JP2011105895A - ポリテトラフルオロエチレン多孔質膜の製造方法とフィルタ濾材ならびに集塵機用のフィルタユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】未焼成のPTFEシートを、PTFEの融点以上の温度においてその長手方向へ延伸する工程と、延伸したシートを、PTFEの融点未満の温度においてシートの幅方向へ延伸する工程とを含むPTFE多孔質膜の製造方法であって、長手方向への延伸倍率を50〜100倍、幅方向への延伸倍率を4〜10倍とし、長手方向への延伸倍率と幅方向への延伸倍率との積を400以上とする、PTFE多孔質膜の製造方法とする。このPTFE多孔質膜を用いたフィルタ濾材は、掃除機等の集塵機への使用に適している。
【選択図】図1
Description
未焼成のPTFEシートを、PTFEの融点以上の温度において前記シートの長手方向へ延伸する工程と、
前記延伸したシートを、前記融点未満の温度において前記シートの幅方向へ延伸する工程とを含む、PTFE多孔質膜の製造方法であって、
前記長手方向への延伸倍率を50〜100倍、前記幅方向への延伸倍率を4〜10倍とし、前記長手方向への延伸倍率と前記幅方向への延伸倍率との積を400以上とする、PTFE多孔質膜の製造方法を提供する。
重量%表示で、PTFE微粒子(フルオンXCD809、旭硝子社製)81%と、液状潤滑剤(ノルマルドデカン、ジャパンエナジー社製)19%とを均一に混和した。この混和物をロッド状に圧縮した後、ラム押し出し機から押し出してシート状に成形し、対になったロール間に通し厚さ0.2mmに圧延した。圧延されたシートに含まれる液状潤滑剤を150℃の加熱により蒸発・乾燥させ、PTFEシートを得た。このPTFEシートを長手方向へ延伸倍率50倍、延伸温度380℃で延伸させた。その後、この延伸されたPTFEシートを幅方向へ延伸倍率10倍、延伸温度150℃で延伸させ、PTFE多孔質膜を得た。このPTFE多孔質膜の厚さは8μmであった。このPTFE多孔質膜と、通気性支持体とを194℃でラミネートさせてフィルタ濾材とした。通気性支持体としては、不織布であるエルベス0703WDO(ユニチカ社製)を用いた。
長手方向への延伸において延伸倍率を100倍、延伸温度を375℃とし、幅方向への延伸において延伸倍率を5倍とした以外は実施例1と同様にしてPTFE多孔質膜を得た。このPTFE多孔質膜の厚さは5μmであった。このPTFE多孔質膜を用いた以外は実施例1と同様にしてフィルタ濾材を作製した。
長手方向への延伸において延伸倍率を20倍、延伸温度を280℃とし、幅方向への延伸において延伸倍率を30倍、延伸温度を120℃とした以外は実施例1と同様にして、PTFE多孔質膜を得た。このPTFE多孔質膜の厚さは9μmであった。このPTFE多孔質膜を用いた以外は実施例1と同様にしてフィルタ濾材を作製した。
長手方向への延伸において延伸倍率を35倍、延伸温度を375℃とし、幅方向への延伸において延伸温度を130℃とした以外は実施例1と同様にしてPTFE多孔質膜を得た。このPTFE多孔質膜の厚さは25μmであった。このPTFE多孔質膜を用いた以外は実施例1と同様にしてフィルタ濾材を作製した。
ブラッシング試験に用いるブラシとしては、サイクロン掃除機(松下電器産業製 National MC−F3XA)に付属のフィルタ清掃用ブラシを用いた。ブラシの柄における一定の点を支点としてこの位置を保ち、ブラシの柄を前後に振り子状に動かすことにより、フィルタ濾材のPTFE多孔質膜側の表面における一定の線分上を、繰り返しブラシの先で掃いた。ブラッシング回数は通算で0,5,10,20,50,100,200,500,1000回行い、各回数目において、フィルタ濾材の圧力損失および捕集効率を測定した。
ブレス試験では、フィルタ濾材の成形工程で行われる全面のプレスを想定した試験を行った。高温プレス機にフィルタ濾材を配置し、プレス温度を80℃または120℃とし、プレス圧力を22.2MPaまたは44.4MPaとしてプレスを行った。プレスの前後におけるフィルタ濾材の圧力損失を測定した。
圧力損失の測定装置と同様の装置を用い、上記ホルダーにセットしたフィルタ濾材に、多分散ジオクチルフタレート(DOP)粒子を含む気体を流速5.3cm/secで透過させ、フィルタ濾材の下流側におけるDOP粒子の濃度をパーティクルカウンター(リオン社製、KC−18)により測定して、捕集効率を求めた。ここで、DOP粒子を含む気体とは、粒子径0.3〜0.5μmの範囲の粒子を107個/LとなるようにDOP粒子を含ませたものであり、パーティクルカウンターの測定対象粒子の粒径を0.3〜0.5μmの範囲とし、捕集効率は、捕集効率=(1−(下流側DOP粒子濃度/上流側DOP粒子濃度))×100(%)の式により算出した。
フィルタ濾材の圧力損失は、サンプルを有効通気面積が100cm2である円形状のホルダーにセットし、セットしたサンプルの両面に圧力差を発生させて気体を透過させ(透過量:31.8L/min)、透過する気体の流速を5.3cm/secとしたときの圧力損失を圧力計(マノメーター)により測定して求めた。
Claims (3)
- 未焼成のポリテトラフルオロエチレンシートを、ポリテトラフルオロエチレンの融点以上の温度において前記シートの長手方向へ延伸する工程と、
前記延伸したシートを、前記融点未満の温度において前記シートの幅方向へ延伸する工程とを含む、ポリテトラフルオロエチレン多孔質膜の製造方法であって、
前記長手方向への延伸倍率を50〜100倍、前記幅方向への延伸倍率を4〜10倍とし、前記長手方向への延伸倍率と前記幅方向への延伸倍率との積を400以上とする、ポリテトラフルオロエチレン多孔質膜の製造方法。 - 被濾過気体に含まれる粒子を捕集するフィルタ濾材であって、請求項1に記載の製造方法により得たポリテトラフルオロエチレン多孔質膜を備えるフィルタ濾材。
- 被濾過気体に含まれる粒子を捕集するフィルタ濾材と、前記フィルタ濾材を支持する支持枠とを備える集塵機用フィルタユニットであって、前記フィルタ濾材が、請求項2に記載のフィルタ濾材である集塵機用フィルタユニット。
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