JP2011107504A - 光ファイバ処理装置及び光ファイバ処理方法 - Google Patents

光ファイバ処理装置及び光ファイバ処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、接続損失が少なく、実用上利用が容易である端部を加熱封止した光ファイバを生成できる光ファイバ処理装置及び光ファイバ処理方法を提供することを目的とする。
【解決手段】光ファイバ処理装置401は、クラッドに軸方向に延びる空孔を有する光ファイバ301を、少なくとも一方が光ファイバ301の軸方向に可動な2つの保持部122で保持する光ファイバ保持手段121と、光ファイバ保持手段121の保持部122間の光ファイバ301を加熱する加熱手段124と、加熱手段124で光ファイバ301を加熱しているときに、光ファイバ301が軸方向へ自在に動けるように一方の保持部122を制御する、又は、保持部122間の光ファイバ301の長さが短くなるように少なくとも一方の保持部122を制御する制御手段(不図示)と、を備える。
【選択図】図9

Description

本発明は、クラッドに軸方向に延びる空孔を有する光ファイバの空孔を封止する光ファイバ処理装置及び光ファイバ処理方法に関する。
コアを囲むクラッド部に空孔を有する光ファイバは、曲げに対する損失が少ない「低曲げ損失光ファイバ」として知られている。両端にコネクタをつけたパッチコードや光部品のピグテール、光部品間の接続ファイバ等へ適用すると、許容曲げ半径を小さくできるため、光部品を含むモジュールの小型化や曲げ半径を気にせずに電気コード並みに使用できるなど、実用的な観点から応用が期待されている。
低曲げ損失光ファイバは、端部の空孔を封止しないまま使用すると特性が安定しないことや、空孔に水分が入り石英ガラスの劣化を引き起こす可能性がある。このことから、低曲げ損失光ファイバを使用する際には空孔を封止する必要がある。
これまでに空孔の封止方法が提案されている。例えば、低曲げ損失光ファイバのファイバ端面に他の光ファイバを融着接続して封止する第一の方法、及び空孔に硬化性の樹脂を詰めて封止する第二の方法が知られている。しかし、第一の方法は、融着に伴う加工時の手間が増加すること、融着部の外径が大きくなること及び融着による接続損失が発生することが課題であった。また、第二の方法は、封止材の管理、封止材が空孔に進入する長さの管理、その後の硬化工程など工程管理が困難であり、封止処理の時間が長いなど実用上の課題があった。また、封止材の材料によっては、ガラスに比較して野外等の高温多湿等の厳しい環境下における耐環境性にも課題があった。
一方、加熱により光ファイバのクラッド部を溶融して空孔を潰して封止する第三の方法が第一の方法及び第二の方法の課題を解決する封止方法として知られている。第三の方法として、例えば、フォトニッククリスタルファイバの端部を加熱することで空孔の断面積を減少させ、フォトニッククリスタルファイバの外径を小さくすることが知られている(例えば、特許文献1を参照。)。また、中空部を設けたファイバの端部を減圧しながらクラッド部を加熱し軟化させ、空孔を封止する技術も示されている(例えば、特許文献2を参照。)。さらに、他の光ファイバとの接続前に空孔を熱封止しコアを直視しやすくして融着性を向上する技術が示されている(例えば、特許文献3を参照。)。第三の方法は加熱封止とも呼ばれる。
特表2002−537574号公報 特許3870713号公報 特許4252238号公報
例えば、光ファイバをコネクタに適用する場合、光ファイバの外径をフェルールの内径とほぼ同じ大きさに調整する。このように、加熱封止した光ファイバをコネクタのような光部品に適用するためには加熱封止部の長さや外径を調整する必要がある。また、加熱封止した光ファイバの光部品と他の光ファイバとの接続損失を低減するためには加熱封止部の外径の精度を高くする必要やコアの偏心を抑える必要がある。
しかし、特許文献1から3には、加熱封止部の長さ、加熱封止による光ファイバの外径の変化量、コアの外径に対する偏心について言及されていない。すなわち、従来の技術で加熱封止された光ファイバには、光部品へ適用する場合、接続損失の低減、及び実用上利用が困難という課題があった。
前記課題を解決するために、本発明は、接続損失が少なく、実用上利用が容易である端部を加熱封止した光ファイバを生成できる光ファイバ処理装置及び光ファイバ処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、光ファイバの軸方向に可動な2つの保持部で光ファイバを保持し、加熱封止する際に一方の保持部で光ファイバを可動自在とするか、2つの保持部の間隔を調整することとした。
具体的には、本発明に係る一の光ファイバ処理装置は、クラッドに軸方向に延びる空孔を有する光ファイバを、前記光ファイバの軸方向に可動自在に2つの保持部で保持する光ファイバ保持手段と、前記光ファイバ保持手段の前記保持部間の前記光ファイバを加熱する加熱手段と、を備える。
具体的には、本発明に係る光ファイバ処理装置は、クラッドに軸方向に延びる空孔を有する光ファイバを、少なくとも一方が前記光ファイバの軸方向に可動な2つの保持部で保持する光ファイバ保持手段と、前記光ファイバ保持手段の前記保持部間の前記光ファイバを加熱する加熱手段と、前記加熱手段で前記光ファイバを加熱しているときに、前記保持部間の前記光ファイバの長さが短くなるように少なくとも一方の前記保持部を制御する制御手段と、を備える。
本発明に係る光ファイバ処理方法は、クラッドに軸方向に延びる空孔を有する光ファイバを2箇所で保持する光ファイバ保持手順と、前記光ファイバ保持手順で保持された2箇所間の前記光ファイバを加熱する加熱手順と、前記加熱手順で前記光ファイバを加熱しているときに、前記光ファイバが軸方向へ可動自在となるようにしておく、又は、前記2箇所間の前記光ファイバの長さが短くなるように制御する制御手順と、を行う。
2箇所で固定された光ファイバの空孔を最小限の熱量で加熱封止すると、封止部分の光ファイバの外径は、溶融したクラッド材に表面張力が働かないため、ほぼ封止された空孔の体積の総量に対応する光ファイバ外径の減少が生じる。一方、2箇所のうち一方を固定せずに光ファイバを加熱した場合、溶融したクラッド材が表面張力で収縮するため、加熱した部分の光ファイバの外径は大きくなる。また、光ファイバを2箇所で固定しておき、クラッド材の溶融中に2箇所間の距離を短くすると光ファイバの外径は大きくなる。
この性質を利用し、クラッド材の溶融中に保持部間の距離を調整すること、又は一方の保持部において光ファイバを可動自在とすることで封止部分の光ファイバの外径を調整することができる。また、加熱手段の位置を移動させる、又は加熱部の幅を調整することで加熱封止部の長さも調整することができる。さらに、加熱封止後、加熱封止部を切断することで端部に加熱封止部を有する光ファイバを得ることができる。
従って、本発明は、接続損失が少なく、実用上利用が容易である端部を加熱封止した光ファイバを生成できる光ファイバ処理装置及び光ファイバ処理方法を提供することができる。
本発明に係る光ファイバ処理装置の前記制御手段は、前記加熱手段が加熱する部分の前記光ファイバの外径と他の部分の前記光ファイバの外径とが等しくなるように2つの前記保持部の間隔を制御することができる。
本発明に係る光ファイバ処理方法の前記制御手順は、前記加熱手順で加熱する部分の前記光ファイバの外径と他の部分の前記光ファイバの外径とが等しくなるように前記2箇所の間隔を制御することを特徴とする。
本発明に係る光ファイバ処理装置の前記光ファイバ保持手段の前記保持部間の前記光ファイバを切断する切断手段をさらに備えることを特徴する。
本発明に係る光ファイバ処理方法の前記加熱手順の後、前記光ファイバ保持手順で保持する2箇所間の前記光ファイバを切断する切断手順をさらに行うことを特徴する。
光ファイバの空孔を封止した後に光ファイバの封止部分を切断することで、保持部は封止作業中に加熱部分の両側の光ファイバを保持できるため、封止作業や光ファイバの外径調整を容易に行うことができる。
本発明に係る光ファイバ処理装置の前記光ファイバ保持手段は、前記光ファイバの軸方向が重力方向となるように前記光ファイバを保持することを特徴とする。
本発明に係る光ファイバ処理方法の前記光ファイバの軸方向が重力方向となるように前記光ファイバが保持されることを特徴とする。
本光ファイバ処理装置及び本光ファイバ処理方法は、クラッド材の溶融中に光ファイバのコアが偏心することを防止できる。本光ファイバ処理装置及び本光ファイバ処理方法で作成された光ファイバは、他の光ファイバのコア部の位置ずれが少ないため、他の光ファイバとの接続において接続損失を少なくすることができる。
本発明は、接続損失が少なく、実用上利用が容易である端部を加熱封止した光ファイバを生成できる光ファイバ処理装置及び光ファイバ処理方法を提供することができる。
空孔を持つ光ファイバの軸方向に垂直な断面を説明する図である。 光ファイバを放電加熱し、空孔を封止する工程を説明する図である。 空孔を封止した光ファイバの軸方向に平行な断面を説明する図である。 加熱封止を行った光ファイバを説明する図である。 加熱封止を行った光ファイバを8本並列する光ファイバテープを説明する図である。 空孔を封止した光ファイバの外径変動の例を説明するグラフである。 放電強度による光ファイバの外径変動を説明するグラフである。 放電時間による光ファイバの外径変動を説明するグラフである。 光ファイバの外径を調整する光ファイバ処理装置を説明する図である。 空孔径と空孔数に対する加熱封止部の光ファイバの外径の変化量をまとめたグラフである。 コネクタやファイバアレイで軸ずれによる他の光ファイバとの接続損失を説明するグラフである。 切断手段を備える光ファイバ処理装置を説明する図である。 光ファイバを実装したコネクタを説明する図である。 光ファイバテープの光ファイバを実装したファイバアレイを説明する図である。 加熱封止で加熱封止部が曲がった光ファイバを説明する図である。(a)は光ファイバの軸と垂直な方向からの図である。(b)は光ファイバの軸方向からの図である。 加熱封止時の加熱封止部の曲がりを防止する光ファイバ処理装置を説明する図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
図1は、空孔12を持つ光ファイバ301の軸方向に垂直な断面を説明する図である。光ファイバ301は、コア11の周りのクラッド13に空孔12を有する。光ファイバ301の空孔12の数に制限はなく、また空孔12の径方向の列数も一列でも複数列でもよい。
図2は、光ファイバ301を放電加熱し、空孔12を封止する加熱封止の工程を説明する図である。光ファイバ301を放電加熱することでクラッド13が溶融し、空孔12が潰れる。加熱封止するための熱源は当該部位に集中してクラッド13を溶融できるものであればよく、抵抗加熱、誘電加熱、レーザ加熱などが挙げられる。
図3は、空孔12を加熱封止した光ファイバ301の軸方向に平行な断面を説明する図である。加熱封止部14のように、加熱によりクラッド13が溶融し、空孔12が埋められることで封止される。
図4は、加熱封止を行った光ファイバ301を説明する図である。光ファイバ301を加熱封止するには光ファイバ301の素線の被覆をはがし、被覆除去部51の中央付近を集中して加熱する。図5は、加熱封止を行った光ファイバ301を8本並列する光ファイバテープを説明する図である。光ファイバテープの各光ファイバ301について長手方向に略同じ位置を同時に放電加熱すれば、加熱封止部14がいずれの光ファイバ301とも同一である光ファイバテープを実現できる。なお、被覆除去が不十分な場合でも、加熱により被覆を溶かすことで加熱封止することができ、さらに、被覆除去なしに加熱封止することも可能であり、製造性の一層の向上を図ることができる。
図6は、加熱封止部14の光ファイバ301の外径変動の例を説明するグラフである。加熱条件41は加熱封止部14の光ファイバ301の外径が減少する条件であり、加熱条件42は加熱封止部14の光ファイバ301の外径が増加する条件である。図6の加熱条件41のように、溶融時にクラッド13の表面張力を働かせないことで加熱封止部分14の光ファイバ301の外径を非加熱部15の光ファイバ301の外径に対し細くすることができる。一方、図6の加熱条件42のように、溶融時にクラッド13の表面張力を働かせることで加熱封止部分14の光ファイバ301の外径を非加熱部15の光ファイバ301の外径に対し太くすることができる。
放電加熱の加熱条件で光ファイバの外径が変動することをさらに詳細に説明する。図7は、放電強度による光ファイバの外径変動を説明するグラフである。加熱条件72は加熱条件71に対して放電強度を1.5倍にしたものである。加熱条件73は加熱条件71に対して放電時間を2倍にしたものである。図8は、放電時間による光ファイバの外径変動を説明するグラフである。加熱条件82は加熱条件81に対して放電時間を5/3倍にしたものである。加熱条件83は加熱条件81に対して放電時間を10/3倍にしたものである。放電強度や放電時間等の加熱条件を調整することで、光ファイバの外径の変動量を1μm以内とすることができる。
さらに、クラッド溶融時にクラッドの溶融部分の長さを調整することで光ファイバ301の外径を調整することができる。図9は、光ファイバ301の外径を調整する光ファイバ処理装置401を説明する図である。光ファイバ処理装置401は、クラッドに軸方向に延びる空孔を有する光ファイバ301を、少なくとも一方が光ファイバ301の軸方向に可動な2つの保持部122で保持する光ファイバ保持手段121と、光ファイバ保持手段121の保持部122間の光ファイバ301を加熱する加熱手段124と、加熱手段124で光ファイバ301を加熱しているときに、光ファイバ301が軸方向へ可動できるように一方の保持部122を制御する、又は、保持部122間の光ファイバ301の長さが短くなるように少なくとも一方の保持部122を制御する制御手段(不図示)と、を備える。
光ファイバ処理装置401は、クラッドに軸方向に延びる空孔を有する光ファイバ301を2箇所で保持する光ファイバ保持手順と、光ファイバ保持手順で保持された2箇所間の光ファイバ301を加熱する加熱手順と、加熱手順で光ファイバ301を加熱しているときに、前記2箇所のうち一方について光ファイバ301が軸方向へ可動できるようにしておく、又は、前記2箇所間の光ファイバ301の長さが短くなるように制御する制御手順と、を行う光ファイバ処理方法で光ファイバ301を処理する。
制御手段が保持部122に加熱封止部14の両端の光ファイバ301を固定させ、加熱手段124に最小限の熱量で加熱封止部14を加熱させた場合、加熱封止部14の光ファイバ301の外径は、溶融したクラッドの表面張力が働かずにほぼ封止された空孔の体積の総量に相当する分だけ減少する。例えば、3μm径の空孔を10個有する光ファイバ301の場合、加熱封止部14の両端の光ファイバ301を保持部122で固定して加熱すると、光ファイバ301の外径は124.8μmから124.4μmとなった。この外径変動の差分はほぼ空孔10個分の体積に相当する。図10は、空孔径と空孔数に対する加熱封止部14の光ファイバ301の外径の変化量をまとめたグラフである。光ファイバ301の空孔径と空孔数を知ることで、光ファイバ301の加熱封止時における外径の変化量を知ることができる。
また、制御手段が保持部122の一方に光ファイバ301を固定させずに可動自在とし、加熱手段124に加熱封止部14を加熱させた場合、溶融したクラッドが表面張力で収縮し、加熱封止部14の光ファイバ301の外径は大きくなる。一方、制御手段が保持部122に加熱封止部14の両端の光ファイバ301を固定させ、クラッド溶融時に保持部122の間を狭くするように保持部122の一方を動かした場合、加熱封止部14の光ファイバ301の外径は大きくなる。このため、制御手段は、加熱手段124が加熱する加熱封止部14の光ファイバ301の外径と非加熱部15の光ファイバ301の外径とが等しくなるように2つの保持部122の間隔を制御することができる。
このように、制御手段は、加熱封止部14の光ファイバ301の外径を後述するコネクタやファイバアレイに実装できる大きさとなるように保持部122を制御することができる。なお、光ファイバ外径は製造誤差があるため、光ファイバ301の外径が太い場合、加熱封止しながら細くすることで、フェルールへの挿入を容易にできる。
次に、加熱封止部14の光ファイバの外径が実装の可否だけでなく、接続損失にも影響することを説明する。図11は、コネクタやファイバアレイで軸ずれによる他の光ファイバとの接続損失を説明するグラフである。接続損失は次式で計算できる。
(数式1)
損失量(dB)=−10log(−d/(W/2)
ここで、dは軸ずれ量(μm)、Wはモードフィールド径(MFD)(μm)である。
実用上許容される接続損失は0.2dB以下であり、図11から軸ずれは1μm以下とすることが望ましい。このため、制御部は、加熱封止部14の光ファイバ301の外径の変動が、非加熱部15の光ファイバ301の外径に対して最大で1μmとなるように保持部122を制御する。
加熱手段124は、光ファイバ301の軸方向に可動である。放電位置を移動することで加熱封止部の長さを調整することができる。また、加熱手段124は、放電する幅を広げてもよい。放電する幅を調整することで加熱封止部14の長さを調整することができる。一方、加熱手段124は固定で光ファイバ301を軸方向に移動させても加熱封止部14の長さを調整することができる。加熱封止部14の長さは後述のようにフェルールやV溝基板への実装から決定される。
光ファイバ処理装置401は、光ファイバ保持手段121の保持部122間の光ファイバ301を切断する切断手段125をさらに備える。図12は、切断手段125を備える光ファイバ処理装置401を説明する図である。光ファイバ処理装置401は、加熱手順の後、光ファイバ保持手順で保持する2箇所間の光ファイバ301を切断する切断手順をさらに行う。
光ファイバ処理装置401は、加熱手順で光ファイバ301に加熱封止部14を形成した後、加熱手段124を退避させ、切断手段125を保持部122間に配置し切断手順を行う。切断手段125は、例えば、高速カッター126である。切断手段125は光ファイバ301の加熱封止部14を切断する。切断手順を行うことで、光ファイバ301は空孔が封止された端面を持つことになる。
図13は、光ファイバ301を実装したコネクタ501を説明する図である。空孔を封止した光ファイバ301をコネクタ501に適用するために、加熱封止部14が確実にフェルール91の先端面Tにあることが要求される。加熱封止部14が先端面Tにあることで、フェルール研磨時に光ファイバ301の空孔に研磨物が入り、光ファイバ301の先端に汚れが発生することを防止できる。光ファイバテープをMTコネクタ等の多芯コネクタに適用した場合も同様である。
図14は、光ファイバテープの光ファイバを実装したファイバアレイ502を説明する図である。図13と同様に、空孔を封止した光ファイバ301のファイバテープをファイバアレイ502に適用するために、全ての光ファイバ301の加熱封止部14が確実にV溝基板101の先端面Tにあることが要求される。端面研磨時に空孔に研磨材が入り、光ファイバ301の先端汚れが発生することを防止できる。
このため、光ファイバ処理装置401の切断手段125が光ファイバ301の加熱封止部14を切断したときに、素線部52の端部Aから加熱封止部14の切断面Bまでの長さがフェルール91又はV溝基板101の実装時の長さとなる必要がある。具体的には、光ファイバ処理装置401は、切断面Bとなる位置を含む範囲の光ファイバ301を加熱封止し、切断面Bの位置を切断する。
切断手段125で光ファイバ301を切断した後の加熱封止部14の長さは以下の範囲であることが望ましい。通常、素線部52の端部Aから加熱封止部14の切断面Bまでの長さの許容値は約0.5mm以上であるため、加熱封止部14の長さは少なくとも0.5mm以上が必要であり、望ましくは1mm以上である。また、通常SCフェルール、MUフェルール、V溝基板などの被覆除去部はそれぞれ約9mm、6mm、5mmである。加熱封止部14の長さは、なるべく短くする観点から5mm以下とする。
そして、図13および図14に示すように加熱封止部14がフェルール91の先端面TあるいはV溝基板101の先端面Tにあるように実装し、フェルール91あるいはV溝基板101と共に加熱封止部14を研磨する。
さらに、軸ずれと同様に加熱封止によるコア部の曲がりも減少させる必要がある。図15は、加熱封止で加熱封止部14が曲がった光ファイバ301を説明する図である。(a)は光ファイバ301の軸と垂直な方向からの図である。(b)は光ファイバ301の軸方向(加熱封止部14側)からの図である。これは図15に示すように、非加熱部15の光ファイバ301に対して、加熱封止部14が曲がり、加熱封止部14のコア偏心として考えることができる。偏心量の許容値は通常0.4μmである。
加熱封止時の加熱封止部14の曲がりは主に溶融したクラッドが重力により変形することにより発生する。図16は、加熱封止時の加熱封止部14の曲がりを防止する光ファイバ処理装置402を説明する図である。光ファイバ処理装置402と図9の光ファイバ処理装置401との違いは、光ファイバ保持手段121が、光ファイバ301の軸方向が重力方向となるように光ファイバ301を保持していることである。このように光ファイバ301の軸方向を重力方向とすることで溶融したクラッドが重力により変形することを防止できる。
11:コア
12:空孔
13:クラッド
14:加熱封止部
15:非加熱部
21:電極
41、42、71〜73、81〜83:加熱条件
51:被覆除去部
52:素線部
91:フェルール
100:放電
101:V溝基板
121:光ファイバ保持手段
122:保持部
124:加熱手段
125:切断手段
126:高速カッター
301:光ファイバ
401、402:光ファイバ処理装置
501:コネクタ
502:ファイバアレイ

Claims (9)

  1. クラッドに軸方向に延びる空孔を有する光ファイバを、前記光ファイバの軸方向に可動自在に2つの保持部で保持する光ファイバ保持手段と、
    前記光ファイバ保持手段の前記保持部間の前記光ファイバを加熱する加熱手段と、
    を備える光ファイバ処理装置。
  2. クラッドに軸方向に延びる空孔を有する光ファイバを、少なくとも一方が前記光ファイバの軸方向に可動な2つの保持部で保持する光ファイバ保持手段と、
    前記光ファイバ保持手段の前記保持部間の前記光ファイバを加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段で前記光ファイバを加熱しているときに、前記保持部間の前記光ファイバの長さが短くなるように少なくとも一方の前記保持部を制御する制御手段と、
    を備える光ファイバ処理装置。
  3. 前記制御手段は、前記加熱手段が加熱する部分の前記光ファイバの外径と他の部分の前記光ファイバの外径とが等しくなるように2つの前記保持部の間隔を制御することを特徴とする請求項2に記載の光ファイバ処理装置。
  4. 前記光ファイバ保持手段の前記保持部間の前記光ファイバを切断する切断手段をさらに備えることを特徴する請求項1から3のいずれかに記載の光ファイバ処理装置。
  5. 前記光ファイバ保持手段は、前記光ファイバの軸方向が重力方向となるように前記光ファイバを保持することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光ファイバ処理装置。
  6. クラッドに軸方向に延びる空孔を有する光ファイバを2箇所で保持する光ファイバ保持手順と、
    前記光ファイバ保持手順で保持された2箇所間の前記光ファイバを加熱する加熱手順と、
    前記加熱手順で前記光ファイバを加熱しているときに、前記光ファイバが軸方向へ可動自在となるようにしておく、又は、前記2箇所間の前記光ファイバの長さが短くなるように制御する制御手順と、
    を行う光ファイバ処理方法。
  7. 前記制御手順は、前記加熱手順で加熱する部分の前記光ファイバの外径と他の部分の前記光ファイバの外径とが等しくなるように前記2箇所の間隔を制御することを特徴とする請求項6に記載の光ファイバ処理方法。
  8. 前記加熱手順の後、前記光ファイバ保持手順で保持する2箇所間の前記光ファイバを切断する切断手順をさらに行うことを特徴する請求項6又は7に記載の光ファイバ処理方法。
  9. 前記光ファイバの軸方向が重力方向となるように前記光ファイバが保持されることを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載の光ファイバ処理方法。
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