JP2011107521A - 搬送装置のメンテナンス方法 - Google Patents

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孝也 阿部
Mikito Mukai
幹人 向井
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、搬送装置のメンテナンス作業を効率よく行うことができる搬送装置のメンテナンス方法を提供する。
【解決手段】 マスクケース搬送装置(29)のメンテナンス方法は、CZ軸駆動部(26)によってケース保持部(23)を上下方向の第1位置に配置する工程(S102)と、最上段、最下段および中央段に設けられた複数のCZ軸駆動部26のカバー部材のうち第1位置に配置されたケース保持部と異なる高さに位置するカバー部材を取り外す第1取り外し作業を行う工程(S106)と、第1取り外し作業後に取り外されていない複数の前記カバー部材のうち第1位置に配置されたケース保持部と異なる高さに位置するカバー部材を取り外す第2取り外し作業を行う工程(S107)と、を含む。
【選択図】 図13

Description

本発明は、マスクを収容するケースを搬送する搬送装置のメンテナンス方法に関するものである。
液晶表示装置(液晶パネル)を製造する工程で、露光装置は、マスクに描画された液晶表示装置用のパターンを紫外線を含む光でガラス基板に露光する。そのためマスクを露光装置に搬送する必要がある。たとえば、特許文献1は、マスクを露光装置に搬送する搬送装置を開示する。
近年、液晶表示素子の大型化が進み、約2m四方を超える大型のガラス基板を用いて生産が行われている。また、ガラス基板の大型化にともないマスクも大型化している。この結果、マスクを搬送する搬送装置も大型化されている。
国際公開2009/063903号パンフレット
搬送装置が大型化するに伴って、搬送装置のメンテナンスにかかる時間が増大する問題が生じている。このため、搬送装置の効率的なメンテナンス方法が望まれている。
本発明の目的は、搬送装置のメンテナンス作業を効率よく行うことができる搬送装置のメンテナンス方法を提供することである。
第一態様に係るメンテナンス方法は、マスクを収容するケースを保持するケース保持部と、該ケース保持部に対向する前面側に上下5段に設けられた複数のカバー部材によってカバーされた駆動機構によりケース保持部を昇降移動させる駆動部と、を備える搬送装置のメンテナンス方法である。メンテナンス方法は、駆動部によってケース保持部を上下方向の第1位置に配置する工程と、最上段、最下段および中央段に設けられた複数のカバー部材のうち、第1位置に配置されたケース保持部と異なる高さに位置するカバー部材を取り外す第1取り外し作業を行う工程と、第1取り外し作業後に取り外されていない複数のカバー部材のうち、第1位置に配置されたケース保持部と異なる高さに位置するカバー部材を取り外す第2取り外し作業を行う工程と、を備えている。
本発明によれば、搬送装置のメンテナンス作業を効率よく行うことができる。
露光装置100の斜視図である。 露光装置100の平面図である。 マスクローダー12の斜視図である。 マスクローダー12におけるマスクの搬送経路を示すフローチャートである。 マスクローダー12におけるマスクの搬送経路を示した図である。 (a)は、PPDアーム221と清掃作業の足場を示した平面図である。(b)は、PPDアーム221のPPDマスク載置面224を示した平面図である。 PPDマスク載置面224の清掃工程を示したフローチャートである。 マスクケース搬送装置29の斜視図である。 CZ軸駆動部26の斜視図である。 (a)は、前面カバーF1とF5及び右側面カバーR2とR3の接続部の一部を示した図である。 (b)は、前面カバーF1からF5の入れ子の組み合わせを説明するための概略側面図である。 (c)は、右側面カバーR1からR4の入れ子の組み合わせを説明するための概略側面図である。 前面カバーと左側面カバーと右側面カバーとが取り外されたCZ軸駆動部26の概略斜視図である。 (a)は、ケース保持部23の斜視図である。(b)は、CX軸駆動部231内部の概略平面図である。 マスクケース搬送装置29のメンテナンスの第1工程を示したフローチャートである。 マスクケース搬送装置29のメンテナンスの第1工程を示したフローチャートである。 (a)は、ケース保持部23が最上段に位置した場合の概略側面図である。 (b)は、ケース保持部23が最下段に位置した場合の概略側面図である。 マスクケース搬送装置29のメンテナンスの第2工程を示したフローチャートである。 マスクケース搬送装置29のメンテナンスの第3工程を示したフローチャートである。 マスクケース搬送装置29のメンテナンスの第4工程を示したフローチャートである。 マスクケース搬送装置29のメンテナンスの第5工程を示したフローチャートである。 液晶デバイスの製造工程を示すフローチャートである。
(露光装置の概要)
<露光装置100の構成>
図1は、露光装置100の斜視図である。露光装置100は、本体部11と、マスクローダー12と、プレートローダー13と、制御部14と、チャンバー15とを含んでいる。本体部11は露光処理を行うユニットであり、露光処理を行うための結像システム、ステージシステム、およびアライメントシステム等を有している。マスクローダー12は、露光で使用するマスクを本体部11に搬送するユニットである。プレートローダー13は、露光で使用するプレートを本体部11に搬送するユニットである。制御部14は、露光装置100の制御を行うユニットである。チャンバー15は、本体部11と、マスクローダー12と、プレートローダー13とを覆う筺体であり、チャンバー15の内部における温度や清浄度などの環境条件を、空調機からのエアフローによって良好かつ一定に保っている。なお、以下の説明において、マスクローダー12が設置されている露光装置100の側面を装置正面とし、装置正面が向いている水平面内の方向を−Y軸方向、水平面内に於いてY軸方向と垂直な方向であり装置正面に向かって右の方向を+X軸方向、X軸及びY軸方向に垂直な方向(すなわち鉛直方向)で上向きの方向を+Z軸方向とする。
図2は、露光装置100の平面図である。本体部11は露光装置100の中心部付近に位置し、マスクローダー12は本体部11の−Y軸方向及び本体部11の上方に位置し、プレートローダー13は本体部11の+X軸方向に位置している。制御部14はチャンバー15の外側に配置され、チャンバー15内部と電気的に接続されている。
<露光工程>
次に、図1及び図2を参照して露光装置100における露光工程について説明する。マスクを収容したマスクケースは、露光装置100の外部からマスクローダー12に搬送される。マスクはマスクローダー12の中でマスクケースから取り出され、本体部11の上部に搬送される。また、回路パターン及び電極パターン等の所定のパターンを形成するためのプレートは、露光装置100の外部からプレートローダー13に搬送され、プレートローダー13から本体部11に搬送される。本体部11では、プレートローダー13より搬送されたプレートに対して、マスクローダー12より搬送されたマスクを用いて露光処理を行い、所定のパターンを形成する。
<マスクローダー12の構成>
次に、マスクケース搬送装置を有するマスクローダー12について説明する。図3は、マスクローダー12の斜視図である。マスクローダー12は、マスクバッファー21と、ペリクル異物検査部(以下PPDという。)22と、マスク置き台24と、交換ハンド25と、マスクケース搬送装置29とを有している。マスクバッファー21は、マスクMKを収納するマスクケース28(図5参照)を一時的に保管する。たとえば、マスクバッファー21は、マスクケース28を保管するための5ケース分のスロットを有する。
ペリクル異物検査部22は、マスクバッファー21の上部に配置されている。このPPD22はマスクMKの異物検査を行い、PPDアーム221(図5参照)を有しており、マスクMKが有するペリクルに付着した異物の有無を検査する。マスク置き台24は、マスク交換時に搬送中のマスクMKを一時的に保持する。マスク置き台24には、本体部11のマスクステージ30(図5参照)にロードするマスクMKを置くためのロード置き台24aと、本体部11のマスクステージ30からアンロードされたマスクMKを置くためのアンロード置き台24bとがある。マスクケース搬送装置29は、マスクケースの搬送を行うユニットであるケース保持部23と、ケース保持部23を上下に移動させるための駆動機構を有するCZ軸駆動部26とを有している。交換ハンド25は、マスクMKをマスク置き台24から本体部11へ搬送したり、その逆に本体部11からマスク置き台24へ搬送したりする。また交換ハンド25は、PPDアーム221(図5参照)へマスクMKを搬送したりPPDアーム221からマスクMKを受けたりする。
(マスクローダー12におけるマスクMKの搬送)
<マスクMKのロード工程>
図4及び図5を参照して、マスクローダー12にマスクケース28が搬入されてからマスクMKを本体部11のマスクステージ30に移動させるまでの工程を説明する。図4は、マスクローダー12におけるマスクMKの搬送工程を示すフローチャートであり、図5は、マスクローダー12におけるマスクMKの搬送経路を示した図である。
図4のステップS11において、マスク台車27がマスクバッファー21の下部までマスクMKを納めたマスクケース28をマスクバッファー21の下部に搬送する。その後、マスクケース28はケース保持部23によりマスクバッファー21のひとつのスロットに装填される。図5に示された矢印s11はマスクケース28がマスクバッファー21装填されるまでの経路である。
ステップS12において、マスクケース28の上蓋がマスクバッファー21内にある上蓋上下機構(図示していない)によって外される。上蓋の取れたマスクケース28はケース保持部23によってマスクバッファー21から引き出される。図5に示された矢印s12は、マスクケース28がマスクバッファー21から引き出される経路である。
ステップS13において、マスクケース28を保持したケース保持部23は、CZ軸駆動部26の最上部まで上昇する。図5に示された矢印s13がマスクケース28の上昇経路である。なお、CZ駆動部26の最上部とは、ケース保持部23とPPDアーム221とが干渉しない高さであり、ケース保持部23が保持するマスクケース28と交換ハンド25とがマスクMKを受け渡し可能な高さである。
ステップS14において、交換ハンド25によりマスクケース28からマスクMKが取り出される。交換ハンド25は装置正面から見て前後に2個ずつの、マスクMKを支持するための爪251があり、これらの爪251がY方向に開閉してマスクを保持する。また、交換ハンド25の前後左右にはプリアライメントピンが備わっており、交換ハンド25はこれらのピンの開閉動作をすることで交換ハンド25上に保持したマスクMKの位置を調整している。
ステップS15において、PPDアーム221が交換ハンド25の下方まで移動し、交換ハンド25からPPDアーム221にマスクMKが渡される。図5に示された矢印s15がPPDアーム221の移動経路である。なお、PPDアーム221はPPD22が有するユニットの一つであり、交換ハンド25とマスクMKの受け渡しを行う機能と、PPD22内におけるマスク異物検査時にマスクMKのステージとしての機能とを有する。
ステップS16において、マスクMKを載せたPPDアーム221がPPD22内に移動する。図5に示された矢印s16がPPDアーム221の移動経路である。PPD22内では、マスクMKのマスク異物検査が行われる。
ステップS17において、マスクMKを載せたPPDアーム221が交換ハンド25の下に移動し、マスクMKがPPDアーム221から交換ハンド25に渡される。図5に示された矢印s17がPPDアーム221の移動経路である。
ステップS18において、マスクMKを保持した交換ハンド25は、マスクMKを本体部11のマスクステージ30まで移動させる。図5に示された矢印s18が交換ハンド25の移動経路である。ただし、マスクステージ30上に使用済みマスクMKがある場合には、交換ハンド25はマスクステージ30にマスクMKを置く前に、ロードするマスクMKをロード置き台24aに置く。そして、使用済みマスクMKをマスクステージ30からアンロード置き台24bに移した後に、ロードするマスクMKをロード置き台24aからマスクステージ30に移動させる。
<マスクMKのアンロード工程>
マスクMKをマスクステージ30よりアンロードするときは、マスクMKは交換ハンド25によってマスクステージ30から取り出されてアンロード置き台24bに置かれる。ロードするマスクMKをマスクステージ30に移動させた後に、交換ハンド25はアンロードするマスクMKをアンロード置き台24bからケース保持部23の上方まで水平移動させる。マスクMKがケース保持部23の上方に移動させられる一方で、上蓋の取れた空のマスクケース28はケース保持部23によって最上部まで移動する。そして、交換ハンド25はマスクMKをマスクケース28内に納める。その後、ケース保持部23はマスクケース28を元のスロットに戻し、マスクケース28の上蓋が閉じられる。装置外にマスクMKを搬送する指示があった場合には、マスクMKの入ったマスクケース28はケース保持部23によってマスクバッファー21のスロットから取り出され、マスク台車27に渡されて搬出される。
(PPD22の概要)
<PPDアーム221の構成>
次に、図6を参照してPPDアーム221の構成を説明する。図6(a)は、PPD22の平面図である。図6(b)は、PPDアーム221のPPDマスク載置面224を示した平面図である。
PPDアーム221はガイド229に沿ってX軸方向に移動可能である。図6(a)では、PPDアーム221が一番マイナスX軸側の位置に移動した状態であり、PPDアーム221がPPD22内に格納されている。ガイド229の一部の上方(Z軸側)に作業者用の足場222が設けられている。PPD上部223は作業者が清掃作業を行う作業スペースである。作業者は、図1に示される階段を登ってチャンバー15(図2を参照)の天井に行き、PPDメンテナンス扉(不図示)を開けてPPD22の近傍まで行く。そして作業者は足場222を使ってPPD上部223まで到達する。
PPDアーム221に載せられるマスクMKは、PPDマスク載置面224に載せられて移動する。また、マスクMKは、PPD22内で異物の付着の検査が行われる。PPDアーム221は、マスクMKを載置する8か所のPPDマスク載置面224を有している。
PPDアーム221のPPDマスク載置面224の清掃工程を説明する。
図7は、PPDマスク載置面224の清掃工程を示したフローチャートである。
<PPDマスク載置面224の清掃工程>
ステップS21において、作業者は、駆動系を使用する処理(露光処理や初期化など)が行われていないことを確認し、露光装置100から全てのマスクMKを回収する。
ステップS22において、作業者は、マスクケース搬送装置29の駆動系のブレーカーを落とす。他の作業者が誤ってプレーカに電源を投入しないように、ブレーカーが動かないようにする(ロックする)。
ステップS23において、作業者は、そのブレーカーの近くに装置がメンテナンス中であることを示すタグを掲示する。
ステップS24において、作業者は、チャンバー15(図2を参照)の上部にあるPPDメンテナンス扉からチャンバー15内に入り、足場222を通りPPD上部223に乗る。
ステップS25において、作業者は、アルコールを浸したクリーニング布で、8か所あるPPDアーム221のマスク載置面224を軽く拭く。
ステップS26において、作業者は、PPDメンテナンス扉からチャンバー15の外に出て、足場222を拭きPPDメンテナンス扉を閉める。
ステップS27において、作業者は、作業のために開いた全てのチャンバー15の扉についてインターロック復帰スイッチを押してインターロックを解除し、その後に全てのチャンバー15の扉を元通りに閉める。
ステップS28において、作業者は、マスクケース搬送装置29の駆動系のブレーカーのロックを外してブレーカーをオンにする。
ステップS29において、作業者は、装置がメンテナンス中であることを示すタグを取り外す。
ステップS30において、作業者は、露光装置100内で初期化が必要なユニットを初期化コマンドによって初期化する。
(マスクケース搬送装置29の概要)
マスクケース搬送装置29のメンテナンス方法の実施形態について、図8から図19を参照して説明する。まず図8から図12を参照して搬送装置の説明を行い、その後、図14から図19のフローチャートを参照してメンテナンス方法について説明する。
<マスクケース搬送装置29の構成>
図8は、マスクケース搬送装置29の概略斜視図である。マスクケース搬送装置29はマスクケース28を搬送するための装置である。マスクケース搬送装置29はマスクケース28を保持するケース保持部23とケース保持部23を昇降させるCZ軸駆動部26とを有している。またケース保持部23は、マスクケース28をX軸方向に沿って移動させるCX軸駆動部231を有している。CX軸駆動部231は、マスクケース28をマスクバッファー21に出し入れする場合や、マスク台車27とのマスクケース28の受け渡しに使用される。
<CZ軸駆動部26の構成>
図9は、CZ軸駆動部26の概略斜視図である。図9では理解を助けるためケース保持部23が省略して描かれている。
CZ軸駆動部26はケース保持部23を上下方向に昇降させるための機能を有している。ケース保持部23に対向するCZ軸駆動部26の前面には、上下5段に設けられた複数のカバー部材である前面カバーF1からF5が取り付けられている。前面カバーF4はCZ軸駆動部26の最上段に位置している。前面カバーF5は前面カバーF4に隣接した下段に位置し、前面カバーF1は前面カバーF5に隣接した下段に位置し、前面カバーF3は前面カバーF1に隣接した下段に位置している。前面カバーF3に隣接した下段であるCZ軸駆動部26の最下段には、前面カバーF2が位置している。前面カバー(F1〜F5)に対して左側(+Y側)にある左側面及び右側(−Y側)にある右側面にはそれぞれ上下4段に設けられた複数の側面カバー部材が取り付けられている。左側面には上から順に左側面カバーL1からL4があり、右側面には上から順に右側面カバーR1からR4が取り付けられている。
CZ軸駆動部26の左側面の最上段には左側面カバーL1が位置している。左側面カバーL1の隣接した下段に左側面カバーL2が位置し、左側面カバーL2の隣接した下段に左側面カバーL3が位置している。CZ軸駆動部26の最下段であり左側面カバーL3に隣接した下段には左側面カバーL4が位置している。また、CZ軸駆動部26の右側面の最上段には右側面カバーR1が位置している。右側面カバーR1の隣接した下段に右側面カバーR2が位置し、右側面カバーR2の隣接した下段に右側面カバーR3が位置している。CZ軸駆動部26の最下段であり右側面カバーR3に隣接した下段には右側面カバーR4が位置している。CZ軸駆動部26はリニアガイド(図11参照)に取り付けられた2対のベアリング(上部ベアリングA1およびA3、下部ベアリングA2およびA4)を有しており、この2対のベアリングでケース保持部23を支えている。
<前面カバーF、右側面カバーR、左側面カバーLの構成>
図10(a)は、前面カバーF1とF5及び右側面カバーR2とR3の接続部の一部を示した図である。図10(a)には、前面カバーF5の下部の突起F52と、右側面カバーR3の上部の突起R31とが示されている。前面カバーF1と前面カバーF5とは、それぞれの境界部同士がX軸方向に前後に入れ子状に組み合わされている。前面カバーF2からF4の境界部も同様である。また、右側面カバーR2と右側面カバーR3とはそれぞれの境界部同士が前後に入れ子状に組み合わされている。右側面カバーR1からR4の境界部も同様である。左側面カバーL1からL4も同様にそれぞれの境界部同士が上下に入れ子状に組み合わされている。これは、隣り合う前面カバーF、右側面カバーRおよび左側面カバーLの隣接面より塵などが通過できないようにするためである。
図10(b)は、CZ軸駆動部26の前面カバーF1からF5の入れ子状の組み合わせを説明するための概略側面図である。図10(b)は、CZ軸駆動部26の右側面より見た図である。前面カバーF3の上端及び下端には、突起F31およびF32が形成されている。同様に、前面カバーF5の上端及び下端には、突起F51およびF52が形成されている。
前面カバーF1は、前面カバーF3の上端の突起F31と前面カバーF5の下端の突起F52の−X軸側(図10(b)の左側)に重なるように組み合わされている。前面カバーF2は前面カバーF3の下端の突起F31の−X軸側に重なるように組み合わされている。前面カバーF4も前面カバーF5の上端の突起F51の−X軸側に重なるように組み合わされている。すなわち、前面カバーF1、前面カバーF2および前面カバーF4の境界部はリニアガイド(図11参照)などの駆動機構の反対側に配置されている。そして、前面カバーF3および前面カバーF5の境界部は駆動機構側に配置されている
図10(c)は、CZ軸駆動部26の右側面カバーR1からR4の入れ子状の組み合わせを説明するための概略側面図である。右側面カバーR2、R3およびR4の上端には入れ子状に組み合わせるための突起R21,R31およびR41が形成されている。右側面カバーR4の上端の突起R41の上に右側面カバーR3が重なり、右側面カバーR3の上端の突起R31の上に右側面カバーR2が重なり、右側面カバーR2の上端の突起R21の上に右側面カバーR1が重なっている。
図示されていないが、左側面カバーL1からL4の組み合わせに関しても右側面カバーと同様に、左側面カバーL4の上端の突起の上に左側面カバーL3が重なり、左側面カバーL3の上端の突起の上に左側面カバーL2が重なり、左側面カバーL2の上端の突起の上に左側面カバーL1が重なる。
<CZ軸駆動部26の内部構成>
図11は、CZ軸駆動部26の内部構成を示した概略斜視図である。すなわち、図9で示したCZ軸駆動部26から前面カバーF1からF5、右側面カバーR1からR4および左側面カバーL1からL4を取り外した状態である。
CZ軸駆動部26は、CZ軸駆動部26に対向した面に対して左側にある左リニアガイド261と右側にある右リニアガイド262との2本のリニアガイドを有している。これらのリニアガイドにはそれぞれ2個ずつのベアリングが取り付けられている。左リニアガイド261には、上部ベアリングA1と、上部ベアリングA1の下方にある下部ベアリングA2とが取り付けられている。右リニアガイド262には、上部ベアリングA3と、上部ベアリングA3の下方にある下部ベアリングA4とが取り付けられている。ベアリングA1及びA2はリニアガイド261に、上部ベアリングA3及び下部ベアリングA4はリニアガイド262に沿って移動することができる。ボールねじ263はCZ軸駆動部26の中央付近に配置され、長軸を中心に不図示のモーターによって回転することによってナットB1を上下に移動させることができる。ナットB1はケース保持部23と繋がっており、ナットB1を上下方向に移動させることによってケース保持部23を上下に移動させることができる。
一対の上部ベアリングA1及びA3は上側(+Z軸側)にグリスニップルGNを有している。また一対の下部ベアリングA2及びA4は下側(−Z軸側)にグリスニップルGNを有している。また、ナットB1はその側面にグリスニップルGNを有している。摺動を良くするため、メンテナンス時にこれらのグリスニップルGNを介してグリスが供給される。
図12(a)は、ケース保持部23の概略斜視図である。ケース保持部23はCX軸駆動部231を有している。CX軸駆動部231の上面にはカバー232が取り付けてあり、CX軸駆動部231の内部に備え付けられているボールねじやリニアガイド等から発生する塵等をカバーしている。CX軸駆動部231は、マスクケース28に連結してマスクケース28をマスクバッファー21に出し入れするため連結部233を有している。
図12(b)は、CX軸駆動部231内部の概略平面図である。CX軸駆動部231は、ボールねじ236と、ボールねじ236の両側に配置された2本のリニアガイド234及び235とを有している。リニアガイド234にはベアリングC1が、リニアガイド235にはベアリングC2が、ボールねじ236にはナットD1が備え付けられている。ベアリングC1とC2とナットD1とは連結部233に接続されている。
ベアリングC1及びC2はグリスニップルGNを有している。また、ナットD1もグリスニップルGNを有している。摺動を良くするため、メンテナンス時にこれらのグリスニップルGNを介してグリスが供給される。
(マスクケース搬送装置29のメンテナンス作業)
次に、図13から図19に示すフローチャートを参照し、マスクローダー12のメンテナンス作業工程を第1工程から第5工程に分けて説明する。
<第1工程>
図13および図14は、マスクケース搬送装置29のメンテナンスの第1工程を示したフローチャートである。また、理解を助けるためマスクケース搬送装置29の概略側面図を図15に示す。図15(a)は、ケース保持部23が最上段の前面カバーF4に対応する高さに位置した状態で、図15(b)は、ケース保持部23が最下段の前面カバーF2に対応する高さに位置した状態である。
図13のステップS101において、作業者は、駆動系を使用する処理(露光処理、初期化など)が行われていないことを確認し、露光装置100から全てのマスクMKとプレートを回収する。
ステップS102において、作業者は、制御部14においてメンテナンス・ソフトウエアを起動してメンテナンスコマンドを実行し、図15(a)に示すようにケース保持部23をCZ軸駆動部26の最上端の位置に移動させる。
ステップS103において、作業者は、マスクケース搬送装置29の駆動系のブレーカーを落としてロックする。つまりメンテナンス中は作業者の安全のためにマスクケース搬送装置29の電源を落とす。
ステップS104において、作業者は、ロックアウト(制御出力をOFF状態のまま保持している状態)にしたブレーカーの近くに、マスクケース搬送装置29がメンテナンス中であることを示すタグを掲示する。
ステップS105において、作業者は、チャンバー15の装置正面に位置するマスクローダー正面扉(ML正面扉)を開けてチャンバー15内に入る。ML正面扉は開けたままにしておく。ML正面扉が開けられていると、マスクケース搬送装置29を動作させないインターロックがかかり、二重に安全対策を施すためである。
作業者は、CZ軸駆動部26の左側面カバーL1からL4及び右側面カバーR1からR4をCZ軸駆動部26の上部にあるカバーから順番に取り外す。左側面カバーL1からL4及び右側面カバーR1からR4は入れ子構造をしているため、側面カバーは、側面カバーの最外面に位置することになる左側面カバーL1及び右側面カバーR1より下方に順番に取り外される。
ステップS106において、作業者は、CZ軸駆動部26の前面カバーF1または前面カバーF2のいずれか一方を取り外し、引き続き他方を取り外す。前面カバーF1からF5は入れ子構造になっているため、CZ軸駆動部26の最外面(リニアガイドまたはボールねじなどの駆動機構の反対側)に位置している前面カバーF1及び前面カバーF2を最初に取り外す。
ステップS107において、作業者は、取り外されていない前面カバーF3を取り外す。これによってリニアガイド261、リニアガイド262およびボールねじ263(図11参照)の下側が現れる。
ステップS108において、作業者は、前面カバーF1からF3までが取り外された範囲で、CZ軸駆動部26のリニアガイド261、リニアガイド262およびボールねじ263の汚れた古いグリスをクリーニング布で軽く拭きとる。
ステップS109において、作業者は、リニアガイド261のベアリングA2とリニアガイド262のベアリングA4とがそれぞれ有するグリスニップルGN(図11参照)に、グリスガンでグリスを注油する。グリスの注油量は、リニアガイド261,262とベアリングA2,A4の隙間からグリスがはみ出す程度の注油量が目安である。
図14のステップS111において、作業者は、ケース保持部23の駆動範囲から工具及び外したカバーを取り除く。
ステップS112において、作業者は、マスクケース搬送装置29を動作させないインターロックを復帰させるインターロック復帰スイッチ(不図示)を押してインターロックを解除し、ML正面扉を閉める。
ステップS113において、作業者は、マスクケース搬送装置29の駆動系のブレーカーのロックを外してブレーカーをオンにする。
ステップS114において、作業者は、露光装置100内で初期化が必要なユニットを初期化コマンドによって初期化する。
ステップS115において、作業者は、図15(b)に示すように、ケース保持部23をCZ軸駆動部26の下端の位置に移動させる。
ステップS116において、作業者は、マスクケース搬送装置29の駆動系のブレーカーを落としてロックする。
ステップS117において、作業者は、ML正面扉を開け開けたままにする。ML正面扉が開けられていると、マスクケース搬送装置29にインターロックがかかった状態となる。すでにステップS106およびS107で前面カバーF1〜F3が取り外されている。図15(b)中で、これら前面カバーF1〜F3が点線で示されている。作業者は、CZ軸駆動部26の前面カバーF4を外した後に前面カバーF5を外す。またケース保持部23のCX軸駆動部の上面カバー232を外す。前面カバーF4を先に外すのは、前面カバーF4が前面カバーF5の外側に配置されているためである。
ステップS118において、作業者は、CZ軸駆動部26のリニアガイド261と、リニアガイド262と、ボールねじ263との上側の拭き残している部分の汚れた古いグリスを、クリーニング布で軽く拭きとる。
ステップS119において、作業者は、リニアガイド261のベアリングA1とリニアガイド262のベアリングA3とがそれぞれ有するグリスニップルGN(図11参照)に、グリスガンでグリスを注油する。
ステップS120に、作業者は、CZ軸駆動部26の背面にあるボールねじ注油口パネルを取り外し、ボールねじ263のナットB1のグリスニップルGNにグリスガンでグリスを注油する。
マスクMKの大型化に伴い、CZ軸駆動部26も大型化している。このためCZ軸駆動部26の駆動機構をカバーする前面カバーの枚数も多くなっている。ケース保持部23があるために前面カバーの枚数を取り外すことは難い。また、作業者の安全確保のため作業者がチャンバー15の外側にいる際に、ケース保持部23の駆動をしなければならない。上記フローチャートに示された工程によって、メンテナンス作業を効率よく行うことができる。
なお、前面カバーF1からF3の取り外し作業と、前面カバーF4およびF5の取り外し作業とを入れ替えて、前面カバーF4およびF5の取り外し作業を前面カバーF1からF3の取り外し作業の先に行ってもよい。
<第2工程>
図16は、マスクケース搬送装置29のメンテナンスの第2工程を示したフローチャートである。この第2工程は、CX軸駆動部231後端部付近の清掃と注油との工程である。
ステップS131において、作業者は、ケース保持部23のCX軸駆動部231が有するボールねじ236とリニアガイド234とリニアガイド235との先端から可能な部分について、汚れた古いグリスをクリーニング布で軽く拭きとる。
ステップS132において、作業者は、工具及び外したカバーをケース保持部23の駆動範囲から取り除く。
ステップS133において、作業者は、インターロック復帰スイッチを押してインターロックを解除し、ML正面扉を閉める。
ステップS134において、作業者は、マスクケース搬送装置29の駆動系のブレーカーのロックを外してブレーカーをオンにする。
ステップS135において、作業者は、露光装置100内で初期化が必要なユニットを初期化コマンドによって初期化する。
ステップS136において、作業者は、CX軸駆動部231の連結部233(図12参照)をケース保持部23の先端に移動させる。
ステップS137において、作業者は、マスクケース搬送装置29の駆動系のブレーカーを落としてロックする。
ステップS138において、作業者は、ML正面扉を開け開けたままにする。ML正面扉が開けられていると、マスクケース搬送装置29にインターロックがかかった状態となる。CX軸駆動部231が有するボールねじ236とリニアガイド234とリニアガイド235との後端側の拭き残した部分について、汚れた古いグリスをクリーニング布で軽く拭きとる。
ステップS139において、作業者は、ボールねじ236のナットD1が有するグリスニップルGN(図12参照)と、リニアガイド234のベアリングC1のグリスニップルGN、リニアガイド235のベアリングC2のグリスニップルGNとに、グリスガンでグリスを注油する。
<第3工程>
図17は、マスクケース搬送装置29のメンテナンスの第3工程を示したフローチャートである。この第3工程は、グリス慣らし動作の工程である。
ステップS141において、作業者は、工具および外したカバーをケース保持部23の駆動範囲から取り除く。
ステップS142において、作業者は、インターロック復帰スイッチを押してインターロックを解除し、ML正面扉を閉める。
ステップS143において、作業者は、マスクケース搬送装置29の駆動系のブレーカーのロックを外してブレーカーをオンにする。
ステップS144において、作業者は、露光装置100内で初期化が必要なユニットを初期化コマンドによって初期化する。
ステップS145において、作業者は、ケース保持部23とCX軸駆動部231の連結部233とに往復運動を実行させる。往復運動は、ケース保持部23とCX軸駆動部231の連結部233との各ユニットについてたとえば3往復行われる。この往復運動により、CZ軸駆動部26とCX軸駆動部231とに注油したグリスを慣らすことができる。
ステップS146において、作業者は、ケース保持部23を最下部に、CX軸駆動部231の連結部233をケース保持部23の後端部に置く。
ステップS147において、作業者は、マスクケース搬送装置29の駆動系のブレーカーを落としてロックする。
<第4工程>
図18は、マスクケース搬送装置29のメンテナンスの第4工程を示したフローチャートである。この第4工程は、ケース保持部23が最下部(図15(b)参照)に置かれている状態での、CZ軸駆動部26のカバー取り付け工程である。
ステップS151において、作業者は、ML正面扉を開けてチャンバー15内に入る。作業者はCX軸駆動部231とCZ軸駆動部26におけるリニアガイドとボールねじの注油状態とを確認し、ボールねじのナットおよびリニアガイドのベアリングについた余分なグリスをクリーニング布で拭き取る。
ステップS152において、作業者は、ケース保持部23のCX軸駆動部231の上面カバー232を取り付ける。
ステップS153において、作業者は、CZ軸駆動部26の前面カバーF5を取り付け、その後に前面カバーF4を取り付ける。
ステップS154において、作業者は、工具および外したカバーをケース保持部23の駆動範囲から取り除く。
ステップS155において、作業者は、インターロック復帰スイッチを押してインターロックを解除し、ML正面扉を閉める。
ステップS156において、作業者は、マスクケース搬送装置29の駆動系のブレーカーのロックを外してブレーカーをオンにする。
ステップS157において、作業者は、露光装置100内で初期化が必要なユニットを初期化コマンドによって初期化する。
ステップS158において、作業者は、ケース保持部23をCZ軸駆動部26の最上部に移動させる。
ステップS159において、作業者は、マスクケース搬送装置29の駆動系のブレーカーを落としてロックする。
<第5工程>
図19は、マスクケース搬送装置29のメンテナンスの第5工程を示したフローチャートである。この第5工程は、ケース保持部23が最上部(図15(a)を参照)に置かれている状態での、CZ軸駆動部26のカバー取り付け工程である。
ステップS161において、作業者は、ML正面扉を開けて再びチャンバー15内に入る。CZ軸駆動部26の左側面カバーL1からL4と右側面カバーR1からR4とを、CZ軸駆動部26の最下部にあるカバーである左側面カバーL4及び右側面カバーR4より、上に向かって順番に取り付ける。
ステップS162において、作業者は、前面カバーF3を取り付ける。
ステップS163において、作業者は、前面カバーF1とF2のどちらか一方を取り付け、その後他方を取り付ける。
ステップS164において、作業者は、工具類をチャンバー15の外に運び出す。
ステップS165において、作業者は、インターロック復帰スイッチを押してインターロックを解除し、ML正面扉を閉める。
ステップS166において、作業者は、駆動系のブレーカーをオンにする。
ステップS167において、作業者は、ステップS104で掲示したメンテナンス中であることを示すタグを全て取り外す。
ステップS168において、作業者は、露光装置100内で初期化が必要なユニットを初期化コマンドによって初期化する。
なお、上記実施形態では、ステップS108、ステップS109、ステップS118およびステップS119において、CZ軸駆動部26の清掃及びグリスの注油の作業が行われた。またステップS131、ステップS138およびステップS139において、CX軸駆動部231の清掃及びグリスの注油の作業が行われた。しかし、清掃及びグリスの注油だけでなく、CZ軸駆動部26やCX軸駆動部231等の点検、調整、部品交換、消耗品の補充のうち少なくとも1つの作業は随時行われる。
<液晶デバイスの製造方法>
次に、本発明にかかる露光装置100を用いた液晶表示装置等の液晶デバイスの製造方法について説明する。図20は、液晶デバイスの製造工程を示すフローチャートである。液晶デバイスの製造工程は、パターン形成工程(ステップS201)と、カラーフィルタ形成工程(ステップS202)と、セル組み立て工程(ステップS203)と、モジュール組み立て工程(ステップS204)とを含み、これらの工程が順次行われる。
ステップS201のパターン形成工程では、感光基板としてフォトレジストが塗布されたプレート(ガラス基板)上に、本実施形態にかかる露光装置100を用いて回路パターン及び電極パターン等の所定のパターンを形成する。このパターン形成工程には、本発明にかかる露光装置100を用いてフォトレジスト層に、マスクに設けられたパターンの投影像を転写する露光工程と、パターンの投影像が転写された感光基板の現像、つまりガラス基板上のフォトレジスト層の現像を行い、パターンの投影像に対応する形状のフォトレジスト層を形成する現像工程と、この現像されたフォトレジスト層を介してガラス基板を加工する加工工程とが含まれている。
ステップS202のカラーフィルタ形成工程では、Red(R)、Green(G)、Blue(B)に対応する3つのドットの組をマトリクス状に多数配列するか、またはR、G、Bの3本のストライプのフィルタの組を水平走査方向に複数配列したカラーフィルタを形成する。
ステップS203のセル組み立て工程では、ステップS101によって所定のパターンが形成されたガラス基板と、ステップS102によって形成されたカラーフィルタとを用いて液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。具体的には、例えばガラス基板とカラーフィルタとの間に液晶を注入することで液晶パネルを形成する。
ステップS204のモジュール組み立て工程では、ステップS54によって組み立てられた液晶パネルに対し、この液晶パネルの表示動作を行わせる電気回路およびバックライト等の各種部品を取り付ける。
以上実施形態に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。例えば、種々の変更、置換、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。たとえば、上記実施形態では、作業者が搬送装置のカバーの取り付け及び取り外しを行ったが、ロボットやモーター等を使用した人力以外の手段によって行うこともできる。
11 本体部
12 マスクローダー、 13 プレートローダー
14 制御部、 15 チャンバー
21 マスクバッファー、 22 ペリクル異物検査部(PPD)
23 ケース保持部、 24 マスク置き台
24a ロード置き台、 24b アンロード置き台
25 交換ハンド、 26 CZ軸駆動部
27 マスク台車、 28 マスクケース
29 マスクケース搬送装置
30 マスクステージ
100 露光装置
221 PPDアーム
222 足場
223 PPD上部、 224 PPDマスク載置面
231 CX軸駆動部、 232 CX軸駆動部カバー
233 連結部、 234、235 CX軸駆動部のリニアガイド
236 CX軸駆動部のボールねじ
251 爪
261、262 CZ軸駆動部26のリニアガイド
263 CZ軸駆動部26のボールねじ
A1〜A4 CZ軸駆動部26のベアリング
B1 CZ軸駆動部のナット
C1、C2 CX軸駆動部のベアリング
D1 CX軸駆動部のナット
F1〜F5 前面カバー
F31 F3の上部の突起
F32 F3の下部の突起
F51 F5の上部の突起
F52 F5の下部の突起
L1〜L4 左側面カバー
MK マスク
R1〜R4 右側面カバー
R21 R2の上部の突起
R31 R3の上部の突起
R41 R4の上部の突起

Claims (17)

  1. マスクを収容するケースを保持するケース保持部と、該ケース保持部に対向する前面側に上下5段に設けられた複数のカバー部材によってカバーされた駆動機構により前記ケース保持部を昇降移動させる駆動部と、を備える搬送装置のメンテナンス方法であって、
    前記駆動部によって前記ケース保持部を上下方向の第1位置に配置する工程と、
    最上段、最下段および中央段に設けられた複数の前記カバー部材のうち、前記第1位置に配置された前記ケース保持部と異なる高さに位置するカバー部材を取り外す第1取り外し工程と、
    前記第1取り外し工程によって取り外されていない複数の前記カバー部材のうち、前記第1位置に配置された前記ケース保持部と異なる高さに位置するカバー部材を取り外す第2取り外し工程と、
    を含むメンテナンス方法。
  2. 前記第1位置は、中央段より高い位置である請求項1に記載のメンテナンス方法。
  3. 前記駆動部によって前記ケース保持部を前記第1位置と異なる第2位置に配置する工程と、
    最上段、最下段および中央段に設けられた複数の前記カバー部材のうち、前記第2位置に配置された前記ケース保持部と異なる高さに位置するカバー部材を取り外す第3取り外し工程と、
    前記第3取り外し工程後によって取り外されていない複数の前記カバー部材のうち、前記第2位置に配置された前記ケース保持部と異なる高さに位置するカバー部材を取り外す第4取り外し工程と、
    を含む請求項1または請求項2に記載のメンテナンス方法。
  4. 前記第2位置は、前記第1及び第2取り外し工程によって取り外されない前記カバー部材よりも低い位置である請求項3に記載のメンテナンス方法。
  5. 前記第1位置は、中央段より高い位置であり、
    前記第1取り外し工程は、中央段および最下段に設けられた複数の前記カバー部材を取り外す工程を含み、
    前記第2位置は、中央段より低い位置であり、
    前記第3取り外し工程は、最上段に設けられた前記カバー部材を取り外す工程を含む、請求項3または請求項4に記載のメンテナンス方法。
  6. 最上段、最下段および中央段以外に設けられた複数の前記カバー部材のうち、前記第2位置に配置された前記ケース保持部と異なる高さに位置する前記カバー部材を取り付ける第1取り付け工程と、
    前記第1取り付け工程によって取り付けられていない複数の前記カバー部材のうち、前記第2位置に配置された前記ケース保持部と異なる高さに位置する前記カバー部材を取り付ける第2取り付け工程と、
    を含む請求項3から請求項5のいずれか一項に記載のメンテナンス方法。
  7. 前記駆動部によって前記ケース保持部を前記第1位置に配置する工程と、
    最上段、最下段および中央段以外に設けられた複数の前記カバー部材のうち、前記第1位置に配置された前記ケース保持部と異なる高さに位置するカバー部材を取り付ける第3取り付け工程と、
    前記第3取り付け工程によって取り付けられていない複数の前記カバー部材のうち、前記第1位置に配置された前記ケース保持部と異なる高さに位置するカバー部材を取り付ける第4取り付け工程と、
    を含む請求項6に記載のメンテナンス方法。
  8. 前記第1取り付け工程は、最上段と中央段との間に設けられた前記カバー部材を取り付ける工程を含み、
    前記第3取り付け工程は、中央段と最下段との間に設けられた前記カバー部材を取り付けることを含む、請求項7に記載のメンテナンス方法。
  9. 上下に隣接した前記カバー部材の境界部同士が入れ子状に前後に組み合わされている請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のメンテナンス方法。
  10. 最上段と中央段との間に配置された前記カバー部材および最下段と中央段との間に配置された前記カバー部材は、最上段、最下段および中央段の前記カバー部材に対して、それらの境界部同士が入れ子状に組み合わされており、最上段、最下段および中央段の前記カバー部材の境界部は、最上段、最下段および中央段以外の前記カバー部材に対して前記駆動機構とは反対側に配置されている請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のメンテナンス方法。
  11. 前記駆動機構は、前記カバー部材に対して左側にある左側面及び右側にある右側面に上下4段に設けられた複数の側面カバー部材によってカバーされており、
    複数の前記側面カバー部材を取り外す第5取り外し工程、
    を含む請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のメンテナンス方法。
  12. 前記第5取り外し工程は、最上段に設けられている前記側面カバー部材から最下段に設けられている前記側面カバー部材まで順次を取り外す請求項11に記載のメンテナンス方法。
  13. 上下に隣接した前記側面カバー部材の境界部同士が入れ子状に前後に組み合わされている請求項11または請求項12に記載のメンテナンス方法。
  14. 複数の前記カバー部材が取り外された前記駆動部の点検、調整、清掃、部品交換および消耗品の補充のうち少なくとも1つを含むメンテナンスを行うメンテナンス工程を含む請求項1から請求項13のいずれか一項に記載のメンテナンス方法。
  15. 前記駆動機構は、前記ケース保持部の昇降のガイドとなるリニアガイドと、そのリニアガイドに取り付けられ前記ケース保持部を保持する一対の上部ベアリングとその一対の上部ベアリングの下方に取り付けられた一対の下部ベアリングと、を含み、
    前記ケース保持部が前記第1位置に配置された状態で、前記一対の上部ベアリングにグリスを注油する工程と、
    前記ケース保持部が前記第2位置に配置された状態で、前記一対の下部ベアリングにグリスを注油する工程と、
    を含む請求項3または請求項5に記載のメンテナンス方法。
  16. 前記駆動機構は、前記ケース保持部を昇降移動させるボールねじと、前記ボールねじの外周に取り付けられたナットと、を含み、
    前記ケース保持部が前記第2位置に配置された状態で、前記ナットにグリスを注油する工程を含む請求項3、請求項5または請求項15に記載のメンテナンス方法。
  17. 請求項1から請求項16のうちいずれか一項に記載のメンテナンス方法を用いてメンテナンスされた搬送装置によってマスクを搬送し、該マスクを用いて露光を行うことを含むデバイス製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2022086584A (ja) * 2020-11-30 2022-06-09 キヤノントッキ株式会社 成膜装置及び足場ユニット

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