JP2011106762A - 空気調和機の室内機 - Google Patents

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哲丈 倉守
Tetsuya Yamashita
哲也 山下
Shizuyo Takaishi
静代 高石
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Abstract

【課題】側板部材とドレン通路構成部材とを樹脂一体成形でき、部品点数を削減することが可能な空気調和機の室内機を提供する。
【解決手段】空気調和機1の室内機2は、室内熱交換器20と、樹脂一体成形品の側板部材100とを備えている。側板部材100は、室内熱交換器20の側端面に装着される。側板部材100は、鉛直プレート部101と、複数の貫通孔105と、ドレン通路底板部102と、フランジ部103とを有している。フランジ部103は、ドレン通路底板部102における室内熱交換器20と反対側の端部の縁から鉛直に立ち上がる。ドレン通路底板部102は、互いに隣接する第1底板部111と第2底板部112とを有している。第2底板部112は、側板部材100の複数の貫通孔105のうち第2底板部112に最も近い貫通孔105aの内面と連続した平面Pを構成している。
【選択図】図6

Description

本発明は、室内熱交換器の側端が側板部材で覆われた空気調和機の室内機に関する。
従来より、空気調和機の室内機では、特許文献1(特開2001―324213号公報)に示されるように、室内熱交換器の側端が側板部材で覆われている。この側板部材は、室内機の底板に直立して設けられ、室内熱交換器の側端に装着されることにより、室内熱交換器を逆V字状に保持するとともに、室内熱交換器の側方から下流側空間への空気流れ、すなわちバイパスエアの流入を防いでいる。
ここで、室内機の内部の空気が結露して生じるドレン水を室内機の底部のドレンパンへ導くために、側板部材にドレン通路を設けた構造が従来より知られている。この構造では、側板部材の本体部分とドレン通路の溝を構成するフランジ部とを樹脂により一体成形することにより側板部材を製造している。
しかし、金型のキャビティ内部に樹脂を充填して側板部材の本体部分とフランジ部とを一体成形する場合、ドレン通路の場所によっては、フランジ部を形成するための中子であるコアスライドが抜けない場所が生じるおそれがある。とくにファン駆動用モータの近傍に側板部材を設置した場合には、コアスライドが抜けない場所が生じるおそれが高くなる。
その場合、ドレン通路を構成するフランジ部などを側板部材と別部材で成形せざるを得なくなり、部品点数が増大するという問題がある。
本発明の課題は、側板部材とドレン通路構成部材とを樹脂一体成形でき、部品点数を削減することが可能な空気調和機の室内機を提供することにある。
第1発明の空気調和機の室内機は、室内熱交換器と、側板部材とを備えている。側板部材は、室内熱交換器の少なくとも一方の側端面に装着される。側板部材は、樹脂一体成形品である。側板部材は、鉛直プレート部と、複数の貫通孔と、ドレン通路底板部と、フランジ部とを有している。鉛直プレート部は、その裏面側が室内熱交換器の側端面に対向する。複数の貫通孔は、室内熱交換器の側端部から突出する伝熱管のヘアピン部が挿入される。ドレン通路底板部は、鉛直プレート部から室内熱交換器と反対側に延びる。フランジ部は、ドレン通路底板部における室内熱交換器と反対側の端部の縁から鉛直に立ち上がる。ドレン通路底板部は、互いに隣接する第1底板部と第2底板部とを有している。第2底板部は、側板部材の複数の貫通孔のうち第2底板部に最も近い貫通孔の内面と連続した平面を構成している。
ここでは、第2底板部に接する成形金型を側板部材の複数の貫通孔のうち第2底板部に最も近い貫通孔から水平に抜くことができるので、第1底板部に接するコアスライドは問題なく鉛直面に沿った方向に抜くことが可能になり、コアスライドを小さくすることができる。その結果、導水路のみ別パーツを作る必要が無くなり、部品点数を削減できる。
第2発明の空気調和機の室内機は、第1発明の空気調和機の室内機であって、側板部材の近傍に設けられたファン駆動用モータをさらに備えている。ドレン通路底板部は、ファン駆動用モータの外周面に沿って配置されている。
ここでは、ファン駆動用モータの外周面に沿って形成されたドレン通路のうち、ヘアピン部が近いのでコアスライドが抜けなくなる部分が第2底板部に生じても、第2底板部に接する成形金型を第2底板部に最も近い貫通孔から水平に抜くことができる。
第3発明の空気調和機の室内機は、第2発明の空気調和機の室内機であって、ドレン通路底板部の第2底板部は、第1底板部よりもファン駆動用モータの外周面から離れて配置されている。
ここでは、ドレン通路底板部の第2底板部は、第1底板部よりもファン駆動用モータの外周面から離れて配置されており、第2底板部が一段高くなっているので、第2底板部に接する成形金型の位置を貫通孔の正面に持っていく位置関係にすることが設計上可能になる。そのため、ドレン通路を確保しながら成形金型を貫通孔から確実に水平に抜くことができ、成形品と成形金型との離脱性が良くなっている。
第4発明の空気調和機の室内機は、第2発明または第3発明の空気調和機の室内機であって、ファン駆動用モータは、中心側に固定子、外周側に回転子を有するアウタードライブモータである。
ここでは、室内機のファン駆動用モータに採用されるアウタードライブモータはインナードライブモータよりも外径が大きいので、コアスライドが抜けなくなる部分が第2底板部に生じやすくなるが、第2底板部に接する成形金型を第2底板部に最も近い貫通孔から水平に抜くことができる。
第5発明の空気調和機の室内機は、第1発明から第4発明のいずれかの空気調和機の室内機であって、ドレンパンをさらに備えている。ドレンパンは、ドレン通路底板部における長手方向の端部に設けられている。
ここでは、ドレン通路底板部における長手方向の端部にドレンパンを設けているので、ドレン通路を流れるドレン水をドレンパンで確実に受けることが可能である。
第6発明の空気調和機の室内機は、第1発明から第5発明のいずれかの空気調和機の室内機であって、第2底板部に最も近い貫通孔の少なくとも一部は、室内熱交換器の固定側板またはフィンで遮蔽されている。
ここでは、第2底板部に最も近い貫通孔の少なくとも一部は、室内熱交換器の固定側板またはフィンで遮蔽されているので、バイパスエアの発生を抑制することが可能である。
第1発明によれば、導水路のみ別パーツを作る必要が無くなり、部品点数を削減できる。
第2発明によれば、ファン駆動用モータの外周面に沿って形成されたドレン通路のうち、ヘアピン部が近いのでコアスライドが抜けなくなる部分が第2底板部に生じても、第2底板部に接する成形金型を第2底板部に最も近い貫通孔から水平に抜くことができる。
第3発明によれば、第2底板部に接する成形金型の位置を貫通孔の正面に持っていく位置関係にすることが設計上可能になり、ドレン通路を確保しながら成形金型を貫通孔から確実に水平に抜くことができ、成形品と成形金型との離脱性が良くなる。
第4発明によれば、コアスライドが抜けなくなる部分が第2底板部に生じやすくなるが、第2底板部に接する成形金型を第2底板部に最も近い貫通孔から水平に抜くことができる。
第5発明によれば、ドレン通路を流れるドレン水をドレンパンで確実に受けることができる。
第6発明によれば、バイパスエアの発生を抑制することができる。
本発明の実施形態に係わる空気調和機の概観斜視図。 図1の空気調和機の冷媒回路の構成図。 図1の室内機の内部構造を示す縦断面図。 図1の室内機の側板部材付近の拡大斜視図。 図1の室内機の側板部材付近の正面図。 図1の側板部材の斜視図。 図6の側板部材の貫通孔付近を矢印Aの方向から見た拡大図。 本発明の比較例であるファンモータが側板部材から離れて配置された室内機における側板部材付近の拡大斜視図。
つぎに本発明の空気調和機の室内機の実施形態を図面を参照しながら説明する。
〔実施形態〕
<空気調和機の外観>
本発明の一実施形態が採用された空気調和機1の外観を、図1に示す。この空気調和機1は、室内の壁面などに取り付けられる室内機2と、室外に設置される室外機3とを備えている。
図2に示すように、室内機2内には室内熱交換器20が、室外機3内には室外熱交換器30が収納されており、各熱交換器20,30が集合連絡配管群4の冷媒連絡配管41,42により接続されることにより冷媒回路が構成されている。
<空気調和機の冷媒回路の構成>
図2に示す空気調和機1の冷媒回路は、室内熱交換器20、アキュムレータ31、圧縮機32、四路切換弁33、室外熱交換器30、電動膨張弁34などから構成されている。
室内機2に設けられている室内熱交換器20は、接触する空気との間で熱交換を行う。また、室内機2には、室内空気を吸い込んで室内熱交換器20との間で熱交換を行った後の空気を室内に排出するためのクロスフローファン21が設けられている。クロスフローファン21は、円筒形状に構成され、周面には回転軸方向に羽根が設けられているものであり、回転軸と交わる方向に空気流を生成する。このクロスフローファン21は、室内機2内に設けられるファンモータ22によって回転駆動される。室内機2の詳細な構成については後に説明する。
室外機3には、圧縮機32と、圧縮機32の吐出側に接続される四路切換弁33と、圧縮機32の吸入側に接続されるアキュムレータ31と、四路切換弁33に接続された室外熱交換器30と、室外熱交換器30に接続された電動膨張弁34とが設けられている。電動膨張弁34は、フィルタ35および液閉鎖弁36を介して液側冷媒連絡配管41に接続されており、この液側冷媒連絡配管41を介して室内熱交換器20の一端と接続される。
また、四路切換弁33は、ガス閉鎖弁37を介してガス側冷媒連絡配管42に接続されており、このガス側冷媒連絡配管42を介して室内熱交換器20の他端と接続されている。また、室外機3には、室外熱交換器30と室外空気との間で熱交換させるための送風機であるプロペラファン38が設けられている。このプロペラファン38は、ファンモータ39によって回転駆動される。
<室内機の構成>
(室内機の全体構成)
室内機2は、図1に示すように、横長の矩形形状の室内機ケーシング23を備えており、前述した室内熱交換器20、クロスフローファン21およびファンモータ22、ならびに後述する側板部材100(図4〜7参照)は、室内機2の室内機ケーシング23内に収容されている。
本実施形態のファンモータ22は、中心側に固定子、外周側に回転子を有するアウタードライブモータである。
室内機ケーシング23の上面には、室内の空気を室内機ケーシング23内に取り入れるための吸込口23aが設けられている。
室内機ケーシング23の下部には、室内へと冷暖房などの空気調和がなされた空気を送り出すための吹出口23bが設けられている。吸込口23aから室内機ケーシング23内に取り込まれ室内熱交換器20と熱交換した後の空気は、クロスフローファン21によって、吹出口23bから室内へと吹き出される。吹出口23bから吹き出される空気は、フラップ23によって前方だけでなく左右および後方に分散される。また、暖房時には、フラップ23の角度を変えることによってほぼ真下へ吹き出すことも可能である。室内機2を使用しないときは、吹出口23bはフラップ23cによって閉じられる。
(室内熱交換器の構成)
図3に示されるように、室内熱交換器20は、クロスフローファン21の前方、上方および後部上方を取り囲むように取り付けられる。室内熱交換器20は、クロスフローファン21の駆動により吸込口23aから取り込まれた室内空気をクロスフローファン21側に通過させ、その室内空気と冷媒との間で熱交換を行わせる。室内熱交換器20は、その上部が、側面視において、正面側熱交換器と背面側熱交換器とに分かれた逆V字タイプの断面形状を有している。
具体的には、室内熱交換器20は、第1熱交換部81(正面側熱交換器)、第2熱交換部82(背面側熱交換器)、第3熱交換部83、第4熱交換部84、および第5熱交換部85の5つの部分に分割されている。
分割されている各熱交換部81〜85は、それぞれ、左右方向に長く伸びる複数の伝熱管81a〜85aと、伝熱管81a〜85aの両端付近に設けられる固定側板81b〜85bと、両端の固定側板81b〜85bの間に微少隙間を空けて積層配置され伝熱管81a〜85aを挿通させるフィンF(図4参照)とから構成されている。室内熱交換器20の伝熱管81a〜85aは、固定側板81b〜85bの外側においてそれぞれU字状のヘアピン部81c〜85cによって1本になるように結ばれており、その1本となった伝熱管の両端が前述の液側冷媒連絡配管41およびガス側冷媒連絡配管42に接続されている。
第1熱交換部81は、上端が室内機2の後方へ向けて傾斜して配置されており、クロスフローファン21の上方から前部上方を覆うように配置されている。第2熱交換部82は、第1熱交換部81の後方に配置され、上端が室内機2の後方へ向けて傾斜しており、クロスフローファン21の上方から後部上方を覆っている。
第2熱交換部82の上端は、第1熱交換部81の上端に近接している。このように第1熱交換部81の上端と第2熱交換部82の上端とが近接して、室内熱交換器20の逆V字タイプの頂上部分が形成されている。
その他の第3〜5熱交換部83〜85は、第1熱交換部81および第2熱交換部82よりも小型の熱交換部であり、第1熱交換部81および第2熱交換部82に対して空気流れの上流側に配置されている。
第1〜第5熱交換部81〜85は、それぞれの両側端(正面視における左右方向の端)に設けられた固定側板81b〜85bにより相互に固定され、一体となって室内熱交換器20を形成する。
(側板部材の構成)
図4〜7に示されるように、側板部材100は、室内熱交換器20の少なくとも一方の側端面に装着され、ファンモータカバー116とともに、室内熱交換器20の下流側空間、すなわち逆V字型の室内熱交換器20で囲まれたクロスフローファン21が配置されている側の空間を覆っている。
側板部材100は、鉛直プレート部101と、ドレン通路底板部102と、フランジ部103と、複数の貫通孔105(105a、105b)とを有している。側板部材100は、ドレン通路底板部102およびフランジ部103が合成樹脂によって一体成形された樹脂一体成形品である。 複数の貫通孔105は、鉛直プレート部101において、室内熱交換器20の側端部から突出するヘアピン部81c〜85cに対応する位置にそれぞれ成形されている。
複数の貫通孔105は、後述する第2底板部112に最も近い貫通孔105aと、それ以外の複数の貫通孔105bとから構成されている。
鉛直プレート部101は、室内熱交換器20の側端面に裏面側が対向するように鉛直方向に延びる板状の部分である。鉛直プレート部101は、鉛直方向に延びているので、ファンモータカバー116とともに、室内熱交換器20の内周側の下流側空間を気密的に閉じている。これにより、室内熱交換器20の側端におけるバイパスエアの発生を抑制している。
ドレン通路底板部102は、鉛直プレート部101から室内熱交換器20と反対側に水平に延びている。
フランジ部103は、ドレン通路底板部102における室内熱交換器20と反対側の端部の縁102a(図6参照)から鉛直に立ち上がっている。
鉛直プレート部101、ドレン通路底板部102およびフランジ部103で囲まれた空間が、室内機ケーシング23の内部で生じるドレン水をドレンパン25(図3参照)へ流すドレン通路Dとなっている。ドレンパン25は、クロスフローファン21の前側および後側にそれぞれ設けられている。
ドレン通路底板部102は、互いに隣接する第1底板部111と第2底板部112とを有している。
第2底板部112は、図6〜7に示されるように、鉛直プレート部101に形成された貫通孔105のうち第2底板部112に最も近い貫通孔105aの内面と連続した平面Pを構成している。
図7に示されるように、第2底板部112に最も近い貫通孔105aは、2個のヘアピン部81c1および81c2が挿入される長孔であり、ヘアピン部81c1が挿入される第1領域105a1と、ヘアピン部81c2が挿入される第2領域105a2と、第1領域105a1と第2領域105a2との間を連通させる第3領域105a3とを有する。
以上のように、鉛直プレート部101に形成された貫通孔105のうち第2底板部112に最も近い貫通孔105aの内面と連続した平面Pを構成しているので、第2底板部112に接する金型の水平突出部分M2を貫通孔105aから水平方向H(図6参照)に抜くことができる。一方、第1底板部111に接する成形金型であるコアスライドM1は、鉛直面に沿った上方向Vに抜くことが可能である。
また、側板部材100は、クロスフローファン21を回転駆動するファンモータ22の近傍に位置している。そして、ドレン通路底板部102は、ファンモータ22の外周面に沿って配置されている。
ドレン通路底板部102は、最も近い貫通孔105aに近い場所では部分的に高くなっている。すなわち、ドレン通路底板部102の第2底板部112は、第1底板部111よりもファンモータ22の外周面から離れて配置されている。
第1底板部111よりも一段高くなっている第2底板部112は、その内部は中空になっており、いわゆる肉盗みの状態になっている(図7の中空部112a参照)。
本実施形態のファンモータ22は、上述のように、中心側に固定子、外周側に回転子を有するアウタードライブモータであり、インナードライブモータ(中心側に回転子、外周側に固定子を有するモータ)よりも外径が大きいモータであるので、コアスライドM1が抜けなくなる部分が第2底板部112に生じている。しかし、本実施形態では、第2底板部112に接する金型の水平突出部分M2を前述のように貫通孔105aから水平方向Hに抜くことが可能になっている。
また、第2底板部112に最も近い貫通孔105aの少なくとも一部、例えば、貫通孔105aの中間部分の第3領域105a3が室内熱交換器20の固定側板81bで遮蔽されているので、バイパスエアの発生を抑制することが可能である。なお、固定側板81bの代わりにそれに隣接するフィンFで貫通孔105aを遮蔽してもよい。
(側板部材の樹脂成形)
側板部材100は、金型のキャビティ内部で合成樹脂により、鉛直プレート部101、ドレン通路底板部102およびフランジ部103を一体成形することにより製造される。
金型は、図示されていないが、側板部材100に対応する形状のキャビティを有しており、側板部材100の前後に開く一対の型部分から構成されている。
このとき、第1底板部111は、図6に示される中子であるコアスライドM1を用いて成形される。側板部材100の成形後、コアスライドM1を上方向Vへ1〜2mmスライドさせることにより、フランジ部103を乗り越えて取り外すことができる。
一方、第2底板部112は、金型の水平突出部分M2を用いて成形する。水平突出部分M2は、鉛直プレート部101の貫通孔105aを通して、第2底板部112に対応するキャビティを形成する。成形後、金型M2を水平方向に開くだけで、水平突出部部分M2は、貫通孔105aを通して離脱することができる。
比較例
図8に示される比較例では、側板部材201とファンモータ(図示せず)とは、室内熱交換器202を挟んで両側に分かれて配置されているので、ドレン通路203はファンモータの設置空間を考慮しないでほぼ直線的な形状で設けることができる。そのため、側板部材201の成形後に、ドレン通路203を形成するためのコアスライドM11を上方に取り外すときにも、フランジ部204の上方向VにはコアスライドM11が移動可能な空間205が確保されているので、本発明のような課題は生じていない。
しかし、本発明の実施形態のように、側板部材100の近傍にファンモータ22が設置されるなどして、ドレン通路Dを形成するためのコアスライドM1が抜けにくい形状になっている場合には、本発明のように、コアスライドM1とは別に水平方向へ抜くための水平突出部分M2を金型に形成するとともに、側板部材100の鉛直プレート部101に貫通孔105を形成することによって金型の水平突出部分M2を水平方向Hに抜くことが可能になっている。
<実施形態の特徴>
(1)
実施形態の空気調和機1の室内機2では、ドレン通路底板部102は互いに隣接する第1底板部111と第2底板部112とを有しており、かつ、第2底板部112は鉛直プレート部101の貫通孔105aの内面と連続した平面Pを構成しているので、第2底板部112に接する金型の水平突出部分M2を側板部材100の複数の貫通孔105のうち第2底板部112に最も近い貫通孔105aから水平に抜くことが可能である。
そのため、第1底板部111に接する成形金型であるコアスライドM1が問題なく鉛直面に沿った方向に抜けるようにコアスライドM1を小さくすることが可能になる。その結果、導水路となるドレン通路Dのみ別パーツを作る必要が無くなり、部品点数を削減できる。
(2)
すなわち、本実施形態の空気調和機1の室内機2では、室内熱交換器20の側端が側板部材100で覆われており、この側板部材100は室内熱交換器20の側端から突出するヘアピン部81c〜85cと連結した状態で取り付けられることにより、室内熱交換器20を逆V字状に保持固定できる。しかも、側板部材100が、ファンモータカバー116とともに室内熱交換器20の側端を覆うことにより、室内熱交換器20の側方からのバイパスエアの流入を防ぐことが可能である。しかも、側板部材100の表面にドレン通路Dを確保することが可能である。
(3)
また、実施形態の空気調和機1の室内機2では、側板部材100はクロスフローファン21を回転駆動するファンモータ22近傍に設けられ、ファンモータ22の外周面に沿ってドレン通路底板部102が配置されているので、ファンモータ22の外周面に沿って形成されたドレン通路Dのうち、ヘアピン部81cが近いので、コアスライドM1が抜けなくなる部分が第2底板部112に生じやすくなっているが、第2底板部112に接する金型の水平突出部分M2を貫通孔105から水平に抜くことが可能である。
(4)
実施形態の空気調和機1の室内機2では、ドレン通路底板部102の第2底板部112は、第1底板部111よりもファンモータ22の外周面から離れて配置されているので、第2底板部112に接する金型の水平突出部分M2の位置を貫通孔105の正面に持っていく位置関係にすることが設計上可能になる。そのため、ドレン通路Dを確保しながら金型の水平突出部分M2を貫通孔105から確実に水平に抜くことができ、成形品と金型の水平突出部分M2との離脱性が良くなっている。
(5)
実施形態の空気調和機1の室内機2では、ファンモータ22は、中心側に固定子、外周側に回転子を有するアウタードライブモータであり、インナードライブモータ(中心側に回転子、外周側に固定子を有するモータ)よりも外径が大きいので、コアスライドM1が抜けなくなる部分、すなわち、第2底板部112が生じているが、本実施形態では、第2底板部112に接する金型の水平突出部分M2を前述のように貫通孔105aから水平に抜くことが可能である。
(6)
実施形態の空気調和機の室内機1では、ドレン通路底板部102における長手方向の端部には、ドレン通路Dから流れるドレン水を受けるドレンパン25が配置されている。ドレンパン25は、ドレン通路Dの前後方向にそれぞれ設けられている。このため、ドレン通路Dを流れるドレン水をドレンパン25で確実に受けることが可能である。
(7)
実施形態の空気調和機1の室内機2では、第2底板部112に最も近い貫通孔105aの少なくとも一部(例えば、第3領域105a3)が室内熱交換器20の固定側板81bまたはそれに隣接するフィンで遮蔽されているので、バイパスエアの発生を抑制することが可能である。なお、固定側板81bまたはフィンにより、貫通孔105a全体を遮蔽してもよい。
本発明は、室内熱交換器の側端に側板部材が装着された空気調和機の室内機に種々適用することが可能である。
1 空気調和機
2 室内機
3 室外機
20 室内熱交換器
21 クロスフローファン
22 ファンモータ(ファン駆動用モータ)
25 ドレンパン
81〜85 第1〜第5熱交換器部
81a〜85a 伝熱管
81b〜85b 固定側板
81c〜85c ヘアピン部
100 側板部材
101 鉛直プレート部
102 ドレン通路底板部
103 フランジ部
105 貫通孔
105a 第2底板部に最も近い貫通孔
105b それ以外の貫通孔
111 第1底板部
112 第2底板部
116 ファンモータカバー
P 平面
特開2001―324213号公報

Claims (6)

  1. 室内熱交換器(20)と、
    前記室内熱交換器(20)の少なくとも一方の側端面に装着される側板部材(100)と
    を備えた空気調和機(1)の室内機(2)であって、
    前記側板部材(100)は、樹脂一体成形品であり、
    前記室内熱交換器(20)の側端面に裏面側が対向する前記鉛直プレート部(101)と、
    前記室内熱交換器(20)の側端部から突出する伝熱管のヘアピン部(81c〜85c)が挿入される複数の貫通孔(105)と、
    前記前記鉛直プレート部(101)から前記室内熱交換器(20)と反対側に延びるドレン通路底板部(102)と、
    前記ドレン通路底板部(102)における前記室内熱交換器(20)と反対側の端部の縁から鉛直に立ち上がるフランジ部(103)と
    を有し、
    前記ドレン通路底板部(102)は、互いに隣接する第1底板部(111)と第2底板部(112)とを有しており、
    前記第2底板部(112)は、前記側板部材(100)の複数の貫通孔(105)のうち前記第2底板部(112)に最も近い貫通孔(105a)の内面と連続した平面(P)を構成している、
    空気調和機(1)の室内機(2)。
  2. 前記側板部材(100)の近傍に設けられたファン駆動用モータ(22)をさらに備えており、
    前記ファン駆動用モータ(22)の外周面に沿って前記ドレン通路底板部(102)が配置されている、
    請求項1に記載の空気調和機(1)の室内機(2)。
  3. 前記ドレン通路底板部(102)の第2底板部(112)は、前記第1底板部(111)よりも前記ファン駆動用モータ(22)の外周面から離れて配置されている、
    請求項2に記載の空気調和機(1)の室内機(2)。
  4. 前記ファン駆動用モータ(22)は、中心側に固定子、外周側に回転子を有するアウタードライブモータである、
    請求項2または3に記載の空気調和機(1)の室内機(2)。
  5. 前記ドレン通路底板部(102)における長手方向の端部に設けられたドレンパン(25)をさらに備えている、
    請求項1から4のいずれかに記載の空気調和機(1)の室内機(2)。
  6. 前記第2底板部(112)に最も近い貫通孔(105a)の少なくとも一部は、前記室内熱交換器(20)の固定側板(81b〜85b)またはフィンで遮蔽されている、
    請求項1から5のいずれかに記載の空気調和機(1)の室内機(2)。
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JP2017040393A (ja) * 2015-08-18 2017-02-23 シャープ株式会社 空気調和機の室内機
WO2024028964A1 (ja) * 2022-08-02 2024-02-08 三菱電機株式会社 熱交換器、熱交換ユニット、および空気調和機

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