JP2011104554A - マイクロリアクタ - Google Patents

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章 米谷
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Abstract

【課題】既存のマイクロリアクタ構造の大幅な改変を伴うことなく熱交換部を併設できるようにした。
【解決手段】複数のプレート10,11を重ねた積層体2を備え、前記積層体が前記プレート同士の間または/および前記プレートに形成された孔10a,11aや溝により通路を形成しているマイクロリアクタにおいて、前記積層体2が前記各プレートに設けられた位置決め用の貫通孔10b,11bを有し、前記貫通孔を利用して前記流路に導入される流体を加熱したり冷却するための熱冷媒流路を形成していることを特徴としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、積層されたプレート同士の間または/およびプレートに形成された孔や溝によって反応や各種処理を行う微小通路を形成している積層タイプのマイクロリアクタに関し、特に各プレートに設けられるプレート同士の位置決め用の孔を有した構造に関する。
対象のマイクロリアクタは、ミリサイズからミクロンサイズの通路又は該通路を形成する空間部を利用するもので、例えば、反応器などとして反応液の体積当たり表面積が大きくなるため通路内で発生した反応熱の拡散性や外部より冷却する際の温度制御に優れ、また微小な通路では分子分散も大きくなって短時間で均一な混合を実現し易い。これらの特性は、例えば化学・生化学等の微小反応装置、微量分析装置、微小電気泳動装置などとして有益となり、実用化も進んでいる。
例えば、特許文献1には、特に耐薬品性に優れたマイクロリアクタとして、第1フッ素樹脂層と、これに接合された第2フッ素樹脂層と、第1フッ素樹脂層の第2フッ素樹脂層との接合面側に形成された空間部(凹部)からなる通路とを備えた構造が開示されている。特許文献2には、両プレート(基材)を液状の接着剤で接合すると塗布厚さにむらができたり溶媒の除去が難しいため、一方プレートに対し他方プレートを熱可塑性の接着シートを用いて接着することで一方プレートの他方プレートと対向する面に設けられた空間部(溝)を閉じて通路を形成する構造が開示されている。しかし、特許文献1では、通路用空間部(凹部)が選択エッチングやドライエッチング、更に凸付のモールドを加熱状態で刻印する方式でも形成可能と記載されているが、エッチングや刻印方式では通路用空間部をミクロンサイズで幅および深さを均一・高精度に形成することが難しい。特許文献2では、通路用空間部(溝部)が微細機械加工やエッチング加工で形成可能と記載されているが、特許文献1と同様な問題がある。
以上の背景から、本出願人は、積層タイプのマイクロリアクタ(マイクロ化学プラント)として、特に通路用空間部を高精度で、製造も容易な構造を開発し出願した(例えば、特願2008−130939)。図5(a),(b)はその一例を示している。同(a)のプレート(裁断片)11は、樹脂粉末中に流路形成用中子を配置した状態で予備圧縮した後、該圧縮体を焼成し、焼結体を板状に切断すると共に、中子部分21を取り除くことで該中子部分と同形状の通路形成用溝(スリット)11aを形成している。同(b)のマイクロリアクタ10は、その空間部11aが上下のプレート(被覆体)13で覆われることで通路として形成されること、各プレート13,11がボルト15およびナット16等の締付具により一体化されること、前記通路が上側プレート13に設けられて当該通路の両端に連通されている一方側接続管14,14および他方側接続管14を有していることを特徴とし、反応や処理用の流体を一方側接続管14,14から前記通路に導入すると共に他方側接続管14から排出する構成である。
特開2005−279493号公報 特開2007−136292号公報
上記したマイクロリアクタでは、プレート同士の間または/およびプレートに形成された微小通路内で反応や各種処理を行うが、温度制御として外部から加熱したり冷却しなければならないこともある。ところが、複数のプレートを重ねた積層体がプレート同士の間または/およびプレートに形成された孔や溝により反応や各種処理用の通路を形成している構造において、通路に導入される流体を外部から加熱したり冷却する構成だと、煩雑になるだけではなく熱交換効率も悪くなる。また、専用の熱冷媒通路を追加する構成だと、加工性や耐久性を損ねるだけではなくコンパクト化も犠牲になる。なお、特開2007−242724号公報には、流路板の積層方向を貫通した導入管および排出管を有しているとともに、流路板間に形成した微小通路に流体を流通させるようにした構造が開示されている。但し、この構造は、電子機器に応用されるマイクロチャンネル構造体として、流路板にパイプを溶接したり板同士の位置関係を決めるための位置決めピンなどを省略可能にしたものである。
本出願人らは、以上のような課題認識から検討重ねてきた結果、図5(b)のマイクロリアクタ10の例で説明すると、プレート11,13には図5(c)に示したごとくプレート同士を位置決めする位置決め孔11b,13bが設けられるが、そのような位置決め孔を熱冷媒通路として利用することにより最良の熱交換部を併設できるとの確証に至った。すなわち、本発明の目的は、積層タイプのマイクロリアクタにおいて、既存構造の大幅な改変を伴うことなく熱交換効率に優れたものを提供することにある。
上記目的を達成するため本発明は、 複数のプレートを重ねた積層体を備え、前記積層体が前記プレート同士の間または/および前記プレートに形成された孔や溝により反応や処理用流体を流す通路を形成しているマイクロリアクタにおいて、前記積層体が前記各プレートに設けられた位置決め用の貫通孔を有し、前記貫通孔を利用して前記流路に導入される流体を加熱したり冷却するための熱冷媒流路を形成していることを特徴としている。
以上の構造において、複数のプレートは、プレート同士の間または/および前記プレートに形成された孔や溝により反応や処理用の流体を流す通路を形成していればよく基板、被覆体、通路板などと称しても実質的に同じである。ここで、プレート同士の間に通路を形成している構造例としては、特許文献1や2に示されているような態様を想定している。プレートに形成された孔や溝により通路を形成している構造例としては、各形態、図5又は特願2008−130939に記載されたような態様を想定している。
以上の本発明は、請求項2〜5のごとく具体化されることがより好ましい。すなわち、
(ア)請求項1において、前記熱冷媒流路が前記貫通孔に配置された挿通管を有している構成である(請求項2)。
(イ)請求項2において、前記挿通管が雄ねじを有し、前記貫通孔に挿通した状態で前記雄ねじに螺合するナット部材により前記プレート同士を重合している構成である(請求項3)。
(ウ)請求項1又は2において、前記積層体が両端に配置された固定板材を有し、前記固定板材同士をボルト・ナットなどの締付具により接近方向に締め付けることにより前記プレート同士を重合している構成である(請求項4)。なお、この構成は、第2形態や第3形態以外でも、例えば、両端の固定部材と共に各プレートの外側に配置されたカバー等の骨材を追加し、各固定部材をその骨材に対しそれぞれボルトやねじなどの締付具により締め付けて固定板材同士を接近させるような態様でもよい。また、通常は、固定板材が前記プレートより面的に大きく形成されており、締付具がプレートと干渉しないよう処理される。
(エ)請求項4において、前記固定板材が前記貫通孔に連通されて熱冷媒を導排出する接続管を有している構成である(請求項5)。
請求項1の発明では、各プレートに設けられる位置決め用貫通孔を熱冷媒通路として利用したため、既存の積層タイプを構成している各プレートを変更したり大きくすることなく、しかも熱冷媒通路が積層体内にあるため、従来のごとく外部から加熱したり冷却する外部構成に比べ熱交換効率を向上できる。
請求項2の発明では、位置決め用のピンに代えて挿通管を用いるだけでその挿通管を熱冷媒を流す内蔵式の熱交換部として利用できる。
請求項3の発明では、挿通管の雄ねじに対するナット部材の締め付け操作によりプレート同士を簡単に重合して積層体の構築と同時に内蔵式の熱交換部を形成できる。
請求項4の発明では、両側の固定板材同士をボルトおよびナットなどの専用の締付具による締め付け操作によりプレート同士を重合するため、請求項3に比べて上記貫通孔又は貫通孔に配置される挿通管との関係に係わらず積層体を構築して設計自由度を拡大できる。
請求項5の発明では、貫通孔に連通される熱冷媒用接続管を有しているため上記した挿通管を省いて簡略化や軽量化できるようにする。
(a)は第1形態のマイクロリアクタを構成する積層体の構成を示す斜視図、(b)はその組立手順を示す斜視図である。 (a)は組み立てられたマイクロリアクタを示す斜視図、(b)はその変形例を示す斜視図である。 (a)は第2形態のマイクロリアクタを分解して示す構成図、(b)は組み立てられたマイクロリアクタを示す斜視図である。 (a)は第3形態のマイクロリアクタを分解して示す構成図、(b)は組み立てられたマイクロリアクタを示す斜視図である。 (a)および(b)は先願のマイクロリアクタの構成例を示す説明用斜視図、(c)は前記マイクロリアクタの組立前の状態で示した説明図である。
以下、本発明形態に係るマイクロリアクタについて、図1および図2に示した第1形態、図3に示した第2形態、図4に示した第3形態の順に詳述する。
(第1形態)このマイクロリアクタ1は、図1および図2(a)に示されるごとく、 複数のプレート10,11を重ねた積層体2を備えている。積層体2は、各プレート10,11に設けられた厚さ方向に貫通した孔10a,11aを有し、それら孔10a,11aよって反応や処理用流体を流す連続した通路を形成している点、各プレート10,11に設けられた位置決め用の貫通孔10b,11bを有し、それら貫通孔10b,11bに配置された挿通管15により熱冷媒流路を形成したり他の貫通孔10b,11bに配置されるボルト3によりプレート同士を重合している点、両端のプレート11の孔11aに装着された接続管14,14を有し、反応や処理用流体をその接続管を通して導排出可能にしている点、挿通管15が雄ねじ15aを有し、貫通孔10b,11bに挿通した状態で雄ねじ15aに螺合するナット部材Nによりプレート同士を重合している点で工夫されている。
なお、各プレート10,11は、位置決め用の貫通孔10b,11bとして、前記した孔10aと孔10aとの間、および、孔11aと孔11aとの間にあって上下箇所、および一方対角線上の上下角部の合計4つづつ設けられている。但し、貫通孔10b,11bの個数は、任意であるが、少なくとも2以上が好ましい。これに対し、上記の貫通した孔10a,11aは、この例では積層体2にしたときの流路パターンとして、2つの反応や処理用流体を別々に導入して途中で混合し反応処理した後に再び分かれるような構成を想定している(このため、複数のプレート10に設けられる孔10aは1つの場合と2つの場合とがある)。他の例としては、特願2008−130939号(図1の構成や図3の構成)に示されているごとく2つの反応や処理用流体を別々に導入して途中で混合し反応後に単純に流出する構成だと、積層体2にしたときY形の流路形成パターンとなるよう形成される。
以上のマイクロリアクタ1では、例えば、反応や処理流体が一方側接続管14より前記通路に導入されて他方側接続管14から排出されると同時に、目的の熱冷媒が挿通管15の内径15bに一方側より導入されて他方側から排出される。なお、図面では、プレート10,11の厚さ、孔10a,11aおよび貫通孔10b,11bを分かり易くするため拡大したり模式化している。一般的には、プレート10,11はフッ素樹脂などの耐薬品性に優れた樹脂成形体が好ましく、板厚が1.5〜4mm程度である。孔10a,11aは0.2〜3.0mm程度の孔径である。孔11aは孔10aの孔径よりも大きく、接続管14に対応した孔径となっている。貫通孔10b,11は2.0〜6.0mm程度の孔径である。但し、原理的には板厚および孔径ともに任意である。
詳述すると、以上の積層体2は、マイクロリアクタ1の主要部を構成しており、特願2008−130939などに記載されているような製法を参照して作成される。その一例を概説すると、まず、各プレート10,11は、予備成形工程、焼結工程、切断工程、積層工程を経て作られる。
すなわち、予備成形工程では、圧縮成形用金型を使用して、該金型のキャビティに対し通路又は該通路を形成する孔10,11aに対応した中子、および貫通孔10b,11bに対応した中子を配置した状態で、原料の樹脂粉末を充填した後、圧縮成形する。この場合は、例えば、金型本体の粉末投入部に対し下パンチを上昇し、粉末投入部と下パンチの上端面とで圧縮体に対応するキャビティを区画形成する。次に、前記キャビティに対しフッ素系などの樹脂粉末を所定量だけ投入した後、前記した各中子を投入された樹脂粉末上に配置すると共に、配置された各中子を覆うよう樹脂粉末の残量を投入する。
焼結工程では、予備成形工程で得られた圧縮体を加熱炉に入れて融点より少し高めの温度に加熱し、中子挿入状態で粉末同士を融着した焼結体を得る。切削工程では、焼結工程で得られた焼結体が挿入された中子と共に所定厚さのプレート10または/およびプレート11として切断され、その後、図5(a)と同様、該プレート10又は11の状態で、挿入された中子の裁断部分が上から押されたり振動を加えることで機械的に取り除かれる。中子部分が取り除かれると、中子部分の跡に該中子部分と同形状の通路形成用孔10a又は11aが形成される。両端のプレート11には、各孔11aに対し接続管14が一端を係合した状態に装着される。
積層工程では、図1(a)に示されるごとく上記プレート10の複数枚が位置決め配置された後、その両端にプレート11がそれぞれ位置決め配置される。そして、この例では、2本のボルト3が一方プレート11の貫通孔11b、密接配置された各プレート10の貫通孔10b、更に他方プレート11の貫通孔11bへと挿通され、突出端に設けられた雄ねじ3aにワッシャWを介してナットNにより締め付けることにより各プレート10および両端のプレート11を重合している。また、2本の挿通管15が一方プレート11の貫通孔11b、密接配置された各プレート10の貫通孔10b、他方プレート11の貫通孔11bへと挿通される。各挿通管15は、熱伝導性の良好な材質からなり、内径15bが孔10a,11aより大きく設定され、その両側に形成された雄ねじ22aを有している。このため、各挿通管15は、前述のようにして貫通孔に挿通された状態で、各プレート11からの突出端に雄ねじ15aを露出し、両側の雄ねじ15aにワッシャWを介してナットNにより締付ける。これにより、積層体2としては、図2(a)のごとくプレート11とプレート11との間に複数のプレート10を密に締め付け、各プレートを液密に重合している。
図2(b)は以上のマイクロリアクタ1において、上下の挿通管15が互いの一端側を連結管16により連結した変形例を示している。他の変形例では、熱冷媒(気体又は液体)が片側のプレート11に設けられた上下の挿通管15のうち、一方挿通管から導入され、連結管16を経由して他方の挿通管から流出されることになる。
(第2形態)このマイクロリアクタ1Aおよびその主要部である積層体2Aは、図3に示されるごとく第1形態に対して複数のプレート10,11とともに両側に配置される固定板材13を有し、両側の固定板材13同士を締付具として長尺なボルト3およびナット4により接近方向に締め付けることによりプレート10,11同士を重合している点で相違している。このため、この説明では、上記形態と同じ部材および部位に同じ符号を付け、変更点だけを新たな符号を付けて詳述する。
ここで、 複数のプレート10,11は、上記したものとほぼ同じであるが、貫通孔10b,11bには雄ねじのない単純な挿通管17が圧入などによって串差し状態に配置される。すなわち、挿通管17は、挿通管15と同様に熱伝導性の良好な材質からなり、内径17aが孔10a,11aより大きく設定されている。
両側の固定部材13は、プレート10,11より一回り大きな矩形板状となっているとともに、孔10a、11aに対応した孔13aおよび貫通孔10b、11bに対応した孔13bに加え、各プレートと重ならない四隅に設けられた貫通孔13cを有している。なお、図3では、固定部材13の厚さや貫通孔13cを分かり易くするため拡大したり模式化している。
組立では、図3(a)に示されるごとく上記プレート10の複数枚および両端のプレート11が密に位置決め配置された後、各プレート11の外側に固定板材14がそれぞれ密に位置決め配置される。この場合、各プレート11には接続管14が孔11aに装着されている。このため、各接続管14は固定部材13の孔13aから外へ挿通される。
次に、2本の挿通管17は、一方固定板材13の貫通孔13b、一方プレート11の貫通孔11b、密接配置された各プレート10の貫通孔10b、他方プレート11の貫通孔11b、他方固定部材13の貫通孔13bへと挿通される。なお、挿通管17は、貫通孔に対し圧入されて不用意に動かないようになっているが、必要に応じて適宜な方法で固定処理される。次に、ボルト3は、他方固定板材13の貫通孔13cから一方固定部材13の貫通孔13cへと挿通され、突出端に設けられた雄ねじ3aにワッシャWを介してナットNにより締付けることによって、図3(b)のごとく固定板材13と固定板材13との間に複数のプレート10およびプレート11を密に締め付け、固定部材13および各プレート10,11を液密に重合している。
以上のマイクロリアクタ1Aでは、例えば、反応や処理用流体が一方側接続管14より前記孔が連続した通路に導入されて他方側接続管14から排出されると同時に、目的の熱冷媒(気体又は液体)が挿通管17の内径17aに一方側より導入されて他方側から排出される。この場合も、図2(b)のごとく上下の挿通管17について、片側を連結管で接続することで熱冷媒の流れを一方向にすることができる。
(第3形態)このマイクロリアクタ1Bおよびその主要部である積層体2Bは、図4に示されるごとく第2形態の挿通管17に対して短い挿通管18を用いるとともに、その挿通管18を各固定板材13の貫通孔13bに装着している点で相違している。このため、この説明では、上記形態と同じ部材および部位に同じ符号を付け、変更点だけを新たな符号を付けて述べる。
すなわち、複数のプレート10,11は、上記したものとほぼ同じであるが、貫通孔11bには挿通管が配置されない。固定板材13には、外部接続用の挿通管18が各貫通孔13bに一端を装着した状態に連結される。この挿通管18は、挿通管17と同じく熱伝導性の良好な材質からなるとともに、内径が孔11aおよび各プレート10に設けられて孔10aに対応した不図示の孔(図1の孔10aと同じ)より大きく設定されている。
組立では、図4(a)に示されるごとく上記プレート10の複数枚および両端のプレート11が密に位置決め配置された後、各プレート11の外側に固定板材13がそれぞれ密に位置決め配置される。この場合、各プレート11には接続管14が孔11aに装着され、各固定板材13には挿通管18が貫通孔13bに装着されている。このため、各接続管14は固定部材13の孔13aから外へ挿通される。各挿通管18は、プレート11の位置決め用貫通孔11bおよび各プレート10に設けられて貫通孔11bに対応した不図示の貫通孔(図1の貫通孔10bと同じ)とで熱冷媒用の通路を形成する。
次に、ボルト3は、他方固定板材13の貫通孔13cから一方固定部材13の貫通孔13cへと挿通され、突出端に設けられた雄ねじ3aにワッシャWを介してナットNにより締付けることによって、図4(b)のごとく固定板材13と固定板材13との間に複数のプレート10およびプレート11を密に締め付け固定部材および各プレートを液密に重合している。
以上のマイクロリアクタ1Bでは、例えば、反応や処理用流体が一方側接続管14より前記一方プレート11の孔11a、上記した各プレート10に設けられて孔11aに対応した不図示の孔、他方プレート11の11a、他方側接続管14から排出される。この場合も、図2(b)のごとく上下の挿通管18の片側を連結管で接続することで熱冷媒の流れを一方向にすることができる。
以上のように、本発明は請求項で特定される構成を実質的に備えておればよく、細部は各形態を参考にして更に変更可能なものである。また、以上のプレート10,11は、材質が樹脂以外にもガラスやステンレスなどでも差し支えなく、例えば特許文献1や2、特願2008−130939などに記載の製法を参考にして作成される。更に、上記した反応や処理用流体を流す流路内には、目的に応じて触媒又はそれに類似の物質を滞らせたり、流路内面に固体触媒などを塗布形成させることもできる。
1,1A,1B…マイクロリアクタ
2,2A,2B…積層体
3…ボルト(締付具、Nはナット、Wはワッシャ)
10,11…プレート(10a,11aは孔、10b,11bは貫通孔)
11…プレート(10a,11aは孔、10b,11bは貫通孔)
13…固定板材(13aは孔、13b,13cは貫通孔)
15…挿通管(15aは雄ねじ、15bは内径)
16…連結管
17,18…挿通管

Claims (5)

  1. 複数のプレートを重ねた積層体を備え、前記積層体が前記プレート同士の間または/および前記プレートに形成された孔や溝により通路を形成しているマイクロリアクタにおいて、
    前記積層体が前記各プレートに設けられた位置決め用の貫通孔を有し、前記貫通孔を利用して前記流路に導入される流体を加熱したり冷却するための熱冷媒流路を形成していることを特徴とするマイクロリアクタ。
  2. 前記熱冷媒流路が前記貫通孔に配置された挿通管を有していることを特徴とする請求項1に記載のマイクロリアクタ。
  3. 前記挿通管が雄ねじを有し、前記貫通孔に挿通した状態で前記雄ねじに螺合するナット部材により前記プレート同士を重合していることを特徴とする請求項2に記載のマイクロリアクタ。
  4. 前記積層体が両端に配置された固定板材を有し、前記固定板材同士をボルト・ナットなどの締付具により接近方向に締め付けることにより前記プレート同士を重合していることを特徴とする請求項1又は2に記載のマイクロリアクタ。
  5. 前記固定板材が前記貫通孔に連通されて熱冷媒を導排出する接続管を有していることを特徴とする請求項4に記載のマイクロリアクタ。
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