JP2011104266A - Octプローブ、及びoctシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】管腔全周をシームレスに光走査してその画像を同一画面内に収めつつ、管腔表層付近の自然な状態を観察するのに好適なOCTプローブを提供すること。
【解決手段】光源が射出した光を伝送する光ファイバと、光ファイバが射出した光を該光ファイバの軸方向と直交する方向に折り曲げて被写体に照射する、該光ファイバと同軸の光学系と、光ファイバ及び光学系を収容する収容チューブと、該軸を基準として均等に拡張する、収容チューブの外面に該軸方向に亘って複数取り付けられたバルーンとからOCTプローブを構成し、光学系を、軸方向において何れのバルーンに対しても重複しない位置であって、折り曲げた光を2つの該バルーンの間のスペースに通す位置に配置した。
【選択図】図3

Description

本発明は、マイケルソン干渉計の原理を利用して管腔表層付近の断層像を撮影するためのOCTプローブ、及び該OCTプローブを有するOCTシステムに関する。
近年、消化器や気管支等の管腔表層付近の微細構造を精細に観察するための観察システムとして、光コヒーレンストモグラフィ(Optical Coherence Tomography、以下、「OCT」と記す。)システムが実用化されている。OCTシステムは、被写体に対して低コヒーレンス光を照射する。OCTシステムは、照射された低コヒーレンス光が被写体のどの位置でどの程度反射し又は散乱したかをマイケルソン干渉計の原理に基づいて計測し、計測結果に基づいて被写体の表層付近の画像データを演算し生成する。生成される表層付近の画像は、通常の電子スコープやファイバスコープによる観察像よりも高倍率かつ高解像度である。この種のOCTシステムの具体的構成例は、特許文献1や非特許文献1等に記載されている。
特許文献1又は非特許文献1に記載のOCTシステムは、光源から射出された低コヒーレンス光を光ファイバによってOCTプローブの先端に伝送し、偏向プリズムにて90°屈曲させて管腔側壁に照射する。このとき、OCTプローブは、光ファイバが軸周りに回転駆動して、低コヒーレンス光を管腔全周に照射する。このOCTプローブは、管腔全周をシームレスに光走査してその画像を同一画面内に収めるため、OCTプローブをバルーンによって管腔のほぼ中心で固定し、尚かつ、この固定位置にあるときに焦点が管腔表層付近に位置するように設計されている。
米国特許出願公開第2008/0021275号明細書 Benjamin J. Vakoc etal, Comprehensiveesophageal microscopy by using optical frequency-domain imaging (with video), Gastrointestinalendoscopy Volume 65 No.6, 2007 May, page 898-905
しかし、特許文献1又は非特許文献1に記載のOCTプローブでは、管腔表層付近がバルーンによって押し潰される。そのため、例えば、管腔表面の微細な凹凸が潰れたり、管腔表層付近の組織が変形したりして、管腔表層付近の自然な状態を観察できないという問題が指摘される。OCTプローブの高分解能という特性を活かした精細かつ正確な管腔観察を行うためには、管腔表層付近の微細構造を変形させないことが望まれる。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、管腔全周をシームレスに光走査してその画像を同一画面内に収めつつ、管腔表層付近の自然な状態を観察するのに好適なOCTプローブ、及び該OCTプローブを有するOCTシステムを提供することである。
上記の課題を解決する本発明の一形態に係るOCTプローブは、光源が射出した光を伝送する光ファイバと、光ファイバが射出した光をその軸方向と直交する方向に折り曲げて被写体に照射する該光ファイバと同軸の光学系と、光ファイバ及び光学系を収容する収容チューブとを有する。更に、OCTプローブを管腔のほぼ中心で固定するため、上記軸を基準として均等に拡張するバルーンを有する。このバルーンは、収容チューブの外面に、軸方向に亘って複数取り付けられている。
加えて、上記光学系は、OCTプローブがバルーンによって管腔のほぼ中心で固定されている状態で、折り曲げた光をバルーンによる押し潰しのない管腔の表層付近で集光させるため、軸方向において何れのバルーンに対しても重複しない位置であって、折り曲げた光を2つのバルーンの間のスペースに通す位置に配置されている。かかる構成によれば、管腔の全周をシームレスに光走査して、その全周の自然な状態の断層像を得ることができる。
上記光学系は、走査画像を得るべく、収容チューブに対して軸方向に又は該軸方向と直交する周方向に移動自在に支持されてもよい。
上記の課題を解決する本発明の一形態に係るOCTシステムは、上記OCTプローブと、光学系の収容チューブに対する軸方向の移動範囲を2つのバルーンの間の範囲に規制する規制手段とを有した構成としてもよい。
本発明に係るOCTシステムは、光ファイバに光を供給する光源と、その光を用いて所定の参照光を生成する参照光生成手段と、光ファイバからの戻り光と参照光とを干渉させて信号を検出する干渉信号検出手段と、検出された信号に基づいて被写体の画像を生成する画像生成手段とを有した構成としてもよい。
本発明によれば、管腔全周をシームレスに光走査してその画像を同一画面内に収めつつ、管腔表層付近の自然な状態を観察するのに好適なOCTプローブ、及び該OCTプローブを有するOCTシステムが提供される。
本発明の実施形態のOCTシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態のOCTシステムが有するプローブスキャニングデバイスの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態のOCTプローブの先端の内部構造を模式的に示す図である。 本発明の実施形態においてバルーンを拡張した時のOCTプローブと管腔との位置関係を示す図である。 別の実施形態のOCTシステムの構成(挿入部分の先端付近のみ)を概略的に示す図である。 別の実施形態においてバルーンを拡張した時のOCTプローブと管腔との位置関係を示す図である。 別の実施形態の変形例のOCTシステムの構成(挿入部分の先端付近のみ)を概略的に示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態のOCTシステムについて説明する。図1は、本実施形態のOCTシステム1の構成を示すブロック図である。図1及び以降の各図中、電気信号の経路は、二点鎖線で、光ファイバによる光路は、実線で、空気中又は生体組織内を進む光の光路は、破線で、それぞれ示される。また、以降の説明においては、OCTシステム1の光路中、光源に近づく方向を基端側と定義し、遠ざかる方向を先端側と定義する。
図1に示されるように、OCTシステム1は、消化器や気管支等である管腔Tの表層付近の像を取得するためのOCTプローブ10を有している。OCTプローブ10は、プローブスキャニングデバイス30を介してシステム本体部20と接続されている。具体的には、プローブスキャニングデバイス30は、OCTプローブ10が有する光ファイバ11の基端と、システム本体部20のファイバ干渉計21からシステム本体部20の外部に伸びるプローブ用光ファイバ22の先端とを光学的に接続している。なお、図1においては、図面を簡略化する便宜上、OCTプローブ10の構成を、OCT観察系の原理の説明に必要な最小限の図示に留めている。また、説明の便宜上、OCTプローブ10の中心軸(光ファイバ11の中心軸と一致する軸)を「基準軸AX」と記す。
システム本体部20は、ファイバ干渉計21、プローブ用光ファイバ22に加えて、低コヒーレンス光源23、信号処理回路24、供給用光ファイバ25、参照用光ファイバ26、レンズ27、ダハミラー28、コントローラ29を有している。コントローラ29は、低コヒーレンス光源23の発光制御、信号処理回路24の制御、ダハミラー28、プローブスキャニングデバイス30の各種モータの駆動など、OCTシステム1の各種制御を統括的に行う。
低コヒーレンス光源23は、低コヒーレント光を射出可能な光源であり、具体的には、SLD(Super Luminescent Diode)である。低コヒーレンス光源23から射出された低コヒーレンス光は、供給用光ファイバ25の基端に入射する。供給用光ファイバ25は、入射した低コヒーレンス光をファイバ干渉計21に伝送する。ファイバ干渉計21は、供給用光ファイバ25からの低コヒーレンス光をフォトカップラ等によって2つの光路に分離する。分離された一方は、物体光としてプローブ用光ファイバ22に伝送される。もう一方は、参照光として参照用光ファイバ26に伝送される。
物体光の光路について説明する。この説明を行うため、プローブスキャニングデバイス30の概略構成図を図2に示す。図2に示されるように、プローブスキャニングデバイス30は、固定部31aと回転部31bとを連結させたロータリージョイント31を有している。固定部31aには、プローブ用光ファイバ22の先端が機械的にかつ光学的に接続されている。回転部31bには、光ファイバ11の基端が機械的にかつ光学的に接続されている。回転部31bには、図示省略された伝達機構を介してラジアルスキャン用モータ32が連結している。ラジアルスキャン用モータ32は、固定部31aと回転部31bとの光学的接続状態を維持しつつ、回転部31bを基準軸AX周りに回転させる。すなわち、ロータリージョイント31は、光ファイバ11とプローブ用光ファイバ22とを光学的に接続しつつ、プローブ用光ファイバ22に対して光ファイバ11を基準軸AX周りに回転自在に支持している。
ケース33は、ロータリージョイント31とラジアルスキャン用モータ32を一体に支持している。ケース33には、図示省略された伝達機構を介してプルバック用モータ34が連結されている。プルバック用モータ34は、ケース33を基準軸AX方向に移動させる。このとき、光ファイバ11は、ケース33と一体に、基準軸AX方向に移動する。
プローブスキャニングデバイス30は、ケース33を挟んで基準軸AX方向に対向離隔した一対のセンサ35、36を有している。センサ35、36は、ケース33との接触を検知する周知構成のセンサである。コントローラ29は、センサ35又は36がケース33との接触を検知すると、プルバック用モータ34を停止する。すなわち、ケース33(言い換えると、光ファイバ11)は、基準軸AX方向の移動範囲が所定の範囲(センサ35と36との間)に制限されている。
プローブ用光ファイバ22に伝送された物体光は、ロータリージョイント31を介して光ファイバ11の基端に入射する。光ファイバ11の先端には、コアレスガラス12を介してGRINレンズ13が接着等によって固定されている。GRINレンズ13は、コアレスガラス12を介して入射する物体光を集光する。GRINレンズ13の先端面には、三角プリズム14が接着等によって固定されている。
GRINレンズ13によって集光状態にある物体光は、三角プリズム14の反射面と基準軸AXとが交差する点SPでほぼ90°屈曲して、管腔Tの側壁に向けて射出される。三角プリズム14は、光ファイバ11と相対的に固定されているため、ラジアルスキャン用モータ32の駆動に応じて基準軸AX周りに回転して物体光を管腔Tの周方向に走査すると共に、プルバック用モータ34の駆動に応じて基準軸AX方向に移動して物体光を管腔Tの長手方向に走査する。なお、以下の説明において、物体光が管腔Tの側壁に向けて射出される点SPを「スキャニングポイントSP」と記す。
低コヒーレンス光には、近赤外線などの生体内を進達する特性を持つ波長の光が使用される。物体光は、管腔Tの表層付近に進達して集光位置近傍で強く反射し又は散乱して、その一部が三角プリズム14を介してGRINレンズ13に入射する。GRINレンズ13に入射した戻り光は、コアレスガラス12、光ファイバ11、ロータリージョイント31、プローブ用光ファイバ22を介してファイバ干渉計21に戻る。
次に、参照光の光路について説明する。参照光は、参照用光ファイバ26を伝送して参照用光ファイバ26の先端から射出し、レンズ27に入射する。レンズ27は、参照光を平行光に変換して射出する。ダハミラー28は、レンズ27から射出された平行光を折り返してレンズ27に再度入射させる。ダハミラー28は、参照光の光路長を可変するため、図示省略された駆動機構によって、光軸方向(図1中矢印方向)に移動自在に支持されている。レンズ27に戻された参照光は、参照用光ファイバ26を介してファイバ干渉計21に戻る。
ファイバ干渉計21では、マイケルソン干渉計の原理を利用した干渉信号の計測が行われる。すなわち、ファイバ干渉計21では、プローブ用光ファイバ22から戻された物体光と、参照用光ファイバ26から戻された参照光のうち、互いの光路長が一致する成分が干渉し信号として検出される。干渉信号の強度は、ダハミラー28の位置(参照光の光路長)に対応する管腔Tの特定の位置(物体光の光路長)で起こった物体光の反射や散乱の程度に応じて決まり、集光位置近傍の光路長では特に強い。
ファイバ干渉計21は、物体光と参照光との干渉パターンに対応する干渉信号を信号処理回路24に出力する。信号処理回路24は、入力した干渉信号に所定の処理を施して、該干渉信号に対応する走査位置に応じた画素アドレスの割当てを行う。管腔Tの周方向の走査位置は、ラジアルスキャン用モータ32の駆動量によって、管腔Tの長手方向の走査位置は、プルバック用モータ34の駆動量によって、管腔Tの深さ方向の走査位置は、ダハミラー28用の駆動モータ(不図示)の駆動量によって、それぞれ特定される。
信号処理回路24は、割り当てた画素アドレスに従って、各干渉信号が表現する点像の空間的配列によって構成される画像の信号を、図示省略されたフレームメモリにフレーム単位でバッファリングする。バッファリングされた信号は、所定のタイミングでフレームメモリから掃き出されて、表示部40が有する情報処理端末41に出力される。情報処理端末41は、入力した信号に所定の処理を施して映像信号に変換し、管腔Tの表層付近の画像をモニタ42に表示させる。
ところで、管腔Tの全周をシームレスに光走査してその画像を同一画面内に収めるためには、OCTプローブ10を管腔Tの中心で固定し、尚かつ、この固定位置にあるときに物体光を管腔Tの表層付近で集光させる必要がある。本実施形態で想定される管腔Tの半径は、一般に見られるように、約10mmである。そこで、GRINレンズ13には、スキャニングポイントSPから10mm離れた位置に物体光を集光させる程度のパワーが付与されている。この場合に、OCTプローブ10が管腔Tの中心で固定されていれば、管腔Tの表面から2mm程度の深度までの範囲で強い反射成分又は散乱成分が生じる。これに対応する範囲でダハミラー28を移動させると、当該範囲に対応した管腔Tの断層像が得られる。
図3は、OCTプローブ10の先端の内部構造を模式的に示す図である。図3に示されるように、OCTプローブ10の既述の構成要素(光ファイバ11、コアレスガラス12、GRINレンズ13、三角プリズム14)は、例えばテトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合樹脂等の樹脂製チューブ15に収容され支持されている。樹脂製チューブ15の先端には、その外面全周を覆う先端側固定用バルーン16aが取り付けられている。先端側固定用バルーン16aから所定距離離隔した後方位置には、同じく樹脂製チューブ15の外面全周を覆う基端側固定用バルーン17aが取り付けられている。これらのバルーンは、例えばポリテトラフルオロエチレン等の樹脂製部品である。
樹脂製チューブ15の内部には、先端側固定用バルーン16aに連結した先端側ルーメン16bと、基端側固定用バルーン17aに連結した基端側ルーメン17bが形成されている。先端側ルーメン16b、基端側ルーメン17bはそれぞれ、図示省略された送気送水ポンプからの空気又は水を先端側固定用バルーン16a、基端側固定用バルーン17aに供給して、先端側固定用バルーン16a、基端側固定用バルーン17aを拡張させる。先端側固定用バルーン16a及び基端側固定用バルーン17aは、基準軸AXを中心として、樹脂製チューブ15の全周方向に亘って均等に拡張する。従って、OCTプローブ10は、図4に示されるように、管腔Tのほぼ中心で固定される。なお、図3中、各バルーンに連結するルーメンは1つであるが、バルーンをより均等に拡張させるため、複数形成されてもよい。
三角プリズム14は、ケース33と相対的に固定されているため、移動範囲が実質的にセンサ35、36によって制限されている。具体的には、三角プリズム14(より正確には、スキャニングポイントSP)の移動範囲は、先端側固定用バルーン16aと基端側固定用バルーン17aとの間の範囲A(図3参照)に制限されている。そのため、物体光が照射される管腔Tの領域は、バルーンによって押し潰されず、常に自然な状態にある。すなわち、本実施形態のOCTプローブ10は、被写体がバルーンによって押し潰されるのを避けるため、スキャニングポイントSPをバルーンに対して基準軸AX方向にシフトした位置に配置している。
ここで、上記のように、スキャニングポイントSPをバルーンに対してシフトさせた場合、OCTプローブ10が生体の脈動等によってバルーンと管腔Tとの接触箇所を支点に振動して、スキャニングポイントSPが管腔Tに対して大きく動くという別の問題が生じ得る。そこで、本実施形態のOCTプローブ10は、先端側固定用バルーン16a、基端側固定用バルーン17aの2つのバルーンを使用して、スキャニングポイントSPが管腔Tに対して確実に固定するように構成されている。バルーンは、スキャニングポイントSPを管腔Tに対してより確実に固定するため、3つ以上備えられていてもよい。3つ以上である場合も被写体を自然な状態に保つべく、その全てがスキャニングポイントSPに対して基準軸AX方向にシフトした位置に取り付けられている必要がある。
以上説明された実施形態によれば、OCTプローブ10(スキャニングポイントSP)を管腔Tのほぼ中心で固定した状態で、物体光を、バルーンによる押し潰しのない管腔Tの表層付近で集光させることができる。従って、管腔Tの全周をシームレスに光走査して、該全周の自然な状態の断層像を得ることができる。
以上が本発明の実施形態の説明である。本発明は、上記の構成に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲において様々な変形が可能である。例えば本発明に係る特徴的構成は、電子スコープ等の別の撮像装置にも適用することができる。なお、以降の説明において、既述の実施形態の構成と同一の又は同様の構成には同一の又は同様の符号を付して説明を省略する。
図5に、本発明に係る特徴的構成を電子スコープに適用した場合の概略的構成図を示す。図5に示される電子スコープ100は、鉗子チャンネル110を持つ周知構成の電子スコープに、所定距離離隔して配置された一対のバルーン(先端側固定用バルーン116a、基端側固定用バルーン117a)、及び各バルーンに連結したルーメン(不図示)を追加したものである。先端側固定用バルーン116a、基端側固定用バルーン117aは、図6に示されるように、電子スコープ100の外面から各方位に不均等に拡張し(基準軸AXを基準とした場合には均等に拡張し)、鉗子チャンネル110を管腔Tのほぼ中心で固定する。
図5中、鉗子チャンネル110に挿入され通されているOCTプローブ10zの構成は、先端側固定用バルーン16a、先端側ルーメン16b、基端側固定用バルーン17a、基端側ルーメン17bを有さない以外は、図3のOCTプローブ10と同一である。このOCTプローブ10z(スキャニングポイントSP)は、先端部分が電子スコープ100の撮影視野に入るように、鉗子チャンネル110から突出させることができる。但し、図5に示されるOCTプローブ10zの最大突出量Dは、OCTプローブ10zが自重等で実質的に弛まない程度の量に制限するのが望ましい。
図5及び図6に示される実施形態においても、管腔Tの全周をシームレスに光走査して、該全周の自然な状態の断層像を得ることができる。
図7は、図5及び図6に示される実施形態の変形例の構成を概略的に示す図である。図7に示される電子スコープ120は、鉗子チャンネル110を持つ周知構成の電子スコープである。別の実施形態においては、周知構成の電子スコープ120の先端部に、その外面を覆うオーバーチューブ200が取り付けられている。オーバーチューブ200は、所定距離離隔して配置された一対のバルーン(先端側固定用バルーン216a、基端側固定用バルーン217a)、及び各バルーンに連結したルーメン(不図示)を有する。先端側固定用バルーン216a、基端側固定用バルーン217aも、電子スコープ120の外面から各方位に不均等に拡張し(基準軸AXを基準とした場合には均等に拡張し)、鉗子チャンネル110を管腔Tのほぼ中心で固定する。
図7に示される変形例においても、既述の各実施形態と同様に、管腔Tの全周をシームレスに光走査して、該全周の自然な状態の断層像を得ることができる。
以上の各実施形態においては、タイムドメイン方式のOCTシステムの構成例を説明したが、本発明に係るOCTシステムは、この方式を採用した構成に限定されない。別の構成例としては、スペクトルドメイン方式、周波数走査方式等のフーリエドメイン方式を採用したものが想定される。スペクトルドメイン方式のOCTシステムは、検出器に分光器を用いた構成であり、参照鏡(ダハミラー28)の高速スキャニングが不要である。周波数走査方式のOCTシステムは、光源に波長走査型レーザ光源を用いた構成であり、スペクトルドメイン方式と同様に、参照鏡の高速スキャニングが不要である。
1 OCTシステム
10 OCTプローブ
11 光ファイバ
12 コアレスガラス
13 GRINレンズ
14 三角プリズム
15 樹脂製チューブ
16a 先端側固定用バルーン
16b 先端側ルーメン
17a 基端側固定用バルーン
17b 基端側ルーメン

Claims (4)

  1. 光源が射出した光を伝送する光ファイバと、
    前記光ファイバが射出した前記光を該光ファイバの軸方向と直交する方向に折り曲げて被写体に照射する、該光ファイバと同軸の光学系と、
    前記光ファイバ及び前記光学系を収容する収容チューブと、
    前記軸を基準として均等に拡張する、前記収容チューブの外面に該軸方向に亘って複数取り付けられたバルーンと、
    を有し、
    前記光学系は、前記軸方向において何れの前記バルーンに対しても重複しない位置であって、前記折り曲げた光を2つの該バルーンの間のスペースに通す位置に配置されていることを特徴とするOCTプローブ。
  2. 前記光学系は、前記収容チューブに対して前記軸方向に又は該軸方向と直交する周方向に移動自在に支持されていることを特徴とする、請求項1に記載のOCTプローブ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のOCTプローブと、
    前記光学系の前記収容チューブに対する前記軸方向の移動範囲を前記2つのバルーンの間の範囲に規制する規制手段と、
    を有するOCTシステム。
  4. 前記光ファイバに前記光を供給する光源と、
    前記光を用いて所定の参照光を生成する参照光生成手段と、
    前記光ファイバからの戻り光と前記参照光とを干渉させて信号を検出する干渉信号検出手段と、
    前記検出された信号に基づいて前記被写体の画像を生成する画像生成手段と、
    を有することを特徴とする、請求項3に記載のOCTシステム。
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