JP2011104144A - 衣類乾燥機 - Google Patents
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Abstract
【課題】少量の衣類等を乾燥する場合の乾燥度を精度よく検知し、最適に乾燥させる。
【解決手段】回転ドラム3内の衣類等の乾燥度を検知する乾燥度検知手段9と、乾燥度検知手段9の出力に基いてモータ2の駆動を制御する制御手段11を備え、制御手段11は、乾燥度検知手段9により、乾燥運転を開始してから第1の所定時間T1衣類等の抵抗値を検知し、所定の値より小さい抵抗値を検知しないときは、回転ドラム3を所定の回転数に低下させた後、乾燥度検知手段9により第2の所定時間T2衣類等の抵抗値を検知するとともに、衣類等の抵抗値を検知する第2の所定時間T2を第1の所定時間T1より長く設定したものである。
【選択図】図4
【解決手段】回転ドラム3内の衣類等の乾燥度を検知する乾燥度検知手段9と、乾燥度検知手段9の出力に基いてモータ2の駆動を制御する制御手段11を備え、制御手段11は、乾燥度検知手段9により、乾燥運転を開始してから第1の所定時間T1衣類等の抵抗値を検知し、所定の値より小さい抵抗値を検知しないときは、回転ドラム3を所定の回転数に低下させた後、乾燥度検知手段9により第2の所定時間T2衣類等の抵抗値を検知するとともに、衣類等の抵抗値を検知する第2の所定時間T2を第1の所定時間T1より長く設定したものである。
【選択図】図4
Description
本発明は、回転ドラム内で衣類等の乾燥をおこなう衣類乾燥機に関するものである。
従来、この種の衣類乾燥機は、乾燥度検知手段により検知した乾燥度に基いて自動的に運転を終了するようにしたものが考えられている(例えば、特許文献1参照)。
図10は、特許文献1に記載された従来の衣類乾燥機を示すものである。図10に示すように、本体51の下部にモータ52を設け、このモータ52によって回転ドラム54および本体51の背面側に設けた送風ファン53を回転させるようにしている。本体51の正面側にヒータ55を設け、送風ファン53の回転によりヒータ55で加熱された温風が、温風吹出口56から回転ドラム54内に導入され、バッフル57によって回転ドラム54内に収容された衣類等が回転撹拌されて乾燥させる。
衣類の乾燥度検知手段を構成する電極58は、回転ドラム54内に導入される温風吹出口56の下方に配設されており、乾燥運転中は回転ドラム54内で回転撹拌されている衣類等が接触してその抵抗値を検知し、衣類等の乾燥度を検知するものである。
また、乾燥させる衣類の布量が少量である場合でも、適切な乾燥運転制御をおこなうことが考えられている(例えば、特許文献2参照)。この衣類乾燥機は、布量判定手段によって判定した布量が少量であった場合に、乾燥度検知手段により検知した乾燥度に基いて運転時間を設定するものである。布量は、電極に対する衣類の接触頻度により判定され、また、乾燥度は、電極に衣類が接触したときに検知されるようにしている。したがって、布量および乾燥度の判定は、電極に衣類が接触することによりおこなわれるため、例えば、絡み合ったあった衣類のほぐし、あるいは、回転ドラム内での衣類の位置を変動させるために、回転ドラムを一定時間反転させて判定するようにしている。
しかしながら、前記従来の構成では、回転ドラム54内で乾燥させる衣類等の量が少ない場合は、衣類が電極58に接触せず、乾燥状態を検知することができないという問題があった。そのために、衣類の乾燥状態に基いた時間ではなく、乾燥が完了する時間を予測して設定された時間で乾燥運転をおこなっており、乾燥をおこなう衣類の含有水分量のバラツキによって衣類の乾燥状態に過不足が生じ、乾燥不足や過乾燥によって無駄に電力を消費するという課題があった。
また、電極に衣類が接触することによって布量および乾燥度の判定をおこなう場合に、回転ドラムの反転駆動では、衣類が少量の場合は電極に的確に接触させることは困難である。すなわち、乾燥運転時は、回転ドラム内に供給される乾燥用空気との接触を良好にするため、衣類を撹拌すべく回転ドラムを回転させる。衣類はバッフルによって上方へ持ち上げられて落下し電極と接触する。しかしながら、衣類が少量であるとバッフルによって上方へ持ち上げられた衣類は、バッフルに下方から支持された状態で回転し、電極に接触
しないからである。
しないからである。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、少量の衣類を乾燥する場合の乾燥度を精度よく検知して、最適に衣類を乾燥させることを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の衣類乾燥機は、回転ドラム内の衣類等の乾燥度を検知する乾燥度検知手段と、前記乾燥度検知手段の出力に基いてモータの駆動を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記乾燥度検知手段により、乾燥運転を開始してから第1の所定時間衣類等の抵抗値を検知し、所定の値より小さい抵抗値を検知しないときは、前記回転ドラムを所定の回転数に低下させた後、前記乾燥度検知手段により第2の所定時間衣類等の抵抗値を検知するとともに、衣類等の抵抗値を検知する前記第2の所定時間を前記第1の所定時間より長く設定したものである。
これによって、回転ドラムのバッフルに下方から支持された状態で回転している衣類等を、バッフルで持ち上げられた所定の位置から回転ドラムの底部方向へ落下させることができ、乾燥度検知手段に接触して衣類等の抵抗値を検知することができるようになり、少量の衣類等を乾燥する場合の乾燥度を精度よく検知して、過不足なく最適に衣類等を乾燥させることができるとともに、回転ドラム内で撹拌されて落下する衣類等が、乾燥度検知手段へ接触する機会を多くとることができ、少量の衣類等の乾燥度を検知する精度を高めることができる。
本発明の衣類乾燥機は、少量の衣類等の乾燥度を精度よく検知して、衣類等を最適に乾燥させることができる。
第1の発明は、衣類等を収容する回転ドラムと、前記回転ドラムを駆動するモータと、前記回転ドラムと連通し衣類等を乾燥させる空気が流れる循環風路と、前記循環風路を流れる乾燥用空気を加熱する加熱手段と、前記加熱手段で加熱された温風を前記回転ドラム内に供給する送風ファンと、前記回転ドラム内の衣類等の乾燥度を検知する乾燥度検知手段と、前記乾燥度検知手段の出力に基いて前記モータの駆動を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記乾燥度検知手段により、乾燥運転を開始してから第1の所定時間衣類等の抵抗値を検知し、所定の値より小さい抵抗値を検知しないときは、前記回転ドラムを所定の回転数に低下させた後、前記乾燥度検知手段により第2の所定時間衣類等の抵抗値を検知するとともに、衣類等の抵抗値を検知する前記第2の所定時間を前記第1の所定時間より長く設定したことにより、回転ドラムのバッフルに下方から支持された状態で回転している衣類等を、バッフルで持ち上げられた所定の位置から回転ドラムの底部方向
へ落下させることができ、乾燥度検知手段に接触して衣類等の抵抗値を検知することができるようになり、少量の衣類等を乾燥する場合の乾燥度を精度よく検知して、過不足なく最適に衣類等を乾燥させることができる。また、第2の所定時間を長くすることにより、回転ドラム内で撹拌されて落下する衣類等が、乾燥度検知手段へ接触する機会を多くとることができ、少量の衣類等の乾燥度を検知する精度を高めることができる。
へ落下させることができ、乾燥度検知手段に接触して衣類等の抵抗値を検知することができるようになり、少量の衣類等を乾燥する場合の乾燥度を精度よく検知して、過不足なく最適に衣類等を乾燥させることができる。また、第2の所定時間を長くすることにより、回転ドラム内で撹拌されて落下する衣類等が、乾燥度検知手段へ接触する機会を多くとることができ、少量の衣類等の乾燥度を検知する精度を高めることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の衣類乾燥機に回転ドラム内に供給する乾燥用空気の除湿と加熱をおこなうヒートポンプ装置を設け、前記ヒートポンプ装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮された冷媒の熱を放熱する放熱器と、高圧の冷媒の圧力を減圧する絞り手段と、減圧されて低圧となった冷媒が周囲から熱を奪う吸熱器とを冷媒が循環するように連結した管路を有し、制御手段は、回転ドラムを所定の回転数に低下させた後、乾燥度検知手段により第2の所定時間衣類等の抵抗値を検知し、衣類等の抵抗値が所定の値より小さいことを検知すると、前記圧縮機の出力を低下して運転するようにしたことにより、少量の衣類等を乾燥させる場合の乾燥度を精度よく検知し、乾燥運転時の電力消費を少なくして乾燥させることができる。
第3の発明は、特に、第1の発明の衣類乾燥機に回転ドラム内に供給する乾燥用空気の除湿と加熱をおこなうヒートポンプ装置を設け、前記ヒートポンプ装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮された冷媒の熱を放熱する放熱器と、高圧の冷媒の圧力を減圧する絞り手段と、減圧されて低圧となった冷媒が周囲から熱を奪う吸熱器とを冷媒が循環するように連結した管路を有し、制御手段は、回転ドラムを所定の回転数に低下させた後、乾燥度検知手段により第2の所定時間衣類等の抵抗値を検知し、衣類等の抵抗値が所定の値より小さいことを検知しないときは、前記ヒートポンプ装置を停止するようにしたことにより、少量の衣類等を乾燥させる場合の乾燥終了を精度よく検知し、衣類等の過乾燥による繊維の痛みを防止して、電力消費の無駄をなくすことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1および図2は、本発明の第1の実施の形態における衣類乾燥機の要部断面図、図3は、同衣類乾燥機の乾燥度検知手段の斜視図、図4は、同衣類乾燥機のブロック構成図、図5は、同衣類乾燥機のシステム概念図、図6は、同衣類乾燥機の動作を示すタイムチャートである。
図1および図2は、本発明の第1の実施の形態における衣類乾燥機の要部断面図、図3は、同衣類乾燥機の乾燥度検知手段の斜視図、図4は、同衣類乾燥機のブロック構成図、図5は、同衣類乾燥機のシステム概念図、図6は、同衣類乾燥機の動作を示すタイムチャートである。
図1〜図6において、筐体1内の下部にモータ2を設け、このモータ2によって筐体1内に回転自在に設けた円筒状の回転ドラム3を回転する。筐体1の前面側に扉4を設け、回転ドラム3に衣類等を出し入れする開口部5を開閉する。回転ドラム3の背面側に送風ファン6を設け、モータ2によって回転ドラム3と送風ファン6をベルトにより回転駆動する。
回転ドラム3の内周面にはバッフル7が所定の間隔をおいて複数(例えば、3または4個)内方へ突設してあり、回転ドラム3の回転により衣類を持ち上げて撹拌する。送風ファン6により送風された乾燥用空気は、筐体1の前面側に設けられている開口部5の下方に形成した温風吹出口8から回転ドラム3内に導入される。
温風吹出口8の近傍下方には乾燥度検知手段を構成する電極9が設けてあり、回転ドラム3内に臨ませて配置し、回転ドラム3内で撹拌される衣類等が接触することによってその抵抗値を検知し、衣類等の乾燥度を検知する。電極9は、2個の導電部材9aと、この導電部材9a間を電気的に絶縁して保持する絶縁部材9bとで構成され、2個の導電部材
9a間にまたがって接触した衣類等の抵抗値を検知する。
9a間にまたがって接触した衣類等の抵抗値を検知する。
回転ドラム3の回転は回転数検知手段10により検知される。回転数検知手段10は、回転ドラム3に設けたマグネット10aと、このマグネット10aに対向配置したリードスイッチ10bで構成している。電極9で衣類等の抵抗値を検知した乾燥度検知手段9の出力信号と、リードスイッチ10bで回転ドラム3の回転数を検知した回転数検知手段10の出力信号は、制御手段11に入力される。
温風吹出口8から回転ドラム3内に導入される乾燥用空気の除湿と加熱は、ヒートポンプ装置12によっておこなわれる。ヒートポンプ装置12は、冷媒を圧縮する圧縮機13と、圧縮された冷媒の熱を放熱する放熱器14と、高圧の冷媒の圧力を減圧する絞り手段15と、減圧されて低圧となった冷媒が周囲から熱を奪う吸熱器16とを冷媒が循環するように連結した管路17を有し、冷媒は管路17を矢印イ方向へ流れて循環し、ヒートポンプサイクルを実現する。
ヒートポンプ装置12の放熱器14および吸熱器16は、送風ファン6により送風された乾燥用空気が回転ドラム3内へ導入される循環風路18に配設している。循環風路18には、放熱器14の下流側、すなわち、放熱器14と送風ファン6の間で回転ドラム3へ導入される乾燥用空気の温度を検知する温度検知手段19を設けている。放熱器14は、循環風路18を流れる乾燥用空気を加熱する加熱手段を構成する。
制御手段11は、乾燥度検知手段9、回転数検知手段10および温度検知手段19の出力に基いて、回転ドラム3、送風ファン6、およびヒートポンプ装置12の駆動を制御する。
以上のように構成された本発明の衣類乾燥機について、以下、その動作、作用を説明する。扉4を開いて回転ドラム3内に乾燥させる衣類等を投入し、乾燥運転を開始すると、モータ2によって回転ドラム3と送風ファン6、およびヒートポンプ装置12の圧縮機13が駆動し、各々設定された回転数で動作する。回転ドラム3の回転数は回転数検知手段10により検知され、制御手段11より所定の回転数r1(例えば、50rpm)に制御される。
回転ドラム3内の衣類等はバッフル7により持ち上げられ、所定の高さから落下して撹拌され、送風ファン6によって供給される乾いた温風によって乾燥が進行する。温風の温度は温度検知手段19により検知され、温度設定手段20により設定された温度(例えば、70℃)に制御される。回転ドラム3内の衣類等は撹拌されて乾燥度検知手段9と接触し、2個の導電部材9a間にまたがって接触した衣類等の抵抗値を検知し、乾燥度として検知する。
図6は、投入された衣類等の量が少ない場合の乾燥度検知手段9によって衣類等の抵抗値が所定の値よりも小さいことを検知した回数Yの経時変化と、回転ドラム3、圧縮機13、送風ファン6等の動作を示したものである。投入された衣類等の量が少ない場合は、バッフル7により持ち上げられた衣類等は、バッフル7に下方から支持された状態で回転して落下せず、乾燥度検知手段である電極9に接触しない。したがって、乾燥運転を開始してから第1の所定時間T1(例えば、1分間)は、乾燥度検知手段9の出力Yは0になる。Yは単位時間当たりに乾燥度検知手段9によって衣類等の抵抗値が所定の値より小さいことを検知した回数である。
第1の所定時間T1が経過し、乾燥度検知手段9の出力Yが0であると、制御手段11は、回転ドラム3の回転数をr1(例えば、50rpm)から所定の回転数r2(例えば
、35rpm)に低下させた後、乾燥度検知手段9により第2の所定時間T2(例えば、2分間)衣類等の抵抗値を検知する。回転ドラム3を所定の回転数r2に下げることにより、バッフル7で下方から支持されていた衣類等にかかる遠心力が弱くなり、所定の高さから落下して電極9に接触するようになる。
、35rpm)に低下させた後、乾燥度検知手段9により第2の所定時間T2(例えば、2分間)衣類等の抵抗値を検知する。回転ドラム3を所定の回転数r2に下げることにより、バッフル7で下方から支持されていた衣類等にかかる遠心力が弱くなり、所定の高さから落下して電極9に接触するようになる。
乾燥運転を開始して第1の所定時間T1経過後の衣類等は、水分を多く含む湿った状態であり、乾燥した状態の抵抗値より小さい抵抗値を検知する。したがって、第2の所定時間T2の間、乾燥度検知手段9で検知される衣類等の抵抗値Yは0ではないので、乾燥運転を継続し、衣類等の乾燥が進行して時刻t1においてYは0になる。乾燥度検知手段9は、時刻t1においてYの最大値y2と、Yが0になった時刻t1より、残りの乾燥運転時間T3を算出する。
制御手段11は、乾燥運転時間T3が経過した時刻t2になると、ヒートポンプ装置12の圧縮機13の動作を停止し、その後、時刻t3まで回転ドラム3と送風ファン6を遅延動作して乾燥運転を終了する。なお、衣類等とは、回転ドラム3内で乾燥可能な繊維製品を含み、衣類に限定されない。
このように、制御手段11は、乾燥度検知手段9により、乾燥運転を開始してから第1の所定時間T1衣類等の抵抗値を検知し、所定の値より小さい抵抗値を検知しないときは、回転ドラム3を所定の回転数r2に低下させた後、乾燥度検知手段9により第2の所定時間T2衣類等の抵抗値を検知するようにしたものであり、回転ドラム3のバッフル7に下方から支持された状態で回転している衣類等を、バッフル7で持ち上げられた所定の位置から回転ドラム3の底部方向へ落下させることができ、乾燥度検知手段9に接触して衣類等の抵抗値を検知することができるようになり、少量の衣類等を乾燥する場合の乾燥度を精度よく検知して、過不足なく最適に衣類等を乾燥させることができる。
また、制御手段11は、回転ドラム3を所定の回転数r2に低下させた後、乾燥度検知手段9により第2の所定時間T2衣類等の抵抗値を検知し、衣類等の抵抗値が所定の値より小さいことを検知すると、温度設定手段20により乾燥用空気の温度をth1(例えば、70℃)からth2(例えば、50℃)に下げて運転するようにしたものであり、少量の衣類等を乾燥させる場合の乾燥度を精度よく検知し、乾燥運転時の電力消費を少なくして乾燥させることができる。
また、制御手段11は、回転ドラム3を所定の回転数r2に低下させた後、乾燥度検知手段9により第2の所定時間T2衣類等の抵抗値を検知し、衣類等の抵抗値が所定の値より小さいことを検知すると、圧縮機13の回転数をR1(例えば、60r/s)からR2(例えば、30r/s)に下げて出力を低下して運転するようにしたものであり、少量の衣類等を乾燥させる場合の乾燥度を精度よく検知し、乾燥運転時の電力消費を少なくして乾燥させることができる。
また、制御手段11は、乾燥度検知手段9により、乾燥運転を開始してから第1の所定時間T1衣類等の抵抗値を検知し、所定の値より小さい抵抗値を検知しないときは、回転ドラム3を所定の回転数r2に低下させた後、乾燥度検知手段9により第2の所定時間T2衣類の抵抗値を検知するとともに、衣類等の抵抗値を検知する第2の所定時間T2を、第1の所定時間T1より長く設定したものであり、回転ドラム3のバッフルに下方から支持された状態で回転している衣類等を、バッフル7で持ち上げられた所定の位置から回転ドラム3の底部方向へ落下させることができ、乾燥度検知手段9に接触して衣類等の抵抗値を検知することができるようになり、少量の衣類等を乾燥する場合の乾燥度を精度よく検知して、過不足なく最適に衣類等を乾燥させることができるとともに、第2の所定時間T2を第1の所定時間T1より長くすることにより、回転ドラム3内で撹拌されて落下す
る衣類等が、乾燥度検知手段9へ接触する機会を多くとることができ、少量の衣類等の乾燥度を検知する精度を高めることができる。
る衣類等が、乾燥度検知手段9へ接触する機会を多くとることができ、少量の衣類等の乾燥度を検知する精度を高めることができる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の第2の実施の形態における衣類乾燥機の動作を示すタイムチャートである。本実施の形態の特徴は、乾燥度検知手段9により、乾燥運転を開始してから第1の所定時間T1衣類等の抵抗値を検知し、所定の値より小さい抵抗値を検知しないとき、すなわち、第1の所定時間T1(例えば、1分間)は、乾燥度検知手段9の出力Yが0であると、回転ドラム3を所定の回転数r2に低下させた後、乾燥度検知手段9により第2の所定時間T2衣類等の抵抗値を検知し、衣類等の抵抗値が所定の値より小さいことを検知しないとき、すなわち、乾燥度検知手段9の出力Yが0であると、ヒートポンプ装置12の動作を停止するようにしたものである。
図7は、本発明の第2の実施の形態における衣類乾燥機の動作を示すタイムチャートである。本実施の形態の特徴は、乾燥度検知手段9により、乾燥運転を開始してから第1の所定時間T1衣類等の抵抗値を検知し、所定の値より小さい抵抗値を検知しないとき、すなわち、第1の所定時間T1(例えば、1分間)は、乾燥度検知手段9の出力Yが0であると、回転ドラム3を所定の回転数r2に低下させた後、乾燥度検知手段9により第2の所定時間T2衣類等の抵抗値を検知し、衣類等の抵抗値が所定の値より小さいことを検知しないとき、すなわち、乾燥度検知手段9の出力Yが0であると、ヒートポンプ装置12の動作を停止するようにしたものである。
つまり、衣類が乾燥していることを検知したことであり、第2の所定時間T2経過後にヒートポンプ装置12とともに、回転ドラム3および送風ファン6の動作も停止して乾燥運転を終了する。なお、実施の形態1と同じ作用をする構成については同一符号を付し、具体的な説明は実施の形態1のものを援用する。
上記構成によれば、少量の衣類等を乾燥させる場合の乾燥終了を精度よく検知し、衣類等の過乾燥による繊維の痛みを防止して、電力消費の無駄をなくすことができる。
(実施の形態3)
図8は、本発明の第3の実施の形態における衣類乾燥機の要部断面図である。本実施の形態の特徴は、乾燥度検知手段9を回転ドラム3の前面側に設けた開口部5の周縁近傍の下部に配設し、回転ドラム3の背面側に設けた給気口8から乾燥度検知手段9に向けて乾燥用空気を送風するようにしたものである。
図8は、本発明の第3の実施の形態における衣類乾燥機の要部断面図である。本実施の形態の特徴は、乾燥度検知手段9を回転ドラム3の前面側に設けた開口部5の周縁近傍の下部に配設し、回転ドラム3の背面側に設けた給気口8から乾燥度検知手段9に向けて乾燥用空気を送風するようにしたものである。
図8において、衣類等を収容する回転ドラム3は、その回転軸3aを前上がりに傾斜させて回転自在に筐体1に内装している。回転軸3aの傾斜角度は約20〜30度に設定している。回転ドラム3の背面側に給気口8を設け、回転ドラム3の前面側の開口部5の下方に排気口21を設けている。排気口21から排出された乾燥用空気は、循環風路18を通って給気口8から回転ドラム3へと循環する。回転ドラム3内で衣類等と接触し湿った低温の乾燥用空気は、排気口21から循環風路18に入り、リントフィルタ22を通過して吸熱器16に至る。
湿った乾燥用空気は、吸熱器16で冷却除湿されて乾いた空気となり、放熱器14で加熱されて乾いた温風となって給気口8から回転ドラム3に供給され、開口部5の周縁近傍の下部に配設した乾燥度検知手段9に向けて送風される。他の構成は実施の形態1と同じであり、実施の形態1と同じ作用をする構成については同一符号を付し、具体的な説明は実施の形態1のものを援用する。
開口部5から回転ドラム3の底にある衣類等が容易に取り出せるように、回転ドラム3を前上がりを傾斜させると、衣類等を取り出すときの使い勝手をよくすることができる。しかしながら、回転ドラム3内で撹拌される衣類等は、背面側に偏って落下することになり、前面側の開口部5の下方に設けられている乾燥度検知手段9と接触しにくくなる。つまり、少量の衣類等の乾燥度を精度よく検知することと、衣類等の取り出しを容易にして、使い勝手をよくすることは、相反することとなる。
上記構成によれば、送風ファン6により送風される乾燥用空気によって、回転ドラム3内で撹拌される衣類等を、乾燥度検知手段9が設けられている前面側へ押し出すことがで
き、落下する衣類等を乾燥度検知手段9へ的確に接触させることができる。したがって、回転ドラム3のバッフル7に下方から支持された状態で回転している衣類等を、バッフル7で持ち上げられた所定の位置から背面側に偏ることなく落下させることができ、乾燥度検知手段9に接触して衣類等の抵抗値を検知することができるようになり、少量の衣類等を乾燥する場合の乾燥度を精度よく検知して、過不足なく最適に衣類等を乾燥させることができるとともに、衣類等の取り出しを容易にして使い勝手をよくすることができる。
き、落下する衣類等を乾燥度検知手段9へ的確に接触させることができる。したがって、回転ドラム3のバッフル7に下方から支持された状態で回転している衣類等を、バッフル7で持ち上げられた所定の位置から背面側に偏ることなく落下させることができ、乾燥度検知手段9に接触して衣類等の抵抗値を検知することができるようになり、少量の衣類等を乾燥する場合の乾燥度を精度よく検知して、過不足なく最適に衣類等を乾燥させることができるとともに、衣類等の取り出しを容易にして使い勝手をよくすることができる。
また、乾燥度検知手段9を回転ドラム3から排出される排気口21の近傍に設けてあり、回転ドラム3の背面側に設けた給気口8から前面側の乾燥度検知手段9に向けて送風された乾燥用空気を、乾燥度検知手段9の近傍に配設されている排気口21から排出することができ、回転ドラム3内で撹拌されている衣類等と良好に接触しながら、乾燥用空気の流れを乾燥度検知手段9に向けて形成することができる。
(実施の形態4)
図9は、本発明の第4の実施の形態における衣類乾燥機の動作を示すタイムチャートである。本実施の形態の特徴は、給気口8から乾燥度検知手段9に向けて送風する乾燥用空気の送風量を間欠的に多くしたものである。他の構成は実施の形態3と同じであり、実施の形態3と同じ作用をする構成については同一符号を付し、具体的な説明は実施の形態3のものを援用する。
図9は、本発明の第4の実施の形態における衣類乾燥機の動作を示すタイムチャートである。本実施の形態の特徴は、給気口8から乾燥度検知手段9に向けて送風する乾燥用空気の送風量を間欠的に多くしたものである。他の構成は実施の形態3と同じであり、実施の形態3と同じ作用をする構成については同一符号を付し、具体的な説明は実施の形態3のものを援用する。
制御手段11は、乾燥度検知手段9により、乾燥運転を開始してから第1の所定時間T1衣類等の抵抗値を検知し、所定の値より小さい抵抗値を検知しないときは、回転ドラム3を所定の回転数r2に低下させた後、乾燥度検知手段9により第2の所定時間T2衣類等の抵抗値を検知する。このとき、送風ファン6は、所定の送風量Q1(例えば、3m3/min)が送風量Q2(例えば、4m3/min)に、間欠的(例えば、10秒毎)に多くなるように動作し、乾燥運転を開始してから第2の所定時間T2衣類等の抵抗値を検知するまで継続し、その後は、衣類等の乾燥が進行し、Yが0になる時刻t1までは、所定の送風量Q2で送風する。
乾燥度検知手段9は、時刻t1においてYの最大値y2と、Yが0になった時刻t1より、残りの乾燥運転時間T3を算出し、乾燥運転時間T3が経過した時刻t2になると、時刻t3まで回転ドラム3と送風ファン6を遅延動作して乾燥運転を終了する。
回転ドラム3を所定の回転数r2に下げることにより、回転ドラム3のバッフル7に下方から支持された状態で回転している衣類等を、バッフル7で持ち上げられた所定の位置から回転ドラム3の底部方向へ落下させることができ、乾燥度検知手段9に接触して衣類等の抵抗値を検知することができるようになり、少量の衣類等を乾燥する場合の乾燥度を精度よく検知して、過不足なく最適に衣類等を乾燥させることができる。
また、乾燥度検知手段9に向けて送風する乾燥用空気の送風量を間欠的に多くことにより、回転ドラム3内で乾燥用空気と接触する衣類等を回転ドラム3内でバランスよく分散させることができ、乾燥用空気による乾燥の促進と、乾燥度検知手段9への接触を良好にすることができる。
なお、本実施の形態では、送風ファン6により送風量を間欠的に多くする動作を、乾燥運転を開始してから第2の所定時間T2までとしたが、衣類等の乾燥が進行し、Yが0になる時刻t1までとしてもよい。この場合は、衣類等を効率よく乾燥させることができるとともに、Yが0となる乾燥の終了を精度よく検知することができる。
また、本実施の形態では、回転ドラム3を前上がりに傾斜させた衣類乾燥機について説
明したが、洗濯機能を備え、洗濯から乾燥まで運転可能な洗濯乾燥機にも適用できる。この場合は、衣類等の取り出しが容易であることに加えて、洗濯時の使用水量を少なくすることができる。
明したが、洗濯機能を備え、洗濯から乾燥まで運転可能な洗濯乾燥機にも適用できる。この場合は、衣類等の取り出しが容易であることに加えて、洗濯時の使用水量を少なくすることができる。
なお、各実施の形態は適宜組み合わせて実施可能であり、各実施の形態の一部を組み合わせることができる。
以上のように本発明にかかる衣類乾燥機は、少量の衣類等の乾燥度を精度よく検知して、衣類等を最適に乾燥させることができるので、衣類乾燥機として有用である。
1 筐体
2 モータ
3 回転ドラム
5 開口部
6 送風ファン
8 給気口
9 電極(乾燥度検知手段)
11 制御手段
12 ヒートポンプ装置
13 圧縮機
14 放熱器(加熱手段)
15 絞り手段
16 吸熱器
17 管路
18 循環風路
20 温度設定手段
21 排気口
2 モータ
3 回転ドラム
5 開口部
6 送風ファン
8 給気口
9 電極(乾燥度検知手段)
11 制御手段
12 ヒートポンプ装置
13 圧縮機
14 放熱器(加熱手段)
15 絞り手段
16 吸熱器
17 管路
18 循環風路
20 温度設定手段
21 排気口
Claims (3)
- 衣類等を収容する回転ドラムと、前記回転ドラムを駆動するモータと、前記回転ドラムと連通し衣類等を乾燥させる空気が流れる循環風路と、前記循環風路を流れる乾燥用空気を加熱する加熱手段と、前記加熱手段で加熱された温風を前記回転ドラム内に供給する送風ファンと、前記回転ドラム内の衣類等の乾燥度を検知する乾燥度検知手段と、前記乾燥度検知手段の出力に基いて前記モータの駆動を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記乾燥度検知手段により、乾燥運転を開始してから第1の所定時間衣類等の抵抗値を検知し、所定の値より小さい抵抗値を検知しないときは、前記回転ドラムを所定の回転数に低下させた後、前記乾燥度検知手段により第2の所定時間衣類等の抵抗値を検知するとともに、衣類等の抵抗値を検知する前記第2の所定時間を前記第1の所定時間より長く設定した衣類乾燥機。
- 回転ドラム内に供給する乾燥用空気の除湿と加熱をおこなうヒートポンプ装置を設け、前記ヒートポンプ装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮された冷媒の熱を放熱する放熱器と、高圧の冷媒の圧力を減圧する絞り手段と、減圧されて低圧となった冷媒が周囲から熱を奪う吸熱器とを冷媒が循環するように連結した管路を有し、制御手段は、回転ドラムを所定の回転数に低下させた後、乾燥度検知手段により第2の所定時間衣類等の抵抗値を検知し、衣類等の抵抗値が所定の値より小さいことを検知すると、前記圧縮機の出力を低下して運転するようにした請求項1記載の衣類乾燥機。
- 回転ドラム内に供給する乾燥用空気の除湿と加熱をおこなうヒートポンプ装置を設け、前記ヒートポンプ装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮された冷媒の熱を放熱する放熱器と、高圧の冷媒の圧力を減圧する絞り手段と、減圧されて低圧となった冷媒が周囲から熱を奪う吸熱器とを冷媒が循環するように連結した管路を有し、制御手段は、回転ドラムを所定の回転数に低下させた後、乾燥度検知手段により第2の所定時間衣類等の抵抗値を検知し、衣類等の抵抗値が所定の値より小さいことを検知しないときは、前記ヒートポンプ装置を停止するようにした請求項1記載の衣類乾燥機。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009262691A JP2011104144A (ja) | 2009-11-18 | 2009-11-18 | 衣類乾燥機 |
EP10189023A EP2336419B1 (en) | 2009-11-18 | 2010-10-27 | Clothes dryer |
CN2010105615856A CN102061598B (zh) | 2009-11-18 | 2010-11-18 | 衣物干燥机 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009262691A JP2011104144A (ja) | 2009-11-18 | 2009-11-18 | 衣類乾燥機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011104144A true JP2011104144A (ja) | 2011-06-02 |
Family
ID=44228347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009262691A Pending JP2011104144A (ja) | 2009-11-18 | 2009-11-18 | 衣類乾燥機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011104144A (ja) |
-
2009
- 2009-11-18 JP JP2009262691A patent/JP2011104144A/ja active Pending
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