JP2011098333A - 排ガス浄化用触媒担体 - Google Patents

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Abstract

【課題】触媒の高温でのシンタリングを抑制し得る排ガス浄化用触媒担体を提供する。
【解決手段】下記の一般式(1):
ABAl12−y (1)
(式中、AはBaLa1−xからなり、BはFe又はTiであり、x、yおよびzは各元素の原子比率で、0.8≧x>0、1≧y≧0、zは上記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素原子数である。)
で示される組成のアルミナ複合酸化物からなる排ガス浄化用触媒担体。
【選択図】なし

Description

本発明は、排ガス浄化用触媒担体に関し、さらに詳しくはアルミナ複合酸化物からなり触媒を担持した場合に触媒のシンタリングを抑制し得る排ガス浄化用触媒担体に関するものである。
自動車用エンジン等の内燃機関からの排ガス中には、窒素酸化物(NO)、一酸化炭素(CO)及び炭化水素(HC)等が含まれるが、これらの物質は、CO及びHCを酸化し、またNOを還元する排ガス浄化用触媒によって除去できる。排ガス浄化用触媒の代表的なものとしては、白金(Pt)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)等の貴金属触媒を金属酸化物担体に担持させた排ガス浄化用触媒が知られている。
この金属酸化物担体は様々な材料で作製することができ、例えば三元触媒として貴金属のPdをCeO−ZrOで担持した触媒が知られているが、高温雰囲気での担体の比面積(SSA)の低下が著しくPdのシンタリングを誘発し、触媒性能の低下を招くことが指摘されている。一方、高温で高い比表面積を有するAl担体は、担体の塩基性が低く、Pdのシンタリングやオレフィン被毒を緩和できない。
また、Rh担持用としてZrOを用いた場合には、1200℃以上での比表面積の低下が著しくRhが粒成長してしまうという問題がある。
また、Alを用いた場合は、高温酸化雰囲気においてRhとAlとが固溶体を形成してしまい、触媒活性が低下してしまう。
このため近年は、担体の化学的性質を利用して排ガスの浄化を促進するために、アルミナと他の金属元素とを組み合わせた金属酸化物担体が提案されている。
これら従来公知の排ガス浄化用触媒担体の弱点を克服すべく開発された単体であるNd−AZLC(La安定化AlとZrO-CeOとのナノレベル混合品)においても、Alが安定な化合物になっていないために、高温下においてα-Alへと相転位し急激な比表面積の低下を招いてしまう。
このため、担体の化学的性質を利用して排ガスの浄化を促進するために様々な検討がされている。
例えば、特許文献1には、ロジウムとヘキサアルミネート:[X][Y]Al12−b(式中、Xは、カリウム、ストロンチウム、バリウムおよびランタンから成る群より選ばれた少なくとも1種の元素、Yは、ニッケル、コバルト、鉄、マンガン及びクロムから成る群より選ばれた少なくとも1種の元素であり、a、b及びcは、各元素の原子比率を表わしa=1、b=0〜1、cは上記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素原子数である。)を含む排ガス浄化用触媒の一体構造型担体が記載されている。そして、[X][Y]の具体例として、Sr又はBa単独あるいはSrK、SrLa、BaKが示されている。
特許文献2には、AM(式中、Aはアルカリ金属又はアルカリ土類金属、MはCr、Mn、Fe、Co又はNiを示し、0<x≦4、0<y≦8である。)で表わされる複合酸化物に加えて、Ln1−ααMO(式中、Lnはランタノイド元素、Aはアルカリ金属、0<α≦0.5である。)で表わされるペロブスカイト複合酸化物を含む排ガス処理触媒が記載されている。
特許文献3には、希土類元素を含むAlを主要構成単位とするウイスカー状無機母材担体が記載されている。そして、具体例としてLaを含む繊維状ベーマイト:Al・1.05〜3.0HOが示されている。
特開平9−248462号公報 特開2005−66559号公報 特開2007−90256号公報
しかし、上記の各特許文献に記載の排ガス浄化用触媒担体によれば担持した金属触媒の高温でのシンタリングの抑制が十分ではなく、担持した金属触媒の高温でのシンタリングを抑制し得る排ガス浄化用触媒担体が必要とされている。
従って、本発明の目的は、触媒の高温でのシンタリングを抑制し得る排ガス浄化用触媒担体を提供することである。
本発明者らは、前記目的を達成することを目的として鋭意検討を行った結果、アルミナ複合酸化物の結晶構造と金属触媒の高温でのシンタリングとの間に密接な関係があることを見出し、さらに検討を行った結果、本発明を完成した。
本発明は、下記の一般式(1):
ABAl12−y (1)
(式中、AはBaLa1−xからなり、BはFe又はTiであり、x、yおよびzは各元素の原子比率で、0.8≧x>0、1≧y≧0、zは上記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素原子数である。)
で示される組成のアルミナ複合酸化物からなる排ガス浄化用触媒担体に関する。
本発明によれば、金属触媒の高温でのシンタリングを抑制し得る排ガス浄化用触媒担体を得ることができる。
本明細書において、排ガス浄化用触媒担体の性能に関してのT50−C3H6およびPd粒子径(平均粒子径を示す)は、後述の実施例の欄に詳述される測定法によって測定される排ガス浄化用触媒担体に金属触媒を担持させた排ガス浄化用触媒についての耐久試験後の特性を示す。
図1は、従来のAl担体を用いた排ガス浄化用触媒の耐久試験後のPd粒子のSTEM像の写真の写しである。 図2は、従来のAl担体を用いた排ガス浄化用触媒の耐久試験後のPd粒子の粒径分布と平均Pd粒子径を示すグラフである。 図3は、本発明の実施例および比較例で得られた排ガス浄化用触媒担体の前記一般式(1)におけるAの種類と排ガス浄化用触媒の耐久試験後のT50−C3H6との関係を示すグラフである。 図4は、本発明の実施例および比較例で得られた排ガス浄化用触媒担体の前記一般式(1)におけるAの種類と排ガス浄化用触媒の耐久試験後のPd粒子径との関係を示すグラフである。 図5は、排ガス浄化用触媒担体の前記一般式(1)におけるBaの原子比率(x)と排ガス浄化用触媒の耐久試験後のT50−C3H6との関係を示すグラフである。 図6は、排ガス浄化用触媒担体の前記一般式(1)におけるBaの原子比率(x)と排ガス浄化用触媒の耐久試験後のPd粒子径との関係を示すグラフである。 図7は、排ガス浄化用触媒担体の前記一般式(1)におけるBaの原子比率(x)と結晶構造との関係を示すグラフである。 図8は、本発明の実施例で得られたPd担持排ガス浄化用触媒担体のSTEM像の写真の写しである。 図9は、比較例で得られたPd担持排ガス浄化用触媒担体のSTEM像の写真の写しである。 図10は、他の比較例で得られたPd担持排ガス浄化用触媒担体のSTEM像の写真の写しである。 図11は、排ガス浄化用触媒担体の前記一般式(1)におけるBの種類と排ガス浄化用触媒の耐久試験後のT50−C3H6との関係を示すグラフである。 図12は、排ガス浄化用触媒担体の前記一般式(1)におけるFeの原子比率(y)と排ガス浄化用触媒の耐久試験後のT50−C3H6との関係を示すグラフである。 図13は、一般式:NdLa(0.5−0.5X)Ba(0.5−0.5X)Al1219で示される化合物からなる排ガス浄化用触媒担体におけるNd量とRh粒子径との関係を示すグラフである。 図14は、一般式:NdLa(0.5−0.5X)Ba(0.5−0.5X)Al1219で示される化合物からなる排ガス浄化用触媒担体におけるNd量と500℃C浄化率の関係を示すグラフである。 図15は、本発明の実施態様の排ガス浄化用触媒担体を作成するための合成スキームの一例を示す模式図である。
本発明の1つの実施態様によれば、下記の一般式(1):
ABAl12−y (1)
(式中、AはBaLa1−xからなり、BはFe又はTiであり、x、yおよびzは各元素の原子比率で、0.8≧x>0、好適には0.6≧x≧0.4で、1≧y≧0、好適にはyは0.5で、zは上記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素原子数であり、各元素の原子価、すなわちBa:2、La:3、Fe:3、Ti:3、Al:3と各元素の原子比率とが特定されれば計算で求められる数である。)
で示される組成のアルミナ複合酸化物からなる排ガス浄化用触媒担体が金属触媒、例えば貴金属触媒、例えばPdを物理的に固定し得て、高温でのシンタリングを抑制し得る。
以下、本発明について、図1〜12を参照して説明する。
図1および図2から、従来のAl担体は、この担体にPdを担持させた排ガス浄化用触媒が耐久試験後にPd粒子の大粒子化を生じていることが認められる。
このPd粒子の大粒子化をもたらすシンタリングが発生する原因として、従来のAl担体の高温での比表面積低下と塩基性が十分でないことが考えられる。
図3および図4から、前記一般式(1)において、AがBaおよびLaからなり、x=0.5、y=0である組成のアルミナ複合酸化物(Ba0.5La0.5Al12)(図面では、BaLaと略記して示されている。)からなる排ガス浄化用触媒担体は、Pdを担持した排ガス浄化用触媒の耐久試験後の、T50−C3H6およびPd粒子径の両特性から判断して従来のAl担体(図面では、RefAlと略記して示されている。)よりも触媒のシンタリング抑制効果が高いことが確認される。これに対して、前記一般式(1)において、AがSr、Ba又はLaのみからなる組成のアルミナ複合酸化物(図面では、Sr、Ba又はLaと略記して示されている。)からなる排ガス浄化用触媒担体、あるいは前記一般式(1)において、AとしてSrとLaとの原子比率が0.5:0.5である組成のアルミナ複合酸化物(図面では、SrLaと略記して示されている。)からなる排ガス浄化用触媒担体、若しくは前記式(1)において、AとしてCeとLaの原子比率が0.5:0.5である組成のアルミナ複合酸化物(図面では、CeLaと略記して示されている。)からなる排ガス浄化用触媒担体は、Pdを担持した排ガス浄化用触媒の前記の耐久試験後のT50−C3H6および/又はPd粒子径の両特性から判断して従来のAl担体よりもむしろ金属触媒のシンタリング抑制効果が低いことが確認される。
図5および図6から、前記一般式(1)において、AがBaおよびLaからなり、x=0.2、0.4、0.5又は0.6、y=0である組成のアルミナ複合酸化物からなる排ガス浄化用触媒担体は、Pdを担持した排ガス浄化用触媒の前記耐久試験後のT50−C3H6およびPd粒子径の両特性が従来のAl担体よりも高い性能を示し、前記一般式(1)において、AがBaおよびLaからなり、x=0.8、y=0である組成のアルミナ複合酸化物からなる排ガス浄化用触媒担体は、Pdを担持した排ガス浄化用触媒の前記耐久試験後のT50−C3H6が従来のAl担体と同等で、Pd粒子径の特性が従来のAl担体よりも高い性能を示すことが確認される。
つまり、前記一般式(1)において、AがBaおよびLaからなり、x=0.2、0.4、0.5、0.6又は0.8、y=0である組成のアルミナ複合酸化物からなる排ガス浄化用触媒担体は、前記一般式(1)において、AがBaおよびLaの両元素の組み合わせ以外の金属からなるアルミナ複合酸化物からなる排ガス浄化用触媒担体および従来のAl担体に比べて金属触媒のシンタリング抑制効果が高いことが理解される。
図7から、前記一般式(1)において、AがBaおよびLaからなり、x=0.4、0.50.6、又は0.8、y=0である組成のアルミナ複合酸化物からなる排ガス浄化用触媒担体は、BaAl1219とLaAlOの両ピークを有し、ヘキサアルミネートとペロブスカイトとの混合相であることを示している。
また、図8から、本発明の1実施態様の前記一般式(1)におけるAがBaおよびLaからなり、x=0.5、y=0である組成のアルミナ複合酸化物(Ba0.5La0.5Al12)からなる排ガス浄化用触媒担体には図8に示すように針状粒子形状が観察される。そしてその針状粒子は互いに重なったサブミクロンオーダーの針状ネットワーク構造を有していると理解される。
これに対して、図9および図10に示すように、前記一般式(1)におけるAがBa又はLaからなり、x=0又は1、y=0である組成のアルミナ複合酸化物(LaAl12又はBaAl12)からなる排ガス浄化用触媒担体には針状粒子形状が観察されない。
さらに、図11から、前記一般式(1)におけるAがBaおよびLaからなり、x=0.5、BがTi又はFeであり、y=0.5である組成のアルミナ複合酸化物(Ba0.5La0.5Ti0.5Al11.5又はBa0.5La0.5Fe0.5Al11.5)(図面では、BaLaTi又はBaLaFeと略記して示されている。)からなる排ガス浄化用触媒担体は、前記一般式(1)におけるAがBaおよびLaからなり、x=0.5、y=0である組成のアルミナ複合酸化物(図面では、BaLaと略記して示されている。)からなる排ガス浄化用触媒担体よりも前記耐久試験後のT50−C3H6特性がさらに向上していることが確認される。
また、図12から、前記一般式(1)におけるAがBaおよびLaからなり、x=0.5、BがFeであり、y=0.5である組成のアルミナ複合酸化物(Ba0.5La0.5Fe0.5Al11.5)からなる排ガス浄化用触媒担体は、前記一般式(1)におけるAがBaおよびLaからなり、BがFeであり、x=0.5、y=0、0.2又は0.8である組成のアルミナ複合酸化物(Ba0.5La0.5Al12、Ba0.5La0.5Fe0.2Al11.8、Ba0.5La0.5Fe0.8Al11.2)からなる排ガス浄化用触媒担体よりも前記耐久試験後のT50−C3H6特性が向上していることが確認される。
また、図13および図14から、前記一般式(1):
ABAl12−y (1)
(式中、AはBaLa1−xからなり、BはFe又はTiであり、x、yおよびzは各元素の原子比率で、0.8≧x>0、1≧y≧0、zは上記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素原子数である。)
で示される組成のアルミナ複合酸化物AのLaの一部をNdで置き換えてなる排ガス浄化用触媒担体、特に0.3mol以上を置き換えた排ガス浄化用触媒担体、例えば組成式:NdLa(0.5−0.5X)Ba(0.5−0.5X)Al1219で表わされるアルミナ複合酸化物において、Xの範囲が0.3≦X≦1.0であるときに、特に良好なRhシンタリング抑制効果および500℃C浄化率が得られる。
本発明の 前記一般式(1)で示される組成のアルミナ複合酸化物からなる排ガス浄化用触媒担体が従来のアルミナ又は他の金属を含むアルミナ複合酸化物からなる排ガス浄化用触媒担体よりもPdを担持した排ガス浄化用触媒の前記耐久試験後のT50−C3H6および/又はPd粒子径から判断した金属触媒のシンタリングが抑制される理論的な根拠は解明されていないが、高温下でも長い針状粒子形状が維持されて高比表面積が維持し得て、触媒のシンタリングが抑制され得ることによると考えられる。
本発明のアルミナ複合酸化物からなる排ガス浄化用触媒担体、貴金属触媒を担持して排ガス浄化用触媒を得ることができる。
前記の貴金属触媒を担持させる方法としては、従来のAl担体あるいはCeO−ZrO担体などの公知の排ガス浄化用触媒担体に適用されるそれ自体公知の任意の技術が適用され得る。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
以下の各例において、排ガス浄化用触媒の耐久試験後の性能評価は以下に示す方法によって行った。なお、以下の評価法は例示であってこれらの方法に限定されず同等の任意の評価法が適用され得る。
1)排ガス浄化用触媒担体の耐久性
耐久条件:Rich/Lean1100℃×5時間
金属触媒担持:Pd0.5質量%
燃焼条件:C燃焼反応
(C:1000ppm、O:0.45%、HO:10%)
50−C3H6の求め方
:上記組成の混合ガスを50℃/分の昇温速度で100℃から500℃まで昇温させ、Cの浄化率を測定した。
なお、T50−C3H6とはCが50%浄化される温度を意味する。
2)Pd粒子径
COパルス法を用いる。具体的には、試料を水素で還元後、COガスをパルスで送り熱伝導検出器の時間積分強度から吸着ガス量を求める。
3)結晶構造:X線回折測定
4)粒子形状:STEM(走査型透過電子顕微鏡像)測定
実施例1
炭酸水素アンモニウム5molを純水1Lに溶解した炭酸水素アンモニウム水溶液に、酢酸バリウム0.026mol、硝酸ランタン0.026molおよび硝酸アルミニウム0.624molを含む金属元素濃度が1.5mol/Lの水溶液を20mL/分の一定速度で添加した。生成した沈殿物のスラリーを60℃の水浴下で2時間熟成し、室温(25℃)にて1昼夜放置した。得られたスラリーをろ過、水洗し、800℃の電気炉で5時間仮焼きし、100μm以下を篩い分けした後、1200℃の電気炉で5時間焼成して、アルミナ複合酸化物(Ba0.5La0.5Al12Z=19)を得た。
得られたアルミナ複合酸化物からなる排ガス浄化用触媒担体を用いた排ガス浄化触媒について耐久試験を行った結果を他の実施例および比較例の結果とまとめて図3〜6および図11に示す。
また、得られたアルミナ複合酸化物からなる排ガス浄化用触媒担体について結晶構造の測定を行った結果を図7に示す。
さらに、得られたアルミナ複合酸化物からなる排ガス浄化用触媒担体に常法によりPdを担持させたPd担持排ガス浄化用触媒担体について測定したSTEM像の写真を図8に示す。
実施例2〜5
硝酸バリウムおよび酢酸ランタンの量を変えて、Ba/La=0.8/0.2(実施例2)、Ba/La=0.6/0.4(実施例3)、Ba/La=0.4/0.6(実施例4)、Ba/La=0.2/0.8(実施例5)の原子比率とした他は実施例1と同様にして、アルミナ複合酸化物(Ba0.8La0.2Al12、Ba0.6La0.4Al12、Ba0.4La0.6Al12、Ba0.2La0.8Al12)を得た。
得られたアルミナ複合酸化物からなる排ガス浄化用触媒担体を用いた排ガス浄化触媒について耐久試験を行った。その結果を他の実施例および比較例の結果とまとめて図5〜6に示す。
また、得られたアルミナ複合酸化物からなる排ガス浄化用触媒担体について結晶構造の測定を行った結果を図7に示す。
比較例1〜6
酢酸バリウムおよび硝酸ランタンを加えない(比較例1)か、Al以外の金属成分としてSr(比較例2)、La(比較例3)、Ba(比較例4)、SrとLa(0.5/0.5、原子比率)(比較例5)、CeとLa(0.5/0.5、原子比率)(比較例6)とした他は実施例1と同様にして、アルミナ複合酸化物(Al、SrAl12、LaAl12、BaAl12、Sr0.5La0.5Al12、Ce0.5La0.5Al12)を得た。
得られたアルミナ複合酸化物からなる排ガス浄化用触媒担体を用いた排ガス浄化触媒について耐久試験を行った。その結果を他の実施例および比較例の結果とまとめて図3〜図6に示す。
また、比較例3および比較例4で得られたアルミナ複合酸化物からなる排ガス浄化用触媒担体について結晶構造の測定を行った結果を実施例の結果とまとめて図7に示す。
実施例6〜7
前記一般式(1)のB成分としてFe(実施例6)又はTi(実施例7)を、金属塩として硝酸鉄(III)を0.026mol又は塩化チタンを0.026mol加えて、前記一般式(1)のy=0.5とした他は実施例1と同様にして、アルミナ複合酸化物(Ba0.5La0.5Fe0.5Al11.5又はBa0.5La0.5Ti0.5Al11.5)(各々BaLaFe、BaLaTiと略記する。)を得た。
得られたアルミナ複合酸化物からなる排ガス浄化用触媒担体を用いた排ガス浄化触媒について耐久試験を行った。その結果を実施例1および比較例1の結果とまとめて図11に示す。
実施例8〜9
前記一般式(1)のB成分としてのFeの量を変えて、y=0.2(実施例8)又はy=0.8とした他は実施例6と同様にして、アルミナ複合酸化物(Ba0.5La0.5Fe0.2Al11.8、Ba0.5La0.5Fe0.8Al11.2)を得た。
得られたアルミナ複合酸化物からなる排ガス浄化用触媒担体を用いた排ガス浄化触媒について耐久試験を行った。その結果を実施例1および実施例6の結果とまとめて図12に示す。
実施例10〜14
炭酸水素アンモニウム5molを純水1Lに溶解した炭酸水素アンモニウム水溶液Aに硝酸ランタン0.026mol、酢酸バリウム0.026mol、硝酸アルミニウム0.624molおよび硝酸ネオジムを図13の量で含むように量を変えて金属元素濃度が1.5mol/Lの水溶液Bを20mL/分の一定速度で添加した。生成した沈殿物Cのスラリーを60℃の水浴下で2時間熟成し、室温(25℃)にて1昼夜放置した。得られたスラリーをろ過、水洗し、800℃の電気炉で5時間仮焼きし、100μm以下を篩い分けした後、1200℃の電気炉で5時間焼成して、複合酸化物を得た。
得られた複合酸化物にRhを担持する工程を以下のようにして行う。
各々の複合酸化物20gに対して、Rhが0.1wt%となるように硝酸Rh水溶液を添加して行った。
得られたRh担持アルミナ複合酸化物を、500℃x2hの焼成を行い評価用のサンプルとした。なお、耐久は1100℃の酸化還元雰囲気変動下に5時間行った。
評価は、固定床反応装置に各サンプルを1g仕込み、以下に示すガス組成にて行った。
ガス組成(ppm)
:2400、CO:1200、NO:2400、O:3000、CO:146000、N:bal.
上記組成のガスを100℃から500℃まで50℃/minの速度で評価用のサンプルに導入した。また、耐久後のRh粒子径を測定するために、CO吸着量の測定を行った。
得られた結果を図13、図14に示す。
図13は、CO吸着量より算出したRhの粒子径であるが、Nd添加量0.3mol以上で対照サンプル:Ref.NdAZLC以上のシンタリング抑制効果が得られていることがわかる。また、図14は500℃のC浄化率とNd添加量の関係であるが、こちらもNd添加量0.3mol以上でRef.NdAZLC以上の性能が得られることがわかる。
以上の結果から、組成式:NdLa(0.5−0.5X)Ba(0.5−0.5X)Al1219で表わされるアルミナ複合酸化物において、Xの範囲が0.3≦X≦1.0であるときに、Ref.NdAZLC以上のRhシンタリング抑制効果が得られた。
本発明のアルミナ複合酸化物からなる排ガス浄化用触媒担体によれば、金属触媒の高温でのシンタリングを抑制し得る排ガス浄化用触媒を実現することが可能となる。

Claims (6)

  1. 下記の一般式(1):
    ABAl12−y (1)
    (式中、AはBaLa1−xからなり、BはFe又はTiであり、x、yおよびzは各元素の原子比率で、0.8≧x>0、1≧y≧0、zは上記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素原子数である。)
    で示される組成のアルミナ複合酸化物からなる排ガス浄化用触媒担体。
  2. 前記xが、0.4以上で0.6以下である請求項1に記載の担体。
  3. 前記Bが、Feである請求項1又は2に記載の担体。
  4. 前記yが、0.5である請求項3に記載の担体。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のアルミナ複合酸化物の一般式(1)におけるAのLaの一部をNdで置き換えてなる排ガス浄化用触媒担体。
  6. 下記の一般式(2):
    NdLa(0.5−0.5X)Ba(0.5−0.5X)Al1219
    (但し、Xは0.3≦X≦1.0の範囲の数値である。)
    で表わされるアルミナ複合酸化物からなる請求項5に記載の排ガス浄化用触媒担体。
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