたが、平均値やピーク値にて代用してもかまわない。
また、実施の形態2における単極通電検出手段は、CPU18により計測された各交流電路の電流に基づいて単極通電を検出する。
図5は、この発明の実施の形態2におけるCPU18の単極通電検出手段の動作を示すフローチャートである。零相変流器35の出力電流が漏電判定のしきい値を上回ると、CPU18が図5のフローチャートに示す動作を開始する。ステップS5では、A/D変換回路15の出力信号に基づいて各相の交流電路に流れる電流実効値を演算する。次に、ステップS6に進み、CPU18は、U相の電流実効値が第1の所定値(変流器31〜33のいずれか1つ出力により電子式漏電遮断器が動作可能な電流値。例えば、定格の80%などに設定される。)より大きく、かつ、V、W、及びN相の全ての電流実効値が第2の所定値(第1の所定値より小さい値に設定される。)より小さいかを判定する。U相の電流実効値が第1の所定値より大きく、かつ、V、W、及びN相の全ての電流実効値が第2の所定値より小さい場合には、単極通電と判定し、ステップS11に進み、漏電判定機能を無効にする。U相の電流実効値が第1の所定値以下、または、V、W、及びN相のいずれかの電流実効値が第2の所定値以上場合には、ステップS7に進む。
ステップS7では、CPU18は、V相の電流実効値が第1の所定値より大きく、かつ、U、W、及びN相の全ての電流実効値が第2の所定値より小さいかを判定する。V相の電流実効値が第1の所定値より大きく、かつ、U、W、及びN相の全ての電流実効値が第2の所定値より小さい場合には、単極通電と判定し、ステップS11に進み、漏電判定機能を無効にする。V相の電流実効値が第1の所定値以下、または、U、W、及びN相のいずれかの電流実効値が第2の所定値以上場合には、ステップS8に進む。
ステップS8では、CPU18は、W相の電流実効値が第1の所定値より大きく、かつ、U、V、及びN相の全ての電流実効値が第2の所定値より小さいかを判定する。W相の電流実効値が第1の所定値より大きく、かつ、U、V、及びN相の全ての電流実効値が第2の所定値より小さい場合には、単極通電と判定し、ステップS11に進み、漏電判定機能を無効にする。W相の電流値が第1の所定値以下、または、U、V、及びN相のいずれかの電流値が第2の所定値以上場合には、単極通電ではないと判定し、ステップS10に進む。
ステップS10では、通電状態が単極通電ではないので、漏電判定機能を無効にせず、CPU18は、通常どおり、漏電判定に基づく引き外し信号の出力を行う。
ステップS11では、CPU18は漏電判定による引き外し信号の出力を行わないよう、漏電判定機能を無効にする。したがって、CPU18は電流検出手段2の出力信号による過電流判定のみを実行し、過電流と判定されれば、過電流判定に基づく引き外し信号を引き外し装置7に出力し、引き外し装置7により開閉接点30が開放される。
以上、本実施の形態2に係る電子式漏電遮断器によれば、遮断器の単極に過電流特性試験のための電流が流れた場合で、単極のみ通電されているときには、CPU18で計測している各交流電路の電流実効値に基づき単極通電検出手段が漏電判定機能を無効にし、引き外し信号を出力しないので、単極通電による遮断器単極の過電流特性試験を行うことができる。
また、単極通電検出手段をCPU18の処理としたので、電源有無検出回路19を省略でき電子式漏電遮断器内のスペースを節約することができる。
実施の形態3.
図6は、この発明の実施の形態3における電子式漏電遮断器を具体的に実現する回路の構成例を示す回路図である。以下、図6に基づいて、この発明の実施の形態3における電子式漏電遮断器について説明する。
本実施の形態では、各交流電路の線間に接続され、線間電圧を計測する変圧器36a、36bを備え、この変圧器36a、36bの出力電圧をレベル変換回路14、A/D変換回路15を介してCPU18に入力され、変圧器36a、36b、レベル変換回路14、A/D変換回路15、及びCPU18が、計測された信号から各線間の電圧実効値を計測する電圧検出手段を構成する。この電圧検出手段で検出した線間電圧の有無をCPU18にて判定する。すなわち、電圧検出手段の出力に基づいて単極通電を検出する単極通電検出手段を構成するものである。その他の構成については、実施の形態2と同様であるので説明は省略する。なお、本実施の形態では、線間電圧を電圧実効値としたが、平均値やピーク値にて代用することも可能である。
図7は、この発明の実施の形態3におけるCPU18の単極通電検出手段の動作を示すフローチャートである。零相変流器35の出力電流が漏電判定のしきい値を上回ると、CPU18に実装された単極通電検出手段が図7のフローチャートに示す動作を開始する。ステップS12では、A/D変換回路15の出力信号に基づいてU−V及びV−Wの各線間電圧の実効値を演算する。次に、ステップS13に進み、CPU18は、計測したU−V線間電圧が第3の所定値(例えば、第2の定電圧回路17の動作下限電圧)以上の場合には、単極通電ではないと判定して、ステップS16に進む。計測したU−V線間電圧が第3の所定値より小さい場合には、ステップS14に進む。ステップS14では、CPU18は、計測したV−W線間電圧が第3の所定値以上の場合には、単極通電ではないと判定して、ステップS16に進む。計測したV−W線間電圧が第3の所定値より小さい場合には、単極通電と判断してステップS15に進む。
ステップS15では、通電状態が単極通電と判定しCPU18は漏電判定機能を無効とし、引き外し信号の出力を行わない。したがって、CPU18は電流検出手段2の出力信号による過電流判定のみを実行し、過電流と判定されれば、過電流判定に基づく引き外し信号を引き外し装置7に出力し、引き外し装置7により開閉接点30が開放される。
ステップS16では、通電状態が単極通電ではないので、漏電判定機能を無効にせず、CPU18は、通常どおり、漏電判定に基づく引き外し信号の出力を行う。
以上、本実施の形態3に係る電子式漏電遮断器によれば、遮断器の単極に過電流特性試験のための電流が流れた場合で、単極のみ通電されているときには、CPU18で計測している各線間の電圧に基づき単極通電検出手段が漏電判定機能を無効にし、引き外し信号を出力しないので、単極通電による遮断器単極の過電流特性試験を行うことができる。
また、計測機能付きの漏電遮断器では、元々、電力や電力量の計測ために計測用変圧器を備えているので、本実施の形態を適用するのに好適である。なお、本実施の形態では、電圧検出手段として変圧器を用いた例を示したが、電圧検出手段として抵抗分圧を用いてもよい。
1 整流回路、2 電流検出手段、3 第1の電源回路、4 第2の電源回路、5 電源有無検出回路、6 過電流・漏電判定回路、7 引き外し装置、8 制御装置、10 バリア、11 第1の整流回路、12 電流検出手段、13 第1の定電圧回路、14 レベル変換回路、15 A/D変換回路、16 第2の整流回路、17 第2の定電圧回路、18 CPU、19 電源有無検出手段、21 引き外しコイル、22 トリガ素子、23 基準抵抗、24 基準抵抗、25 トランジスタ、30 開閉接点、31 変流器、32 変流器、33 変流器、34 変流器、35 零相変流器。.

Claims (5)

  1. 交流電路を開閉する開閉接点と、
    前記交流電路に設けられ、各電路の電流をそれぞれ検出する変流器と、
    前記交流電路のいずれかの漏洩電流を検出する零相変流器と、
    前記交流電路のいずれかに単極通電されていることを検出し、該検出時には単極通電されていることを知らせる信号を出力する単極通電検出手段と、
    前記単極通電検出手段から単極通電されていることを知らせる信号が入力されていないときは前記変流器の検出電流の少なくとも1つの大きさが所定値以上であるか又は前記零相変流器の検出漏洩電流の大きさが所定値以上である場合に引き外し信号を出力し、前記単極通電検出手段から単極通電されていることを知らせる信号が入力されているときは前記変流器の検出電流の大きさが所定値以上である場合にのみ引き外し信号を出力するCPUと、
    前記CPUから引き外し信号を入力されると前記開閉接点を開放する引き外し装置と、
    を備えた電子式漏電遮断器。
  2. 前記変流器の出力に基づいて前記制御装置に電力を供給する第1の電源回路と、
    前記交流電路の相間電圧に基づいて前記制御装置に電力を供給する第2の電源回路と、
    をさらに備えた請求項1に記載の電子式漏電遮断器。
  3. 前記単極通電検出手段は、単極通電を前記交流電路間の電圧に基づいて検出する請求項1又は2に記載の電子式漏電遮断器。
  4. 前記単極通電検出手段は、単極通電を前記変流器の出力に基づいて検出する請求項1又は2に記載の電子式漏電遮断器。
  5. 前記単極通電検出手段は、前記交流電路の各線間電圧を検出する電圧検出手段を有し、単極通電を前記電圧検出手段の出力に基づいて検出する請求項3に記載の電子式漏電遮断器。
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