JP2011096474A - Vacuum valve - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、接離自在の一対の接点を有する真空バルブに係り、特に、磁性体により磁界強度を向上し得る真空バルブに関する。 The present invention relates to a vacuum valve having a pair of contact points that can be contacted and separated, and more particularly, to a vacuum valve that can improve magnetic field strength with a magnetic material.
従来、遮断特性を向上させるため、アークに対して直交する磁界を発生させる電極を用いるとともに、電極内に磁性体を設け、磁界強度を向上させるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。 Conventionally, an electrode that generates a magnetic field orthogonal to an arc and improves the magnetic field strength by using an electrode that generates a magnetic field orthogonal to the arc is known (see, for example, Patent Document 1). .)
この種の真空バルブは、図4に示すように、筒状の真空絶縁容器1の両端開口部に、固定側封着金具2と可動側封着金具3が封着されている。固定側封着金具2には、固定側通電軸4が貫通固定され、真空絶縁容器1端に固定側接点5が固着されている。固定側接点5は、カップ状の底部が固定側通電軸4端に固着された電極5aと、電極5a内に設けられた環状の磁性体5bと、電極5aの開口部に固着された円板状の接触子5cとで構成されている。電極5aの外周には、軸方向に対して斜めに横切る複数のスリット5dが設けられている。
In this type of vacuum valve, as shown in FIG. 4, a fixed-side sealing fitting 2 and a movable-side sealing fitting 3 are sealed at both end openings of a cylindrical vacuum insulating container 1. A fixed-
固定側接点5に対向して接離自在の可動側接点6が可動側封着金具3を移動自在に貫通する可動側通電軸7端に固着されている。可動側接点6の構成は、固定側接点5と同様である。可動側通電軸7の中間部には、伸縮自在のベローズ8の一方端が封着され、他方端が可動側封着金具3に封着されている。両接点5、6の周囲には、筒状のアークシールド9が設けられている。
A movable contact 6 that can be moved toward and away from the fixed
このような電極5aを有する接点5、6は、一般的にコントレート電極と呼ばれ、電極5aの軸心から放射状に伸びる磁界を発生する。また、磁性体5bにより、磁界強度を増すことができ、遮断特性を向上させることができる。
The
一方、磁界を発生する他の電極として、電極の軸心から放射状に伸びる腕部と、腕部の先端に連接された円弧状のコイル部とを有して、軸方向と平行な磁界を発生させ、アークを拡散させる、所謂、縦磁界電極と呼ばれるものがある。このような縦磁界電極においても、コイル部の内周側面やコイル部端部にL字状などの複数の磁性体が設けられ、磁界強度の向上が図られている(例えば、特許文献2参照。)。 On the other hand, as another electrode that generates a magnetic field, it has an arm part extending radially from the axis of the electrode and an arc-shaped coil part connected to the tip of the arm part to generate a magnetic field parallel to the axial direction. There is a so-called longitudinal magnetic field electrode that diffuses the arc. Also in such a longitudinal magnetic field electrode, a plurality of L-shaped magnetic bodies are provided on the inner peripheral side surface of the coil portion and the end portion of the coil portion to improve the magnetic field strength (see, for example, Patent Document 2). .)
上記の従来の真空バルブにおいては、次のような問題がある。コントレート電極内に環状の磁性体5bを用いるものでは、通電時に渦電流を発生し、温度上昇を招くことになる。温度上昇が起きると、磁界強度が低下する。また、縦磁界電極内に複数の磁性体を用いるものでは、電極の円周方向に磁性体を所定の間隔で並べるものの、円周方向における磁界の連続性が失われ、磁界強度の低下を招くことになる。更には、部品点数が多く、構造が複雑になる。
The above-described conventional vacuum valve has the following problems. In the case where the annular
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、アークを移動させるための磁界を発生する電極内に、簡素な構造の磁性体を設け、磁界強度を向上し得る真空バルブを提供することを目的とする。 The present invention has been made to solve the above problem, and provides a vacuum valve capable of improving the magnetic field strength by providing a magnetic body having a simple structure in an electrode for generating a magnetic field for moving an arc. With the goal.
上記目的を達成するために、本発明の真空バルブは、アークを移動させるための磁界を発生する磁界発生電極と、前記磁界発生電極内に設けられた環状の磁性体と、前記磁界発生電極に接続された接触子とを有する接離自在の一対の接点を備えた真空バルブであって、前記磁性体は、円周方向を開放する開放溝を設けていることを特徴とする。 In order to achieve the above object, a vacuum valve according to the present invention includes a magnetic field generating electrode for generating a magnetic field for moving an arc, an annular magnetic body provided in the magnetic field generating electrode, and a magnetic field generating electrode. A vacuum valve provided with a pair of contactable contacts having a connected contact, wherein the magnetic body is provided with an open groove that opens in a circumferential direction.
本発明によれば、電極内に収納する環状の磁性体に、円周方向を開放する開放溝と、円周方向の一部分に切り込みを入れた複数の切込溝とを設けているので、磁性体に流れる渦電流や誘導電流を抑制でき、円周方向の磁界強度を均一化して向上させることができる。 According to the present invention, the annular magnetic body housed in the electrode is provided with an open groove that opens in the circumferential direction and a plurality of cut grooves that are cut in a part of the circumferential direction. Eddy currents and induced currents flowing through the body can be suppressed, and the magnetic field strength in the circumferential direction can be made uniform and improved.
アークを移動させるための磁界を発生する電極内に、円周方向を開放した開放溝と、円周方向の一部分に切り込みを入れた複数の切込溝と、を設けた環状の磁性体を収納するものである。以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。 An annular magnetic body provided with an open groove that opens in the circumferential direction and a plurality of cut grooves that are cut in a part of the circumferential direction is housed in an electrode that generates a magnetic field for moving the arc. To do. Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
先ず、本発明の実施例1に係る真空バルブを図1、図2を参照して説明する。図1は、本発明の実施例1に係る真空バルブに用いる接点の構成を示す断面図、図2は、本発明の実施例1に係る真空バルブに用いる接点を構成する電極と磁性体とを示す斜視図である。なお、図1、図2において、従来と同様の構成部分については、同一符号を付した。また、真空バルブの構成は、従来と同様であるので、その説明を省略する。接点は、固定側と可動側で同様であるので、固定側を用いて説明する。 First, a vacuum valve according to Embodiment 1 of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 is a cross-sectional view showing a configuration of a contact used in a vacuum valve according to Embodiment 1 of the present invention, and FIG. 2 shows an electrode and a magnetic body constituting the contact used in the vacuum valve according to Embodiment 1 of the present invention. It is a perspective view shown. In FIG. 1 and FIG. 2, the same components as those in the prior art are denoted by the same reference numerals. Moreover, since the structure of a vacuum valve is the same as the past, the description is abbreviate | omitted. Since the contact point is the same on the fixed side and the movable side, description will be made using the fixed side.
図1、図2に示すように、固定側接点5は、カップ状の電極5aと、電極5aの内径よりも小さい外径を有し、電極5aの空間部に収納される鉄合金からなる環状の磁性体5bと、電極5aの開口部に固着された円板状の接触子5cとで構成されている。電極5aの外周には、軸方向に対して斜めに横切る複数のスリット5dが設けられている。なお、磁性体5bは、必要により、電極5a底部に接着剤で固定される。
As shown in FIG. 1 and FIG. 2, the
ここで、磁性体5bには、円周方向の一部分を開放した例えば1mm幅の所定幅を有する開放溝5b1が機械加工で設けられている。また、円周方向の一部分に等間隔で切り込みを入れた複数の切込溝5b2が機械加工で設けられている。切込溝5b2は、接触子5c側からの切り込みと、電極5aの底部からの切り込みとが交互に配置されており、例えば1mm幅の所定幅を有している。
Here, the
これにより、磁性体5bでは、開放溝5b1により、周回する誘導電流を遮断することができる。また、複数の切込溝5b2を設けているので、円周方向に流れる電流が複数個所で分断され、渦電流を抑制でき、温度上昇を抑制することができる。更に、磁性体5bは、開放溝5b1を有するものの、環状で構成されているので、円周方向に発生する磁界強度が均一化される。この磁界は、電極5a自体で発生する磁界に重畳され、接点間の磁界分布を適正にし、遮断特性を向上させることができる。
Thereby, in the
また、磁性体5bは単体であり部品点数が少なく、構造を簡素なものにすることができる。なお、磁性体5bに酸化鉄のような酸化被膜を設けると、磁性体5bに分流する電流を抑制することができる。
Moreover, the
ここで、電極5aの外周にスリット5dを設けた所謂、コントレート電極では、アークに対して直交する磁界を発生し、アークを円周方向に回転駆動させる。このようにアークを移動させるための磁界を発生する電極を、磁界発生電極と定義する。
Here, in the so-called control electrode in which the
上記実施例1の真空バルブによれば、電極5a内に設けられる環状の磁性体5bに、円周方向を開放する開放溝5b1と、円周方向の電流を分断する複数の切込溝5b2を設けているので、渦電流や誘導電流を抑制することができ、円周方向の磁界強度を均一化することができる。
According to the vacuum valve of the first embodiment, the annular
上記実施例1では、磁性体5bに開放溝5b1と切込溝5b2を設けて説明したが、開放溝5b1だけを設けても、磁性体5b内を周回する誘導電流を遮断することができ、温度上昇を抑制することができる。
In the first embodiment, the
次に、本発明の実施例2に係る真空バルブを図3を参照して説明する。図3は、本発明の実施例2に係る真空バルブに用いる接点を構成する電極と磁性体とを示す斜視図である。なお、この実施例2が実施例1と異なる点は、電極の構造である。図3において、実施例1と同様の構成部分においては、同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。 Next, a vacuum valve according to Embodiment 2 of the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 3 is a perspective view showing an electrode and a magnetic body constituting a contact used in the vacuum valve according to the second embodiment of the present invention. The difference between the second embodiment and the first embodiment is the electrode structure. In FIG. 3, the same components as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted.
図3に示すように、電極10は、固定側通電軸4端から放射状に伸びる腕部10aと、腕部10aの先端に連接された円弧状のコイル部10bと、コイル部10bの先端に連接された接続部10cとで構成されている。接続部10cには、図示しない接触子が接続される。なお、図示では、電極10を四分割した場合を示しているが、分割数を変えることで磁界の強さを制御できる。
As shown in FIG. 3, the
電極10には、コイル部10bの内径よりも小さい外径を有する鉄合金よりなる環状の磁性体11が、コイル部10bの内周側面に設けられている。磁性体11には、円周方向の一部分を開放した開放溝11aが機械加工で設けられている。また、腕部10aの幅よりも僅かに大きい幅に切り込んだ第1の切込溝11bが設けられ、腕部10aに嵌め込まれるようになっている。第1の切込溝11b間には、複数の第2の切込溝11cが設けられている。
The
これにより、磁性体11を周回する誘導電流を開放溝11により遮断することができる。また、複数の第1の切込溝11bおよび第2の切込溝11cにより、円周方向に流れる電流が分断されて渦電流を抑制でき、温度上昇を抑制することができる。更に、磁性体11は、開放溝11aを有するものの、環状で構成されているので、円周方向の磁界強度を均一化することができる。
Thereby, the induced current that circulates around the
ここで、腕部10aやコイル部10bを有する所謂、縦磁界電極では、アークに対して平行な磁界を発生し、アークを半径方向に拡散させる。このようにアークを移動させるための磁界を発生する電極を、磁界発生電極と定義する。
Here, a so-called longitudinal magnetic field electrode having the
上記実施例2の真空バルブによれば、縦磁界電極においても、磁性体11に流れる渦電流を抑制でき、実施例1と同様の効果を得ることができる。
According to the vacuum valve of Example 2, the eddy current flowing in the
1 真空絶縁容器
2 固定側封着金具
3 可動側封着金具
4 固定側通電軸
5 固定側接点
5a、10 電極
5b、11 磁性体
5b1、11a 開放溝
5b2、11b、11c 切込溝
5c 接触子
5d スリット
6 可動側接点
7 可動側通電軸
8 ベローズ
9 アークシールド
10a 腕部
10b コイル部
10c 接続部
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Vacuum insulation container 2 Fixed side sealing metal fitting 3 Movable side sealing
Claims (5)
前記磁界発生電極内に設けられた環状の磁性体と、
前記磁界発生電極に接続された接触子とを有する接離自在の一対の接点を備えた真空バルブであって、
前記磁性体は、円周方向を開放する開放溝を設けていることを特徴とする真空バルブ。 A magnetic field generating electrode for generating a magnetic field for moving the arc;
An annular magnetic body provided in the magnetic field generating electrode;
A vacuum valve having a pair of contactable contacts having a contact connected to the magnetic field generating electrode;
The said magnetic body is provided with the open groove | channel which opens the circumferential direction, The vacuum valve characterized by the above-mentioned.
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