JP5210789B2 - Vacuum valve - Google Patents
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Description
本発明は、強い縦磁界を発生させ、遮断特性を向上し得る接離自在の一対の接点を有する真空バルブに関する。 The present invention relates to a vacuum valve having a pair of contactable and separable contacts that can generate a strong longitudinal magnetic field and improve a cutoff characteristic.
従来、接点の軸方向と平行な磁界、所謂縦磁界を発生させ、遮断特性を向上し得る接点を用いた真空バルブが知られている(例えば、特許文献1参照。)。 2. Description of the Related Art Conventionally, a vacuum valve using a contact that can generate a magnetic field parallel to the axial direction of the contact, that is, a so-called longitudinal magnetic field, and improve the interruption characteristics is known (see, for example, Patent Document 1).
この種の一対の接点のうちの一方を図7に示す。通電軸1端には、電気銅からなるカップ状のスリット付き電極2が固着されている。スリット付き電極2は、通電軸1端に固着される円板状の底部2aと筒状の外周部2bとで構成されている。外周部2b側面には、軸方向を斜めに横切る複数本(4本)のスリット3が設けられている。外周部2bの開放端には、銅合金からなる円板状の接離自在の接触子4が固着されている。接触子4と底部2a間の空間部には、両端に鍔部を設けた円柱状のステンレスなどからなる補強部材5が設けられている。
上記の従来の真空バルブにおいては、次のような問題がある。電流iは、矢印で示すように、通電軸1からスリット付き電極2の底部2aへ流れ、底部2aから外周部2bへと流れる。即ち、図8に示すように、底部2aでは半径方向へ広がる向きとなり、外周部2bではスリット3に沿って円周方向の向きとなって、接触子4に流れ込む。この円周方向の向きによって、縦磁界が発生し、真空中のアークが制御され、遮断特性を向上させることができる。
The above-described conventional vacuum valve has the following problems. As indicated by the arrow, the current i flows from the
しかしながら、半径方向に広がる電流成分によっても磁界が発生し、円周方向で発生させる磁界に重畳する。半径方向に広がる電流iは、約90度毎に分割された4個所で最長で通電軸1の中心部から外周部2bまでの長い経路をとり、大きな磁界を発生させる。このため、アークを制御する縦磁界の分布が接点4全域で不均一となり、遮断特性の向上をし難くさせる。
However, a magnetic field is also generated by a current component spreading in the radial direction, and is superimposed on the magnetic field generated in the circumferential direction. The current i spreading in the radial direction takes a long path from the center of the current-carrying
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、スリット付き電極の底部内で半径方向に広がる電流経路を短くし、縦磁界分布の均一化を図り、遮断特性を向上し得る真空バルブを提供することを目的とする。 The present invention has been made to solve the above problems, and a vacuum valve that shortens the current path that extends in the radial direction within the bottom of the slit electrode, makes the distribution of the longitudinal magnetic field uniform, and improves the cutoff characteristics. The purpose is to provide.
上記目的を達成するために、本発明の真空バルブは、接離自在の一対の接点を有する真空バルブにおいて、前記接点は、底部が通電軸端に固着されたカップ状のスリット付き電極と、前記スリット付き電極の開放端に固着された接触子と、前記接触子と前記底部間に設けられた補強部材と、前記底部を貫通するとともに、前記補強部材と前記通電軸間に設けられた電流阻止部材とを有し、前記電流阻止部材を前記通電軸の軸方向の内部まで設けたことを特徴とする。 In order to achieve the above object, the vacuum valve of the present invention is a vacuum valve having a pair of contactable and separable contacts, wherein the contact includes a cup-shaped slit electrode having a bottom portion fixed to a current-carrying shaft end; A contact fixed to the open end of the electrode with the slit, a reinforcing member provided between the contact and the bottom, and a current blocking provided between the reinforcing member and the energizing shaft while penetrating the bottom. And the current blocking member is provided in the axial direction of the energizing shaft.
本発明によれば、通電軸端に電流阻止部材を設けてスリット付き電極を固着しているので、スリット付き電極の底部で半径方向に広がる電流経路が短くなり、外周部で発生させる縦磁界の分布を改善することができ、遮断特性を向上させることができる。 According to the present invention, the current blocking member is provided at the end of the current-carrying shaft to fix the slit electrode, so that the current path extending in the radial direction at the bottom of the slit electrode is shortened, and the longitudinal magnetic field generated at the outer peripheral portion The distribution can be improved and the blocking characteristic can be improved.
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
先ず、本発明の実施例1に係る真空バルブを図1、図2を参照して説明する。図1は、本発明の実施例1に係る真空バルブに用いられる一方の接点を示す半断面図、図2は、本発明の実施例1に係る真空バルブに用いられる一方の接点を示す上面図である。なお、各図において、従来と同様の構成部分については、同一符号を付した。
First, a vacuum valve according to
図1に示すように、通電軸1端には、電気銅などからなるカップ状のスリット付き電極2が固着されている。スリット付き電極2は、通電軸1端に固着される円板状の底部2aとこの外周に連接された筒状の外周部2bとで構成されている。外周部2bの側面には、軸方向を斜めに横切る複数本(4本)のスリット3が設けられている。外周部2bの開放端には、銅合金からなる円板状の接離自在の接触子4が固着されている。接触子4と底部2a間の空間部には、両端に鍔部を設けた円柱状のステンレスなどからなる補強部材5が設けられている。
As shown in FIG. 1, a cup-
また、底部2aの中央部には開口孔2a1が設けられ、更に通電軸1端の中央部には凹部1aが設けられている。そして、これらの空間部には、セラミックスなどの絶縁材料や、鉄合金、銅合金など、電気銅よりも抵抗の高い金属材料からなる円柱状の電流阻止部材6が設けられている。即ち、電流阻止部材6は、底部2aを貫通し、通電軸1の軸方向の内部(凹部1aに相当)にまで設けられている。電流阻止部材6と補強部材5とは当接している。
An opening hole 2a1 is provided at the center of the
これにより、図1、図2の矢印で示すように、電流iは、通電軸1内で電流阻止部材6により外周方向に広げられ、スリット付き電極2の底部2aへ流れ、そして外周部2bへと流れる経路となる。底部2bでは、半径方向に広がる電流経路が電流阻止部材6外周から外周部2bまでとなり、短いものとなる。このため、半径方向に広がる電流成分によって発生する磁界を極めて小さいものにすることができる。
Thereby, as shown by the arrows in FIGS. 1 and 2, the current i is spread in the outer circumferential direction by the
ここで、スリット付き電極2、接触子4、補強部材5、電流阻止部材6で接離自在の接点の一方が構成される。他方の接点も同様である。
Here, the
なお、通電軸1側の電流阻止部材6の深さは、底部2aの厚さ以上としている。これは、通電軸1内においても半径方向に広がる電流成分によって磁界が発生するので、この影響を抑制するためである。また、通電軸1端では電流が絞られるが、スリット付き電極2に通電される所定の電流容量を有するものである。更に、電流阻止部材6の抵抗を補強部材5よりも高くすると、通電軸1側からの分流を抑制する効果が大きく、好ましいものとなる。
In addition, the depth of the
上記実施例1の真空バルブによれば、通電軸1端の中央部に凹部1aを設け、スリット付き電極2の底部2aを貫通する電流阻止部材6を固定しているので、通電軸1内で電流の流れが外周側に広げられ、底部2aで半径方向に広がる電流経路を短くすることができる。このため、底部2aでの発生する磁界が小さくなり、外周部2bで発生させる磁界の分布が改善され、遮断特性を向上させることができる。
According to the vacuum valve of the first embodiment, since the recess 1a is provided in the central portion of the end of the
次に、本発明の実施例2に係る真空バルブを図3を参照して説明する。図3は、本発明の実施例2に係る真空バルブに用いられる一方の接点を示す半断面図である。なお、この実施例2が実施例1と異なる点は、電流阻止部材の形状である。図3において、実施例1と同様の構成部分においては、同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
Next, a vacuum valve according to
図3に示すように、通電軸1端の凹部1aの底部を窪んだ円錐状とし、電流阻止部材6に突出した円錐状の突出部6aを設けている。即ち、電流阻止部材6の通電軸1の軸方向の内部側を突出した円錐状としている。
As shown in FIG. 3, the bottom of the recess 1 a at the end of the current-carrying
上記実施例2の真空バルブによれば、実施例1による効果のほかに、通電軸1内での電流の流れを半径方向にスムースに広げることができる。
According to the vacuum valve of the second embodiment, in addition to the effects of the first embodiment, the current flow in the energizing
次に、本発明の実施例3に係る真空バルブを図4、図5を参照して説明する。図4、図5は、本発明の実施例3に係る真空バルブに用いられる一方の接点を示す半断面図である。なお、この実施例3が実施例1と異なる点は、電流阻止部材の形状である。図4、図5において、実施例1と同様の構成部分においては、同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
Next, a vacuum valve according to
図4に示すように、電流阻止部材6には、軸方向の中央部に中空部6bを設けている。中空部6bは、補強部材5面から凹部1a底面まで設けている。また、図5に示すように、電流阻止部材6の外径を、開口孔2a1や凹部1aの内径よりも小さくし、空隙部6cを設けている。ここで、中空部6bと空隙部6cとを単に空隙部という。
As shown in FIG. 4, the
上記実施例3の真空バルブによれば、実施例1による効果のほかに、電流阻止部材6に空隙部を設けているので、通電軸1などから分流する電流を抑制することができる。特に、電流阻止部材6にスリット付き電極2と抵抗が大きく変わらない材料を用いた場合、分流する電流を抑制する効果が大きくなる。
According to the vacuum valve of the third embodiment, in addition to the effect of the first embodiment, the
なお、上記実施例3では、電流阻止部材6に空隙部を設けて説明したが、接触子4を補強部材5で強固に固定することができる場合においては、電流阻止部材6そのものを設けないで、凹部1aと開口孔2a1を空間部としてもよい。
In the third embodiment, the
次に、本発明の実施例4に係る真空バルブを図6を参照して説明する。図6は、本発明の実施例4に係る真空バルブに用いられる一方の接点を示す半断面図である。なお、この実施例4が実施例1と異なる点は、補強部材と電流阻止部材を一体化したことである。図6において、実施例1と同様の構成部分においては、同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
Next, a vacuum valve according to
図6に示すように、電流阻止部材6には、これに連接されるとともに、底部1a面から接触子4まで形成された接点固定部6dを設けている。即ち、接触子4から通電軸1の凹部1aの底面までを一体化させている。
As shown in FIG. 6, the current blocking
上記実施例4の真空バルブによれば、実施例1による効果のほかに、接触子4の固定と半径方向に電流の流れを広げる電流阻止部材6とを一体化させているので、部品点数を削減することができる。
According to the vacuum valve of the fourth embodiment, in addition to the effects of the first embodiment, the
1 通電軸
1a 凹部
2 スリット付き電極
2a 底部
2a1 開口孔
2b 外周部
3 スリット
4 接触子
5 補強部材
6 電流阻止部材
6a 突出部
6b 中空部
6c 空隙部
6d 接点固定部
DESCRIPTION OF
Claims (3)
前記接点は、底部が通電軸端に固着されたカップ状のスリット付き電極と、
前記スリット付き電極の開放端に固着された接触子と、
前記接触子と前記底部間に設けられた補強部材と、
前記底部を貫通するとともに、前記補強部材と前記通電軸間に設けられた電流阻止部材とを有し、
前記電流阻止部材を前記通電軸の軸方向の内部まで設けたことを特徴とする真空バルブ。 In a vacuum valve having a pair of contactable and separable contacts,
The contact is an electrode with a cup-like slit whose bottom is fixed to the end of the current-carrying shaft,
A contact secured to the open end of the slit electrode;
A reinforcing member provided between the contact and the bottom;
And having a current blocking member provided between the reinforcing member and the energizing shaft while penetrating the bottom portion,
A vacuum valve characterized in that the current blocking member is provided to the inside of the energizing shaft in the axial direction.
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