JP2011100221A - 情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザーに手間がかかる動作をおこなわせることなく、入力デバイスを一時的かつ安定的に保持すること。
【解決手段】情報処理装置100は、筐体110と、情報入力用の入力デバイスの一例としてのスタイラスペン120とを備える。筐体110は、筐体110およびスタイラスペン120の少なくともいずれか一方に設けられている磁石の磁力により、筐体110上に載置されたスタイラスペン120を着脱可能に保持する保持部130を有する。
【選択図】図1
【解決手段】情報処理装置100は、筐体110と、情報入力用の入力デバイスの一例としてのスタイラスペン120とを備える。筐体110は、筐体110およびスタイラスペン120の少なくともいずれか一方に設けられている磁石の磁力により、筐体110上に載置されたスタイラスペン120を着脱可能に保持する保持部130を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、情報処理装置に関する。
特許文献1には、スタイラスペンを収納するスタイラスペン収納部を備える携帯情報端末が記載されている。特許文献2には、複数の保持部でタッチペンを狭持することで、タッチペンを半固定する電子機器が記載されている。特許文献3には、ペン立て穴が設けられた座標読取装置が記載されている。
しかしながら、上記技術では、ユーザーに手間がかかる動作をおこなわせることなく、入力デバイスを一時的かつ安定的に保持することができない。
本発明に係る幾つかの態様は、上記課題を解決することで、ユーザーに手間がかかる動作をおこなわせることなく、入力デバイスを一時的かつ安定的に保持することができる、情報処理装置を提供するものである。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様の情報処理装置は、筐体と、情報入力用の入力デバイスとを備え、前記筐体は、前記筐体および前記入力デバイスの少なくともいずれか一方に設けられている磁石により、当該筐体上に載置された前記入力デバイスを着脱可能に保持する保持部を有することを特徴とする。係る構成によれば、ユーザーに手間がかかる動作をおこなわせることなく、入力デバイスを一時的かつ安定的に保持することができる。また、ユーザーが入力デバイスを再び手に取るときにも、簡単に手に取ることができ、手間がかかる動作は不要である。さらに、入力デバイスを保持するために磁力を利用するので、筐体や入力デバイスのデザイン性に影響を与えることがない。
上記情報処理装置において、前記筐体は表示装置をさらに備え、前記表示装置の表示画面は、前記筐体が有する複数の面のうち一の面に設けられ、前記保持部は、前記表示画面と平面視で重ならない領域に設けられていてもよい。係る構成によれば、表示装置による表示を妨げることなく、入力デバイスを一時的かつ安定的に保持することができる。
上記情報処理装置において、前記筐体は第2の保持部をさらに備えていてもよい。係る構成によれば、保持部が複数設けられているため、入力デバイスを置く場所の自由度を高めることができる。
上記情報処理装置において、前記保持部および前記第2の保持部は、前記一の面上に設けられていてもよい。係る構成によれば、保持部が情報処理装置の前面に複数設けられているため、入力デバイスを置く場所の自由度を高めることができる。
上記情報処理装置において、前記保持部は、前記一の面上に設けられ、前記第2の保持部は、前記筐体が有する複数の面のうち前記一の面とは異なる面上に設けられていてもよい。係る構成によれば、保持部が情報処理装置の前面以外の面にも設けられているため、入力デバイスを置く場所の自由度を高めることができる。
上記情報処理装置において、前記入力デバイスは、前記磁石を有し、前記保持部は、磁性体を有し、当該磁性体に前記磁石を吸着させることで、前記入力デバイスを保持してもよい。係る構成によれば、入力デバイスの外装部または内部に磁石を設置することで、情報処理装置の筐体に設けられる磁性体は薄い板状または任意の形状に成形することができ、筐体におけるデザインおよび空間的な影響を小さくすることができる。
上記情報処理装置において、前記入力デバイスは、筒状の形状を有し、前記磁石は、前記入力デバイスの内周または外周に沿って湾曲して設けられていてもよい。係る構成によれば、磁石による磁界は、入力デバイスの外周面の周に沿って広い範囲にわたって作用するため、ユーザーは、入力デバイスの軸の周りの回転角に注意を払うことなく、入力デバイスを保持部に置くことができる。
上記情報処理装置において、前記入力デバイスは、筒状の形状を有し、前記磁石は、前記入力デバイスの内周または外周に沿って複数設けられていてもよい。係る構成によれば、環状の磁石を設けた場合よりも、磁石の設置面積を小さくすることができるため、入力デバイスの軽量化を図ることができる。
上記情報処理装置において、前記入力デバイスは、磁性体を有し、前記保持部は、前記磁石を有し、当該磁石に前記磁性体を吸着させることで、前記入力デバイスを保持してもよい。係る構成によれば、筐体の外装部または内部に磁石を設置することで、入力デバイスに設けられる磁性体は、入力デバイスの外装やクリップ部などにあわせた任意の形状に成形することができ、入力デバイスにおけるデザイン及び空間的な影響を小さくすることができる。
上記情報処理装置において、前記入力デバイスは、筒状の形状を有し、前記磁性体は、前記入力デバイスの内周または外周に沿って湾曲して設けられていてもよい。係る構成によれば、磁石による磁界は、入力デバイスの外周面の周に沿って広い範囲にわたって作用するため、ユーザーは、入力デバイスの軸の周りの回転角に注意を払うことなく、入力デバイスを保持部に置くことができる。
上記情報処理装置において、前記入力デバイスは、筒状の形状を有し、前記磁性体は、前記入力デバイスの内周または外周に沿って複数設けられていてもよい。係る構成によれば、環状の磁性体を設けた場合よりも、磁性体の設置面積を小さくすることができるため、入力デバイスの軽量化を図ることができる。
上記情報処理装置において、前記保持部は、前記筐体が有する凹部に設けられており、前記凹部の深さは、前記入力デバイスの最も太い部分の半径よりも小さくてもよい。係る構成によれば、入力デバイスは、入力デバイスの径が大きい部分が正面から突出した状態で保持部に保持されるため、ユーザーは、入力デバイスを保持部から容易に取り出すことができる。
上記情報処理装置において、前記保持部による前記入力デバイスの保持状態を検出する検出手段と、前記保持状態によって、当該情報処理装置の処理モードを切り替える切替手段とをさらに備えてもよい。係る構成によれば、情報処理装置のユーザーがスイッチ等の操作をすることなく、電源の切・入や低電力モードへの移行などを行うことができる。
上記情報処理装置において、前記検出手段は、前記入力デバイスに設けられた磁石による磁場を検出する磁気センサーを有し、前記切替手段は、前記磁気センサーの出力に基づいて、当該情報処理装置の処理モードを切り替えてもよい。係る構成によれば、入力デバイスの保持状態を検出するために磁場を利用するので、筐体や入力デバイスのデザイン性に影響を与えることがない。
<実施例1>
図1は、実施形態に係る携帯情報端末100の構成例を示す。図2は、スタイラスペン120を保持した状態の携帯情報端末100を示す。本実施形態では、本発明の情報処理装置の一例として、スタイラスペン120によって情報を入力する携帯情報端末100について説明する。携帯情報端末100は、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、携帯音楽再生装置、携帯動画再生装置、携帯ナビゲーション装置であってもよい。なお、以降の説明において、方向を用いて携帯情報端末100の構成および動作を説明している箇所がある。これらの方向は、特に説明しない限り、ユーザーの視点にからの方向を示す。
図1は、実施形態に係る携帯情報端末100の構成例を示す。図2は、スタイラスペン120を保持した状態の携帯情報端末100を示す。本実施形態では、本発明の情報処理装置の一例として、スタイラスペン120によって情報を入力する携帯情報端末100について説明する。携帯情報端末100は、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、携帯音楽再生装置、携帯動画再生装置、携帯ナビゲーション装置であってもよい。なお、以降の説明において、方向を用いて携帯情報端末100の構成および動作を説明している箇所がある。これらの方向は、特に説明しない限り、ユーザーの視点にからの方向を示す。
携帯情報端末100は、筐体110と、入力デバイスとしてのスタイラスペン120と、を備える。筐体110は、電源、CPU、メモリー、ハードディスクなど、携帯情報端末100を動作させるための各種ハードウェアを収容する。筐体110は複数の面を有する。このうち、正面110A(第1の面)には、開口部が設けられ、当該開口部には表示装置の表示画面112が設けられている。表示画面112の上にはタッチパネル(図示せず)が設けられている。正面110Aとは、筐体110が有する複数の面のうち、ユーザーがスタイラスペン120を用いてタッチパネルに対して情報を入力する場合に、ユーザーと対向する、筐体110の面を示す。
表示画面112は、各種データを表示する。表示画面112の上に設けられたタッチパネルによって、スタイラスペン120による情報入力を受け付けるが、タッチパネルの代わりに表示画面112の下に設けた電磁誘導センサボード等によってスタイラスペン120による情報入力を受け付けてもよい。本実施形態の携帯情報端末100は、表示装置として、電気泳動方式を利用した電子ペーパーを用いている。表示装置は、電子ペーパーに限らず、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなど、他の表示装置であってもよい。
スタイラスペン120は、筐体110とは別体で設けられている。スタイラスペン120は、タッチパネルに対して情報を入力する入力デバイスである。携帯情報端末100は、表示画面112の上に設けられているタッチパネルによって、スタイラスペン120の接触または押圧を検出する。そして、携帯情報端末100は、検出した接触または押圧の位置および軌跡に基づいて、スタイラスペン120によって入力された情報を特定する。そして、携帯情報端末100は、特定した情報に基づいて、所定の処理をおこなう。たとえば、携帯情報端末100は、スタイラスペン120によって書き込まれた注釈データを、表示画面112に表示されている文書データと対応付けてメモリー、ハードディスクなどの記憶媒体に格納する。入力デバイスは、スタイラスペン120に限らず、マウス、キーボードなどであってもよい。
正面110Aには、表示画面112と平面視で重ならない領域に保持部130(第1の保持部)が設けられている。保持部130は、正面110Aに載置されたスタイラスペン120を着脱可能に保持する。具体的には、保持部130は、筐体110およびスタイラスペン120の少なくともいずれか一方に設けられている磁石124により、筐体110の表面に載置されたスタイラスペン120を着脱可能に保持する。
図1に示す例では、保持部130は、正面110Aの右枠部において、携帯情報端末100の上下方向(携帯情報端末100の長手方向)に延びる形状を有している。右枠部とは、携帯情報端末100の長手方向が上下方向になるように使用されるとき、正面110A上の表示画面112の周囲の領域のうち、表示画面112よりも右側の領域を示す。図2に示すように、保持部130は、正面110Aの右枠部において、スタイラスペン120の軸方向が携帯情報端末100の上下方向となっている状態で、スタイラスペン120を保持することができる。
図3は、磁石124を有するスタイラスペン120の断面B−B’を示す。スタイラスペン120は、本体122、磁石124、およびクリップ126を有する。図3に示したスタイラスペン120の断面形状や磁石124の断面形状は一例であり、これに限定されるものではない。また、図3に示したスタイラスペン120では、磁石124はスタイラスペン120の内部に設けられているが、磁石124はスタイラスペン120の本体122の外周面から露出していてもよい。
図4は、保持部130がスタイラスペン120を保持している状態にあるときの、スタイラスペン120および保持部130の断面B−B’を示す。図9は、保持部130がスタイラスペン120を保持している状態にあるときの、スタイラスペン120および保持部130の断面A−A’を示す。
正面110Aには凹部132が設けられており、凹部132には保持部130が設けられている。スタイラスペン120は凹部132に載置されるため、凹部132の段差により、スタイラスペン120の滑り移動および転がり移動が、凹部132内に制限される。つまり、スタイラスペン120が不用意に保持部130の外へ移動することが防止される。
凹部132は、スタイラスペン120の長さよりも大きい、長手方向(携帯端末100の上下方向)の長さを有する。また、凹部132は、スタイラスペン120の径よりも大きい、短手方向(携帯端末100の左右方向)の幅を有する。すなわち、凹部132は、スタイラスペン120の外形よりも大きい。これにより、ユーザーは容易に凹部132の領域内に、スタイラスペン120を載置することができる。
一方、凹部132は、スタイラスペン120の最も太い部分の半径L1よりも小さい深さL2(携帯端末100の奥行き方向の長さ)を有する。これにより、図4に示したように、スタイラスペン120は、スタイラスペン120の径が大きい部分Hが正面110Aから突出した状態で保持部130に保持されるため、ユーザーは、スタイラスペン120を保持部130から容易に取り出すことができる。
スタイラスペン120は、磁石124を有する。スタイラスペン120の本体122は筒状となっている。また、磁石124は、筒状の本体122の内周面に設けられている。スタイラスペン120の本体122は棒状となっていてもよい。磁石124は、棒状の本体122の外周面に埋め込まれていてもよい。磁石124は、永久磁石でもよく、電磁石でもよい。凹部132には、磁性体134が設けられている。図9に示す例では、磁性体134は、凹部132の表面上に設けられている。スタイラスペン120に設けられた磁石124と凹部132に設けられた磁性体134との間に働く磁力によって、磁石124が磁性体134に吸着される。このようにして、保持部130はスタイラスペン120を保持することができる。
本実施形態の携帯情報端末100によれば、保持部130が磁性体134を有することにより、より安定的に、スタイラスペン120を保持することができる。ユーザーは、スタイラスペン120に力を加えることなく、スタイラスペン120を凹部132に載置するだけで、スタイラスペン120をより安定的に保持部130に保持させることができる。
また、保持部130が磁石124と磁性体134との間に働く磁力によってスタイラスペン120を吸着することでスタイラスペン120を保持するため、スタイラスペン120の形状を問わず、スタイラスペン120を保持することができる。これにより、スタイラスペン120の形状の自由度を高めることができる。また、保持部130が磁力によってスタイラスペン120を吸着することでスタイラスペン120を保持するため、スタイラスペンを嵌め込むなどの力の必要な動作をユーザーにおこなわせることなく、スタイラスペン120を容易に脱着させることができる。
また、スタイラスペン120を安定的に保持することができるため、筐体110の内部にスタイラスペン120を収納するための収納部を設けなくてもよく、筐体110を小型化および薄型化することができる。また、正面110A上の、表示画面112と平面視で重ならない領域に、保持部130を設けたため、表示装置による表示を妨げることなく、入力デバイスを一時的かつ安定的に保持することができる。さらに、ユーザーは、スタイラスペンの使用動作と、スタイラスペンを保持させる動作とを、少ない手の移動量で素早く切り替えることができる。
なお、磁性体134は、スタイラスペン120に設けられていてもよい。この場合、磁石124が保持部130に設けられる。当該保持部130に設けられた磁石124が、スタイラスペン120に設けられた磁性体134を吸着することで、スタイラスペン120が保持部130に保持される。磁石124は、スタイラスペン120および保持部130の双方に設けられていてもよい。
ここで、磁石124は、スタイラスペン120の本体122の内周面の全域に設けられておらず、図4に示したように、本体122の内周面の一部の領域に設けられている。磁石124の磁場は、本体122の外周面の一部に作用する。これにより、保持部130は、本体122の外周面の所定の領域が所定の方向を向いている状態で、スタイラスペン120を保持することができる。たとえば、図4に示す例では、本体122の外周面には、クリップ126が設けられている。磁石124は、本体122の内周面において、クリップ126が設けられている方向とは反対の方向に設けられている。これにより、保持部130は、常に本体122の外周面に設けられているクリップ126が上方を向いている状態で、スタイラスペン120を吸着することができる。
正面110Aは凹部132を有しなくてもよい。この場合、磁性体134は、正面110Aに覆われていてもよい。また、正面110Aには、スタイラスペン120を保持することが可能な位置および領域の少なくともいずれか一方を示す識別情報が記されていてもよい。保持部130が凹部132に設けられている場合、磁性体134は、凹部132の表面に覆われていてもよい。すなわち、磁性体134は、筐体の内部に設けられていてもよい。この場合、凹部132の表面には、磁性体134の位置を示す識別情報が記されていてもよい。また、磁性体134は、凹部132の表面とは別に設けられていてもよく、凹部132の表面自体が磁性体134によって形成されているものであってもよい。
<実施例2>
<実施例2>
図5−図8は、スタイラスペン120の断面B−B’の他の例を示す。磁石124がスタイラスペン120に設けられている場合、図5に示したように、磁石124は、スタイラスペン120の本体122の内周面の一部または本体122の外周面の一部に沿って設けられていてもよい。この構成によれば、磁石124による磁界は、本体122の外周面の周に沿って広い範囲にわたって作用するため、保持部130は、本体122の外周面に設けられているクリップ126が様々な方向を向いている状態で、スタイラスペン120を吸着することができる。つまり、ユーザーは、スタイラスペン120の軸の周りの回転角に注意を払うことなく、スタイラスペン120を保持部に載置することができる。この場合、スタイラスペン120の内周面または外周面に沿って湾曲した磁石をスタイラスペン120に設けてもよいし、図6に示したように、湾曲した磁石あるいは湾曲していない磁石を内周面または外周面に沿って複数設けても良い。
特に、図7に示したように磁石124を環状に設ければ、クリップ126の方向の自由度が最大になり、ユーザーはクリップ126の方向、つまり、スタイラスペン120軸の周りの回転角を意識せずに、スタイラスペン120を容易に保持部130に載置することができる。この場合、環状の磁石をスタイラスペン120に設けてもよいし、図8に示したように、湾曲した磁石あるいは湾曲していない磁石を内周面または外周面に沿って複数設けても良い。図6や図8に示したように複数の磁石を間隔を空けて設けた場合、図7に示したように環状の磁石を設けた場合よりも軽量化を図ることができる。
磁性体134がスタイラスペン120に設けられている場合には、磁性体134は、スタイラスペン120の本体122の内周面の一部または本体122の外周面の一部に沿って設けられていてもよい。この構成によれば、保持部130は、本体122の外周面に設けられているクリップ126がいろんな方向を向いている状態で、スタイラスペン120を吸着することができる。この場合、スタイラスペン120の内周面または外周面に沿って湾曲した磁性体をスタイラスペン120に設けてもよいし、湾曲した磁性体あるいは湾曲していない磁性体を内周面または外周面に沿って複数設けても良い。特に、磁性体134を環状に設ければ、クリップ126の方向の自由度が最大になり、ユーザーはクリップ126の方向を意識せずに、スタイラスペン120を容易に保持部130に載置することができる。この場合、環状の磁性体をスタイラスペン120に設けてもよいし、複数の磁性体を本体122の内周面または外周面に沿って設けても良い。
<実施例3>
<実施例3>
図10は、保持部130の他の構成例を示す。図10に示すスタイラスペン120は、当該スタイラスペン120の内周面において、スタイラスペン120の軸方向に、複数の磁石124が設けられている点で、図9に示したスタイラスペン120と構成が異なる。これに応じて、磁性体134は、スタイラスペン120に設けられた複数の磁石124を吸着することにより、スタイラスペン120を複数点で吸着する。これにより、保持部130は、当該保持部130によって保持されているスタイラスペン120が、磁石124を軸として回転してしまうことを防止することができる。
<実施例4>
<実施例4>
図11は、保持部130の他の構成例を示す。保持部130は、スタイラスペン120を吸着するための磁性体134に加えて、さらに切欠部136を備えてもよい。図11に示す保持部130は、凹部132の表面に切欠部136が設けられている。切欠部136には、凹部132に収容されたスタイラスペン120のクリップ126が嵌め合わされる。これにより、保持部130は、凹部132の領域内で、スタイラスペン120をさらに安定的に保持することができる。また、保持部130は、スタイラスペン120に磁石124が設けられていない場合であっても、クリップ126が設けられているスタイラスペン120であれば、クリップ126を切欠部136に嵌め合わせることで、凹部132の領域内で、スタイラスペン120を安定的に保持することができる。保持部130は、スタイラスペン120を吸着するための磁性体134に加えて、スタイラスペン120の少なくとも一部に嵌合する、切欠部136以外の嵌合部材をさらに備えてもよい。
<実施例5>
<実施例5>
図12は、保持部130の他の配置例を示す。図12に示す携帯情報端末100は、筺体110の右側面110Bに保持部130が設けられている。このように、保持部130は、筺体110の正面110Aに限らず、筺体110の他の面に設けられていてもよい。これにより、携帯情報端末100は、たとえば正面110Aに保持部130を設けるための十分なスペースがない場合であっても、他の面に設けられた保持部130によって、スタイラスペン120を保持することができる。保持部130は、筺体110が有する複数の面に設けられていてもよい。たとえば、図示していないが、第1の保持部130を筺体110の正面110Aに設け、第2の保持部130を筺体110の側面に設けてもよい。また、筺体110の複数の面各々に表示画面112が設けられている場合、表示画面112が設けられている複数の表面のそれぞれに、保持部130が設けられていてもよい。
<実施例6>
<実施例6>
図13は、保持部130の他の配置例を示す。図13に示す携帯情報端末100は、正面110A上に、複数の保持部130を備える。具体的には、正面110Aの右枠部には、保持部130A(第1の保持部)が設けられている。また、正面110Aの左枠部には、保持部130B(第2の保持部)が設けられている。左枠部とは、正面110A上の表示画面112の周囲の領域のうち、表示画面112よりも左側の領域を示す。
保持部130Aは、正面110Aの右枠部において、スタイラスペン120の軸方向が携帯情報端末100の上下方向となっている状態で、スタイラスペン120を保持することができる。保持部130Bは、正面110Aの左枠部において、スタイラスペン120の軸方向が携帯情報端末100の上下方向となっている状態で、スタイラスペン120を保持することができる。
右手でスタイラスペン120を利用するユーザーにとっては、右手から遠い位置に設けられている左枠部よりも、右手に近い位置に設けられている右枠部のほうが、スタイラスペン120を載置しやすい。一方、左手でスタイラスペン120を利用するユーザーにとっては、左手から遠い位置に設けられている右枠部よりも、左手に近い位置に設けられている左枠部のほうが、スタイラスペン120を載置しやすい。そこで、図13に示す携帯情報端末100は、右枠部に保持部130Aを設け、左枠部に保持部130Bを設けている。これにより、右手でスタイラスペン120を利用するユーザー、および左手でスタイラスペン120を利用するユーザーのいずれに対しても、スタイラスペン120を容易に着脱させることができる。
<実施例7>
<実施例7>
図14および図15は、保持部130の他の配置例を示す。図14に示す携帯情報端末100は、正面110Aの下枠部に、保持部130Cがさらに設けられている点で、図1に示した携帯情報端末100と異なる。図15に示す携帯情報端末100は、正面110Aの下枠部に、保持部130Cがさらに設けられている点で、図13に示した携帯情報端末100と異なる。
下枠部とは、正面110A上の表示画面112の周囲の領域のうち、表示画面112よりも下側の領域を示す。保持部130Cは、正面110Aの下枠部において、スタイラスペン120の軸方向が携帯情報端末100の左右方向となっている状態で、スタイラスペン120を保持することができる。
右手でスタイラスペン120を利用するユーザーにとっては、右手に近い位置に設けられている右枠部だけでなく、右手の可動範囲内に位置する下枠部にも、スタイラスペン120を載置しやすい。同様に、左手でスタイラスペン120を利用するユーザーにとっては、左手に近い位置に設けられている左枠部だけでなく、左手の可動範囲内に位置する下枠部にも、スタイラスペン120を載置しやすい。そこで、図14に示す携帯情報端末100は、図1に示した携帯情報端末100に対して、正面110Aの下枠部に保持部130Cをさらに設けている。また、図15に示す携帯情報端末100は、図13に示した携帯情報端末100に対して、正面110Aの下枠部に保持部130Cをさらに設けている。
図14に示す携帯情報端末100によれば、右手でスタイラスペン120を利用するユーザーに対して、スタイラスペン120の載置場所の自由度を高めることができる。また、図15に示す携帯情報端末100によれば、右手でスタイラスペン120を利用するユーザー、および左手でスタイラスペン120を利用するユーザーのいずれに対しても、スタイラスペン120の載置場所の自由度を高めることができる。
<実施例8>
<実施例8>
図16は、保持部130の他の配置例を示す。図16に示す携帯情報端末100は、正面110Aの上枠部に、保持部130Dがさらに設けられている点で、図15に示した携帯情報端末100と異なる。上枠部とは、正面110A上の表示画面112の周囲の領域のうち、表示画面112よりも上側の領域を示す。保持部130Dは、正面110Aの上枠部において、スタイラスペン120の軸方向が携帯情報端末100の左右方向となっている状態で、スタイラスペン120を保持することができる。
携帯情報端末100は、正面110Aの右枠部および左枠部のいずれにおいても、スタイラスペン120の軸方向が携帯情報端末100の上下方向となっている状態で、スタイラスペン120を保持することができる。また、携帯情報端末100は、正面110Aの上枠部および下枠部のいずれにおいても、スタイラスペン120の軸方向が携帯情報端末100の左右方向となっている状態で、スタイラスペン120を保持することができる。本実施例によれば、保持部130が正面110Aの右枠部、左枠部、上枠部、および下枠部のそれぞれに設けられている。よって、一つの携帯情報端末100を複数のユーザーが同時に使用する場合であっても、それぞれのユーザーにとって都合の良い載置場所にペンを置くことができるため、使い勝手が非常に優れている。
<実施例9>
<実施例9>
図17は、筐体110の長手方向が左右方向になるように、筐体110が回転された状態の携帯情報端末100の外観を示す。図17に示す携帯情報端末100は、図16に示した携帯情報端末100と同一の構成を有する。図17に示す携帯情報端末100は、筺体110が時計回りに略90度回転されている点で、図16に示した携帯情報端末100と異なる。
携帯情報端末100が図16に示す状態にあるとき、表示画面112よりも右側の領域には、保持部130Aが位置している。このとき、保持部130Aは、表示画面112よりも右側の領域において、スタイラスペン120の軸方向が携帯情報端末100の上下方向となっている状態で、スタイラスペン120を保持することができる。
一方、携帯情報端末100が図17に示す状態にあるとき、表示画面112よりも右側の領域には、保持部130Dが位置している。このとき、保持部130Dは、表示画面112よりも右側の領域において、スタイラスペン120の軸方向が携帯情報端末100の上下方向となっている状態で、スタイラスペン120を保持することができる。
図16および図17に示す携帯情報端末100によれば、保持部130A、保持部130B、および保持部130Cに加えて保持部130Dを設けたことにより、ユーザーが筺体110を時計回りに略90度回転させた場合であっても、筺体110を回転させる前と同様に、スタイラスペン120を容易に着脱させることができる。
<実施例10>
<実施例10>
図18は、スタイラスペン120が保持部130に載置されているかどうかを検出する検出手段の構成例を示す。図18に示す携帯情報端末100は、検出手段の一例としての磁気センサー140、および切替手段の一例としての切替回路150をさらに備える。磁気センサー140および切替回路150は、筐体110の内部に設けられている。磁気センサー140は、保持部130によるスタイラスペン120の保持状態を検出する。切替回路150は、磁気センサーの出力、すなわち、保持部130によるスタイラスペン120の保持状態によって、携帯情報端末100の処理モードを切り替える。
具体的には、磁気センサー140は、スタイラスペン120に設けられた磁石124による磁場を検出する。切替回路150は、磁気センサー140が検出した磁場に基づいて、携帯情報端末100の処理モードを切り替える。たとえば、磁気センサー140は、検出した磁場に応じた電気信号を出力する。磁気センサー140が出力する電気信号は、デジタルでもアナログでもよい。切替回路150は、磁気センサー140から出力された電気信号に基づいて、携帯情報端末100の処理モードを切り替える。切替回路150は、処理モードを識別するための電気信号をCPUへ送信し、CPUが実行するプログラムを切り替えさせることにより、携帯情報端末100の処理モードを切り替えてもよい。
切替回路150は、処理モードの一例として、携帯情報端末100の電源のONおよびOFFを切り替えてもよい。切替回路150は、処理モードの一例として、スタイラスペン120による、入力モードおよび非入力モードを切り替えてもよい。切替回路150は、磁気センサー140から出力された電気信号を受信したことをもって、保持部130によってスタイラスペン120が保持されたと判断し、携帯情報端末100の処理モードを切り替えてもよい。また、切替回路150は、磁気センサー140から出力された電気信号のレベルが、所定の閾値よりも高くなったことをもって、保持部130によってスタイラスペン120が保持されたと判断し、携帯情報端末100の処理モードを切り替えてもよい。
反対に、切替回路150は、磁気センサー140から出力された電気信号を受信しなくなったことをもって、保持部130によってスタイラスペン120が保持されなくなったと判断し、携帯情報端末100の処理モードを切り替えてもよい。また、切替回路150は、磁気センサー140から出力された電気信号のレベルが、所定の閾値よりも低くなったことをもって、保持部130によってスタイラスペン120が保持されなくなったと判断し、携帯情報端末100の処理モードを切り替えてもよい。なお、検出手段は、磁気センサー140に限らず、たとえば、光センサーなどの他の非接触センサーを用いてもよい。
<実施例11>
<実施例11>
図19は、検出手段の他の構成例を示す。図19に示す携帯情報端末100は、スイッチ160(検出手段)、および切替回路150(切替手段)をさらに備える点で、図11に示した携帯情報端末100と構成が異なる。図19に示す携帯情報端末100において、スイッチ160および切替回路150は、筐体110の内部に設けられている。切欠部136の表面には開口部が形成されている。スイッチ160は、当該スイッチ160が備えるボタン162が、切欠部136の開口部から空間内に突出した状態で、筐体110の内部に設けられている。切欠部136には、凹部132に収容されたスタイラスペン120のクリップ126が嵌め合わされる。このとき、スイッチ160のボタン162が、クリップ126によって押下される。これにより、スイッチ160は、保持部130によるスタイラスペン120の保持状態を検出する。
たとえば、スイッチ160は、切替回路150に接続される配線上に設けられる。スイッチ160は、切欠部136に対するクリップ126の着脱に伴って、押下状態と非押下状態との間で機械的に切り替えられる。これにより、スイッチ160は、配線の断線状態および導通状態を機械的に切り替える。
切替回路150は、スイッチ160の押下状態に基づいて、携帯情報端末100の処理モードを切り替える。たとえば、切替回路150は、上記配線から電気信号が入力されたことをもって、保持部130によってスタイラスペン120が保持されたと判断し、携帯情報端末100の処理モードを切り替えてもよい。反対に、切替回路150は、上記配線から電気信号が入力されなくなったことをもって、保持部130によってスタイラスペン120が保持されなくなったと判断し、携帯情報端末100の処理モードを切り替えてもよい。なお、切替回路150は、上記配線から入力された電気信号の電流量または電圧量に基づいて、携帯情報端末100の処理モードを切り替えてもよい。
<実施例12>
<実施例12>
図20は、携帯情報端末100の他の構成例を示す。図20に示す携帯情報端末100の筐体110の内部においては、表示画面112の周囲の全域に亘って、磁性体134が設けられている。これにより、携帯情報端末100は、正面110Aの枠部(表示画面112の周囲の領域)のいずれの場所であっても、スタイラスペン120を保持することができる。このため、スタイラスペン120の載置場所の自由度を高めることができる。ここで、図20に示す携帯情報端末100において、磁性体134は、たとえばメッシュ状に設けられている。このように、メッシュ状に磁性体134を設けることにより、重量の増加を抑えつつ、広範囲に亘って磁性体134を設けることができる。
以上説明したように、本実施形態の携帯情報端末100によれば、スタイラスペン120または筐体110に設けられた磁石124により、スタイラスペン120が保持部130に着脱可能に保持される。これにより、スタイラスペン120を所定の位置に嵌め込むなどの手間がかかる動作をユーザーにおこなわせることなく、スタイラスペン120を載置させるだけで、スタイラスペン120を一時的かかつ安定的に携帯情報端末100に保持することができる。
100…携帯情報端末、110…筐体、110A…正面、112…表示画面、120…スタイラスペン、122…本体、124…磁石、126…クリップ、130…保持部、132…凹部、134…磁性体、136…切欠部、140…磁気センサー、150…切替回路、160…スイッチ、162…ボタン
Claims (14)
- 筐体と、
情報入力用の入力デバイスと
を備え、
前記筐体は、
前記筐体および前記入力デバイスの少なくともいずれか一方に設けられている磁石により、当該筐体上に載置された前記入力デバイスを着脱可能に保持する保持部を有する
ことを特徴とする情報処理装置。 - 前記筐体は表示装置をさらに備え、
前記表示装置の表示画面は、前記筐体が有する複数の面のうち一の面に設けられ、
前記保持部は、前記表示画面と平面視で重ならない領域に設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記筐体は第2の保持部をさらに備えている
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記保持部および前記第2の保持部は、前記一の面上に設けられている
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。 - 前記保持部は、前記一の面上に設けられ、
前記第2の保持部は、前記筐体が有する複数の面のうち前記一の面とは異なる面上に設けられている
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。 - 前記入力デバイスは、
前記磁石を有し、
前記保持部は、
磁性体を有し、当該磁性体に前記磁石を吸着させることで、前記入力デバイスを保持する
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記入力デバイスは、筒状の形状を有し、
前記磁石は、前記入力デバイスの内周または外周に沿って湾曲して設けられている
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。 - 前記入力デバイスは、筒状の形状を有し、
前記磁石は、前記入力デバイスの内周または外周に沿って複数設けられている
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。 - 前記入力デバイスは、
磁性体を有し、
前記保持部は、
前記磁石を有し、当該磁石に前記磁性体を吸着させることで、前記入力デバイスを保持する
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記入力デバイスは、筒状の形状を有し、
前記磁性体は、前記入力デバイスの内周または外周に沿って湾曲して設けられている
ことを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。 - 前記入力デバイスは、筒状の形状を有し、
前記磁性体は、前記入力デバイスの内周または外周に沿って複数設けられている
ことを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。 - 前記保持部は、前記筐体が有する凹部に設けられており、
前記凹部の深さは、前記入力デバイスの最も太い部分の半径よりも小さい
ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記保持部による前記入力デバイスの保持状態を検出する検出手段と、
前記保持状態によって、当該情報処理装置の処理モードを切り替える切替手段と
をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記検出手段は、
前記入力デバイスに設けられた磁石による磁場を検出する磁気センサーを有し、
前記切替手段は、
前記磁気センサーの出力に基づいて、当該情報処理装置の処理モードを切り替える
ことを特徴とする請求項13に記載の情報処理装置。
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