JP2011101743A - X線コンピュータ断層撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】寝台天板のたわみを許容しつつ、画質の低下も抑える。
【解決手段】スキャンガントリ1は、スキャン面における被検体200の投影データを収集する。寝台装置2は、スキャン面と寝台天板21との相対的な位置関係を変化させるように寝台天板21を移動させる。測定部16は、スキャン面と寝台天板21との角度に関する情報を取得する。主制御部37は、上記の位置関係を変化させたのちに投影データを収集する動作を複数回繰り返すようにスキャンガントリ1および寝台装置2を制御する。画像再構成部33および主制御部37は、収集された投影データとこれら投影データを収集する際にそれぞれ測定部16で取得された情報とに基づいて、寝台天板21の移動方向に沿って互いにほぼ平行する複数のスライスのそれぞれに関する断層画像を生成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、X線コンピュータ断層撮影装置に関する。
X線コンピュータ断層撮影装置(以下、CT装置と称する)は、片持ち構造の寝台装置を備えることが一般的である。このような寝台装置の場合、寝台天板の送り出し量が大きくなる程に寝台天板のたわみが大きくなる。このため、寝台天板の送り出し量に応じて、被検体の体軸とスキャン面との間の角度が変化してしまう。従って、寝台天板を移動させつつX線投影データの収集を繰り返しての複数スライスの撮像を行った場合、各スライスの向きが異なってしまうことになる。
そこで従来より、寝台天板の剛性や寝台天板の支持機構の剛性を高めることによって、寝台天板のたわみを抑えるようにしている。
特開2007−159719号公報
寝台天板の剛性や寝台天板の支持機構の剛性を高めるためには、製造コストや重量の増加などの不具合があった。
ところで、上記の製造コストや重量の制約などのために、製品レベルでは一般に、寝台天板のたわみを完全に抑えることは困難であった。それでも、X線検出器の列数が少なく、スキャン間における寝台天板の移動量が小さいような撮像動作に際して画質に大きな影響を与えることがない程度に寝台天板のたわみを抑えることは可能であった。
しかしながら近年は、X線検出器の多列化が進んでいる。多列X線検出器を備えたCT装置で1度にスキャン可能な領域よりも大きな領域について撮像する場合には、1回のスキャンが終わってから次にスキャンするまでの間における寝台天板の移動量が大きくなる。このため、各回のスキャンで得られたX線投影データからそれぞれ生成されたボリューム画像どうしを繋ぎ合わせると、従来の製品レベルの寝台装置で生じるたわみでは、繋ぎ目付近に段差が顕著に現れるという問題があった。
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、寝台天板のたわみを許容しつつ、画質の低下も抑えることができるX線コンピュータ断層撮影装置を提供することにある。
本発明の第1の態様によるX線コンピュータ断層撮影装置は、被検体を載置するための寝台天板と、スキャン面における前記被検体のX線投影データを収集する収集手段と、前記スキャン面と前記寝台天板との相対的な位置関係を変化させるように前記寝台天板および前記収集手段の少なくともいずれか一方を移動させる移動手段と、前記スキャン面と前記寝台天板との角度に関する情報を取得する取得手段と、前記位置関係を変化させたのちに前記X線投影データを収集する動作を複数回繰り返すように前記収集手段および前記移動手段を制御する制御手段と、前記制御手段による制御の下に繰り返し収集された前記X線投影データとこれらX線投影データを繰り返し収集する際にそれぞれ前記取得手段により取得された前記情報とに基づいて、前記位置関係の変化方向に沿って互いにほぼ平行する複数のスライスのそれぞれに関する前記被検体の断層画像を生成する生成手段とを備える。
本発明の第2の態様によるX線コンピュータ断層撮影装置は、被検体を載置するための寝台天板と、スキャン面における前記被検体のX線投影データを収集する収集手段と、前記スキャン面の向きを変更するように前記収集手段の向きを変更する変更手段と、前記スキャン面と前記寝台天板との角度に関する情報を取得する取得手段と、前記スキャン面と前記寝台天板との相対的な位置関係を変化させるように前記寝台天板および前記収集手段の少なくともいずれか一方を移動させる移動手段と、前記位置関係を変化させた上で、前記取得手段により取得された前記情報に基づいて前記スキャン面と前記寝台天板との角度を規定角度に近づけるように前記スキャン面を変更したのちに、前記X線投影データを収集する動作を複数回繰り返すように前記収集手段、前記変更手段および前記移動手段を制御する制御手段と、前記制御手段による制御の下での複数回の前記X線投影データに基づいて、複数のスライスのそれぞれに関する前記被検体の断層画像を生成する生成手段とを備える。
本発明によれば、寝台天板のたわみを許容しつつ、画質の低下も抑えることが可能となる。
本発明の一実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影装置の主要部の構成を示す図。 図1中の測定部の具体的な構成を示す図。 図1中の主制御部の処理手順を示したフローチャート。 天板角度および天板高さを算出するための各種パラメータを説明する図。 第1および第2のボリュームの位置関係の一例を示す図。 第1のボリュームと第1の補正ボリューム画像を生成する領域との関係の一例を示す図。 第2のボリュームと第2の補正ボリューム画像を生成する領域との関係の一例を示す図。 第1および第2の補正ボリューム画像を繋ぎ合わせる様子を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影装置(以下、CT装置と称する)100の主要部の構成を示す図である。このCT装置100は、スキャンガントリ1、寝台装置2およびコンピュータ装置3とから構成される。スキャンガントリ1は、被検体200に関するX線投影データ(以下、投影データと称する)を収集するための構成要素である。スキャンガントリ1で収集された投影データは、コンピュータ装置3での画像再構成等の処理に供される。
スキャンガントリ1は、X線管装置11、X線検出器12、架台回転駆動部13、高電圧発生部14、データ収集部15および測定部16を含む。
X線管装置11およびX線検出器12は、図示しない円環状の回転架台に対向関係で搭載されている。回転架台は、架台回転駆動部13により駆動されて回転する。このとき、X線管装置11とX線検出器12とが、同一の回転軸RAの軸周りを回転する。スキャンガントリ1は、X線管装置11およびX線検出器12の回転軌道の内側に、空洞(撮影空間)を形成している。回転架台は、回転軸RAを変更するチルト機構を備える。なお、標準状態では、回転軸RAは水平方向に向く。
X線管装置11は、X線管11aおよびX線フィルタ11bを含む。X線管11aは、高電圧発生部14から電力供給を受けて、X線検出器12に向けてX線を放射する。X線フィルタ11bは、被曝低減のために低エネルギー成分を除去する。高電圧発生部14は、高電圧変圧器、フィラメント電流発生器および整流器を備える。この他に高電圧発生部14は、管電圧およびフィラメント電流を任意にまたは段階的に調整するために、管電圧切換器およびフィラメント電流切換器等を備えている。なおX線管装置11は、錐状(円錐状または角錐状)のいわゆるコーンビームとしてX線を放射する機能を備える。
X線検出器12は、複数のX線検出素子をそれぞれ含んだ素子列を複数備える。これら複数の素子列は、回転軸RAに沿った方向に配列されている。複数の素子列に含まれたX線検出素子のそれぞれは、入射するX線の強度に応じた電気信号を出力する。
データ収集部15は、X線検出器12の出力をX線投影データとして収集し、コンピュータ装置3に供給する。なお、X線検出器12とデータ収集部15との間には、スリップリングや光通信などを用いたインタフェースが介挿される。これによりデータ収集部15は、回転架台を連続回転させながらX線検出器12の出力を収集できる。
かくしてスキャンガントリ1は、回転軸RAに垂直な面をスキャン面とし、このスキャン面における被検体200のX線投影データを収集する収集手段として機能する。
測定部16は、スキャン面と寝台装置2における寝台天板21との角度および寝台天板21の鉛直方向についての位置に関する情報を取得する。
寝台装置2は、寝台天板21、支持部22および寝台駆動部23を含む。
寝台天板21は、その上面である載置面に被検体200が載置される。
支持部22は、寝台天板21を片持ち構造により、寝台天板21を水平方向および垂直方向に移動可能に支持する。
寝台駆動部23は、モータやベルトなどを含み寝台天板21を移動させる。
なお、寝台天板21の水平方向への移動方向は、寝台天板21の長手方向にほぼ一致させる。通常、この長手方向が回転架台のチルトが標準状態であるときにおける回転軸RAと平行になるように寝台天板21および支持部22が設置される。また通常、被検体200は、その体軸が寝台天板21の長手方向に沿うように寝台天板21に載置される。かくして被検体200は、寝台天板21の移動に伴ってスキャンガントリ1の空洞内に挿入される。
コンピュータ装置3は、ガントリ制御部31、前処理部32、画像再構成部33、記憶部34、表示部35、操作卓36および主制御部37を備える。これらのガントリ制御部31、前処理部32、画像再構成部33、記憶部34、表示部35、操作卓36および主制御部37は、データ/制御バス38を介して互いに接続されている。また、データ/制御バス38には、測定部16がさらに接続されている。
ガントリ制御部31は、診断に必要なスキャンデータを得るためのスキャンが行われるようにスキャンガントリ1の動作を制御する。
スキャンガントリ1からコンピュータ装置3に供給された投影データは、前処理部32を介して画像再構成部33に供給される。画像再構成部33は、上記の投影データに基づいて断層画像データを再構成する。
記憶部34は、投影データや断層画像データを一時的に記憶する。記憶部34としては、例えばHDD(hard disk drive)やRAM(random access memory)が利用できる。
表示部35は、記憶部34に記憶された断層画像データに基づいて断層画像を表示する。
操作卓36は、操作者が例えば撮影条件などの様々な情報や各種指示を入力するために設けられている。操作卓36は、操作画面を備える。
主制御部37は、例えばプロセッサとメモリとを組み合わせて実現される。そして主制御部37は、次のような各種の機能を、上記プロセッサがメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現する。
上記の機能の1つは、既存のCT装置で実現されているような各種の動作を実現するようにCT装置100の各部の動作を制御する。上記の機能の1つは、寝台天板21を移動させた後にX線投影データを収集する動作を複数回繰り返すようにスキャンガントリ1および寝台装置2を制御する。上記の機能の1つは、繰り返し収集されたX線投影データとこれらX線投影データを繰り返し収集する際にそれぞれ測定部16が出力する情報とに基づいて、複数スライスのそれぞれに関する被検体200の断層画像を生成する。なお、上記の複数のスライスは、次の(1)および(2)の条件を満たす。(1)寝台天板21の位置の変化に伴うスキャン面と寝台天板21との角度の変化度合いよりもスライス位置の変化に伴う向きの変化度合いが小さい。(2)寝台天板21の位置の変化に伴う鉛直方向の位置の変化度合いよりもスライス位置の変化に伴う鉛直方向の位置の変化度合いが小さい。
図2は測定部16の具体的な構成を示す図である。
測定部16は、スキャンガントリ1の固定部に取り付けられた2つの距離センサ16a,16bを含む。これら距離センサ16a,16bは、寝台天板21の長手方向にほぼ沿って離間して配置される。距離センサ16a,16bは、その設置位置から寝台天板21の下面までの距離をそれぞれ計測する。測定部16は、距離センサ16a,16bの測定値のそれぞれを表した測定情報を出力する。距離センサ16a,16bとしては、周知の様々なタイプのものが利用可能であるが、例えばレーザセンサが好適である。距離センサ16a,16bの測定値からは後述するように、天板角度と天板高さとが判定できる。天板角度とは、スキャン面と寝台天板21との角度を指す。天板高さとは、スキャン面と交差する位置の付近における寝台天板21の鉛直方向の位置を表す指標である。天板高さの測定の基準位置は任意でよいが、本実施形態では寝台装置2の設置床面とする。かくして測定部16が出力する測定情報は、スキャン面と寝台天板21との角度および寝台天板21の鉛直方向についての位置に関する情報である。
次に以上のように構成されたCT装置100の動作について説明する。
このCT装置100は、既存のCT装置で実現されている各種の撮影を行うことが可能であるが、これについての説明は省略する。そしてここでは、既存のCT装置では実現されていないCT装置100に特有の動作について説明することとする。
図3は主制御部37の処理手順を示したフローチャートである。このフローチャートは、寝台天板21を移動させたのちに2回のボリュームスキャンを繰り返し実施するとともに、これら2回のボリュームスキャンのそれぞれに基づく2つのボリューム画像を繋ぎ合わせた画像を生成する撮像動作に関する。
ステップSa1において主制御部37は、被検体200の撮像対象領域のうちの第1の領域がスキャンガントリ1のスキャン領域内に位置するまで寝台天板21を移動させるようガントリ制御部31に指示する。この指示に応じてガントリ制御部31は、寝台駆動部23を動作させて寝台天板21を移動させる。
ステップSa2において主制御部37は、測定部16が出力する測定情報を取得し、これに基づいて天板角度および天板高さを算出する。
具体的には、測定情報に示された2つの測定値は、図4に示すように寝台天板21の底面から距離センサ16a,16bのそれぞれまでの距離Da,Dbをそれぞれ示す。そこで主制御部37は、以下の式に基づいて天板角度θおよび天板高さHを算出する。ただしここで、距離Dd,Deはスキャン面から距離センサ16a,16bのそれぞれの測定位置までの距離であり、Dfは設置床面から距離センサ16a,16bまでの距離である。
θ=tan-1{(Db−Da)/(Dd+De)}
H={Db−Da}×Dd/(Dd+De)}+Da+Df
ステップSa3において主制御部37は、上記のようにして求めた天板角度および天板高さを示した第1の高さ/角度データとして、内部メモリまたは記憶部34に記憶させる。
ステップSa4において主制御部37は、スキャンを実行するようにガントリ制御部31に指示する。この指示に応じてガントリ制御部31は、架台回転駆動部13、高電圧発生部14およびデータ収集部15を動作させて、ボリュームスキャンを実行する。このボリュームスキャンによりデータ収集部15で収集された投影データは、前処理部32で周知の前処理が施された後に、記憶部34に記憶される。
ステップSa5において主制御部37は、被検体200の撮像対象領域のうちの第2の領域がスキャンガントリ1のスキャン領域内に位置するまで寝台天板21を移動させるようガントリ制御部31に指示する。この指示に応じてガントリ制御部31は、寝台駆動部23を動作させて寝台天板21を移動させる。
ステップSa6において主制御部37は、測定部16が出力する測定情報を取得し、これに基づいてステップSa2の場合と同様にして天板角度および天板高さを算出する。
ステップSa7において主制御部37は、上記のようにして求めた天板角度および天板高さを示した第2の高さ/角度データとして、内部メモリまたは記憶部34に記憶させる。
ステップSa8において主制御部37は、スキャンを実行するようにガントリ制御部31に指示する。この指示に応じてガントリ制御部31は、架台回転駆動部13、高電圧発生部14およびデータ収集部15を動作させて、ボリュームスキャンを実行する。このボリュームスキャンによりデータ収集部15で収集された投影データは、前処理部32で周知の前処理が施された後に、記憶部34に記憶される。
ステップSa9において主制御部37は、ステップSa4およびステップSa8で収集された投影データのそれぞれに基づいての第1および第2のボリューム画像の再構成を画像再構成部33に行わせる。このときに画像再構成部33は、1回目のボリュームスキャンの対象となった第1のボリューム内においてスキャン面にそれぞれ平行する複数のスライスの画像をそれぞれ再構成し、これらの複数の画像の集合として第1のボリューム画像を得る。また再構成部33は、2回目のボリュームスキャンの対象となった第2のボリューム内においてスキャン面にそれぞれ平行する複数のスライスについてのスライス画像をそれぞれ再構成し、これらの複数のスライス画像の集合として第2のボリューム画像を得る。なお、第1および第2のボリュームは、図5に示すように一部が互いに重複するように定められることが望ましい。
ステップSa10において主制御部37は、第1および第2の補正ボリューム画像をそれぞれ生成する。 具体的には例えば、スキャン面に対して天板角度だけ傾斜した複数のオブリーク面についてのスライス画像をMPR(multiplanar reconstruction)によりそれぞれ生成し、これらの複数の画像の集合として補正ボリューム画像を生成する。
より具体的には、第1および第2の高さ/角度データに示される天板角度をθ1,θ2とそれぞれ表す場合、第1および第2のボリュームに関して例えば図6,7にそれぞれ示すような向きの複数のオブリーク面についてのスライス画像をそれぞれ生成する。なお、1つの補正ボリューム画像に含まれる複数のスライス画像の大きさを均一にするためには、補正ボリューム画像を生成する対象となる領域をボリュームに内包される直方体状の領域として定める。図6および図7における領域R1,R2は、各ボリュームに内接する直方体状の領域として定めた領域である。
なお、体軸方向は天板の底面にほぼ平行する。天板の底面の向きは、スキャン面に直交する方向から天板角度分だけ傾いているのであるから、体軸方向は図6および図7に示すようにオブリーク面の向きに対してほぼ直交する。
かくして、第1および第2の補正ボリューム画像に含まれる全てのスライス画像は、いずれも体軸方向に直交したスライス、すなわち互いに平行したスライスに関するものとなる。
ステップSa11において主制御部37は、第1および第2の補正ボリューム画像を繋ぎ合わせる。
具体的には、図6および図7に示した領域R1,R2についての第1および第2の補正ボリューム画像は、例えば図8に示す状態で繋ぎあわせる。
さて、寝台天板21の底面から体軸位置までの距離は、1回目および2回目のいずれのボリュームスキャンのときにも同じである。このため、第1の高さ/角度データに示される天板高さと第2の高さ/角度データに示される天板高さとの差は、1回目のボリュームスキャンにおける中央のスキャン面と体軸とが交差する点P1と2回目のボリュームスキャンにおける中央のスキャン面と体軸とが交差する点P2との間の距離に相当する。従って、第1および第2の高さ/角度データにそれぞれ示される天板高さに基づいて、例えば図8に示すようにそれぞれにおける体軸位置を一致させるように第1および第2の補正ボリューム画像の相対的な位置を定めることができる。
また、第1および第2のボリュームを図5に示すように一部が互いに重複するように設定しているので、第1および第2の補正ボリューム画像は一部が互いに重複する。この重複領域については、第1および第2の補正ボリューム画像のいずれを採用しても良いが、よりサイズの大きな方を採用することが好ましい。すなわち図8の例では、第1の補正ボリューム画像を採用することが好ましい。なお、体軸に交差する方向についての幅が大きい方の補正ボリューム画像の一部を削除することで、両補正ボリューム画像の当該幅を一致させても良い。例えば図8では、第1の補正ボリューム画像におけるハッチングで示す領域を削除する。
かくしてCT装置100によれば、1回目および2回目のボリュームスキャンのそれぞれで寝台天板21が撓む量が変化したことによって各ボリュームスキャンにおいてスキャン面と体軸方向との間の角度がそれぞれ異なってしまっていても、体軸が一致するように繋ぎ合わせた画像を生成することが可能である。
また、CT装置100によれば、1回目および2回目のボリュームスキャンのそれぞれで寝台天板21が撓む量が変化することを上記のように許容できるので、寝台天板21の剛性や支持部22の剛性に関する制約が緩和され、製造コストの低減や設計の自由度の向上などを図ることが可能となる。なお、スキャンガントリ1のチルト機構の角度再現性が不十分である場合にも、天板角度および天板高さが各スキャンで変化することがある。従ってCT装置100によれば、チルト機構の角度再現性に関する制約が緩和され、この面でも製造コストの低減や設計の自由度の向上などを図ることが可能となる。
この実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
天板角度のみを各スキャンに関して求めてそれに基づいて上記のように生成した補正ボリューム画像を、それらの体軸を一致させる処理は行わないで並べて繋ぎ合わせても良い。この場合、前記実施形態に比べれば繋ぎ目における段差は大きくなるが、その段差は従来に比べれば小さくできる。
スキャンガントリ1のチルト機構の角度再現性と寝台天板21の上下方向の位置再現性とがそれぞれ十分に確保されているならば、天板の移動終了後、スキャンを実行する前に、スキャン面と寝台天板21との角度が直角に近づくとともに、天板高さが規定高さに近づくようにスキャンガントリ1の傾斜および寝台天板21の位置を調整することとし、補正ボリューム画像は生成しないようにしても良い。この場合も、天板角度に応じてのスキャンガントリ1の傾斜の調整のみを行っても良い。また、天板角度に応じてのスキャンガントリ1の傾斜の調整と、天板高さに応じての寝台天板21の位置の調整とのいずれか一方を行うとともに、スキャンガントリ1の傾斜の調整を行う場合には天板高さに応じた画像補正を行い、また寝台天板21の位置の調整を行う場合には天板角度に応じた画像補正を行っても良い。
寝台天板21の移動およびスキャンを3回以上繰り返す場合にも本発明を適用可能である。
ボリュームスキャン以外のスキャン方法で収集した投影データに基づいて複数のスライス画像を生成する場合にも、本発明を適用可能である。この場合、繋ぎ目の段差を小さく抑える効果はそれほど重要ではなくなるが、寝台天板21の剛性、支持部22の剛性、さらにはスキャンガントリ1のチルト機構の角度再現性に関する制約が緩和され、製造コストの低減や設計の自由度の向上などを図ることが可能となる効果は有効である。
天板高さおよび天板角度の少なくとも一方は、被検体200の物理的特徴や寝台天板21への載置状態の違いに応じた値を記述したデータベースを用意しておき、例えば操作者により操作卓36から入力された被検体200の物理的特徴や寝台天板21への載置状態に応じた値を上記のデータベースから取得しても良い。なお、被検体200の物理的特徴としては、例えば体重や身長などが含まれ得る。また被検体200の寝台天板21への載置状態としては、例えば寝台天板21上での被検体200の向きなどが含まれ得る。
寝台天板21の位置を固定させて、スキャンガントリ1を移動させるタイプのコンピュータ断層撮影装置、あるいは寝台天板21およびスキャンガントリ1の双方を移動させるタイプのコンピュータ断層撮影装置であっても本発明の適用が可能である。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
1…スキャンガントリ、11…X線管装置、12…X線検出器、13…架台回転駆動部、14…高電圧発生部、15…データ収集部、16…測定部、16a,16b…距離センサ、2…寝台装置、21…寝台天板、22…支持部、23…寝台駆動部、3…コンピュータ装置、31…ガントリ制御部、32…前処理部、33…画像再構成部、34…記憶部、35…表示部、36…操作卓、37…主制御部、100…X線コンピュータ断層撮影装置(CT装置)、200…被検体。

Claims (7)

  1. 被検体を載置するための寝台天板と、
    スキャン面における前記被検体のX線投影データを収集する収集手段と、
    前記スキャン面と前記寝台天板との相対的な位置関係を変化させるように前記寝台天板および前記収集手段の少なくともいずれか一方を移動させる移動手段と、
    前記スキャン面と前記寝台天板との角度に関する情報を取得する取得手段と、
    前記位置関係を変化させたのちに前記X線投影データを収集する動作を複数回繰り返すように前記収集手段および前記移動手段を制御する制御手段と、
    前記制御手段による制御の下に繰り返し収集された前記X線投影データとこれらX線投影データを繰り返し収集する際にそれぞれ前記取得手段により取得された前記情報とに基づいて、前記位置関係の変化方向に沿って互いにほぼ平行する複数のスライスのそれぞれに関する前記被検体の断層画像を生成する生成手段とを具備したことを特徴とするX線コンピュータ断層撮影装置。
  2. 前記生成手段により生成された複数の断層画像を繋ぎ合わせてボリューム画像を生成する手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  3. 前記取得手段は、前記位置関係の変化方向に直交する方向についての前記寝台天板の位置に関する情報をさらに取得し、
    前記ボリューム画像を生成する前記手段は、前記制御手段による制御の下に前記X線投影データを繰り返し収集する際にそれぞれ前記取得手段により取得された前記位置に関する情報に基づいて、前記生成手段により生成された複数の断層画像を前記変化方向に直交する方向についての位置を合わせつつ繋ぎ合わせて前記ボリューム画像を生成することを特徴とする請求項2に記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  4. 被検体を載置するための寝台天板と、
    スキャン面における前記被検体のX線投影データを収集する収集手段と、
    前記スキャン面の向きを変更するように前記収集手段の向きを変更する変更手段と、
    前記スキャン面と前記寝台天板との角度に関する情報を取得する取得手段と、
    前記スキャン面と前記寝台天板との相対的な位置関係を変化させるように前記寝台天板および前記収集手段の少なくともいずれか一方を移動させる移動手段と、
    前記位置関係を変化させた上で、前記取得手段により取得された前記情報に基づいて前記スキャン面と前記寝台天板との角度を規定角度に近づけるように前記スキャン面を変更したのちに、前記X線投影データを収集する動作を複数回繰り返すように前記収集手段、前記変更手段および前記移動手段を制御する制御手段と、
    前記制御手段による制御の下での複数回の前記X線投影データに基づいて、複数のスライスのそれぞれに関する前記被検体の断層画像を生成する生成手段とを具備したことを特徴とするX線コンピュータ断層撮影装置。
  5. 前記取得手段は、前記スキャン面と前記寝台天板との角度および前記寝台天板の鉛直方向についての位置に関する情報を取得し、
    前記制御手段は、前記位置関係を変化させた上で、前記取得手段により取得された前記情報に基づいて前記スキャン面と前記寝台天板との角度を規定角度に近づけるように前記スキャン面を変更するとともに、前記寝台天板の鉛直方向の位置を規定位置に近づけるように前記寝台天板の位置を調整したのちに、前記X線投影データを収集する動作を複数回繰り返すように前記収集手段、前記変更手段および前記移動手段を制御することを特徴とする請求項4に記載のコンピュータ断層撮影装置。
  6. 前記収集手段は、スキャン領域内で互いにほぼ平行する複数のスキャン面のそれぞれにおける前記被検体のX線投影データを同時に収集することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  7. 前記取得手段は、前記収集手段と前記寝台天板との離間距離をそれぞれ異なる位置で測定する複数の測定手段を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109498051A (zh) * 2018-12-30 2019-03-22 深圳安科高技术股份有限公司 一种ct病床机架自动位置校准方法及其系统

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