JP2011106695A - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】配管の長短等の空気調和装置の設置状態、装置外の温度等の外部の状態等に合わせて適切な流量制御装置の初期開度を定め、運転を行う空気調和装置を得る。
【解決手段】冷媒を圧縮して吐出する圧縮機110、外気と冷媒の熱交換を行う熱源機側熱交換器131、空調対象の空気と冷媒との熱交換を行う室内機側熱交換器210並びに室内機側流量制御装置220及び中継器側流量制御装置343を配管接続して冷媒回路を構成する空気調和装置であって、熱源機側熱交換器131を蒸発器として運転を行う際の運転開始時における、室内機側流量制御装置220、中継器側流量制御装置343の初期開度の設定処理を行う制御手段400を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍サイクル(ヒートポンプサイクル)を利用して冷暖房を行い、空気調和を行う電気式ヒートポンプの空気調和装置に関するものである。特に流量制御装置の初期開度に関するものである。
例えば、冷凍サイクル(ヒートポンプサイクル)を利用した空気調和装置では、基本的に、圧縮機、熱源機側熱交換器等を有する熱源機側ユニット(熱源機、室外機)と流量制御装置(膨張弁等)、室内機側熱交換器等を有する負荷側ユニット(室内機)とを冷媒配管により接続し、冷媒を循環させる冷媒回路を構成している。そして、室内機側熱交換器において、冷媒が蒸発、凝縮する際に、熱交換対象となる空調対象空間の空気から吸熱、放熱することを利用し、冷媒回路における冷媒に係る圧力、温度等を変化させながら空気調和を行っている。ここで、例えば、室内機に供え付けられたリモコンの設定温度と室内機周辺の気温とに応じて、複数の室内機において、それぞれ冷房、暖房を自動的に判断し、室内機ごとに冷房、暖房を行うことができる冷暖房同時運転(冷暖房混在運転)が可能な空気調和装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−170541号公報
例えば、引用文献1のような空気調和装置であって、暖房運転のように、熱源機側熱交換器が蒸発器となるような運転を行っている場合において、圧縮機の起動時、霜取り運転から暖房に係る運転への復帰時等について考える。このようなとき、冷媒回路において冷媒が循環し、室内機及び接続配管に滞留している冷媒が熱源機側に流れて込んでくる。そこで、冷媒回路にある流量制御装置の初期開度を決めておき、圧縮機の起動開始時等においては初期開度にして熱源機側に流れる冷媒量を調整することがある。このとき、流量制御装置の初期開度は、基本的には空気調和装置の設置状態等に関係なく一定にしていた。
しかしながら、例えば、冷媒回路において多段の流量制御装置を有し、配管長が長い上述のような空気調和装置では、室内機及び接続配管に滞留している液冷媒が多いので、熱源機側に流入する冷媒も多くなっていた。また、冷媒回路に封入されている冷媒量も多いため、安定するまでは余剰冷媒以上の液冷媒が流入し、熱源機が有するアキュムレータから冷媒があふれ、圧縮機に液相の冷媒が吸入される液バックが生じる可能性があった。液バックを防ぐには、流量制御装置の初期開度を絞り気味に(小さく)なるようにして、熱源機側に流入する接続配管からの冷媒が少なくなるようにする必要がある。
一方、室外の空気(以下、外気という)の温度が低い場合には、冷媒回路内において、低圧となる側における冷媒の圧力が低くなる。そのため、開度を小さくしすぎると熱源機側に流入する冷媒が少なすぎてさらに低くなる。圧力が低くなりすぎると、圧縮機を増速して容量を多くできなくなるか、または圧縮機が停止する。ここで、急速に低圧が低下するのは、接続配管等に滞留する冷媒量の少ない配管長の短い空気調和装置となる。
このため、流量制御装置の初期開度を一律に決めておいて調整しようとすると、配管長等に応じて最適な初期開度に設定されないことがあり、その空気調和装置における暖房能力を十分に発揮できないことがあった。
そこで、本発明は、配管の長短等の空気調和装置の設置状態、装置外の温度等の外部の状態等に合わせて、流量制御装置の適切な初期開度を定め、運転を行うことができる空気調和装置を得ることを目的とする。
本発明に係る空気調和装置は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機、外気と冷媒の熱交換を行う熱源機側熱交換器、空調対象の空気と冷媒との熱交換を行う室内機側熱交換器及び多段構成の流量制御装置を配管接続して冷媒回路を構成する空気調和装置であって、あらかじめ定めた条件に基づいて、熱源機側熱交換器を蒸発器として運転を行う際の運転開始時における、冷媒回路における流量制御装置の初期開度の設定処理を行う制御手段を備える。
本発明によれば、制御手段が、暖房運転等、熱源機側熱交換器を蒸発器として運転を行う際の開始時における流量制御装置の初期開度を設定する処理を行うようにしたので、空気調和装置の設置状態、外部要因に合わせた適切な初期開度を決定することができる。そのため、液バック、低圧過多による圧縮機の不要な停止を防ぎ、運転開始直後の冷媒の循環が不安定な状況にいても暖房能力を十分発揮できる。空気調和装置を得ることができる。また、安全性、信頼性が高く、省エネルギーの空気調和装置を得ることができる。
実施の形態1に係る空気調和装置の構成及び冷媒回路を表す図である。 全冷房運転の冷媒の流れを表す図である。 冷房主体運転の冷媒の流れを表す図である。 全暖房運転の冷媒の流れを表す図である。 暖房主体運転の冷媒の流れを表す図である。 初期開度決定に係る処理のフローチャートを表す図である。 実施の形態1に係る最低乾き度X1等と初期開度との関係例の図である。 実施の形態2に係る最低乾き度X1等と初期開度との関係例の図である。
以下、この発明の実施の形態について説明する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る空気調和装置の全体構成を表す図である。まず、図1に基づいて、空気調和装置を構成する手段(装置)等に関して説明する。この空気調和装置は、冷媒循環による冷凍サイクル(ヒートポンプサイクル)を利用して冷暖房運転を行うものである。特に本実施の形態の空気調和装置は、複数の室内機において、それぞれ冷房と暖房とを同時に混在して行う冷暖房同時運転を行うことができる装置であるものとする。
図1のように本実施の形態の空気調和装置は、主として、熱源機(熱源機側ユニット、室外機)100、複数の室内機(負荷側ユニット)200a、200b及び200c並びに中継器300で構成する。本実施の形態では、冷媒の流れを制御するために熱源機100と室内機200a、200b、200cとの間に中継器300を設け、これらの機器の間を各種冷媒配管により配管接続する。また、複数台の室内機(負荷側ユニット)200a、200b及び200cについては、互いに並列となるように接続する。ここで、冷媒回路における圧力の高低については、圧縮機等の圧縮、冷媒流量制御等による減圧等により生じる冷媒回路内の相対的な圧力の高低を表すものとする。また、温度の高低についても同様であるものとする。また、例えば室内機200a、200b、200c等において、特に区別したり、特定したりする必要がない場合には、以下、a、b、cの添字を省略して記載するものとする。
配管接続については、第2主管20と、管径が第2主管20よりも太い第1主管10とで、熱源機100と中継器300との間を接続する。第2主管20には、熱源機100側から中継器300側に高圧の冷媒が流れる。また、第1主管10には、第2主管20を流れる冷媒に比べて低圧の冷媒が中継器300側から熱源機100側に流れる。
一方、中継器300と室内機200aとは、第2枝管40aと第1枝管30aとにより接続する。同様に、中継器300と室内機200bとは第2枝管40b及び第1枝管30bにより接続し、中継器300と室内機cとは第2枝管40c及び第1枝管30cにより接続する。第1主管10、第2主管20、第2枝管40(40a、40b、40c)及び第1枝管30(30a、30b、30c)による配管接続により、熱源機100、中継器300並びに室内機200(200a、200b、200c)の間を冷媒が循環し、冷媒回路を構成する。
本実施の形態の熱源機100は、圧縮機110、四方切換弁120、熱源機側熱交換部130、アキュムレータ140及び熱源機側逆止弁部150を有している。
熱源機100の圧縮機110は、吸入した冷媒に圧力を加えて吐出する(送り出す)。圧縮機110は、インバータ回路(図示せず)により、制御手段400の指示に基づいて駆動周波数を任意に変化することができる。このため、圧縮機110は、全体として吐出容量(単位時間あたりの冷媒の吐出量)と、その吐出容量に伴って能力(圧縮機110によって室内機側に供給する(時間当たりの)熱量)を変化させることができるインバータ圧縮機となる。
四方切換弁120は、制御手段400の指示に基づいて、冷暖房の形態(モード)に対応した弁の切り換えを行い、冷媒の経路が切り換わるようにする。本実施の形態では、全冷房運転(ここでは、運転しているすべての室内機が冷房をしていることをいう)、冷房主体運転(冷暖房同時運転のうち、冷房が主となる)時と、全暖房運転(ここでは、運転しているすべての室内機が暖房をしていることをいう)、暖房主体運転(冷暖房同時運転のうち、暖房が主となる)時とによって経路が切り換わるようにする。
熱源機側熱交換部130は、熱源機側熱交換器131(131a、131b)、熱源機側第1電磁開閉弁132(132a、132b)、熱源機側第2電磁開閉弁133(133a、133b)、熱源機側送風機134、熱交換器バイパス管135及び熱源機側第3電磁開閉弁136を有している。
熱源機側熱交換器131(131a、131b)は、冷媒を通過させる伝熱管及びその伝熱管を流れる冷媒と外気との間の伝熱面積を大きくするためのフィン(図示せず)を有し、冷媒と外気との熱交換を行う。例えば、全暖房運転時、暖房主体運転時においては蒸発器として機能し、冷媒を蒸発させて気化させる。一方、全冷房運転時、冷房主体運転時においては凝縮器として機能し、冷媒を凝縮して液化させる。場合によっては、例えば冷房主体運転時のように、完全にガス化、液化するのではなく、液体とガス(気体)との二相混合(気液二相冷媒)の状態まで凝縮する等の調整が行われることもある。ここで、本実施の形態では、熱源機側熱交換部130は2つの熱源機側熱交換器131a、131bを有している。熱源機側熱交換器131aと熱源機側熱交換器131bとのフィンにおける伝熱面積等をそれぞれ異ならせ、熱交換に係る性能を異ならせるようにしてもよいが、ここでは熱源機側熱交換器131aと熱源機側熱交換器131bの熱交換に係る性能は同じであるものとする。
また、熱源機側第1電磁開閉弁132(132a、132b)と熱源機側第2電磁開閉弁133(133a、133b)は、制御手段400の指示に基づいて開閉し、熱源機側熱交換器131(131a、131b)への冷媒流入出を制御する。例えば、熱源機側第1電磁開閉弁132a(熱源機側第2電磁開閉弁133a)又は熱源機側第1電磁開閉弁132b(熱源機側第2電磁開閉弁133b)のいずれか一方を閉止する。これにより、熱源機側熱交換器131a、131bのいずれか一方に冷媒が流入しないようにして熱交換できないようにし、熱源機側熱交換部130(熱源機側熱交換器131)全体として熱交換容量(熱交換に係る熱量)を減らすことができる。
そして、熱源機側熱交換器131の近辺に、冷媒と空気との熱交換を効率よく行うための熱源機側送風機134を設けている。熱源機側送風機134は、制御手段400からの指示に基づいて風量を変化させることができ、この風量変化によっても熱源機側熱交換器131における熱交換容量を変化させることができる。また、熱交換器バイパス管135と、熱交換器バイパス管135の冷媒通過を制御するための熱源機側第3電磁開閉弁136を有している。例えば、熱源機側第3電磁開閉弁136を開放することで、熱源機側熱交換器131を通過させずに、熱交換器バイパス管135を介して冷媒を通過させることができる。
アキュムレータ140は冷媒回路中の余剰な冷媒を貯留する。また、熱源機側逆止弁部150は、熱源機側第1逆止弁151〜熱源機側第4逆止弁154を有している。各熱源機側逆止弁は冷媒が逆流することを防止して冷媒の流れを整え、冷媒の循環経路をモードに合わせて一定にするものである。熱源機側第1逆止弁151は、熱源機側熱交換部130と熱源機側第2主管20との間の配管上に位置し、熱源機側熱交換部130から第2主管20の方向への冷媒流通を許容する。熱源機側第2逆止弁152は、四方切換弁120と第1主管10との間の配管上に位置し、第1主管10から四方切換弁120の方向への冷媒流通を許容する。熱源機側第3逆止弁153は、四方切換弁120と第2主管20との間の配管上に位置し、四方切換弁120から第2主管20の方向への冷媒流通を許容する。熱源機側第4逆止弁154は、熱源機側熱交換部130と第1主管10との間の配管上に位置し、第1主管10から熱源機側熱交換器131の方向への冷媒流通を許容する。
また、本実施の形態では、圧縮機110の吐出側と接続した配管上に、吐出に係る冷媒の圧力を検出するための圧力センサとなる熱源機側圧力検出器170を取り付ける。熱源機側圧力検出器170からの信号に基づいて、制御手段400は、例えば圧縮機110が吐出した高圧側の圧力(高圧)、温度等の検知及び高圧に基づく演算等を行う。また、外気の温度(外気温)を検出するための外気温度検出器171を取り付ける。
次に、本実施の形態の中継器300は、中継器側気液分離装置310、第1分岐部320、第2分岐部330及び中継器側熱交換部340で構成する。中継器側気液分離装置310は、第2主管20から流れる冷媒をガス冷媒(気相の冷媒)と液冷媒(液相の冷媒)とに分離する。ガス冷媒が流れ出る気相部(図示せず)は、第1分岐部320と接続する。一方、液冷媒が流れ出る液相部(図示せず)は、中継器側熱交換部340を介して第2分岐部330と接続する。
第1分岐部320は、3つのポートを有する三方切換弁321(321a、321b、321c)を有している。各三方切換弁321について、第1のポートを各第1枝管30と接続する。また、第2のポートを第1主管10と接続し、第3のポートを中継器側気液分離装置310の気相部側と接続する。三方切換弁321は制御手段400の指示に基づいて室内機200側から第1主管10側に冷媒が流れるようにするか、又は中継器側気液分離装置310側から室内機200側に冷媒が流れるように弁を切り換える。
第2分岐部330は、中継器側第1逆止弁331(331a、331b、331c)及び中継器側第2逆止弁332(332a、332b、332c)を有している。中継器側第1逆止弁331と中継器側第2逆止弁332とは、それぞれ逆並列関係になっており、それぞれの一端は、第2枝管40(40a、40b、40c)と接続する。室内機200側から中継器側熱交換部340側に冷媒が流れる際には、中継器側第1逆止弁331を通過して中継器側熱交換部340の中継器側第2バイパス配管346に流れる。また、中継器側熱交換部340側から室内機200側に冷媒が流れる際には中継器側第2逆止弁332を通過する。
中継器側熱交換部340は、液冷媒流量制御装置341、中継器側第1バイパス配管342、中継器側流量制御装置343、中継器側第2熱交換器344、中継器側第1熱交換器345及び中継器側第2バイパス配管346を有している。
中継器側熱交換部340は、例えば全冷房運転時に液冷媒を過冷却して室内機200側に供給する。また、第1主管10との間で配管接続し、室内機200側から流れてきた冷媒、過冷却を行うために用いた冷媒を第1主管10に流す。液冷媒流量制御装置341は、中継器側第1熱交換器345と中継器側第2熱交換器344との間に設けられ、制御手段400の指示に基づいて開度を制御し、中継器側気液分離装置310から流れる冷媒流量(単位時間あたりに流れる冷媒の量)及び冷媒の圧力を調整する。
一方、中継器側流量制御装置343は、制御手段400の指示に基づいて開度を制御し、中継器側第1バイパス配管342を通過する冷媒の冷媒流量及び冷媒の圧力を調整する。本実施の形態では、暖房運転時において、初期開度が制御手段400により設定される。また、通常は中継器側第1圧力検出器350と中継器側第2圧力検出器351とが検出する圧力の差に基づいて制御手段400が決定して制御する。中継器側流量制御装置343、中継器側第1バイパス配管342を通過した冷媒は、例えば中継器側第2熱交換器344、中継器側第1熱交換器345において冷媒を過冷却し、第1主管10に流れることになる。
中継器側第2熱交換器344は、中継器側第1バイパス配管342を流れる中継器側流量制御装置343の下流部分の冷媒(中継器側流量制御装置343を通過した冷媒)と、液冷媒流量制御装置341から流れてくる冷媒との間で熱交換を行う。また、中継器側第1熱交換器345は、中継器側第1バイパス配管342、中継器側第2熱交換器344を通過した冷媒と、中継器側気液分離装置310から液冷媒流量制御装置341に流れる冷媒との間で熱交換を行う。
さらに、中継器側第2バイパス配管346は、中継器側第1逆止弁331を通過した室内機200からの冷媒を流す。中継器側第2バイパス配管346を通過した冷媒は、例えば冷房主体運転、暖房主体運転時には、例えば中継器側第2熱交換器344を通過した後、一部又は全部が冷房を行っている室内機200に流れる。また、例えば全暖房運転を行っている場合には、全部が中継器側流量制御装置343、中継器側第1バイパス配管342を通過して第1主管10に流れる。
また、中継器300においては、液冷媒流量制御装置341通過前後の冷媒の圧力を検出するために、液冷媒流量制御装置341と中継器側気液分離装置310とを接続する配管側に中継器側第1圧力検出器350を取り付ける。また、第2分岐部330とを接続する配管側には中継器側第2圧力検出器351を取り付ける。前述したように、中継器側第1圧力検出器350及び中継器側第2圧力検出器351の検出した圧力の差に基づいて、制御手段400は、中継器側流量制御装置343の開度を決定し、指示を行う。さらに、第1主管10と中継器側第1熱交換器345とを接続する配管に中継器側温度検出器352を取り付けている。中継器側温度検出器352からの信号に基づいて、例えば、制御手段400は、室内機200側から第1主管10側に流れる冷媒の圧力を演算等により判断する。
次に、室内機200(200a、200b、200c)の構成について説明する。室内機200は、室内機側熱交換器210(210a、210b、210c)、室内機側熱交換器210に近接して直列接続した室内機側流量制御装置220(220a、220b、220c)及び室内機側制御手段230(230a、230b、230c)を有している。室内機側熱交換器210は、前述した熱源機側熱交換器131と同様に、冷房の際は蒸発器となり、暖房の際は凝縮器となって、空調対象空間の空気と冷媒の間で熱交換を行う。また、各室内機側熱交換器210の近辺に、冷媒と空気との熱交換を効率よく行うための室内機側送風機211(211a、211b、211c)を設けている。
室内機側流量制御装置220は、減圧弁や膨張弁として機能し、室内機側熱交換器210を通過する冷媒の圧力を調整する。ここで、本実施の形態の室内機側流量制御装置220は、例えば開度を変化させることができる電子式膨張弁等で構成しているものとする。そして、室内機側流量制御装置220の開度については、冷房時には室内機側熱交換器210の冷媒出口側(ここでは第1枝管30側となる)の過熱度に基づいて、例えば各室内機200が有する室内機側制御手段230が決定する。また、暖房時には冷媒出口側(ここでは第2枝管40側となる)の過冷却度に基づいて決定する。室内機側制御手段230は、室内機200の各手段の動作を制御する。また、有線又は無線によって、制御手段400との間で各種データを含む信号の通信を行い、処理を行う。ここで、室内機側制御手段230は、例えば記憶手段(図示せず)を有しており、室内機側熱交換器210の大きさ(伝熱面積等)と室内機側送風機211による風量とにより定まる、冷房運転時又は暖房運転時における熱交換容量のデータを記憶している(室内機側熱交換器210の大きさは各室内機200で決まっているため、実質的には風量変化により熱交換容量が異なることになる)。ここで、暖房運転に係る室内機側熱交換器210の熱交換容量をQjhとし、冷房運転に係る室内機側熱交換器210の熱交換容量をQjcとする。室内機側制御手段230は、リモートコントローラ(図示せず)を介して入力される例えば室内にいる操作者の指示に基づいて、冷房運転又は暖房運転、指示された風量等を判断し、熱交換容量のデータを含む信号を制御手段400に送信する。
各室内機200の室内機側熱交換器210における冷媒の流入口、流出口となる配管には、室内機側第1温度検出器240(240a、240b、240c)及び室内機側第2温度検出器241(241a、241b、241c)を取り付ける。室内機側第1温度検出器240が検出した温度と室内機側第2温度検出器241が検出した温度との差に基づいて、室内機側制御手段230が、それぞれ過熱度又は過冷却度を算出し、各室内機側流量制御装置220の開度を決定する。
制御手段400は、例えば空気調和装置内外に設けられた各種検出器(センサ)、空気調和装置の各機器(手段)から送信される信号に基づく判断処理等を行う。そして、その判断に基づいて各機器を動作させ、空気調和装置の全体の動作を統括制御する機能を有する。具体的には、圧縮機110の駆動周波数制御、流量制御装置の開度制御、熱源機側第1電磁開閉弁132等の開閉弁の開閉制御、四方切換弁120、三方切換弁321の切換制御等がある。本実施の形態では、室内機側流量制御装置220及び中継器側流量制御装置343の初期開度を設定する。また、計時を行うためのタイマ(図示せず)を有している。記憶手段410は、制御手段400が処理を行うために必要となる各種データ、プログラム等を一時的又は長期的に記憶しておく。ここで、本実施の形態では、制御手段400及び記憶手段410を熱源機100と独立して設けるものとするが、例えば熱源機100内に設けられていることも多い。また、制御手段400及び記憶手段410を装置近辺に設けるものとするが、例えば、公衆電気通信網等を介した信号通信を行うことにより、遠隔制御できるようにしてもよい。
以上のように構成した本実施の形態の空気調和装置は、前述したように、全冷房運転、全暖房運転、冷房主体運転及び暖房主体運転の4つの形態(モード)のいずれかによる運転を行うことができる。ここで、熱源機100の熱源機側熱交換器131は、全冷房運転時及び冷房主体運転時には凝縮器として機能し、全暖房運転時及び暖房主体運転時には蒸発器として機能する。次に各運転時における各機器の動作及び冷媒の流れについて説明する。
図2は実施の形態1に係る全冷房運転時の冷媒の流れを表す図である。まず、図2に基づいて全冷房運転における各機器の動作及び冷媒の流れについて説明する。全冷房運転における冷媒の流れは図2に実線矢印で示している。ここでは、すべての室内機200が停止することなく冷房を行っている場合について説明する。また、制御手段400は、熱源機側第1電磁開閉弁132a、132bと熱源機側第2電磁開閉弁133a、133bとを開いた状態、熱源機側第3電磁開閉弁136が閉じた状態となるようにさせて、熱源機側熱交換器131a及び131bの両方に熱交換を行わせるものとする(各モードの流れの説明において同じものとする)。
熱源機100においては、圧縮機110が、吸入した冷媒を圧縮し、高圧のガス冷媒を吐出する。圧縮機110から吐出した冷媒は、四方切換弁120を経て、熱源機側熱交換器131に流れる。高圧のガス冷媒は熱源機側熱交換器131内を通過する間に外気との熱交換により凝縮し、高圧の液冷媒となり、熱源機側第1逆止弁151を流れる(冷媒の圧力の関係で熱源機側第3逆止弁153、熱源機側第4逆止弁154側には流れない)。そして、高圧の液冷媒は第2主管20を通って中継器300に流入する。
中継器300に流入した冷媒を中継器側気液分離装置310がガス冷媒と液冷媒とに分離する。ここで、全冷房運転時に中継器300へ流入する冷媒は液冷媒であり、また、制御手段400が第1分岐部320の三方切換弁321を切換制御するため、中継器側気液分離装置310から室内機200(200a、200b、200c)側にはガス冷媒は流れない。一方、液冷媒は中継器側第1熱交換器345、液冷媒流量制御装置341、中継器側第2熱交換器344を通過して、その一部が第2分岐部330に流入する。第2分岐部330へ流入した冷媒は中継器側第2逆止弁332a、332b、332c及び第2枝管40a、40b、40cを介して室内機200a、200b、200cに分流する。
室内機200a、200b、200cにおいては、第2枝管40a、40b、40cからそれぞれ流れてきた液冷媒を、室内機側流量制御装置220a、220b、220cが開度調整し、圧力調整する。ここで、前述したように、各室内機側流量制御装置22の開度調整は、各室内機側熱交換器210の冷媒出口側の過熱度に基づいて行う。各室内機側流量制御装置220a、220b、220cの開度調整により、低圧の液冷媒又は気液二相冷媒となった冷媒は、それぞれ室内機側熱交換器210a、210b、210cに流れる。低圧の液冷媒又は気液二相冷媒は、室内機側熱交換器210a、210b、210cをそれぞれ通過する間に空調対象空間となる室内空気との熱交換により蒸発する。そして、低圧のガス冷媒となり、それぞれ第1枝管30a、30b、30cに流れる。このとき、熱交換により室内空気を冷却して室内の冷房を行う。ここではガス冷媒としているが、例えば、各室内機200における空調負荷(室内機が必要とする熱量。以下、負荷という)が小さい場合、開始直後等過渡的な状態の場合等には、室内機側熱交換器210a、210b、210cにおいて完全に気化せず、気液二相冷媒が流れることもあり得る。第1枝管30a、30b、30cから流れてきた低圧のガス冷媒又は気液二相冷媒(低圧の冷媒)は、三方切換弁321a、321b、321cを通過して第1主管10に流れる。
第1主管10を通過して熱源機100に流れた冷媒は、熱源機側第2逆止弁152、四方切換弁120、アキュムレータ140を経て、再び圧縮機110に戻ることで循環する。これが全冷房運転時の冷媒の循環経路となる。
ここで、中継器側熱交換部340における冷媒の流れについて説明する。前述したように、中継器側気液分離装置310で分離した液冷媒は中継器側第1熱交換器345、液冷媒流量制御装置341、中継器側第2熱交換器344を通過して一部が第2分岐部330に流入する。一方、第2分岐部330側に流れなかった冷媒は、中継器側流量制御装置343を通過する。そして、中継器側第1バイパス配管342を通過し、中継器側第2熱交換器344、中継器側第1熱交換器345において、中継器側気液分離装置310から流れる冷媒を過冷却し、第1主管10に流れる。冷媒を過冷却して第2分岐部330側に流すことにより、冷媒入口側(ここでは、第2枝管40側)のエンタルピを小さくし、室内機側熱交換器210a、210b、210cにおいて、空気との熱交換量を大きくすることができる。ここで、中継器側流量制御装置343の開度が大きく、中継器側第1バイパス配管342を流れる冷媒(過冷却に用いる冷媒)の量が多くなると、蒸発されない冷媒が多くなる。そのため、第1主管10を介して気液二相冷媒が熱源機100側に流れ込むことになる。
図3は冷房主体運転の冷媒の流れを表す図である。ここでは、室内機200a、200bが冷房を行い、室内機200cが暖房を行っている場合について説明する。冷房主体運転における冷媒の流れは図3に実線矢印で示している。熱源機100の各機器が行う動作及び冷媒の流れは、図2を用いて説明した全冷房運転時と同じであるため説明を省略する。ただ、ここでは、熱源機側熱交換器131における冷媒の凝縮を制御することで、第2主管20を通って中継器300に流入する冷媒が気液二相冷媒となるものとする。
また、冷房が行われる室内機200a、200bに至り、第1主管10を通過し、熱源機100に流入するまでの冷媒の流れについては、図2を用いて説明した全冷房運転時における流れと同様であるため、説明を省略する。一方、暖房を行う室内機200cに係る冷媒の流れについては、冷房を行っている室内機200a、200bとは異なる。まず、中継器300へ流入した気液二相冷媒を中継器側気液分離装置310がガス冷媒と液冷媒とに分離する。制御手段400は、第1分岐部320の三方切換弁321a、321bには、室内機200a、200b側にガス冷媒が流れないようにさせている。一方、三方切換弁321cには、第1枝管30cを介して室内機200c側にガス冷媒が流れるようにさせる。
室内機200cにおいては、室内機側流量制御装置220cの開度調整により、第1枝管30cから流れてきた冷媒について、室内機側熱交換器210c内を流れる冷媒の圧力調整をする。そして、高圧のガス冷媒は、室内機側熱交換器210c内を通過する間に熱交換により凝縮して液冷媒となり、室内機側流量制御装置220cを通過する。このとき、熱交換により室内空気を加熱して室内の暖房を行う。室内機側流量制御装置220cを通過した冷媒は若干圧力が減少した液冷媒となり、第2枝管40cと中継器側第1逆止弁331cとを介して中継器側第2バイパス配管346を流れる。そして、中継器側気液分離装置310から流れてきた液冷媒と合流し、室内機200a、200bに流れ、冷房のための冷媒として利用される。
このように冷房主体運転においては、熱源機100の熱源機側熱交換器131は、凝縮器として機能する。また、暖房を行う室内機200(ここでは室内機200c)を通過した冷媒は、冷房を行う室内機200(ここでは室内機200a、200b)の冷媒として用いる。ここで、室内機200a、200bにおける負荷が小さく、室内機200a、200bに流れる冷媒を抑制する等の場合には、制御手段400は、中継器側流量制御装置343の開度を大きくさせる。これにより、冷房を行っている室内機200a、200bに必要以上の冷媒を供給しなくても、中継器側第1バイパス配管342を介して第1主管10に流すことができる。
図4は実施の形態1に係る全暖房運転時の冷媒の流れを表す図である。ここでは、すべての室内機200が停止することなく暖房を行っている場合について説明する。全暖房運転の冷媒の流れは図4に実線矢印で示している。熱源機100においては、圧縮機110が、吸入した冷媒を圧縮し、高圧のガス冷媒を吐出する。圧縮機110が吐出した冷媒は、四方切換弁120、熱源機側第3逆止弁153を流れる(冷媒の圧力の関係で熱源機側第2逆止弁152、熱源機側第1逆止弁151側には流れない)、第2主管20を通って中継器300に流入する。
中継器300へ流入した冷媒を中継器側気液分離装置310がガス冷媒と液冷媒とに分離し、第1分岐部320に流れる。ここで、第1分岐部320では三方切換弁321(321a、321b、321c)から第1枝管30a、30b、30cを介してすべての室内機200a、200b、200cに分流する。
室内機200a、200b、200cにおいては、室内機側流量制御装置220a、220b、220cがそれぞれ開度調整する。これにより、第1枝管30a、30b、30cからそれぞれ流れてきた冷媒について、室内機側熱交換器210a、210b、210c内を流れる冷媒の圧力調整をする。そして、高圧のガス冷媒は、室内機側熱交換器210a、210b、210c内を通過する間に熱交換により凝縮して液冷媒となり、室内機側流量制御装置220a、220b、220cを通過する。このとき、熱交換により室内空気を加熱して空調対象空間(室内)の暖房を行う。室内機側流量制御装置220a、220b、220cを通過した冷媒は低圧の液冷媒又は気液二相冷媒となり、第2枝管40a、40b、40cと中継器側第1逆止弁331a、331b、331cとを介して中継器側第2バイパス配管346を流れる。そして、中継器側流量制御装置343、中継器側第1バイパス配管342を通過して第1主管10に流れる。このとき、中継器側流量制御装置343の開度調整をすることにより、低圧の気液二相冷媒が第1主管10に流れる。
第1主管10から熱源機100に流入した冷媒は、熱源機100の熱源機側第4逆止弁154を通過し、熱源機側熱交換器131に流入する。熱源機側熱交換器131を通過する間に空気との熱交換により蒸発してガス冷媒となる。そして、四方切換弁120、アキュムレータ140を経て、再び圧縮機110に戻る。前述したように吐出することで循環する。これが全暖房運転時の冷媒の循環経路となる。
ここで、前述した全冷房運転及び全暖房運転において、すべての室内機200a、200b、200cが運転しているものとして説明したが、例えば一部の室内機が停止していてもよい。また、例えば一部の室内機200が停止しており、空気調和装置全体として負荷が小さい場合は、低段側圧縮機110a、高段側圧縮機110bの駆動周波数変更に係る吐出容量変化又はいずれか一方を停止する等して供給する能力を変化させるようにしてもよい。また、場合によっては、熱源機側第1電磁開閉弁132(132a、132b)、熱源機側第2電磁開閉弁133(133a、133b)等により、例えば、熱源機側熱交換器131(131a、131b)における冷媒流入を制御し、熱交換容量も変化させるようにしてもよい。
図5は暖房主体運転時の冷媒の流れを表す図である。ここでは、室内機200a、200bが暖房を行い、室内機200cが冷房を行っている場合について説明する。暖房主体運転における冷媒の流れは図5に実線矢印で示している。熱源機100の各機器の動作及び冷媒の流れは、図4を用いて説明した全暖房運転と同じである。
また、室内機200a、200bの暖房における冷媒の流れについても、図4を用いて説明した全暖房運転時の流れと同様である。一方、冷房を行っている室内機200cについては、暖房を行っている室内機200a、200bとは冷媒の流れが異なる。室内機200a、200bにおいて、室内機側熱交換器210a、210b内を通過する間に熱交換により凝縮された冷媒は、室内機側流量制御装置220a、220b、中継器側第1逆止弁331a、331bを通過して中継器側第2バイパス配管346に流れる。ここで、制御手段400は、液冷媒流量制御装置341を閉止させるようにして中継器側気液分離装置310との間の冷媒の流れを遮断する。そのため、凝縮された冷媒が、中継器側第2逆止弁332c及び第2枝管40cを通過して室内機200cに流入し、冷房に用いる冷媒となる。このとき、中継器側流量制御装置343を調整し、制御手段400は、中継器側第1熱交換器345を制御して開度を調整させ、室内機200cに必要な冷媒供給を行いつつ、残りの冷媒を中継器側第1バイパス配管342を介して第1主管10に流す。
暖房主体運転において、冷房を行う室内機(ここでは室内機20c)には、暖房を行っている室内機(ここでは室内機20a、20b)から流出した冷媒が流れることになる。そのため、冷房を行う室内機200が停止すると、中継器側第1バイパス配管342を流れる気液二相冷媒の量が増加する。反対に冷房を行う室内機200における負荷が増えると、中継器側第1バイパス配管342を流れる気液二相冷媒の量が減少する。そのため、暖房を行う室内機200に必要な冷媒の量は変わらないまま、冷房を行う室内機200における室内機側熱交換器210(蒸発器)の負荷が変化する。
以上の全暖房運転及び暖房主体運転のように、熱源機側熱交換器131が蒸発器となる運転(以下、暖房運転という)を行っている空気調和装置においては、冷媒回路内の液冷媒の多くは熱源機100以外の部分を循環する。このため、圧縮機110が停止したり、霜取運転を行ったりする際には、液冷媒の多くが熱源機100以外の部分に滞留している。次に圧縮機110を駆動して暖房運転を開始する際、空気調和装置が設置状態等に関係なく、冷媒回路内の圧力が低くなり過ぎないようにしつつ、滞留した液冷媒が多量に熱源機100に流入するのを防ぐ必要がある。そこで、本実施の形態では、流量制御装置を多段構成にした空気調和装置の冷媒回路における吸入乾き度、低圧等に応じて、流量制御装置の初期開度を設定するようにする。
本実施の形態では、室内機側流量制御装置220、中継器側流量制御装置343及び液冷媒流量制御装置341の各流量制御装置を冷媒回路に設け、多段構成としている。暖房運転では、液冷媒流量制御装置341を閉止させており、冷媒が通過しないので、本実施の形態では、室内機側流量制御装置220及び中継器側流量制御装置343の初期開度を設定する処理を行う。
図6は制御手段400が行う初期開度設定に係る処理のフローチャートを表す図である。図6は、圧縮機110を起動して暖房運転を開始又は霜取り運転からの復帰により暖房運転を開始した際に、次の暖房運転開始時における室内機側流量制御装置220及び中継器側流量制御装置343の初期開度を設定する。ここで、ビル用マルチエアコン等において、暖房運転を開始してから次の暖房運転を開始するまでの間隔は、例えば約1時間前後となるため、次の暖房運転に係る初期開度を前の暖房運転時に設定しておいても問題ないものと考えられる。
暖房運転を開始すると、前回の暖房運転時に設定した初期開度に室内機側流量制御装置220及び中継器側流量制御装置343を制御し、初期開度設定処理を開始する(STEP1)。圧縮機110の駆動周波数、低圧及び外気温度検出器171の検出に係る外気温、圧縮比(高圧/低圧)及び吐出SH(吐出過熱度)の検出、演算を行い、各種の値をデータとして記憶手段410に記憶させる(STEP2)。
そして、次式(1)に基づいて吸入乾き度Xを計算し、記憶手段410に記憶させる(STEP3)。ここでは、圧縮機110の駆動周波数、圧縮比及び吐出SHに基づいて吸入乾き度Xを計算するようにしたが、この方法に限定するものではない。例えば、STEP2において、圧縮機110の冷媒吸入温度、圧縮機110のシェル温度等を検出し、低圧と冷媒吸入温度、低圧とシェル温度に基づいて、直接的に吸入乾き度Xを計算するようにしてもよい。
吸入乾き度Xを計算した後、1分経過したかどうかを判断する(STEP4)。1分が経過したと判断すると、さらに圧縮機110を起動してから20分が経過したかどうかを判断する(STEP5)。20分が経過していない場合には、再度STEP2における各種検知、演算及びSTEP3における吸入乾き度Xの算出を行う。ここで、演算等の負荷を考慮してSTEP4では1分とし、冷媒循環が安定するまでの時間を考慮してSTEP5では20分としたが、それぞれ任意の時間を設定することができる。
一方、圧縮機110を起動してから20分経過したものと判断すると、その間における低圧の最低値(最低低圧)Ps1、吸入乾き度Xの最低値(最低乾き度)X1を決定する。また、外気温の平均値Tを算出し、決定する(STEP6)。
図7は実施の形態1に係る最低乾き度X1、最低低圧Ps1及び外気温の平均値Tと流量制御装置の初期開度との関係例を表す図である。図7に示すように、本実施の形態では、室内機側流量制御装置220及び中継器側流量制御装置343の初期開度を絶対値で表している。各流量制御装置の最大開度(全開)の値は2000であるものとする。そして、これらの関係をデータとして記憶手段410にあらかじめ記憶しておく。初期開度の値については、通常の運転に移行する際、適正な開度に変化させる時間を短くするため、(液バック、低圧過多を防ぐことを前提に)各流量制御装置の通常の運転時に変化させている開度の値の範囲と乖離し過ぎない開度の値にしておくことが望ましい。
制御手段400は、記憶手段410が記憶するデータに基づいて、次の暖房運転開始時における室内機側流量制御装置220と中継器側流量制御装置343の初期開度を設定する(STEP7)。最低乾き度X1の条件については、X1<0.9、0.9≦X1<0.95、0.95≦X1の3通りに分かれている。また、最低低圧Ps1の条件については、Ps1<2.0P、2.0P≦Ps1の2通りに分かれている。そして、最低乾き度X1<0.9、かつ最低低圧Ps1<2.0においては、外気温の平均値TがT≦−10℃、−10℃<Tの2通りに分かれている。ここで、上記の具体的な数値(パラメータ)は、圧縮機110への液バック、低圧による圧縮機110の停止等が生じないように、空気調和装置に応じて任意に変更することができる。
ここで、流量制御装置の開度が大きいほど低圧は高くなり、吸入乾き度は低くなる(小さいほど低圧は低くなり、吸入乾き度は高くなる)。そのため、吸入乾き度が低ければ液バックを防ぐために初期開度が小さくなるようにし、低圧が低ければ低圧過多を防ぐために初期開度が大きくなるようにする。吸入乾き度が低く、かつ、低圧が低い場合には、場合にもよるが、ここでは吸入乾き度を高めるようにすることを優先し、初期開度が小さくなるようにする。ただし、これに限定するものではない。
そして、設定が終了した後、前述したように、室内機側流量制御装置220は、室内機側熱交換器210の凝縮に係る冷媒出口側の過冷却度が所定の値となるように室内機側制御手段230に調整される。また、中継器側流量制御装置343は、中継器側第1圧力検出器350及び中継器側第2圧力検出器351の検出した圧力の差に基づいて、制御手段400に開度を制御される。
以上のように、実施の形態1の空気調和装置においては、制御手段400が、次の暖房運転開始時における室内機側流量制御装置220と中継器側流量制御装置343の初期開度を設定するようにしたので、空気調和装置の設置状態、装置外の状態に合わせた適切な初期開度を設定することができる。このとき、吸入乾き度、低圧、外気温を条件として場合分けし、場合分けに応じて初期開度を関係づけて記憶手段410に記憶しておき、初期開度を設定するようにしたので、液バック、低圧過多による圧縮機110の不要な停止を防ぎ、安全性、信頼性が高く、省エネルギーの空気調和装置を得ることができる。また、吸入乾き度、低圧、外気温の演算、検出を複数回行い、吸入乾き度及び低圧については最低の値、外気温については平均値に基づき、初期開度を設定するようにしたので、運転開始時における冷媒回路の不安定な状態において、最も低い水準に合わせて初期開度を設定することができる。
実施の形態2.
図8は実施の形態2に係る最低乾き度、最低低圧及び外気温の平均値と流量制御装置の初期開度との関係例を表す図である。実施の形態1においては開度の絶対値により初期開度を設定した。本実施の形態では、図8に示すように、室内機側流量制御装置220及び中継器側流量制御装置343の初期開度を、現初期開度(前回の暖房運転時に設定した初期開度)との差分の値に基づいて設定するものとする。
ここで、現初期開度との差分で設定する場合には、各流量制御装置の初期開度の上限値を設定しておき、差分により上限値を超える場合には上限値に設定するようにする。
以上のようにして、差分の値に基づいて設定することにより、さらに細かな初期開度の設定を行うことができるため、圧縮機110の不要な停止を防ぎ、安全性、信頼性が高く、省エネルギーの空気調和装置を得ることができる。
実施の形態3.
上述の実施の形態では、室内機側流量制御装置220及び中継器側流量制御装置343の両方の初期開度を設定した。ここで、室内機側流量制御装置220は空調対象空間との熱交換を行う室内機側熱交換器210における冷媒の圧力、温度を調整するものである。また、室内機側熱交換器210における凝縮において冷媒が液の状態となるため、暖房運転において室内機側流量制御装置220の下流となる配管に液冷媒が滞留することが多い。そのため、室内機側流量制御装置220では液冷媒の流入を防止することは難しい。
以上のことから、室内機側流量制御装置220をできるだけ変更しないようにし中継器側流量制御装置343を主とし、場合によっては中継器側流量制御装置343の初期開度だけを変更するようにして、低圧と熱源機1への液冷媒の流入の調整を行わせるようにしてもよい。
上述した実施の形態では、空気調和装置への適用について説明した。本発明は、これらの装置に限定することなく、例えばヒートポンプ装置等、多段の流量制御装置を有する冷媒回路を構成する他の冷凍サイクル装置にも適用することができる。
10 第1主管、20 第2主管、30a,30b,30c 第1枝管、40a,40b,40c 第2枝管、100 熱源機、110 圧縮機、120 四方切換弁、130 熱源機側熱交換部、131a,131b 熱源機側熱交換器、132a,132b 熱源機側第1電磁開閉弁、133a,133b 熱源機側第2電磁開閉弁、134 熱源機側送風機、135 熱交換器バイパス管、136 熱源機側第3電磁開閉弁、140 アキュムレータ、150 熱源機側逆止弁部、151 熱源機側第1逆止弁、152 熱源機側第2逆止弁、153 熱源機側第3逆止弁、154 熱源機側第4逆止弁、170 熱源機側圧力検出器、171 外気温度検出器、173 熱源機側第1温度検出器、174 熱源機側第2温度検出器、200a,200b,200c 室内機、210a,210b,210c 室内機側熱交換器、211a,211b,211c 室内機側送風機、220a,220b,220c 室内機側流量制御装置、230a,230b,230c 室内機側制御手段、240a,240b,240c 室内機側第1温度検出器、241a,241b,241c 室内機側第2温度検出器、300 中継器、310 中継器側気液分離装置、320 第1分岐部、321a,321b,321c 三方切換弁、330 第2分岐部、331a,331b,331c 中継器側第1逆止弁、332a,332b,332c 中継器側第2逆止弁、340 中継器側熱交換部、341 液冷媒流量制御装置、342 中継器側第1バイパス配管、343 中継器側流量制御装置、344 中継器側第2熱交換器、345 中継器側第1熱交換器、346 中継器側第2バイパス配管、350 中継器側第1圧力検出器、351 中継器側第2圧力検出器、400 制御手段、410 記憶手段。

Claims (7)

  1. 冷媒を圧縮して吐出する圧縮機、外気と冷媒の熱交換を行う熱源機側熱交換器、空調対象の空気と冷媒との熱交換を行う室内機側熱交換器及び多段構成の流量制御装置を配管接続して冷媒回路を構成する空気調和装置であって、
    あらかじめ定めた条件に基づいて、前記熱源機側熱交換器を蒸発器として運転を行う際の運転開始時における、前記冷媒回路における流量制御装置の初期開度の設定処理を行う制御手段を備えることを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記圧縮機及び前記熱源機側熱交換器を有する熱源機と、
    前記室内機側熱交換器及び室内機側流量制御装置を有する複数の室内機と、
    中継器側流量制御装置を有し、前記熱源機と前記複数の室内機との間にあって、暖房を行う前記室内機に気体の冷媒を供給し、冷房を行う前記室内機に液体の冷媒を供給するための流路を形成する中継器とを配管接続して冷媒回路を構成することを特徴とする請求項1記載の空気調和装置。
  3. 前記制御手段は、前記冷媒回路における吸入乾き度及び低圧側の圧力並びに外気の温度を前記条件として、前記流量制御装置の初期開度を設定することを特徴とする請求項1又は2記載の空気調和装置。
  4. 前記制御手段は、所定時間内の複数の前記吸入乾き度及び前記低圧側の圧力の最低値及び所定時間内の前記外気の温度の平均値に基づいて、前記流量制御装置の初期開度を設定することを特徴とする請求項3記載の空気調和装置。
  5. 前記制御手段は、開度の絶対値により前記流量制御装置の初期開度を設定することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の空気調和装置。
  6. 前記制御手段は、初期開度の現設定値との差分の値を決定して前記流量制御装置の初期開度を設定することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の空気調和装置。
  7. 前記制御手段は、中継器側流量制御装置に対する初期開度を設定することを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の空気調和装置。
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